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高温期の飲酒は妊活に影響する?黄体期に気をつけたいこと

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妊活中の高温期に入ると、「お酒を飲んでしまったけど大丈夫かな?」「高温期は何を避けた方がいいの?」「着床に悪いことをしてしまったかも…」と不安になる方は少なくありません。

高温期は、排卵後から月経までの約2週間を指し、医学的には黄体期と呼ばれます。この時期は、プロゲステロンという黄体ホルモンが中心となり、子宮内膜を着床に適した状態へ整えていく大切な期間です。

ただし、まずお伝えしたいのは、高温期に何か一つの行動をしたからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではないということです。

大切なのは、「絶対にダメ」と不安になりすぎることではなく、妊娠しやすさを下げる可能性がある生活習慣を、できる範囲で減らしていくことです。

この記事の要点まとめ
  • 高温期は、排卵後から月経までの約2週間を指し、黄体ホルモンの働きによって子宮内膜が整えられる大切な時期です。
  • 高温期に少量のお酒を飲んでしまったからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではありません。
  • 一方で、黄体期に中等量以上の飲酒がある場合、妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。
  • 妊活中の高温期は、飲酒量を控えめにし、喫煙・睡眠不足・強いストレス・極端な食事制限などを避けることが大切です。
  • 高温期は「何かを頑張って増やす時期」ではなく、身体に負担をかける刺激を減らし、やさしく整える時期と考えましょう。

高温期の飲酒は妊娠率に影響する?

高温期、つまり黄体期の飲酒については、飲酒量が多い場合に妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。

前向きコホート研究では、黄体期に週3〜6杯程度の飲酒、または週6杯を超えるような飲酒が、妊娠成立のしやすさの低下と関連していたとされています。特に、黄体期や排卵期周辺の飲酒量が多い場合に、妊娠確率が下がる可能性が示されています。

この研究から考えると、高温期の飲酒については、「1滴でも飲んだら妊娠できない」という意味ではなく、高温期は飲酒量や頻度をできるだけ控えめにした方が安心と考えるのが現実的です。

高温期に少量飲んでしまった場合は?

高温期に少量のお酒を飲んでしまったからといって、過度に自分を責める必要はありません。

妊娠が成立するかどうかは、卵子・精子・胚の状態、子宮内膜、ホルモン環境、年齢、治療内容など、さまざまな要素が関係しています。飲酒だけで結果が決まるわけではありません。

ただし、高温期は妊娠している可能性がある時期でもあります。そのため、「妊娠が分かるまでは控えめにする」「高温期後半は飲まないようにする」など、自分にとって無理のないルールを決めておくと安心です。

妊娠中の飲酒については、安全な量が確立されていないため、妊娠が分かった後は飲酒を避けることが推奨されています。

なぜ黄体期の飲酒が影響する可能性があるの?

アルコールは、体内のホルモン代謝や肝臓での代謝、自律神経、睡眠の質などに影響する可能性があります。

高温期は、プロゲステロンの働きによって子宮内膜が維持される時期です。そのため、黄体ホルモンの働きや子宮内膜の環境をできるだけ乱さないことが大切になります。

ただし、「飲酒=必ず着床しない」という単純な話ではありません。

妊活中の高温期では、飲酒そのものを恐れるよりも、身体への負担を少なくすることを意識しましょう。

  • 飲む量を減らす
  • 連日の飲酒を避ける
  • 高温期後半は控える
  • 飲酒で睡眠が乱れる場合は避ける

高温期に気をつけたい生活習慣

高温期に気をつけたいのは、飲酒だけではありません。妊娠しやすさに関わる可能性がある生活習慣を、無理のない範囲で整えていくことが大切です。

喫煙・受動喫煙はできるだけ避ける

喫煙は、卵子の質、卵巣機能、着床、妊娠成立までの期間、不妊治療の成績などに影響する可能性が整理されています。

高温期だけでなく、妊活期間全体を通して、喫煙はできるだけ避けたい習慣です。

また、ご自身が吸っていなくても、受動喫煙の影響を受けることがあります。家庭や職場などで受動喫煙がある場合は、できる範囲で距離を取ることも大切です。

睡眠不足をそのままにしない

妊活中は、睡眠の質も大切です。

妊娠を希望する女性を対象にした研究では、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、睡眠の質が悪いといった睡眠の問題が、妊娠しやすさの低下と関連する可能性が示されています。

高温期は、プロゲステロンの影響で眠気やだるさを感じやすい時期でもあります。

「もっと頑張らないと」と無理をするより、いつもより少し早く寝る、スマホを見る時間を減らす、夜の予定を詰め込みすぎないなど、回復を優先することが大切です。

強いストレスを長引かせない

妊活中は、結果が見えない不安や、周囲との比較、治療スケジュールへの負担などから、心が疲れやすくなります。

研究では、ストレスが高い女性では、妊娠成立の確率が低下する可能性が報告されています。ストレスは、交感神経やホルモンの働きに影響する可能性があると考えられています。

ただし、「ストレスを感じたから妊娠できない」という意味ではありません。

妊活中に不安になるのは、とても自然なことです。大切なのは、ストレスをゼロにすることではなく、抱え込みすぎないことです。

高温期は、検索をしすぎたり、基礎体温の小さな変化に一喜一憂したりしやすい時期です。必要以上に自分を追い込まないことも、妊活中の大切なセルフケアです。

食事を削りすぎない

高温期に体重管理を意識する方もいますが、食事を極端に減らしながら運動量を増やすことには注意が必要です。

低エネルギー状態、つまり摂取エネルギーが不足した状態では、LHパルスの乱れや月経周期の乱れ、黄体機能への影響が報告されています。

運動そのものが悪いわけではありません。問題は、食べない状態で運動を増やしすぎることです。

妊活中の高温期は、身体を削る時期ではなく、満たす時期です。

たんぱく質、鉄、ビタミン、ミネラル、良質な脂質を含む食事を意識し、極端な糖質制限やカロリー制限は避けるようにしましょう。

痛み止めの連用は医師に相談する

ロキソニンなどのNSAIDsと呼ばれる痛み止めは、排卵に関わるプロスタグランジンの働きに影響することがあります。

研究では、NSAIDsの継続使用と、卵胞が破裂せず黄体化する「黄体化未破裂卵胞症候群」との関連が報告されています。

ただし、これは主に排卵期周辺の連用に関する注意です。

頭痛や月経痛などで一度使用しただけで、過度に心配する必要はありません。痛み止めを頻繁に使う場合や、排卵前後に連日使用する場合は、自己判断で続けず、主治医に相談すると安心です。

サウナや熱すぎる長風呂は控えめに

高温期は、妊娠していれば妊娠超初期と重なる可能性があります。

妊娠初期に深部体温が大きく上がるような高温環境は、胎児の発達への影響が懸念されることがあります。高温の入浴、サウナ、ホットタブなどについては、妊娠初期の高体温との関連が指摘されています。

ただし、「身体を温めてはいけない」という意味ではありません。

妊活中は冷え対策も大切ですが、ポイントは温めることではなく、上げすぎないことです。

  • ぬるめのお風呂にゆっくり入る
  • 長時間のサウナは避ける
  • のぼせるほどの長湯は控える
  • 入浴後は水分をとる

高温期は“頑張る時期”より“整える時期”

高温期になると、何か特別なことをしないといけないように感じるかもしれません。

しかし、高温期に大切なのは、特別なサプリや特別な運動を増やすことよりも、妊娠しやすさを下げる可能性のある刺激を減らすことです。

  • 飲酒量を控えめにする
  • 喫煙・受動喫煙を避ける
  • 睡眠を整える
  • ストレスを抱え込みすぎない
  • 食事を削りすぎない
  • 痛み止めの連用は相談する
  • 深部体温を上げすぎない

妊活は、いつも「足し算」だけが正解ではありません。

高温期は、頑張って何かを増やすよりも、身体に負担をかけるものを少し減らす「引き算」が大切な時期です。

まとめ

高温期の飲酒は、少量であれば過度に不安になりすぎる必要はありません。

ただし、黄体期に中等量以上の飲酒がある場合、妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。そのため、妊活中の高温期は、飲酒量や頻度を控えめにすることが安心です。

高温期は、妊娠しているかどうかがまだ分からない時期でもあります。

「飲んでしまったからダメ」と自分を責めるのではなく、次の周期から少し整える、今日から控えめにするという考え方で大丈夫です。

妊活中の高温期は、身体を追い込む時期ではなく、やさしく整える時期です。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 高温期にお酒を飲んでしまいました。妊娠の可能性はなくなりますか?

高温期に少量のお酒を飲んだからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではありません。妊娠の成立には、卵子・精子・胚の状態、子宮内膜、ホルモン環境など多くの要素が関係しています。

ただし、黄体期の飲酒量が多い場合は妊娠しやすさが低下する可能性も報告されています。飲んでしまったことを過度に責めるより、次回から量や頻度を控えめにする意識を持つとよいでしょう。

Q2. 高温期の飲酒はどのくらいなら大丈夫ですか?

「この量なら必ず安全」と言い切れる明確な基準はありません。研究では、黄体期に週3〜6杯以上の飲酒が妊娠しやすさの低下と関連する可能性が示されています。

そのため妊活中は、できるだけ飲酒量を減らし、特に高温期後半や妊娠の可能性がある時期は控える方が安心です。妊娠が分かった後は、飲酒を避けることが推奨されています。

Q3. 高温期にノンアルコール飲料なら飲んでもいいですか?

ノンアルコール飲料は、アルコール量が0.00%のものであれば、通常のお酒よりは妊活中でも選びやすい飲み物です。

ただし、商品によっては微量のアルコールを含むものや、糖分が多いものもあります。妊活中に選ぶ場合は、表示を確認しながら、飲みすぎない範囲で取り入れると安心です。

Q4. 高温期に一番気をつけることは何ですか?

高温期に大切なのは、特別なことを増やすよりも、身体に負担をかける習慣を減らすことです。

飲酒量を控えめにする、喫煙や受動喫煙を避ける、睡眠を整える、食事を削りすぎない、ストレスを抱え込みすぎないなど、基本的な生活習慣を整えることが大切です。

Q5. 高温期は運動や入浴も控えた方がいいですか?

軽い運動や通常の入浴まで避ける必要はありません。ウォーキングやストレッチなど、心地よく続けられる運動は、血流や気分転換の面でも役立つことがあります。

ただし、食事を減らしながら激しい運動を増やすことや、長時間のサウナ、熱すぎるお風呂での長湯は控えめにした方が安心です。高温期は、身体を追い込むよりも、無理なく整えることを意識しましょう。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

高温期の過ごし方に不安がある方へ

高温期は、少しの体調変化や生活習慣が気になりやすい時期です。

「お酒を飲んでしまったけど大丈夫かな」「何に気をつけて過ごせばいいのかな」と不安になることもあるかもしれません。

妊活中は、何かを我慢し続けることよりも、ご自身の体の状態に合わせて、無理なく整えていくことが大切です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の体調や月経周期、不妊治療のスケジュールに合わせて、鍼灸や良導絡測定を通じた体づくりをサポートしています。

高温期の過ごし方や、妊活中の冷え・睡眠・ストレス・自律神経の乱れが気になる方は、お一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください🍀

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