
妊娠初期に動悸・息苦しさ・胸のざわざわを感じるのはなぜ?不安と自律神経の関係
妊娠初期に、急に心臓がドキドキしたり、息が浅く感じたり、胸がざわざわして落ち着かなくなることがあります。
「妊娠初期に動悸がするのは大丈夫?」
「息苦しいのはストレスのせい?」
「胸がざわざわして、流産や赤ちゃんへの影響が心配」
このような不安を感じて検索される方は少なくありません。
妊娠初期は、ホルモンバランスや体調の変化に加えて、陽性判定後の不安、つわり、睡眠不足、緊張などが重なりやすい時期です。
そのため、動悸や息苦しさ、胸のざわざわを感じることがあります。
ただし、動悸や息苦しさをすべて「不安のせい」と決めつけるのは避けましょう。
貧血、甲状腺の変化、脱水、心臓や肺の病気などが関係している場合もあるため、症状が強いときや続くときは、産婦人科や医療機関に相談することが大切です。
- 妊娠初期は、ホルモン変化、不安、睡眠不足、つわり、緊張などにより、動悸・息苦しさ・胸のざわざわを感じることがあります。
- 不安やストレスで自律神経が乱れると、心拍が速く感じたり、呼吸が浅くなったりすることがあります。
- 一方で、貧血、脱水、甲状腺、心臓や肺の問題などが隠れていることもあるため、「不安のせい」と自己判断しすぎないことが大切です。
- 胸の痛み、失神、強い息苦しさ、めまい、出血や強い腹痛を伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
- 症状が軽く、医師から安静を指示されていない場合は、呼吸を整える、身体を休める、冷えや緊張をゆるめるなどのセルフケアも役立つことがあります。
目次
妊娠初期に動悸や息苦しさを感じることはある?
妊娠すると、身体は妊娠を維持するために少しずつ変化していきます。
妊娠初期は、まだお腹が大きくなる前ですが、ホルモンバランスの変化、つわり、眠気、だるさ、不安などが重なり、いつもと違う体調を感じやすい時期です。
その中で、動悸、息苦しさ、胸のざわざわ、呼吸の浅さを感じる方もいます。
ただし、症状の感じ方には個人差があります。
「妊娠初期だからよくあること」と軽く考えすぎる必要はありませんが、「動悸があるから危険」とすぐに決めつける必要もありません。
大切なのは、症状の強さ、続く時間、ほかの症状を伴うかどうかを確認することです。
妊娠初期に動悸・息苦しさ・胸のざわざわが起こる主な理由
1.不安や緊張による自律神経の反応
妊娠初期は、「無事に育っているかな」「心拍確認まで大丈夫かな」「流産したらどうしよう」と不安になりやすい時期です。
不安や緊張が強くなると、自律神経のうち交感神経が働きやすくなります。
その結果、心拍が速く感じたり、呼吸が浅くなったり、胸がざわざわするように感じることがあります。
特に、検索しすぎて怖い情報に触れたあとや、夜に一人で考え込んでいるときに症状が出やすい方もいます。
2.ホルモンバランスや妊娠による身体の変化
妊娠初期は、ホルモンの変化によって眠気、だるさ、気分のゆらぎ、胃腸の不調などが出やすくなります。
体調の変化が続くことで、普段より疲れやすくなったり、少しの動きで息が上がったように感じたりすることもあります。
また、つわりで食事や水分が十分にとれないと、脱水気味になり、動悸やふらつきを感じやすくなる場合もあります。
3.睡眠不足や疲労
妊娠初期は、夜中に目が覚めたり、不安で眠れなかったり、つわりで睡眠の質が下がることがあります。
睡眠不足や疲労が重なると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、動悸、息苦しさ、胸の違和感を感じやすくなることがあります。
「しっかり眠らなければ」と思うほど緊張してしまう方もいますが、眠れない日は、横になって身体を休めるだけでも大切です。
4.貧血や甲状腺など、身体の状態が関係することもある
動悸や息切れは、不安だけでなく、貧血や甲状腺の変化などが関係することもあります。
妊娠中は血液量や循環の変化も起こるため、体調によっては心臓がドキドキしやすく感じることがあります。
また、妊娠前から貧血気味の方、つわりで食事がとれていない方、動悸が頻繁に起こる方は、産婦人科で相談しておくと安心です。
「不安のせいだろう」と自己判断せず、必要に応じて検査や診察を受けることが大切です。
「不安のせい」と決めつけないことが大切です
妊娠初期に胸がざわざわしたり、息苦しさを感じたりすると、「自律神経が乱れているのかな」「ストレスのせいかな」と考える方もいます。
たしかに、不安や緊張が動悸や息苦しさにつながることはあります。
しかし、動悸や息苦しさの原因は一つではありません。
貧血、脱水、甲状腺、心臓や肺の病気、薬の影響など、医療機関で確認した方がよい原因が隠れている場合もあります。
そのため、症状が強い場合、繰り返す場合、ほかの症状を伴う場合は、早めに産婦人科や医療機関に相談しましょう。
相談することで、必要な検査や確認ができ、不安が軽くなることもあります。
早めに産婦人科・医療機関へ相談した方がよい症状
妊娠初期の動悸や息苦しさは、軽いものから医療機関で確認が必要なものまでさまざまです。
次のような症状がある場合は、自己判断せず、早めに産婦人科や医療機関へ相談しましょう。
- 胸の痛みがある
- 息苦しさが強い
- 横になっていても息が苦しい
- 動悸が長く続く、または頻繁に繰り返す
- 脈が不規則に感じる
- めまい、ふらつき、冷や汗がある
- 失神しそうになる、または失神した
- 片側の脚の腫れや痛みがある
- 出血や強い腹痛を伴う
- つわりで水分がほとんどとれない
特に、胸の痛み、失神、強い息苦しさ、意識が遠のく感じがある場合は、早めの受診が必要です。
「妊娠中だから仕方ない」と我慢しすぎないようにしましょう。
不安や自律神経が関係していそうなときのセルフケア
医療機関で緊急性のある症状ではないと確認されている場合や、症状が軽く一時的な場合は、日常の中で自律神経を整える工夫を取り入れてみましょう。
ただし、症状が強いときや不安が続くときは、セルフケアだけで何とかしようとせず、産婦人科へ相談してください。
1.まずは息を長く吐く
不安が強いときは、無意識に呼吸が浅くなりやすいです。
「深く吸おう」とするよりも、まずはゆっくり長く吐くことを意識してみましょう。
- 肩の力を抜く
- 鼻から軽く息を吸う
- 口から細く長く息を吐く
- 吐く息に合わせて肩や胸の力をゆるめる
数分でも呼吸に意識を向けることで、胸のざわざわが少し落ち着くことがあります。
2.首肩の緊張をゆるめる
不安や緊張が強いと、首や肩、胸まわりに力が入りやすくなります。
首肩がこわばると、呼吸も浅く感じやすくなります。
無理のない範囲で、肩をゆっくり回したり、首を温めたり、姿勢を少し変えたりしてみましょう。
強く揉む必要はありません。
「少し力を抜く」くらいのやさしいケアで十分です。
3.身体を冷やしすぎない
妊娠初期は、体調の変化や自律神経の影響で、手足の冷えを感じやすい方もいます。
冷えを感じると、身体に力が入り、緊張が抜けにくくなることがあります。
足元やお腹まわりを冷やしすぎないようにし、無理のない範囲で温かく過ごしましょう。
- 足首を冷やさない
- 冷たい飲み物をとりすぎない
- 締めつけの強い服を避ける
- 体調に合わせて温かい服装にする
ただし、発熱している場合や体調不良がある場合は、温めすぎず、医療機関の指示に従ってください。
4.寝る前の検索を控える
夜は不安が強くなりやすい時間帯です。
寝る前に「妊娠初期 動悸」「妊娠初期 息苦しい」「流産が怖い」などを検索し続けると、怖い情報が頭に残り、さらに眠れなくなることがあります。
検索すること自体が悪いわけではありません。
ただ、検索するほど不安が強くなる場合は、寝る前だけでもスマホから少し離れてみましょう。
不安なことはメモしておき、次の診察で相談する形にすると、気持ちが整理しやすくなります。
5.水分と食事を無理のない範囲でとる
つわりで食事や水分がとれないと、脱水気味になったり、ふらつきや動悸を感じやすくなることがあります。
一度にたくさん食べようとせず、少量ずつ、口にしやすいものを選びましょう。
水分がほとんどとれない、尿の回数が少ない、強いだるさやめまいがある場合は、早めに産婦人科へ相談してください。
東洋医学では、緊張・冷え・呼吸・睡眠も一緒にみます
東洋医学では、動悸や胸のざわざわ、息苦しさを一つの症状だけで見るのではなく、全身の状態とあわせて考えます。
たとえば、次のような状態を確認することがあります。
- 手足やお腹の冷え
- 首肩や背中の緊張
- 呼吸の浅さ
- 眠りの質
- 胃腸の状態
- 不安や緊張の強さ
- 月経周期や妊活中からの体質傾向
これらは、動悸や息苦しさの原因を断定するものではありません。
ただ、心身の緊張や自律神経の乱れが重なっている場合、身体全体をやさしく整える視点が役立つことがあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中から妊娠初期にかけて、月経周期、冷え、睡眠、胃腸の状態、首肩のこり、呼吸の浅さ、ストレスの感じ方などを確認しています。
良導絡測定では、自律神経の傾向を確認する参考として活用し、東洋医学的な体質の見方とあわせて、今の心身の状態を整理していきます。鍼灸だけで医学的な問題を判断することはできないため、強い動悸や息苦しさ、胸痛、出血や腹痛がある場合は、まず産婦人科や医療機関への相談をおすすめしています。
まとめ
妊娠初期に、動悸、息苦しさ、胸のざわざわを感じると、「赤ちゃんに影響しないかな」「何か悪いことが起きているのでは」と不安になる方は少なくありません。
不安や緊張、自律神経の乱れによって、心拍が速く感じたり、呼吸が浅くなったりすることはあります。
一方で、貧血、脱水、甲状腺、心臓や肺の問題などが関係する場合もあるため、すべてを「不安のせい」と決めつけないことが大切です。
胸の痛み、強い息苦しさ、失神しそうな感じ、出血や強い腹痛を伴う場合は、早めに産婦人科や医療機関へ相談しましょう。
医療機関で緊急性がないと確認されている場合は、呼吸を整える、身体を冷やしすぎない、首肩の緊張をゆるめる、寝る前の検索を控えるなど、できることから少しずつ整えていきましょう。
妊娠初期の不安や体調変化を、一人で抱え込みすぎないことが大切です。
妊娠初期に動悸がするのはよくあることですか?
妊娠初期は、ホルモン変化、不安、睡眠不足、つわり、緊張などが重なり、動悸を感じることがあります。
ただし、動悸が頻繁に起こる、長く続く、胸の痛みや息苦しさを伴う場合は、産婦人科や医療機関に相談しましょう。
息苦しさはストレスや自律神経の乱れが原因ですか?
不安や緊張により呼吸が浅くなり、息苦しく感じることはあります。
ただし、貧血、脱水、心臓や肺の問題などが関係することもあるため、「ストレスのせい」と自己判断しすぎないことが大切です。
胸がざわざわして落ち着かないときはどうすればよいですか?
まずは座る、横になるなどして身体を休め、ゆっくり息を吐くことを意識してみましょう。
症状が強い、胸の痛みがある、息苦しさやめまいを伴う場合は、早めに医療機関へ相談してください。
妊娠初期の動悸や息苦しさで受診した方がよい目安はありますか?
胸の痛み、強い息苦しさ、失神しそうな感じ、めまい、冷や汗、動悸が長く続く、出血や強い腹痛を伴う場合は、早めに受診しましょう。
不安が強く、日常生活や睡眠に支障が出ている場合も、産婦人科に相談して大丈夫です。
妊娠初期に鍼灸を受けてもよいですか?
妊娠初期の体調や妊娠経過には個人差があります。
出血や腹痛がある場合、医師から安静を指示されている場合、強い動悸や息苦しさがある場合は、まず産婦人科の指示を優先してください。
そのうえで、鍼灸では冷え、睡眠、首肩の緊張、呼吸の浅さ、自律神経の状態などを確認しながら、無理のない範囲で心身を整える補助的なケアを行います。
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📚参考文献
- American College of Obstetricians and Gynecologists. Anxiety and Pregnancy.
妊娠中の不安症状、パニック発作に伴う動悸や胸痛、専門家へ相談する重要性について参考にしました。 - American College of Obstetricians and Gynecologists. Heart Disease and Pregnancy.
妊娠中の心疾患に関連する警告症状、息切れや胸痛などの相談目安について参考にしました。 - NHS. Heart palpitations.
動悸が続く場合、繰り返す場合、医療機関へ相談した方がよい目安について参考にしました。 - Mayo Clinic. Heart conditions and pregnancy: Know the risks.
妊娠中に注意したい息切れ、動悸、胸痛、めまいなどの症状について参考にしました。 - Tommy’s. Breathlessness in pregnancy.
妊娠中の息苦しさと、胸痛・失神・動悸などを伴う場合の受診目安について参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊娠初期の動悸や息苦しさを、一人で抱え込まないために
妊娠初期は、ホルモンバランスの変化や不安、睡眠不足、つわりなどが重なり、動悸・息苦しさ・胸のざわざわを感じることがあります。
ただし、胸の痛み、強い息苦しさ、失神しそうな感じ、出血や腹痛を伴う場合は、まず産婦人科や医療機関へ相談することが大切です。
そのうえで、「不安で呼吸が浅くなる」「身体の緊張が抜けない」「妊娠初期の過ごし方を相談したい」と感じる方は、大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院へご相談ください。
当院では、妊活中から妊娠初期にかけて、冷え・睡眠・首肩の緊張・呼吸の浅さ・自律神経の状態などを確認しながら、無理のない範囲で心身を整えるサポートを行っています。
不安な症状を一人で抱え込まず、今の身体と心の状態を一緒に確認しながら、できることから整えていきましょう🍀








当院では、妊娠初期の方から「胸がざわざわして落ち着かない」「息が浅い感じがする」「心拍確認まで不安で動悸が出る」といったご相談を受けることがあります。
その際は、まず出血や強い腹痛、胸の痛み、失神しそうな感じなどがないかを確認し、必要に応じて産婦人科や医療機関への相談をおすすめしています。そのうえで、睡眠、冷え、首肩の緊張、呼吸の浅さ、自律神経の状態などを一緒に確認し、無理のない範囲で心身を整えることを大切にしています。