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男性ホルモンが低いと言われたら?妊活中にテストステロン補充を始める前に知っておきたいこと

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「男性ホルモンが低いと言われたけれど、妊活に影響するの?」

「疲れやすい、性欲が落ちた、テストステロンが低い気がする」

「テストステロン補充を始めても、精子は大丈夫?」

このような不安を感じて検索される男性は少なくありません。

テストステロンは、性欲、筋肉量、骨、気分、活力、そして男性の生殖機能にも関係する大切なホルモンです。

そのため、男性ホルモンが低いと言われると、「すぐにテストステロンを補充した方がいいのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、妊活中の男性では注意が必要です。

結論からいうと、妊活中や将来子どもを望む男性が、自己判断でテストステロン補充を始めることはおすすめできません。

外からテストステロンを補うと、脳から睾丸へのホルモンの指令が弱まり、精子をつくる働きが低下することがあります。

つまり、血液中のテストステロン値は上がっても、精子形成にはマイナスに働く場合があるのです。

この記事では、男性ホルモンが低いと言われた方が、妊活中にテストステロン補充を始める前に知っておきたいことをわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • テストステロンは、性欲、活力、筋肉、骨、精子形成に関わる大切な男性ホルモンです。
  • 男性ホルモンが低いと言われても、妊活中はすぐにテストステロン補充を始めればよいとは限りません。
  • 外からテストステロンを補うと、LHやFSHが低下し、精子をつくる働きが抑えられることがあります。
  • 妊活中は、テストステロン値だけでなく、LH・FSH・精液検査もあわせて確認することが大切です。
  • 疲れやすさや性欲低下がある場合も、睡眠不足、肥満、ストレス、飲酒、運動不足など生活習慣の影響を見直すことが大切です。

テストステロンは精子形成や性機能に関わるホルモンです

テストステロンは、男性ホルモンの代表的なものです。

主に睾丸でつくられ、男性の体にさまざまな働きをもたらします。

  • 性欲に関わる
  • 勃起機能や射精機能に関わる
  • 筋肉量や骨の健康に関わる
  • 気分や意欲、活力に関わる
  • 精子をつくる環境に関わる

妊活においても、テストステロンは無関係ではありません。

ただし、ここで大切なのは、血液中のテストステロン値だけで精子の状態が決まるわけではないということです。

精子をつくるためには、脳、下垂体、睾丸が連携して働く必要があります。

その中心になるのが、LHやFSHというホルモンです。

LHは睾丸にテストステロンをつくるように働きかけ、FSHは精子をつくる働きに関係します。

つまり、妊活中の男性では、テストステロンだけでなく、LH・FSH・精液検査をあわせて見ることが大切です。

低テストステロン=すぐ補充、とは限りません

男性ホルモンが低いと言われると、「足りないなら補えばいい」と考えたくなるかもしれません。

しかし、妊活中はそう単純ではありません。

テストステロン補充療法は、医学的に必要な方にとっては大切な治療です。

一方で、妊娠を希望している男性では、外からテストステロンを補うことで精子形成が抑えられる可能性があります。

そのため、低テストステロン=すぐにテストステロン補充と考えるのではなく、まずは原因と妊活への影響を整理することが大切です。

たとえば、テストステロンが低くなる背景には、次のような要因が関係することがあります。

  • 睡眠不足
  • 強いストレス
  • 肥満や内臓脂肪の増加
  • 過度な飲酒
  • 運動不足
  • 過度なトレーニングや疲労の蓄積
  • 糖尿病や生活習慣病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 薬剤の影響
  • 精巣や下垂体の病気

一時的な体調不良や睡眠不足、検査のタイミングによっても数値が変動することがあります。

そのため、1回の検査だけで判断せず、必要に応じて再検査や追加検査を行うことがあります。

妊活中のテストステロン補充で注意したい精子への影響

妊活中に特に注意したいのは、外からテストステロンを補うことで、精子をつくる働きが抑えられる可能性があることです。

体の中では、脳と睾丸がホルモンで連絡を取り合っています。

通常、脳は下垂体を通じてLHやFSHを分泌し、睾丸に対して「テストステロンをつくる」「精子をつくる」という指令を出しています。

ところが、外からテストステロンを補うと、体は「男性ホルモンは十分にある」と判断します。

その結果、LHやFSHの分泌が低下し、睾丸への刺激が弱くなります。

すると、睾丸の中で精子をつくるために必要な環境が保ちにくくなり、精子数の減少や無精子症につながることがあります。

つまり、血液中のテストステロン値が上がることと、精子が増えることは同じではありません。

妊活中の男性では、この点を誤解しないことがとても大切です。

テストステロン補充をしてはいけない人がいる?

テストステロン補充療法は、医師の診断のもとで行う治療です。

ただし、近い将来に妊娠を希望している男性では、慎重に考える必要があります。

男性不妊に関するガイドラインでも、現在または将来の妊娠を希望する男性に対して、テストステロン単独療法はすすめられていません。

これは、テストステロン補充によって精子形成が抑えられる可能性があるためです。

また、次のような場合も、自己判断でテストステロン製剤を使うことは避けましょう。

  • 妊活中である
  • 近い将来、子どもを望んでいる
  • 精液検査で精子数が少ないと言われた
  • 無精子症や高度乏精子症を指摘されたことがある
  • 個人輸入のテストステロン製剤を使おうとしている
  • 筋肉増強目的でホルモン系薬剤を使おうとしている
  • 持病があり、他の薬を服用している

不安がある場合は、泌尿器科、男性不妊外来、内分泌を専門とする医師に相談しましょう。

LH・FSH・精液検査もあわせて確認することが大切

妊活中に男性ホルモンが低いと言われた場合、テストステロン値だけを見るのでは不十分です。

特に確認したいのが、LH、FSH、精液検査です。

LH

LHは、睾丸にテストステロンをつくるように働きかけるホルモンです。

LHが高いのにテストステロンが低い場合、睾丸側の働きが弱っている可能性があります。

一方で、LHが低い場合は、脳や下垂体からの指令が弱い可能性があります。

FSH

FSHは、精子をつくる働きに関係するホルモンです。

FSHが高い場合、睾丸の造精機能が低下している可能性を考えることがあります。

ただし、ホルモン値だけで診断するのではなく、精液検査や診察とあわせて判断します。

精液検査

妊活中にもっとも大切な確認のひとつが精液検査です。

精液検査では、精液量、精子濃度、総精子数、精子運動率、正常形態率などを確認します。

テストステロン値が低いかどうかだけでなく、実際に精子がどのくらいつくられているのかを確認することが重要です。

男性ホルモンが低いと言われたときほど、精液検査を後回しにしないことが大切です。

妊活中でも使える治療法はある?

低テストステロンがあり、妊活も希望している場合、治療方針は慎重に考える必要があります。

テストステロンをそのまま外から補うのではなく、状況によっては、精子形成を保つことを意識した治療が検討されることがあります。

たとえば、男性不妊の診療では、hCG、クロミフェンなどのSERM、アロマターゼ阻害薬などが検討されることがあります。

ただし、これらは自己判断で使うものではありません。

原因、年齢、精液所見、ホルモン値、妊活の状況によって適応が変わります。

妊活中に男性ホルモンの低下が気になる場合は、「テストステロンを補うかどうか」ではなく、「精子形成を保ちながらどう整えるか」という視点で医師に相談しましょう。

疲れやすさ・性欲低下があるときに見直したい生活習慣

疲れやすさ、性欲低下、気分の落ち込み、集中力の低下があると、「男性ホルモンが低いせいかもしれない」と感じる方もいます。

実際にテストステロンが関係することもありますが、生活習慣や体調の影響も少なくありません。

妊活中の男性は、まず次のような点を見直してみましょう。

  • 睡眠時間が不足していないか
  • 夜更かしや不規則な生活が続いていないか
  • 仕事のストレスや疲労が強すぎないか
  • 過度な飲酒が習慣になっていないか
  • 喫煙していないか
  • 肥満や内臓脂肪が増えていないか
  • 運動不足になっていないか
  • 逆に、過度な筋トレや減量で疲労が蓄積していないか
  • サウナや長時間の熱環境が多くないか

特に、睡眠不足や肥満、過度な飲酒、強いストレスは、ホルモンバランスや性機能に影響しやすい要因です。

また、無理な糖質制限や急激な減量も、体にとっては大きなストレスになります。

妊活中は、極端な方法ではなく、続けやすい生活改善を積み重ねることが大切です。

男性更年期と妊活はどう考える?

40代以降になると、疲れやすさ、性欲低下、気分の落ち込み、睡眠の質の低下などから、男性更年期を心配される方もいます。

男性更年期では、テストステロンの低下が関係することがあります。

ただし、妊活中の男性では、テストステロン補充だけを急いで考えるのではなく、精子形成への影響も含めて判断する必要があります。

男性更年期の症状がつらい場合でも、将来の妊娠を希望していることを医師に伝えることが大切です。

妊活の希望を伝えることで、精子形成をできるだけ守りながら、症状やホルモン状態をどう整えるかを相談しやすくなります。

個人輸入のテストステロン製剤やホルモン系サプリに注意

インターネット上では、テストステロンを高めるサプリや、海外製のホルモン系製品が販売されていることがあります。

しかし、妊活中の方が自己判断でこのような製品を使うことはおすすめできません。

成分がはっきりしないものや、医薬品成分が含まれているもの、ホルモンバランスに影響するものは、精子形成に悪影響を与える可能性があります。

また、個人輸入の製品では、品質や安全性、成分量が確認しにくいこともあります。

「男性ホルモンを上げる」「活力が戻る」「筋肉が増える」といった宣伝だけで選ばず、妊活中は必ず医師に相談しましょう。

こんな場合は泌尿器科・男性不妊外来へ相談を

次のような場合は、早めに泌尿器科や男性不妊外来へ相談することをおすすめします。

  • 男性ホルモンが低いと言われた
  • 妊活中で、テストステロン補充をすすめられた
  • 性欲低下や勃起不調が続いている
  • 疲れやすさや気分の落ち込みが続いている
  • 精液検査で精子数や運動率の低下を指摘された
  • 過去にアナボリックステロイドやテストステロン製剤を使ったことがある
  • 男性更年期の症状があり、将来子どもを望んでいる
  • テストステロンを高めるサプリや海外製品を使っている

受診時には、テストステロン値だけでなく、LH、FSH、プロラクチン、精液検査などを確認することがあります。

また、現在使っている薬やサプリ、過去のホルモン製剤の使用歴も伝えると、より正確な評価につながります。

まとめ|妊活中の低テストステロンは、精子形成を守る視点で考えましょう

男性ホルモンが低いと言われると、不安になるのは自然なことです。

テストステロンは、性欲、活力、筋肉、骨、気分、精子形成に関わる大切なホルモンです。

しかし、妊活中や将来子どもを望む男性では、テストステロンを外から補うことが精子形成に悪影響を与えることがあります。

低テストステロン=すぐ補充、ではなく、まずは原因、精液所見、LH・FSH、生活習慣をあわせて確認することが大切です。

疲れやすさや性欲低下がある場合も、睡眠不足、肥満、ストレス、過度な飲酒、運動不足などの影響が隠れていることがあります。

妊活中に男性ホルモンが低いと言われた方は、自己判断でテストステロン製剤やホルモン系サプリを使わず、泌尿器科や男性不妊外来で相談しましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. テストステロンが低いと精子も少なくなりますか?

テストステロンは精子形成に関わるホルモンですが、血液中のテストステロン値だけで精子の数が決まるわけではありません。LH、FSH、睾丸の状態、生活習慣、精索静脈瘤など、さまざまな要因が関係します。妊活中は精液検査もあわせて確認することが大切です。

Q2. テストステロン補充をすれば精子は増えますか?

一般的には、妊活中の男性が自己判断でテストステロン補充を行うことはおすすめできません。外からテストステロンを補うと、LHやFSHが低下し、精子をつくる働きが抑えられることがあります。精子を増やす目的でテストステロン製剤を使うのは自己判断しないようにしましょう。

Q3. 男性更年期の症状がある場合、妊活はどう考えればいいですか?

疲れやすさ、性欲低下、気分の落ち込みなどがある場合、男性更年期や低テストステロンが関係することがあります。ただし、妊活中は精子形成への影響も考える必要があります。医師に「妊娠を希望している」ことを伝えたうえで、検査や治療方針を相談しましょう。

Q4. テストステロンを高めるサプリなら安全ですか?

サプリだから安全とは限りません。ホルモンに関わる成分、成分不明の海外製品、個人輸入品などは、妊活中には注意が必要です。精子への影響が不安な場合は、使用しているサプリの商品名や成分表示を医師に見せて相談しましょう。

Q5. 低テストステロンが気になるとき、まず何をすればいいですか?

まずは、泌尿器科や男性不妊外来で、テストステロン、LH、FSH、精液検査などを確認しましょう。あわせて、睡眠不足、肥満、ストレス、飲酒、運動不足などの生活習慣も見直すことが大切です。自己判断でテストステロン補充を始めるのは避けましょう。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

男性ホルモン・精子の質が気になる方へ

男性ホルモンが低いと言われると、「妊活に影響しないか」「このまま様子を見てよいのか」と不安になることもあるかもしれません。

まずは泌尿器科や男性不妊外来で、精液検査やホルモン検査を確認することが大切です。そのうえで、睡眠・食事・ストレス・疲労回復など、妊活に向けた体づくりを整えていくことも大切な準備になります。

宇都宮鍼灸良導絡院では、男性不妊や精子の質が気になる方の体づくりもサポートしています。お一人でも、ご夫婦でも、無理のない形でご相談ください🍀

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