
月経不順・無月経は不妊の原因に?無排卵と黄体機能不全の関係
目次
月経不順・無月経は不妊の原因になることがあります
月経不順や無月経がある場合、「そのうち整うかもしれない」と様子を見てしまう方も少なくありません。
しかし、妊活中の場合は、月経の乱れが排卵の乱れやホルモンバランスの乱れと関係していることがあり、不妊の原因につながることがあります。
一般的に、月経周期は25〜38日程度の範囲であれば正常範囲とされることが多いですが、周期が大きく乱れる、何か月も月経がこない、出血量や期間が極端に変化する場合は、一度婦人科や不妊専門クリニックで相談することが大切です。
月経があっても排卵していないことがあります
月経不順や無月経の場合、ご自身でも「月経が乱れている」と気づきやすいことがあります。
一方で、注意したいのが無排卵周期症です。
無排卵周期症とは、月経のような出血はあるものの、実際には排卵が起こっていない状態をいいます。
出血があるため「月経がきているから大丈夫」と思いやすく、自覚がないまま発見が遅れることもあります。
基礎体温が低温期のまま続くこともあります
排卵がある周期では、排卵後に黄体ホルモンであるプロゲステロンの影響により、基礎体温が上がり高温期に入ります。
しかし、無排卵周期症では排卵が起こっていないため、基礎体温が低温期のまま一相性になることがあります。
ただし、基礎体温だけで正確に判断することは難しいため、月経周期の乱れが続く場合は、ホルモン検査や超音波検査などで確認することが大切です。
無排卵は妊娠しにくさにつながります
妊娠には、卵子が排卵され、精子と出会い、受精卵が子宮内膜に着床するという流れが必要です。
そのため、排卵が起こっていない状態では、自然妊娠が難しくなります。
無排卵が疑われる場合、医療機関では原因を確認したうえで、必要に応じて排卵を促す治療が検討されることがあります。
排卵しない原因には、ストレス、体重の急激な変化、多嚢胞性卵巣症候群、甲状腺機能の異常、高プロラクチン血症、加齢による卵巣機能の変化など、さまざまな要因が関係することがあります。
月経不順では黄体機能不全が関係することもあります
月経不順がある場合、黄体機能不全が関係していることもあります。
黄体機能不全とは、排卵後にできる黄体から分泌されるプロゲステロンの働きが十分でない状態を指します。
プロゲステロンは、排卵後の高温期を保ち、子宮内膜を着床しやすい状態に整えるために大切なホルモンです。
黄体機能が十分でない場合、高温期が短くなったり、子宮内膜の状態が整いにくくなったりすることがあります。
子宮内膜の状態は着床にも関係します
妊活では、排卵や受精だけでなく、受精卵を受け入れる子宮内膜の状態も大切です。
エストロゲンは子宮内膜を厚く育てる働きに関係し、プロゲステロンは排卵後の子宮内膜を着床に適した状態へ整える働きに関係します。
そのため、ホルモンの働きが十分でない場合、排卵や受精が起こっていても、子宮内膜の準備が整いにくくなることがあります。
ただし、着床しにくさの原因はホルモンだけではなく、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、慢性子宮内膜炎、胚の染色体要因など、さまざまな要因が関係します。
「黄体ホルモンが不足しているから必ず着床しない」というわけではありませんが、月経周期や高温期の乱れが続く場合は、早めに検査を受けることが大切です。
プロゲステロンは妊娠の維持にも関係します
プロゲステロンは、排卵後の子宮内膜を整えるだけでなく、妊娠初期の維持にも関係するホルモンです。
そのため、医療機関では必要に応じて、黄体ホルモンの補充が行われることがあります。
ただし、流産や不育の原因は黄体機能だけで説明できるものではありません。
染色体の偶発的な異常、子宮の形態、甲状腺機能、免疫・凝固系の問題など、さまざまな要因が関係するため、不安がある場合は自己判断せず、専門の医療機関で相談しましょう。
医療機関で行われる検査や治療
月経不順や無月経、無排卵が疑われる場合、医療機関では問診、基礎体温の確認、ホルモン検査、超音波検査などを行い、排卵の有無や卵巣・子宮の状態を確認します。
必要に応じて、排卵誘発、黄体ホルモン補充、生活習慣の見直し、原因疾患への治療などが検討されます。
黄体機能不全が疑われる場合には、黄体期にホルモン補充を行う方法や、排卵後の黄体をサポートする治療が選択されることもあります。
治療方針は年齢、妊活期間、排卵の状態、卵巣機能、子宮内膜の状態、パートナー側の検査結果などによって変わります。
妊活中に受診を検討したいサイン
次のような状態がある場合は、一度婦人科や不妊専門クリニックで相談することをおすすめします。
- 月経周期が大きく乱れる
- 3か月以上月経がこない
- 月経のような出血はあるが、基礎体温が二相にならない
- 高温期が短い
- 月経量が極端に少ない、または多い
- 妊活を続けているのになかなか妊娠しない
- 強い月経痛や下腹部痛を伴う
月経の乱れは、身体からの大切なサインです。
不安になりすぎる必要はありませんが、「様子を見続ける」よりも、原因を確認しておくことで妊活の進め方が見えやすくなります。
この記事のまとめ
- 月経不順や無月経は、排卵の乱れと関係していることがあります。
- 月経のような出血があっても、排卵していない無排卵周期症の場合があります。
- 無排卵では妊娠に必要な排卵が起こっていないため、妊娠しにくさにつながります。
- 黄体機能不全では、プロゲステロンの働きが十分でなく、子宮内膜の準備に影響することがあります。
- 月経の乱れが続く場合は、自己判断せず、専門のクリニックで検査を受けることが大切です。
よくある質問
月経不順でも妊娠できますか?
月経不順があっても妊娠できる方はいます。ただし、排卵が不規則になっている場合は妊娠のタイミングが取りにくくなるため、妊活中は排卵の有無を確認しておくことが大切です。
月経がきていれば排卵していると考えてよいですか?
必ずしもそうとは限りません。月経のような出血があっても、排卵を伴わない無排卵周期症の場合があります。基礎体温が二相にならない、周期が乱れる場合は検査をおすすめします。
基礎体温がガタガタでも妊娠できますか?
基礎体温は睡眠時間、測定時間、体調、ストレスなどの影響を受けるため、多少の乱れだけで判断する必要はありません。ただし、高温期がはっきりしない状態が続く場合は、排卵の確認を受けると安心です。
黄体機能不全があると必ず着床しにくくなりますか?
黄体機能不全は子宮内膜の状態に影響することがありますが、着床しにくさの原因は一つではありません。ホルモン、子宮内膜、胚の状態など複数の要因が関係するため、検査で総合的に確認することが大切です。
月経不順はいつ病院に相談すべきですか?
妊活中で月経周期が大きく乱れる、3か月以上月経がこない、基礎体温が二相にならない、高温期が短いといった場合は、早めに婦人科や不妊専門クリニックで相談することをおすすめします。
月経の乱れが気になる方へ
月経不順や無月経、無排卵が疑われる場合は、まず専門のクリニックで検査を受け、医学的な原因を確認することが大切です。
そのうえで、冷え、血流、ストレス、睡眠、胃腸の働きなど、身体全体の状態を整えていくことも、妊活を進めるうえで大切な視点になります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお身体の状態を東洋医学の視点から確認し、鍼灸を通して体調を整えるサポートを行っています。
「月経周期が安定しない」「排卵しているか不安」「病院での治療とあわせて体づくりをしたい」という方は、無理に一人で抱え込まず、お身体の状態を整える選択肢のひとつとしてご相談ください。
※当サイトに掲載している内容は、一般的な情報提供を目的としたものです。症状や治療方針は個人差があるため、気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
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