2023年09月の投稿記事
子宮内膜が薄くなった原因
子宮内膜コンパクション
胚移植の前に子宮内膜が薄くなった
のはどうしてですか?と患者さまからよく相談をうけます。
心配しないで大丈夫です!
子宮内膜のコンパクションという現象が起こっています。
1.子宮内膜コンパクションとは
子宮内膜のコンパクションという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
これは、特に体外受精と胚移植のプロセスで非常に重要なステップです。子宮内膜のコンパクションは、子宮内膜の細胞が密集して凝縮する現象を指し、子宮内膜の厚さが減少しますが、細胞の数そのものは減少するわけではありません。
2.妊娠に与える影響
黄体ホルモンの薬を使用すると、このコンパクションが促進され、結果的に妊娠しやすい状態が整います。コンパクションが子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に変化させ、それが妊娠率を向上させる要因となります。
3.黄体ホルモンとコンパクション
黄体ホルモンの薬を用いてコントロールすることができます。黄体ホルモンの薬を使うことで、子宮内膜の細胞が15%~20%程度密集し、理想的な着床のための環境が整うと言われています。黄体ホルモンは、着床を促進し、妊娠を維持し、流産を防ぐ役割を持っています。
4.研究結果と妊娠率
複数の研究や報告が、このコンパクション現象と妊娠率の間にポジティブな相関関係があることを示しています。特に、プロゲステロンの投与後に子宮内膜が10%程度薄くなった場合、継続妊娠率は52%に上昇するというデータが示されています。
5.プロゲステロン抵抗性の問題
黄体ホルモンの分泌はあるものの、子宮内膜がこれを適切に「キャッチ」できない場合、黄体機能不全の原因となり得る。これはプロゲステロンに対する抵抗性として知られ、子宮内膜のコンパクションが不十分であることが一因とされています。
6.ホルモンのバランスの重要性
子宮内膜のコンパクションが正常に進行するには、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが非常に重要です。これらのホルモンバランスが保たれて初めて、受精卵は健康な状態で着床し、妊娠が継続することができます。
移植の前は、鍼灸で内膜の質をあげていくことができます。
お気軽にご相談ください。
参考文献
凍結胚移植:子宮内膜の準備を成功させるための証拠に基づくマーカー.2020年113月;2(248):251-10.DOI:1016.2019/j.fertnstert.12.008.
子宮内膜環境が良くなり妊娠に至った患者さまの声(一部紹介)
子宮内膜5ミリ以下でしたが鍼灸レーザーで内膜が厚くなり妊娠 30歳
胚移植後の食事 何に気をつけたらいいの?
胚移植後の食事で気をつけること
胚移植をされた後の食事についてよく質問を受けます。
水分について
昨年の夏は、コロナもあり、熱中症対策として、水分を多く摂られてたと思います。
少し前までは、「一日に水を〇ℓ以上のみましょう」というような記事を沢山目にしました。
実は、水分を多く摂りすぎると、血液が薄くなり、栄養が子宮に行き渡らなくなります。
摂らなすぎるのも、よくありませんが、摂りすぎにも注意が必要です。
そして、羊水は海水に近い塩分なので、水分をとりすぎると羊水も薄くなってしまいます。
基本的に、塩分はお味噌汁や漬物などの日本古来のものから摂取するように 心がけてみてください。
食事について
夏はたくさん水分をとってしまうので、水分で胃液が薄まって、更に冷たい食べ物などで お腹を冷やしてしまい、胃腸が疲れてしまっています。 お肉や甘い物を摂りすぎると、血液がどろどろになってしまう「瘀血」の状態を作ってしまうので、ここにも注意が必要です。
また、消化に悪いものを食べると、血液が胃腸に集中してしまいます。 そして胃腸に負担をかけてしまいます。
消化によいものを食べる
→食べ物の消化は想像以上のとても大きなエネルギーが必要です。
そのエネルギーは着床のためにとっておいてください。
糖分を控える
→白いお砂糖などは身体のエネルギーを作るビタミンBやミネラルを消費します。 普段から気をつけたいことですが、特に移植後は意識してみてください。
水分についてはこちらの記事も参考になさってください↓
参照:日経ヘルス https://style.nikkei.com/article/DGXKZO62600350T10C20A8W10600/
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
妊活中の女性のための栄養バランス指南:大阪の鍼灸専門家が推奨する食材と食事法
不妊治療中の大事な栄養素
妊活中の食事で大切なことは、栄養バランスを整えることです。特に以下の栄養素は重要です。
- 葉酸 – 妊娠初期に胎児の神経管閉鎖障害を予防するため、妊活中から摂取が推奨されます。ほうれん草、ブロッコリー、レンズ豆、アボカドなどに多く含まれています。
- 鉄分 – 貧血を予防し、母体と胎児の健康を保つために必要です。赤身の肉、レバー、ほうれん草、レンズ豆などに含まれます。
- オメガ3脂肪酸 – 脳や神経の発達に必要です。青魚(サバ、サーモン、鯖など)や亜麻仁油、ちあシードなどに含まれます。
- ビタミンD – 骨や歯の発達、免疫機能のサポートに必要です。太陽の光、魚、卵、ビタミンDを強化した食品などから摂取できます。
- カルシウム – 骨や歯の発達に必要です。乳製品、緑黄色野菜、小魚、納豆などから摂取できます。
「まごわやさしい」
は日本人が昔から食べてきた食事に基づく語呂合わせで、妊活中の女性が心がけるべき食生活を指します:
- ま・・・豆(豆腐、大豆、納豆): 良質の植物性タンパク質で、血液の材料になるのはタンパク質
- ご・・・ゴマ: マグネシウム、カルシウム、鉄分、良質な脂質
- わ・・・ワカメ(海藻類): 海のミネラルが豊富。ただし、甲状腺ホルモンに問題のある人は控える必要あり
- や・・・野菜(とくに緑黄色野菜): ビタミン・ミネラル・繊維・抗酸化物質
- さ・・・魚(魚介類): 低カロリーなタンパク質、青魚はDHAなど良質の脂質
- し・・・しいたけ(きのこ類): 血管のお掃除
- い・・・イモ類: 繊維質が多く、便秘解消
この食生活は、栄養的にバランスが取れており、血液をサラサラにして血流をよくしてれる食材を中心としています。
一方、
「おかあさんやすめ」
は以下の食材に基づく語呂合わせですが、これらの食材は糖質が多く、血糖値が上がりやすい特徴があります:
- お・・・お菓子
- か・・・カレーライス
- あ・・・アンパン(菓子パン全体)
- さん・・サンドイッチ
- や・・・焼きそば
- す・・・スパゲティ
- め・・・麺類(うどん、ラーメン)
妊活を始める前の多くの人は、「おかあさんやすめ」型の食生活を取り入れていたかもしれませんが、妊活中や妊娠期、産後の授乳期など、女性が一生の中で特に食事に気をつけるべき時期では、「まごわやさしい」型の食生活を心がけることがおすすめです。
地中海料理
地中海料理も、「まごわやさしい」の理念に近い食材を使用しており、健康に良い影響をもたらす可能性があります。地中海料理を取り入れることで、健康的な体を維持し、妊娠に適した体作りをサポートすることができるでしょう。
最後に、ストレスの少ない生活、十分な睡眠、適度な運動も妊活には大切です。バランスの取れた食事と共に、心と体の健康を整えることを心がけましょう。
参考文献
赤ちゃんが元気に育つ妊娠中からの「食事」と「温活」
小川原智子
料理研究家, イエローハーモニー代表
aromatopia 31(3): 94-97, 2022.
不妊専門鍼灸師が伝えたい事!男性の加齢と精液所見
男性不妊の加齢に向き合う方法
不妊の約半分は男性側に問題があると言われ、不妊治療は夫婦でするものということは
大分と周知されてきているものの、なかなかご主人の協力が得られない。または、精液所見だけをみて問題ないと思っている方が少なくありません。これはご主人だけの場合とご夫婦ともに精液所見だけで判断されていることもあります。
男性の精子の老化:事実と誤解
毎日新しく作られている精子が劣化するのでしょうか?実は、精子は卵子ほどの質の劣化はないと言われています。女性は閉経を迎えることで生殖能力に制限がありますが、男性にはそのような制限が存在しないと長らく考えられていました。しかし、最近の研究によると、男性も加齢の影響を受けることが明らかになってきました。
男性の高齢化と健康リスク
男性の年齢と子供の統合失調症や自閉症との関連性を示す論文が発表されています。また、男性の年齢が上がると精子の数や運動率が減少し、体外受精の成功率が低下し、流産率も上昇するとの報告が増えてきました。具体的なデータとして、男性は30歳ごろから精液の質が低下し始め、35歳ごろから妊娠率が低下し、流産率も増加することが知られています。
男性の不妊治療を考える時期と協力の重要性
女性ほどのリスクは認識されていないかもしれませんが、30歳を過ぎたら男性も不妊治療を考える必要があるかもしれません。これは女性側だけの問題ではありません。男性自身もリスクがあると認識して、日常の行動、生活習慣、食生活に気をつける必要があります。ただ、精液所見に問題がないからといって安心するのは禁物です。精液所見だけでは、精子の老化を正確には判断できないので、ご夫婦に問題がないのに妊娠しない方は、一度ご主人も専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
男性も加齢を意識することが重要
男性の加齢と精子の質の低下は、多くの人々に知られるべき重要な情報です。大阪の不妊鍼灸専門家として、私たちは男性の不妊治療、精子の質をあげることにも力をいれて取り組んでいます。
男性も女性も、自分の体を知り、ご夫婦で鍼灸を受けられることが妊娠への近道です。
参考文献
藤原敏博. (2020). 名医が教える妊活と不妊治療のすべて (1st ed.). 株式会社あき出版.
妊娠中の鍼灸の効果と安全性?妊娠中のマイナートラブルをサポート
妊娠中の鍼灸
妊娠中に鍼をしても大丈夫?
妊娠初期はもちろん、妊娠20週を過ぎてもご出産まで鍼灸と整体(マッサージ)で、安産をサポートします!
「妊娠中に鍼をしても大丈夫?」そんな疑問や不安を感じる方もいるでしょう。しかし、基本的には問題なく、むしろ「妊娠中に鍼治療を受けることが良い」と考えられています。
以下のトラブルは、妊娠中の女性に多く見られるものですが、鍼灸治療はこれらの症状の緩和や改善に効果的であるとされています。
妊娠中のマイナートラブル
胃の圧迫感や逆流:
胎児が大きくなるにつれて、子宮が拡大し胃を圧迫することが原因で、胃の圧迫感や胃酸逆流が起きやすくなります。
足のむくみ:
妊娠中は血液の量が増え、同時にホルモンの変化で体内の水分の保持が増加します。これが足や手のむくみを引き起こすことがあります。
腰痛:
子宮の拡大と重さの増加、および骨盤のリラックスホルモンによる関節の緩みが腰痛の原因となることが多いです。
切迫早産の恐れ:
子宮の収縮が頻繁になるなど、早産の兆候が現れることがあります。
貧血:
妊娠中は血液量が増加するため、鉄分の摂取が追いつかず貧血を起こしやすくなります。
つわりの再発:
つわりは初期に多いとされていますが、中期や後期にも再び症状が出ることがあります。
皮膚の変化:
妊娠斑、ストレッチマーク、かゆみなど、ホルモンの変化による皮膚のトラブルが起こることがあります。
妊娠高血圧症候群:
妊娠中に新たに高血圧が発症することがあり、これは赤ちゃんや母体にとってリスクがあるため、注意が必要です。
気分のむら:
ホルモンのバランスの変化、身体の変化、出産への不安などが絡み合い、気分の波が激しくなることがあります。
排尿の頻度の増加:
胎児の成長とともに子宮が拡大し、膀胱を圧迫することで尿の回数が増えることがあります。
坐骨神経痛:
胎児の重みや子宮の拡大によって、坐骨神経が圧迫されることで痛みが生じることがあります。
恥骨痛:
妊娠中に骨盤が広がることで、恥骨の周辺が痛むことがあります。
こむら返り:
妊娠中は、ミネラルのバランスの乱れや血液循環の変化から、足の筋肉が突然痙攣することがあります。
首肩こり:
妊娠に伴う体の重心の変化や、胸部の重さの増加により、首や肩に負担がかかり、こりが生じることが多いです。
妊娠糖尿病:
妊娠中のホルモンの変化により、インスリンの働きが低下し、血糖値が上昇することがあります。
便秘:
妊娠ホルモンの影響や子宮の拡大による腸の圧迫で、便通が悪くなることがあります。
※母胎の骨盤内腔血の流量が増えることで赤ちゃんにも栄養がしっかりと行き渡り先天的な元気が付いていきます。
自宅でのセルフ灸
また、ご自宅でも毎日お灸をすることで産後の肥立ちも良くなります。
できるだけ安産で赤ちゃんに出会いたいものですよね。冷え性の人は赤ちゃんが分娩時に通ってくる
産道が固くなりがちで、出産に時間が掛かるといわれることもあります。
鍼治療・灸治療・温熱療法・手技(マッサージ)などを組み合わせた総合治療と
ご自宅でのお灸で
- 冷えを改善し、体調を整える
- 足のむくみやだるさを解消
- 陣痛を軽くする
- スムーズに出産できる
- 母乳の出が良くなる
- 赤ちゃんの消化器系が強くなる
などの効果が期待できます。
ご自宅でできる温灸のやり方もご紹介します。
安産のためのお灸をやって出産を迎えた子供は健康に育つと言われています。
また、妊娠中や出産時のことだけでなく、産後の肥立ちも良くなることが期待できます。
以上のような効果が期待できます。
あなたのお産が「産後の肥立ちがよいお産」になるよう鍼灸で体づくりをお手伝いします。
◎妊娠中の鍼灸治療と安全性
妊娠中に鍼をしてもいいの?」と疑問や不安に感じる方もいらっしゃると思います
妊娠中の鍼灸の安全性は多数のエビデンスがございます。
参考文献:
妊婦のマイナートラブルの回避に役立つ:林真紀子
りんご鍼灸院院長, 東京都鍼灸師会目黒支部支部長, 目黒区鍼灸師会会長
医道の日本 77(9): 163-165, 2018.
参考文献
安産のためのつぼ療法:辻内敬子
せりえ鍼灸室、東京母性衛生学会誌 29(suppl-2): S(25)-S(30), 2013.
着床不全 習慣性流産 不育症の免疫療法について
夫リンパ球移植療法について
患者さまから質問を受け、調べてみました。
過去にリンパ球移植の実践について議論されていましたが、現在はその実施が少なくなっており、関連する情報もまた少なくなっています。しかしながら、限られた情報の中でも正確性や信頼性が保証されるわけではありません。特に、2002年に米国FDAが全面的に禁止したため、すべての情報が正確であるとは限らないことをご理解ください。信頼できる情報を元に判断することは重要ですが、それでも最終的な判断はご自身でお願いします。
リンパ球移植に関して肯定的な文献を探る中で、「実践臨床免疫学」という中外医学者の著作を発見しました。そこには、柴原浩章先生(兵庫県医科大学産婦人科学講座主任教授)による「夫リンパ球移植療法」が掲載されています。この記事を参考に、リンパ球移植に関する内容を要約しました。
参考文献
柴原浩章 (2018). 「夫リンパ球移植療法」. 実践臨床免疫学. 中外医学者, 363-366.
【要約】
妊娠という現象は、母体の免疫システムの視点から見ると非常に興味深いものです。通常、体は外部からの異物や移植物を攻撃しようとしますが、妊娠中の母体は、胎児や胎盤(これはある意味で異物と見なされる)を攻撃しないように特別な免疫応答を持っています。
その特別な免疫応答には、T細胞と呼ばれる免疫細胞が関与しており、特に「1型ヘルパーT細胞」と「2型ヘルパーT細胞」のバランスが重要です。そして最近では、調節性T細胞という別の種類のT細胞もこのプロセスに関与していることがわかっています。
しかしながら、この免疫応答が正しく機能しないと、何度も流産を繰り返す「習慣流産」という状態になることがあります。そのため、過去には「夫リンパ球移植療法」という治療法が提案され、これは夫から採取したリンパ球を妻に移植することで、母体の免疫応答を調整しようというものです。
妊娠と母体の免疫系の関係
胎児や胎盤は母体の免疫系から通常は排除される可能性がありますが、特定の保護機構によって正常に成長します。この機構が不十分な場合、習慣的な流産のリスクが高まります。
夫リンパ球移植療法について
この治療は、妊娠の免疫的保護機構が失敗した際に、夫から採取されたリンパ球を母体に移植することで、母体の免疫反応を調整し、妊娠を成功させる目的で提案されています。
この治療法の効果については賛否がありましたが、いくつかの研究では、特定の条件下で有効であるとの結果が示されています。特に、免疫療法の前に「遮断抗体活性」という指標を用いて患者を選択することで、良好な治療結果を得ることができるとされています。
治療の適用条件
具体的には、著者らの施設で行われた治療では、免疫療法を受けた140人の患者のうち、78.6%が成功した妊娠を経験しました。一方、免疫療法を選択しなかった18人の患者の中で、成功した妊娠を経験したのは30.0%だけでした。この結果は統計的に有意であり、免疫療法が習慣流産に対して効果的である可能性を示唆しています。
1980年代初頭に初めて提案されたこの治療には、過去の研究で賛否両論の結果がありました。しかし、最近の研究や実績により、リンパ球を3回接種すると、ほとんどのケースで遮断抗体活性が認められ、特定の条件(例:3回以上の初期流産、原因不明、遮断抗体活性が陰性、夫の感染症テストが陰性)を満たす人々には効果があることが明らかになっています。特に、40歳未満の方が主な治療対象で、40歳以上の方には効果が少ないとされています。
筆者たちの実績と注意点
筆者たちの病院のデータによると、原発性や続発性習慣流産の患者に対して良好な治療結果が得られています。しかし、この治療は輸血療法の一種であるため、治療を行う際は患者の安全性を確保するための特定の条件や手続きが必要です。
全体として、夫リンパ球移植療法は習慣的流産に悩む女性の一つの治療法として有望であるものの、その適用や治療の手順には慎重な判断が必要であることを強調しています。
治療法は輸血の一種とみなされるため、その実施には十分な注意と慎重さが求められます。
要するに、妊娠とは母体の免疫システムと胎児の関係がキーとなる現象であり、そのバランスが崩れると流産のリスクが上がる可能性がある。そのため、特定の条件下で免疫療法は習慣流産の治療法として有効であると考えられています。
文献
1) Wegmann TG. Placental immunotrophism: Maternal T cells enhance placental
growth and function. Am J Reprod Immunol. 1987; 15: 67-70.
OFI
2) Raghupathy R. Th1-type immunity is incompatible with successful pregnancy.
Immunol Today. 1997; 18:478-82.
3) Shima T, Inada K, Nakashima A, et al. Paternal antigen-specific proliferating
regulatory T cells are increased in uterine-draining lymph nodes just before
implantation and in pregnant uterus just after implantation by seminal plasma-
Spriming in allogeneic mouse pregnancy. J Reprod Immunol. 2015; 108: 72-82.
4) Beer AE, Quebbeman JF, Ayers JWT, et al. Major histocompatibility complex
antigens, maternal and paternal immune responses, and chronic habitual
abortions in humans. Am J Obstet Gynecol. 1981; 141:987-99