不妊
夏の妊娠率低下の原因は…
「夏の妊娠率低下の原因は」
人は暑さに対応する体温調節器官は持っていますが、冷えに対応する機能を残念ながら持っていません。
身体の機能低下は冷たいところにおこります。
赤ちゃんがなぜ「赤ちゃん」と呼ばれるかご存知ですか?
赤ちゃんは赤血球が多く、体温が高いため赤ちゃんと呼ばれるという説があります。
人は年を重ねると、「白」に関係する症状が出てきます。白髪、白内障、白斑など
「白」は冷える色です。
「白」をみて暑そうと連想する方はいないと思います。
人間の身体だけでなく、物体など冷えると硬くなります。
ココナッツオイルは南国産ですが、日本の冬では白い固形になって硬くなってしまいます。
体温が高い赤ちゃんは肌も体も柔らかいのですが、成人(年齢を重ねると)肌は白く粉をふいてガサガサになり肥厚(硬く)します。
筋肉も硬くなるので、動作も硬くなってきます。
表面を覆っている肌や筋肉などが硬いのに、内臓は柔らかいってことはありません。
内臓や血管などが硬くなると、それに伴い病気が発症します。
心筋梗塞、脳梗塞、癌などです。癌は岩からきていて硬い病気で、冷えからくる病気と
言われています。
癌になりやすい臓器は、中が管(空洞)であいている管腔臓器で、子宮(膣〜子宮〜卵管は中腔性器官)は中が空洞になっています。温度が低く特に子宮は体外と通じているので冷えやすい臓器なのです。
※卵巣(実質性器官)は中が詰まっている
若い頃は、冷えを感じていなくても、年齢を重ねるごとに冷えやすくなり硬くなります。
夏は基礎代謝が低下して熱を産みにくい状態になります。そこに夏の冷房が加わって
追い打ちをかけて身体を冷やすので、夏は体温低下を招き妊娠しにくくなると云うわけです。
人口動態調査では4月から6月の出生率が低下します。
これは、夏に妊娠するか方が少ないからだと考えられます。
では、どうやって身体を温めるのかは次回にお話しいたします。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
厚労省のお勧め 妊活にお勧めの食養生
たんぱく質不足、ストレスが性ホルモンの不足を引き起こします!
タンパク質を多く含む食材
牛肉、鶏肉、アジ、サワラ、マグロの赤身、いわし、ブリ、えび、プロセズチーズ、ヨーグルト
鴨肉、トビウオ、サバ、カツオ、サンマ、ホタテ、イカ、大豆、枝豆、納豆、卵黄
豚肉、豆腐、卵白、牛乳
- 毎日同じたんぱく質を摂取し続けると、アレルギーの原因になることが多いため、いわしを食べたら翌日は鶏肉を食べるなど種類を変えることをお勧めします。
鉄分は子宮環境を整える栄養素です!
鉄分を多く含む食材
ヘム鉄→牛肉、鶏肉、マグロ、いわし、煮干
鴨肉、カツオ、サバ
馬肉、豚肉
非ヘム鉄→小松菜、ホタテ(貝柱)
大豆
アサリ、ほうれん草、ひじき、豆腐
*鉄分の体内への吸収はヘム鉄のほうが吸収しやすく、非ヘム鉄の5~10倍も吸収されます。
ビタミンCは酸化されたビタミンEを再生します!
ビタミンCを多く含む食材
赤パプリカ、黄パプリカ、かぶ葉、カリフラワー
グレープフルーツ
バナナ、甘柿、キウイ、イチゴ、モロヘイヤ、ゴーヤ
*こまめに回数を分けて摂取することで血中濃度を保つようにすることが大切です。
ビタミンEは排卵の促進、ホルモンの調節などの作用があり、生理周期が一定でないかたの治療にも使われています!
ビタミンEを多く含む食材
アーモンド、ヘーゼルナッツ、胡桃、うなぎ、かぼちゃ、赤ピーマン、ツナ、アユ、 ハマチ
落花生、サバ、サツマイモ、銀ダラ
アボカド、モロヘイヤ、ほうれん草、キウイ、カニ、豆乳
ビタミンAは血中のヘモグロビンを造る働きに欠かせません!
ビタミンAを多く含む食材
牛肉、鶏レバー、アンコウ肝、ウナギ、ホタルイカ、アナゴ、ワカサギ、かぼちゃ、小松菜、ニラ、ミカン、
銀ダラ、イクラ、ニンジン、春菊、卵黄
豚肉、モロヘイヤ、ほうれん草、スイカ
亜鉛は女性ホルモンの作用を高めます!
亜鉛を多く含む食材
牛肉、ラム肉、鶏レバー、ウナギ、ホタテ(貝柱)、カマンベールチーズ、パルメサンチーズ、アーモンド、スルメ、煮干
カキ
豚肉、カニ、イイダコ、さば、あさり、煮干
ビタミンB が不足すると貧血を起こします!
ビタミンBを多く含む食材
牛肉、鶏レバー、ホタテ(貝柱)、いわし
ブロッコリー、サンマ、イクラ
アサリ、赤貝
赤:体を温める食材
黒:体を温めも冷やしもしない食材
青:体を冷やす食材
意識して摂取していただいたり、気をつけていただくと身体の変化を感じることもあります。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
参考:内閣府:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3a.html
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
体外受精・胚移植後の食事 何に気をつけたらいいの?
体外受精、胚移植後の食事で気をつけること
胚移植をされた後の食事についてよく質問を受けます。
水分について
今年の夏は、コロナもあり、熱中症対策として、水分を多く摂られていると思います。
少し前までは、「一日に水を〇ℓ以上のみましょう」というような記事を沢山目にしました。
水分を多く摂りすぎると、血液が薄くなり、栄養が子宮に行き渡らなくなります。
摂らなすぎるのも、よくありませんが、摂りすぎにも注意が必要です。
そして、羊水は海水に近い塩分なので、水分をとりすぎると羊水も薄くなってしまいます。
基本的に、塩分はお味噌汁や漬物などの日本古来のものから摂取するように
心がけてみてください。
食事について
そして、夏はたくさん水分をとってしまうので、水分で胃液が薄まって、更に冷たい食べ物などで
お腹を冷やしてしまい、胃腸が疲れてしまっています。
お肉や甘い物を摂りすぎると、血液がどろどろになってしまう「瘀血」の状態を作ってしまうので、ここにも注意が必要です。
また、消化に悪いものを食べると、血液が胃腸に集中してしまいます。
そして胃腸に負担(エネルギーを使わない)をかけてしまいます。
消化によいものを食べる
→食べ物の消化は想像以上のとても大きなエネルギーが必要です。
そのエネルギーは着床のためにとっておいてください。
・糖分を控える
→白いお砂糖などは身体のエネルギーを作るビタミンBやミネラルを消費します。
普段から気をつけたいことですが、特に移植後は意識してみてください。
水分についてはこちらの記事も参考になさってください↓
参照:日経ヘルス
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO62600350T10C20A8W10600/
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
流産後の鍼灸の再開はいつから?
【流産後の鍼灸治療はいつからできますか?】
初期の稽留流産をしました。
これで2度目なので、体質を改善したいと思います。
搔爬手術をした後、そちらに通いたいと考えていますが、
鍼灸はいつからできますか?
というメールでのお問合せをいただきましたので、お答えします。
初期の流産は2~3週間もしくは1ヶ月後あたりに月経が再開します。
身体が回復するには、2~3ヶ月かかると思われますが、
クリニックの指導はまちまちのようです。
月経がきたら、次の移植をされるクリニックもあるようです。
流産後の生活は?
流産後の女性に対して、その血液型(Rh型)によって免疫グロブリン注射が必要な場合があります。これは次回妊娠した際、赤ちゃんの赤血球への影響を予防するために行われます。また、流産から次回妊娠までの期間の長さと次回妊娠の成功率は関係ないと言われています。つまり、流産後に長期間避妊する必要はありません。
出典:日本産科婦人科学会http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4引用
次の妊娠に向けての身体作りをすることは可能です。
搔爬手術の方法によりますが、手術の直後は下腹部が痛んだり、出血も
みられます。鍼灸をすぐにしてもいいかの判断は流産の理由によります。
ご心配な方は、手術をされたクリニックで聞いていただくのが安全だと思います。
手術後に子宮内に残存していたり、感染症になったりして出血が止まらない、痛みが続いている、熱がある場合は病院で処置をしていただき、鍼灸治療は控えていただいています。
わからない点がございましたら、お電話いただけると幸いです。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
不妊鍼灸・不育鍼灸☆彡41歳生理がこない
41歳 月経がこない
当院にお越しいただいたAさん(41歳)の方が
「月経が3ヶ月ないので鍼灸で生理不順を整えてほしい」との
ことで来院されました。
生理不順は鍼灸治療の得意とするところです。
Aさんは、40歳の時にご結婚されて
もともと生理不順だったけど、今まで特に気にはしていなかったそうですが
タイミングをとっても妊娠せず、
生理不順を整えてほしいとのことでした。
月経不順は鍼灸で対応できる症状ですが、
まだ一度も婦人科のクリニックに行ったことが
ないとのことでしたので、
早期閉経や排卵障害、無月経も疑われますし
一通りの検査をされることを
お勧めしました。
Aさんは、そんな深刻なことだと思っておらず
こんなものだと思っていて、友人とそういう話をされたこともなく
ネットで検索をして
情報収集もされたことがなかったそうです。
「生理がこない」という方へ
正常な月経周期は
25日~38日です。
頻発月経 25日以下
希発月経 38日以上
無月経 3ヶ月以上
月経期間 3日~7日
という基準があります。
時々、正常な月経周期から逸脱することは
あるかもしれませんが、特に高齢で上記に常に該当される方は
鍼灸治療と併せて、一度クリニックの受診をお勧めします。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
不妊鍼灸・不育鍼灸☆彡不妊治療中の花粉対策
妊活中の花粉症に鍼灸治療
早い方は、2月のこの時期には症状が出ていらっしゃいます。
薬は、花粉の症状が出る前に服用しないと効果がないそうです。
鼻をズルズルされている方や、問診の時に花粉症と伺うと、「花粉症にも鍼が効きますよ」
とお話すると、大抵の方はびっくりされます。
不妊治療中は、薬を飲むのを避けられる方が多いので、辛い症状を我慢されるようです。
当院にお越し下さっている患者さまの3人に一人くらいの割合で、花粉症の症状をお持ちです。
大体の方は薬を飲んで、症状を抑えていらっしゃいますが、鍼で治るなら治してほしいとおっしゃいます。
そして、花粉症の方に鍼を施すと、鼻づまりや鼻みずがすぐに止まるのでびっくりされます。
その他の花粉症に伴う、目のかゆみ、目の疲れ、頭重感などもスッキリします。
1度で永久的に治癒するわけではありませんが、かなりの効果が期待できます。
お薬を服用したくない方や、薬の服用が出来ない方も一度鍼灸を試される事をお勧めします。
続ける事で、花粉症の体質も改善されていきます。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
不妊【不妊鍼灸・不育鍼灸】鍼灸で房事過多を補う
【鍼灸で房事過多を補う】
房事過多についてはこちらの記事をご覧ください
房事の時に消耗する液体は、肝が蔵している血が変化したもので、血が消耗していることにもなります。
房事過多とは、気血が虚して(弱っている・少なくなっている)状態です。
気血は脾で作られますが、脾が弱っていたり、肝で血を貯蔵する力が弱く、血が少ない方は
鍼灸で補うことができます。
鍼灸治療・不妊治療はこちらから
不妊【不妊鍼灸・不育鍼灸】不妊に一番よく効くツボ
「お灸をしたいのですが、どこのツボが一番効きますか?」
「不妊のツボは沢山あるみたいですが、全部するのが面倒です。」
という質問やお話をされますのでお答えします。
不妊によく効くツボはその人の体質によって違ってくるのですが・・・・。
一穴だけを選ぶなら
「三陰交」でしょうか。
三陰交というツボは、不妊にも女性にも大切な陰経、肝・脾・腎経という三陰経が交わるツボで
婦人科疾患にも効果のあるツボとして有名で、「女の三里」と言われています。
場所は、インターネットでも出てきますが、
内側のくるぶしの一番高いところから、指4本分上の骨の後側です。
他にも、不妊によく効くツボは沢山あります。
宇都宮鍼灸良導絡院では「不妊によく効くお灸講座」~妊娠しやすいお腹をつくる
という毎回、好評をいただいている お灸講座を不定期で実施しています。
次回は
9月30日(火)19:00~20:30 定員4名
10月15日(火)19:00~20:30 定員4名
男性不妊に良いツボも伝授します。
不妊症の方の鍼灸は、体質を整えたり子宮まわりの血流をよくすることが できるので、とても有効ですが、
鍼灸にふみきれないけど、 自分でできることはしたいという方には 自分でできるセルフのお灸をお薦めします。
お灸を前からしてみたいと思っていたけど、
正しいツボがわからずにやれずにいた方や不妊治療のクリニックに通っていらっしゃる方、
鍼灸に通っていらっしゃる方も、一緒にお灸をすえる練習をするので、 ご自宅で簡単にお灸をしていただけるようになります。
毎日、お灸をするとじわりじわりと効いてきてかなりの良い変化が期待できます。
不妊によく効くお灸講座 ¥2000 お持ち帰りのお灸つき
8月のお灸講座の様子です。
お友達二人で参加してくださいました。
わからない時は丁寧にお教えします。
こんなポーズで
お腹もしますよ~
写真はありませんが、背中もあります。
不妊鍼灸なら大阪都島の鍼灸院
宇都宮鍼灸良導絡院
不妊【不妊鍼灸・不育鍼灸】房事過多ってどれくらい?
房事過多ってどれくらい?
房事過多は不妊の原因になる事をお伝えすると、「どれ位ですか」と度々質問を受けます。
房事とは性行為の事を言い、房事過多とは房事が多すぎて疲れてしまう事を言います。
まず、なぜ房事過多は不妊の原因になるかという事ですが…。
房事過多は腎の精を不足させます。
腎の精が不足すると、発育の悪化や、性機能の障害、老化が早まる
とういう現象が起こってしまいます。この現象は不妊の原因となりうるものです。
腎の精は「先天の精」と言います。
両親から受け継いだ「精」のことで、生命の力みたいなものです。
どれくらい受け継いでいるのかは、個人差があり、これは補うことはできても、増やすことはできません。
ですが、
先天の精を補う、後天の精というのがあり、「後天の精」は増やすことができます
後天の精を増やすには
・規則正しい生活
・バランスのとれた食生活、
・ストレスの少ない生活
・適度な運動
・内臓(特に脾胃)を整えて、「気血水」のバランスを乱さない
鍼灸は気血水のバランスをとり内臓を整えて精を補うことを
得意としています。
こちらの記事をご覧ください
http://utsunomiya-shinkyu.jp/about-treatment/
生活習慣を見直すことで後天の精を増やすことができますが、
増やしても女性は、月経や妊娠などで精を少しずつ失ってしまいます。
男性も精液を放出することで「精」を失います。
他にもちょこちょこ浪費で「精」を失っています。
・睡眠不足
・過労
・夜更かし
・目の酷使
・ストレス
生活をしているとなかなか避けられませんが、
生活スタイルの見直しや食生活を見直したうえで
鍼灸を併用すれば、精の消耗に抗うことができると思います。
東洋医学では、房事は「腎」に一番負担をかけ、「腎の陽気」というものが多く消耗されてしまうと考えます。
男性は、精液を放出することで「精」を失います。
精を失うということは、腎の精を失うことで、精だけでなく血の不足も起こします。
よって、男性は脾の弱い方や、肝(血を蔵します)の弱い方は精や血の不足をきたします。
疲れやストレスで下痢をする方は房事過多には特に注意をしてください。
女性の場合は、男性より房事過多でうける影響は少ないですが、目に疲れや症状が出やすい方などは
血の不足により、精を失いますので注意が必要です。
日頃体力のない方も、房事過多による不妊になりやすいので、ひとつの目安にしてください。