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妊娠中のカフェイン摂取

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妊娠中のカフェインは大丈夫?

 

妊娠中のカフェイン摂取には注意が必要です。以下に、カフェイン摂取が妊娠に与える潜在的なリスクとして考えられる理由をいくつか挙げます。

 

妊娠に与えるリスク

 

  1. 胎児の成長への影響: カフェインは中枢神経刺激物質であり、摂取すると血流を通じて胎盤を通過し、胎児にも到達します。大量のカフェイン摂取は胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

  1. 流産や早産のリスク: カフェインの摂取量が増えると、流産や早産のリスクが上昇する可能性があります。研究によれば、妊娠初期の高カフェイン摂取量は流産のリスクを増加させると報告されています。

 

  1. 胎児の睡眠パターンへの影響: カフェインは神経刺激物質であり、妊娠中に摂取すると胎児の睡眠パターンに影響を及ぼす可能性があります。胎児の睡眠は重要な発育段階であり、適切な睡眠サイクルが乱れることは好ましくありません。

 

  1. 脱水症状のリスク: カフェインは利尿効果を持つため、摂取すると体内から水分が排出されやすくなります。妊娠中は水分摂取が重要であり、脱水症状が起こると胎児への影響や健康リスクが増加する可能性があります。

 

他にも

カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、ヒトの体内においてアデノシンが作用を発揮するために結合しなければならない場所(受容体)に結合します。その結果、アデノシンが受容体に結合できなくなることで、その働きが阻害され、神経を興奮させます。

 

カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。

 

長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。

 

引用:農林水産省. (2015, December 25). カフェインの過剰摂取について. https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

 

妊娠中のカフェイン摂取量に明確なデータはない

カフェインはコーヒー,紅茶,緑茶,チョコレートなど,さまざまな食料や飲料に含まれ、

カフェインとその代謝物は胎盤を通過しやすく,羊水と胎児の血中に移行します。

妊娠中のカフェインの影響に関して,エビデンスレベルの高いデータは少なく,どの研究も方法に欠点があるとされています。

明確なデータはないものの,妊娠中または授乳中の女性は 200300 mg/日の摂取であれば自然流産,胎児発育不全,早産などには影響がないと考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

引用:林優, & 石本人士. (2019). Q021妊娠中にコーヒー、紅茶は飲んでもいいですか?. 周産期医学, 49(増刊), 47–79.

 

カフェインの摂取に関しては、妊娠中の女性は医師の指示に従うことが重要です。一般的には、妊娠中はカフェイン摂取を控えるか制限することが推奨されます。具体的なカフェイン制限の目安や適切な摂取量については、医師と相談してください。

 

参考:既存添加物名簿(公益財団法人  日本食品化学研究振興財団)

https://www.ffcr.or.jp/tenka/list/post-12.html?OpenDocument

 

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