妊活しやすい身体づくり
便秘と不妊の関係【不妊鍼灸・不育鍼灸】
便秘と不妊の関係
便秘とは
3日以上排便がない状態、また毎日排便はあるが残便感がある状態のことをいいます。
患者さまの中でも
便秘で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
便秘の原因
便秘の原因として
・薬の副作用
・食生活の乱れ
・バランスが悪い食事
・ストレス
・内臓の冷え
が考えられます。
便秘と不妊の関係
なぜ、便秘が不妊と関係しているかというと
便秘になると腸の中に老廃物が溜まり、
老廃物が溜まると悪玉菌が住みやすくなるのです。
便秘によって悪玉菌が増え、毒素が腸壁を通って血液にいきます。血液に毒素が届くとその毒素の血液が全身に巡ってしまうのです。
※人の身体の毒素の排出は、便で排出されるものが
75%、尿20%、その他汗から3%、髪や爪が2%です。
骨盤の中には子宮、卵巣、卵管など大事な臓器(内臓)がおさまっています。
そのため、毒素を含んだ血液が骨盤の中も通るため不妊の原因のひとつになってしまいます。
便秘になると腸が子宮、卵巣に届く神経や血管を圧迫します
そのため、骨盤内の血行が悪くなります。
基礎代謝も落ちるため、体が冷えてしまい、血液の循環も悪くなります。
着床するためには血流が大事なポイントになってきます。
免疫細胞の60%が腸で作られる
便秘になると、腸の働きが悪くなり、免疫細胞が作れなくなり、免疫力の低下に繋がってしまいます。
免疫力低下だけでなく、大腸が詰まることにより、小腸の機能も低下し、栄養を十分に吸収できなくなってしまいます。
栄養を吸収する大切な働きを担っているのが腸です。
不妊治療されている方は、栄養が大切です。血液を作るのも腸の働きであり、血液が細胞や臓器に栄養を運びます。
また腸の食事の栄養だけでなくサプリメントなどの吸収も悪くなってしまいます。
妊活をされている方はたかが便秘と侮れません。
便秘の対処法
便秘を改善するためには
・適度な運動すること(特に腹筋を鍛えましょう)
・バランスのいい食事をとる
・1日3食食べる
・身体を冷やさない
腸の動きを良くするためには1日3食決まった時間に食事することが大事です。
【水分をしっかりとる】
朝起きてからコップ1杯の水を飲むことが効果的と言われています。
便の70〜80%を水分が占めています。水分が不足すると便が硬くなり、水分の少ない乾燥した便になってしまいます。
【食物繊維をとる】
食物繊維は水分を吸収して膨らみ、腸を刺激し、蠕動運動を刺激して腸を活発にさせます。
≪食物繊維には水溶性と不溶性がある≫
水溶性食物繊維は水に溶けます。そして、善玉菌を増やす役割をしています。
りんごやみかんなどの果物やにんじん、きゃべつ、トマトなどの野菜が水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水に溶けません。
腸内で水分を吸収して膨らみます。便の量を増やして、蠕動運動を活発にさせ、便通を促します。
・大豆類
・いも類
・根菜類
・きのこ類
・穀物
が不溶性食物繊維です。
下痢になりやすい方に不溶性食物繊維はおすすめです。
【ビタミンをとる】
ビタミンは善玉菌の働きを活発にしてくれます。
【発酵食品をとる】
発酵食品は悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やしてくれます。
植物性乳酸菌は
・ぬか漬け
・キムチ
・みそ
動物性乳酸菌は
・ヨーグルト
・チーズ
【オリゴ糖をとる】
オリゴ糖は善玉菌を増やします。
ミネラルの吸収を高め、腸内環境を整えてくれます。オリゴ糖は胃の中の消化酵素によって分解されにくいため、そのままの形で大腸まで運ばれます。そして、腸内にあるビフィズス菌など有用菌の栄養になります。
ビフィズス菌は腸の運動を活発にし、便秘や下痢を改善してくれる大切な腸内細菌です。
オリゴ糖を含んでいる食べ物は
・玉ねぎ
・アスパラガス
・にんにく
・はちみつ
【マグネシウムをとる】
マグネシウムは水分の吸収を高めて、便を柔らかくしてくれます。
マグネシウムを多く含む食べ物は
・あおさ
・干しエビ
・ごま
などてす。
ストレスを溜めないことも大事ですが
食事や生活習慣を改善すると便秘も解消されます。
いつも食べている食べ物や不規則な生活を少し意識して改善してみてください。
鍼灸も便秘には力を発揮します。
一度ご相談ください。
*当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
ストレスが不妊の原因といわれる理由
ストレスが不妊の原因といわれる理由~女性のホルモンとストレスの関わり
不妊症の原因の一つとしてストレスがあげられています。
女性の身体を妊娠に導くために必要な4つのホルモンとその働き、そしてさらに、ストレスとの関わりについてまとめてみました。
女性ホルモンは卵巣で合成されるホルモンで、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)などがあります。
〇卵胞ホルモン(エストロゲン)
卵胞ホルモンにはエストラジオール、エストロン、エストリオールなどがあり、総称してエストロゲンと呼ばれています。
エストロゲンの作用
➀卵胞の発育を促す。
➁卵管の運動を高め、卵子を子宮の中へ送り届ける。
➂子宮内膜と膣上皮の増殖。
➃骨格を女性らしくさせ、乳腺、乳房の発育、カルシウムの貯蔵を促す。
➄性欲の亢進。
〇黄体ホルモン(プロゲステロン)
黄体ホルモンの主なものであるプロゲステロンには、次のような作用があります。
プロゲステロンの作用
➀子宮内膜をフカフカに厚くして、受精卵の着床を助ける。
➁乳腺の発育を促し、体温を上げる作用、排卵抑制作用があり、妊娠の維持を助ける。
・これらの女性ホルモンは、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の刺激を受けて分泌されます。
・性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)には卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)があります。
・FSHとLHは脳にある視床下部の指令を受けて、視床下部の下にある下垂体から分泌されます。
〇卵胞刺激ホルモン(FSH)
➀卵巣の中で卵胞を成熟させる。
➁黄体形成ホルモン(LH)と協調してエストロゲンの生成と分泌を促進する。
〇黄体形成ホルモン(LH)
➀成熟卵胞に働きかけ排卵を誘発させる。
➁排卵後は黄体形成を促してプロゲステロンの分泌を増やす。
女性の生理周期
では、
➀卵胞期(低温期)にエストロゲンが多く分泌されて卵子を成長させ受精に向けての備えをします。
エストロゲンにより子宮内膜がフカフカになると
☞卵巣が司令塔である視床下部に報告し
☞視床下部にぶら下がっている下垂体がこの報告を受け、
➁黄体形成ホルモン(LH)の一過性の急激な分泌増加(通称LHサージ)を引き起こし
☞この刺激を受けると成熟した卵胞が破裂して、小さな卵子が飛び出して排卵がおきます。
➂排卵後に黄体期(高温期)に入り、LHの作用で
☞排卵後の卵胞から黄体が形成されプロゲステロンが分泌されます。
プロゲステロンの作用により子宮内膜から分泌液が出て子宮内膜を更に柔らかく、分厚くして
☞受精卵が着床して妊娠の維持ができるように働きかけてくれます。
➃受精が行われない場合、黄体は退化して白体となります。
☞プロゲステロンのレベルが低下して
☞月経が始まり、子宮内膜が剥がれて経血と共に白体は身体の外へと排出されて
➀再び卵胞期が始まります。
視床下部と大脳辺縁系の働き
このように、卵巣からのホルモン分泌量は常に脳の視床下部からのチェックがあり増減をコントロールしてくれています。
そんな視床下部は欲求や感情をつかさどっている大脳辺縁系の影響を強く受けます。
そして人間が考えたり欲求を抑えて我慢したりできるのは大脳皮質の働きによるものです。
しかし抑制が極端に強くなると、これらの脳の器官の間で伝達が上手くいかなくなり、視床下部やその支配をうけているホルモンのバランスに影響を及ぼしてしまうこともあります。
ですから物事を考え過ぎることや、我慢してストレスをためこんでしまうと、そのせいで不妊症もたらした悪化させてしまうのです。
妊娠力を高めるためには、ご自身の月経サイクルを知って、正常な月経周期を保つことが大切です。
何らかの異常に気づいたら婦人科で検査を受けてみることをお勧めいたします。
検査結果で異常がなかったとしても、ストレスなどでホルモンバランスが乱れることもあります。
鍼灸治療では全身のバランスを調整し、自律神経を整えることでストレスの緩和が期待できます。
そうして、乱れていた生理周期やお身体の不調が整い、妊娠、出産された患者様もたくさんいらっしゃいます❣ 是非一度ご相談ください💞
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
妊活にはビタミンD 妊活【不妊鍼灸・不育鍼灸】
【妊活に大切なビタミンD】
ビタミンDが妊娠・出産に大切な栄養素だということはご存知ですか?
あるクリニックの検査でビタミンDが足りないという
ことでサプリメントを出されることから
良く知られるようになってはいますが、まだまだ、知らない方が多くいらっしゃいます。
ビタミンDは紫外線を浴びることによって生成されるのですが、今は日焼けが気にされる方が多く、日焼け止め、日傘のスタイルではなかなか生成されません。
冬は特に太陽にあたる時間が少ないので要注意です。
ビタミンDが着床率をあげる
体内のビタミンD濃度が正常な方は、胚移植の着床率が高くなると言われています。
着床率が高くなるのは、ビタミンDが子宮内膜症や着床環境に深く関係しているからなのです。
もともとは、骨を作ったりするビタミンと言われていましたが、細胞の活動に作用するという働きがあることが
わかりました。
そして、ビタミンDは、不妊症や不育症の方にとても大切な栄養素でなんです。
ビタミンDが足りない人は、AMH(アンチミューラリアンホルモン)が低くなり、卵子の減少があるなど
不妊治療をしている方には、とても大事な栄養素であることがわかります。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)や子宮筋腫の方もビタミンDが不足している割合が高いそうです。
前述したとおり、ビタミンDは紫外線をあびることによってつくられます。そしてビタミンDはホルモンであると言われています。
紫外線は、別の角度から考えると有害なものですが、妊活中の方には必要なものなのです。
ビタミンDを作るには夏季でも5~15分太陽を浴びる必要があります。
日焼け止めなどを塗布している部分は効果がありません。
手の平や足裏など(太陽にあたっても良い部分を)を太陽に向けて日光浴するだけで生成されるようです。
ビタミンDの摂取法
が、今年は寒いから
サプリメントから摂取するのが一番お手軽かもしれません。
食事から摂取することができますが、相当量が必要です。
かつお、アンコウの肝、さけ、さんま、にしん、うなぎ、いかなご・・・・。
体外受精の着床にビタミンDの濃度が高い方ほど妊娠率が高いという結果がでています。
当院では不妊症・不育症で悩まれて鍼灸治療におこしいただいている方に、ビタミンDの摂取をお勧めしています。
皆さまも一度ご検討されることをお勧めします。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
インフルエンザの感染力が強まっている?!【不妊鍼灸・不育鍼灸】
皆さんご存じのとおり、今年のインフルエンザは、
とどまることを知らず、まだまだ大流行が続いております。
そんな中、追い打ちをかけるように更に悪いニュースが入りました。
今までインフルエンザの感染経路は、
感染者によるくしゃみや咳、唾での「飛沫感染」
もしくは、
ウイルスが付着したものに触れることでおこる「接触感染」
のいずれかと考えられていました。
つまり「マスクの着用」や
「手洗いうがい」である程度の感染予防ができていたと考えられていたのです。
しかし、
今回入ってきたニュースでは、
感染者が呼吸するだけでウイルスが拡散される「空気感染」の頻度も予想以上に高いことが研究で明らかにされ始めたという内容でした。
― ― ― ― ―
米国の大学による研究では、
インフルエンザ感染者142名に
・呼吸をしているとき
・話しているとき
・咳をしているとき
・くしゃみとしたとき
この4つの状況でインフルエンザウイルスについて追跡した結果、
・呼吸をしているとき
のサンプルのうちおよそ半数にウイルスが検出されたようです。
― ― ― ― ― ― ― ― ―
「空気感染」は感染者と同じ部屋にいるだけで感染します。
患者が呼吸するだけでウイルスが拡散されてしまうのであれば、今までの対策だけでは身を守れない可能性があります。
今まで通り、手洗いうがいを徹底し、
身の回りを清潔にし、換気も心がけてください。
そして、私たち鍼灸師の立場から言えることは
「免疫をあげましょう」ということです。
毎朝、足三里というツボにお灸をすることで、
「免疫があがる」というデータがあります。
特に妊活中の方、妊婦さん、子育て中の方は、
ご自身の体を大切にし、免疫をあげ、ウイルスに負けない身体作りをしましょう。
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
不妊に伴う下腹部痛【不妊鍼灸・不育鍼灸】
【不妊を伴う下腹部痛】
「生理前後や排卵期でもないのに
下腹部に張りや痛みがある」
患者さまの多くの方がそのような症状をおっしゃる
事が多いのです。
東洋医学的には、冷えからおこる瘀血が考えられ、
鍼灸の適応症状ですが
放ってはおけない症状が隠れているときがあります。
それは、
消化器疾患や泌尿疾患
他にも婦人科系疾患が隠れている場合もあります。
疾患は多種多様にあり、
痛みやそれに伴う症状によっても異なります。
▶性交時もしくは性交後の痛みや不正出血
子宮内膜症や卵巣出血の可能性があります
▶ おりものの増加や匂いの変化
膣炎や子宮内膜炎、
付属器炎(卵管と卵巣に炎症を起こす病態)、
子宮留膿症(卵管が炎症することで閉鎖してしまい卵管の中に膿が溜まってしまう病態)
などが疑われます。
▶ホルモン剤の使用
不妊治療では、よくホルモン剤が処方されます。
ホルモンバランスの影響を受けて下腹部の張りや下腹部痛を感じることがあります。
排卵誘発法により多数の卵胞が発育、排卵し、
卵巣の脹れ、腹水の貯留や血液濃縮などを起こしてしまい、
卵巣過剰刺激症候群を起こすことがあります。
▶月経過多が伴う場合
子宮筋腫や子宮腺筋症が疑われます。
▶突然刺し込むような片方の激痛がある場合
卵巣の良性腫瘍で起こりやすい卵巣茎捻転
の可能性があります。
すぐに対処が必要です。
▶腹膜刺激症状(手で腹部をゆっくり圧迫し急に離すと痛みが悪化する状態)
付属器炎もしくは骨盤腹膜炎(膣から侵入した細菌に感染して腹膜が炎症を起こしてしまう病態)などが疑われます。
これらの疾患が不妊や不育症の原因に
なってしまうことがあります。
気になる下腹部の張りや痛みがある時は
不妊クリニックの先生にご相談されたり
検査を受けることをお勧めいたします。
※当サイトに掲載された情報については
充分な注意を払っておりますが、その内容の
正確性等に対して、保障するものではありません
子宮の冷えと不妊の関係【不妊鍼灸・不育鍼灸】
子宮の冷えが不妊に繋がってしまう可能性があることをご存知ですか?
自分が冷えやすい体なのかチェックしてみましょう。
▫︎頭痛や肩こりがひどい
▫︎腰痛がひどい
▫︎疲れやすい
▫︎運動不足である
▫︎腹痛や下痢が多い
▫︎皮膚が乾燥しやすい
▫︎風邪をひきやすい
▫︎肌荒れを起こしやすい
▫︎生理痛や月経不順が多い
▫︎上半身がのぼせる
▫︎足がむくみやすい
▫︎寝つきが悪い
▫︎不安感があったり気分が落ち込む
▫︎集中力がない
当てはまることが多い方は体が冷えていると言えます。
体が冷えると
血行が悪くなり栄養や酸素を届ける血液が
体に届きにくくなり
子宮が冷えてしまいます。
内臓温度は腋窩(腋の下)のプラス1℃と言われています。
子宮が冷えることにより、
子宮や卵巣の働きが悪くなることはもちろん
女性ホルモンの分泌も悪くなります。
よって、
卵巣機能の低下や卵子の発育の悪化
排卵障害、着床障害が起こり
また、生理痛や生理不順、更年期障害も引き起こします。
冷えによって
その他の臓器の働きも悪くなってしまいます。
また、冷えると
子宮の血液の排出がうまくいかないと子宮内膜が子宮内に残ってしまい
不妊や子宮内膜症、子宮筋腫の原因になります。
男性の冷えも生殖機能が低下し不妊に繋がります。
体の中から温めることが大切です。
腹巻をしたりして、骨盤周りを温めることをおすすめします。
首や足首を温めることで体に温まった血液が流れ冷えが解消されます。
また首を温めることで肩こりも解消されます。
筋肉量が少ないと熱を作り出すことができなくなるため
筋トレや運動、ストレッチを行い、
冷えにくい体作りをしましょう。
胃腸の働きが悪い方は冷えやすい体になりやすいと言われています。
消化や吸収する機能が低下すると食事の量が減り体の中で熱作る力が弱まり冷えます体になってしまうのです。
そして
砂糖を取ることを控えましょう。
砂糖は体や子宮を冷やしてしまいます。
また、貧血や冷え性、低体温になる確率が高くなってしまいます。
*当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません。
流産手術 吸引法か掻爬(ソウハ)法か【不妊鍼灸・不育鍼灸】
妊活中の女性にとって、流産は決してめずらしいことではありません。
約15%におこるとされていて、
40代女性では、確率は40%にもあがります。
この数字にはいつも驚かされます。
しかし、流産のうち70%が原因不明とされているため、対処法が見つかっていないのです。
そして、残念ながらお腹の中で赤ちゃんの発育が止まった場合、
母体のために処置をしなければなりません。
自然に全て排出される場合もありますが、
子宮の中に一部でも内容物が残っていれば、子宮内容物を取り除き、妊娠前の子宮に戻す必要があります。
流産手術には2種類あるとされています。
吸引法と掻爬法です。
どちらの方法が選択されるかは、手術を行う病院によって違うようです。
最近では、安全性の点から「吸引法」が推奨される病院が多いようです。
世界保健機構(WHO)が定める「安全な中絶ガイドライン」でも、「吸引法」が推奨されており、「掻爬法」は「吸引法が使えない場合のみ使用」と明記されています。
日本では、以前から掻爬法が主流であったため、掻爬法について熟練の医師が多く、今でも掻爬法を支持する傾向にありますが、世界的な安全基準の観点から見れば、今後は吸引法に移行していくのではないでしょうか。
「吸引法」
電動式の真空吸引ポンプを使い、一定圧で子宮内容物を吸引除去する方法。
特別な技術が必要なく、
合併症のリスクが低い。
※妊娠10週を超えるような場合は、胎児が大きくなっているため、吸引法を行えないことがあります。
「掻爬法」
さじ状の器具を使い、子宮内容物をガリガリと掻きだす方法。
術者の技量に左右され、
子宮内膜や筋層への損傷ダメージがリスクとされる。
金属機械による掻爬法を繰り返し受けると子宮内膜が薄くなってしまい、着床障害の原因になることがあるようです。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
術式については、担当の先生にご確認、ご相談ください。
また、より安全であるとされている吸引法でもリスクはあります。
当鍼灸院にご報告があった例では、
吸引法による手術で、子宮内の動脈が過度な刺激を受けてしまい、損傷をうけ、
流産手術後から数週間後に大量出血を招いてしまったケースがあります。
その場合、迅速な処置が必要になります。
処置が終わった後も経過観察をしなければいけませんので、
数ヶ月間、妊活をお休みしなければなりません。
妊活中の女性のお身体は、これから赤ちゃんを宿すとても大事なお身体です。
日常生活の中での細かい変化(不正出血など)に着目し、
不安な点は医師に相談し、
くれぐれもご自愛ください。
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
凍結胚移植の自然周期、ホルモン補充周期【不妊鍼灸・不妊不育鍼灸】
患者さまから
「移植のとき、“自然周期”と“ホルモン補充周期”とどちらが良いですか」
とご質問を受けました。
凍結胚を融解後に胚移植する場合、
自然排卵周期で行う場合と、
ホルモンをコントロールするホルモン補充周期で行う場合とに分かれます。
黄体機能が十分に保たれていれば、特に黄体補充をせずに移植を行われます。
これを自然排卵周期といいます。
黄体機能不全があれば、エストラジオールやプロゲステロンの投与を行い子宮内膜の状態を整えます。
これをホルモン補充周期といいます。
ホルモン補充周期では、
排卵が起こらないため黄体も形成されず、プロゲステロンの分泌もみられません。
子宮内膜の環境を整えるためにホルモンを継続的に投与する必要があります。
どちらの周期で移植を行うかは、
患者さまのお身体の状態(ホルモン数値)に左右されますし、
担当の不妊クリニックの方針にもよるかと思います。
不妊治療において、
胚移植後の黄体補充は最終ステップです。
妊娠というゴールにむけて、最適な子宮内膜の着床環境を形成しなければなりません。
また、薬剤の有効性も大切ですが、
中には、ホルモン剤がお身体に合わず、嘔吐などの副作用が出る方もいらっしゃいます。
また経済的な負担もかかります。
これらのことを包括的にみて、
自然周期で行うか、ホルモン補充周期で行うかを判断していく必要があるようです。
「どちらが良いか」についてのお答えは、私たち(鍼灸師)には出来ないことですが、
患者さまのお身体の状態に寄り添う施術を心がけております。
後悔のないよう、納得のいく不妊治療ができるように、
お悩みのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
(参考文献:生殖医療の必修知識(JSRM)/一般社団法人日本生殖医学会)
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
月経異常と不妊の関係【不妊鍼灸・不育鍼灸】
月経不順、無月経の方はご注意ください。
月経異常は不妊の原因になります。
正常な月経周期は約28日(25日~35日)です。
正常範囲外の月経不順、または、月経がこない無月経の方は、
ご自身の月経異常を自覚しやすいのですが、
月経のような出血があっても排卵を伴わない無排卵周期症というものがあります。
自覚がない分、発見が遅れることがあります。
無排卵周期症の場合、基礎体温は低温1相をしめします。
排卵できていない状態ですので、排卵を誘発させる治療方針がとられます。
また月経不順の場合、黄体機能不全であることがよく見られます。
黄体機能不全は、
黄体からのプロゲステロンの分泌がうまくいかないことにより、黄体期が短くなる状態のことをいいます。
プロゲステロン、エストロゲンの作用不足により子宮内膜の発育に異常がおこります、
プロゲステロンとエストロゲンは女性の身体にとって大事なホルモンです。
妊活中、
順調に排卵や受精が行われ、目立った異常がなくても、
エストロゲンやプロゲステロンの作用不足により、子宮内膜の発育が不十分だと、
受精卵がうまく着床せず、着床障害をおこしてしまいます。
また、プロゲステロンは、妊娠維持にも関係するホルモンです。
受精卵がうまく着床したとしても、プロゲステロンが不足していると、妊娠維持が難しくなり、
不育の状態にしてしまいます。
黄体機能不全への治療方針は、
黄体賦活療法として、黄体期にヒト絨毛性ゴナドトロピンを投与し黄体を刺激する方法がとられます。
黄体ホルモン補充療法として黄体ホルモン投与がおこなわれます。
月経不順、無月経の場合、
一度、専門のクリニックで検査をうけることをおすすめいたします。
その上で、お体の状態を整える鍼灸療法を受けることが妊娠への近道になります。
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません
不妊症の方に多い不正出血≪不妊鍼灸・不育鍼灸≫
【不妊症で通われている方に多い不正出血】
月経以外の異常の性器出血を不正性器出血といい、
不正性器出血には器質性出血と機能性出血に分類されます。
≪器質性出血≫
器質性出血は膣や子宮、卵巣に疾患ができ出血することをいいます。
この場合、専門のクリニックでの適切な処置・治療が必要になります。
≪機能性出血≫
機能性出血は不正出血の30%を占めており、
妊娠、器質的疾患による出血以外のものをさします。
機能性出血は排卵性と無排卵性に分けられ、ほとんどの場合が無排卵性で、ホルモン分泌の乱れが影響しています。
ホルモン分泌(黄体ホルモンと卵胞ホルモン)の乱れる原因として、
・年齢的なもの(思春期や更年期)
・環境の変化などによる精神的ストレス
・不妊治療などによるホルモン剤などの使用
が挙げられます。
ホルモンバランスの乱れは、そのまま不妊の原因につながります。
では、
ホルモンバランスが乱れると身体の中ではどのような状態になっているのでしょうか。
思春期の女性は、まだ卵巣が未熟のため。ホルモンバランスが乱れやすい状態です。
思春期に起こる無排卵性出血では、
卵胞の発育はっても、黄体毛性ホルモンサージが起こらないことにより無排卵になり、
そのため、プロゲステロンは分泌されず、エストロゲン分泌が持続され破綻出血を起こしてしまうのです。
よく見られる原因は、
接触障害や過度のダイエットによる体重の減少、環境の変化などによるストレスがあげられます。
その他、内分泌疾患(多囊胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症なども考えられます。
思春期以外にも、閉経や近づくと卵巣の働きが一気に悪化していきますので、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
更年期に起こる無排卵性出血では、
卵胞数の減少や卵胞発育の衰退によって、卵胞期の途中で発育が体祝することにより無排卵がおこり破綻出血がおこります。
機能性不正出血の場合、
治療方法は年代や原因によって異なりますが、
日常生活の見直しで改善されることが見込めます。
・規則正しい食生活
・適度の運動、ストレッチ
これらを心がけてください。
また、
鍼灸は、ストレスを抱えているお体を
痛みや不正出血のない本来の状態に導くことを得意としています。
血流を改善することでホルモンバランスの乱れを整えてくれます。
不正出血でお悩みの方
婦人科疾患でお悩みの方
不妊でお悩みの方
更年期でお悩みの方
一度、お気軽にご相談ください。
スタッフ全員女性鍼灸師です。
※当サイトに掲載された情報については充分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、保障するものではありません