2025年04月の投稿記事
運動のしすぎは妊活に逆効果?妊娠率に影響する最新研究と東洋医学の視点
「妊活中だから運動を頑張ろう!」と考える方は多いですが、実は過度な運動が生殖機能に悪影響を及ぼすことがあります。
適度な運動は健康維持やストレス軽減に役立ちますが、エネルギー利用可能性(EA)の低下が起こると、ホルモンバランスの乱れや生殖機能の低下につながることが研究で明らかになっています。特に、女性では月経不順や無月経、男性では精子の質の低下が問題となることが示唆されています。
本記事では、運動が生殖機能に与える影響や、妊活中に適した運動のポイントについて最新の研究をもとに詳しく解説します。
運動とエネルギー利用可能性(EA)の関係
エネルギー利用可能性(EA) とは、摂取エネルギーから運動によるエネルギー消費を引いた残りのエネルギーのことを指します。
- EAが十分な状態 → 生殖機能や骨密度、免疫機能が正常に働く
- EAが低い状態(エネルギー不足) → 視床下部-下垂体-卵巣系の機能低下により生殖機能が抑制される
この状態が続くと、女性は月経不順や無月経を引き起こし、男性ではテストステロンの低下や精子の質の悪化につながる可能性があります。
過度な運動が女性の生殖機能に与える影響
女性アスリートの三主徴とは?
女性アスリートの三主徴とは、以下の3つが同時に起こる状態を指します。
- エネルギー不足(低EA)
- 無月経
- 骨密度の低下(骨粗鬆症)
これは特に過度なトレーニングや厳しい食事制限を行う女性に多く見られる現象ですが、一般の人でも運動のしすぎによって同様の症状が現れることがあります。
視床下部性無月経のリスク
過度な運動が続くと、脳の視床下部が「エネルギーが足りない」と判断し、生殖機能を抑制することが分かっています。特に以下の要因が組み合わさると、視床下部性無月経 が起こりやすくなります。
- オーバートレーニング
- 急激な体重減少
- 強いストレス
- 食事制限によるエネルギー不足
これらの要因が重なると、月経が止まるだけでなく、排卵が起こらず妊娠しづらい状態になります。
過度な運動が男性の生殖機能に与える影響
テストステロン(男性ホルモン)の低下
激しい運動を長期間続けることで、テストステロンの分泌が低下することが報告されています。テストステロンは精子の形成に重要なホルモンであり、その低下は精子の数や運動率の低下、DNA損傷のリスク増加につながる可能性があります。
体温上昇による精子への影響
過度な運動は体温上昇を引き起こし、精巣の温度が高くなることで精子の形成に悪影響を与えることが分かっています。次にあげる運動は、特に注意が必要です。
- 長時間のサイクリング(股間部分の温度が上がりやすい)
- 長距離ランニング(体温が持続的に上昇)
このような運動を頻繁に行うと、精子のDNA損傷率が高くなる可能性があるため、妊活中は注意が必要です。
妊活中におすすめの運動とは?
妊活中は、「適度な運動」を意識することが大切です。エネルギー不足に陥らないようにしながら、ストレスを軽減できる運動を取り入れましょう。
- ウォーキング(1日30分程度)
血流を改善し、ホルモンバランスを整える - ヨガ
自律神経を整え、ストレスを軽減 - 軽めのストレッチ
筋肉の柔軟性を高め、血流を促進
一方で、妊活中は以下の運動を控えめにしましょう。
- 長時間のマラソンやハードな筋トレ
- サイクリングや長時間のランニング(精巣の温度上昇が精子に悪影響)
まとめ
妊活中は運動のバランスが大切!運動は健康維持やストレス軽減に役立ちますが、やりすぎるとホルモンバランスを乱し、生殖機能に悪影響を与えることがあります。自分の身体と相談しながら、バランスの取れた運動習慣を心がけましょう!