
フーナーテストの結果が悪いと言われたら?妊活中に不安になりすぎないための考え方
妊活中にクリニックでフーナーテストを受け、「結果がよくないですね」「動いている精子が少ないですね」と言われると、とても不安になる方がいらっしゃいます。
「タイミングを取っても意味がないのでは」「精子が子宮の方へ進めていないのでは」「自然に妊娠するのは難しいのかな」と、急に心配が大きくなることもあるかもしれません。
結論からお伝えすると、フーナーテストの結果が悪いと言われても、それだけで妊娠できないと決めつける必要はありません。
フーナーテストは、検査のタイミングや頸管粘液の状態、精子の状態、検査までの時間などによって結果が変わることがあります。また、現在では医療機関によって検査の位置づけも異なります。
この記事では、フーナーテストとはどのような検査なのか、結果が悪いと言われたときに考えられる原因、主治医に相談したいこと、妊活中に不安になりすぎないための考え方について解説します。
- フーナーテストは、タイミング後の頸管粘液の中に運動している精子が確認できるかを見る検査です。
- 結果が悪いと言われても、1回の検査だけで妊娠できないと決めつける必要はありません。
- 検査のタイミング、排卵日のずれ、頸管粘液の状態、精子の状態、検査までの時間などが影響することがあります。
- クロミッドなどの排卵誘発剤の影響で、頸管粘液が少なく感じられる場合があります。
- 必要に応じて、再検査、精液検査、抗精子抗体検査、人工授精などを主治医と相談することがあります。
- 妊活では検査結果だけでなく、月経周期、冷え、睡眠、ストレス、自律神経など身体全体の状態も見ていくことが大切です。
目次
フーナーテストとは?
フーナーテストは、「性交後試験」とも呼ばれる検査です。
排卵期にタイミングを取ったあと、子宮の入り口にあたる頸管粘液の中に、動いている精子がどのくらい確認できるかを調べます。
妊娠を目指すうえでは、精子が腟内に入ったあと、子宮頸管、子宮、卵管の方向へ進んでいく必要があります。頸管粘液は、その通り道に関わる大切な要素のひとつです。
そのため、フーナーテストでは「タイミング後に、頸管粘液の中で精子が動いているか」を確認します。
フーナーテストで何がわかる?
フーナーテストでは、主に次のようなことを確認します。
- 頸管粘液の中に精子がいるか
- 動いている精子が確認できるか
- 頸管粘液の状態が排卵期に合っているか
- タイミングの時期が排卵期に合っているか
ただし、フーナーテストはそれだけで妊娠できる・できないを判断する検査ではありません。
結果が良くない場合でも、タイミングのずれや頸管粘液の状態、精子の一時的な変化などが関係していることがあります。
フーナーテストの結果が悪いと言われるとき
フーナーテストで「結果が悪い」と言われる場合、頸管粘液の中に精子が少ない、動いている精子が少ない、精子が確認できないなどの状態を指すことがあります。
このように言われると、とてもショックを受ける方も多いと思います。
しかし、フーナーテストは条件によって結果が変わりやすい検査でもあります。1回の結果だけで過度に落ち込んだり、妊娠の可能性をあきらめたりする必要はありません。
大切なのは、「なぜその結果になったのか」「次に何を確認するのか」を主治医と整理していくことです。
結果が悪くなる原因として考えられること
フーナーテストの結果が悪いと言われた場合、いくつかの要因が関係していることがあります。
排卵日や検査のタイミングがずれていた
フーナーテストは、排卵期に合わせて行う検査です。
排卵が予想より早かったり遅かったりすると、頸管粘液の状態が検査に適した時期とずれてしまうことがあります。
その結果、精子が確認されにくかったり、頸管粘液が妊娠しやすい時期の状態になっていなかったりする場合があります。
頸管粘液が少ない・粘りが強い
排卵期の頸管粘液は、通常は透明で伸びやすく、精子が進みやすい状態に変化します。
しかし、頸管粘液が少なかったり、粘りが強かったりすると、フーナーテストで精子が確認されにくいことがあります。
頸管粘液の状態には、ホルモンバランス、薬の影響、体調、ストレス、年齢などが関係することがあります。
精子の状態が一時的に変わっていた
精子の状態は、体調、発熱、睡眠不足、疲労、ストレス、飲酒、喫煙などによって変化することがあります。
そのため、フーナーテストで精子が少ない、動きが悪いと言われた場合には、精液検査で男性側の状態を確認することも大切です。
フーナーテストだけで男性不妊を判断するのではなく、精液検査などを含めて総合的に見ていきます。
検査までの時間や条件の影響
タイミングを取ってから検査までの時間、検体の取り方、頸管粘液の採取部位などによっても、結果が変わることがあります。
そのため、医療機関によっては、フーナーテストの結果を重視しすぎず、ほかの検査や治療方針とあわせて判断することがあります。
抗精子抗体などが関係する場合
まれに、抗精子抗体が関係している場合もあります。
抗精子抗体とは、精子の動きに影響する可能性がある抗体のことです。
フーナーテストの結果が繰り返し悪い場合や、精液検査では大きな問題がないのに頸管粘液の中で精子が動きにくい場合などは、主治医が必要に応じて検査を検討することがあります。
クロミッドと頸管粘液の関係
排卵誘発剤としてクロミッドを服用している方の中には、「おりものが少なくなった気がする」と感じる方がいます。
クロミッドは排卵を促す目的で使われることがありますが、人によっては頸管粘液や子宮内膜の状態に影響が出ることがあります。
そのため、クロミッドを服用中にフーナーテストの結果が気になる場合は、自己判断で薬を中止せず、主治医に相談しましょう。
薬の種類や使用方法、人工授精へのステップアップなどは、年齢、治療歴、排卵の状態、精液検査の結果などをふまえて判断されます。
結果が悪いと言われたときに主治医へ相談したいこと
フーナーテストの結果が悪いと言われた場合は、不安を抱えたままにせず、主治医に確認しておくと安心です。
たとえば、次のようなことを相談してみましょう。
- 排卵期に合ったタイミングで検査できていたか
- 再検査が必要かどうか
- 頸管粘液の状態に問題がありそうか
- 精液検査を受けた方がよいか
- 抗精子抗体など追加検査が必要か
- 人工授精を検討する目安はあるか
- 現在使っている薬の影響が考えられるか
「悪い結果だった」と受け止めるだけでなく、次に確認することを整理することで、不安が少し軽くなることがあります。
フーナーテストの結果だけで決めつけないことが大切
フーナーテストは、以前から行われてきた検査ですが、現在では医療機関によって位置づけが異なります。
海外の生殖医療のガイドラインでは、フーナーテストは主観性や再現性の問題があり、一般的な不妊評価としては推奨されにくい検査とされています。
つまり、フーナーテストの結果が悪いからといって、それだけで妊娠できないと判断する検査ではありません。
不妊治療では、排卵の状態、卵管の通過性、子宮の状態、精液検査、年齢、治療歴などを含めて総合的に考えます。
結果に不安がある場合は、主治医の説明を確認しながら、ご夫婦に合った次の方針を相談していきましょう。
東洋医学では「潤い」「冷え」「巡り」もあわせて考えます
東洋医学では、フーナーテストの結果だけを見るのではなく、身体全体の状態をあわせて考えます。
たとえば、冷えが強い方、睡眠が浅い方、胃腸が弱い方、疲れが抜けにくい方、ストレスで身体がこわばりやすい方では、月経周期や排卵期のサインが乱れやすく感じられることがあります。
東洋医学では、こうした状態を「潤い」「血流」「巡り」「冷え」「気のめぐり」などの視点から見ていきます。
もちろん、鍼灸だけでフーナーテストの結果が改善する、妊娠できると断定することはできません。
大切なのは、婦人科や不妊治療クリニックでの検査・治療を大切にしながら、冷え、睡眠、ストレス、自律神経、胃腸の働きなど、妊活中の身体づくりを整えていくことです。
当院では、良導絡測定やカウンセリングを通して、自律神経の状態、冷え、睡眠、胃腸の働き、月経周期、ストレスの影響などを確認しています。検査結果だけでなく、日々の体調や生活リズムも含めて身体全体を見ていくことを大切にしています。
鍼灸では、冷えや血流、自律神経の乱れ、緊張の強さなどに目を向けながら、妊活中の身体づくりをサポートします。必要に応じて、婦人科や不妊治療クリニックで確認した方がよい検査や相談の目安についても、主治医の方針を大切にしながらお伝えしています。
妊活中にできるセルフケア
フーナーテストの結果が悪いと言われると、「何かしなければ」と焦ってしまうことがあります。
しかし、妊活中のセルフケアは、特別なことを急に増やすよりも、身体に負担をかけすぎない生活を整えることが基本です。
- 睡眠時間をできるだけ確保する
- 冷たい飲み物をとりすぎない
- お腹・腰・足首を冷やさない
- 食事を抜かず、たんぱく質や鉄分を意識する
- 疲れている日は無理に運動しすぎない
- 入浴や深呼吸でリラックスする時間を作る
- 検査結果を検索しすぎてつらくなる場合は、少し情報から距離を置く
妊活では、毎日完璧に過ごすことよりも、続けられる範囲で身体を整えていくことが大切です。
Q. フーナーテストの結果が悪いと妊娠できませんか?
フーナーテストの結果が悪いと言われても、それだけで妊娠できないと決めつける必要はありません。検査のタイミングや頸管粘液の状態、精子の状態などによって結果が変わることがあります。
Q. 1回悪い結果だったら再検査した方がいいですか?
再検査が必要かどうかは、主治医の判断になります。排卵日とのずれや検査条件の影響もあるため、まずは「今回の結果をどのように考えればよいか」を主治医に確認しましょう。
Q. フーナーテストが悪い場合、精液検査も必要ですか?
フーナーテストだけでは男性側の状態を正確に判断できません。必要に応じて、精液検査で精子の数、運動率、濃度などを確認することがあります。
Q. クロミッドを飲んでいると結果に影響しますか?
クロミッドなどの排卵誘発剤の影響で、頸管粘液が少なく感じられる場合があります。気になる場合は自己判断で薬を中止せず、主治医に相談しましょう。
Q. フーナーテストが悪い場合、人工授精になりますか?
すぐに人工授精が必要とは限りません。年齢、治療歴、精液検査、排卵の状態、卵管の状態などをふまえて、主治医と相談しながら判断します。
この記事のまとめ
フーナーテストは、タイミング後の頸管粘液の中に、運動している精子が確認できるかを見る検査です。
結果が悪いと言われると不安になりますが、1回の検査だけで妊娠できないと決めつける必要はありません。
検査のタイミング、頸管粘液の状態、精子の状態、薬の影響など、さまざまな要素が関係することがあります。
気になる場合は、主治医に再検査や精液検査、抗精子抗体検査、人工授精の目安などを相談しながら、今後の方針を整理していきましょう。
妊活中は、検査結果だけに振り回されすぎず、冷え、睡眠、ストレス、自律神経、月経周期など、身体全体の状態も大切にしていきましょう。
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📚参考文献
- ASRM Practice Committee. Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion.
フーナーテストの検査としての位置づけ、主観性や再現性の問題、不妊評価における考え方について参考にしました。 - ASRM Practice Committee. Optimizing natural fertility: a committee opinion.
妊娠しやすい時期、排卵検査薬や頸管粘液の観察、性交タイミングの基本的な考え方について参考にしました。 - NHS. Periods and fertility in the menstrual cycle.
月経周期におけるおりものの変化や、排卵期に分泌物が透明で伸びやすくなることについて参考にしました。 - NHS. Diagnosis – Infertility.
不妊の検査として、排卵、卵管、子宮、精液検査などを確認する流れについて参考にしました。 - Merck Manual Professional Version. Abnormal Cervical Mucus.
頸管粘液の異常が妊娠に与える影響や、頸管炎・頸管狭窄などの考え方について参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
フーナーテストの結果で不安になっている方へ
フーナーテストの結果が悪いと言われると、「このままで大丈夫かな」「何を見直せばいいのかな」と不安になってしまうことがあります。検査結果を受け止めながらも、ひとりで抱え込みすぎないことが大切です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお悩みに寄り添いながら、月経周期、冷え、自律神経、睡眠、ストレス、胃腸の働きなど、身体全体の状態を確認し、東洋医学の視点も取り入れて身体づくりをサポートしています。
検査結果の受け止め方や、妊活中の体調について不安がある方は、主治医の方針も大切にしながら、まずはお気軽にご相談ください🍀








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