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妊活中の疲労は不妊に影響する?疲れ・ストレスと妊娠の関係

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「妊活を始めてから疲れやすくなった」「仕事と不妊治療の両立で疲れが取れない」「疲労がたまっていると妊娠しにくいのでは?」と心配される方は少なくありません。

結論からいうと、疲労そのものが直接不妊の原因になるとは言い切れません。

一方で、慢性的な疲労の背景にある睡眠不足・ストレス・過労・生活リズムの乱れなどは、心身のコンディションに影響します。また、不妊治療そのものが精神的・身体的な負担となり、疲労感を強くすることもあります。

この記事では、妊活中の疲労と不妊の関係について、西洋医学と東洋医学の両面からわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 疲労そのものが直接不妊の原因になるとは言い切れません。
  • 妊活中は、仕事・通院・睡眠不足・ストレスなどが重なり、心身ともに疲れやすくなることがあります。
  • 慢性的な疲れを感じるときは、睡眠・食事・休息など日常生活を見直すことも大切です。
  • 東洋医学では、疲労を「気虚」や「気血両虚」などの状態として捉え、体質や不調に合わせて施術を考えます。
  • 強い疲労が続く場合や日常生活に支障がある場合は、妊活だけの問題と考えず医療機関へ相談しましょう。

疲労が蓄積した女性と不妊の関係性を示すイメージ

妊活中の疲労は不妊に影響する?

現在の研究では、「疲れているから妊娠できない」という単純な因果関係が証明されているわけではありません。

2024年に発表された疲労と女性不妊に関するレビューでも、疲労と生殖機能との関連性が研究されている一方、詳しい仕組みについてはまだ十分に解明されておらず、さらなる研究が必要とされています。

そのため、「疲労=不妊の原因」と考えて必要以上に不安になる必要はありません。

ただし、疲れが続いて睡眠・食事・運動・精神面などが乱れている場合は、妊活だけでなく健康全般のためにも生活を見直すことが大切です。

不妊治療中は心身ともに疲れやすい

国立社会保障・人口問題研究所が行った第16回出生動向基本調査では、不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は22.7%、約4.4組に1組と報告されています。

不妊治療では、通院だけでなく採血・投薬・自己注射・採卵・胚移植などが必要になることがあります。

さらに、仕事や家事を続けながら治療を受けている方の場合、次のような負担が重なりやすくなります。

  • 通院時間を確保しながら仕事を続ける
  • 急な診察や採卵日に合わせて予定を調整する
  • ホルモン治療や処置による身体的な負担
  • 治療結果を待つ精神的な緊張
  • 周囲に治療について相談しにくい
  • 治療費など経済的な負担
  • 睡眠不足や生活リズムの乱れ

不妊に悩む方では、不安やストレス、QOL(生活の質)の低下がみられることも複数の研究で報告されています。

「もっと頑張らないと」と無理を重ねるのではなく、疲れていること自体を身体からのサインとして捉えることも大切です。

疲労と妊活を考えるうえで知っておきたい酸化ストレス

妊活の記事でよく登場する言葉の一つに「酸化ストレス」があります。

私たちの身体では日常的に活性酸素が作られていますが、活性酸素の産生と身体の抗酸化作用とのバランスが崩れた状態を酸化ストレスと呼びます。

酸化ストレスは、とくに男性不妊の分野で研究が進んでおり、過剰な酸化ストレスが精子の運動性やDNAなどに影響する可能性が報告されています。

女性についても、卵巣や卵子を取り巻く環境との関連について研究されています。

ただし、単純に「疲れたから活性酸素が増えて妊娠率が下がる」と考えることはできません。酸化ストレスには、年齢・喫煙・肥満・炎症・生活習慣・環境因子など、さまざまな要素が関係します。

妊活中に疲れが取れないときに見直したいこと

妊活中は治療そのものに意識が向きやすいですが、まずは日常生活の中に疲労を強くしている原因がないか確認してみましょう。

睡眠時間は足りていますか?

仕事や家事、通院などで就寝時間が遅くなっていないでしょうか。

休日にまとめて眠らなければ身体がもたないほど疲れている場合は、普段の睡眠時間や生活リズムを見直してみることが大切です。

食事を抜いていませんか?

忙しいからと朝食や昼食を抜いたり、極端な食事制限を続けたりすると、必要なエネルギーや栄養を十分に摂取できないことがあります。

妊活中だからと特別な食品だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜を基本に、無理なく続けられる食生活を意識しましょう。

仕事による疲労が続いていませんか?

  • 長時間のデスクワーク
  • 残業や長時間労働
  • 立ち仕事
  • パソコン・スマートフォンの長時間使用
  • 職場の人間関係
  • 不規則な勤務

このような負担が続くと、肩こり・頭痛・眼精疲労・睡眠不足など複数の不調が重なることがあります。

東洋医学では妊活中の疲労をどう考える?

東洋医学では、「疲れている」という症状だけを見るのではなく、食欲・睡眠・月経・冷え・便通・精神状態など、身体全体の状態を確認して体質を考えていきます。

疲労が強い方でよく用いられる考え方の一つが「気虚(ききょ)」です。

気虚とは

東洋医学の「気」は、身体を動かすためのエネルギーのような概念です。

気が不足した状態を「気虚」といい、次のような状態がみられると考えます。

  • 疲れやすい
  • 身体がだるい
  • 朝から元気が出ない
  • 食欲がない
  • 息切れしやすい
  • 風邪をひきやすい

気血両虚とは

さらに東洋医学では、「気」だけでなく「血(けつ)」も不足した状態を気血両虚(きけつりょうきょ)と呼びます。

疲労感に加えて、顔色が悪い・めまい・立ちくらみ・眠りが浅いなどがみられる場合に考える体質の一つです。

なお、「気虚」「血虚」「気血両虚」は東洋医学独自の概念であり、西洋医学における病名や診断とは異なります。

「肝・脾・腎」と疲労・妊活の関係

東洋医学では、妊活中の体調を考える際に「肝・脾・腎」の状態を重視することがあります。

  • 肝:東洋医学では気や血の巡り、情緒などと関係すると考えます。
  • 脾:食べ物から気や血を作り出す働きと関係すると考えます。
  • 腎:成長・老化・生殖などに関わる働きと深い関係があると考えます。

ここでいう「肝」「脾」「腎」は、西洋医学の肝臓・脾臓・腎臓そのものだけを意味するものではありません。

例えば、仕事が忙しく食事が不規則で疲れやすい方と、睡眠不足やストレスが強く疲れている方とでは、同じ「疲労」であっても東洋医学的な考え方や施術内容が異なる場合があります。

妊活中の疲労に鍼灸では何をする?

妊活中の鍼灸では、妊娠だけを目的に身体を見るのではなく、現在感じているさまざまな不調についても確認します。

  • 疲労感
  • 肩こり・首こり
  • 腰痛
  • 冷え
  • 頭痛
  • 睡眠の悩み
  • 胃腸の不調
  • 月経に伴う不調
  • ストレスや緊張

宇都宮鍼灸良導絡院では、その日の体調や治療周期などを確認しながら、一人ひとりに合わせて施術を行っています。

鍼灸によって妊娠率が上がることを保証するものではありません。不妊治療を受けている場合は医療機関での治療を基本としながら、妊活中の身体の不調や疲労を整えるための補完的なケアとして鍼灸を取り入れるという考え方になります。

妊活中の疲労に使われることがあるツボ

東洋医学では、その方の状態に応じて使用するツボを選びます。疲労感がある場合には、例えば次のようなツボが用いられることがあります。

  • 足三里(あしさんり):胃腸の働きや全身の調子を整える際に用いられるツボ
  • 中脘(ちゅうかん):胃腸の不調などに用いられるツボ
  • 気海(きかい):疲労感や身体の冷えなどに用いられるツボ
  • 関元(かんげん):下腹部にあり、婦人科領域の施術で用いられることがあるツボ
  • 太白(たいはく):東洋医学で「脾」と関係が深いとされるツボ

ただし、ツボは症状や体質によって使い分けます。妊娠の可能性がある時期や妊娠中にセルフ灸を行う場合は、自己判断で強い刺激を行わず、鍼灸師など専門家に確認することをおすすめします。

疲れが強い場合は病気が隠れていることも

「妊活中だから疲れている」と思っていても、強い疲労の背景に別の原因が隠れていることがあります。

例えば、貧血・甲状腺疾患・睡眠障害などでも疲れやだるさを感じることがあります。

次のような場合は、妊活だけの問題と考えず医療機関へ相談しましょう。

  • 十分に休んでも強い疲労が続く
  • 日常生活や仕事に支障が出ている
  • 動悸や息切れがある
  • 強いめまいや立ちくらみがある
  • 体重が急に増減した
  • 月経不順や無月経が続いている
  • 気分の落ち込みや不眠が長く続いている
当院でよく受けるご相談

疲れていると妊娠しにくくなりますか?

疲労だけを理由に「妊娠しにくくなる」と断定することはできません。ただし、睡眠不足や過度なストレス、生活リズムの乱れなどが長く続いている場合は、健康維持のためにも改善できる部分から見直してみましょう。

不妊治療中に疲れやすいのは普通ですか?

通院・仕事との両立・治療結果への不安など、不妊治療にはさまざまな負担があります。不妊を経験している方では、ストレスや不安、QOL低下がみられることも報告されています。つらい状態を一人で抱え込まず、医療機関や周囲の人に相談することも大切です。

疲労がある場合、鍼灸を受けてもいいですか?

体調を確認したうえで施術を行うことは可能です。ただし、強い疲労や体調不良が続いている場合は、病気が隠れていないか医療機関で確認することも重要です。

まとめ|妊活中は「疲れを我慢し続けない」ことも大切

疲労そのものが不妊を引き起こすと断定することはできません。しかし、妊活や不妊治療を続ける中で、仕事・通院・睡眠不足・ストレスなどが重なり、心身ともに疲れてしまう方は少なくありません。

妊娠のために何かを追加することだけでなく、十分に眠る、きちんと食べる、休息する、身体の不調をケアすることも大切な体調管理の一つです。

「妊活を始めてから疲れが取れない」「肩こりや冷え、睡眠の不調も一緒に整えたい」と感じている方は、お気軽にご相談ください。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活中の疲れや不調が気になっている方へ

妊活や不妊治療を続けていると、通院や仕事との両立、結果を待つ時間などが重なり、心身ともに疲れを感じることがあります。

疲労だけが不妊の原因とは言い切れませんが、「疲れが取れない」「肩こりや冷えも気になる」「睡眠や体調を整えながら妊活を続けたい」と感じている場合は、ご自身の身体をいたわる時間をつくることも大切です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療の状況や月経周期、その日の体調などをお伺いしながら、一人ひとりに合わせた鍼灸施術を行っています。

妊娠のために何かを無理に増やすのではなく、妊活中の疲れや身体の不調を整える選択肢のひとつとして、「一度相談してみようかな」と思われたときにお気軽にご相談ください🍀

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