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WHOのICD-11と東洋医学【鍼灸が注目される理由】

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WHOのICD-11に伝統医学の章が追加された意味

2018年、鍼灸や漢方などに関わる私たちにとって、とても大きなニュースがありました。

それは、世界保健機関(WHO)が定める国際疾病分類「ICD-11」に、東洋医学を含む伝統医学の章が追加される方針が示されたことです。

その後、ICD-11には「Traditional Medicine Conditions(伝統医学の病態)」に関する章が設けられ、東洋医学で用いられる病態や「証(しょう)」などが、国際的な分類の中で扱われるようになりました。

これは、鍼灸や漢方などの伝統医学が、国際的な医療情報の中で整理・記録される流れが進んだという意味で、とても大きな一歩といえます。

ただし、ここで注意したいのは、ICD-11に伝統医学の章が加わったことは、すべての伝統医学の効果をWHOが全面的に認めたという意味ではないという点です。

WHOも、ICD-11の伝統医学の章について、伝統医学の有効性を判断したり保証したりするものではなく、研究や評価を進めるために、状態を記録・比較しやすくするものと説明しています。

東洋医学が国際的に整理される意義

東洋医学では、同じ症状であっても、その方の体質や全身状態によって考え方が変わります。

たとえば、同じ「冷え」でも、胃腸の弱りが関係している方、血流の滞りが強い方、ストレスや自律神経の乱れが関係している方など、背景は人によって異なります。

そのため、東洋医学では症状のある場所だけを見るのではなく、身体全体のバランスを見ながら施術方針を考えることを大切にします。

ICD-11に伝統医学の章が加わったことで、このような東洋医学特有の考え方や分類が、国際的にも整理されやすくなりました。

今後、鍼灸や漢方を含む伝統医学について、より多くの研究や情報整理が進むことが期待されています。

西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学と東洋医学には、それぞれ得意とする見方があります。

西洋医学は、検査や画像診断、血液データなどをもとに、病気の原因や状態を客観的に確認し、診断や治療を行う医学です。

たとえば、胃が痛ければ胃の検査を行い、腰に痛みがあれば腰の状態を確認するように、症状のある部位や病気そのものを詳しく調べていきます。

一方、東洋医学は、症状だけでなく、その方の体質、冷え、胃腸の働き、睡眠、ストレス、月経の状態なども含めて、全身のバランスを見ていきます。

つまり、西洋医学が「病気を詳しく見る医学」だとすれば、東洋医学は「その人全体を見て整える医学」といえます。

西洋医学と東洋医学は対立するものではありません

大切なのは、西洋医学と東洋医学をどちらか一方だけで考えるのではなく、それぞれの良さを理解して活用することです。

不妊治療においても、排卵、卵管、精液所見、ホルモン値、子宮内膜、胚の状態などは、婦人科や不妊治療クリニックでの検査・治療がとても重要です。

そのうえで、冷え、胃腸の弱り、首や肩のこり、睡眠の質、ストレス、自律神経の乱れなど、検査数値だけでは見えにくい身体の状態を整える方法として、鍼灸が選択肢のひとつになることがあります。

不妊鍼灸で大切にしていること

宇都宮鍼灸良導絡院が専門としている不妊鍼灸でも、東洋医学の考え方を大切にしています。

不妊鍼灸というと、「子宮や卵巣の血流を良くする施術」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、骨盤内の血流や自律神経の働きに着目することは大切ですが、それだけではありません。

当院では、首こり、肩こり、背中の緊張、胃腸の働き、冷え、便秘、睡眠、ストレス、月経の状態なども確認しながら、妊娠しやすい身体づくりを全身からサポートしていきます。

お腹、足、背中、首、肩など、施術する部位はその方の状態によって異なります。

同じ「妊活中」というお悩みでも、冷えが強い方、ストレスで自律神経が乱れやすい方、胃腸が弱く栄養をうまく吸収しにくい方など、身体の背景は一人ひとり違うからです。

この記事のまとめ

  • WHOのICD-11には、伝統医学の病態を整理する章が追加されました。
  • これは、鍼灸や漢方などの伝統医学を国際的に記録・比較しやすくするための大きな一歩です。
  • ただし、ICD-11への掲載は、すべての効果をWHOが保証したという意味ではありません。
  • 西洋医学は病気や検査結果を詳しく見る医学、東洋医学は体質や全身のバランスを見る医学といえます。
  • 不妊鍼灸では、子宮や卵巣だけでなく、冷え、胃腸、ストレス、自律神経、睡眠なども含めて身体を整えることを大切にしています。

よくある質問

WHOが鍼灸の効果を認めたということですか?

ICD-11に伝統医学の章が追加されたことは、伝統医学を国際的に記録・分類しやすくするためのものです。鍼灸や漢方のすべての効果をWHOが保証したという意味ではありません。

東洋医学の「証」とは何ですか?

「証」とは、東洋医学で身体の状態や体質の傾向をとらえる考え方です。同じ症状でも、冷えが強い方、気血の巡りが悪い方、胃腸が弱い方など、背景によって見立てが変わります。

西洋医学と東洋医学はどちらが良いのですか?

どちらが良い・悪いではなく、それぞれに役割があります。不妊治療では、検査や医学的な治療は西洋医学で確認しながら、体質や生活習慣、自律神経の乱れなどを整える方法として東洋医学を組み合わせる考え方があります。

不妊鍼灸ではどのようなところを見ますか?

月経の状態、冷え、胃腸の働き、便通、睡眠、首こりや肩こり、ストレスの状態などを確認します。そのうえで、お腹、足、背中、首、肩など、身体全体にアプローチしていきます。

不妊治療中でも鍼灸を受けられますか?

不妊治療中に鍼灸を取り入れる方もいらっしゃいます。ただし、治療内容や体調によって注意が必要な場合もあるため、通院中の方は現在の治療状況を確認しながら施術を行うことが大切です。

不妊鍼灸をご希望の方へ

妊活中は、検査結果や治療の進み具合だけでなく、「冷えやすい」「眠りが浅い」「胃腸が弱い」「ストレスが抜けにくい」など、日々の体調が気になることも多いと思います。

宇都宮鍼灸良導絡院では、東洋医学の視点からお身体全体の状態を確認し、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。

不妊治療とあわせて体質を整えたい方、妊活中の不調を相談したい方は、一度ご相談ください。

※当サイトに掲載している情報は、できる限り正確な内容となるよう配慮しておりますが、個々の症状や治療方針については、必ず医師や専門家にご相談ください。

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