
胚移植後にハーブティーや健康食品は大丈夫?妊娠の可能性がある時期の選び方
胚移植後は、「少しでも体に良いものを取り入れたい」「冷えを防ぐために温かい飲み物を飲みたい」と考える方が多い時期です。
その中で、ルイボスティー、たんぽぽ茶、ハーブティー、温活系ドリンク、健康食品などを続けてもよいのか、不安になる方も少なくありません。
結論からお伝えすると、胚移植後にすべてのハーブティーや健康食品を避けなければならないわけではありません。
ただし、胚移植後は妊娠が成立している可能性を考える時期です。そのため、「妊活に良さそう」だけで選ぶのではなく、「妊娠の可能性がある時期にも安心して続けやすいか」という視点で見直すことが大切です。
- 胚移植後は、妊娠初期の可能性を考えて、ハーブティーや健康食品も内容を確認することが大切です。
- ルイボスティーなどカフェインを含まない飲み物でも、飲みすぎず、成分がシンプルなものを選ぶと安心です。
- 「妊活向け」「温活」「デトックス」「ホルモンバランス」などをうたう健康食品は、成分を確認しましょう。
- 海外製ハーブ、濃縮エキス、粉末、サプリ形状の健康食品は、移植後の自己判断での継続を慎重に考えましょう。
- 迷う場合は、商品名だけでなく成分表を主治医や薬剤師に確認することが大切です。
目次
胚移植後は「自然由来だから安心」とは限らない
ハーブティーや健康食品は、「自然由来」「植物性」「カフェインレス」と書かれていることが多く、体にやさしい印象を受けやすいものです。
しかし、自然由来だからといって、妊娠の可能性がある時期にすべて安全とは限りません。
特に、ハーブには体に作用する成分が含まれていることがあり、種類や量によっては妊娠中の安全性がはっきりしていないものもあります。
NHSでも、妊娠中のハーブティーは種類や量に注意が必要で、特に妊娠初期には一部のハーブを大量に摂ることへの注意が示されています。
胚移植後は、まだ妊娠判定前であっても、妊娠初期と同じように慎重に考えると安心です。
胚移植後に飲み物を選ぶときの基本
胚移植後の飲み物は、特別なものを無理に取り入れるよりも、まずは体に負担が少なく、成分がわかりやすいものを選ぶことが大切です。
選ぶときは、次のようなポイントを確認しましょう。
- カフェイン量が多すぎないか
- ハーブや植物エキスが複数入っていないか
- 「デトックス」「巡り」「ホルモンバランス」など作用を強くうたっていないか
- 海外製で成分量がわかりにくくないか
- 濃縮エキス、粉末、サプリ形状ではないか
- 飲む量が多くなりすぎていないか
「少量を楽しむ飲み物」として取り入れるのか、「体質改善目的で毎日たくさん飲む」のかでも、考え方は変わります。
ルイボスティーは胚移植後も飲んでいい?
ルイボスティーは、カフェインを含まない飲み物として妊活中や妊娠中に選ばれることが多いお茶です。
胚移植後も、成分がシンプルなルイボスティーを適量飲む程度であれば、過度に心配しすぎる必要はないと考えられます。
ただし、注意したいのは、ルイボスティー単体ではなく、複数のハーブがブレンドされている製品です。
「ルイボスティー」と書かれていても、妊活向けブレンド、温活ブレンド、美容ブレンドなどには、他のハーブや植物エキスが加えられていることがあります。
胚移植後は、できるだけ成分がシンプルなものを選び、飲みすぎないことを意識しましょう。
たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒーはどう考える?
たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーは、妊活中や授乳期の飲み物として知られることがあります。
ノンカフェインの飲み物として取り入れられることもありますが、製品によっては、たんぽぽ以外の植物成分や健康食品成分が配合されている場合があります。
また、「妊娠しやすくする」「ホルモンを整える」といった強い表現で販売されているものは、移植後に自己判断で増やすより、成分を確認したほうが安心です。
たんぽぽ茶を飲む場合も、サプリメントのように濃縮されたものではなく、飲み物として適量を楽しむ範囲で考えるとよいでしょう。
ハーブティーは種類と量に注意する
ハーブティーは、リラックス目的や冷え対策として取り入れられることがあります。
一方で、ハーブには種類が多く、妊娠中の安全性が十分に確認されていないものもあります。
特に、次のようなハーブティーは、移植後に自己判断でたくさん飲むのは避けたほうが安心です。
- 複数のハーブがブレンドされているもの
- デトックスや排出をうたうもの
- ホルモンバランスを整えるとうたうもの
- ダイエット目的のハーブティー
- 海外製で成分量がわかりにくいもの
- 濃く煮出して飲むタイプのもの
NHS Informでは、妊娠中のハーブティーや緑茶は飲みすぎず、ジンセンやエキナセアを含むお茶は避けるよう注意喚起されています。
胚移植後は、ハーブティーを「薬のように効かせる目的」で使うのではなく、成分がわかるものを少量楽しむ程度にとどめると安心です。
温活系ドリンク・健康食品は成分表を確認する
妊活中は、冷え対策として温活系ドリンクや健康食品を取り入れている方もいます。
たとえば、生姜系ドリンク、酵素ドリンク、黒糖入りドリンク、漢方風の健康食品、粉末タイプの温活飲料などです。
これらは、食品として取り入れられるものもありますが、製品によっては複数の植物エキス、ハーブ、濃縮成分、甘味料などが含まれている場合があります。
移植後に確認したいのは、次のような点です。
- 植物エキスやハーブ成分が多く含まれていないか
- 「めぐり」「排出」「デトックス」などの表現が強くないか
- 砂糖や甘味料を多く含んでいないか
- 濃縮タイプや粉末タイプを大量に摂っていないか
- 処方薬やサプリと成分が重なっていないか
体を温めたい場合は、特別な健康食品に頼りすぎず、白湯、味噌汁、スープ、温かい食事、入浴、睡眠環境を整えることも大切です。
漢方薬と漢方風ドリンクは分けて考える
「漢方」と書かれているものには、医療機関で処方される漢方薬と、市販の健康食品や漢方風ドリンクがあります。
医療機関で処方されている漢方薬は、体質や症状、治療状況をふまえて選ばれていることが多いため、自己判断で中止せず、主治医に確認しましょう。
一方で、健康食品として販売されている漢方風ドリンクや粉末製品は、成分量や配合内容が医療用とは異なります。
移植後に新しく追加する場合や、複数の漢方系製品を併用している場合は、成分表を確認し、医療者に相談するのが安心です。
海外製ハーブ・濃縮エキスは特に注意
海外製のハーブ製品や濃縮エキスは、成分量が日本の製品と異なることがあります。
また、パッケージの表記が英語や外国語で、成分や摂取量がわかりにくい場合もあります。
妊娠中の安全性データが十分ではないハーブもあり、海外製だから効果が高い、自然由来だから安心、とは言い切れません。
特に、妊娠判定前の時期は、海外製ハーブや濃縮エキスを新しく始めることは慎重に考えるようにしましょう。
胚移植後に避けたほうがよい考え方
胚移植後は、不安から「できることは全部やりたい」と感じやすい時期です。
しかし、ハーブティーや健康食品については、次のような考え方には注意が必要です。
- 天然成分だからたくさん飲んでも大丈夫
- 妊活向けと書かれているから移植後も安心
- 口コミで良いと聞いたから自分にも合うはず
- 着床率アップと書かれているから飲んだほうがよい
- サプリではなくお茶だから安全性を気にしなくてよい
大切なのは、「効きそうなものを増やす」ことよりも、妊娠の可能性がある時期に体へ負担をかけないことです。
迷ったときは成分表を見せて相談しましょう
胚移植後にハーブティーや健康食品を続けてよいか迷った場合は、商品名だけでなく、成分表がわかるものを主治医や薬剤師に見せて相談しましょう。
スマートフォンでパッケージの写真を撮っておくと、相談しやすくなります。
相談するときは、次のように伝えると判断してもらいやすくなります。
- 商品名
- 1日に飲んでいる量
- いつから飲んでいるか
- 移植後も続けたい理由
- 他に飲んでいる薬やサプリ
- 妊娠判定日まで続ける予定か
「飲んでもいいですか?」だけでなく、「移植後も続ける必要がありますか?」と聞くと、必要性も含めて整理しやすくなります。
まとめ
胚移植後は、少しでも良い結果につなげたいという思いから、ハーブティーや健康食品が気になりやすい時期です。
ただし、妊娠の可能性がある時期は、体に良さそうなものを増やすよりも、必要なものを整理し、安心して続けられるものを選ぶことが大切です。
不安なときほど自己判断で増やしすぎず、成分を確認しながら、落ち着いて移植周期を過ごしていきましょう。
Q1. 胚移植後にルイボスティーは飲んでも大丈夫ですか?
成分がシンプルなルイボスティーを適量飲む程度であれば、過度に心配しすぎる必要はないと考えられます。
ただし、妊活ブレンドや温活ブレンドなど、複数のハーブが加えられている製品は成分を確認しましょう。
Q2. たんぽぽ茶は移植後も飲んでいいですか?
たんぽぽ茶はノンカフェイン飲料として取り入れられることがありますが、製品によって配合成分が異なります。
たんぽぽ以外の植物成分や健康食品成分が多く含まれている場合は、移植後の継続を主治医に確認すると安心です。
Q3. ハーブティーは妊娠判定日まで控えたほうがいいですか?
すべてを控える必要はありませんが、種類や量には注意が必要です。
特に、デトックス系、ダイエット系、ホルモンバランスをうたうもの、海外製のハーブティーは慎重に考えましょう。
Q4. 温活ドリンクは移植後も続けていいですか?
食品として一般的な範囲で飲むものは過度に心配しすぎなくてもよい場合があります。
ただし、濃縮エキス、粉末タイプ、複数のハーブや植物成分が入ったものは、成分表を確認してから続けると安心です。
Q5. 健康食品とサプリメントは違うので、確認しなくても大丈夫ですか?
健康食品でも、ハーブ成分や濃縮成分が含まれている場合があります。
特に胚移植後は妊娠の可能性がある時期なので、サプリメントと同じように成分表を確認し、迷うものは主治医や薬剤師に相談しましょう。
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📚参考文献
- NHS. Foods to avoid in pregnancy.
妊娠中の食品やハーブティーの注意点について説明されています。妊娠初期には一部のハーブを大量に摂ることへの注意が示されています。 - NHS Inform. Eating well in pregnancy.
妊娠中のハーブティーや緑茶の摂取量、ジンセンやエキナセアを含むお茶への注意について解説されています。 - NCCIH. Safe Use of Complementary Health Products and Practices.
補完療法や健康食品の安全性は種類ごとに異なるため、個別に確認する必要があると説明されています。 - NCCIH. Dietary and Herbal Supplements.
ハーブ系サプリメントや健康食品を利用する際の基本的な注意点についてまとめられています。 - NCCIH. Women’s Health and Complementary Approaches.
妊娠中のハーブや補完療法について、医療者に相談する重要性が説明されています。 - Bebitoglu BT. Frequently Used Herbal Teas During Pregnancy – Short Update. 2020.
妊娠中によく使用されるハーブティーについて、安全性に関する臨床的な根拠が十分ではない点を整理したレビューです。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
胚移植後の過ごし方に不安がある方へ
胚移植後は、ハーブティーや健康食品、食事、冷え対策など「これは続けても大丈夫かな?」と迷いやすい時期です。
飲み物や健康食品の内容は主治医への確認が大切ですが、移植後の体調管理や冷え、血流、自律神経、睡眠の乱れなどは、日々のケアで整えていける部分もあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療のスケジュールや胚移植前後のお身体の状態に合わせて、無理のない鍼灸ケアを行っています。
「判定日まで落ち着いて過ごしたい」「移植後の体づくりを整えたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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