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婦人病の治療は「気性を整えること」から始まる|東洋医学で考える心と身体の関係

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東洋医学には、
「婦人氣盛于血、所以無子(ふじんきせいゆうけつ、しょいむし)」
という言葉があります。

これは婦人科の古典に記されている言葉で、女性は「気」と「血」の影響を受けやすく、そのバランスが乱れることで妊娠しにくくなることがある、という意味です。

東洋医学では、女性の身体は「血」が重要であると同時に、その血を動かしている「気」の状態がとても大切だと考えられています。

気の乱れは月経や妊娠にも影響すると考えられてきました

気の流れが乱れると、月経にも影響が現れやすいと考えられています。

  • 月経周期が乱れる
  • 月経量が減る
  • 無月経になる
  • 妊娠しにくくなる

このように、東洋医学では婦人科の不調を考えるうえで、血の状態だけでなく、気の巡りや心の状態も大切にしてきました。

『婦科秘書八種』に書かれていること

清代の婦人科の名著である
『婦科秘書八種(ふかひしょはっしゅ)』
には、次のような考え方が記されています。

「婦人を診るときは、まずその心性(しんせい)を観察しなければならない」

さらに、心性が温和であれば治りやすく、反対に、気性が荒く、怒りっぽく、些細なことを気にし過ぎる人は病気が治りにくい、と述べられています。

なぜ気性が大切なのか

東洋医学では、怒りや不安、イライラ、過度な心配は「気」の流れを乱す原因になると考えられています。

特に女性は気血の影響を受けやすいため、次のような状態が続くと、気の巡りが悪くなり、月経や妊娠にも影響を及ぼすと考えられてきました。

  • 怒りっぽい
  • 常にイライラしている
  • 不安が強い
  • 何でも考え込み過ぎる
  • 気持ちが休まらない

そのため古典では、病気そのものを治療する前に、まず気性を調整することが大切であると繰り返し述べられています。

妊活にも通じる東洋医学の考え方

現代の妊活では、検査や治療が重要であることは言うまでもありません。

しかし東洋医学では、それと同じくらい
「心を穏やかに保つこと」
を重視します。

『婦科秘書八種』には、その気性が温和でなければ月経は整いにくく、妊娠も難しくなり、さまざまな病を生じる、という考え方が記されています。

怒ったから妊娠できない、という意味ではありません

もちろん、
「怒ったから妊娠できない」
という単純な話ではありません。

妊娠には、卵子や精子の状態、子宮内膜、ホルモンバランス、年齢、生活習慣、治療の進み方など、さまざまな要素が関係しています。

ただ、気持ちが常に緊張し、不安や怒りに支配されている状態は、身体にとっても大きな負担になります。

だからこそ東洋医学では、
身体を整える前に、まず心を整えること
を大切にしてきたのです。

東洋医学では「心と身体」を一緒に診ます

東洋医学では、月経不順や不妊、婦人科の不調を、身体だけの問題として見るのではなく、心の状態や気の巡りも含めて考えます。

イライラしやすい、不安が強い、考え過ぎてしまう、眠りが浅いなどの状態は、気の巡りや自律神経の乱れとも関係しやすく、結果として身体の不調につながることがあります。

そのため、婦人科の不調や妊活を整えるうえでは、血流や冷えだけでなく、心をゆるめることも大切な養生のひとつです。

この記事のまとめ

『婦科秘書八種』が伝えているのは、
「婦人病を診るときは、まずその人の心の状態を診よ」
という考え方です。

  • 女性の身体は「気」と「血」の影響を受けやすい
  • 気の乱れは月経や妊娠にも関係すると考えられてきた
  • 怒り、不安、イライラ、考え過ぎは気の巡りを乱しやすい
  • 気性が温和であることは、婦人科の養生において大切とされている
  • 東洋医学では、心と身体を切り離さずに整えることを重視する

東洋医学は何百年も前から、
「心と身体は切り離せない」
ということを伝え続けています。

妊活や婦人科の不調で悩んでいるときこそ、検査や治療だけでなく、自分の心が休めているかどうかにも目を向けてみることが大切です。

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この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

心と身体を一緒に整えたい方へ

妊活や婦人科の不調が続くと、身体のことだけでなく、気持ちまで緊張しやすくなることがあります。東洋医学では、月経・冷え・血流だけでなく、気の巡りや心の状態も含めて身体を整えていきます。

宇都宮鍼灸良導絡院では、現在の治療状況や体調、不安に感じていることをうかがいながら、妊活や婦人科のお悩みに合わせた鍼灸を行っています。「最近イライラしやすい」「不安で眠りが浅い」「月経や体調が整いにくい」と感じている方も、ひとりで抱え込まずご相談ください🍀

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