
排卵日当日の夜は遅い?排卵日5日後・6日後の妊娠確率とタイミング
妊活中は、「排卵日当日の夜では遅い?」「排卵日を過ぎてからタイミングを取っても妊娠できる?」「排卵日から5日後、6日後ではもう可能性はない?」と、不安になることがあると思います。
結論からお伝えすると、排卵日当日の夜でも、必ず遅いとは限りません。排卵日の予測にはどうしても誤差があり、実際にはまだ排卵前だったり、排卵してからそれほど時間がたっていなかったりする可能性があるためです。
一方で、本当に排卵から5日、6日が経過している場合、その排卵で放出された卵子との受精は医学的には期待できません。卵子が受精できる時間は、排卵後およそ12〜24時間と短いためです。
ただし、アプリや基礎体温などで予測した「排卵日」が、実際の排卵日とずれていることはあります。「排卵日から5日後にタイミングを取って妊娠した」と感じるケースでは、実際には排卵日が予測より遅かった、またはそれ以前の性交によって受精していた可能性が考えられます。
この記事では、排卵日当日の夜や排卵日5日後・6日後の妊娠確率、卵子と精子が生存できる時間、妊娠しやすいタイミングについて、わかりやすく解説します。
- 排卵日当日の夜でも、必ず遅いとは限りません。
- 卵子が受精できる時間は、排卵後約12〜24時間とされています。
- 精子は女性の生殖器内で、約3〜5日生存する可能性があります。
- 本当に排卵から5日後、6日後であれば、その卵子との受精は期待できません。
- 妊娠しやすいのは、排卵後よりも排卵日の数日前から排卵日ごろです。
- 排卵日の予測には誤差があるため、排卵日当日だけに絞らず、排卵前からタイミングを取ることが大切です。


排卵日と妊娠確率の目安
排卵日当日の夜は遅い?
排卵日当日の夜でも、必ずしも遅いわけではなく、妊娠の可能性はあります。
特に、アプリに表示された排卵予定日や、排卵検査薬が陽性になった日を「排卵日」と考えている場合、実際にはまだ排卵していない可能性があります。
排卵検査薬は、排卵そのものを確認するものではなく、排卵に先立って起こるLH(黄体形成ホルモン)の上昇を調べるものです。一般的には、尿中のLH上昇が確認されてから1〜2日以内に排卵が起こるとされています。
そのため、「今日が排卵日かもしれない」と気づいたのが夜だったとしても、タイミングを取れる状況であれば、取っておく意味はあります。
ただし、排卵がすでに朝や昼に起こっていた場合は、時間がたつほど卵子の受精能力が低下します。次の周期からは、排卵日当日だけでなく、排卵日の2日前や前日にもタイミングを取っておくとよいでしょう。
排卵日1日後の妊娠確率
排卵からまだ12〜24時間以内であれば、受精する可能性は残っていると考えられます。
ただし、「排卵日の翌日」と「排卵から24時間後」は、必ずしも同じではありません。
例えば、実際の排卵が前日の深夜だった場合と、前日の早朝だった場合では、卵子が排卵されてからの経過時間が大きく異なります。そのため、カレンダー上の日付だけで妊娠確率を判断することはできません。
排卵日2日後の妊娠確率
本当に排卵から48時間ほど経過している場合、その排卵で放出された卵子との受精は難しいと考えられます。
ただし、アプリや基礎体温による排卵予測がずれており、実際には排卵当日や排卵前だった可能性は残ります。
排卵日5日後の妊娠確率
本当に排卵から5日が経過している場合、その排卵で放出された卵子との受精は医学的には期待できません。
卵子は排卵後約12〜24時間しか受精能力を保てないため、排卵から5日後まで卵子が受精を待っていることはないと考えられます。
ただし、排卵日をアプリや月経周期だけで予測している場合、実際の排卵が予測より遅れている可能性はあります。
そのため、「排卵予定日の5日後にタイミングを取ったから、妊娠確率は完全に0%」とは言い切れません。ただし、これは排卵後5日でも卵子が受精できるという意味ではなく、予測していた排卵日が実際とずれている可能性があるためです。
排卵日6日後の妊娠確率
排卵日5日後と同様に、本当に排卵から6日が経過していれば、その排卵で放出された卵子との受精は期待できません。
この時期は、性交によって新たに受精する時期ではなく、すでに受精していた場合に、受精卵が細胞分裂を繰り返しながら子宮へ移動している時期にあたります。
「排卵日6日後にタイミングを取って妊娠した」と感じる場合は、次のような可能性が考えられます。
- 実際の排卵日が予測より遅かった
- 排卵前に取ったタイミングによって受精していた
- 基礎体温が上昇した日を排卵日だと考えていた
- アプリの排卵予定日と実際の排卵日がずれていた
妊娠確率を「何%」と正確に示すことはできませんが、実際の排卵から5日後、6日後の性交によって、その排卵で放出された卵子が受精する可能性は極めて低いと考えてよいでしょう。
なぜ排卵後は妊娠確率が下がるの?
妊娠が成立するには、排卵された卵子と精子が卵管内で出会い、受精する必要があります。
しかし、卵子と精子では、女性の体内で生存できる時間が大きく異なります。
卵子が受精できる時間
卵子が受精できる時間は、一般的に排卵後約12〜24時間とされています。
ただし、「排卵後24時間以内であれば、いつでも同じ確率で受精できる」という意味ではありません。排卵から時間がたつにつれて、卵子の受精能力は低下すると考えられています。
大切なのは、卵子は排卵後、長い時間精子を待つことができないという点です。
精子が生存できる時間
精子は卵子よりも長く、女性の子宮頸管や子宮、卵管内で約3〜5日生存する可能性があります。
そのため、排卵が起こる前に性交していても、精子が体内で待機し、排卵された卵子と出会うことがあります。
この違いから、妊娠を目指す場合は、排卵後に急いでタイミングを取るよりも、排卵前から精子が待機している状態をつくることが重要と考えられています。
妊娠しやすいのは排卵日の何日前?
妊娠しやすい期間は、一般的に排卵日の5日前から排卵日ごろまでと考えられています。
健康な女性を対象とした研究では、妊娠につながった性交は、排卵日の5日前から排卵日までの6日間に集中していました。また、排卵日が近づくにつれて妊娠の可能性が高くなり、排卵後には急激に低下することが示されています。
ただし、日ごとの妊娠確率は、年齢、卵子や精子の状態、卵管の状態、排卵日の特定方法などによって異なります。研究で示された数字が、そのまますべての方に当てはまるわけではありません。
実際の妊活では、次の時期を意識するとよいでしょう。
- 排卵日の3日前
- 排卵日の2日前
- 排卵日の前日
- 排卵日当日
特に排卵日の2日前から前日は、排卵したときに精子が卵管内で待機しやすいタイミングです。
排卵日当日だけを狙わないほうがよい理由
「排卵日当日にタイミングを取れば十分」と思われることがありますが、実際には排卵日の数日前からタイミングを取っておくほうが現実的です。
その理由のひとつは、排卵の瞬間を自宅で正確に確認することが難しいためです。
アプリの排卵予定日
月経管理アプリの排卵予定日は、過去の月経周期などから計算された予測です。
月経周期が比較的規則的でも、排卵日は毎周期まったく同じになるとは限りません。体調や睡眠、ストレス、環境の変化などによって、排卵のタイミングが前後することもあります。
そのため、アプリに表示された日付だけを見て「今日はもう排卵後」と判断することはできません。
排卵検査薬
排卵検査薬は、尿中のLH上昇を調べることで、排卵が近づいていることを予測します。
ただし、陽性になった瞬間に排卵するわけではありません。排卵は、LH上昇が確認されてから1〜2日以内に起こることが多いとされています。
また、LHが上昇しても必ず排卵が起こるとは限らないケースもあるため、排卵検査薬だけで排卵の瞬間を完全に特定することはできません。
基礎体温
基礎体温は、排卵後に分泌されるプロゲステロンの影響で上昇します。
そのため、基礎体温が上がったことから排卵した可能性を振り返って確認できますが、排卵前に正確な日を予測する方法ではありません。
また、「基礎体温が上がった日が排卵日」とも限りません。体温が上昇してからタイミングを取るだけでは、すでに排卵から時間がたっている可能性があります。
妊娠確率を高めるタイミングの取り方
妊娠を目指す場合は、排卵日を1日だけ当てようとするよりも、妊娠しやすい期間を広めに考えることが大切です。
米国生殖医学会では、妊娠しやすい期間に1〜2日おきで性交することで、高い妊娠率が期待できるとしています。ただし、毎日タイミングを取らなければ妊娠できないという意味ではありません。
例えば、排卵日が近いと予測される時期に、次のような形でタイミングを取ります。
- 排卵検査薬が陽性になる前
- 排卵検査薬が陽性になった日
- 排卵検査薬が陽性になった翌日
- 排卵予定日の2〜3日前から1〜2日おき
毎日タイミングを取ることが精神的、身体的な負担になる場合は、2〜3日おきでも構いません。
大切なのは、お二人にとって続けやすい方法で、排卵前の期間を逃しにくくすることです。
排卵日当日の夜しかタイミングを取れなかった方へ
「もっと早くタイミングを取ればよかった」「夜では遅かったかもしれない」と、自分を責める必要はありません。
排卵日の予測には誤差があり、排卵日当日の夜でも、実際にはまだ排卵前だったり、排卵直後だったりする可能性があります。今回タイミングを取れるのであれば、取っておいてよいでしょう。
そのうえで、次の周期からは排卵日当日だけに絞らず、排卵日の2〜3日前からタイミングを持つようにすると、排卵日のずれにも対応しやすくなります。
妊娠の成立には、タイミング以外にも、年齢、卵子や精子の状態、卵管、子宮内膜など、さまざまな要素が関係します。タイミングが合っていても、1周期で必ず妊娠するわけではありません。
一度うまくタイミングが取れなかったからといって、それだけで妊娠の可能性がなくなるわけではありません。できる範囲で次の周期につなげていきましょう。
妊活を始めたら婦人科へ相談する目安
タイミングを取っていても妊娠につながらない場合や、排卵がうまく起きているか分からない場合は、婦人科や不妊治療クリニックへの相談も検討しましょう。
一般的には、避妊をせずに定期的な性交を続けても妊娠しない期間が、35歳未満では1年、35歳以上では6か月程度になった場合が、相談するひとつの目安とされています。
ただし、月経不順や無月経、強い月経痛、不正出血、過去の婦人科疾患、男性側の精液所見に関する不安などがある場合は、この期間を待たずに相談しても構いません。
宇都宮鍼灸良導絡院では、排卵日のタイミングだけでなく、月経周期、冷え、首肩こり、睡眠、ストレスなどもあわせてお話を伺っています。良導絡測定による自律神経のバランスや、東洋医学的な体質の見方も参考にしながら、鍼灸を妊活中の体調管理のひとつとして取り入れています。
ただし、鍼灸だけで排卵の有無や卵管、精子の状態を確認することはできません。月経周期が大きく乱れている、排卵検査薬が長期間陽性になる、タイミングを続けても妊娠につながらないといった場合は、婦人科や不妊治療クリニックで検査を受けることも大切です。当院では、医療機関での検査や治療と併用しながら身体を整えていく考え方をお伝えしています。
まとめ
排卵日当日の夜でも、必ずしも遅いとは限りません。アプリや排卵検査薬による排卵日の予測には誤差があり、実際にはまだ排卵前だったり、排卵してからそれほど時間がたっていなかったりする可能性があるためです。
一方で、卵子が受精できる時間は排卵後約12〜24時間と短いため、本当に排卵から5日後、6日後であれば、その排卵で放出された卵子との受精は期待できません。
妊活で意識したいポイントは、次の3つです。
- 卵子は排卵後、長く受精能力を保てない
- 精子は女性の体内で約3〜5日生存できる
- 排卵前から精子が待機している状態をつくることが大切
妊娠確率を高めたい場合は、排卵日当日だけを狙うのではなく、排卵日の2〜3日前から1〜2日おきにタイミングを取る方法が現実的です。
排卵日を過ぎたと思っても、予測がずれている可能性はあります。1回のタイミングだけで判断したり、自分を責めたりせず、無理のない範囲で妊活を続けていきましょう。
排卵日当日の夜では遅いですか?
必ずしも遅いとは限りません。排卵予定日や排卵検査薬の陽性日と、実際の排卵の瞬間にはずれがあるためです。
特に排卵検査薬が当日に陽性になった場合は、その後に排卵する可能性があります。タイミングを取れる状況であれば、その日の夜に取っておいてよいでしょう。
排卵日5日後の妊娠確率は何%ですか?
正確な数字を示すことはできませんが、本当に排卵から5日が経過している場合、その排卵で放出された卵子との受精は医学的には期待できません。
ただし、アプリなどで予測した排卵日が実際より早かった場合は、まだ排卵前または排卵直後である可能性があります。
排卵日6日後でも妊娠することはありますか?
実際の排卵から6日後に行った性交によって、その排卵で放出された卵子が受精することは、通常考えられません。
排卵日6日後の性交で妊娠したように見える場合は、実際の排卵日が予測より遅かったか、それ以前の性交によって受精していた可能性があります。
排卵日当日と前日では、どちらが妊娠しやすいですか?
一般的には、排卵日の前日から2日前が特に妊娠しやすい時期と考えられています。
排卵前にタイミングを取ることで、排卵したときに精子が卵管内で待機している状態をつくれるためです。排卵日当日にも可能性はありますが、当日だけに限定しないほうがよいでしょう。
排卵検査薬が陽性になったら、いつタイミングを取ればよいですか?
陽性になった日とその翌日を中心にタイミングを取る方法があります。
ただし、陽性になる前日や数日前にもタイミングを取っておくと、排卵日のずれに対応しやすくなります。負担にならない範囲で、1〜2日おきを目安に考えてみましょう。
基礎体温が上がってからでは遅いですか?
基礎体温の上昇は、基本的に排卵が起こったあとに確認されます。そのため、体温が上がってからのタイミングでは遅くなる可能性があります。
基礎体温だけで排卵日を予測するのではなく、月経周期やおりものの変化、排卵検査薬なども組み合わせ、体温上昇前からタイミングを取ることが大切です。
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📚参考文献
- American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG):Fertility Awareness-Based Methods of Family Planning
卵子が受精できる時間、精子の生存期間、妊娠しやすい期間について解説されています。 - American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG):Trying to Get Pregnant? Here’s When to Have Sex
排卵前後の妊娠しやすい時期や、卵子と精子の生存期間について解説されています。 - American Society for Reproductive Medicine(ASRM):Optimizing natural fertility: a committee opinion
妊娠しやすい期間、性交頻度、排卵予測などについてまとめられた委員会見解です。 - American Society for Reproductive Medicine(ASRM):Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion
排卵検査薬とLH上昇、基礎体温、排卵時期の評価について解説されています。 - Wilcox AJ, Weinberg CR, Baird DD. Timing of Sexual Intercourse in Relation to Ovulation. New England Journal of Medicine. 1995.
性交日と排卵日の関係を調べ、妊娠につながる可能性がある期間を検討した研究です。 - Dunson DB, Baird DD, Wilcox AJ, Weinberg CR. Day-specific probabilities of clinical pregnancy based on two studies with imperfect measures of ovulation.
排卵日前後における日別の妊娠確率を解析した研究です。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
排卵日のタイミングに迷ったときは
排卵日を意識していると、「今日で合っているのかな」「もう遅かったのでは」と、不安になることもあると思います。
排卵のタイミングには周期ごとの違いがあり、アプリや基礎体温だけでは判断しにくいこともあります。大切なのは、ひとつのタイミングだけで自分を責めず、月経周期や体調の変化を見ながら、無理のない形で妊活を続けることです。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、月経周期、冷え、睡眠、ストレス、自律神経なども含めてお話を伺い、お一人おひとりの状態に合わせた妊活のサポートを行っています。
排卵日の考え方や妊活中の体調について、ひとりで抱え込まず、気になることがありましたらお気軽にご相談ください🍀








当院でも、「排卵日当日の夜では遅いでしょうか」「タイミングを取る日が合っていたか不安です」といったご相談をよくいただきます。排卵日の予測にはどうしても幅があるため、1日だけを正確に当てようとするよりも、排卵前から無理のない範囲でタイミングを取ることをおすすめしています。
妊活中は、排卵日を意識するあまり、睡眠不足やストレスにつながってしまうこともあります。身体を冷やしすぎないこと、十分な睡眠を取ること、軽く身体を動かすことなど、続けやすいセルフケアも大切です。すべてを完璧にしようとせず、ご夫婦にとって負担の少ない方法を探していきましょう。