39歳 低AMH 移植前のお休み周期タイミング法で妊娠
大阪からお越しのTさん(39歳)が妊娠されました。
1年半の不妊期間、低AMH
2021年7月に宇都宮鍼灸良導絡院にお越しになったTさんは、1年半の不妊期間があり、不妊治療専門クリニックでタイミング法、体外受精(3回移植を行い、結果は陰性、受精卵の異常が原因ではないかとのこと)を受けておらえました。
クリニックの検査では、※1低AMH(値0.15)で卵胞が育ちにくい、子宮内膜ポリープ(手術済み)がありました。
体質は、肩こり、腰痛、むくみ、便秘の不定愁訴がありました。
体質改善と移植に向けて鍼灸をご希望されました。
鍼灸を始められた時は、採卵周期でした。
良質の卵子が採れるよう施術を行い結果は2個採れることが出来、「初めて2個採れることが出来た。今までは採卵しても1個だった。」と仰り、採卵結果に喜ばれていました。
採卵の授精結果は、初期胚1個凍結、胚盤胞は残念ながら分割がストップしてしまい、現在凍結卵が1個のため、貯卵するためお休み周期をはさんで、次も採卵する予定になりました。
Tさんは鍼灸が人生初体験で痛みなどが心配と仰っていました。
はじめは鍼灸施術に対して緊張されていましたので、安心して受けていただけるよう、その都度痛みや気になるところはないか伺いながら行い、徐々に慣れていったようでした。鍼灸を受けた後「身体が緩んだ感じがする」と仰っていました。
不妊治療専門クリニックの治療がお休みの間に※1EMMA検査を受けられ、その結果は陽性と分かりました。抗生物質を服用され始めました。
前回の採卵から2周期が経ち、もう一度採卵を始めようとしたとき、遺残卵胞があることが分かりもう一度お休み周期に入り、その時タイミング法をとられました。
そして、再び迎えた採卵周期、結果は2個採れて、1個初期胚で凍結、胚盤胞は分割がストップし前回と同じ結果でした。
EMMA検査の結果が分かり次第、移植に進むとのことでしたが、そのEMMA検査の結果は再び善玉菌がゼロとのことで薬を変更しもう一周期様子を見ることになりました。
移植前のお休み周期、なんとタイミング法で妊娠されていることが分かりました。
検査薬で陽性が分かり、クリニックでも胎嚢が確認でき、クリニックの先生も驚かれていて、「採卵して、こういう形で妊娠されていることがわかったので申し訳なく思う。」と仰っていたそうです。もしかすると鍼灸の効果が功を奏したのかもしれません。
Tさん、本当におめでとうございます!
これからもお身体を大事になさって、無事出産されることをスタッフ一同お祈り申し上げます。
また何かお困りのことがありましたらいつでもサポートさせていただきますので宜しくお願い致します。
※1低AMH
【AMH 不妊検査 】
卵巣の予備能を知り治療の可能性を探る検査。
いくつかのホルモン検査の中でも近年注目されているのが、アンチミューラリアンホルモン(AMH)を測る検索です。
AMH値は抗ミュラー管ホルモンともいい、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
AMH値は卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているかを反映すると考えられています。
卵巣では卵子は作られず、生まれる前に作られた卵子が保存されているだけです。
したがって生きた卵子はどんどん消滅し、数が減少し、年齢とともに卵子自体も年をとり古くなります。
卵子の質は、その古さ、年齢の影響を直接受け、卵子の数も年齢とともにどんどん減っていきます。
その数は年齢以上に個人差が大きく、いざ子供が欲しいと思った時に卵子がないということも起こります。
【AMHの検査】
AMHは妊娠の予想に使えないからAMHを測ることは無駄に女性を不安にさせるだけという意見もあります。
確かに30歳ぐらいまでに赤ちゃんを産むのが当たり前だった時代には、それまでの年齢で早発閉経になる人も稀ですから、その意見もうなずけます。
しかし、今は35歳、40歳過ぎでも赤ちゃんが欲しいと思う人が多い時代です。
これは妊娠の限界が年齢だけでなく、卵巣予備能との二次元で考えるべきだということを知ってほしいと思います。
また、AMHが医学的に重要なのは、体外受精で注射した時に採れる卵子の数と、AMH値は非常によく相関することです。
ヒトの場合、自然でいけば卵巣は一定の割合で育っていて、最終的には他の卵子を捨てて1個だけが排卵します。
ところが、卵巣刺激で注射を打つと捨てられるはずの良い卵子も一緒に育ち、もともとの卵巣の数と比例して採卵ができます。
不妊治療の現場においては、ステップアップの早さ、体外受精の時に期待できる受精卵の数など、治療計画の指針として大きな意味合いがあります。
AMHの値が良いか悪いかというのは妊娠できないということではありません。不妊治療がいつまで出来るかという目安の材料として使ってください。
妊娠率とAMHを直接結びつけると理解が歪んでしまいます。
※2EMMA検査(子宮内マイクロバイオーム検査)
不妊の約20%は子宮内膜炎が原因です。不妊女性の30%に病原菌が認められます。
EMMA検査は、より妊娠しやすい子宮ない環境を準備するために子宮内膜の細菌フローラを解析する検査です。
子宮内膜の細菌叢バランスを示し、高い妊娠率につながる健康で最適な子宮内膜細菌叢になるための情報を提供します。
対象者は、反復着床不全患者(RIF)
EMMA検査は、胚が着床する際に接着する最近環境を調べることから、妊娠を望む方に利点があります。
メリットは、子宮内膜のラクトバチルスの割合を調べ、子宮内環境の改善につなげます。
慢性子宮内膜炎などの疾患の原因となる病原菌の存在の可能性をしまします。
子宮の微生物環境が胚移植に最適な環境かを判定します。
この検査は、子宮内膜組織の小片から検査が可能です。
Tさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療でなかなか結果が出ず体質改善のため
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
毎回施術の前に問診があったので、その時の体調に応じて治療してくださった。
鍼治療が初めてで不安でしたが、痛みがないか細やかに聞いてくださったり、施術を受けるごとに慣れていけるよう配慮していただきました。
▢同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
とにかく出来ることはやりました。
食事や生活改善、不妊治療の検査もいろいろして不妊の原因になるものを調べました。
正直、どれが妊娠に結びついたかは分かりません。
でもやらなければよかったと思うものは一つもありません。
やれることをやるそれが後悔しない治療につながると思います。
【免責事項】すべての方に当てはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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