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受精はどこで起こる?卵管で精子と卵子が出会う仕組みをわかりやすく解説

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妊活中の方から、「受精は子宮の中で起こるのですか?」「精子と卵子は体のどこで出会うのですか?」というご質問をいただくことがあります。

結論からお伝えすると、自然妊娠の場合、受精は主に卵管の中で起こります。特に、卵管の外側に近いふくらんだ部分である卵管膨大部で、精子と卵子が出会うとされています。

子宮は赤ちゃんが育つ場所というイメージが強いですが、受精そのものは子宮内ではなく、卵管で起こることが一般的です。日本生殖医学会のQ&Aでも、排卵された卵子は卵管采に取り込まれ、卵管膨大部へ移動して精子との出会いを待つと説明されています。

この記事では、排卵から受精、受精卵が子宮へ移動して着床するまでの流れを、妊活中の方にもわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 自然妊娠では、受精は主に卵管で起こります。
  • 精子と卵子が出会いやすい場所は、卵管の中でも卵管膨大部と呼ばれる部分です。
  • 排卵された卵子は、卵管采に取り込まれて卵管内へ移動します。
  • 精子は膣から子宮頸管、子宮を通って卵管方向へ進みます。
  • 受精卵は卵管内で細胞分裂をしながら子宮へ移動し、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。
  • 受精しても必ず着床するわけではなく、妊娠には卵管や子宮内膜の環境も関係します。

受精はどこで起こるの?

受精とは、精子と卵子が出会い、1つの細胞である受精卵になることです。

自然妊娠の場合、この受精は主に卵管で起こります。卵管は、卵巣と子宮をつなぐ細い管のような器官です。

その中でも、精子と卵子が出会う場所として重要なのが卵管膨大部です。卵管膨大部は、卵管の中でも比較的広くなっている部分で、排卵された卵子と精子が出会いやすい場所とされています。

つまり、受精は「子宮の中で起こる」と思われがちですが、実際には子宮に入る前の卵管で起こると考えるとわかりやすいでしょう。

排卵された卵子はどのように卵管へ入る?

卵子は、卵巣の中で育った卵胞から排卵されます。

排卵された卵子は、そのまま子宮へ向かうのではなく、卵管の先端にある卵管采という部分に取り込まれます。

卵管采は、手の指のような形をした構造で、排卵された卵子を卵管の中へ取り込む役割があります。

取り込まれた卵子は、卵管の中を進み、卵管膨大部付近で精子との出会いを待ちます。

卵子の寿命は排卵後24時間未満とされているため、卵子が受精できる時間は長くありません。そのため、妊活では排卵後に精子が向かうよりも、排卵前から精子が卵管付近に待機している状態が大切になります。

精子はどのように卵管まで進む?

性行為によって膣内に射精された精子は、子宮頸管、子宮、卵管へと進んでいきます。

精子自身が泳ぐ力もありますが、それだけでなく、排卵期の子宮頸管粘液や子宮の収縮、卵管の動きなども関係しています。

UCSFの解説では、子宮内に入った精子は子宮の収縮などによって卵管方向へ運ばれ、最初の精子は射精後数分で卵管に入ることがあると説明されています。

ただし、射精されたすべての精子が卵管まで到達するわけではありません。実際に卵子の近くまでたどり着けるのは、ごく一部の精子です。

また、精子は卵子と受精するために、女性の体内で受精能獲得という準備を経る必要があります。そのため、卵管に到達したからといって、すぐに受精できるとは限りません。

卵管膨大部で精子と卵子が出会うとどうなる?

卵管膨大部で精子と卵子が出会うと、精子は卵子の周囲にある層を通過し、卵子の中へ入ろうとします。

最終的に1つの精子が卵子の中に入り、精子と卵子の遺伝情報が合わさることで、受精卵ができます。

この受精卵は、最初は1つの細胞ですが、その後、細胞分裂を繰り返しながら卵管の中を子宮へ向かって移動していきます。

ACOGでは、受精を「卵子と精子が結合して1つの細胞になること」と説明しています。受精は妊娠に向かう最初の大切なステップですが、受精しただけで妊娠が成立するわけではありません

受精卵はいつ子宮に到着する?

受精した卵は、卵管の中で細胞分裂をしながら、少しずつ子宮へ向かって移動します。

一般的に、受精卵は受精後数日かけて子宮内へ到達するとされています。MedlinePlusの解説では、受精後およそ30時間で最初の細胞分裂が起こり、数日かけて細胞数が増えていく過程が説明されています。

また、受精卵が子宮内へ到着した後、子宮内膜にもぐり込むように着床することで、妊娠が成立します。

着床は、一般的に排卵・受精から数日後に起こる流れです。そのため、性行為や受精の直後に妊娠検査薬で結果が出るわけではありません。

妊娠は「受精」だけでなく「着床」までが大切

妊活中は、「受精できたかどうか」が気になる方も多いと思います。

しかし、妊娠が成立するためには、受精だけでなく、受精卵が子宮内膜に着床することも必要です。

受精卵が卵管から子宮へ移動し、子宮内膜に着床して初めて、妊娠が成立します。

そのため、妊娠には、精子と卵子の状態だけでなく、卵管の通過性、子宮内膜の状態、ホルモンバランス、身体全体のコンディションなども関係します。

「タイミングは合っているはずなのに妊娠しない」と感じる場合でも、原因は一つとは限りません。必要に応じて、婦人科や不妊治療クリニックで検査を受けることも大切です。

受精の場所を知ると、排卵前のタイミングが大切な理由がわかる

受精が卵管で起こることを知ると、なぜ排卵日前のタイミングが大切なのかも理解しやすくなります。

精子は女性の体内で3〜5日ほど生存できることがあります。一方で、卵子の寿命は排卵後24時間未満と短いです。

そのため、排卵後に精子が卵管へ向かうよりも、排卵前から精子が卵管付近で待機している状態の方が、卵子と出会いやすくなります。

妊活では、排卵日当日だけを狙いすぎるよりも、排卵の2〜3日前から無理のない範囲でタイミングを取ることが大切です。

卵管に問題があると受精に影響することもある

受精は主に卵管で起こるため、卵管の状態は妊娠にとって大切です。

卵管が詰まっていたり、通りが悪くなっていたりすると、精子と卵子が出会いにくくなることがあります。

また、受精卵が子宮までうまく移動できない場合、子宮外妊娠のリスクに関係することもあります。MedlinePlusでは、子宮外妊娠の最も多い場所は卵管であると説明されています。

ただし、卵管の状態は自覚症状だけではわかりにくいことも多いため、妊娠を希望していて一定期間妊娠に至らない場合は、医療機関で相談することが大切です。

この記事のまとめ

  • 自然妊娠では、受精は主に卵管で起こります。
  • 精子と卵子が出会いやすい場所は、卵管の中でも卵管膨大部です。
  • 排卵された卵子は卵管采に取り込まれ、卵管内へ移動します。
  • 精子は膣から子宮頸管、子宮を通り、卵管方向へ進みます。
  • 受精卵は卵管内で細胞分裂をしながら子宮へ移動します。
  • 妊娠が成立するには、受精だけでなく、受精卵が子宮内膜に着床することが必要です。
  • 受精の場所を知ることで、排卵日前のタイミングが大切な理由も理解しやすくなります。
よくあるご質問(FAQ)

Q. 受精は子宮の中で起こるのですか?

自然妊娠では、受精は主に子宮の中ではなく卵管で起こります。特に、卵管膨大部と呼ばれる部分で精子と卵子が出会うとされています。

Q. 精子と卵子はどこで出会いますか?

精子と卵子は、主に卵管の中で出会います。排卵された卵子は卵管采に取り込まれ、卵管膨大部付近で精子との出会いを待ちます。

Q. 受精したらすぐ妊娠が成立しますか?

受精しただけでは、まだ妊娠が成立したとはいえません。受精卵が卵管から子宮へ移動し、子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。

Q. 受精卵は何日くらいで子宮に到着しますか?

受精卵は、卵管の中で細胞分裂をしながら数日かけて子宮へ移動します。その後、子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。

Q. 卵管に問題があると妊娠しにくくなりますか?

卵管が詰まっていたり、通りが悪くなっていたりすると、精子と卵子が出会いにくくなることがあります。自覚症状だけではわからない場合もあるため、妊娠を希望していて一定期間妊娠に至らない場合は、医療機関で相談することが大切です。

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📚参考文献

 

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊娠の流れを知ることは、不安を減らす第一歩です

受精がどこで起こるのか、受精卵がどのように子宮へ移動するのかを知ると、妊活中の不安が少し整理しやすくなります。

妊娠は、排卵、精子の移動、受精、受精卵の移動、着床といういくつもの過程が重なって成立します。

そのため、タイミングだけでなく、冷え、睡眠、ストレス、自律神経、胃腸の働きなど、身体全体のコンディションを整えることも大切です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方の月経周期や体質を確認しながら、東洋医学の視点も取り入れて、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。

受精や着床、タイミングの取り方に不安がある方は、ひとりで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください🍀

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