治療院ブログ

不妊治療中、誰に相談する?妊活の孤独・情報収集・病院選びについて

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「不妊治療のことを誰かに相談したいけれど、誰に話せばいいかわからない」

「家族や友人には話しにくい」

「SNSやネットで調べれば調べるほど、何が正しい情報なのかわからなくなる」

不妊治療を続けていると、治療そのものだけでなく、情報収集や病院選び、仕事との両立、パートナーとの温度差など、さまざまな悩みが出てくることがあります。

しかし、妊活や不妊治療はとてもプライベートな話題です。

そのため、「相談したいけれど話せる人がいない」と、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。

この記事では、不妊治療中の悩みを「誰に相談すればよいのか」「情報をどう集めればよいのか」「病院を選ぶときに何を見ればよいのか」という視点から整理していきます。

不妊治療中は、なぜ孤独を感じやすい?

妊活中の悩みは、単純に「妊娠できるかどうか」だけではありません。

たとえば、

  • 採卵や移植の結果が気になってしまう
  • 周囲の妊娠・出産報告を素直に喜べないことがある
  • 治療について家族にどこまで話せばよいかわからない
  • パートナーとの妊活への温度差を感じる
  • 仕事を休むことへの申し訳なさがある
  • この病院、この治療方針のままでよいのか迷う
  • SNSを見るほど不安になる

など、治療以外にもさまざまな負担が重なりやすくなります。

また、同じ「不妊治療中」であっても、年齢や不妊原因、治療歴、治療方法、仕事や家庭環境は人によって異なります。

そのため、身近な人に相談しても「自分の気持ちはなかなかわかってもらえない」と感じることもあります。

当院でお伝えしていること

当院でも、「家族には心配をかけたくない」「友人には治療のことを話していない」「夫には話せるけれど、それだけではつらい」といったお話を伺うことがあります。

妊活では身体の状態だけでなく、睡眠や食事、仕事、ストレスなど日常生活全体が治療中の負担に関係してきます。何でも一人で解決しようとせず、話しやすい場所をいくつか持っておくことも大切だと考えています。

不妊治療の悩みは「内容によって相談相手を変える」

妊活中に「誰に相談すればいいかわからない」と感じたときは、すべてを一人の人に相談しようとしなくても構いません。

悩みの内容によって相談先を分けると、必要な答えを得やすくなります。

治療内容・薬・検査については医療機関へ

「この薬は何のため?」

「次はなぜ採卵ではなく移植なの?」

「この検査は受けた方がいい?」

といった治療方針や薬、検査についての疑問は、まず主治医や医療スタッフに確認することが基本です。

SNSや知人から聞いた治療法が気になった場合も、そのまま自分に当てはめるのではなく、

「こういう治療を見たのですが、私の場合は対象になりますか?」

と主治医に確認するとよいでしょう。

不妊治療は年齢や卵巣予備能、精液所見、子宮・卵管の状態、これまでの治療経過などによって選択肢が変わります。他の人に合った治療が、そのまま自分にも適しているとは限りません。

気持ちのつらさは「答えを出す人」以外に話してもいい

一方で、

「採卵がうまくいかなくてつらい」

「また陰性だったらと思うと怖い」

「友人の妊娠報告を見るのがつらい」

といった気持ちは、必ずしも解決策が必要な悩みではありません。

パートナーや家族、信頼できる友人、カウンセラーなど、自分が安心して話せる相手に気持ちを言葉にするだけでもよいのです。

各都道府県などには、不妊症・不育症について専門的な相談やピアサポートなどを行う「性と健康の相談センター」も設けられています。

仕事との両立は職場への伝え方を考える

不妊治療では、月経周期や卵胞の発育状況によって受診日が決まることがあり、仕事との予定調整に悩む方もいます。

ただし、職場に不妊治療のすべてを説明しなければならないわけではありません。

上司や人事担当者など必要な相手に、

「定期的な通院が必要で、急に受診日が決まる場合があります」

など、自分が伝えられる範囲で相談する方法もあります。

妊活の情報収集|ネットやSNSはどう使えばいい?

妊活について検索すると、非常に多くの情報が出てきます。

治療法、サプリメント、食事、運動、温活、生活習慣など、「これをしたら妊娠した」という体験談もたくさん見つかります。

体験談が励みになることもありますが、情報収集では「体験談」と「医学的な情報」を分けて考えることが重要です。

①まず公的機関や専門機関の情報を見る

治療方法や制度について調べる場合は、こども家庭庁や厚生労働省、医療機関など、情報源が明確なものから確認すると整理しやすくなります。

特に不妊治療は制度や治療環境が変わることもあるため、記事が公開・更新された時期も確認しましょう。

②SNSは「その人の経験」として読む

「このサプリを飲んだら採卵結果が良くなった」

「このクリニックに転院したら妊娠した」

「この治療はやらない方がいい」

といった投稿を目にすることがあります。

しかし、それはあくまでその人の年齢、身体の状態、治療歴などを背景とした経験です。

参考にすることはできますが、「自分にも同じ結果になる」とは限りません。

③わからないことをメモして診察時に確認する

ネットで調べ続けるよりも、

  • 先生に聞きたいこと
  • 現在使っている薬の目的
  • 次の治療の選択肢
  • 気になっている検査
  • 今後の治療スケジュール

などをメモしておき、診察時に確認する方法もおすすめです。

情報収集の目的は「すべてを自分で判断できるようになること」ではなく、自分が納得して治療を選択できるようにすることです。

不妊治療の病院選びで確認したいポイント

妊活中によく出てくる悩みの一つが、

「今のクリニックにこのまま通い続けていいのかな?」

というものです。

不妊治療を行う医療機関には、大学病院や総合病院、産婦人科、不妊治療専門クリニックなどがあり、それぞれ特徴があります。

病院を選ぶときは「有名だから」「妊娠率が高そうだから」だけではなく、次のような点も確認してみましょう。

  • 自分が必要としている検査・治療に対応しているか
  • 治療方針について説明を受け、質問できるか
  • 費用について確認しやすいか
  • 自宅や職場から通院を続けやすいか
  • 診療時間と仕事を両立できそうか
  • 医師やスタッフに相談しやすいか
  • 男性側の検査・治療にも対応しているか
  • 必要に応じて他の医療機関と連携できるか

「良い病院」は一つではありません。

治療内容だけでなく、自分たちが納得して治療を続けられる環境かどうかも大切な判断材料になります。

当院でお伝えしていること

患者さまから「転院した方がいいでしょうか?」と聞かれることがありますが、当院から特定のクリニックへの転院を一方的におすすめすることはしていません。

まず「今の治療で何が不安なのか」「先生に確認できていないことは何か」「どんな治療を希望しているのか」を整理してみると、転院を検討したい理由が見えてくることがあります。現在の主治医に質問したうえで、必要に応じてセカンドオピニオンを検討する方法もあります。

転院を考えることは悪いことではありません

一度通い始めた病院から転院することに、

「先生に申し訳ない」

「途中で病院を変えて大丈夫?」

と抵抗を感じる方もいます。

しかし、治療方針について別の意見を聞いてみたい場合や、通院との両立が難しい場合などには、他院について調べたり、セカンドオピニオンを検討したりすることも選択肢の一つです。

ただし、妊娠率など一つの数字だけを比較して判断するのではなく、年齢や治療内容、対象となる患者さんの背景などが異なる可能性も考えながら情報を見ることが大切です。

当院の妊活座談会でも多かった「誰かと話したかった」という声

以前、宇都宮鍼灸良導絡院では、患者さまからのご提案をきっかけに「妊活情報座談会」を開催したことがあります。

当日は、高度生殖医療と不妊鍼灸を受けている患者さま12名にご参加いただきました。

話題になったのは、

  • 病院をどのように選んでいるか
  • クリニックによる治療方針の違い
  • 検査や治療にかかる費用
  • 家族や職場に治療のことを話しているか
  • 鍼灸以外に自分で取り組んでいること

などでした。

参加された方からは、

「周囲に妊活をしている人がいないので、話を聞ける機会があってよかった」

「治療のことを人と話したことがなかった」

「同じように頑張っている人がいることを知れて心強かった」

「他のクリニックの話を聞けて参考になった」

といった声がありました。

この座談会を通して私たちが改めて感じたのは、妊活中には「正しい情報を知りたい」という気持ちと同じくらい、「自分のことを誰かに話したい」という気持ちを抱えている方もいるということです。

相談することも妊活の一つです

妊活というと、

「食事を改善しなければ」

「もっと運動しなければ」

「身体を冷やさないようにしなければ」

と、自分自身で頑張ることばかり考えてしまうことがあります。

しかし、不妊治療は一人ですべてを抱える必要はありません。

治療についてわからないことは医療機関へ。

気持ちを聞いてほしいときは、パートナーや信頼できる人へ。

身近な人には話しにくい場合は、公的な相談窓口や専門家を利用する方法もあります。

そして、「今の治療でいいのかな」「身体の状態も整えていきたい」「治療中の生活について相談したい」と感じたときには、鍼灸院など別の立場の専門家に相談することも一つの方法です。

大切なのは、たくさんの情報を集めることではなく、自分たちに必要な情報を選び、納得しながら治療を進めていくことです。

一人で考え続けて苦しくなってしまう前に、話せる場所を見つけてみてください。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活の悩みを、一人で抱え込んでいませんか?

不妊治療を続けていると、「今の治療でいいのかな」「誰に相談すればいいかわからない」「仕事や日常生活との両立がつらい」など、治療以外の悩みも増えていくことがあります。

治療内容や検査については主治医への相談が基本ですが、冷えや疲れ、睡眠、ストレス、月経周期など、妊活中の身体のコンディションについて相談できる場所を持つことも一つの方法です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療の状況を伺いながら、お一人おひとりの体調や治療ステージに合わせて妊活をサポートしています。

「何から相談したらいいかわからない」という段階でも大丈夫です。治療を続けながら身体も整えていきたいと感じたときは、お気軽にご相談ください🍀

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