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将来の妊娠に備えるプレコンセプションケア|妊活前から確認したい6つのこと

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「いつかは妊娠したいけれど、今から何を準備すればよいの?」

「妊活を始める前に、検査を受けておいた方がよい?」

このように、将来の妊娠について考え始めたときに知っておきたいのが、プレコンセプションケアです。

プレコンセプションケアとは、将来の妊娠や出産を考えながら、女性やカップルが現在の健康状態や生活習慣に向き合うことです。

「妊娠しやすい身体をつくる特別な方法」というよりも、妊娠前から自分の身体を知り、必要な検査や治療、生活習慣の見直しにつなげる取り組みと考えると分かりやすいでしょう。

この記事では、将来の妊娠に備えて、妊活前から確認しておきたい6つのポイントを解説します。

この記事の要点まとめ
  • プレコンセプションケアは、妊娠前から自分やパートナーの健康について考える取り組み
  • 月経不順や強い生理痛は、妊活開始前でも婦人科へ相談する
  • 風しん抗体や予防接種歴は、妊娠する前に確認しておく
  • 持病や服用中の薬は、自己判断で中止せず主治医に相談する
  • 葉酸、体重、喫煙、飲酒、睡眠などの生活習慣を見直す
  • 女性だけでなく、パートナーも一緒に取り組むことが大切

プレコンセプションケアとは?

プレコンセプションケアの「プレ」は「前」、「コンセプション」は「受胎・妊娠」という意味です。

妊娠してから健康に気をつけるのではなく、妊娠する前から自分の身体や生活習慣を確認し、将来の妊娠や出産に備える考え方です。

対象は、すぐに妊娠を希望している方だけではありません。「いつか子どもを持ちたい」「妊娠するかどうかはまだ決めていない」という方にとっても、自分の健康を考えるきっかけになります。

また、妊娠や不妊は女性だけに関係するものではありません。パートナーと一緒に健康状態や生活習慣、今後のライフプランについて話し合うことも、プレコンセプションケアの一部です。

妊活前から確認したい6つのこと

1.月経周期と婦人科症状を確認する

まず確認したいのが、月経周期や生理に伴う症状です。

  • 生理が毎月大きくずれる
  • 3か月以上生理が来ないことがある
  • 生理痛が強く、鎮痛薬を飲んでも日常生活に支障がある
  • 経血量が非常に多い
  • 生理以外の時期に出血がある
  • 性交時や排便時に強い痛みがある

このような症状がある場合、排卵の問題だけでなく、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣の病気、ホルモンに関係する病気などが隠れていることがあります。

「まだ妊活を始めていないから」と先延ばしにせず、気になる症状がある段階で婦人科へ相談しましょう。

また、症状がなくても、年齢に応じた子宮頸がん検診などを受け、自分の健康状態を確認しておくことが大切です。

当院でお伝えしていること

当院では、「生理周期が毎月違う」「生理痛が以前より強くなった」「排卵しているのか分からない」といったご相談を受けることがあります。

冷えやストレスだけが原因とは限らないため、月経不順や強い痛みが続く場合は、鍼灸だけで様子を見るのではなく、婦人科で検査を受けることもおすすめしています。検査結果を踏まえたうえで、睡眠や自律神経、体調管理などを一緒に整えていくことが大切です。

2.風しん抗体や感染症、予防接種歴を確認する

妊娠前に確認しておきたい代表的な感染症が、風しんです。

妊娠初期に風しんへ感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群が起こる可能性があります。妊娠中は風しんを含む生ワクチンを接種できないため、妊娠前に母子健康手帳などで接種歴を確認し、必要に応じて抗体検査を受けます。

抗体が不十分でMRワクチンなどを接種する場合は、接種後約2か月間は妊娠を避ける必要があります。妊活を始める直前ではなく、少し早めに確認しておくと安心です。

風しん以外にも、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、クラミジア、HIVなどの感染症について、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

自分だけでなく、パートナーの予防接種歴や感染症について確認することも大切です。

3.持病と服用中の薬を確認する

糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、心臓病、腎臓病、自己免疫疾患、てんかん、精神疾患などの持病がある方は、妊娠前から主治医に相談することが重要です。

妊娠によって病気の状態が変化することがあるほか、治療薬の種類や量を妊娠前に調整した方がよい場合があります。

ただし、「妊娠に薬はよくないかもしれない」と考え、自己判断で薬を中止してはいけません。治療を中断すると持病が悪化し、妊娠や出産に影響する可能性があります。

処方薬だけでなく、市販薬、漢方薬、サプリメントを使用している場合も、商品名や摂取量を主治医や薬剤師へ伝えましょう。

4.食事、体重、葉酸摂取を見直す

妊活前だからといって、特別な食品ばかりを食べる必要はありません。主食、主菜、副菜をそろえ、たんぱく質、鉄、カルシウム、ビタミンなどを幅広く摂ることが基本です。

また、やせすぎと肥満のどちらも、月経や排卵、妊娠中の健康管理に関係することがあります。急激なダイエットや体重増加を避け、自分に合った体重を目指しましょう。

妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性には、通常の食事に加えて、サプリメントや葉酸を強化した食品などから1日400μgの葉酸を摂ることが推奨されています。

葉酸は、妊娠が分かってからではなく、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月頃までの摂取が重要とされています。

ただし、持病がある方、薬を服用している方、過去に神経管閉鎖障害のある赤ちゃんを妊娠したことがある方などは、必要量が異なる場合があります。自己判断で大量に摂取せず、医師へ相談してください。

5.喫煙、飲酒、睡眠、運動などを整える

プレコンセプションケアでは、毎日の生活習慣も大切な確認項目です。

  • 喫煙している場合は禁煙を検討する
  • 家族や職場での受動喫煙をできるだけ避ける
  • 妊娠を考え始めたら飲酒量を見直し、妊娠後は飲酒しない
  • 睡眠時間だけでなく、就寝時間や睡眠の質も意識する
  • 無理のない範囲で身体を動かす
  • 極端な食事制限や過度な運動を避ける
  • 強いストレスや疲労をため込まない

生活習慣を一度にすべて変えようとすると、かえって負担になることがあります。

まずは「夜更かしを少し減らす」「朝食を抜かない」「短時間でも歩く」など、続けやすいことから始めましょう。

当院でお伝えしていること

妊活を意識すると、「身体を冷やしてはいけない」「毎日運動しなければいけない」「食事を完璧にしなければいけない」と頑張りすぎてしまう方も少なくありません。

当院では、身体を一律に温めるのではなく、月経周期、睡眠、疲労、胃腸の状態、冷えやほてり、自律神経の状態などを確認しながら、その方に合ったセルフケアをお伝えしています。鍼灸や良導絡測定も、検査や治療の代わりではなく、体調を整えながら妊活に向き合うための補助的な方法として位置づけています。

6.パートナーとライフプランを共有する

将来の妊娠について考える際は、女性だけが準備を背負うのではなく、パートナーと一緒に取り組むことが大切です。

  • 子どもを希望しているか
  • いつ頃から妊活を始めたいか
  • 仕事や住まいをどうするか
  • 妊娠や出産について不安に感じていることはないか
  • 持病、服薬、喫煙、飲酒などで見直せることはないか
  • 必要になった場合、どの段階で検査や治療を受けるか

男性側も、喫煙、過度な飲酒、肥満、睡眠不足、強いストレスなどの生活習慣を見直し、必要に応じて泌尿器科や不妊治療を扱う医療機関へ相談します。

妊娠や不妊について話し合うことは、どちらかを責めることではありません。お互いの考えや不安を確認し、二人に合った進め方を考えることが大切です。

妊活を始める前にすべての検査が必要?

プレコンセプションケアだからといって、全員が同じ検査を一通り受けなければならないわけではありません。

年齢、月経の状態、持病、これまでの妊娠歴、家族歴、生活習慣などによって、必要な確認項目は異なります。

まずは、健康診断や婦人科検診を受け、月経や身体の状態で気になることを医師に相談するところから始めてもよいでしょう。

「将来妊娠したいけれど、何を調べればよいか分からない」という場合は、婦人科やプレコンセプションケアを扱う医療機関へ相談すると、必要な検査を整理しやすくなります。

妊活前でも婦人科へ相談した方がよい目安

  • 月経が3か月以上来ていない
  • 月経周期が大きく乱れている
  • 生理痛や骨盤周辺の痛みが強い
  • 不正出血がある
  • 子宮内膜症や子宮筋腫などを指摘されたことがある
  • 持病があり、薬を服用している
  • 過去に流産や子宮外妊娠を経験している
  • 妊娠や出産について強い不安がある

症状が強い場合や、急な腹痛、大量出血などがある場合は、妊活の予定にかかわらず早めに医療機関を受診してください。

当院でよく受けるご相談

妊活を始める何か月前から準備すればよいですか?

決まった時期はありません。将来の妊娠を意識したときが、始めるタイミングです。

ただし、葉酸は妊娠の1か月以上前からの摂取が推奨されており、風しんの予防接種後は約2か月間妊娠を避ける必要があります。予防接種歴や服薬状況については、早めに確認しておくとよいでしょう。

今すぐ妊娠する予定がなくても必要ですか?

今すぐ妊娠を希望していない方にも役立ちます。月経の状態、持病、生活習慣、予防接種歴などを確認することは、将来の妊娠だけでなく、現在の健康管理にもつながります。

プレコンセプションケアをすれば妊娠しやすくなりますか?

プレコンセプションケアを行えば必ず妊娠できる、妊娠率が上がると断定することはできません。

妊娠前に健康上の問題や生活上のリスクを確認し、必要な検査や治療につなげることが目的です。妊娠しない期間が続く場合は、生活習慣だけで解決しようとせず、医療機関へ相談しましょう。

鍼灸はプレコンセプションケアになりますか?

鍼灸は、月経痛、肩こり、冷え、睡眠の悩み、ストレスなど、妊活前から感じている体調の管理を目的として取り入れる方法の一つです。

ただし、予防接種、感染症検査、婦人科疾患の診断、持病や薬の調整に代わるものではありません。必要な医療を受けながら、体調管理の補助として取り入れることが大切です。

まとめ

プレコンセプションケアは、妊活を始める直前だけに行うものではありません。

将来の妊娠について考えながら、月経の状態、予防接種歴、持病や服薬、食事、体重、生活習慣などを確認し、自分の身体を知るための取り組みです。

まずは、次の6つを確認してみましょう。

  • 月経周期や婦人科症状
  • 風しん抗体、感染症、予防接種歴
  • 持病と服用中の薬
  • 食事、体重、葉酸摂取
  • 喫煙、飲酒、睡眠、運動などの生活習慣
  • パートナーとの健康管理とライフプラン

すべてを完璧に整えてからでなければ妊活を始められない、ということではありません。今できることを一つずつ確認し、気になる症状や持病がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活を始める前の体調づくりもご相談ください

将来の妊娠を考え始めると、「今から何を整えればよいのだろう」「月経周期や冷えが気になるけれど、相談してもよいのかな」と迷うこともあると思います。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、月経周期、睡眠、冷え、疲労、ストレスなどのお悩みをお聞きし、その方の体調に合わせた鍼灸やセルフケアをご提案しています。

鍼灸は婦人科の検査や治療に代わるものではありませんが、妊活前からご自身の身体と向き合い、無理のない範囲で体調を整えていく方法の一つです。まだ妊活を始めていない方も、気になることがありましたらお気軽にご相談ください🍀

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