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早発卵巣不全・早発閉経とは?妊娠の可能性と鍼灸でできる体調管理

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「まだ閉経する年齢ではないはずなのに、生理が来ない」

「早発閉経と言われたけれど、もう妊娠は難しいの?」

「早発卵巣不全でも、生理が戻ることはある?」

このような不安を抱えて検索されている方は少なくありません。

早発卵巣不全は、卵巣の働きが通常より早い時期に低下する状態です。妊娠を希望している方にとっては、とても大きなショックを受ける言葉かもしれません。

ただし、早発卵巣不全は「完全に妊娠の可能性がなくなる」という意味ではありません。月経や排卵が一時的に戻ることもあり、妊娠の可能性が残る場合もあります。

大切なのは、自己判断で諦めてしまうのではなく、婦人科・生殖医療と連携しながら、今できる選択肢を早めに確認することです。

この記事の要点まとめ
  • 早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣機能が低下する状態です。
  • 早発閉経に近い状態でも、まれに月経や排卵が戻ることがあります。
  • 妊娠の可能性は低くなりますが、完全にゼロとは言い切れません。
  • 生理が戻っても、卵巣機能が完全に回復したとは限らないため、医師の確認が大切です。
  • 鍼灸は早発卵巣不全を治す治療ではなく、冷え・睡眠・ストレス・自律神経などを整える体調管理のサポートとして考えましょう。

早発閉経に悩む女性が鍼灸施術を受ける様子

早発卵巣不全とは?

早発卵巣不全(POI:Premature Ovarian Insufficiency)とは、一般的に40歳未満で卵巣の働きが低下し、月経不順や無月経、FSH高値などがみられる状態を指します。

国際的なガイドラインでは、40歳未満で少なくとも4か月以上の無月経または月経不順があり、FSHが高値であることなどをもとに診断されます。

日本産婦人科医会の解説では、早発卵巣不全は「40歳未満で閉経状態となる疾患」とされ、卵胞が早期に消失する早発閉経と、卵巣がホルモン刺激に反応しにくい状態が含まれると説明されています。

つまり、早発卵巣不全はひとつの状態名であり、その中には「卵巣機能がほぼ停止している場合」と「わずかに卵胞発育や排卵が起こる可能性が残っている場合」があります。

早発卵巣不全と早発閉経の違い

早発卵巣不全と早発閉経は、混同されやすい言葉です。

早発閉経は、40歳未満で閉経に近い状態となり、月経が長期間止まる状態を指して使われることがあります。

一方、早発卵巣不全は、卵巣機能が低下しているものの、完全に卵巣機能が止まっているとは限らない状態も含みます。

日本内分泌学会では、早発卵巣不全には「永久に月経が停止するタイプ」と「卵巣に卵胞が少数存在し、非常に低い頻度ながら卵胞発育や排卵が起こるタイプ」があると説明されています。ただし、この2つを明確に見分けることは難しいとされています。

そのため、最近では「卵巣が完全に失敗した」という印象を与える言葉よりも、卵巣機能の低下や不安定さを含む「早発卵巣不全(POI)」という言葉が使われることが増えています。

早発卵巣不全でみられやすい症状

早発卵巣不全では、次のような変化がみられることがあります。

  • 生理周期が長くなる
  • 生理が数か月来ない
  • 経血量が少なくなる
  • ほてり、寝汗、のぼせ
  • 動悸、不眠、気分の落ち込み
  • 腟の乾燥感
  • 妊娠しにくい

最初は「少し生理が遅れているだけ」と感じることもあります。

しかし、無月経が続く場合には、卵巣機能だけでなく、甲状腺、プロラクチン、体重変化、強いストレス、過度な運動、急激なダイエットなど、さまざまな原因を確認する必要があります。

特に妊娠を希望している方は、「もう少し様子を見よう」と長く放置せず、早めに婦人科でホルモン検査や卵巣の状態を確認することが大切です。

当院でお伝えしていること

当院では、「生理が数か月来ない」「AMHが低いと言われた」「早発閉経かもしれないと言われて不安」というご相談をいただくことがあります。

このような場合、まず大切なのは婦人科や生殖医療クリニックで現在の卵巣機能やホルモン状態を確認することです。そのうえで、月経周期、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れなど、日々の体調面を一緒に見直していくことをお伝えしています。

早発卵巣不全でも妊娠できる可能性はある?

早発卵巣不全と診断されると、「もう妊娠できない」と感じてしまう方もいます。

実際には、妊娠の可能性は大きく下がりますが、ゼロとは言い切れません。

日本内分泌学会では、早発卵巣不全と診断された後でも、その後に排卵や月経が起きることがあり、生涯にわたる妊娠率は5〜10%あるとも言われていると説明されています。

ただし、これは「待っていれば自然に戻る」という意味ではありません。排卵が起こる頻度は低く、タイミングも予測しにくいため、妊娠を希望する場合は、生殖医療専門の医師と相談しながら進める必要があります。

また、早発卵巣不全では、卵巣機能だけでなく、低エストロゲン状態による骨密度や血管への影響も考える必要があります。妊娠希望の有無にかかわらず、ホルモン補充療法が必要になる場合もあります。

「生理が戻る」ことはある?戻ったら治ったということ?

早発卵巣不全や早発閉経に近い状態でも、一時的に生理のような出血が戻ることがあります。

ただし、生理が戻ったからといって、卵巣機能が完全に回復したとは限りません。

POIでは卵巣の働きが不安定で、月経や排卵が一時的に起こることがあります。そのため、「生理が来たから大丈夫」と自己判断するのではなく、FSH、E2、AMH、超音波検査などを含めて、医師に状態を確認してもらうことが大切です。

妊娠を希望している場合は、生理が戻ったタイミングが重要なチャンスになることもあります。早めに医師へ相談し、採卵や卵子凍結、体外受精などの選択肢があるか確認しておくと安心です。

卵子凍結という選択肢について

将来的に妊娠を考えている方にとって、卵子凍結は選択肢のひとつになる場合があります。

卵子凍結は、現在の卵子を採取して凍結保存し、将来必要になったときに体外受精で使用する方法です。

ただし、早発卵巣不全が進んでからでは、採卵できる卵子の数が少ない、または採卵自体が難しい場合もあります。

そのため、「いつか考えよう」ではなく、月経不順やAMH低下を指摘された時点で、できるだけ早めに生殖医療機関で相談することが大切です。

卵子凍結を希望する場合も、年齢、AMH、卵胞数、治療歴、今後の妊娠希望時期によって判断が変わります。自分にとって本当に必要な選択肢かどうか、医師と相談しながら決めていきましょう。

鍼灸でできること

早発卵巣不全に対して、鍼灸で卵巣機能そのものを必ず回復させる、と断言することはできません。

一方で、妊活中の体調管理として、鍼灸が役立つ場面はあります。

たとえば、冷え、睡眠の質、ストレス、首肩こり、自律神経の乱れ、胃腸の不調などを整えることは、妊娠を目指す体づくりにおいて大切な要素です。

2024年に発表された早発卵巣不全と鍼治療に関するシステマティックレビューでは、鍼治療がFSH、E2、AMHなどに良い変化を示す可能性が報告されています。ただし、研究の質やばらつきには限界があり、より大規模で質の高い研究が必要とされています。

そのため、鍼灸は「早発卵巣不全を治す治療」ではなく、婦人科・生殖医療と併用しながら、体調を整え、治療に向き合いやすい状態をつくるサポートとして考えるのが現実的です。

当院でお伝えしていること

早発卵巣不全や早発閉経に近い状態では、「何をしても意味がないのでは」と感じてしまう方も少なくありません。しかし、妊活中の体調管理では、冷え、血流、睡眠の質、胃腸の働き、ストレスへの反応などを整えておくことも大切です。

当院では、鍼灸だけで判断するのではなく、良導絡測定による自律神経の状態や、東洋医学的な体質の見方も参考にしながら、今の体に負担がかかっている部分を一緒に確認していきます。必要に応じて、婦人科やクリニックでの検査・相談もおすすめしています。

当院でのケース:月経が戻った方の一例

当院でも、長期間月経が止まっていた方が、鍼灸を継続する中で月経様の出血が戻ったケースがあります。

その方は、不妊治療の継続や精神的なストレスを経験され、妊娠を諦めかけていた時期がありました。その後、更年期のような症状をきっかけに体調を見直したいと考え、週1回の鍼灸を継続されました。

施術では、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れ、骨盤内の血流を意識しながら、全身状態を整えることを目的に行いました。継続する中で少しずつ体調に変化がみられ、月経様の出血が戻りました。

ただし、これはあくまで一例です。すべての方に同じような変化が起こるわけではありません。

また、40代以降の場合は、医学的には「早発卵巣不全」ではなく「早期閉経」や年齢に伴う卵巣機能低下として判断されることもあります。

大切なのは、鍼灸だけで判断せず、婦人科での検査と並行しながら、自分の体の状態を正確に把握することです。

早発卵巣不全かもと思ったら、早めに確認したいこと

生理が数か月来ない、急に周期が乱れた、AMHが低いと言われた、更年期のような症状がある。

このような場合は、早めに婦人科で相談しましょう。

確認しておきたい主な検査

  • FSH
  • LH
  • E2
  • AMH
  • 甲状腺機能
  • プロラクチン
  • 超音波による卵胞数の確認
  • 必要に応じた染色体・自己免疫関連の検査

国際的なガイドラインでは、POIの診断においてAMHは一次診断の検査としては推奨されておらず、FSHなどの結果がはっきりしない場合の補助的な検査として位置づけられています。

AMHが低いと強い不安を感じる方も多いですが、AMHだけで妊娠の可否が決まるわけではありません。

年齢、排卵の有無、卵胞数、治療歴、パートナー側の状態などを含めて、総合的に判断することが大切です。

最後に

早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣機能が低下し、月経不順や無月経、不妊、更年期様症状などがみられる状態です。

早発閉経に近い状態であっても、まれに月経や排卵が戻ることがあり、妊娠の可能性が完全にゼロとは限りません。

しかし、その頻度は低く、予測も難しいため、妊娠を希望する方は早めに婦人科・生殖医療機関で相談することが大切です。

鍼灸は、早発卵巣不全そのものを治す治療ではありませんが、冷え、睡眠、ストレス、自律神経、血流などの体調管理を通じて、妊活を支えるサポートになります。

「もう無理かもしれない」と一人で抱え込まず、今の体の状態を知り、医療と体調管理の両方からできることを考えていきましょう。

当院でよく受けるご相談

Q1. 早発卵巣不全と診断されたら、妊娠は難しいですか?

妊娠の可能性は低くなりますが、完全にゼロとは言い切れません。まれに排卵や月経が起こることがあるため、妊娠を希望する場合は、早めに生殖医療専門の医師へ相談することが大切です。

Q2. 早発閉経でも生理が戻ることはありますか?

一時的に生理のような出血が戻ることはあります。ただし、それだけで卵巣機能が回復したとは判断できません。ホルモン検査や超音波検査を含めて、婦人科で状態を確認しましょう。

Q3. AMHが低いと妊娠できないのでしょうか?

AMHは卵巣に残っている卵胞の目安になりますが、AMHだけで妊娠の可否が決まるわけではありません。年齢、排卵の有無、卵胞数、治療歴、精子の状態などを含めて総合的に判断する必要があります。

Q4. 早発卵巣不全に鍼灸は効果がありますか?

鍼灸で早発卵巣不全そのものを治すと断言することはできません。ただし、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れ、血流などの体調管理をサポートする目的で併用されることがあります。

Q5. 早発卵巣不全かもと思ったら、何をすればいいですか?

生理が数か月来ない、周期が急に乱れた、更年期のような症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。妊娠を希望している場合は、生殖医療機関で卵子凍結や体外受精などの選択肢を確認しておくことも大切です。

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早発卵巣不全や早発閉経について調べている方は、月経の変化やAMH、ホルモンバランス、体調管理についても気になっていることが多いです。あわせて読むことで、ご自身の状態を整理しやすくなります。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

早発卵巣不全・早発閉経でお悩みの方へ

早発卵巣不全や早発閉経と聞くと、「もう妊娠は難しいのでは」と不安になる方も少なくありません。

ただ、月経や排卵の状態には個人差があり、今の体の状態を正しく知りながら、婦人科・生殖医療とあわせて体調を整えていくことが大切です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、冷え・睡眠・ストレス・自律神経・血流などを含めて、妊活中の方の体調管理をサポートしています。

「早発卵巣不全と言われて不安」「生理が戻る可能性について相談したい」「治療と並行してできることを知りたい」という方は、一人で抱え込まずご相談ください🍀

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