
2018年05月の投稿記事
42歳 二段階移植 鍼灸とレーザーで妊娠 不妊鍼灸・不育鍼灸
浪速区からお越しのSさん(42歳)が妊娠されました。
不妊クリニックでの治療では、
年齢的なことを考慮してか、
すぐにステップアップをして顕微授精を行ったようですが、
その結果が悪く、移植できる受精卵を残すことができなかったそうです。
「何とか妊娠しやすい体づくりを」と
Sさん(42歳)が初めて宇都宮鍼灸良導絡院にお越しいただいたのは、
2017年2月です。
妊娠しやすい体づくり
元々、痛みに弱く、鍼灸の刺激にもなかなか慣れずにいたのですが、
「カラダに良いこと」「妊娠すること」を信じて、週に1回通っていただきました。
鍼灸がストレスになってしまわないよう、弱めの刺激で対応しました。
不妊鍼灸に通っていただくうちに、
まず、頭痛や生理痛が随分やわらぎ、
常用していた鎮痛剤の服用頻度が激減しました。
鍼灸の効果を実感していただくことで、
苦手意識のあった鍼灸に対する恐怖心も緩和してきました。
不妊鍼灸でお体の状態を整えながら、
一方で、不妊クリニックでは、採卵をおこない、胚盤胞の凍結に成功し、移植を何度かされています。
ご夫婦ともに40歳を超えているためか、なかなかすぐに妊娠という結果が見えずにいました。
不妊治療は何かと負担がかかるため、
子供を諦めることも考えたそうです。
それでも、妊娠を希望し、あきらめずに前向きに治療と向き合い、
この度、めでたく二段階移植により、陽性反応が確認できました!
Sさん!本当におめでとうございます!
諦めずに頑張って続けてこられたからです!
引き続き、お身体の状態を整えるお手伝いをさせていただきます(^^)/
Tさんご懐妊お喜びの声
□お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊
□鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外授精(二段階移植)
□治療を受けていただいた感想をお聞かせください
不妊のためだけでなく体の冷えや不眠の治療を同時にしてもらえる。
ずっと抱えていた頭痛がずいぶん解消され、頭痛薬をほとんど服用しなくなった。
妊活について鍼灸だけでなく、色々な情報やアドバイスをいただけて相談にのってもらえて感謝しています。
□同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
一度も着床したこともなく、年齢のことを考えるとこのまま治療を続けても結果は出ないと思い何度も諦めようとしましたが、不妊治療は諦めたら終わりと思い定期的に鍼灸に通い続けることでようやく妊娠できました。
なので、妊娠することを信じて諦めないでほしいです。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
流産は予防できる?原因・サイン・妊娠初期にできること
「流産を防ぐために、何かできることはありますか?」
妊娠がわかると、食事や運動、仕事、家事など、普段の何気ない行動まで「赤ちゃんに影響しないかな」と不安になることがあります。
結論からいうと、妊娠初期の流産には、生活上の工夫だけでは防ぐことができないものが多くあります。特に初期流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな割合を占めます。
一方で、持病の管理、禁煙・禁酒、感染症対策など、妊娠中の健康を守るためにできることもあります。また、流産を繰り返している場合には、原因を調べて治療につなげられることもあります。
この記事では、流産の原因、流産のサイン、妊娠初期にできること、不育症の相談を検討する目安について分かりやすく解説します。
- 妊娠初期の流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな割合を占めます。
- 仕事・通常の日常生活・適度な運動・性交などが流産の直接的な原因になるとは一般に考えられていません。
- 出血があっても必ず流産というわけではありませんが、強い腹痛や大量出血、ふらつきなどがある場合は早めの受診が必要です。
- 禁煙・禁酒、持病の管理、感染症対策などは、妊娠中の健康管理として大切です。
- 流産・死産を2回以上経験している場合は、不育症について産婦人科や専門医へ相談することを検討しましょう。
初期流産の主な原因
妊娠12週未満に起こる初期流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな原因のひとつです。
染色体の数などに偶発的な異常が生じることで、妊娠の発育が途中で止まってしまうことがあります。このような流産は、食事や仕事、運動など本人の行動によって起こるものではなく、予防することが難しいと考えられています。
一方、流産を繰り返している場合などには、次のような要因について検査が行われることがあります。
- 抗リン脂質抗体症候群
- 子宮中隔などの子宮形態異常
- 甲状腺機能などの内分泌異常
- 糖尿病などの基礎疾患
- 夫婦の染色体構造異常
ただし、検査を行っても明確な原因が分からない場合もあります。
「自分の行動が原因だった?」と考えすぎなくて大丈夫
流産後や妊娠初期には、「仕事を続けていたから?」「運動したから?」「夫婦生活をしたから?」「ストレスを感じたから?」と振り返ってしまうことがあります。
しかし、経過が順調な妊娠では、通常の日常生活、仕事、適度な運動、性交、一時的な精神的ストレスなどが初期流産の直接的な原因になるとは一般に考えられていません。
もちろん、妊娠経過や持病によって生活上の制限が必要になる場合もありますので、主治医から指示を受けている場合はそちらを優先してください。
流産のサインと受診の目安
妊娠初期には少量の出血や腹部の違和感がみられることがあります。出血があるだけで流産と決まるわけではありません。
ただし、次のような症状がある場合は産婦人科へ相談してください。
- 鮮血の出血が増えている
- 生理より多いような出血が続く
- 強い下腹部痛や繰り返す腹痛がある
- 片側だけに強い腹痛がある
- めまい、ふらつき、意識が遠のくような感覚がある
- 発熱や強い体調不良がある
- 液体や組織のようなものが腟から出てきた
特に、強い片側の腹痛、大量出血、ふらつきなどがある場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)などを除外する必要があります。症状が強い場合は早めに医療機関へ連絡してください。
流産予防のためにできることは?
すべての流産を予防できる方法はありません。
ただし、妊娠中の健康を守り、避けられるリスクを減らすという意味では、次のような生活管理が大切です。
1. 持病を適切に管理する
糖尿病、甲状腺疾患、高血圧などの持病がある場合は、妊娠前から主治医と相談し、適切に管理しておくことが大切です。
妊娠によって薬の種類や量を調整する必要があることもあるため、自己判断で薬を中止せず、妊娠が分かった段階で主治医へ伝えましょう。
2. 喫煙を避け、妊娠中は飲酒しない
喫煙は妊娠経過や胎児の発育に悪影響を与える可能性があります。本人だけでなく、できるだけ受動喫煙も避けましょう。
妊娠中の飲酒について安全と確認されている量はないため、飲酒は控えることが推奨されています。
3. カフェインを摂りすぎない
妊娠中のカフェインは、1日200mg未満をひとつの目安とする考え方があります。
カフェイン量はコーヒーの種類や量によって大きく異なるため、「コーヒー○杯」と一律に考えるより、コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンク・チョコレートなどを合わせた摂取量を意識しましょう。
4. 妊娠中の食中毒・感染症に注意する
妊娠中は免疫機能が変化するため、リステリアなど一部の感染症には特に注意が必要です。
- 生ハムや加熱せずに食べる食肉加工品は十分注意する
- 未殺菌乳や加熱していない一部のナチュラルチーズに注意する
- 肉は中心部まで十分に加熱する
- 野菜や果物は流水でよく洗う
- 生肉を扱った調理器具や手はよく洗う
- 猫のトイレ掃除や土いじりのあとは手をよく洗う
特に生肉や加熱不十分な肉は、トキソプラズマ感染予防の観点からも注意しましょう。
5. 妊娠経過に問題がなければ無理のない運動をする
妊娠経過が順調で、医師から運動を制限されていなければ、ウォーキングなどの適度な運動が流産リスクを高めるとは考えられていません。
一方で、転倒や腹部への強い衝撃につながりやすい運動、体調が悪いときの無理な運動は避けましょう。
6. 妊娠前から葉酸を摂取する
妊娠を希望する女性には、通常の食事に加えて1日400μgの葉酸をサプリメントなどから付加的に摂取することが推奨されています。
葉酸は主に赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するために重要な栄養素です。葉酸を飲めば流産を防げるという意味ではありません。
絶対安静にすれば流産を防げる?
「流産しないためには、とにかく横になっていた方がよい」と考える方もいますが、通常の初期妊娠で、長期間の絶対安静によって流産を予防できるという明確な根拠はありません。
出血などがある場合も、自己判断で長期間寝たきりになるのではなく、まず産婦人科へ相談してください。
主治医から安静や活動制限について個別の指示を受けている場合は、その指示に従いましょう。
医療的な治療で流産を予防できる場合もあります
原因や状況が明らかな場合には、医療的な対応が検討されることがあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)
妊娠初期に出血があり、過去に流産歴がある方については、条件によって黄体ホルモン治療が検討されることがあります。
ただし、妊娠したすべての方にプロゲステロンを使用すれば流産を予防できるというものではありません。使用の必要性や方法は、妊娠経過や治療歴を確認したうえで主治医が判断します。
抗リン脂質抗体症候群
抗リン脂質抗体症候群が確認され、不育症との関連が考えられる場合には、低用量アスピリンやヘパリンなどを使用した治療が検討されることがあります。
これらは自己判断で使用する薬ではありません。検査結果や既往歴をもとに専門医と相談してください。
子宮形態異常
中隔子宮などの子宮形態異常がある場合には、流産歴や子宮の形などを踏まえて手術を含む治療が検討されることがあります。
手術がすべての方の流産予防につながるわけではないため、専門医とメリット・デメリットを確認することが大切です。
流産を2回以上経験している場合は「不育症」の相談を
1回の流産の多くは偶発的に起こります。
一方、日本の「不育症管理に関する提言2025」では、流産または死産を2回以上経験している状態を不育症としています。
2回以上流産・死産を経験している場合や、次の妊娠について強い不安がある場合は、不育症を専門とする産婦人科などへ相談してみてもよいでしょう。
検査では、既往歴に応じて抗リン脂質抗体、子宮形態、甲状腺機能、染色体などについて確認されることがあります。
なお、検査をしても原因が明確にならない場合もあります。
食事だけで流産を防ぐことはできる?
「これを食べれば流産を防げる」という特定の食品は確認されていません。
東洋医学では昔からさまざまな「安胎」の食材が伝えられていますが、特定の食品だけで流産を防げるという医学的根拠は十分ではありません。
基本は、主食・主菜・副菜を組み合わせながら、無理なくバランスのよい食事を続けることです。
つわりが強い時期は、無理に理想的な食事を目指す必要はありません。食べられるものを少量ずつ摂り、水分がとれない、何度も吐いてしまうなどの症状がある場合は産婦人科へ相談してください。
流産への不安が強いときは
妊娠が分かったあと、「また流産したらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。
特に、不妊治療を経て妊娠した方や、過去に流産を経験している方にとって、胎嚢確認や心拍確認までの時間はとても長く感じることがあります。
不安を感じること自体が流産を引き起こすわけではありません。検索を続けてしまう、眠れない、日常生活に支障が出るほど心配が続く場合には、パートナーや家族、主治医、相談窓口などに気持ちを話してみることも大切です。
妊娠が分かると、「歩きすぎたかも」「仕事をして大丈夫だったかな」と、小さなことまで気になってしまうことがあります。
特に過去に流産を経験された方は、妊娠した喜びと同時に不安を感じることも珍しくありません。
出血や腹痛など気になる症状がある場合は、まず産婦人科で状態を確認することが大切です。そのうえで当院では、主治医の治療方針を優先しながら、睡眠や冷え、疲労、緊張など妊娠中の体調管理をサポートしています。
Q. 少し茶色い出血がありました。流産でしょうか?
A. 妊娠初期には少量の出血がみられることがあり、出血だけで流産とは判断できません。ただし、出血量が増える、強い腹痛がある、ふらつくなどの場合は早めに産婦人科へ相談してください。
Q. 仕事を続けていると流産しやすくなりますか?
A. 通常の仕事や日常生活が初期流産の原因になるとは一般に考えられていません。ただし、妊娠経過や仕事内容によって個別の制限が必要になる場合がありますので、主治医へ確認しましょう。
Q. 流産を防ぐために安静にしていた方がいいですか?
A. 通常の妊娠で長期間の絶対安静が流産を予防するという明確な根拠はありません。出血などがある場合は自己判断で安静にするだけでなく、産婦人科へ相談してください。
Q. 2回流産しています。不育症の検査を受けた方がいいですか?
A. 日本では流産または死産を2回以上経験している状態を不育症とする考え方があります。検査が必要かどうかを含め、一度産婦人科や不育症を専門とする医療機関へ相談してみるとよいでしょう。
Q. 鍼灸で流産を予防できますか?
A. 鍼灸によって流産を防げるとは断定できません。当院では、医療機関での診察・治療を優先しながら、睡眠、冷え、疲労、ストレスなど妊娠中の体調管理をサポートしています。出血や腹痛がある場合は、施術より先に主治医へご相談ください。
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📚参考文献
- [1] 不育症管理に関する提言2025
こども家庭庁。不育症の定義、検査、リスク因子、治療などについて国内の最新知見をまとめた提言です。 - [2] American College of Obstetricians and Gynecologists. Early Pregnancy Loss.
ACOG。初期流産の原因、症状、運動・仕事・性交・ストレスとの関係、受診の目安などを解説しています。 - [3] NICE. Ectopic pregnancy and miscarriage: diagnosis and initial management. NG126.
英国NICE。妊娠初期の出血、流産・異所性妊娠の診断と管理、特定条件でのプロゲステロン治療について示しています。 - [4] 厚生労働省. リステリアによる食中毒.
妊娠中に注意したいリステリア感染と、生ハム、未殺菌乳、加熱していないナチュラルチーズなどの食品について解説しています。 - [5] 厚生労働省eJIM. 葉酸・葉酸塩.
妊娠可能年齢の女性に推奨される葉酸摂取量や、神経管閉鎖障害との関係を解説しています。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
流産への不安を抱えながら妊娠生活を過ごしている方へ
妊娠が分かったあとも、胎嚢確認や心拍確認までの間に「今回こそ大丈夫かな」と不安になることがあります。特に過去に流産を経験されていると、少しの体調変化にも敏感になってしまうものです。
出血や強い腹痛など気になる症状がある場合は、まず産婦人科で妊娠の状態を確認することが大切です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、主治医の治療方針を大切にしながら、睡眠、冷え、疲労、緊張などを確認し、妊活中・妊娠中の身体のコンディション調整をサポートしています。
不妊治療や不育症治療と並行して身体を整えたい方、ご自身の体調について相談したい方もお気軽にご相談ください🍀
29歳 低AMH値 5回目の移植で妊娠 不妊鍼灸・不育鍼灸
平野区からお越しのTさん(29歳)が妊娠しました。
3年間の不妊期間
Tさんは、3年間の不妊期間がありました。
タイミング療法×2回
人工授精×2回
顕微授精×1回
胚移植×3回
3回目の移植で着床し陽性反応が確認できたのですが、
残念ながら5週めで成長がストップしてしまったそうです。
クリニックでは不育症の診断を受けていました。
またご主人が40代男性で、男性不妊もありました。
2回目の採卵に向けて鍼灸スタート
Tさんは3回目の胚移植がうまくいかなかったことを踏まえ、
鍼灸を受けにお越しいただいたのは、2017年9月です。
終日、細かい作業に合われるお仕事柄、週末にはいつも強い首こり肩こりを感じてらっしゃいました。
採卵に向けて、卵巣への血流をあげることに重点をおき、
不定愁訴を軽減させ、お身体のストレスを取り除いていくように鍼灸施術を行いました。
採卵結果は3つの凍結胚に成功し、
移植周期を迎えました。
4回目の移植
4回目の移植は2段階移植を行いました。
Tさんの年齢はまだ20代でいらっしゃいます。
統計的に妊娠しやすい年齢ですが、
AMHが低いこと、
ご主人の年齢が40代であること、
3回の移植が結果に至らなかったこと、
不育症の診断を受けていること
これらを踏まえ、いつもの鍼灸施術に加えてレーザーを受けることをおすすめしました。
4回目の移植直前に2回程、レーザーをあてることが出来ました。
そして迎えた4回目の判定は、
残念ながら陰性という結果に終わってしまいました。
5回目の移植
5回目の移植をする前に、お身体の状態を積極的に整えていくことにし、
特に移植周期は、通院ペースをあげて週に2回お越しいただき、鍼灸施術とレーザーをあてていきました。
移植後も、安心安全な箇所でレーザーをあて、とにかく血流をあげることと、お身体の状態を整えることに徹底しました。
すると!
Tさんの前向きな努力の甲斐あって、5回目の移植でお見事!陽性反応が確認できました!
Tさん!本当におめでとうございます!
引き続き、安心安全なマタニティ生活をおくれるよう鍼灸を受けにお越しいただいております。
Tさんご懐妊お喜びの声
□お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
妊活 肩こり
□鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外授精
(顕微授精 SEET法)
□治療を受けていただいた感想をお聞かせください
その日の体調に合わせて鍼灸していただけたので
とても体が楽になりました。
□同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
レーザーの効果にはおどろきです。
是非おススメしたいです。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
44歳 顕微授精による凍結胚盤胞移植、SEET法 7回目の移植で陽性反応
旭区からお越しのHさん(44歳)が妊娠されました。
1年6ヵ月間の不妊期間
Hさんは1年6ヵ月の不妊期間があり、
顕微授精×4回
胚移植×4回
されていましたが、結果に至っていませんでした。
初めて宇都宮鍼灸良導絡院にお越しいただいたのは、2017年6月です。
他院での不妊鍼灸を受けていらっしゃったので、鍼灸施術には抵抗感なくお受けいただけました。
クリニック選び
40代であることもあり、時間的な余裕がない中で、クリニックの転院を検討されていましたので、
Hさんの治療歴やお体の状態からおすすめできるクリニックをアドバイスさせていただきました。
Hさんご自身、年齢のことも含め色々と悩みながら転院をされ、
そのクリニックで改めて採卵からスタートされました。
転院先での採卵・移植・妊娠
そして、
この度、顕微授精による凍結胚盤胞移植、SEET法にて、陽性反応が確認できました!
着床を意味するHCG値も基準値を大幅にこえていますので、安心できる数値です。
Hさん、本当におめでとうございます!
妊娠初期の鍼灸やレーザーも、着床の維持に役立つことがわかっています。
今はお体をリラックスさせ副交感神経を優位にさせておくことがとても大事です。
引き続き体調管理に、
安心で安全な鍼灸施術にお越しくださいませ(^^)/
Hさんご懐妊お喜びの声
□お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
妊活
□鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外授精(顕微授精、胚盤胞、シート法)
□治療を受けていただいた感想をお聞かせください
先生が女性ばかりで安心して話せるところ
知識が豊富なので、良くわかってくれるところがよかったです。
朋子先生がほんわかで癒されています。
□同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
私自身が高齢でまだまだ第一段階突破しただけで不安しかないです
この先、まだ遠く長い道のりですが、頑張りますので一緒に頑張りましょう。
高齢でもなんとかなると信じます。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
36歳 高FSH、橋本病を乗り越え体外授精で妊娠 不妊鍼灸・不育鍼灸
西区からお越しのTさん(36歳)から妊娠・出産のご報告をいただきました。
2年6ヵ月の不妊期間
Tさんは2年6ヵ月間の不妊期間があり、
・タイミング療法×3回
・人工授精×4回
をされていましたが、なかなか結果が得られていませんでした。
・甲状腺ホルモンの数値が良くないこと(橋本病)
・FSH(卵胞刺激ホルモン)が高いこと
この2点を正常値に戻すため、2か月間排卵を止めていました。
そのお休み期間に初めて不妊鍼灸を受けにお越しくださいました。
日頃の不定愁訴
Tさんは
・肩こり、首こり
・足の冷え、むくみ
・頭痛
・胃弱
が目立っていました。
宇都宮鍼灸良導絡院の不妊鍼灸は、生殖器系への血流改善に加え、不定愁訴の改善にも努めています。
そうすることで、妊娠への近道になるからです。
Tさんは2か月間止めていた生理が再開したと同時に、体外授精へステップアップされました。
胚移植で陽性反応
採卵の結果もよく、移植時の内膜の状態もよく、
初めての移植で、お見事着床(陽性反応)が確認できました。
しかし残念ながら妊娠の維持には至らず流産という結果に至ってしまいました。
Tさんは陽性反応が確認できた時点で、不妊鍼灸をお休みされていたのですが、
本来、着床後も、妊娠を維持するために鍼灸施術は有効です。
妊娠初期は、血流がとても大事ですので、
リラックスした状態で血流を促すことができる鍼灸施術は、
妊娠維持にとても効果をあげてくれます。
(※染色体異常による流産は防げません)
その後、また不妊鍼灸を再開され、
次の移植に向け、体調を整えていきました。
そして、2度目の移植で、改めて陽性反応が確認でき、
そのまま無事に出産まで至っています。
「無事に出産できました!」と、
お喜びのお電話をいただきました。
産後のケアにお越しいただく日を楽しみにしています。
Tさん、本当におめでとうございます(^^)/
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
妊活中の頭痛薬はどうする?ロキソニン・排卵日の頭痛・安全な対処を解説
妊活中は、「頭痛がつらいけれど薬を飲んでいいのか不安」「排卵日あたりに毎回頭が痛くなる」と悩む方が少なくありません。
実際、月経周期に伴うホルモン変動は頭痛に関係しやすく、妊活中はさらに睡眠不足やストレス、肩こりなども重なって、頭痛が起こりやすくなることがあります。
特に気になるのが、「ロキソニンを飲んでよいのか」「妊娠の可能性がある時期はどの薬を選ぶべきか」という点でしょう。
結論からいうと、妊活中で妊娠の可能性がある周期は、まず非薬物ケアを行い、薬が必要ならアセトアミノフェンを第一候補として考えるのが一般的です。一方で、ロキソニンを含むNSAIDsは痛みに有効な反面、排卵周辺では慎重に考えたい薬です。
- 妊活中の頭痛は、ホルモン変動だけでなく、睡眠不足やストレス、首肩こりなどが重なって起こることがあります。
- 排卵日前後の頭痛が気になる場合は、毎回同じ時期に起きているか、頭痛日記などで記録すると傾向がつかみやすくなります。
- 妊活中で妊娠の可能性がある時期は、まず休息や水分補給、冷却・保温などのセルフケアを行い、必要時はアセトアミノフェンを検討するのが一般的です。
- ロキソニンなどのNSAIDsは痛み止めとして有効ですが、排卵日前後は連用を避け、自己判断で使い続ける前に医師へ相談すると安心です。
- いつもと違う強い頭痛や、日常生活に支障が出るほどの頭痛が続く場合は、我慢せず医療機関へ相談することが大切です。


妊活中に頭痛が起こりやすい理由
ホルモン変動で頭痛が起こりやすくなる
女性の頭痛は、エストロゲンの変動と関連しやすいことが知られています。
とくに月経前から月経初期にかけては、エストロゲン低下が片頭痛の引き金になりやすく、月経の2日前ごろから月経開始後3日ほどまでに起こりやすいとされています。
また、排卵日前後にもホルモンの変化に敏感な方では頭痛を感じることがあります。ただし、排卵日の頭痛は全員に起こるものではなく、片頭痛だけでなく睡眠不足、ストレス、首肩こり、眼精疲労などが重なっている場合も少なくありません。
排卵との関係を見極めるには、頭痛日記と月経・排卵記録をあわせてみることが役立ちます。
妊活中は生活リズムの乱れやストレスも重なりやすい
妊活中は、通院や予定調整、結果待ちによる緊張などで、自律神経が乱れやすい時期でもあります。
そのため、ズキズキする片頭痛だけでなく、首や肩のこりに伴う締めつけるような頭痛、いわゆる緊張型頭痛が増える方もいます。こうした頭痛は、画面を見る時間の長さや姿勢の崩れ、睡眠不足の影響も受けやすいです。
頭痛のタイプで対処は変わる
片頭痛に多い特徴
片頭痛は、ズキズキ脈打つような痛み、吐き気、光や音がつらい感じを伴いやすい頭痛です。動くと悪化しやすく、休みたくなるのが特徴です。
このタイプでは、まず静かで暗めの場所で休み、額やこめかみ周辺を冷やすと楽になることがあります。食事を抜いていたり、水分不足があったりすると悪化しやすいため、無理のない範囲で水分や軽い補食を取るのも大切です。
緊張型頭痛に多い特徴
緊張型頭痛は、頭をぎゅっと締めつけられるような重だるい痛みとして感じることが多く、首肩こりや長時間の同じ姿勢と関連しやすいです。
この場合は、首肩を温める、入浴する、胸を開くストレッチをする、画面から目を離すなどが合いやすい傾向があります。20分ごとに少し遠くを見るなど、眼精疲労対策も役立ちます。
妊活中にロキソニンは飲んでいい?
ここが一番気になるポイントかもしれません。
ロキソニン(一般名ロキソプロフェン)はNSAIDsという種類の鎮痛薬です。痛み止めとして広く使われていますが、妊活中、とくに排卵日前後は自己判断での連用を避けたい薬です。
その理由は、NSAIDsが排卵に必要なプロスタグランジンの働きを抑えることで、卵胞がうまく破れず排卵が遅れたり、排卵に影響する可能性が指摘されているためです。
ただし、これは誰にでも必ず起こると断定できるものではありません。とはいえ、妊娠を目指す周期では注意しておきたい内容です。
そのため、排卵日付近の頭痛に対して毎回ロキソニンを飲む習慣がある場合は、一度主治医に相談するのがおすすめです。不妊治療中で排卵誘発や移植スケジュールがある方は、自己判断で薬を続けるより、治療計画に合わせて確認するほうが安心です。
妊活中の頭痛薬は何を選ぶ?
妊活中で「妊娠しているかまだ分からない時期」も含めて考えるなら、一般にはアセトアミノフェンが第一候補として扱われます。
一方、イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsは、妊娠中は原則慎重に扱われ、妊娠が分かった後は医師の指示なしに使わないよう案内されることが多いです。妊活中も、排卵日前後や妊娠の可能性がある時期は同じく慎重に考えると安心です。
実用的な使い分けの目安
- 妊活中で妊娠の可能性がある周期は、まず休息、水分、冷却や温めなどのセルフケアを優先する
- 薬が必要なら、まずはアセトアミノフェンを検討する
- ロキソニンなどNSAIDsは、排卵日前後の自己判断での連用を避ける
- 不妊治療中で排卵日や移植日が明確な方は、市販薬を使う前に主治医へ確認する
- 頭痛が強く繰り返す場合は、婦人科だけでなく頭痛自体の評価も受ける
排卵日の頭痛はどう対処する?
排卵日前後に頭痛が出やすい方は、まず「本当に排卵期と連動しているのか」を確認することが大切です。
頭痛の頻度、強さ、随伴症状、使った薬、誘因、月経との関係を記録していくと、傾向が見えやすくなります。
頭痛日記で記録したいこと
- 頭痛が起きた日と時間
- 痛みの強さ
- 吐き気、光や音のつらさの有無
- その日に飲んだ薬
- 睡眠時間
- 食事を抜いていないか
- 月経開始日、排卵検査薬の結果、基礎体温
これを続けると、「排卵そのもの」よりも、実は寝不足や空腹、首肩こりが引き金だったと気づくこともあります。逆に、毎周期ほぼ同じ時期に出るなら、ホルモン変動との関連を考えやすくなります。
妊活中の頭痛をやわらげるセルフケア
睡眠リズムをそろえる
寝だめよりも、就寝・起床時刻をなるべく一定にするほうが、頭痛予防には役立ちます。睡眠不足も寝すぎも、頭痛の引き金になることがあります。
食事を抜かない
空腹は頭痛の引き金になりやすいため、朝食を抜かず、長時間の空腹を避けることが大切です。軽い間食を上手に使うのもよいでしょう。
カフェインは摂りすぎない
妊娠の可能性がある時期は、カフェインを摂りすぎないことも大切です。コーヒーやお茶、エナジードリンクを合わせたカフェイン量は、1日200mg未満を目安にすると安心です。
首肩の緊張をためない
デスクワークが多い方は、30~60分ごとに姿勢を変える、肩甲骨を動かす、首を軽く回すなどを習慣化すると、緊張型頭痛の予防につながります。
鍼灸で体の緊張を整える
妊活中の頭痛では、首肩のこり、自律神経の乱れ、睡眠の浅さが重なっていることも少なくありません。鍼灸では、こうした体の緊張を整えながら、頭痛が起こりにくい土台づくりをめざします。
受診したほうがいい頭痛
頭痛の多くは命に関わるものではありませんが、次のような場合は早めの受診が必要です。
- 突然起こった非常に強い頭痛
- 今まで経験したことのないタイプの頭痛
- ろれつが回らない、手足の動かしにくさ、しびれ、視野の異常がある
- 発熱、首の強い痛み、強いだるさを伴う
- 頭痛が頻回で日常生活に支障が出る
- 市販薬を月に何度も使わないと過ごせない
また、妊娠成立後の頭痛では、高血圧や妊娠高血圧症候群など別の注意点もあるため、妊娠が分かった後に強い頭痛が出た場合も医療機関へ相談が必要です。
まとめ
妊活中の頭痛は、ホルモン変動、ストレス、睡眠不足、首肩こりなどが重なって起こることが少なくありません。
とくに「妊活中 ロキソニン」「排卵日 頭痛」で検索される方が気にされるように、排卵日前後のNSAIDs使用は慎重に考え、まずはアセトアミノフェンとセルフケアを基本にするのが安心です。
頭痛が毎周期つらい方、薬がないと乗り切れない方は、我慢しすぎず、婦人科や頭痛外来で相談してみてください。原因を整理しておくことで、妊活を続けるうえでの不安も減らしやすくなります。
妊活中にロキソニンを飲んでも大丈夫ですか?
ロキソニンは痛み止めとして広く使われていますが、妊活中、とくに排卵日前後は自己判断での連用を避けたい薬です。1回飲んだから必ず問題が起こるわけではありませんが、繰り返し使う場合や不妊治療中の場合は、主治医に相談しておくと安心です。
妊活中の頭痛薬は何を選べばよいですか?
妊娠の可能性がある時期も含めて考えると、一般にはアセトアミノフェンが第一候補とされています。ただし、持病がある方や、すでに病院から薬を処方されている方は、自己判断せず医師や薬剤師に確認してください。
排卵日の頭痛はよくあることですか?
排卵日前後に頭痛を感じる方はいますが、すべての方に起こるわけではありません。ホルモン変動に加えて、睡眠不足やストレス、首肩こり、眼精疲労などが重なっていることも多いため、排卵との関係を記録しながら見ていくことが大切です。
頭痛があると妊活に悪影響がありますか?
頭痛そのものがすぐに妊活へ悪影響を与えるとは限りません。ただし、痛みで眠れない、食事がとれない、鎮痛薬が増えてしまうといった状態が続くと、心身の負担が大きくなります。つらさを我慢しすぎず、早めに対処することが大切です。
どんな頭痛なら病院を受診したほうがよいですか?
突然の激しい頭痛、今までにないタイプの頭痛、しびれやろれつの回りにくさ、視野の異常、発熱を伴う頭痛は早めの受診が必要です。また、頭痛が何度も繰り返される場合や、市販薬に頼る回数が増えている場合も、一度相談しておくと安心です。
📝こちらの記事もおすすめです
📚参考文献
- ACOG. Headaches and Pregnancy
- NHS. Headaches in pregnancy
- ACOG. Is it safe to take ibuprofen or naproxen during pregnancy?
- MotherToBaby. Ibuprofen
- PubMed. Nonsteroidal anti-inflammatory drugs and reversible female infertility
- American Migraine Foundation. Hormonal and Menstrual Migraine
- NICE. Headaches in over 12s: diagnosis and management
- NICE CKS. Headache assessment: diagnosis
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
頭痛を我慢しすぎず、妊活中の体調を整えていきたい方へ
妊活中の頭痛は、ホルモンの変化だけでなく、首肩のこりや睡眠の乱れ、ストレスなどが重なって起こっていることも少なくありません。
「薬をできるだけ増やしたくない」「排卵日前後の頭痛がつらい」「毎月同じ時期に不調をくり返してしまう」とお悩みの方は、体の緊張や自律神経のバランスを整える視点を取り入れてみるのもひとつです。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお体の状態に合わせて、首肩まわりの緊張、自律神経の乱れ、睡眠の質なども含めて丁寧にみながら施術を行っています。
つらい頭痛を一人で抱え込まず、今の周期の過ごし方やセルフケアも含めて相談したいという方は、どうぞお気軽にご予約ください🍀
妊活中の下腹部痛|排卵後の張り・チクチクは妊娠のサイン?原因と受診目安
妊活中は、少しの体調変化にも敏感になりやすいものです。
「排卵後から下腹部がチクチクする」「排卵日になると片側のお腹が痛い」「生理前になると下腹部が張る」などの症状があると、「妊娠のサイン?」「着床したのかな?」「何か病気があるのでは?」と気になる方も少なくありません。
妊活中の下腹部痛や張りは、排卵期や排卵後から月経前にかけて起こることがあり、軽い症状であれば必ずしも異常とは限りません。
ただし、排卵後のチクチク感や下腹部痛だけで、妊娠や着床の有無を判断することはできません。
一方で、強い痛みや片側だけの鋭い痛み、出血、発熱、吐き気などを伴う場合は、婦人科疾患や妊娠に関連する異常が隠れている可能性もあります。
この記事では、妊活中に起こりやすい下腹部痛・張り・チクチク感について、排卵日・排卵後・月経前など時期ごとの原因、妊娠の可能性との考え方、セルフケア、医療機関に相談すべき目安を解説します。
- 妊活中の下腹部痛や張り、チクチク感は、排卵期や排卵後から月経前のホルモン変化によって起こることがあります。
- 軽い痛みや一時的な張りであれば、必ずしも異常とは限りません。
- 排卵後にチクチク感があっても、症状だけで妊娠や着床の有無を判断することはできません。
- 強い痛み、片側だけの鋭い痛み、出血、発熱、吐き気、めまいなどを伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
- 不妊治療中、特に採卵後や排卵誘発後に急な腹部膨満感や体重増加がある場合は、治療中のクリニックへ連絡することが大切です。


妊活中に下腹部痛・張り・チクチク感が起こりやすいタイミング
妊活中の下腹部の違和感は、月経周期のどの時期に出ているかを見ることが大切です。
特に多いのは、以下のようなタイミングです。
- 排卵期
- 排卵後から月経前
- 月経直前
- 不妊治療で排卵誘発剤を使用した後
- 採卵後や胚移植後
- 妊娠の可能性がある時期
下腹部痛といっても、排卵に伴う一時的な痛み、排卵後の体の変化による張り、腸の張り、婦人科疾患による痛み、妊娠に関連する痛みなど、背景はさまざまです。
そのため、痛みの場所・強さ・続く時間・出血や発熱の有無・妊娠の可能性・不妊治療中かどうかを整理して考えることが大切です。
排卵日の下腹部のチクチクは「排卵痛」の可能性も
妊活中に多い下腹部痛のひとつが、排卵期に起こる痛みです。
排卵痛は、一般的に次の月経予定日の約14日前ごろに起こることがあり、下腹部の片側にチクチク・ズキッとした痛みを感じることがあります。
痛みは数分から数時間でおさまることもあれば、1〜2日ほど続くこともあります。
排卵痛は必ずしも異常ではありませんが、毎周期つらい痛みがある場合や、痛み止めが必要なほど強い場合、いつもより長く続く場合は、卵巣のう腫や子宮内膜症など他の原因がないか婦人科で相談しておくと安心です。
排卵後〜月経前に下腹部が張る・重く感じる理由
排卵後から月経前にかけては、黄体期と呼ばれる時期です。
この時期には、プロゲステロンというホルモンが増えます。プロゲステロンは、排卵後の子宮内膜を妊娠に備えた状態に整える大切なホルモンです。
一方で、排卵後から月経前には体がむくみやすくなったり、便秘やガスなど腸の症状が重なったりすることで、下腹部の張りや重だるさを感じる方もいます。
特に、以下のような状態が重なると、お腹の張りや違和感を感じやすくなることがあります。
- 便秘気味
- 冷えを感じやすい
- 睡眠不足が続いている
- ストレスが強い
- 座りっぱなしの時間が長い
- 月経前症候群(PMS)がある
排卵後のお腹の張りについて詳しく知りたい方は、「排卵後にお腹が張るのはなぜ?黄体期の体の変化と妊活中の過ごし方」もあわせてご覧ください。
排卵後の下腹部痛・チクチクは妊娠の可能性を示す?
妊活中の方が特に気になりやすいのが、排卵後に感じる下腹部のチクチクした痛みです。
排卵直後であれば、排卵に伴う痛みが残っていることがあります。また、排卵後から月経前にかけての体の変化や、便秘・ガスなどによって下腹部に違和感が出ることもあります。
さらに排卵から数日たつと、「妊娠したから痛いのでは?」「これは着床のサインでは?」と気になる方も多いでしょう。
しかし、排卵後の下腹部痛やチクチク感だけで、妊娠しているかどうかを判断することはできません。
チクチク感があって妊娠していないこともありますし、妊娠していても下腹部に特別な症状を感じない方もいます。
そのため、「排卵後にチクチクする=着床した」と判断するのではなく、妊娠の確認は適切な時期の妊娠検査薬や医療機関での検査を目安にしましょう。
「着床痛」と感じることもある?
排卵後の時期に下腹部のチクチク感があると、「着床痛では?」と表現されることがあります。
ただし、いわゆる「着床痛」は、痛みの特徴や有無から着床を確認できる医学的な診断方法ではありません。
症状だけで妊娠の有無を判断せず、妊娠検査薬を使用できる時期まで待つことが大切です。
排卵後のチクチクは何日くらい続く?
排卵に伴う痛みの場合は、数分から数時間程度でおさまることもあれば、1〜2日ほど続くこともあります。
一方で、「妊娠している場合は何日間チクチクする」といった一定の期間が決まっているわけではありません。
痛みが徐々に強くなる、数日たっても改善しない、出血や発熱を伴う、片側だけに強い痛みがある場合は、「妊活中だから」「排卵後だから」と自己判断せず、婦人科や治療中のクリニックへ相談しましょう。
不妊治療・排卵誘発による下腹部の張り
排卵誘発剤を使用している場合や、体外受精の採卵前後は、卵巣が普段より大きくなることがあります。
そのため、以下のような症状が出ることがあります。
- 下腹部が張る
- お腹が重い
- 卵巣のあたりが痛い
- 歩くと響くように感じる
- 便秘のような圧迫感がある
軽い張りで経過を見るよう指示されることもありますが、注意したいのが卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。
OHSSでは、卵巣の腫れや腹水などにより、腹部膨満感、体重増加、腹囲の増加、下腹部痛、吐き気、嘔吐などが起こることがあります。
特に、採卵後や胚移植後に急にお腹が張ってきた場合は、自己判断せず治療中のクリニックに相談しましょう。
婦人科疾患などが隠れている場合
妊活中の下腹部痛は、月経周期に伴う自然な変化だけでなく、婦人科疾患などが関係している場合もあります。
下腹部痛の原因として考えられるものには、以下があります。
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
- 卵巣のう腫
- 子宮筋腫
- 骨盤内炎症性疾患
- 異所性妊娠(子宮外妊娠)
- 妊娠初期の異常に伴う痛み
また、下腹部には子宮や卵巣だけでなく、腸や膀胱、尿管などもあります。
便秘・下痢・排尿痛・頻尿・血尿などを伴う場合は、婦人科以外の原因も考える必要があります。
病院に相談した方がよい下腹部痛の目安
次のような症状がある場合は、早めに婦人科や治療中のクリニックへ相談してください。
- 痛みが急に強くなった
- 歩けない、眠れないほど痛い
- 片側だけに鋭い痛みがある
- 出血を伴う
- 発熱がある
- 吐き気や嘔吐がある
- めまいやふらつきがある
- 妊娠検査薬が陽性で腹痛や出血がある
- 採卵後・胚移植後に急にお腹が張ってきた
- 急に体重が増えた
- 尿量が少ない
- 息苦しさがある
特に、妊娠検査薬が陽性で腹痛や出血がある場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)などの確認が必要になることがあります。
「いつもの痛みと違う」「急に症状が強くなった」と感じる場合は、我慢せず早めに相談しましょう。
妊活中の下腹部痛を和らげるセルフケア
軽い張りやチクチク感で、強い痛みや出血などの異常がない場合は、体調に合わせて生活習慣を整えることで、不快感が和らぐことがあります。
体を冷やしすぎない
冷えを感じると、下腹部や腰まわりの筋肉がこわばり、不快感を感じやすくなることがあります。
腹巻きやレッグウォーマー、入浴などを取り入れ、無理のない範囲で快適に過ごせる温度を心がけましょう。
ただし、不妊治療中で卵巣が腫れている場合や、痛みが強い場合は、自己判断で温め続けず医師の指示に従ってください。
軽い運動やストレッチを取り入れる
長時間同じ姿勢が続くと、腰や骨盤まわりがこわばりやすくなります。
体調に問題がなければ、無理のない範囲でウォーキングや軽いストレッチ、深い呼吸などを取り入れてみましょう。
採卵後など卵巣が腫れている可能性がある時期は、激しい運動を避け、治療中のクリニックから指示がある場合はそちらを優先してください。
便秘対策をする
下腹部の張りは、婦人科的な原因だけでなく、腸の張りや便秘が関係していることもあります。
水分をこまめにとる、食物繊維を意識する、無理のない範囲で体を動かすなど、普段の排便リズムを整えることも大切です。
睡眠とストレスケアを意識する
妊活中は、基礎体温や排卵日、妊娠判定など、どうしても気持ちが張りつめやすい時期です。
睡眠不足やストレスが続くと、痛みや体の違和感を強く感じることもあります。
完璧に整えようとしすぎず、眠る時間を確保する、スマホから離れる時間をつくる、ゆっくり呼吸するなど、できる範囲で体を休めることを意識しましょう。
鍼灸でできる妊活中の体調管理サポート
妊活中の下腹部の張りや冷え、月経前の不快感などは、月経周期だけでなく、睡眠、ストレス、便秘、肩こりや腰痛など、全身の体調と重なっていることがあります。
鍼灸では、下腹部だけを見るのではなく、手足、腰、背中、お腹など全身の状態を確認しながら、その方の体調に合わせた施術を行います。
ただし、強い痛みや出血、発熱、妊娠反応陽性後の腹痛、不妊治療後の急な腹部膨満などがある場合は、まず医療機関での確認が優先です。
鍼灸は、医療機関で必要な検査や治療を受けたうえで、妊活中の体調管理の一つとして取り入れていくことが大切です。
まとめ
妊活中の下腹部痛や張り、チクチク感は、排卵期や排卵後から月経前にかけて起こることがあります。
排卵後にチクチクするからといって、それだけで妊娠や着床のサインと判断することはできません。
軽い痛みや一時的な張りであれば必ずしも異常とは限りませんが、痛みが強い、片側だけに鋭い痛みがある、出血や発熱を伴う、妊娠検査薬が陽性で腹痛がある、不妊治療後に急にお腹が張るといった場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。
妊活中は、体の小さな変化にも敏感になりやすい時期です。
「気にしすぎかな」と我慢しすぎず、いつもと違う痛みがあるときは、安心のためにも専門家に相談しましょう。
排卵後に下腹部がチクチクするのは妊娠のサインですか?
排卵後の下腹部のチクチク感があると、「妊娠したかも」「着床したのでは?」と感じる方もいますが、症状だけで妊娠の有無を判断することはできません。
排卵に伴う痛み、排卵後から月経前の体の変化、腸の張りなどでも似た違和感が起こることがあります。妊娠の確認は、適切な時期の妊娠検査薬や医療機関での検査を目安にしてください。
排卵後の下腹部痛があると妊娠の可能性は高いですか?
下腹部痛があること自体から、妊娠の可能性が高い・低いと判断することはできません。
妊娠している場合にもしていない場合にも、排卵後に下腹部の違和感を感じることがあります。痛みの有無よりも、月経予定日や妊娠検査薬を使用できる時期を目安に確認しましょう。
妊活中の下腹部の張りは、よくあることですか?
排卵後から月経前にかけて、下腹部の張りや重だるさを感じる方はいます。
月経周期に伴う体の変化だけでなく、便秘やガスなどが重なっていることもあります。ただし、張りが急に強くなった場合や、強い痛み・吐き気・出血を伴う場合は注意が必要です。
排卵痛と病気の痛みはどう見分ければよいですか?
排卵痛は、排卵の時期に下腹部の片側に痛みとして出ることがあり、多くは短時間から1〜2日程度で自然におさまります。
一方で、歩けないほど痛い、痛みが長く続く、毎周期かなりつらい、発熱や出血を伴う、いつもの排卵痛と違うと感じる場合は、他の原因がないか婦人科で相談しましょう。
胚移植後に下腹部がチクチクするのは大丈夫ですか?
胚移植後に下腹部の違和感やチクチク感を感じる方もいますが、それだけで着床の成否を判断することはできません。
ホルモン補充、採卵後の卵巣の腫れ、腸の張りなど、さまざまな理由で下腹部の違和感が起こることがあります。
強い痛みや出血、急な腹部膨満感、体重増加、尿量の減少、息苦しさがある場合は、治療中のクリニックへ早めに連絡してください。
下腹部痛があるとき、温めても大丈夫ですか?
軽い冷えや張りによる不快感で、強い痛みや出血などがなければ、腹巻きや入浴などで冷えすぎないようにする方法があります。
ただし、強い痛み、出血、発熱、不妊治療後の強い腹部膨満感がある場合は、自己判断で温め続けるよりも、まず医療機関へ相談することが大切です。
📝こちらの記事もおすすめです
- 排卵後にお腹が張るのはなぜ?黄体期の体の変化と妊活中の過ごし方
排卵後の「チクチク」よりも、お腹の張り・膨満感が気になる方におすすめです。 - 妊活中の便秘と下腹部の張り【ホルモン・冷え・腸内環境との関係】
下腹部の違和感に便秘やガスが関係しているのか気になる方に役立つ内容です。 - 妊活中に「病院へ行くべき腹痛」とは?下腹部痛・出血・発熱の受診目安
「この痛みは様子を見ても大丈夫?」と受診の判断に迷っている方におすすめです。
📚参考文献
本記事では、排卵痛、妊娠の可能性がある時期の腹痛、異所性妊娠、不妊治療後に注意したい卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などについて、以下の公的機関・専門機関の情報を参考にしています。
- NHS「Ovulation pain」
排卵痛が起こりやすい時期、痛みの特徴や持続期間、医療機関への相談が必要な症状について参考にしています。 - ACOG「Ectopic Pregnancy」
妊娠の可能性がある場合の腹痛・出血や、異所性妊娠で注意したい症状について参考にしています。 - ReproductiveFacts.org(ASRM)「Ovarian hyperstimulation syndrome (OHSS)」
排卵誘発・採卵後の腹部膨満、体重増加、尿量低下、息苦しさなど、OHSSで注意したい症状について参考にしています - 厚生労働省「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」
不妊治療に伴うOHSSの症状や、早めの対応が必要な状態について参考にしています。 - MSDマニュアル「Pelvic Pain in Women」
女性の骨盤痛・下腹部痛で考えられる主な原因や、痛み以外の症状を確認する際に参考にしています。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の下腹部の違和感が気になる方へ
妊活中は、下腹部の張りやチクチクした痛みなど、少しの体調変化にも不安を感じやすい時期です。
排卵期や月経前などに一時的な違和感が出ることもありますが、「いつもより痛みが強い」「不妊治療後から張りが気になる」「冷えや便秘、ストレスなど体調全体が気になる」と感じる場合は、お身体の状態を一度見直してみることも大切です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお身体の状態を丁寧にお聞きしながら、月経周期や冷え、自律神経の状態、日々の体調なども含めて、その方に合わせた身体づくりをサポートしています。
強い痛みや出血、発熱、不妊治療後の急な腹部膨満感などがある場合は、まず医療機関への相談が優先です。そのうえで、妊活中の体調管理や冷え・張り感などについて相談してみたい方は、無理のない範囲でご相談ください。
妊活中の不安をひとりで抱え込まず、今のお身体に合った整え方を一緒に考えていきましょう🍀
妊活中はウォーキング・ジョギング・ランニングをしても大丈夫?運動量の目安と注意点
妊活中に「運動した方が妊娠しやすくなるの?」「ジョギングやランニングは続けても大丈夫?」と不安になる方は少なくありません。
結論からいうと、妊活中の運動は、無理のない範囲であれば体づくりのサポートになります。
特にウォーキングやブリスクウォーキングのような中強度の有酸素運動は、血流、代謝、体重管理、ストレスケア、睡眠リズムの面からも取り入れやすい運動です。
一方で、ジョギングやランニングは運動強度が高くなりやすいため、長時間・高頻度・疲労が残るほどの運動には注意が必要です。
妊活中は「運動を頑張ること」よりも、月経周期や体調に負担をかけない強度で続けることが大切です。
- 妊活中の運動は、無理のない範囲であれば血流・代謝・ストレスケアのサポートになります。
- 基本はウォーキングやブリスクウォーキングなど、会話ができる程度の中強度の運動がおすすめです。
- ジョギングやランニングは絶対に避ける必要はありませんが、長時間・高頻度・疲労が残るほどの運動は控えめにしましょう。
- 月経周期が乱れる、排卵が遅れる、疲労が抜けないなどの変化がある場合は、運動量を見直すサインです。
- 採卵周期や移植周期は、卵巣の腫れや体調に配慮し、通院中のクリニックの指示を優先しましょう。


妊活中の運動は「中強度」が目安
妊活中におすすめしやすいのは、息が少し弾むけれど会話はできる程度の運動です。
これは「中強度の運動」とされ、ウォーキングの中でも少し速めに歩く「ブリスクウォーキング」が代表的です。
目安としては、歩きながら会話はできるけれど、歌うのは少し難しいくらいです。
反対に、息が上がって会話が続かない場合は、運動強度が高くなりすぎている可能性があります。
成人の運動習慣としては、週150〜300分程度の中強度の有酸素運動が目安とされています。
妊活中もこの範囲を参考にしながら、疲労感、睡眠、月経周期の変化を見て調整していくとよいでしょう。
妊活中にウォーキングがおすすめされる理由
妊活中の運動として、まず取り入れやすいのがウォーキングです。
特別な道具が必要なく、体力に合わせて時間や速度を調整しやすいため、運動習慣がない方でも始めやすい方法です。
血流や代謝のサポートにつながる
ウォーキングは全身の筋肉を使う有酸素運動です。
下半身を動かすことで全身の循環が促され、冷えやむくみが気になる方にも取り入れやすい運動といえます。
妊活において「子宮や卵巣の血流」は気になるポイントですが、ウォーキングだけで卵子の質や着床が直接改善すると断定することはできません。
ただし、体全体の循環や代謝を整える生活習慣のひとつとしては、無理なく続けやすい方法です。
ストレスケアや睡眠リズムにも役立つ
妊活中は、通院、検査、治療結果への不安などから、気持ちが張りつめやすい時期です。
軽めの有酸素運動は、気分転換やストレスケアにも役立ちます。
また、日中に体を動かすことで睡眠リズムが整いやすくなる方もいます。
妊活中は「頑張る運動」よりも、心と体を整える運動としてウォーキングを取り入れる意識がおすすめです。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方に「運動量を増やすこと」だけをおすすめするのではなく、月経周期、冷え、睡眠、ストレス、疲労の残り方を一緒に確認しながら、今の体に合った動き方を考えています。
特に治療周期に入っている方は、頑張りすぎる運動よりも、呼吸が乱れにくいウォーキングや軽いストレッチの方が合う場合もあります。
ブリスクウォーキングとは?妊活中に取り入れやすい速歩き
ブリスクウォーキングとは、普通の散歩よりも少し速めに歩くウォーキングのことです。
だらだら歩くのではなく、背筋を伸ばし、腕を軽く振りながら、少し息が弾む程度で歩きます。
目安は、1回20〜40分程度です。
最初から長く歩こうとせず、10分程度から始めても問題ありません。
大切なのは、疲れすぎない範囲で継続することです。
ブリスクウォーキングの目安
- 会話はできるが、歌うのは難しい程度の速さ
- 1回20〜40分程度
- 週3〜5回を目安に無理なく続ける
- 疲れが残る場合は時間や頻度を減らす
- 月経周期が乱れる場合は強度を見直す
ミトコンウォークは妊活に効果がある?
近年、「ミトコンウォーク」という言葉を耳にすることがあります。
これは医学的に統一された正式な運動療法名というよりも、ミトコンドリアの働きに注目したウォーキング法として紹介されることが多い言葉です。
ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーを作る重要な器官です。
卵子にもミトコンドリアが多く存在し、卵子の成熟や受精後の発育に関わると考えられています。
ただし、「この歩き方をすれば卵子の質が必ず良くなる」と断定することはできません。
妊活中には、ミトコンドリアを直接改善する方法としてではなく、体力・代謝・血流を整えるための運動習慣として取り入れるのが現実的です。
妊活中に取り入れやすいインターバル速歩
ミトコンウォークに近い考え方として、速歩きとゆっくり歩きを交互に行う「インターバル速歩」があります。
- 速歩き:3分
- ゆっくり歩き:2分
- これを4〜6セット繰り返す
- 合計20〜30分程度を目安にする
- 週2〜3回程度から始める
速歩きの時間は、少し息が弾む程度で十分です。
息が切れて苦しくなるほど頑張る必要はありません。
妊活中は「追い込む運動」よりも、「心地よく続けられる運動」を優先しましょう。
妊活中のジョギングはしてもいい?
妊活中にジョギングをしてもよいのか不安に感じる方もいると思います。
もともとジョギング習慣があり、月経周期が安定していて、疲労が残らない範囲であれば、軽めのジョギングを続けても問題ないことが多いです。
ただし、妊活のために急にジョギングを始めたり、体重を落とす目的で長時間走り込んだりすることはおすすめしません。
急な運動量の増加は、体にとってストレスになり、疲労やエネルギー不足につながることがあります。
ジョギングをする場合の目安
- 息が上がりすぎないペースにする
- 1回10〜20分程度から始める
- 週2〜3回程度までにする
- 疲れが残る日はウォーキングに変更する
- 月経周期が乱れた場合は中止または軽減する
「走らないと妊娠しにくい」ということはありません。
妊活中は、ジョギングよりもウォーキングを基本にして、体調が良い日に軽く走る程度で十分です。
妊活中のランニングはやりすぎに注意
ランニングは、血流促進やストレス解消に役立つ一方で、ジョギングよりも運動強度が高くなりやすい運動です。
特に、長距離ランニングやスピードを上げたトレーニングを頻繁に行っている場合は注意が必要です。
運動量が多すぎる状態で食事量が不足すると、体がエネルギー不足になり、月経不順や排卵の乱れにつながることがあります。
これは、低エネルギー利用可能性やRED-Sと呼ばれる考え方とも関係します。
また、体外受精に関する研究では、過去に週4時間以上の運動を継続していた女性で、治療成績に不利な傾向がみられたという報告もあります。
ただし、すべての方に当てはまるわけではなく、運動の種類、体格、食事量、治療状況によって影響は異なります。
そのため、妊活中のランニングは「絶対にダメ」ではありませんが、妊娠を目指す時期は、追い込むような走り方よりも、ウォーキング中心に切り替える方が安心です。
ウォーキング・ジョギング・ランニングの使い分け
妊活中は、運動の種類よりも「強度」と「疲労の残り方」が大切です。
以下を目安に、自分の体調に合わせて調整しましょう。
ウォーキングがおすすめの方
- 運動習慣があまりない方
- 冷えやむくみが気になる方
- 体外受精や人工授精の治療中の方
- 移植前後で体に負担をかけたくない方
- ストレスや睡眠の乱れが気になる方
軽いジョギングならよい方
- 以前から走る習慣がある方
- 月経周期が安定している方
- 走った後に疲労が残らない方
- 体重減少や食事制限をしていない方
- 走ることで気分転換になっている方
ランニングを控えめにした方がよい方
- 月経周期が乱れやすい方
- 排卵が不安定な方
- BMIが低めの方
- 食事制限をしている方
- 疲労感が強い方
- 体外受精の採卵・移植周期に入っている方
採卵周期・移植周期の運動はどう考える?
体外受精を受けている方は、採卵周期や移植周期の運動についても気になると思います。
採卵周期は、卵巣が腫れやすくなることがあります。
そのため、ランニングやジャンプを伴う運動、腹圧が強くかかる運動は控えた方が安心です。
ウォーキング程度であっても、腹部の張りや痛みがある場合は無理をしないようにしましょう。
移植後についても、日常生活程度の歩行は問題ないことが多いですが、激しい運動をあえて行う必要はありません。
移植後は「安静にしすぎる必要はないけれど、頑張って運動する時期でもない」と考えるとよいでしょう。
治療中の運動制限は、卵巣の状態や治療内容によって異なります。
採卵前後、移植前後、出血や腹痛がある場合は、必ず通院中のクリニックの指示を優先してください。
妊活中の運動で注意したいサイン
妊活中の運動は、体調に合わせて調整することが大切です。
次のような変化がある場合は、運動量や強度が合っていない可能性があります。
- 月経周期が乱れてきた
- 排卵が遅れやすくなった
- 生理の量が極端に少なくなった
- 疲労感が抜けにくい
- 体重が急に減った
- 眠りが浅くなった
- 運動しないと不安になる
このようなサインがある場合は、ランニングやジョギングを一度控え、ウォーキング中心に戻すことをおすすめします。
必要に応じて、医師や専門家に相談しましょう。
妊活中におすすめの運動プラン
妊活中は、以下のような運動プランを目安にすると、無理なく続けやすくなります。
運動習慣がない方
- 1日10〜20分のウォーキングから始める
- 週3回を目標にする
- 慣れてきたら少しずつ時間を増やす
- 疲れが残る日は休む
体を動かす習慣がある方
- ブリスクウォーキングを1日20〜40分
- 週3〜5回を目安にする
- 週2〜3回、インターバル速歩を取り入れる
- 月経周期や疲労感を見ながら調整する
走る習慣がある方
- ランニングよりも軽いジョギング中心にする
- 1回10〜20分程度に抑える
- 疲れが残る日はウォーキングに切り替える
- 採卵周期・移植周期はクリニックの指示を優先する
運動後は呼吸を整えることも大切
妊活中の運動では、動いた後に体をリラックスモードへ戻すことも大切です。
ウォーキングやジョギングの後は、急に止まらず、数分かけてゆっくり歩きながらクールダウンしましょう。
その後、鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐く呼吸を数分行うのもおすすめです。
ゆっくりした呼吸は、自律神経を整えるサポートになると考えられています。
運動は、体を鍛えるためだけでなく、緊張をゆるめる時間にもなります。
妊活中は「頑張る時間」と「ゆるめる時間」の両方を大切にしましょう。
この記事のまとめ
妊活中の運動は、妊娠を目指す体づくりを支える生活習慣のひとつです。
ただし、運動を頑張りすぎると、かえってホルモンバランスや月経周期に負担がかかることがあります。
妊活中は、まずウォーキングやブリスクウォーキングを基本にしましょう。
ジョギングやランニングを行う場合は、疲れが残らない範囲で軽めに取り入れることが大切です。
特に、月経周期が乱れやすい方、体外受精の採卵・移植周期に入っている方、食事制限をしている方は、ランニングよりもウォーキング中心の運動がおすすめです。
「どれくらい運動すればよいか」よりも、「今の体にとって心地よいか」を大切にしながら、無理のない妊活の体づくりを続けていきましょう。
Q1. 妊活中は毎日ウォーキングした方がいいですか?
毎日必ず歩かなければいけないわけではありません。
まずは週3回、1回10〜20分程度から始めても十分です。
慣れてきたら、1回20〜40分程度を目安に増やしていくとよいでしょう。
大切なのは、疲れすぎない範囲で続けることです。
Q2. 妊活中にジョギングをすると妊娠しにくくなりますか?
軽いジョギングをしたからといって、すぐに妊娠しにくくなるわけではありません。
もともと走る習慣があり、月経周期が安定していて、疲労が残らない範囲であれば問題ないことが多いです。
ただし、妊活のために急に走り始めたり、長時間走り込んだりすることは避けた方が安心です。
Q3. ランニングは妊活中にやめた方がいいですか?
ランニングを必ずやめる必要はありません。
ただし、息が上がるほどの強いランニングや、長距離・高頻度のトレーニングは、体に負担がかかる場合があります。
妊活中はランニングよりもウォーキングを基本にし、走る場合も軽めのジョギング程度に調整するのがおすすめです。
Q4. 排卵日前後や高温期に運動しても大丈夫ですか?
日常生活の範囲で行うウォーキング程度であれば、過度に心配しすぎる必要はありません。
ただし、腹痛、出血、強い疲労感がある場合や、体外受精などの治療周期に入っている場合は、無理をせず医師の指示を優先しましょう。
高温期は、体を追い込む運動よりも、軽く歩く程度が安心です。
Q5. 体外受精の採卵前や移植後はウォーキングしてもいいですか?
採卵前は卵巣が腫れやすくなることがあるため、ランニングやジャンプを伴う運動は控えた方が安心です。
ウォーキング程度でも、お腹の張りや痛みがある場合は無理をしないようにしましょう。
移植後は、日常生活程度の歩行は問題ないことが多いですが、激しい運動をあえて行う必要はありません。
治療中は、通院先のクリニックの指示を優先してください。
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📚参考文献
- World Health Organization. Physical activity.
成人の身体活動量の目安として、週150〜300分程度の中強度有酸素運動などを参考にしました。 - Centers for Disease Control and Prevention. How to Measure Physical Activity Intensity.
運動強度の目安として、会話はできるが歌うのは難しいという「トークテスト」の考え方を参考にしました。 - American College of Obstetricians and Gynecologists. Physical Activity and Exercise During Pregnancy and the Postpartum Period. 2020.
妊娠中・産後の運動に関する基本的な考え方や、禁忌がない場合の運動の安全性に関する内容を参考にしました。 - Mussawar M, Balsom AA, Totosy de Zepetnek JO. The effect of physical activity on fertility: a mini-review. F&S Reports. 2023.
運動と妊孕性に関する近年のレビューとして、中強度運動と高強度運動の考え方を参考にしました。 - Wise LA, Rothman KJ, Mikkelsen EM, et al. A prospective cohort study of physical activity and time to pregnancy. Fertility and Sterility. 2012.
身体活動と妊娠までの期間に関する前向きコホート研究として参考にしました。 - Morris SN, Missmer SA, Cramer DW, Powers RD, McShane PM, Hornstein MD. Effects of lifetime exercise on the outcome of in vitro fertilization. Obstetrics & Gynecology. 2006.
体外受精と運動習慣に関する研究として、長時間・高頻度の運動への注意点を整理する際に参考にしました。 - Mountjoy M, Ackerman KE, Bailey DM, et al. 2023 International Olympic Committee’s consensus statement on Relative Energy Deficiency in Sport.
低エネルギー利用可能性やRED-Sが月経機能などに影響しうるという考え方を参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の運動量に迷ったら、一度ご相談ください
妊活中のウォーキングやジョギング、ランニングは、無理のない範囲であれば体づくりのサポートになります。
一方で、採卵周期や移植周期、月経周期の乱れ、疲労感が強い時期などは、運動量を控えめにした方が安心な場合もあります。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、冷え・血流・自律神経・睡眠・ストレスなども含めて、今のお身体に合った妊活中の過ごし方を一緒に考えていきます。
「どのくらい動いていいのかわからない」「治療周期に入ってからの運動が不安」という方も、無理に頑張りすぎる前にお気軽にご相談ください🍀
35歳 右卵管閉塞 「極めて可能性が低い」と言われた周期で自然妊娠
枚方市からお越しのTさん(35歳)が妊娠しました。
Tさんは4年間の不妊期間がありました。
排卵誘発剤を使用しての人工授精をしていましたが、結果には至っておらず、
肩こりや頭痛もひどかったため、
不妊鍼灸を受けにお越しくださいました。
Tさんが初めて宇都宮鍼灸良導絡院へお越しいただいたのは2018年2月です。
そこから週に1回のペースでお越しいただいております。
首こりが強く、頭痛もよく出ていました。
PMS(月経前症候群)があり、生理前はイライラしやすくなるそうです。
胃弱も見られ、胃痛を起こすことも頻繁でした。
その他、
足の冷えむくみや腰痛、息苦しさ、疲れ、めまい、膝痛などの
不定愁訴を多く抱えていらっしゃいました。
不妊鍼灸を受けるたびに、
「頭痛が出なくなりました」
「首肩こりがマシになりました」
「膝痛がなくなりました」
との感想をいただきました。
不妊クリニックの検査では、
「右の卵管が閉塞している」といわれてしまい、
今後はステップアップをするか、右卵管を疎通させる処置をするかの選択を迫られていました。
その周期は、閉塞している右卵巣からの排卵周期だったそうで、
タイミング療法や人工授精をしても極めて可能性は低いとのことでしたが、
念のためタイミングをとっておいたそうです。
不妊鍼灸による不定主訴の改善を試みながら、今後の方針を考えていましたが、
なんと、「極めて可能性の低い」と言われていたその周期に、
陽性反応が確認できました。
予想外の結果にご本人もまだ信じられない様子でしたが、
しっかり病院で胎のうが確認されています!
Tさん!本当におめでとうございます!
Tさんの不定愁訴は軽くなってきていますが、お仕事を続けているうちは、疲れは積み重なってしまいます。
引き続き、安心安全なマタニティ生活が送れるよう、お身体の緊張をほぐすための鍼灸施術にお越しいただいております。
□お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
なかなか授からなかったため。
また肩こり、頭痛がひどかったため
□鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
タイミング
右の卵管が詰まっていることが最近はっきり分かったところで、
今周期は右から排卵だったので、タイミングしかとっていませんでした。
□治療を受けていただいた感想をお聞かせください
通院するようになってから、頭痛が少なくなり、薬を飲む回数がかなり減りました。
また先生方もたくさんアドバイスを下さったので、それも参考にし、以前よりも前向きに治療に取り組めるようになりました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
クロミッドは通販・個人輸入しても大丈夫?安全性とリスクをわかりやすく解説
「以前処方されたことがあるから、通販で買ってもいいのでは?」「海外サイトでクロミッドが普通に売られているけれど、安全なの?」と不安に感じる方は少なくありません。
ですが、結論からお伝えすると、クロミッド(一般名:クロミフェンクエン酸塩)を自己判断で通販・個人輸入して服用することはおすすめできません。日本ではクロミッド錠50mgは処方箋医薬品であり、医師の診察と経過観察のもとで使用する薬です。
この記事では、クロミッドの通販や個人輸入にどのようなリスクがあるのか、なぜ医療機関での管理が必要なのかを、厚生労働省・PMDA・国内の医薬品情報をもとにわかりやすく解説します。
- クロミッドは処方箋医薬品であり、通販や個人輸入での自己判断の服用はおすすめできません。
- 「以前処方されたことがある」場合でも、今の体調や卵巣の状態、妊娠の有無によって安全に使えるかは変わります。
- 個人輸入品は、品質や成分表示、安全性の確認が難しく、偽造品や不適切な表示のリスクもあります。
- クロミッドには、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や視覚症状、多胎妊娠の可能性など、医師の管理下で注意すべき点があります。
- 排卵の乱れや妊活の不安があるときは、自己判断で薬を使うのではなく、婦人科や生殖医療科で相談することが安心につながります。


クロミッドの通販・個人輸入は安全とはいえません
クロミッドを海外通販や個人輸入で入手することには、いくつかの大きな不安があります。
まず1つ目は、本物かどうか、品質が適切かを確認しにくいことです。厚生労働省は、個人輸入される医薬品について、虚偽・誇大な効能表示や偽造製品の可能性、外国語表示による誤解、副作用情報の不足などを注意喚起しています。さらに、個人輸入品による健康被害は、国内の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
2つ目は、今の身体の状態にその薬が本当に合っているか分からないことです。クロミッドは「以前飲んだことがある」だけで安全とはいえません。排卵障害の原因、卵巣の状態、妊娠の有無、ほかの病気の有無によって、使ってよいかどうかが変わります。
3つ目は、副作用や合併症に対する見守りができないことです。クロミッドは、服用すれば終わりの薬ではありません。服用中や服用後も、症状や卵巣の状態を確認しながら使う必要があります。
クロミッドはどんな薬?
クロミッドは、排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発などに使われる薬です。国内添付文書では、効能として排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発、生殖補助医療における調節卵巣刺激、乏精子症における精子形成の誘導が記載されています。
つまりクロミッドは、妊活中の方に広く知られた薬ではありますが、「妊娠しやすくなるための市販サポート薬」ではなく、診断に基づいて使う治療薬です。
「以前処方された=今も安全」ではない理由
患者さまの中には、「前にクリニックでもらって効いたから、同じように飲めばいいのでは」と思う方もいます。
しかし実際には、前回処方された時と今とで、身体の条件が同じとは限りません。妊娠していないかどうか、卵巣の状態に問題がないか、服用してはいけない病気がないかなど、毎回確認すべき点があります。
国内の患者向医薬品ガイドでは、クロミッド使用前に妊娠の有無や必要な検査を行うこと、治療中は基礎体温の記録や超音波検査などで卵巣を確認することが示されています。
また国内添付文書では、3クール反復投与しても排卵性月経がみられない場合は中止することとされています。つまり、クロミッドは「前に飲んだことがあるから今回も大丈夫」と自己判断で続けてよい薬ではありません。
クロミッドを自己判断で飲むと危険な理由
禁忌や注意が必要な病気を見落としやすい
クロミッドには、使ってはいけない人、特に注意が必要な人が明確に定められています。
国内添付文書では、たとえばエストロゲン依存性悪性腫瘍のある方や疑いのある方、肝障害または肝疾患のある方、妊婦、活動性の血栓塞栓性疾患のある方などは禁忌とされています。
また、子宮筋腫、子宮内膜症、多のう胞性卵巣、過去の肝障害、血栓塞栓症のリスクが高い方などは、特に注意が必要とされています。こうした背景は、ご本人が「元気だから大丈夫」と思っていても、診察や検査で初めて確認されることがあります。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用に気づくのが遅れる
クロミッドでは、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が重大な副作用として記載されています。卵巣腫大、下腹部痛、腹水、胸水、呼吸困難などを伴い、重症例では入院が必要になることもあります。
患者向医薬品ガイドでも、服用中だけでなく、5日間の投与終了後も含めて少なくとも不妊治療中は卵巣の大きさを確認すること、お腹の張りや急激な体重増加などがあればすぐ相談することが示されています。
自己購入だと、「少しお腹が張るだけだから様子を見よう」と判断してしまい、受診が遅れるおそれがあります。
視覚症状が出ることがある
クロミッドでは、霧視などの視覚症状も注意すべき副作用です。添付文書には、視覚症状が出た場合には投与を中止し、眼科的検査を行うことが記載されています。
「目がかすむ」「目の前に霧がかかったように見える」といった症状がある場合は、自己判断で服用を続けず、早めに医療機関へ相談することが大切です。
多胎妊娠の可能性がある
クロミッドは排卵を促す薬であるため、多胎妊娠の可能性が高まることがあります。多胎妊娠そのものが必ず悪いわけではありませんが、母体にも胎児にも負担が大きくなることがあるため、安全面を考慮しながら管理する必要があります。
クロミッドの個人輸入は違法なの?
ここは誤解されやすい部分ですが、医薬品の個人輸入は一律に全面禁止というわけではありません。ただし、自己使用が前提であり、他人に譲ることやまとめて輸入することは認められていません。
さらに、処方箋薬は用法用量からみて1か月分以内という数量制限があります。
ただし、制度上「可能な場合がある」ことと、「安全に使える」ことは別です。厚生労働省も、医師の診察・処方・経過観察が必要な医薬品を、医療機関を受診せず安易に個人輸入して使用した場合、安全性が著しく損なわれると注意喚起しています。
海外通販のクロミッドと日本で処方されるクロミッドの違い
日本で処方されるクロミッド錠50mgは、PMDAで公開されている添付文書や患者向医薬品ガイドに基づき、効能・用法・禁忌・副作用・中止基準が明確に示されています。
一方、海外通販で扱われる製品は、製造国や販売元によって品質管理や記載内容が異なることがあります。外国語表示で内容を正確に理解しにくいことや、日本では承認されていない効能・用法が記載されていること、副作用や成分情報が十分でないこともあります。
そのため、同じ「クロミフェン」や「Clomid」という名前で売られていても、日本での診療の流れに沿って安全に使えるとは限りません。
では、どうすればいい?
妊活中で「排卵しているか不安」「以前クロミッドを使っていた」「最近月経周期が乱れている」という場合は、自己判断で通販に頼るのではなく、まず婦人科・生殖医療科で相談するのが安全です。
排卵障害の背景には、PCOS、高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、卵巣機能の問題などが隠れていることもあり、原因によって選ぶ治療は変わります。
「前にもらった薬をもう一度使いたい」という相談自体は珍しいことではありません。だからこそ、遠慮せず医師に伝えて大丈夫です。大切なのは、今の身体に合った形で安全に妊娠を目指すことです。
まとめ
クロミッドの通販や個人輸入は、手軽に見えるかもしれません。しかし実際には、処方箋医薬品であること、禁忌や注意点が多いこと、副作用があること、妊娠の有無や卵巣の状態を確認しながら使う必要があること、個人輸入品は品質や表示、安全性の確認が難しいことなどから、自己判断での使用は安全とはいえません。
もし今、通販で買ったクロミッドをすでに飲んでいて、吐き気、強いお腹の張り、急な体重増加、視界のかすみなどがある場合は、服用を続けず早めに医療機関へ相談してください。特に視覚症状がある場合は注意が必要です。
Q1. クロミッドは通販で買えるなら使っても大丈夫ですか?
買える場合があっても、安全に使えるとは限りません。クロミッドは処方箋医薬品であり、妊娠の有無や卵巣の状態、持病の有無などを確認しながら使う薬です。自己判断での服用は避け、医療機関で相談することが大切です。
Q2. 以前クリニックで処方されたことがあれば、同じように飲んでも問題ないですか?
以前処方されたことがあっても、今の身体の状態が同じとは限りません。月経周期の変化や卵巣の状態、ほかの病気の有無によって、適切な使い方は変わることがあります。再度、医師の判断を受けることをおすすめします。
Q3. クロミッドにはどんな副作用がありますか?
代表的な注意点として、卵巣の腫れ、下腹部の張り、視界のかすみ、吐き気などがあります。まれに卵巣過剰刺激症候群(OHSS)など重い副作用につながることもあるため、服用中に気になる症状があれば早めに受診しましょう。
Q4. クロミッドを飲めば妊娠しやすくなりますか?
クロミッドは、排卵障害がある方の排卵を促す目的で使われる薬です。そのため、すべての方に同じように適しているわけではありません。不妊の原因によっては、ほかの検査や治療が必要になることもあります。
Q5. 通販で買ったクロミッドをすでに飲んでしまった場合はどうすればいいですか?
あわてる必要はありませんが、そのまま自己判断で続けるのは避けたほうが安心です。特に、強いお腹の張り、急な体重増加、吐き気、視界の異常などがある場合は、早めに婦人科や生殖医療科へ相談してください。
📝こちらの記事もおすすめです
📚参考文献
- PMDA 医療用医薬品情報「クロミッド錠50mg」
- PMDA 患者向医薬品ガイド「クロミッド錠50mg」
- 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
- 厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」
- 日本産婦人科医会「排卵障害の治療薬」
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活のお悩みを、一人で抱え込まないために
クロミッドの通販や個人輸入について調べている方の中には、「早く妊娠したい」「病院に行くほどなのか迷っている」「今の方法で合っているのか不安」というお気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。
妊活では、お薬の使い方だけでなく、月経周期の乱れや冷え、睡眠、ストレス、通院との両立など、さまざまな要素が重なることがあります。だからこそ、自己判断だけで進めるのではなく、今のお身体の状態を整理しながら取り組んでいくことが大切です。
宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療と併用しながら妊活に取り組まれている方のご相談を多くお受けしています。病院での治療方針を大切にしながら、お一人おひとりのお身体の状態に合わせて、無理のない形で整えていくお手伝いをしています。
「まずは自分の状態を整理したい」「通院と並行して体調も整えたい」「妊活について相談できる場所がほしい」と感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください🍀
慢性疲労の原因は自律神経の乱れ?【疲労のメカニズム】
「何をしても疲れがとれない」「やる気が出ない」「寝ても眠い」—もしあなたがそんな慢性の疲労感に悩んでいるなら、その原因は自律神経の乱れにあるかもしれません。
自律神経は、ストレスへの対応と回復(休息)の切り替えを担う、体の重要なコントロールシステムです。しかし、長期的なストレスによりこのバランスが崩れると、全身にエネルギー的な負担がかかり、それが疲労として現れます。
この記事では、疲労のメカニズムを解説し、自律神経の乱れを整えるための選択肢の一つとして鍼灸をご紹介します。
疲れの原因は「自律神経の乱れ」
「いつも疲れている」「やる気がでない」「睡眠で疲れがとれない」—これらの悩みは、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れていることが背景にあるかもしれません。
自律神経は、ストレスへの対応と回復(休息)の切り替えを担っています。長期にわたるストレス負荷が続くと、全身の調整にエネルギー的な負担がかかり(エネルギー負債)、これが疲労として感じられやすくなります。
「疲れ」を理解するための視点
疲れの程度を理解するために、「経過」と「原因となるストレス」の2つの視点から見ていきましょう。
1. 疲労の経過
疲労はその経過期間によって分けられます。
- 急性の疲れ:数日で回復する一時的な疲れです。
- 持続する疲れ:数週間〜数か月継続する場合、基礎疾患や生活習慣の見直しが必要です。
- 慢性の疲れ:6か月以上続く疲労です。とくに活動能力の低下、労作後の増悪(PEM)、熟眠感の欠如が揃う場合は、ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)の可能性を考え、医療機関での評価が必要です。
2. 疲れを招く「5つのストレス」
以下の様々な負荷が重なることで、脳・自律神経・免疫・内分泌系の統合調節(アロスタシス)が乱れ、疲労や体調不良につながります(アロスタティック・ロードの概念)。
- 精神的ストレス:人間関係、仕事環境などの心理社会的負荷
- 身体的ストレス:過労、運動不足/過多、睡眠不足など
- 生理的ストレス:感染、栄養不良、ホルモン変動など
- 物理的ストレス:騒音、温度・湿度や天候、外傷など
- 化学的ストレス:たばこ、大気汚染、添加物・化学物質など
年齢と自律神経の変化
自律神経の働きは加齢の影響を受けやすく、自律神経バランスの指標である心拍変動(HRV)は、年齢とともに低下する傾向が報告されています。HRVは生活習慣やストレス管理の目安になります。
自律神経の乱れに対する「鍼灸」という選択肢
鍼灸は、自律神経の調整に役立つ介入方法の一つです。
メタ解析では、鍼灸が副交感神経トーンの指標(HRV)を高める方向に作用することが示唆されています。また、慢性の疲れに関しても、ME/CFS領域で鍼灸の有効性を支持する報告が増えていますが、「エビデンスの質の向上が課題」とされています。
睡眠の質低下や、慢性的な疲労感がある方は、生活習慣の見直しと並行して、鍼灸で「交感神経優位に傾いた状態にブレーキをかける」「回復モードへの切り替えを促す」ことが有効な場合があります。
特に妊活中の方にとって、ストレス・睡眠・自律神経の安定は全身状態を整える土台となり、妊娠を後押しする可能性があります(臨床の蓄積)。
まとめ
長引く疲れや不調の多くは、自律神経の乱れ、つまり体にかかるストレス負荷(アロスタティック・ロード)が原因です。特に6か月以上続く慢性疲労はME/CFSの可能性も考慮し、医療機関での評価が必要です。
鍼灸は、乱れた自律神経のバランスを整え、回復モード(副交感神経優位)への切り替えを促す選択肢となりえます。慢性疲労や妊活中のお悩みがある方は、生活習慣の見直しと合わせて、鍼灸院にご相談ください。
📚参考文献
- Santamaría-García H, et al. Allostatic interoceptive overload, 2024.
- Bobba-Alves N, et al. Energetic cost of allostasis, 2022.
- Palix C, et al. Allostatic loadレビュー, 2025.
- CDC. IOM 2015 診断基準, 2024更新.
- CDC. Diagnosing ME/CFS, 2024更新.
妊娠しやすい身体づくりを始めませんか?
宇都宮鍼灸良導絡院では、丁寧な問診で状態を把握し、生活・睡眠・食事・運動のセルフケアと併せて、鍼灸で無理のない回復をサポートします。スタッフは全員、女性鍼灸師です。
患者さまの声「初めて鍼灸を受けてみた感想」不妊鍼灸・不育鍼灸
当鍼灸院へは、30代の女性を中心に20代~40代の方も多く通院されています。
鍼灸を受けること自体が初めての方がほとんどです。
みなさん様々な不安を抱えていらっしゃいます。
「鍼灸って本当にきくの?」
「針ってなんかこわい・・・」
「こわい先生だったらどうしよう」
そういった鍼灸に対する不安はもちろん、
「不妊クリニックの選び方がわかない・・」
「今の治療方法で本当に妊娠するのか心配・・」
「仕事との両立が難しい・・・」
などの、不妊治療に対する不安や疑問も一緒に寄り添います。
初めて不妊鍼灸を受けにお越しいただいた方の感想を掲載いたしますので、
ご参考にしてみてください。
↓【北区からお越しのAさん(30代後半女性)】初診日:2018.5.5
Q当鍼灸院のHPで一番興味を持たれたページをおしえてください。
・患者さまの声
・当院の紹介
Q当院にお越しいただく前はどんなことでお悩みでしたか。
全身凝りがひどく、不妊治療もしたいけど、仕事をしながら継続的に通えるところを探していました。
Q当院を選んでいただいた理由はなんでしょうか。
職場に近い
不妊治療をたくさんされていること
Q治療を受けてみていかがでしたか。
身体があたたかくなった気がします。
しばらく通ってみたいです。
↓【宝塚市からお越しのFさん(40代女性)】初診日:2018.4.21
Q当鍼灸院のHPで一番興味を持たれたページをおしえてください。
・当院の紹介
Q当院にお越しいただく前はどんなことでお悩みでしたか。
妊活
Q当院を選んでいただいた理由はなんでしょうか。
ホームページの内容すべて。安心して施術して頂けそうだと感じました。
妊娠された実績数のページに40代でも通って良いんだ!と感じさせられ予約にふみきりました。
Q治療を受けてみていかがでしたか。
初回でしたが、本当に気持ちよく、楽しく過ごさせていただけました。
来てよかったです。
↓【阪南市からお越しのSさん(40代女性)】初診日:2018.4.20
Q当鍼灸院のHPで一番興味を持たれたページをおしえてください。
・当院の紹介
・料金
Q当院にお越しいただく前はどんなことでお悩みでしたか。
不妊
Q当院を選んでいただいた理由はなんでしょうか。
西洋・東洋どちらも取り入れられていること
Q治療を受けてみていかがでしたか。
ツボの説明等もしっかりしていただいて
安心して治療を受けられました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
不妊治療クリニックの選び方7つ|後悔しない病院選びのポイント
不妊治療を始めるとき、「どのクリニックを選べばいいの?」「有名な病院なら安心?」「自宅から近いところで大丈夫?」と迷う方は少なくありません。
不妊治療では、年齢や検査結果、これまでの治療歴によって適した治療方針が異なります。そのため、不妊治療クリニックの選び方では、知名度や通いやすさだけでなく、受けられる治療、治療実績、説明のわかりやすさ、費用などを総合的に確認することが大切です。
この記事では、不妊治療をこれから始める方や転院を検討している方に向けて、後悔しない不妊治療クリニック選びの7つのポイントを解説します。
- 不妊治療の専門性と受けられる治療内容を確認する
- 妊娠率などの実績は数字だけで判断しない
- 年齢や治療歴に合った治療方針を提案してもらえるか確認する
- 保険診療・先進医療・自費診療と費用を確認する
- 説明のわかりやすさや質問のしやすさも重要
- 採卵や移植では通院回数も増えるため通いやすさも考慮する
- 治療方針に疑問がある場合は転院やセカンドオピニオンも選択肢
不妊治療クリニックの選び方7つのポイント
1.不妊治療の専門性と受けられる治療を確認する
まず確認したいのが、その医療機関でどこまでの不妊治療を受けられるかという点です。
不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精などがあります。医療機関によって対応できる治療内容は異なるため、現在だけでなく、今後ステップアップが必要になった場合まで考えて確認しておくとよいでしょう。
- タイミング法
- 人工授精(AIH)
- 体外受精(IVF)
- 顕微授精(ICSI)
- 胚凍結・凍結融解胚移植
- 男性不妊への対応
- 必要に応じた先進医療への対応
年齢や卵巣予備能、卵管の状態、精液検査の結果などによっては、一般不妊治療を長く続けるより、早めに体外受精などを検討したほうがよいケースもあります。
2.妊娠率などの「治療実績」は数字の見方に注意する
不妊治療クリニックを選ぶ際に、多くの方が気になるのが「妊娠率」などの治療実績です。
ただし、単純に妊娠率が高いクリニックほど自分に合っているとは限りません。
治療成績を見る場合は、できれば次のような点も確認しましょう。
- どの年代の患者を対象にした数字か
- 体外受精・顕微授精など、どの治療の成績か
- 妊娠率なのか、生産率・出生率なのか
- 胚移植あたりなのか、採卵あたりなのか
- いつの治療データなのか
たとえば、30代前半の患者さんが多いクリニックと40代の患者さんを多く受け入れているクリニックでは、同じ基準で妊娠率だけを比較することはできません。
インターネット上のランキングだけで決めるのではなく、自分と近い年齢や治療状況での実績が公開されているかも確認するとよいでしょう。
3.自分に合った治療方針を提案してくれるか確認する
不妊治療は、全員が同じ順番で治療を進めればよいわけではありません。
女性の年齢、AMH、卵管の状態、精液所見、不妊期間、過去の妊娠・流産歴などによって、適した治療方針は変わります。
そのため、
- なぜこの治療を行うのか
- どのくらいの期間続ける予定なのか
- 妊娠しなかった場合は次に何をするのか
- いつステップアップを検討するのか
といった今後の治療計画まで説明してもらえるかを確認することが大切です。
4.説明がわかりやすく質問しやすいか確認する
不妊治療では、ホルモン値、卵胞、AMH、採卵、胚盤胞、胚移植など、初めて聞く専門用語が次々と出てきます。
そのため、医師やスタッフが検査結果や治療内容についてきちんと説明し、疑問に答えてくれるかどうかも大切なポイントです。
- 検査結果について説明してもらえる
- 治療を行う理由を説明してもらえる
- 治療のメリットだけでなくデメリットも聞ける
- 質問しやすい雰囲気がある
- 治療方針について相談できる
不妊治療は何度も通院することがあるため、納得して治療を続けられる医療機関かどうかという視点も大切です。
5.費用・保険診療・先進医療を確認する
現在は、タイミング法や人工授精だけでなく、一定の条件のもとで体外受精・顕微授精などの生殖補助医療も保険診療の対象となっています。
一方で、治療内容によっては先進医療や自費診療となるものもあります。
クリニックを選ぶ際は、
- 保険診療で行える範囲
- 先進医療を実施しているか
- 自費診療になる治療
- 採卵・培養・胚移植などにかかる費用
- 薬剤や検査にかかる費用
などを事前に確認しておくと安心です。
治療方法だけでなく、費用についても質問しやすく、わかりやすく説明してくれるクリニックを選びましょう。
6.通院しやすさ・診療時間・予約方法も確認する
不妊治療では、月経周期や卵胞の成長に合わせて受診日が決まることがあります。採卵周期では、数日の間に複数回通院することもあります。
そのため、治療内容や実績だけでなく、実際に治療を続けられる通院環境かどうかも重要です。
- 自宅や職場から通える距離か
- 診療時間は仕事と両立できるか
- 土日や早朝・夜間の診療があるか
- 予約が取りやすいか
- 採血や診察にかかる待ち時間
- 急な受診日の変更に対応できるか
「近いから」という理由だけで選ぶ必要はありませんが、通院そのものが大きな負担になってしまうと治療を続けにくくなります。
治療内容・実績と通いやすさのバランスを考えて選ぶことが大切です。
7.治療方針に疑問があればセカンドオピニオンや転院も検討する
すでに不妊治療を受けているものの、「同じ治療が続いている」「今後の方針がよくわからない」「別の治療方法がないか知りたい」と感じる場合は、セカンドオピニオンや転院を検討するのも一つの方法です。
これまでの検査結果や治療記録、採卵・移植の結果などをまとめておくと、別の医療機関へ相談する際にも役立ちます。
特に、一定期間治療を続けても結果につながらない場合は、
- 現在の治療を続ける理由
- ステップアップのタイミング
- 追加で必要な検査があるか
- 別の治療方法が考えられるか
などを主治医に確認したうえで、必要に応じて他院の意見を聞いてみてもよいでしょう。
不妊治療クリニックを選ぶ前に確認したいチェックリスト
気になるクリニックが見つかったら、初診予約をする前に以下を確認してみましょう。
- 不妊治療を専門的に行っているか
- 希望する治療を受けられるか
- 体外受精・顕微授精に対応しているか
- 年齢や治療内容別の実績を確認できるか
- 治療方針をわかりやすく説明してくれるか
- 保険診療・先進医療・自費診療の違いを確認できるか
- 費用がわかりやすいか
- 診療時間や予約方法が自分の生活に合っているか
- 質問や相談をしやすいか
すべての条件を満たすクリニックを探す必要はありません。ご自身が「何を優先したいのか」を整理して比較することが大切です。
不妊治療クリニックは有名なところを選んだほうがいいですか?
知名度だけで判断する必要はありません。受けられる治療、年齢や治療内容別の実績、説明体制、費用、通いやすさなどを総合的に比較することをおすすめします。
不妊治療は最初から専門クリニックへ行ったほうがいいですか?
年齢、不妊期間、月経の状態、過去の治療歴などによって異なります。特に年齢や検査結果などから早めの治療が必要と考えられる場合は、生殖医療を専門的に行う医療機関への相談を検討してもよいでしょう。
通いやすさと治療実績はどちらを優先すべきですか?
どちらか一方ではなく、バランスが重要です。不妊治療は周期によって複数回の通院が必要になる場合があるため、希望する治療を受けられることを前提に、無理なく通院を続けられるかも確認しましょう。
何回治療して妊娠しなければ転院したほうがいいですか?
一律に「何回で転院すべき」と決めることはできません。年齢や治療内容、採卵結果、胚の状態などによって判断は異なります。現在の治療を続ける理由や今後の治療計画について主治医に確認し、納得できない場合はセカンドオピニオンを検討してもよいでしょう。
まとめ|不妊治療クリニックは「自分に合った治療を受けられるか」で選ぶ
不妊治療クリニックを選ぶときは、知名度や口コミだけではなく、自分に必要な治療を受けられるか、納得できる治療方針を提案してもらえるかという視点が重要です。
特に確認したいのは、治療内容、治療実績の見方、治療方針、説明体制、費用、通いやすさの6点です。
すでに治療を受けている方も、「このまま同じ治療を続けてよいのだろうか」と疑問を感じた場合は、現在の治療方針を確認したり、必要に応じて別の医療機関へ相談したりすることも選択肢になります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活や不妊治療中の方の身体づくりを鍼灸でサポートしています。不妊治療と並行した鍼灸についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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📚参考文献
- こども家庭庁「通いやすい病院選びで、体と心の荷も軽くなる」
不妊治療を受ける医療機関を選ぶ際の、通いやすさ・診療時間・設備・治療方針などの考え方について紹介されています。 - こども家庭庁「不妊治療 医療機関検索」
都道府県や治療内容などの条件から、不妊治療を実施している医療機関を検索できます。 - こども家庭庁「不妊治療の保険適用について」
タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などの保険適用や、先進医療について解説されています。 - 公益社団法人 日本産科婦人科学会「生殖補助医療の成績について」
国内の生殖補助医療(ART)の症例登録や治療成績に関する情報が公開されています。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
クリニック選びや妊活について迷っている方へ
不妊治療では、クリニック選びだけでなく、「今の治療をこのまま続けていいのかな」「自分にできることはほかにあるのかな」と迷うこともあると思います。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、現在の治療状況やお身体のお悩みを伺いながら、妊活中の身体づくりを鍼灸でサポートしています。
不妊治療と鍼灸をどのように組み合わせればよいか分からない方や、まずは自分の身体について相談してみたい方も、お気軽にご相談ください。ご自身のペースで妊活を進めていけるよう、一緒に考えていきます🍀













当院でも、「排卵後から下腹部がチクチクするのですが、着床でしょうか?」「採卵後からお腹の張りが気になります」といったご相談をいただくことがあります。
下腹部の違和感があるときは、痛みだけを見るのではなく、月経周期のどの時期に出ているのか、不妊治療中か、出血や発熱はないか、便秘やお腹の張りを伴っていないかなどを一緒に確認することが大切です。
強い痛みや急な腹部膨満などがある場合は、鍼灸よりもまず婦人科や治療中のクリニックへの相談をおすすめしています。