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月経量が少ない原因とは?過少月経・子宮内膜・妊活との関係

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「不妊治療を始めてから、月経量が少なくなってきた気がします」

「経血量が少ないと、子宮内膜が薄いということでしょうか?」

「クロミッドを使ってから、生理の量が減った気がして不安です」

妊活中や不妊治療中に月経量の変化を感じると、「このまま妊娠できるのかな」「着床に影響するのでは」と心配になる方は少なくありません。

月経量が少ないことだけで、すぐに不妊の原因になるとは限りません。ただし、月経量の減少が続く場合は、子宮内膜の厚さ、排卵の状態、ホルモンバランス、使用している薬の影響などを確認しておくことが大切です。

今回は、月経量が少ない原因、過少月経と妊活の関係、クロミッドによる内膜への影響、鍼灸でできるサポートについて解説します。

この記事の要点まとめ
  • 月経量が少ない状態を「過少月経」といい、月経血量が20mL未満とされることがあります。
  • 月経量が少ない原因には、子宮内膜の薄さ、ホルモンバランスの乱れ、排卵の状態、ストレス、年齢による変化などが関係します。
  • クロミッドは排卵誘発に使われる薬ですが、抗エストロゲン作用により、人によっては子宮内膜が薄くなり、月経量が少なく感じられることがあります。
  • 月経量が少ないだけで、すぐに妊娠しにくいと決まるわけではありません。
  • 妊活中や不妊治療中に月経量の減少が続く場合は、子宮内膜の厚さ、排卵、ホルモン値、使用している薬の影響を確認することが大切です。
  • 鍼灸では、冷え・血流・自律神経・睡眠・胃腸の状態を整え、妊娠に向けた身体づくりをサポートします。
  • 不安な場合は自己判断せず、婦人科や不妊治療クリニックで相談しながら、身体の状態を見直していきましょう。

月経量の減少に鍼灸でアプローチする様子

過少月経とは?月経量が少ない目安

月経とは、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、妊娠が成立しなかった場合に剥がれ落ち、体外へ排出される生理的な現象です。

一般的に、正常な月経の目安は以下のようにされています。

  • 月経周期:25〜38日
  • 月経期間:3〜7日
  • 月経血量:20〜140g程度

このうち、月経血量が明らかに少ない状態を過少月経といいます。医学的には、1回の月経量が20mL未満とされることがあります。

ただし、実際に経血量を正確に測ることは難しいため、日常では以下のような変化が目安になります。

  • ナプキンに少量つく程度で終わる
  • 1〜2日でほとんど出血が終わる
  • 以前より明らかに経血量が減った
  • 茶色い出血が少し続くだけになった
  • 不妊治療を始めてから月経量が減ってきた

一時的な変化であれば、過度に心配しすぎる必要はありません。しかし、数周期続く場合や、妊活中・不妊治療中の場合は、婦人科で一度確認しておくと安心です。

月経量が少ない主な原因

月経量が少なくなる原因は一つではありません。特に妊活中の方では、子宮内膜だけでなく、排卵、ホルモン、薬の影響、ストレス、年齢による変化などを総合的に見る必要があります。

1. 子宮内膜が厚く育ちにくい

月経の量は、剥がれ落ちる子宮内膜の量と関係しています。

子宮内膜が十分に厚く育たない場合、月経時に剥がれる内膜の量も少なくなるため、経血量が少なく感じられることがあります。

子宮内膜が薄くなる背景には、以下のような要因が関係することがあります。

  • エストロゲン分泌の不足
  • 排卵誘発剤の影響
  • 子宮内膜への血流低下
  • 慢性子宮内膜炎などの炎症
  • 子宮内操作後の癒着
  • 年齢に伴う卵巣機能の変化

妊活中の場合は、月経量だけで判断するのではなく、排卵前の子宮内膜の厚さ、ホルモン値、排卵の有無などをあわせて確認することが大切です。

2. ホルモンバランスの乱れ

月経には、主にエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが関わっています。

エストロゲンは子宮内膜を厚く育てる働きがあります。プロゲステロンは排卵後に分泌され、子宮内膜を妊娠に備えた状態に保つ働きがあります。

これらのホルモンバランスが乱れると、子宮内膜が十分に育たず、月経量が少なくなることがあります。

特に、以下のような場合はホルモンの影響を受けやすくなります。

  • 排卵がうまく起こっていない
  • 黄体機能が弱い
  • ストレスや睡眠不足が続いている
  • 急激な体重減少や過度なダイエットがある
  • 甲状腺やプロラクチンなどのホルモン異常がある
  • 40歳前後から月経の変化を感じるようになった

妊活中に月経量の減少が続く場合は、「内膜が薄いかどうか」だけでなく、排卵やホルモンの流れも確認しておくことが大切です。

3. 不妊治療の薬による影響

不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン剤を使用することがあります。治療内容によっては、月経量や月経周期に変化が出ることがあります。

特に、クロミフェン製剤、いわゆるクロミッドは、排卵誘発に使われる薬ですが、抗エストロゲン作用があります。

そのため、排卵を促す一方で、人によっては子宮内膜が薄くなったり、頸管粘液が減ったりすることがあります。その結果、月経量が少なく感じられることもあります。

ただし、クロミッドを使ったから必ず内膜が薄くなるわけではありません。内膜の厚さや排卵の状態は個人差が大きいため、超音波検査やホルモン値を見ながら医師と相談することが大切です。

また、GnRHアゴニスト、ピル、ホルモン補充療法なども、治療目的によって内膜の増殖を抑えることがあります。その場合、月経量が少なくなることが治療上想定される変化であることもあります。

気になる場合は、自己判断で薬を中止せず、必ず主治医に相談してください。

4. ストレス・睡眠不足・自律神経の乱れ

不妊治療中は、通院、採卵、移植、判定待ち、仕事との両立など、心身に負担がかかりやすい時期です。

強いストレスや睡眠不足が続くと、脳の視床下部・下垂体・卵巣の連携に影響し、ホルモン分泌のリズムが乱れることがあります。

その結果、以下のような変化が出ることがあります。

  • 排卵が遅れる
  • 月経周期が乱れる
  • 月経量が変化する
  • 基礎体温が乱れる
  • PMSが強くなる

「気にしすぎだから」と片づける必要はありません。身体はストレスの影響を受けますし、妊活中の不安は自然なものです。

だからこそ、月経の変化を責めるのではなく、身体からのサインとして丁寧に見直していくことが大切です。

妊活中に月経量が少ないと妊娠に影響する?

月経量が少ないからといって、必ず妊娠できないわけではありません。

ただし、月経量の減少の背景に、以下のような問題がある場合は、妊活や不妊治療の方針を見直すきっかけになることがあります。

  • 子宮内膜が薄い
  • 排卵がうまく起こっていない
  • ホルモン分泌が低下している
  • 慢性子宮内膜炎などがある
  • 薬の影響で内膜が育ちにくくなっている

特に体外受精や胚移植を予定している方では、子宮内膜の厚さや状態は大切な確認項目です。

月経量だけで判断するのではなく、クリニックで以下のような点を確認してもらうとよいでしょう。

  • 排卵前の子宮内膜の厚さ
  • 卵胞の育ち方
  • E2、LH、FSH、P4などのホルモン値
  • 排卵の有無
  • 慢性子宮内膜炎の有無
  • 使用している薬の影響
  • 子宮内膜ポリープや癒着の有無

「生理が少ない=内膜が薄い」と単純に決めつけるのではなく、検査結果と合わせて判断することが大切です。

受診をおすすめしたいケース

次のような場合は、婦人科や不妊治療クリニックで相談しておくと安心です。

  • 月経量が明らかに少ない状態が数周期続く
  • 月経が1〜2日で終わる
  • 妊活中で、以前より経血量が減っている
  • クロミッドを使い始めてから内膜が薄いと言われた
  • 胚移植前に内膜が厚くなりにくい
  • 月経周期が乱れている
  • 無排卵を指摘されたことがある
  • 子宮内膜炎や子宮内操作の経験がある
  • 40歳前後から月経量が急に減ってきた

不安なまま過ごすよりも、原因を確認した方が対策を立てやすくなります。

鍼灸ではどのようにサポートするのか

当院の不妊鍼灸では、月経量が少ない方に対しても、妊活全体の状態を見ながら施術を行います。

東洋医学では、月経量が少ない状態を「血虚」や「瘀血」として考えることがあります。

血虚とは、身体に必要な血が不足しているような状態です。瘀血とは、血の巡りが滞っているような状態です。

ただし、実際の体質は一人ひとり異なります。同じ「月経量が少ない」というお悩みでも、冷えが強い方、胃腸が弱い方、ストレスが強い方、肩こりや腰痛が強い方、睡眠の質が落ちている方など、背景はさまざまです。

鍼灸では、以下のような目的で身体を整えていきます。

  • 骨盤まわりの血流を整える
  • 冷えを改善し、身体を温めやすい状態にする
  • 自律神経のバランスを整える
  • 睡眠の質を整える
  • 胃腸の働きを助け、栄養を吸収しやすくする
  • ストレスによる緊張をゆるめる
  • 月経周期に合わせて身体を整える

鍼灸だけで子宮内膜が必ず厚くなる、月経量が必ず増えると断定することはできません。

しかし、妊活中の身体づくりとして、血流、自律神経、冷え、ストレス、睡眠、胃腸の状態を整えることは大切です。

不妊治療と併用しながら、子宮内膜が育ちやすい身体の土台づくりを目指していきます。

ご自宅で見直したいセルフケア

1. 下腹部・骨盤まわりを冷やさない

冷房、薄着、冷たい飲み物、長時間の座りっぱなしは、骨盤まわりの冷えにつながることがあります。

腹巻き、レッグウォーマー、入浴、仙骨まわりを温めるケアなどを取り入れるとよいでしょう。

2. 睡眠を整える

睡眠不足はホルモン分泌や自律神経に影響します。

妊活中は、夜更かしを続けるよりも、まず睡眠時間と睡眠の質を整えることが大切です。

3. 過度なダイエットを避ける

急激な体重減少や栄養不足は、排卵や月経に影響することがあります。

妊活中は、体重を落とすことよりも、血液やホルモンの材料となる栄養をしっかり摂ることが大切です。

4. 鉄・たんぱく質・ビタミン類を意識する

月経や子宮内膜の状態には、血液やホルモンの材料となる栄養も関係します。

特に、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンD、葉酸などは、妊活中に意識したい栄養素です。

ただし、サプリメントを追加する場合は、現在の治療内容や服薬との関係もあるため、必要に応じて医師に相談しましょう。

この記事のまとめ

月経量が少ない原因には、ホルモンバランス、子宮内膜の厚さ、排卵の状態、不妊治療で使う薬、ストレス、冷え、年齢による変化など、さまざまな要因があります。

月経量が少ないことだけで、すぐに妊娠できないと決まるわけではありません。しかし、妊活中や不妊治療中に月経量の減少が続く場合は、子宮内膜やホルモンの状態を確認しておくことが大切です。

特に、クロミッドを使用していて内膜が薄いと言われた方、胚移植前に内膜が厚くなりにくい方、月経量が以前より明らかに減ってきた方は、主治医に相談しながら、身体づくりの面でも見直していきましょう。

よくあるご質問(FAQ)

月経量が少ないと、子宮内膜が薄いということですか?

月経量が少ない場合、子宮内膜が薄い可能性はありますが、必ずしもそうとは限りません。排卵の状態、ホルモンバランス、薬の影響なども関係します。妊活中の方は、超音波検査やホルモン値とあわせて確認することが大切です。

クロミッドで月経量が少なくなることはありますか?

クロミッドには抗エストロゲン作用があり、人によっては子宮内膜が薄くなったり、月経量が少なく感じられたりすることがあります。ただし個人差があるため、自己判断で中止せず、主治医に相談してください。

月経量が少なくても妊娠できますか?

月経量が少ないだけで、妊娠できないと決まるわけではありません。ただし、内膜が薄い、排卵がうまくいっていない、ホルモンバランスが乱れているなどの背景がある場合は、治療方針の見直しが必要になることがあります。

鍼灸で月経量は増えますか?

鍼灸だけで月経量が必ず増えると断定することはできません。ただし、冷え、血流、自律神経、睡眠、胃腸の状態を整えることで、妊活中の身体づくりをサポートすることは可能です。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

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