治療院ブログ

2024年09月の投稿記事

経血が少ない、月経が短い原因と対策①/血虚のタイプ

投稿日:

経血が少ない・月経が短い原因と対策:東洋医学

  • 過短月経(出血日数が2日以内)
  • 過少月経(月経血量が異常に少ない)

は、東洋医学と西洋医学の両方から見て様々な原因が考えられます。

東洋医学の視点

東洋医学では、経血が少ない原因を「虚」と「実」に分けて考えます。「虚」とは身体が弱り、栄養や血が不足している状態を指し、「実」とは体内に余計なものが滞っている状態を示します。具体的には、以下のように分類されます。

  • :血虚(けっきょ)、腎虚(じんきょ)
  • :血瘀(けつお)、痰飲(たんいん)

特に「血虚」のタイプでは、以下の症状が見られます。

  • 月経量が少ない
  • 経血の色がうすい
  • 下腹部に痛みがある
  • めまい・立ちくらみ・動悸
  • 眠りが浅い、早く目覚める
  • 集中力が低下する
  • 舌の色は薄いピンク

血虚タイプの原因と対策

原因

  • 生まれつき体が虚弱で消化吸収力が弱い
  • 大出血の経験がある
  • 長期的な過労や不規則な飲食生活、栄養の偏り
  • 冷たいものの摂り過ぎにより胃腸が冷え、消化吸収の障害が発生
  • 不摂生による過度のエネルギー消耗 など

対策

  1. 運動不足の解消
    朝の散歩を日課にすることで、気を高め、造血作用を促進します。

  2. 食生活の見直し
    冷たいものや寒性食材(ごぼう、そばなど)、油っこいものや香辛料は控え、なつめなど「気」を補う食材を少しずつ摂取しましょう。

  3. 十分な睡眠の確保
    午後9時から午前5時までの睡眠が造血作用を促します。

  4. 鉄分の摂取
    スズキやレバーなど鉄分が豊富な食材を酢と一緒に摂ると吸収が良くなります。

おすすめの食材

  • だいず、なつめ、やまいも、牛肉、鶏肉、卵、レバー
  • 青のり、もち米、ピーナッツ、黒ごま、トマトなど

避けた方がよい食材

  • サフラン、紅花、強い酒、濃い茶、かき
  • そら豆、茶、繊維が豊富な野菜

    西洋医学の視点

    西洋医学では、経血の量が少ない原因として以下のような要因が考えられます。

    • クロミッドの影響:排卵誘発剤として使われることが多いクロミッドは、子宮内膜の薄化を引き起こす場合があります。
    • ホルモンバランスの乱れ:特にエストロゲンの不足やプロゲステロンの過剰が影響します。
    • 内膜の問題:子宮内膜がしっかりと剥がれていない、または血流が悪いと、月経血が少なくなることがあります。
    • 血液凝固能の亢進:血栓傾向があると、血流が悪くなるため経血の量が減少します。

      まとめ

      経血が少ない原因は、東洋医学と西洋医学それぞれの観点から見ると異なる要因が挙げられますが、共通して生活習慣や食事の改善が重要です。特に東洋医学的には「気血」を高めることが大切で、運動や食事、睡眠の質を向上させることが推奨されます。

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      大豆製品の過剰摂取によるリスクを知ろう!

      投稿日:

      大豆製品の健康効果

       

       

      • 大豆製品(豆乳、豆腐、納豆など)は、健康に良い食品として広く知られています。
      • 特に、大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た作用があり、ホルモンバランスを整える効果が期待されています。

       

      イソフラボンの働き

       

      • イソフラボンは、エストロゲンに似た化合物であり、女性の体内でホルモンバランスを調整します。
      • 適度な摂取は、更年期障害の緩和や骨粗鬆症の予防に役立つとされています。

      過剰摂取のリスク

       

      • しかし、イソフラボンの一種であるゲニステインを過剰に摂取すると、ホルモン受容体に影響を与え、正常なホルモンの働きを妨げる可能性があります。
      • 研究では、ゲニステインの過剰摂取が妊娠率を低下させる可能性が示されています。

      豆乳の過剰摂取と月経周期

       

      • 豆乳を飲みすぎると、月経周期が乱れることが報告されています。
      • 月経周期の乱れは、女性の健康や妊娠に影響を及ぼすため、注意が必要です。

       

      具体的な影響例

       

      • 月経周期が乱れることで、排卵のタイミングが不規則になり、妊娠の機会が減少するリスクが高まります。
      • また、ホルモンバランスの乱れは、他の健康問題を引き起こす可能性もあります。

       

      適切な摂取量のガイドライン

       

      • イソフラボンの推奨摂取量を守ることが重要です。
      • 日本の厚生労働省は、1日あたりのイソフラボン摂取量の目安を70-75mgとしています。
      • 豆乳1杯(200ml)には約25mgのイソフラボンが含まれています。

       

      まとめとアドバイス

        • 健康効果を得るために、大豆製品の摂取は適度に。
        • 妊娠を希望する方やホルモンバランスを気にする方は、日々の摂取量を見直し、バランスを心がけましょう。
        • 必要に応じて、医師や栄養士に相談することも検討してください。

      参考文献

      Patel S, et al: 妊娠前の食事性ゲニステイン摂取は女性の生殖転帰に影響を与える。Repro- 誘導毒性学、74: 174-180、2017 

      永田千恵子、他:豆乳摂取が閉経前日本人の血清エストロゲン濃度に与える影響 女性。J Natl Cancer Inst、90:1830-1835、1998

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      39歳 鍼灸レーザーと体外受精で陽性反応

      投稿日:

      大阪からお越しのUさん(39歳)が妊娠されました。

       

      妊活のため初めての鍼灸

      Uさんが初めて宇都宮鍼灸良導絡院にお越しになったのは2023年2月です。

      それまでに約3年の不妊期間があり、体外受精(保険適用)の段階でした。

      2回目の移植で陽性反応が確認されましたが、8週で流産を経験されていました。

      今回、4回目の移植を予定されていて、それに向けて「何かできることはないか」と当院にお越し下さいました。

      Uさんは、肩こりや腰痛、便秘、むくみ、慢性的なストレスなどの不定愁訴がありました。これらは自律神経に影響し、不妊にも影響します。

      年齢を重ねるにつれて様々な不調が出てきます。その症状は、自律神経を乱し、ホルモンバランスや妊娠しやすい身体のシステムを乱します。そして、不妊症という状態を引き起こします。

      この「病気ではないけど、妊娠しにくい状態」は 【その時の状態】を表す症状であり、ずっとかかわっていく病気ではありません。

      鍼灸はストレスに対する治療や不定愁訴に対して有効です。

      毎回、不妊症に効果的な施術と同時にその日の体調を問診し、妊娠しやすい身体になれるよう体質の改善の治療も行います。

      移植に向けた鍼灸レーザー

      クリニックに移植する卵は既にあります。鍼灸では4回目の移植に向けて、子宮にフカフカのベッドを作るため、鍼灸レーザーを行い、子宮卵巣への血流促進を行います。鍼灸とレーザーの併用は、血流を更に促してくれる効果が高く、自律神経の調整にも長けています。また、移植後も免疫寛容を誘導し、着床率を上げる治療も行います。

      4回目の移植で見事陽性反応が確認でき、マタニティ鍼灸も受けていただき、今回は8週を乗り越え妊娠継続中です。

       

      Uさん、この度は本当におめでとうございます。

      無事ご出産されることを願っております。

      また何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

       

      Uさん妊娠お喜びの声

      ▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください

       不妊治療中  胚移植4回目の前に来院  過去には流産経験あり

      ▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください

        体外受精  顕微授精  胚移植

      鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください

       初めての鍼灸で不安でしたが、最初に担当して頂いた先生が丁寧に対応して くださり、「痛い場合はすぐに言って下さい。無理する必要ないですからね」と声をかけて頂いたので通院することができました。

      他との比較はできませんが、施術後に体があたたかくなった感覚があり、冷えに効いていると思います。

      腰痛がある際、こちらからお伝えする前に「腰のこちら側が張ってるけど痛いですか?」と適格に指摘されたのはさすがだと思いました。施術後に楽になった気がします。

      (4回目の胚移植直前に初めてお電話したにもかかわらず、即座に対応していただき大変感謝しております。)

      ▢同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活)やメッセージがあればお願いいたします。

       2年以上不妊治療をしている中で体調も崩れることが増え、何か新しいことができないかと初めて鍼灸に行きました。痛いことに弱くそれまでは敬遠していました。まだ安定期前で、過去には流産経験もあるため不安はありますが 「何か新しいことに挑戦する」ことは希望につながるため 一歩を踏み出す勇気は大切だと感じています。また不妊治療は早い方が良いため、専門の病院へ相談されることをおすすめします。 

      【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。  

      宇都宮鍼灸良導絡院 

        下記の記事もご覧ください    

      原因不明の不妊 人工授精で妊娠、安定期を迎えました。 38歳(2024.7.5) 

      夫婦で不妊鍼灸 流産を乗り越えて妊娠20週になりました。 40歳(2024.8.10)

      31歳 薄かった子宮内膜が厚くなり体外受精で妊娠(20203.2.3) 

       

       

      妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。  

       

       

       

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