
44歳(未破裂卵胞)自然周期の初期胚2個同時移植で妊娠
大阪市都島区からお越しのJさん(44歳)が妊娠されました。
これまでの経過
Jさんは2015年にご来院。2016年は鍼灸をほとんどお休みされていましたが、「卵が採れなくなった」とのことで2017年に鍼灸を再開。再開後はレーザー治療も取り入れられました。
採卵・移植の経過
- 2017年4月:8個採卵、うち3個を凍結
- 2017年5月:10個採卵のうち6個が受精、初期胚4個を凍結
- 2017年7月:卵巣の腫れと未破裂卵胞が見られ、移植を延期
- 2017年8月:移植実施 → 44歳11か月27日でご妊娠
Jさん、このたびは本当におめでとうございます!
日本における45歳の統計
- 胚移植あたり妊娠率:9.5%(44歳では13.8%)
- 1治療周期あたり生産率(出産到達):1.5%(44歳では2.6%)
- 妊娠あたり流産率:57.1%(44歳では51.7%)
上記は国内の体外受精・顕微授精(ART)全体の登録成績です。年齢が上がるほど妊娠率は低下し、流産率は上昇します。
流産率(年齢別の一般傾向)
45歳の流産率は約80%(臨床的に確認された妊娠のうち)。加齢は流産の最も強いリスク因子の一つとされています。
染色体異常の頻度(出生時)
ダウン症(21トリソミー)の発生頻度は45歳で約1/30。年齢に伴いリスクは上昇します。
妊娠・出産時の母体リスク
妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開、産後出血などの合併症は、年齢とともに増加し、45歳以上が最も高リスク群と報告されています。
海外データの参考(英国HFEA)
自卵での43–44歳の胚移植あたり妊娠率は約9%(2022–2023年)。年齢上昇に伴い成績は低下します。
Jさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療のため
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精・移植時は2つ戻しで自然周期)
▢ 治療を受けていただいた感想をお聞かせください
不妊の悩みも同時に聞いて頂き、アドバイスも頂けたことが嬉しかったです。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします。
クリニックでは自分で希望の移植方法を伝え、結果、陽性を頂きました。ご自身で決める場合も多々あるかと思いますが、後悔のないようご決断される方がいいかと思います。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。