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風邪や発熱で移植延期になったときの過ごし方|次の移植に向けて心と体を整える方法

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胚移植の予定が決まっていたのに、風邪や発熱、感染症の疑いなどで延期になると、「せっかく準備してきたのに」「この周期を無駄にしてしまったのでは」「胚に影響はないのかな」と落ち込んでしまう方は少なくありません。

移植に向けて薬を使ったり、スケジュールを調整したり、気持ちを整えてきたからこそ、延期と言われるとつらく感じるのは自然なことです。

ただ、風邪や発熱による移植延期は、決して後ろ向きな判断ではありません。体調が整った状態で移植に臨むための、前向きな調整と考えることもできます。

この記事では、風邪や発熱で胚移植が延期になったときに知っておきたいこと、次の移植までの過ごし方、心と体を整えるためのポイントをわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 風邪や発熱で移植延期になると落ち込みやすいですが、体調が整った状態で移植に臨むための調整と考えることもできます。
  • 胚を凍結している場合、移植延期によって胚そのものがすぐに悪くなるわけではありません。
  • 延期後は、まず体調を回復させ、睡眠・食事・胃腸・冷え・生活リズムを少しずつ整えることが大切です。
  • 妊活中や移植前後の薬は自己判断せず、クリニックや医師、薬剤師に確認しながら使いましょう。
  • 気持ちが落ち込むのは自然なことです。無理に前向きになろうとせず、次の移植に向けてできることを一つずつ整えていきましょう。

移植延期は「失敗」ではありません

胚移植が延期になると、「せっかくここまで来たのに」と感じる方は多いと思います。

特に、仕事の予定を調整していた方、薬や通院を続けてきた方、気持ちを移植に向けて整えてきた方にとって、延期は大きな負担に感じられるかもしれません。

しかし、風邪や発熱、感染症状がある状態で無理に移植を進めるより、体調が落ち着いたタイミングで臨むほうが安心な場合があります。

移植延期は、妊娠をあきらめる判断ではありません。より安全に、より落ち着いた状態で移植を迎えるための調整です。

「延期になったからダメだった」と考えすぎず、まずは今の体を回復させることを優先しましょう。

凍結胚は延期で悪くなるの?

移植延期になったときに、「胚は大丈夫なのかな」と心配になる方も多いです。

凍結胚移植の場合、胚は凍結保存されているため、移植日が延期になったからといって、胚そのものがすぐに悪くなるわけではありません。

新鮮胚移植を予定していた場合でも、採卵後の体調や感染症状によっては、胚を凍結して後日移植する方針になることがあります。

これは、「胚を無駄にする」という意味ではなく、体調が整った周期に移植するための選択肢です。

胚の保存方法や次回の移植時期については、クリニックの方針や胚の状態によって異なるため、不安がある場合は通院先で確認しておきましょう。

まずは体調を戻すことを最優先にしましょう

移植延期後は、「次の移植に向けて何かしなければ」と焦る方もいます。

しかし、風邪や発熱の直後は、体が回復にエネルギーを使っている時期です。

まず大切なのは、特別な妊活を頑張ることではなく、体調を元に戻すことです。

  • 熱が下がっているか
  • 咳やのどの痛みが落ち着いているか
  • 食事が普段通り取れるか
  • 睡眠が取れているか
  • 強い倦怠感が残っていないか
  • 薬の使用について確認できているか

体調が戻りきらないうちに予定を詰め込みすぎると、回復が長引くことがあります。まずは焦らず、体の回復を優先しましょう。

1. 睡眠リズムを整える

発熱や風邪の後は、思っている以上に体力を消耗しています。

熱が下がっても、だるさや眠気、集中しにくさが数日残ることもあります。

次の移植に向けて体を整えるためには、まず睡眠リズムを戻すことが大切です。

  • 夜更かしを続けない
  • 寝る直前のスマートフォンを控える
  • 起きる時間をできるだけ一定にする
  • 日中に短時間でも外の光を浴びる
  • 疲れが強い日は無理に動きすぎない

眠れない日があっても、自分を責める必要はありません。横になって体を休めるだけでも、回復には役立ちます。

2. 胃腸にやさしい食事から戻していく

風邪や発熱の後は、胃腸の働きが落ちていることがあります。

食欲が戻らないときに、急に栄養をたくさん取ろうとすると、胃もたれや下痢、便秘につながることもあります。

まずは、温かく消化しやすいものから少しずつ戻していきましょう。

  • 味噌汁やスープ
  • おかゆ、雑炊、うどん
  • 卵、豆腐、白身魚、鶏肉などのたんぱく質
  • 温野菜
  • 常温や温かい飲み物

食欲が戻ってきたら、たんぱく質、野菜、炭水化物を極端に偏らせず、普段の食事へ戻していきます。

「妊活に良いものを食べなければ」と焦るより、まずは胃腸に負担をかけず、安定して食べられる状態に戻すことが大切です。

3. 冷えと疲れをためないようにする

体調を崩した後は、体が冷えやすくなったり、肩こりや腰の重だるさを感じたりする方もいます。

冷えがすべての不妊の原因になるわけではありませんが、冷えや疲労感が強いと、睡眠や胃腸の調子にも影響することがあります。

次の移植に向けては、体を強く温めるというより、冷やしすぎない工夫を意識しましょう。

  • 首・お腹・足首を冷やさない
  • 冷たい飲み物ばかりを続けない
  • シャワーだけで済ませず、可能な日は湯船につかる
  • 寝る前に足が冷える場合は、足浴を取り入れる
  • 疲れている日は無理に外出を増やさない

カイロや温灸を使う場合は、低温やけどに注意しましょう。移植前後や妊娠の可能性がある時期にお腹を長時間強く温めることが心配な場合は、通院先へ確認しておくと安心です。

4. 予定を詰め込みすぎない

移植が延期になると、「その分、次までにできることを全部やらなければ」と頑張りすぎてしまうことがあります。

しかし、体調を崩した後は、仕事、家事、通院、妊活の情報収集を詰め込みすぎると、心身の負担が大きくなりやすいです。

次の移植に向けて整えるためには、予定を増やすことよりも、回復の余白をつくることが大切です。

  • 体調が戻るまでは無理な予定を入れない
  • 移植予定が再決定するまでは、睡眠時間を優先する
  • 不安なときほど検索しすぎない
  • 疲れた日は家事を簡単に済ませる
  • 次の通院で確認したいことをメモしておく

「何もしない時間」も、次の移植に向けた大切な準備です。

5. 落ち込みや不安を無理に消そうとしない

移植延期は、身体的な予定変更だけでなく、気持ちにも大きな影響があります。

「また待たなければいけない」「年齢のことが気になる」「せっかく整えてきたのに」と感じるのは、とても自然なことです。

不安や落ち込みを無理に消そうとすると、かえってつらくなることもあります。

まずは、「落ち込んで当然」「不安になってもおかしくない」と、自分の気持ちを否定しないことが大切です。

  • 不安なことをメモに書き出す
  • 次回の診察で聞きたいことを整理する
  • 信頼できる人に少しだけ話す
  • SNSや検索から離れる時間をつくる
  • できたことに目を向ける

前向きになれない日があっても大丈夫です。気持ちが追いつかないときは、まず体を休めることから始めましょう。

6. 次の移植に向けて確認しておきたいこと

体調が落ち着いてきたら、次の移植に向けて、クリニックで確認したいことを整理しておくと安心です。

  • 次の移植はいつ頃を予定できるか
  • 薬はいつから再開するのか
  • 発熱後、どのくらい体調が戻ればよいか
  • 感染症検査が必要か
  • ワクチン接種や薬の使用について確認が必要か
  • 次回は自然周期かホルモン補充周期か
  • 胚の保存状態や移植予定について

診察時に聞き忘れないよう、スマートフォンのメモなどにまとめておくとよいでしょう。

不安を一人で抱え込まず、わからないことは通院先に確認しながら進めていくことが大切です。

薬を使うときは自己判断しない

風邪や発熱の後は、咳止め、解熱鎮痛薬、抗生物質、抗ウイルス薬、漢方薬などを使うことがあります。

妊活中や移植前後の薬は、自己判断で中止したり追加したりせず、医師や薬剤師に確認しましょう。

CDCでは、妊娠中または妊娠の可能性がある時期にインフルエンザが疑われる場合、早めに医療者へ連絡し、必要に応じて抗ウイルス薬治療を行うことが示されています。

薬を使う場合は、「妊活中です」「移植延期になりました」「次の移植を予定しています」と伝えることで、状況に合った判断をしてもらいやすくなります。

まとめ|延期になった時間も、次の移植への準備期間にできます

風邪や発熱で胚移植が延期になると、落ち込みや不安が強くなるのは自然なことです。

ただ、移植延期は「失敗」ではありません。体調が整った状態で移植に臨むための調整です。

まずは体調を回復させ、睡眠、食事、冷え、胃腸、生活リズムを少しずつ戻していきましょう。

焦って何かをたくさん始めるより、無理をせず、体と気持ちの回復を優先することが大切です。

延期になった時間も、次の移植に向けて心と体を整えるための準備期間にすることができます。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 発熱で移植延期になった場合、胚に影響はありますか?

凍結胚の場合、移植が延期になったからといって、胚がすぐに悪くなるわけではありません。

胚は凍結保存されているため、体調が整ってから移植を行うことができます。胚の状態や保存方法について不安がある場合は、通院先で確認しておくと安心です。

Q2. 移植延期後、次の移植はいつできますか?

次の移植時期は、発熱や感染症状の回復、月経周期、ホルモン補充の有無、クリニックの方針によって変わります。

症状が落ち着いてすぐに次周期へ進める場合もあれば、体調確認や検査をしてから判断する場合もあります。具体的な時期は通院先へ確認しましょう。

Q3. 移植延期になって落ち込むのはおかしいですか?

おかしくありません。

胚移植に向けて準備をしてきた分、延期になれば落ち込んだり、焦ったり、不安になったりするのは自然なことです。無理に前向きになろうとせず、まずは気持ちと体を休めることを大切にしましょう。

Q4. 移植延期後にできる妊活ケアはありますか?

まずは体調の回復を優先しましょう。

熱や咳、強い倦怠感が落ち着いてきたら、睡眠リズムを整える、胃腸にやさしい食事を取る、体を冷やしすぎない、予定を詰め込みすぎないなど、無理のない体調管理から始めるのがおすすめです。

Q5. 移植延期後、鍼灸はいつから受けられますか?

発熱がある間や感染症状が強い時期は、まず自宅で休養し、通院先の指示に従うことが大切です。

熱が下がり、咳や倦怠感が落ち着いてきたら、次の移植に向けた体調管理として鍼灸を検討できる場合があります。来院前には現在の症状や通院先の方針を伝えて相談すると安心です。

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📚参考文献


この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

移植延期後、次の移植に向けて体を整えたい方へ

風邪や発熱で胚移植が延期になると、気持ちが落ち込んだり、「次まで何をすればいいのかな」と不安になったりすることがあります。

まずは通院中のクリニックの指示に従い、体調をしっかり回復させることが大切です。

そのうえで、「次の移植に向けて体調を整えたい」「冷えや疲れをためにくい身体づくりをしたい」「延期後の過ごし方を相談したい」という方は、鍼灸でできるケアも選択肢のひとつです。

宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中のお身体の状態や治療スケジュールに合わせて、次の移植に向けた無理のない体調管理をサポートしています。

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