最近の投稿
妊活中の血流改善が重要!ドロドロ血液が妊娠に与える影響とは?
妊活中の身体のコンディションを整えるうえで、「血流の良さ」は非常に重要なポイントです。血液がドロドロの状態では、卵巣や子宮への血流が滞り、妊娠しにくい環境を作り出してしまう可能性があります。そこで今回は、妊活における血流の重要性と改善策について解説します。
目次
血液がドロドロだと妊娠しにくい?
血液の状態が悪いと、妊娠にどのような影響を与えるのでしょうか?
- 卵巣の血流不足 → 健康な卵子が育ちにくくなる
- 子宮内膜の質が低下 → 受精卵が着床しにくい
- ホルモンバランスの乱れ → 生理不順や排卵障害を引き起こす
特に、ストレスや食生活の乱れ、運動不足が続くと血流が悪化し、これらの問題を引き起こす原因となります。
ストレスが血流に与える影響
「ストレス」は血液の状態を大きく左右する要因です。心の問題だと見過ごされがちですが、体に与える影響は甚大です。
- ストレスを受けると白血球の中のリンパ球の割合が減少する
- アドレナリンが大量に放出され、血管が収縮して血流が悪化する
- 血圧と心拍数が上昇し、血管や心臓に負荷がかかる
- 白血球がベタベタになり、血管の壁に張りついて血流を妨げる
- 活性酸素によって白血球が変質し、血管を劣化させる
日常に潜むストレスが血管・血液を痛めつける要因
- 精神的ストレス(悩み、不安、プレッシャー)
- 過労や寝不足
- 過度な運動
- 食生活の乱れ(過剰な糖分や脂質の摂取)
- カフェインやアルコールの過剰摂取
血流を改善する方法
妊娠しやすい身体を作るためには、血液の巡りを良くすることが欠かせません。以下の方法を取り入れることで、血液をサラサラに保ちましょう。
適度な運動を取り入れる
血流を促進するためには、適度な運動が効果的です。
- ウォーキング(1日30分)
- ヨガやストレッチ(骨盤周りをほぐす動きが効果的)
- スクワットや軽い筋トレ(下半身の血流を促す)
食生活を見直す
血流を良くするためには、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 鉄分を意識的に摂取(レバー、赤身肉、ひじきなど)
- EPA・DHAを含む魚を食べる(サバ、イワシ、サーモン)
- 血液をサラサラにする食材(納豆、玉ねぎ、にんにく)
水分補給をしっかりする
水分不足は血液の粘度を高める原因になります。
- 1日1.5〜2Lの水をこまめに摂る
- 冷たい飲み物ではなく、常温または温かい飲み物を選ぶ
ストレスを溜めない
ストレスが多いと自律神経が乱れ、血流が悪化します。
- 深呼吸や瞑想を取り入れる
- 好きな音楽を聴く、アロマを焚く
- 睡眠をしっかりとる(最低7時間)
鍼灸も血流改善に効果的
妊活において、鍼灸は血流を良くする有効な手段の一つです。
- 骨盤内の血流改善 → 卵巣や子宮の機能が向上
- 自律神経の調整 → ホルモンバランスが整う
- リラックス効果 → ストレス軽減につながる
妊活のための鍼灸は、血流を整え、妊娠しやすい身体づくりをサポートします。
まとめ
血流の良し悪しは、妊娠のしやすさに大きく関わっています。適度な運動、食生活の改善、水分補給、ストレスケアを意識することで、血液をサラサラに保ち、妊娠しやすい身体を作ることができます。さらに、鍼灸を取り入れることで、より効果的に血流を改善できるため、妊活中の方には特におすすめです。
健康的な生活習慣を心がけ、妊娠しやすい身体づくりを進めましょう!
参考文献
40歳 高AMH 1回の採卵・1度の移植(保険適用)でご懐妊
大阪市からお越しのMさん(40歳)が妊娠されました。
患者情報
職業:会社員
来院の動機:体質の改善、不妊症
鍼灸の経験:なし
体調:ふつう
体質:腰痛、むくみ
睡眠:23時~7時(平均8時間)
生理:順調で29~30日と規則的、生理痛は左下腹部の痛み、月経前に胸の張り、イライラがある。経血の状態は赤色。D2で鎮痛剤を常用。
食生活:1日3食(外食少ない)、食の趣向は濃い味、甘いものが好き。飲み物は水、お茶、コーヒー。お酒とたばこはなし。
運動:ストレッチを時々する。
入浴:全身浴
現在服用しているサプリメント:鉄分、葉酸
ご主人は、40歳。男性不妊の原因はなし。お酒とたばこはなし。
ご自身で行っているセルフ妊活は、入浴(温活)、起床後にお白湯を飲む、添加物を控える、体重を増やす、階段を使ったり、ストレッチなど体を動かす、睡眠をたくさんとる、ストレスをためない。
当院にお越しになるまでの経緯
Mさんは、当院にお越しになるまでに1年が経過していました。
その間、不妊治療専門クリニックでタイミング療法(保険適用)を2回受けておられました。
クリニックの検査で、高AMH(8.08、PCOSなどの所見はなし)、子宮卵管造影検査で左卵管狭窄、子宮筋腫(漿膜下筋腫で子宮の外側にあり5センチほど、良性のため経過観察)などが分かりました。
これからの不妊治療に向けて、体質の改善、妊活について教えて欲しい、などをご希望されました。
鍼灸を始めて妊娠に至るまで
2024年8月:タイミング周期
Mさんが鍼灸を始められた時はタイミング療法をされていました。
問診では、腰痛、目の疲れ、むくみといった不調を感じておられ、その症状に応じたツボを使いながら、妊娠しやすい身体づくりのために鍼灸レーザーで卵巣と子宮の血流促進を図る施術を行いました。
2024年9月:人工授精にステップアップ
次のステップとして人工授精にステップアップ。Mさんは、毎回、生理痛がひどくのため鎮痛剤を服用されていましたが、鎮痛剤は排卵や血流に影響を及ぼし、身体を冷やしたりするので、できるだけ使用を控えるのが理想的です。特に生理中は骨盤内がうっ血しやすいので冷えを慢性化させてしまう原因にもなりかねません。
Mさん自身もお腹が冷えやすいと仰っていたので、腹巻の使用をお勧めし、鎮痛剤を飲まなくてもいいよう鍼灸で生理痛の施術を行いました。また、「普段、妊活の話を思った通りに話すことがないからここで何でも話せるのが心の支えになる。」と施術中は妊活についての悩みや日常の話をリラックスして話されていました。
2024年10月:採卵周期(1回目)
初めての採卵に向け、卵巣の血流促進を図る施術を実施。Mさんは高AMH(抗ミュラー管ホルモン)なので卵巣刺激の薬の量が少なめに調整されていました。採卵結果は、22個採れた卵から最終的に8個の胚盤胞(4AA1個、4AB2個など)が凍結できました。
2024年12月:移植周期(1回目)
移植に向けて、鍼灸とレーザーで子宮の血流を促進し、厚みのあるキレイな内膜を育てる施術を行いました。1回目の移植は凍結融解胚盤胞移植(1個戻し)。移植後は着床を誘導する施術も並行して実施。その判定結果は、見事陽性反応が確認できました。
2025年1月:胎嚢・心拍の確認、そしてクリニック卒業
無事に胎嚢と心拍が確認でき、産婦人科に転院。その後も、つわりの軽減や妊娠維持を目的としたマタニティ鍼灸を継続されています。妊娠12週の壁を越え、つわりも落ち着いて、現在もマタニティ鍼灸を受けながら安定したマタニティライフを送られています。
Mさん、本当におめでとうございます。
いつも楽しくお話させていただき、私たちもMさんから元気をいただいています。ありがとうございます。もうすぐ東京へお引越しされますが、それまで安心安全なマタニティ生活を送っていただけるよう、しっかりサポートさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
Mさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください。
クリニックでの不妊治療スタート時から「妊娠力=健康な体」
普段から食事や睡眠、温活、
その中で、東洋医学も取り入れることが、
▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法にOをつけてください。
体外受精 (顕微授精)
▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」
レーザー・温活・ウオーキング
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください。
鍼灸は初めてで、
また、こちらのスタッフの方々がとても温かく、
毎日帰る時は足先までぽかぼかして、
不姓治療スタートから、今日までがんばってこれたのは、
私はタイミング法、人工授精、体外受精と経験しましたが、
その点においてこちらの鍼灸院はそれぞれの治療とその時の身体の
特に私は、3ヵ月近くレーザー治療を受けた後、初の採卵に臨みましたが、その時の採卵数や胚盤胞まで成長した卵の数とグレードも良く、1回目の移植で妊娠に至りました。個人的に、不妊鍼灸をするなら、
レーザーを取り扱っていない所も多いので、その点においても、こちらの鍼灸院ならしっかりとサポートしていただけると心からおすすめできます。
▢同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かった
不妊治療は先が見えないことが多く、
自分のペースで、
不妊治療を取りくまれているみなさまに、
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
↓ ↓ 下記の記事もご覧ください ↓ ↓
45歳 低AMH 初めての初期胚2個移植で妊娠26週になりました(2023.12.15)
39歳 鍼灸レーザーと体外受精で陽性反応(2024.9.7)
29歳 不妊整体と鍼灸 体外受精で陽性反応(2024.9.27)
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。
男性不妊のリスク!ご主人への質問でわかる
ご主人に質問するだけでわかる男性不妊リスク!男性不妊のセルフチェック
妊活というと女性が主体となって取り組むイメージがありますが、実際には不妊の原因の約半数は男性側にも関係していると言われています。男性不妊の原因には、精子の質や数の低下、精子の通り道の問題、ホルモンの異常などさまざまな要因があります。
しかし、男性不妊は自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに妊娠の妨げになっていることも…。そこで、奥さんがご主人に質問するだけで簡単にチェックできる方法を紹介します!
🔍 ご主人に聞いてみよう!男性不妊リスクをセルフチェック ✅
1.「睾丸の大きさ、小さくない?硬くない?」
➡ 精子を作る能力に関係するポイント!
精巣(睾丸)の大きさや質は、精子を作る機能に直結します。正常な睾丸の大きさは3〜5cm程度とされ、小さすぎる場合は精子の生産能力が低下している可能性があります。また、硬すぎる場合も異常のサインかもしれません。
2.「子どもの頃、停留睾丸って言われた?」
➡ 生殖機能の低下と関係することがある
停留睾丸とは、本来なら生まれる前に陰嚢へ降りてくるはずの睾丸が、お腹の中や鼠径部にとどまったままの状態を指します。放置されると精巣の温度が高いままとなり、精子の生産能力が低下することがあります。
3.「鼡径ヘルニアの手術したことある?」
➡ 手術後の影響で精子の通り道が狭くなっていることも
鼡径(そけい)ヘルニアとは、腸の一部が筋膜の隙間から飛び出してしまう状態で、手術で治療することが一般的です。ただし、鼡径ヘルニアの手術後に精管がダメージを受け、精子の通り道が狭くなることがあるため、不妊の原因になることがあります。
4.「おたふく風邪で睾丸が腫れたことある?」
➡ 思春期以降のおたふく風邪が原因で精巣がダメージを受けることも
思春期以降におたふく風邪にかかると、約30%の確率で睾丸炎を引き起こすと言われています。炎症が強いと、精子を作る細胞がダメージを受け、精子の生産能力が低下する可能性があります。
5.「副睾丸炎や前立腺炎になったことある?」
➡ 精子の通り道に影響することがある
副睾丸や前立腺に炎症が起こると、精子の通過が妨げられたり、精液の質が低下することがあります。
6.「精液の色や粘り気が気になったことある?」
➡ 精液の色や粘性の異常は不妊のサインかも!
正常な精液の色は乳白色から灰白色ですが、以下のような色の変化が見られた場合は何らかの異常のサインかもしれません。
- 黄色みが強い場合:感染症の可能性
- 赤みや茶色みがある場合:出血の可能性
- 透明に近い場合:精子濃度が低い可能性
また、精液の粘性も重要です。射精直後はやや粘り気がありますが、15〜30分程度で液状化します。
- 射精直後から水のように薄い → 精子濃度が低い可能性
- 固まりすぎている → 精子がうまく運ばれない可能性
- 30分以上たっても液状化しない → 精子の運動に影響する可能性
7.「精索静脈瘤って言われたことある?」
➡ 精巣周辺の血流が悪くなると、精子の質や数が低下することも。
8.「抗がん剤や放射線治療を受けたことある?」
➡ 精巣の細胞にダメージを与えることがある
抗がん剤や放射線治療はがん細胞だけでなく、精子を作る細胞にもダメージを与えるため、一時的または永続的に精子の生産が低下することがあります。
1つでも当てはまるなら専門医に相談を!精液検査で精子の状態を確認しましょう。妊活は夫婦で協力することが大切です!
参考文献
- 男性不妊.pdf, 『腎と透析 Vol. 97 増刊号 2024』, 白石晃司, 山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学講座
- 日本生殖医学会, 男性不妊の診断と治療ガイドライン
- WHO精液検査基準(2021年版)
関連記事
妊娠しやすい月経VS妊娠しにくい月経
妊娠を希望する方にとって、月経の状態は重要な健康指標となります。月経の周期や量、色、そして生理痛の程度などは、ホルモンバランスや全身の健康状態を反映しています。今回は、信頼できる情報源をもとに、妊娠しやすい月経の特徴と、鍼灸によるサポートについてご紹介します。
妊娠しやすい月経の特徴
月経周期が安定していること
理想的な月経周期は25~38日とされています。この範囲内で安定していることが、ホルモンバランスが整っているサインです。一方、周期が不規則であったり、極端に短い(24日以内)または長い(39日以上)場合は、ホルモンの乱れや他の健康問題が考えられます。
月経量が適切であること
正常な月経血量は1回の月経で25~80ml程度とされています。これは、ナプキンを2~3時間ごとに交換する程度の量に相当します。月経量が極端に少ない(25ml未満)場合や、多すぎる(80ml以上)場合は、エストロゲンの不足や過多月経などの可能性が考えられます。
月経血の色が正常であること
明るい赤色からやや暗めの赤色が健康的な月経血の色とされています。ピンク色すぎる場合は月経量が少ない可能性、黒っぽい色や血の塊が多い場合は、血流の滞りや冷えが原因と考えられます。
生理痛が軽度であること
軽い下腹部の痛みは一般的ですが、痛み止めが必要なほどの強い生理痛は、ホルモンバランスの乱れや血流不全などのサインかもしれません。
鍼灸によるサポート
鍼灸は、東洋医学の一環として、体内のエネルギーの流れを整え、自然治癒力を高める療法です。以下のような効果が期待できます。
- 血流の改善
鍼灸は全身の血流を促進し、子宮や卵巣への血流も改善します。これにより、月経不順や生理痛の軽減が期待できます。 - ホルモンバランスの調整
自律神経系に働きかけることで、ホルモンの分泌を調整し、月経周期の安定化をサポートします。 - 冷えの改善
体の冷えは血流を悪化させ、月経トラブルの原因となります。鍼灸は体を温め、冷え性の改善に寄与します。 - ストレスの軽減
リラクゼーション効果により、ストレスを軽減し、全身の健康維持に役立ちます。
月経の状態を整えることは、妊娠しやすい身体づくりの第一歩です。自身の月経の状態を定期的にチェックし、気になる症状がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。また、鍼灸などの代替療法を取り入れることで、より良いコンディションを目指すことができます。
参考文献
- Hoka, C., Tamakuma, K., & Kasai, A. (2025). Application of a stages of change model to female students’ behavior toward the continuation of medical examination due to menstrual abnormalities. Maternal Hygiene, 65(4), 357-367.
関連記事
忙しくて睡眠時間が取れない時の体調管理法
忙しくて睡眠時間が取れない時の体調管理法
忙しい日々が続くと、どうしても睡眠時間が削られがちです。しかし、睡眠不足が続くと集中力の低下や免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなど、身体に悪影響を及ぼすことが分かっています。今回は、睡眠時間が確保できないときでも体調を維持するための具体的な対策を紹介します。
食事でエネルギーを補う
タンパク質とビタミンB群を意識する
タンパク質は身体の修復やエネルギーの維持に重要な役割を果たします。また、ビタミンB群はエネルギー代謝を助けるため、睡眠不足のときには特に摂取を心がけると良いでしょう。
🥗 おすすめの食材
卵、納豆、鶏肉、豆類、玄米(タンパク質+ビタミンB群)
鉄分・マグネシウムを摂る
睡眠不足が続くと、貧血や筋肉のこわばりが起こりやすくなります。特に鉄分が不足すると、疲れやすくなったり、頭がぼんやりしたりすることがあります。
🥗 おすすめの食材
レバー、ほうれん草、ひじき(鉄分)、ナッツ類、大豆製品、海藻(マグネシウム)
カフェインの摂り方を工夫
カフェインは眠気を抑えてくれますが、過剰摂取すると自律神経を乱し、さらに睡眠の質を悪化させる可能性があります。特に夕方以降のカフェイン摂取は控えめにしましょう。
💡 ポイント
‣朝はコーヒーや緑茶を活用する
‣午後はノンカフェインのハーブティーやルイボスティーに切り替える
光と温度で体内リズムを整える
朝に日光を浴びる
朝に日光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜にメラトニン(睡眠ホルモン)が適切に分泌されるようになります。
✔️ 対策
‣起床後30分以内にカーテンを開けて朝日を浴びる
‣可能であれば軽い散歩をする
ブルーライトを減らす
寝る前のスマホやパソコンの使用は、メラトニンの分泌を抑えてしまい、睡眠の質を下げる原因になります。
✔️ 対策
‣ナイトモードやブルーライトカット眼鏡を活用
‣寝る1時間前にはデジタルデバイスを控える
寝る前にお風呂に浸かる
体温は一度上がった後に下がると眠気が強くなります。そのため、寝る90分前にぬるめのお風呂に入ると、短い睡眠でも深く眠ることができます。
効率的な睡眠をとる
90分サイクルを意識する
睡眠には「90分サイクル」があり、3時間(90分×2)や4.5時間(90分×3)などで区切ると、浅い眠りのタイミングで目覚めやすくなります。
深呼吸やストレッチを取り入れる
寝る前に軽くストレッチをすると、副交感神経が優位になり、短時間でも深い睡眠が得られます。
自律神経を整える
軽い運動をする(朝や昼)
適度な運動は血流を促し、交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに役立ちます。
🌈 おすすめ
‣朝のストレッチやウォーキング
‣軽いヨガや深呼吸
寝る前に首元を温める
自律神経が乱れると、眠りの質が低下しがちです。ホットタオルなどで首元を温めると、副交感神経が優位になり、リラックスできます。
まとめ
忙しくても、ちょっとした工夫で体調を保つことは可能です。
- 食事でエネルギーを補う(タンパク質・鉄分・マグネシウム)
- 朝に日光を浴びて体内リズムを整える
- 寝る前はお風呂に浸かる・ブルーライトを控える
- 90分サイクルで眠るようにする
- 軽い運動やストレッチで自律神経を整える
睡眠時間が取れないときでも、できることから取り入れてみてくださいね!
参考文献
- Chennaoui, M., Arnal, P. J., Sauvet, F., & Léger, D. (2015). “Sleep and exercise: A reciprocal issue?” Sleep Medicine Reviews, 20, 59–72.
- St-Onge, M. P., Mikic, A., & Pietrolungo, C. E. (2016). “Effects of diet on sleep quality.” Advances in Nutrition, 7(5), 938–949.
- Goel, N., Basner, M., Rao, H., & Dinges, D. F. (2013). “Circadian rhythms, sleep deprivation, and human performance.” Progress in Molecular Biology and Translational Science, 119, 155–190.
関連記事
男性不妊とカフェインの関係【精子の質に影響する飲み物とは?】
男性の妊娠させる力に影響を与える要因とは?
妊活中、どんな飲み物を選ぶかなんて気にしていない男性は多いかもしれません。でも実は、「飲み物」が妊娠の成功率に関係しているかもしれない、という興味深い研究結果が発表されました!普段何気なく飲んでいるコーヒーやお酒が、将来の家族計画に影響を与えるかも?今回は、最新の研究結果をもとに妊活中に知っておきたい飲み物の選び方をご紹介します。
飲料の摂取量と治療成績の関連を調査
ハーバード公衆衛生大学院の研究グループが、2007年から2019年にかけてART(体外受精や顕微授精)治療を受けたカップルを対象に行われたものです。この研究では、男性パートナーに対して飲料摂取量に関するアンケートを実施し、以下の4種類の飲料について摂取量を調査しました。
- カフェイン入り飲料(コーヒー、紅茶など)
- アルコール飲料(ビール、ワイン、高アルコール度数酒類)
- 砂糖入り飲料
- 人工甘味料入り飲料
アンケート結果をもとに、摂取量によって4つのグループに分け、それぞれの精液検査結果や治療成績(受精率、着床率、臨床的妊娠率、生児獲得率)との関連が分析されましたが、関連していませんでした。
主な結果と注目すべきポイント
☕カフェイン入り飲料の影響
結果は意外なもので、すべての飲み物が妊娠や精子の質に影響するわけではなく、特定の飲み物が関係していることが分かりました。カフェイン入り飲料(コーヒーや紅茶)の摂取量が多い男性は、生児獲得率が低いことが判明しました。
コーヒー
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率49%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率33%
紅茶
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率49%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率31%
🍺アルコール飲料の影響
アルコール飲料についても興味深い結果が得られました。
高アルコール度数酒類
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率45%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率32%
ビール
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率32%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率51%
ワインや蒸留酒など、度数の高いお酒をよく飲む男性も同様に生児出生率が低下しました。驚いたことに、ビールについては逆の結果が!ビールをたくさん飲む男性ほど成功率が高く、成功率は32%から51%に増加するという意外な結果が出ています。
※この研究での結果です
🧃その他の飲料
砂糖入り飲料や人工甘味料入り飲料に関しては、精液検査結果や治療成績との関連は見られませんでした。
妊活中の男性が今すぐできること
今回の研究結果から分かるのは、「飲み物の選び方次第で妊娠の成功率が変わる可能性がある」ということ。妊活中の男性は、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- カフェイン飲料を減らす:コーヒーや紅茶は控えめに。
- 蒸留酒を避ける:ウイスキーやウォッカなどのアルコール度数が高いお酒を減らしましょう。
- 適量のビールを楽しむ:節度を守ったビールの摂取は良い影響があるかもしれません。
まとめ
この研究結果から、特に体外受精治療を受ける男性において、日常的な飲料の選択が妊孕能や不妊治療成績に影響を与える可能性が示唆されました。特にカフェイン入り飲料や高アルコール度数酒類は摂取量を控えることが望ましい一方で、適量のビール摂取がむしろポジティブな影響を与える可能性が示されました。
妊活は女性だけの努力ではありません。男性も生活習慣や食事、そして飲み物の選び方を見直すことで、妊娠の成功率を上げることができるかもしれません。パートナーと一緒に健康的な生活を心がけ、未来の家族を迎える準備を整えてみてはいかがでしょうか?
参考文献
- Andrology. 2024 Nov 13. doi: 10.1111/andr.13795. Online ahead of print.
関連記事
「ストレスを減らそう」がストレスに?妊活と皮肉過程理論
「ストレスを減らそう」がストレスに?妊活と皮肉過程理論
妊活中、「ストレスは妊娠に良くないから、できるだけリラックスしよう」と考えることはありませんか?しかし、実はこの「ストレスをなくそう!」という意識そのものが、かえってストレスを増やしてしまうことがあります。これは心理学の「皮肉過程理論(アイロニック・プロセス理論)」によって説明できます。
皮肉過程理論とは?
皮肉過程理論とは、「○○しないようにしよう」と思えば思うほど、そのことが頭から離れなくなる心理現象です。例えば、「ストレスを感じないようにしよう」と意識するほど、「今ストレスを感じていないかな?」「ちゃんとリラックスできているかな?」と気にしてしまい、かえってストレスが増してしまいます。
これは、「白クマ実験」として有名な心理学の研究で実証されています。実験では、「白クマのことを考えないでください」と指示された人々が、逆に白クマのことを考えてしまうという結果が出ました。
妊活とストレスの悪循環
妊活において、ストレスは大敵とされています。しかし、ストレスをなくそうと意識しすぎると、次のような悪循環が生まれることがあります。
- 「ストレスを感じないようにしなきゃ」と思う
- 「本当にリラックスできているかな?」と気にする
- 「まだ妊娠しないのはストレスのせいかも」と焦る
- ストレスがさらに増える
このように、「ストレスを減らさなきゃ!」という意識が、逆にストレスを増やす結果を招くことがあります。
妊活中のストレスとうまく付き合う方法
では、この悪循環から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
①「ストレスゼロ」を目指さない
まず、「ストレスをなくさなきゃ」と思うこと自体が逆効果になるため、「多少のストレスがあっても大丈夫」と受け入れることが大切です。むしろ、適度なストレスは生活に張りを与えることもあります。
②「ストレスを感じている自分」を責めない
「リラックスしなきゃ」と焦るほど、うまくいかないものです。ストレスを感じていることに気づいたら、「そっか、今ちょっと緊張してるな」と軽く受け止めましょう。それだけでも、気持ちが少し楽になります。
③ 気をそらす習慣を持つ
皮肉過程理論によると、「考えないようにする」よりも、別のことに意識を向ける方が有効です。例えば、好きな映画を観たり、ウォーキングをしたりすることで、自然とストレスから意識をそらすことができます。
④「リラックスしなきゃ」より「楽しいことをしよう」
「リラックスしよう」と思うと、それ自体がプレッシャーになってしまいます。それよりも、「楽しいことをしよう」と考える方が、結果的にリラックスにつながります。例えば、友達とおしゃべりをする、お気に入りのカフェに行く、趣味に没頭するなど、自分が楽しいと感じることを積極的に取り入れましょう。
まとめ
妊活中、「ストレスを減らそう」と意識しすぎることで、逆にストレスが増してしまうことがあります。これは心理学の皮肉過程理論によるもので、無理にストレスをなくそうとするよりも、「ストレスがあっても大丈夫」と受け入れつつ、楽しいことに意識を向けるのが効果的です。
妊活はゴールが見えにくく、不安を感じやすいものですが、自分なりのリラックス方法を見つけて、少しでも気楽に取り組めるようにしていきましょう。
参考文献
- 田中美吏・柄木田健太. 2019. 「運動パフォーマンスへの皮肉過程理論の援用-皮肉エラーと過補償エラーの実証とメカニズム-」『スポーツ心理学研究』46 (1): 27-39.
関連記事
続発性不妊の原因と鍼灸でできること
続発性不妊と鍼灸
続発性不妊(2人目不妊)とは、過去に妊娠経験のあっても、その後妊娠しにくくなる状態を言います。この定義には、流産も過去の妊娠に含まれます。一人目のお子さんを自然妊娠で授かった場合でも、二人目不妊となることがあります。
続発性不妊になる原因
1. 加齢による影響
1人目の出産から時間が経過することで、卵子の老化が進み、妊娠しにくくなることがあります。特に35歳を過ぎると卵子の質が低下し、排卵や受精、着床がうまくいかないケースが増えます。
2. 男性側の原因
男性の加齢や生活習慣の変化により、精子の質が低下することもあります。また、1人目の出産後に仕事のストレスや体調変化で精子の運動率が落ちるケースも少なくありません。
3. 出産時の影響
帝王切開や分娩時のトラブルにより、子宮や卵管にダメージが生じることがあります。例えば以下のような場合があります。
- 帝王切開後の子宮瘢痕(はんこん) → 着床不全や流産のリスクが上がる
- 子宮内膜炎 → 子宮内環境が悪化し、着床しづらくなる
- 卵管閉塞 → 分娩時の感染症などにより卵管が詰まり、精子と卵子が出会えなくなる
4. ホルモンバランスの変化
妊娠・出産を経験すると、体のホルモンバランスが変化し、排卵障害や高プロラクチン血症(母乳分泌ホルモンの過剰分泌)などが起こることがあります。特に授乳中はプロラクチンが高くなり、排卵が抑制されやすくなります。
5. 生活習慣の変化
1人目の育児や仕事によるストレス・睡眠不足・過労が続くと、ホルモンバランスが乱れたり、妊娠しにくい体質になることがあります。また、体重増加・肥満・過度なダイエットなども排卵に影響を与える可能性があります。
6. 免疫系の変化
妊娠や出産を経験すると、体の免疫機能が変化し、自己抗体が精子や受精卵を攻撃するケースも報告されています(例:抗精子抗体、抗核抗体など)。
7. 不妊治療を受けなかったために気づいていなかった原因
1人目は「自然に妊娠できた」と思っていたが、実は元々軽度の不妊要因(軽度の卵管狭窄、ホルモンバランスの乱れなど)があり、1人目の妊娠後にその要因が悪化して顕在化することもあります。
「1人目は自然に妊娠できたから2人目もすぐできるはず」と考えがちですが、時間の経過とともに不妊のリスクが上がるため、早めに検査・治療を検討することが重要です。
鍼灸では以下のようなアプローチで改善をサポートできます
- 血流改善による卵巣・子宮の活性化
鍼灸によって骨盤内の血流を促し、卵巣の機能を高めることで質の良い卵子の排卵をサポートします。また、子宮の血流を改善することで、子宮内膜の厚みや質を向上させ、着床しやすい環境を作ります。 - ホルモンバランスの調整
鍼灸施術は自律神経を整え、ホルモン分泌を正常化させる効果があります。特に、排卵障害や高プロラクチン血症などのホルモンバランスの乱れに対して、視床下部-下垂体-卵巣系の働きを整えることが期待できます。 - ストレスの軽減と自律神経の安定
1人目の育児や仕事のストレス、睡眠不足はホルモンバランスを乱し、妊娠しにくい状態を作ります。鍼灸のリラックス効果により、交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経を優位にすることで、妊娠しやすい体質へ導きます。 - 卵管や子宮環境の改善
帝王切開後の子宮瘢痕(ニッチ)や、子宮内膜炎、卵管のつまりなどによる不妊に対して、鍼灸は血流促進・炎症の軽減・組織の修復を促す働きがあります。これにより、子宮内環境の改善や卵管の通りを良くすることが期待できます。 - 男性不妊のサポート
男性側の精子の質の低下にも、精巣の血流促進・自律神経調整・ストレス軽減のアプローチが有効です。鍼灸を受けることで、精子の運動率向上・酸化ストレスの軽減・テストステロン分泌の安定が期待できます。
東洋医学からみた続発性不妊の原因
- 腎虚証(じんきょ) → 加齢や疲労で「腎」が弱り、妊娠しづらくなる
- 血瘀証(けつお) → 帝王切開や出産の影響で血流が滞り、子宮の働きが低下
- 気血両虚証(きけつふそく) → 産後の疲労・育児ストレス・睡眠不足で「気」と「血」が足りなくなる
- 肝気鬱結(かんきうっけつ) → ストレスで「肝」の働きが低下し、ホルモンバランスが乱れる
鍼灸でできるサポート
- 腎を補い、妊娠しやすい体へ
- 瘀血を改善し、子宮の血流を促進
- 気血を巡らせて、排卵や着床をサポート
- ストレスを和らげ、自律神経を整える
「1人目は自然に妊娠できたから大丈夫」と思っても、体は変化していきます。東洋医学の視点で体のバランスを整え、妊娠しやすい状態に戻していきましょう。
鍼灸は続発性不妊の原因に多角的にアプローチし、自然な妊娠力を高めるサポートが可能です。1人目を妊娠したときと同じ方法で妊活してもうまくいかない場合、体の変化に合わせたケアが必要になります。鍼灸を取り入れることで、心身ともに妊娠しやすい状態を整えることが期待できます。
「2人目がなかなかできない…」と感じたら、お気軽にご相談ください!
参考文献
- 武田茉莉亜, 武内享介, 白國あかり, 浅見里紗, 吉田愛, 杉本誠. 続発性不妊症 – 分娩様式と次子妊娠にむけての取り組み –. 産科と婦人科. 2023;90(10):1159-1163.
- 三宅達也. 続発性不妊症 – 分娩様式と次子妊娠にむけての取り組み –. 産婦人科の進歩. 2020;72(4):440.
関連記事
やせすぎは妊娠の妨げに?健康的な体重増加で妊娠力を高める方法
やせすぎは妊娠を妨げる原因になる?
やせすぎは体脂肪の不足によりホルモンバランスが乱れ、排卵障害や卵子の質の低下を引き起こすことがあります。特にBMIが18.5未満の場合は、排卵障害のリスクが高まります。
やせすぎが及ぼす主な影響
- ホルモンバランスの乱れ:エストロゲン不足で月経不順や無月経を招く。
- 視床下部性無月経:過度なやせやストレスで視床下部がGnRH分泌を低下させ、排卵が止まる。
- 黄体機能不全:プロゲステロン不足により子宮内膜が薄くなり着床しにくくなる。
- 卵子の質低下:ビタミンD、鉄分、亜鉛不足など栄養不足が卵子の質を低下させる。
卵子の質を高める脂質の重要性
脂質は女性ホルモンの原料であり、卵子の成熟や細胞膜の材料となります。特に妊活中は脂質の“質”を意識することが大切です。
✔️ 良質な脂質(積極的に摂取)
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):青魚、亜麻仁油、えごま油
効果:抗炎症作用で卵巣の働きをサポート。 - 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸):オリーブオイル、アボカド、ナッツ類
効果:ホルモンバランスを整える。 - リン脂質(ホスファチジルコリン):卵黄、大豆、レバー
効果:卵子の細胞膜を強化し、受精率を高める。
🚫 避けるべき脂質(摂りすぎ注意)
- トランス脂肪酸(マーガリン、スナック菓子):卵子の質低下、排卵障害の原因に。
- 過剰な飽和脂肪酸(脂身の多い肉、ラード):炎症を悪化させ、ホルモンバランスを乱す。
健康的に体重を増やすためのポイント
- 1日+300〜500kcalを目安に摂取増加(急激な体重増加は避ける)
- PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)の最適化
タンパク質:30% 脂質:30% 炭水化物:40% - 筋トレ重視の運動(スクワットや体幹トレーニング)
- 間食を効果的に取り入れる(高栄養・高カロリーな食品を選ぶ)
💡 高栄養価食品
- 良質な脂質:オリーブオイル、アボカド、ナッツ、卵黄、亜麻仁油
- 高タンパク質:鶏むね肉、卵、サーモン、豆腐、ギリシャヨーグルト
- 炭水化物源:玄米、さつまいも、オートミール、全粒粉パン
- 間食のエネルギー補給:バナナ+ピーナッツバター、プロテインバー、ナッツミックス
まとめ
やせすぎは妊娠しにくさの原因となりますが、脂質の質を意識した食事、バランスの取れたPFC摂取、筋肉をつける運動を組み合わせることで、ホルモンバランスが改善され、妊娠力が向上します。将来の赤ちゃんのためにも、今から健康的な体づくりを始めましょう。
参考文献
- Gaskins AJ et al., Fertility and Sterility, 2019
関連記事
卵子の質を高めたい方へ【妊活中に摂りたい栄養素とサプリ・食事法】
目次
卵子を育てるためのサプリメントと食事から摂取できる栄養素
卵子の質を向上させるためには、適切な栄養摂取が重要です。今回は、卵子の健康に寄与するとされるサプリメントと、それらを食事から摂取できる食材について解説します。
卵子の質を高める主要な栄養素と食材
- 1. 葉酸(ビタミンB9)
- ✔️ DNA合成や細胞再生を助けるビタミンで、妊娠前からの摂取が推奨されます。
- ✔️ 胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減し、卵子の質を高める可能性があります。
- 【食品】ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、レンズ豆
- 2. ビタミンD
- ✔️ カルシウムの吸収を促進し、卵胞の発育や着床環境を整える作用があります。
- 【食品】鮭、サバ、イワシ(青魚類)、卵黄、きのこ類
- 3. ビタミンE
- ✔️ 強力な抗酸化作用があり、卵子の老化を防ぎ、生殖機能を維持します。
- 【食品】アーモンド、ひまわりの種、ひまわり油
- 4. 亜鉛
- ✔️ DNA合成や細胞分裂をサポートし、卵子の質や着床力を高めます。
- 【食品】牡蠣、牛肉、豚レバー、鶏肉
- 5. イノシトール
- ✔️ ホルモンバランスを整え、特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善に効果的です。
- 【食品】オレンジ、グレープフルーツ、豆類(大豆、レンズ豆)、玄米
- 6. DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
- ✔️ 卵巣機能低下の改善が期待され、高齢の女性や卵巣機能が低下している方に有用です。
- 【食品】魚類(特に青魚)、鶏肉、牛肉、アボカド
- 7. メラトニン
- ✔️ 抗酸化作用により卵子の質向上や、体外受精の成功率を高める可能性があります。
- 【食品】赤身の魚や肉類、大豆製品、乳製品
- 8. コエンザイムQ10(CoQ10)
- ✔️ ミトコンドリアのエネルギー産生を助け、卵子の質を改善します。
- 【食品】牛肉、豚肉(特に心臓部位)、イワシ、サバ、マグロ
- 9. レスベラトロール
- ✔️ 抗酸化作用により卵子のミトコンドリアを保護します。
- 【食品】ブドウ(特に皮つき)、カカオ(ダークチョコレート)、ベリー類
- 10. カルニチン
- ✔️ 脂肪をエネルギーに変換し、卵子や精子の質向上に効果があります。
- 【食品】牛肉(特に赤身肉)、羊肉、鶏肉、魚類(タラ、サケ)
- 11. PQQ(ピロロキノリンキノン)
- ✔️ 細胞の老化を防ぎ、ミトコンドリアの活性を高めます。
- 【食品】納豆、ピーマン、ほうれん草、キウイ、パパイヤ
サプリメントの過剰摂取による肝臓・腎臓への影響
サプリメントは適量を守らないと、肝臓や腎臓に負担をかけることがあります。特に注意すべき成分は以下の通りです。
肝臓に負担をかけるサプリメント
- ビタミンA(レチノール):過剰摂取は肝障害を引き起こす可能性があります。
- 鉄分:過剰な鉄は肝臓に蓄積し、肝機能障害を招く恐れがあります。
- DHEA:ホルモン様作用により肝臓に負担がかかる場合があります。
- ハーブ系サプリメント(例:カバ、ブラックコホシュ):肝障害の報告があります。
腎臓に負担をかけるサプリメント
- ビタミンC:過剰摂取は腎結石の原因になります。
- ビタミンD:高カルシウム血症を引き起こし、腎臓に影響を与えます。
- カルシウム:過剰摂取は腎結石のリスクを高めます。
- 高用量のプロテイン:腎機能が低下している場合は特に注意が必要です。
サプリメント摂取で注意すべきポイント
- 上限量を守る:脂溶性ビタミン(A、D、E、K)は体内に蓄積されやすいので、用量を守りましょう。
- 信頼できる製品を選ぶ:成分表示が明確で、安全性が確認されたものを選びましょう。
- サプリメントの併用に注意:複数の製品に同じ成分が含まれている場合があります。
- かかりつけ医や専門家に相談する:特に不妊治療中は専門家のアドバイスを受けることが重要です。
まとめ
卵子の質を高めるためには、栄養バランスを意識した食事とともに、必要な場合に限りサプリメントを補助として取り入れることが効果的です。しかし、過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかけ、健康リスクを招く可能性があります。安心して妊活を進めるためにも、正しい知識を持ち、自分に合った方法で健康管理を心がけましょう。