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高温期が短いと言われたら何を検査する?黄体期プロゲステロン・排卵確認・ホルモン検査の見方

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基礎体温をつけていて、「高温期が短いかもしれない」「排卵後すぐに体温が下がる」「黄体機能不全ではないかと不安」と感じる方は少なくありません。

高温期が短いと、「着床しにくいのでは」「妊娠を維持しにくいのでは」と心配になることもあると思います。

ただし、高温期が短く見える場合でも、その原因は一つではありません。

排卵日のずれ、基礎体温の測定条件、排卵そのものの有無、黄体ホルモンの分泌、甲状腺やプロラクチンなどのホルモン、ストレス、睡眠、体重変化など、さまざまな要因が関係することがあります。

大切なのは、基礎体温表だけで「黄体機能不全」と決めつけないことです。

この記事では、高温期が短いときに病院でどのような検査をするのか、黄体期プロゲステロン採血はいつ行うのか、排卵確認やホルモン検査の見方についてわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 高温期が短い場合でも、すぐに黄体機能不全と決めつける必要はありません。
  • 基礎体温は、排卵や高温期の目安になりますが、測定条件の影響を受けやすく、診断を確定する検査ではありません。
  • 病院では、超音波検査による排卵確認、黄体期のプロゲステロン採血、甲状腺やプロラクチンなどのホルモン検査を組み合わせて確認することがあります。
  • 黄体期プロゲステロン採血は、28日周期なら月経開始から21日目前後、周期が長い場合は次の月経予定日の約7日前を目安に行うことがあります。
  • 高温期が毎回10日未満、月経不順や不正出血がある、妊活が長引いている場合は、早めに婦人科や不妊治療クリニックで相談しましょう。

高温期が短いとは何日くらい?

高温期とは、排卵後から月経前までの時期のことで、医学的には黄体期にあたります。

一般的には、排卵後にプロゲステロンというホルモンが分泌され、体温が少し高い状態が続きます。

高温期の長さには個人差がありますが、一般的には12〜14日前後続くことが多いとされています。

一方で、毎周期のように高温期が10日未満になる場合は、黄体期が短い可能性があります。

ただし、基礎体温だけで正確に排卵日を特定することは難しいため、「高温期が短いように見える」場合でも、実際には排卵日がずれていることもあります。

高温期が短いときに考えられること

高温期が短いと感じる場合、次のような可能性があります。

  • 排卵日を実際より早く見積もっている
  • 基礎体温の測定条件がばらついている
  • 排卵が遅れている
  • 排卵後の体温上昇がゆっくりで、高温期が短く見える
  • 黄体ホルモンの分泌が十分でない可能性がある
  • 甲状腺やプロラクチンなど、他のホルモンが関係している
  • ストレス、睡眠不足、急な体重変化、過度な運動などが影響している

つまり、高温期が短いからといって、原因を一つに決めることはできません。

特に妊活中は、1周期ごとの体温変化が気になりやすいですが、まずは数周期を通して同じ傾向があるかを見ることが大切です。

基礎体温だけで黄体機能不全は診断できる?

結論からいうと、基礎体温だけで黄体機能不全を確実に診断することはできません。

基礎体温は、排卵後にプロゲステロンの影響で体温が上がったかを確認する目安にはなります。

しかし、基礎体温は次のような影響を受けます。

  • 起床時間のずれ
  • 睡眠不足
  • 夜中に起きた
  • 測る前に身体を動かした
  • 体調不良
  • 飲酒
  • 室温
  • ストレス

このような条件によって、体温が上下することがあります。

そのため、基礎体温表だけを見て「黄体機能不全です」と断定するのは適切ではありません。

高温期が短い、排卵後すぐに体温が下がる、高温相がはっきりしない状態が続く場合は、基礎体温表を手がかりにしながら、超音波検査やホルモン採血などで総合的に確認していきます。

病院で確認する検査1:超音波による排卵確認

高温期が短いときに、まず大切になるのが排卵の確認です。

排卵日が正確にわからないまま基礎体温だけを見ていると、高温期が実際より短く見えることがあります。

婦人科や不妊治療クリニックでは、経腟超音波検査で卵胞の大きさや子宮内膜の状態を確認することがあります。

超音波検査では、次のようなことを確認します。

  • 卵胞が育っているか
  • 排卵しそうな大きさになっているか
  • 排卵後の変化があるか
  • 子宮内膜の厚みや状態
  • 卵巣に多嚢胞性卵巣のような所見がないか

排卵前後を超音波で確認することで、基礎体温だけではわかりにくい排卵のタイミングを把握しやすくなります。

「高温期が短い」と思っていたけれど、実際には排卵日がずれていただけだった、ということもあります。

病院で確認する検査2:黄体期のプロゲステロン採血

高温期が短いときに行われることがあるのが、黄体期のプロゲステロン採血です。

プロゲステロンは、排卵後に黄体から分泌されるホルモンです。

子宮内膜を着床しやすい状態へ整えたり、妊娠初期の環境を支えたりする働きがあります。また、基礎体温を上げる作用にも関係しています。

プロゲステロン採血はいつする?

プロゲステロン採血は、黄体期の中頃に行うことが多い検査です。

28日周期であれば、月経開始から21日目前後に行われることがあります。

ただし、これは「28日周期で排卵が14日目ごろに起こる」ことを前提にした目安です。

月経周期が35日など長めの方では、21日目に採血してもまだ排卵前や排卵直後の可能性があります。

そのため、実際には次の月経予定日の約7日前、または排卵が確認された約7日後を目安に採血することがあります。

周期が不規則な方では、1回の採血だけでは判断が難しく、必要に応じて時期をずらして再検査することもあります。

プロゲステロンの数値はどう見る?

プロゲステロンの数値は、排卵があったかどうかを確認する目安になります。

ただし、プロゲステロンは1日の中でも変動しやすいホルモンです。

そのため、1回の数値だけで黄体機能の良し悪しを完全に判断することはできません。

また、検査した時期が早すぎたり遅すぎたりすると、本来の黄体期の状態を反映しにくくなります。

検査結果を見るときは、数値だけではなく、採血した時期、排卵確認の有無、月経周期、基礎体温表、治療内容などを含めて総合的に判断します。

病院で確認する検査3:甲状腺・プロラクチンなどのホルモン検査

高温期が短い、月経周期が乱れる、排卵しにくいといった場合、黄体ホルモンだけでなく、他のホルモンも確認することがあります。

代表的なものに、甲状腺ホルモンとプロラクチンがあります。

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンは、全身の代謝に関わるホルモンです。

甲状腺の働きが強すぎても弱すぎても、月経周期や排卵に影響することがあります。

妊活中や不妊治療中に、TSHやFT4などの検査を行うことがあります。

プロラクチン

プロラクチンは、主に授乳に関わるホルモンです。

妊娠・授乳中でない時期にプロラクチンが高い場合、排卵しにくくなったり、月経周期が乱れたりすることがあります。

高プロラクチン血症が疑われる場合は、採血で確認します。

その他に確認すること

必要に応じて、次のような項目を確認することもあります。

  • LH
  • FSH
  • エストラジオール
  • AMH
  • 男性ホルモン
  • 血糖やインスリン抵抗性
  • 子宮や卵巣の状態
  • 子宮内膜症や子宮筋腫の有無

特に月経不順がある場合や、排卵しにくいと言われたことがある場合は、黄体期だけでなく、月経周期全体を通して確認することが大切です。

月経不順や不正出血がある場合に確認したいこと

高温期が短いだけでなく、月経不順や不正出血がある場合は、別の原因が隠れていることもあります。

たとえば、次のような状態です。

  • 排卵が不規則になっている
  • 無排卵周期がある
  • 黄体期のホルモン変化が不安定
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 甲状腺機能の異常
  • 高プロラクチン血症
  • PCOS

不正出血がある場合は、「高温期が短いから」と自己判断せず、婦人科で確認することが大切です。

検査前に持参するとよい記録

婦人科や不妊治療クリニックで相談するときは、これまでの記録を持参すると状態を伝えやすくなります。

持っていくとよいものは、次のような記録です。

  • 基礎体温表
  • 月経開始日
  • 月経周期の長さ
  • 出血量や出血期間
  • 不正出血の有無
  • 排卵検査薬の結果
  • タイミングをとった日
  • 服用している薬やサプリメント
  • これまでの検査結果
  • 妊活期間
  • 流産歴や治療歴がある場合はその経過

基礎体温表は、紙でもアプリでも構いません。

大切なのは、1日ごとの体温だけでなく、周期全体の流れがわかることです。

早めに相談したほうがよいケース

次のような場合は、早めに婦人科や不妊治療クリニックで相談しましょう。

  • 高温期が毎回10日未満になりやすい
  • 排卵後すぐに月経が来るように感じる
  • 低温期と高温期の差が毎周期はっきりしない
  • 月経周期が大きく乱れている
  • 不正出血がある
  • 強い月経痛がある
  • 排卵しにくいと言われたことがある
  • 妊活を続けているが妊娠に至らない
  • 35歳以上で妊活をしている
  • 40歳以上で妊娠を希望している

特に35歳以上の方は、妊活を始めてから半年ほど経っても妊娠に至らない場合、早めに相談することで検査や治療の選択肢を考えやすくなります。

40歳以上で妊娠を希望している場合は、妊活期間にかかわらず、早めに相談することをおすすめします。

高温期を安定させるために生活で見直したいこと

高温期が短い場合、検査で原因を確認することが大切ですが、生活習慣の見直しも身体のリズムを整えるうえで役立ちます。

見直したいポイントは、次のようなことです。

  • 睡眠時間を確保する
  • 無理なダイエットを避ける
  • 急激な体重減少を避ける
  • 過度な運動を控える
  • 飲酒を控えめにする
  • 身体を冷やしすぎない
  • ストレスをため込みすぎない
  • 食事を抜かず、たんぱく質や鉄、ビタミン類を意識する

ただし、生活習慣だけですべてが解決するとは限りません。

高温期が毎周期短い、排卵が不規則、不正出血があるなどの場合は、生活を整えながら医療機関で確認することが大切です。

この記事のまとめ

高温期が短いと感じると、「黄体機能不全かもしれない」「妊娠しにくいのでは」と不安になることがあります。

しかし、高温期が短く見える原因は一つではありません。

排卵日のずれ、基礎体温の測定条件、排卵の有無、黄体ホルモン、甲状腺、プロラクチン、ストレス、体重変化など、さまざまな要因が関係します。

基礎体温は大切な手がかりですが、それだけで黄体機能不全を診断することはできません。

病院では、超音波による排卵確認、黄体期のプロゲステロン採血、甲状腺やプロラクチンなどのホルモン検査を組み合わせて、総合的に状態を確認します。

毎周期のように高温期が短い、月経不順や不正出血がある、妊活が長引いている場合は、自己判断で抱え込まず、早めに相談しましょう。

不安になりすぎず、でも必要な確認は先延ばしにしないことが大切です。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 高温期が短いと、必ず黄体機能不全ですか?

必ずしも黄体機能不全とは限りません。排卵日のずれや測定条件の影響で、高温期が短く見えることもあります。基礎体温だけで診断するのではなく、排卵確認やホルモン採血などを含めて判断します。

Q2. プロゲステロン採血はいつ受ければよいですか?

28日周期の場合は、月経開始から21日目前後に行うことがあります。ただし、周期が長い方や排卵日がずれる方では、21日目では早すぎることがあります。次の月経予定日の約7日前、または排卵が確認された約7日後を目安にすることがあります。

Q3. プロゲステロンの数値が低いと妊娠できませんか?

1回のプロゲステロン値だけで妊娠できる・できないを判断することはできません。プロゲステロンは変動しやすく、採血の時期によっても結果が変わります。排卵確認、周期の状態、治療内容などと合わせて判断することが大切です。

Q4. 基礎体温表は病院に持って行ったほうがよいですか?

持って行くと、周期の傾向を伝えやすくなります。紙の表でもアプリでも構いません。月経開始日、不正出血、排卵検査薬の結果、タイミングをとった日なども一緒に記録しておくと役立ちます。

Q5. 高温期が10日未満でも妊娠することはありますか?

高温期が短い周期でも妊娠することはあります。ただし、毎周期のように10日未満が続く場合は、排卵や黄体期のホルモン環境を確認したほうがよいことがあります。

Q6. 何周期くらい様子を見ればよいですか?

1周期だけ高温期が短い場合は、睡眠不足やストレス、測定条件の影響も考えられます。ただし、2〜3周期以上同じ傾向が続く場合や、妊活期間が長くなっている場合、35歳以上の場合は早めに相談することをおすすめします。

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📚参考文献


この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

高温期が短い・黄体期が気になる方へ

基礎体温をつけていて、高温期が短い、排卵後すぐに体温が下がる、黄体機能不全かもしれないと感じると、不安になることがあります。

基礎体温は大切な手がかりですが、1日ごとの体温だけで身体の状態を判断することはできません。排卵の有無、黄体期のホルモン、月経周期、睡眠やストレス、自律神経の状態などを含めて、全体を見ていくことが大切です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、基礎体温や月経周期、冷え、睡眠、ストレス、体調の変化などを丁寧に確認しながら、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。

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