
2023年の投稿記事
32歳 2回の移植で陰性後、鍼灸とタイミングでご懐妊
タイミングでご懐妊
Kさんは、2人目妊活を始めてから7カ月が経過していました。
日頃から冷え性や便秘に悩んでおられ、多嚢胞性卵巣症候群と子宮内膜症があり、胚移植を2回行いましたが、なかなか着床せずに苦しい日々が続いておられました。
そんな中、Kさんは妊活に鍼灸を取り入れてみることにされました。
すると、驚くべきことに鍼灸を始めてから1周期目のタイミングで見事妊娠することができました。
その後も妊娠維持のためマタニティ鍼灸を受けながらつわりの治療も受けられました。
やっと授かった命を大切に育んでおられると思います。
これからも妊娠を諦めずに頑張っているすべての方々に、希望と勇気を送り続けたいと思っています。
辛い時期もあるかもしれませんが、どうか諦めずに信じて前に進めるように一緒に頑張らせていただきたいと思っています。
皆さまにも幸せな報告が届く日が早く訪れることを心から願っています。
Kさん妊娠お喜びの声
31歳 PCOS、黄体機能不全 人工授精で妊娠 (2022.5.14)
36歳 4年間の妊活と流産を乗り越えて 体外受精で妊娠のご報告(2023.5.17)
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40歳 不妊を抱える方への希望!鍼灸で妊娠への一歩を踏み出す
40歳不妊治療に成功した妊娠ストーリー
当院での不妊治療に成功したHさん(40歳)の妊娠ストーリーを
ご紹介します。
高齢不妊や体質改善に悩む方に対し、当院の鍼灸治療が希望と
安心を届けました。大阪での不妊鍼灸をお考えの方は、ぜひご覧ください。
卵子の質の問題
大阪市からお越しのHさん(40歳)が、当院での鍼灸治療を受けて妊娠されま
した。
Hさんは妊娠を望まれて既に3年間もの間、苦しい道のりを歩んできました。
高齢不妊という壁も立ちはだかり、体外受精の胚移植を控えたHさんは、体質改
善と移植に向けて鍼灸を受診することを決意しました。
そんなHさんには、高プロラクチン血症による排卵障害や、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の問題が
ありました。これにより卵子の質が良くないという指摘がありました。
Hさんが当院に初めて来院されたのは2023年5月16日のことでした。
初診から3回の施術で自律神経の乱れが整い、わずか2週間後の胚移植に成功、妊娠
に至りました。
妊娠するのみではなく、Hさんは施術を受けながら不調だった肩こりや首
のダルさも改善され、日々の生活がより快適になったと喜んでいます。
日頃から感じている首肩こり・むくみ
良導絡測定器の結果をもとにした問診では、頭痛や胃の不調、冷え、腰痛、便秘など、本人自身が忘れていたか気づいていなかった症状が明らかになることがあります。
首には副交感神経が通っており、首のこりによる血行不良は副交感神経の働きを妨げます。
血流量の低下により内臓への血液供給が減少し、生殖器系への血流量も急激に低下してしまいます。
妊娠しやすい体づくりのためには、常に良好な状態を保つことが重要です。
そのため、週に1回(最適なのは2週間に3回)のペースで通院していただくようにしています。
毎回、その日の体調に合わせて鍼灸治療を行い、施術後には体が楽になり、温かさを感じると喜んでいただいています。
当院では、治療を行う際に、その施術がなぜ行われるのか、どのような効果が期待できるのかを丁寧に説明することを心がけています。
Hさんはその安心感を感じながら治療を受けることができ、心身ともにリラックスでき
たそうです。
Hさんの妊娠に貢献出来て、私たちも本当に嬉しいです。
これからも、不妊でお悩みの方々に寄り添い、妊娠への夢を叶えるお手伝いをし
ていきたいと思います。
もしもあなたが不妊で悩んでいるのなら、一度当院にご相談ください。
あなたの妊娠への道のり、苦楽を共にしたいと思います。
私たちが最善のサポートを尽くすことをお約束します。
Hさん妊娠お喜びの声
口お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
体外受精の胚移植を控えていて、鍼が良いと見たので来ました。
口鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください。
体外受精 (顕微授精)
口ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えくだい。
ウォーキング・半身浴
口鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください。
肩こり、首のダルさが軽減しました。また、施術をしながらどういう理由でや
るのか分かりやすく説明して下さり安心しました。
口同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)、やメッセージがあればお願いいた
します。
特別、今まで何も取組みはしてこなかったのですが、胚移植の直前になって何
かやっておける事はないかな?と遅いですがあわてて、来院しました。お話す
ると、卵子の事を考えると、もっと早くやってれば良かったなと感じました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。
43歳 2人目妊活 鍼灸と人工授精でご懐妊
【妊娠のご報告】
大阪市からお越しのHさん(43歳)が、当院の不妊鍼灸で嬉しい結果を得ました!
3年間の妊活
Hさんは2人目の妊娠を望まれて当院にご来院くださいました。
以前に産婦人科で4回の人工授精を試みたもののうまくいかなかったそうです。
その後は、自己流でタイミング法を実践していましたが、結果が出ないと感じ、まずは体質改善を目指して鍼灸治療を受けることにされました。
初診時には甲状腺ホルモンの値が低く、生理前のPMSによる痛みに関してもお悩みでした。
当院では施術中にタイミングの回数を増やす事、ご主人に精液検査を受けていただくよう提案したり、首の鍼で全身の緊張をほぐす施術を行いました。また、卵胞の成長と着床に効果的な施術も取り入れました。
Hさんは日常生活でも積極的にセルフ妊活を取り組まれていました。
エアコンを使わずに保冷剤で過ごしたり、寝るときにレッグウォーマーを身につけるなど、体温調整に配慮されていました。食後のお菓子を控えて体重を減らせたことも素晴らしいですね。
Hさんの甲状腺ホルモンの数値が改善され、PMSの症状もなくなりました。
基礎体温も安定し、自宅でのセルフ灸の努力により足先の冷えも改善されたそうです。
そして、2023年5月にはHさんが妊娠されました!本当に素晴らしいご報告をいただき、私たちも心から嬉しいです。
これからもHさんと赤ちゃんをしっかりとサポートしていきますので、今後とも宜しくお願いします!
出産の瞬間が訪れたら、ぜひ赤ちゃんを抱っこした写真を見せていただけると嬉しいです。そのときの喜びが伝わってきそうですね!改めてご懐妊おめでとうございます!
Hさん妊娠お喜びの声
口お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
2人目不妊。以前産婦人科で4回人工受精をしたが成果が出ず、自己流でタイミングを取っていましたが、このままでは何も変わらないと思い、まず体質を改善したいと思い、鍼灸を受けることにしました。
口鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法にを〇つけてください。
【人工受精】
「当初は不妊症専門のクリニックに通うことまで考えていなかったのですが今現在の体の状態を知るために検査だけでも受けてみてはと勧めていただき、不妊症クリニックへ。
夫には何も問題は無かったのですが私自身が甲状線、ホルモンの数値に問題があることが分かり、甲状腺のクリニックにも通院し薬を服用しつつ、不妊症クリニックで5回目の人工受精(産婦人科での治療と併せて9回目)で妊娠できました。
口ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください。
自宅灸・レーザ・温活・サプリメント
【鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください。】
高齢だから…ということは一切仰らずに施術をしてくださったのが嬉しかったです。初めての鍼灸で緊張しているときもあったのですが、毎日その日の体調を聞いてくださり、自分でも気付いていなかった部分の凝りにも丁寧に対応していただきました。毎回施術が終わる頃には、体が軽くなっていました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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雨の日のだるさ対策【妊活中の体調不良を軽減する方法】
湿気と気の流れ
東洋医学では、体内のエネルギー(気)の流れが健康状態に影響すると考えられています。雨の日や湿度の高い日は、外部からの湿気が体内に侵入し、”湿邪”と呼ばれる病的な状態を生じるとされています。この湿邪が気の流れを妨げると、だるさを引き起こします。
では、これをどう防ぐか。以下の対策が有効です。
食事
湿邪を払うためには、食事も重要です。体を温め、気の流れを良くする食材を選びましょう。例えば、ショウガやニンニク、ネギなどの香辛料や、豆類、温かいスープやお茶などがおすすめです。
運動
適度な運動は気の流れを良くし、湿邪を払うのに効果的です。ストレッチやヨガなどのゆったりとした動きの運動がおすすめです。
陰と陽のバランス
東洋医学では、陰と陽のバランスが健康に重要とされています。雨天は陰性(冷たさ、湿度、静けさなど)が強くなり、これが体内の陰陽バランスを崩し、身体のだるさを引き起こすことがあるとされています。
陽のエネルギーを高める行為が有効です。具体的には、暖かい食事や飲み物を摂る、温かい環境で過ごす、体を動かすなどが挙げられます。さらに、静けさを利用してリラクゼーションタイムを設けるのもおすすめです。
関節と湿気
雨の日には気圧が低下することが多く、これが関節に影響を及ぼすとされています。湿度の高い環境は関節炎の症状を悪化させる可能性があり、それが全身のだるさに繋がるとも考えられています。これに対する対策としては以下のようなことが有効です
適度な運動
関節の動きを保つためには、適度な運動が重要です。特に、関節を動かすストレッチや、軽いエクササイズが有効です。ただし、無理な運動は逆効果になる可能性もあるので、自分の体調と相談しながら行ってください。
夏の過ごし方と熱中症対策
暑い夏の日は、冷たすぎる飲み物やエアコンによる冷房で体温が下がりすぎないように注意しましょう。また、炎天下での激しい運動は熱中症を引き起こす原因となるので、涼しい室内や早朝・夕方などの涼しい時間帯に行うと良いです。熱中症予防には以下のことを心掛けてください
水分補給
汗をかくことで体から水分が失われます。定期的に水分を補給しましょう。特に運動後や暑い環境にいた後は、水だけでなく電解質(ミネラル)も一緒に補給することが重要です。
適度な休息
長時間暑い環境にいると熱中症を引き起こす可能性があります。定期的に涼しい場所で休息を取り、体温を下げましょう。
これらの対策を実行することで、雨の日や湿度の高い日、暑い夏でも体調を保つことができます。雨の日のだるさを和らげ、妊娠しやすい身体を維持しましょう。
参考文献
<第2回>胃腸元気の漢方薬で梅雨どきを健やかに過ごす 冷たい飲食物を避けて香りでリフレッシュを. (2016). ことぶき, 36(6), 62–64.
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4年間妊活を続けた今、妊娠23週を迎えました 41歳
西宮市 からお越しのRさん(41歳)が妊娠されました。
妊娠23週に至るまで約4年
2019年11月当院にお越しになったRさんは妊活を始めてから1年が経過しており、体外受精の段階でした。
体質は低AMH0.3で授精しても分割しない、既往歴は卵巣嚢腫、子宮筋腫がありました。
こちらで鍼灸を始められた時は、採卵若しくは移植を計画されておられ今後の不妊治療のために鍼灸を始めたいとご希望でした。
現在に至るまで2回転院をされておられ、そのたびに採卵結果が向上したり、判明していなかった原因が見つかるなど、少しずつ妊娠へ近づいていきました。
2019年11月から妊娠に向けて鍼灸でサポートを行い、2023年6月に妊娠23週を迎えました。
約3年間の妊活の中で採卵を何度もされ凍結卵を増やし、移植前に子宮内にポリープが見つかったり、コロナ禍で妊活をお休みされたり、流産や転院を経験されたり、EMMAで問題が見つかるなどこれまでの道のりは振り返るととても大変なものだったと思います。
それでもあきらめずに気長に続けてこられたRさん。
ご懐妊されて私たちも本当に嬉しく、喜んでいただけて良かったです。
この度は本当におめでとうございます。
母子ともに健康で安心な出産に向けてこれからもしっかりサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
生まれたその時は赤ちゃんを抱っこした写真を是非見せてください。
Rさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
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夏の子宮冷えを防ぐ温活法とは?
夏は汗も多くかき、冷たいものを飲用してしまうため、冬より冷えている方が多くいらっしゃいます。
子宮は後ろ側を温めるべき
不妊の方は子宮が冷えていることがあります。子宮は膀胱の後ろに位置しているため、下腹部の前を温めるよりも後ろ側を温める方が効果的です。子宮を温める方法としては、お腹の前側だけでなく、仙骨周辺からも温めることが有効とされています。子宮は腹部の奥深くに位置しており、お腹の前側を温めるだけでは効果が限定的です。
内臓の動脈血を温める
身体を温める方法の一つは、内臓を通る動脈血を温めることです。子宮の動脈血は内腸骨動脈から子宮動脈に流れており、内腸骨動脈はお尻側を通っています。そのため、お尻側の仙骨のあたりを温めることで、子宮を温めることができます。仙骨は骨盤の一部であり、子宮の近くに位置しています。仙骨周辺を温めると、骨盤内の血流を促進し、子宮に温かい血液を送ることができます。これにより、子宮の温度を適切に保つことが期待されます。
お灸の利用を検討する
お灸は子宮を温めるための一つの方法です。お尻側の仙骨周辺にお灸を行うことで、温熱効果を得ることができます。ただし、お灸を使用する際は適切な方法や注意点について、医師や専門家の指導を仰ぐことが重要ですし、説明書をよく読んでくださいね。
注意:カイロによる低温やけどの痕はなかなか消えないため、カイロを使用する際には注意が必要です。
参考文献
松本紘斉. (2005). 冷え性. ことぶき, 25(3), 50–51.
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36歳 2回の流産を乗り越えて妊娠・出産のご報告
2回の流産
原因不明の不妊について
不妊の原因が「原因不明」と診断される場合、産婦人科や不妊治療専門クリニックで一般不妊検査を行っても、何らかの特定の原因が見つからない状態を指します。
そして、それにも関わらず半年以上タイミングを合わせても妊娠に至らない場合をいいます。
つまり、Mさんには特に問題がなく、妊娠がうまくいかない原因がわからないということでした。
その状態で2年間妊活を続けられていたので、精神的な負担も感じておられたと思います。
「原因不明」の場合、今後2通りの選択肢があります。
- このまま自然妊娠の可能性を探る(タイミング法)
- 一般検査以上に掘り下げて本格的に調べてみる
(1年以上妊娠に至らない場合、女性が35歳以上の場合は、2番目の方法をお勧めします。)
参考:原因不明不妊症(杉山産婦人科)
鍼灸が不妊治療に有効かどうかについては、研究結果によって異なる見解があります。
いくつかの研究は、鍼灸が不妊治療に役立つ可能性があることを示唆しています。
鍼灸は、女性の月経周期を正常化し、卵巣の機能を改善することができます。
また、鍼灸が血流を増加させ、子宮内膜を改善することも示唆されています。現代医学的な見地からは、原因不明の不妊に対して、鍼灸がどの程度効果があるかについては科学的に確立された研究結果はまだありません。
ただし、鍼灸は身体のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があるとされています。
これらの効果が、不妊に直接的な影響を与えるわけではありませんが、不妊治療においてストレスの軽減が効果的であることが知られています。
鍼灸が不妊治療に有効かどうかについては、様々な研究がされており効果が確認できているものもあります。
いくつかの研究は、鍼灸が不妊治療の助けになる可能性があることを示唆しています。
鍼灸は女性の月経周期を正常化し、卵巣の機能、男性機能を改善する期待ができます。
また、鍼灸が血流を増加させ子宮内膜を改善することも示唆されています。
現代医学的な見地からは、原因不明の不妊に対して鍼灸がどの程度効果があるかについては科学的に確立された研究が少なく今後も研究を続けていく必要があります。
ただし、鍼灸は心と身体のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があるとされています。
これらの効果が、直接的な影響を与えるわけではありませんが、原因不明の不妊に鍼灸は効果的であることが知られています。
また、流産を経験された方にはマタニティ鍼灸で子宮の血流を促進させるツボを選び妊娠が維持できるよう毎回施術を行います。
Nさん妊娠お喜びの声
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
Nさん、今まで本当によく頑張ってこられましたね。
この度は本当におめでとうございます。
Nさんの妊活にささやかながらサポートすることができ光栄に思います。
また肩こりや腰痛などつらい症状に鍼灸をさせていただきますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
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鍼灸を受けて1ヵ月で自然妊娠 36歳(2019.11.22)
39歳 不育症 体外受精で妊娠30週のご報告(2023.1.22)
鍼灸を通い始めてから初めての人工受精で妊娠 40歳 (2019.9.11)
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。
不妊治療がつらい やめどきはいつ?
Q不妊治療のやめどきはいつ?
★さん(44歳)からメールをいただきました。 採卵しても良い卵がとれず、薬の副作用や仕事を休むプレッシャーで 不妊治療がつらくて、いつも悩まれていた★さん。 採卵しても空胞だったり、とれても分割しないことも多くなり、久しぶりに胚盤胞まで育った3AAの卵をシート法で戻されましたが、着床されませんでした。
そんな★さんからのメールは
「先生、こんにちは。 やはり今回も着床はしませんでした。 これで、治療をやめようと思います。 不妊治療がつらくて、続けたらいいのか諦めてやめた方がいいのか悩んでいた時に、
先生に 「やめ時って、ふっと訪れてもうこれ以上は無理かなぁって自然に思える時がくるから、 それまで頑張ったら?でないと後悔するよ」と言われて そんな時が来るのかなぁって思っていましたが、今はすがすがしい気分です。
お世話になりました。 治療はつらかったけど、鍼灸に通っている時は楽しかったです。 次は更年期でお世話になるかもしれません。 先生、皆さんありがとうございました。」
不妊治療のやめどき
不妊治療を長く続けていらっしゃる方から、
「いつまで続けたらいいの?」
「ここまでしたら、結果が出るってわかってたら頑張れるけど」
というお声をいただきます。
上記の★さんにお話ししたのは自分の体験からお伝えしました。
ネットで不妊治療のやめどきを調べると
不妊治療のやめどきは、個人の状況や治療の進行具合によって異なります。一般的には、以下のような場合に不妊治療を考え直すことがあります。
一定期間の治療が効果がない場合:不妊治療には様々な方法があり、個人の状況によって治療の期間や方法が異なります。しかし、一定期間の治療を試みても妊娠が成立しない場合は、治療の効果が限定的である可能性があります。医師と相談しながら、適切なタイミングで治療を見直すことが重要です。
体への負担や精神的なストレスが大きい場合:不妊治療は体に負担をかける場合があります。また、治療の過程で精神的なストレスを感じることもあります。体力や精神的な負担が過大になった場合は、一時的または永久的に治療を中断することが検討されます。
経済的な負担が大きい場合:不妊治療は高額な費用がかかる場合があります。治療にかかる経済的な負担が大きすぎる場合、治療を中断することが選択肢になることもあります。ここでも、個々の状況や優先事項を考慮しながら判断する必要があります。
的な回答が得られますが、
実際の患者さまが妊活をやめるときによくおっしゃるのが
妊活をやめる本音
「もう疲れた」:妊活って本当に時間とエネルギーがかかるし、会社への気疲れもあるし、精神的にも大変なことが多くて。高齢だから妊娠できても流産するし、それに伴うストレスや不安も重なって、もう疲れました。
「経済的な負担が大きい」:ここまで続けてきて、今更やめられないって思うけど、不妊治療や妊活にはお金がかかるし、保険も使い切ったし、治療の費用も高額。経済的な負担が重くなってきて、老後のことも、物価もあがってるし、これ以上続けるのは難しいって思いました。
「年齢やタイミングの制約」:歳を重ねるごとに、体力的にも精神的にも、結果をみても妊活を続けることが難しく、もう心が折れました。
新たな選択肢や人生の幸せを見つけたい:妊活を辞めることで、夫婦二人の人生の幸せを見つけたいって思うことにしました。子供を持つことが必ずしも幸せの保証ではないし、どうしてもの時は養子も考えます。
これらは40代半ばを迎えた人の声が大半だけど、妊活は人それぞれの選択であり、自分自身の幸せを追求することが大切だから、自分の気持ちをじっくりと考えて公開しないように判断してくださいね。
早発閉経・早発卵巣不全と鍼灸の可能性
早発卵巣不全と早発閉経の違いとは?
『産科婦人科用語集・用語解説集 改訂第4版』によると、早発卵巣不全(POI:Primary Ovarian Insufficiency)とは、40歳未満で卵巣からの月経がなくなる状態(卵巣性無月経)を指します。
この中には、以下の2つの状態が含まれます。
- 早発閉経(Premature Menopause)
卵胞が枯渇し、自然に月経が完全に止まった状態。12か月以上の無月経が続くと診断されます。 - ゴナドトロピン抵抗性卵巣(ROS)
卵巣がホルモンに反応せず、排卵できない状態。月経再開や妊娠の可能性が残る場合もあります。
つまり、早発卵巣不全は「妊娠の可能性が残る」こともありますが、早発閉経は「妊娠が難しい状態」とされています。
英語での表現と近年の用語の傾向
- 早発閉経:Premature Menopause
- 早発卵巣不全:Primary Ovarian Insufficiency(POI)または Premature Ovarian Failure(POF)
※「Gonadotropin-resistant ovary syndrome(GROS)」や「Resistant Ovary Syndrome(ROS)」といった表現は、最近ではあまり使用されていません。
【実例】鍼灸治療で月経が戻ったTさんのケース
Tさん(40代女性)は、4年間の不妊治療にもかかわらず妊娠できず、免疫的な問題や夫婦関係の悪化から離婚を経験。その後、精神的ストレスとともに月経が止まりましたが、婦人科を受診することなく、妊娠を諦めかけていたそうです。
ところが、2021年8月に更年期のような症状が現れ、妊娠の希望が再燃。当院で週1回の鍼灸治療を継続したところ、少しずつ月経が回復し、2022年6月には7日間の正常な月経が戻りました。子宮内膜もしっかり排出され、体の変化が目に見える形で確認されました。
卵子凍結という新たな選択肢
現在Tさんは、将来の妊娠を見据え、卵子凍結を検討されています。40歳を超えているため、卵子の数や質の低下リスクがあるからです。
卵子凍結とは?
今の状態の卵子を凍結保存し、将来必要なときに体外受精などで使用する方法です。年齢による卵子の劣化を避けるため、できるだけ若いうちに行うことが推奨されています。
AMH検査で卵巣の予備能力を確認し、医師と相談しながら適切なタイミングで凍結するのがポイントです。
将来の妊娠を考えるすべての方へ
近年では、医学的な理由やライフプランに合わせて卵子凍結を希望される方が増えています。特に以下のような方にとって、卵子凍結は重要な選択肢です。
- 今すぐの妊娠は考えていないが、将来的に希望がある方
- 病気や治療の影響で妊娠が難しくなる可能性がある方
- パートナーがまだいないが将来のために準備をしたい方
鍼灸での体質改善もあわせて
Tさんのように、鍼灸によってホルモンバランスが整い、月経が回復した例もあります。ただし、すべての方に同じ効果が得られるとは限りません。大切なのは、自分の体としっかり向き合い、必要なケアや選択肢を持つことです。
また、ストレス管理・栄養・運動など、日々の生活習慣の見直しも妊娠に向けた大切な準備になります。
最後に
「もしかして自分も早発閉経かも…」「卵子凍結って難しそう…」
そう思ったときこそ、行動に移すタイミングです。鍼灸という自然療法と、現代医療の力を組み合わせて、あなたの将来に可能性を広げる選択を一緒に考えていきましょう。
関連記事
月経量が少ない原因と鍼灸での改善法
「不妊治療を始めて2年が経ちますが、月経量が毎回減ってきています。鍼灸で血流をあげると良いとネットでみたのですが、そのような治療も不妊の鍼灸に入っていますか?」と、38歳の女性からお問い合わせをいただきました。
過少月経とは
月経とは、子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出される生理的現象で、約1カ月に一度起こるのが一般的です。月経周期は25~38日間が正常範囲で、出血は3~7日間(平均約4.6日)続き、経血量は約20~140gとされています。
このうち、経血量が20mL以下の非常に少ない月経を「過少月経(hypomenorrhea)」と呼びます。過少月経は、ホルモンバランスの乱れや子宮内膜の菲薄化(薄くなること)によって起こると考えられています。
特に不妊治療中に月経量の減少が続く場合、卵胞の発育状況や子宮内膜の状態、ホルモン値などの見直しが必要になることもあります。
ホルモンやストレスの影響
不妊治療では排卵誘発剤やホルモン補充療法などが多用されますが、これらの影響で月経周期や経血量が変化することがあります。
たとえば、排卵誘発剤の過剰な使用は卵巣に負担をかけ、卵巣機能の低下を招く可能性があり、結果として内膜の発育が不十分になり月経量が減少します。
また、不妊治療には精神的な負荷も大きく、慢性的なストレスや睡眠不足が視床下部―下垂体―卵巣軸(HPO軸)に影響を及ぼし、ホルモン分泌のバランスを乱すことも知られています。
薬の副作用と月経への影響
特に「クロミフェン(商品名:クロミッド)」の長期使用は、子宮内膜を薄くする副作用が報告されています。これは抗エストロゲン作用によるもので、内膜の発育が阻害されることで月経量が減る場合があります。
また、GnRHアゴニストやピルなども内膜の増殖を抑制する作用があり、治療内容によっては月経量の減少は想定内とも言えることがあります。
月経と関係するホルモン
月経には主に以下の女性ホルモンが関与しています:
- エストロゲン(卵胞ホルモン):子宮内膜を増殖させ、排卵を促します。
- プロゲステロン(黄体ホルモン):排卵後、内膜を妊娠に備えた状態に維持し、妊娠が成立しないと月経を引き起こします。
これらのホルモンバランスが崩れると、排卵障害や内膜の成長不足が起こり、結果として月経量の減少につながることがあります。
鍼灸による改善アプローチ
東洋医学では、月経量が少ない状態を「血虚(けっきょ)」や「瘀血(おけつ)」として捉えます。血虚は血が不足した状態、瘀血は血が滞っている状態を意味します。
鍼灸では、気血の巡りを整え、五臓六腑のバランスを調えることで、内膜の血流改善やホルモン調整を図ります。
- 血虚タイプ:補血穴(血を補うツボ)や脾胃を整える施術が有効。
- 瘀血タイプ:瘀血を解消するために、温めて巡らせる施術やストレス緩和の施術が中心。
また、鍼灸は副交感神経を優位にし、自律神経を整える効果があるため、ホルモンの分泌バランスや子宮環境の改善も期待できます。
参考文献
- 齋藤寿一郎. (2018). 過少月経の診断と治療. 産科と婦人科, 43(11), 1315.
- 高崎彰久, & 嶋村勝典. (2009). 子宮内膜の血流. HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY, 16(2), 109–114.
- 日本産科婦人科学会. (2023). 生殖医療ガイドライン. https://jsog.or.jp/
- Shoupe D, et al. (2015). “Endometrial effects of clomiphene citrate: histologic and biochemical evaluation.” Fertility and Sterility.
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不妊症の方限定 大阪都島で妊活お灸ヨガ講座
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講師は、優れた経験と知識を持つMayumi先生が担当します。ヨガ初心者の方でも安心してご参加いただけるよう、Mayumi先生が優しく丁寧に指導いたします。
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開催日時と料金は以下の通りです:
📅 6月13日(火) ⏰ 13時30分〜14時30 💰 料金:1300円
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ヨガマットとお灸はご用意していますので、手ぶらでご参加いただけます。動きやすい服装とお水(飲み物)をお持ちください。
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【冷え対策の基本】簡易足浴で妊娠体質に!夏こそはじめる冷えとり習慣
夏は暑さのせいで、ついついシャワーだけで済ませてしまいがち。しかし、不妊でお悩みの方の約95%が「冷え」の症状を抱えているとも言われています。特に「お腹・足・首」の冷えは、妊娠力に大きく影響するため、夏場こそ“冷えとり”が重要なのです。
「冷え」は不妊の大きな原因に
「冷えは万病の元」と言われるように、妊娠を希望される方にとって冷えは大敵。特に以下のような冷えが見られる場合、妊娠しづらくなる可能性があります。
● お腹の冷え
子宮や卵巣の血流が悪くなり、排卵や着床の妨げになります。
● 首の冷え
首には脳とつながる大切な血管が通っており、自律神経やホルモン調整機能に悪影響を及ぼします。
● ホルモンバランスへの影響
脳の下垂体から出る「FSH(卵巣刺激ホルモン)」や視床下部から出る「性腺刺激ホルモン」は、首を通る血管を通じて卵巣へ届きます。
首が冷えることで、これらホルモンの流れも悪くなり、結果として、卵胞ホルモン(エストロゲン)などの分泌が乱れやすくなります。
足浴で体質改善をサポート
当院では、鍼灸に加え、足浴とお灸によるセルフケアをおすすめしています。
🔸 足浴100時間で体質が変わる?
「足浴を100時間行うと体質が変わる」と言われています。毎日朝晩15分ずつ行っても半年以上かかります。それくらい、冷えをとるには継続が大切なのです。
🔸 冷えを緩和された方の多くが…
実際に当院に通ってくださっている患者さまで、冷えが改善された方の多くはお灸と足浴を根気よく続けられた方です。
朝のお灸&足浴習慣がおすすめ
体は夜のうちに冷えるため、朝の時間帯にお灸や足浴を取り入れるとより効果的です。メイクの時間に足浴バケツを活用されている方も。朝に体を温めると、お化粧のノリが良くなるという嬉しい声もあります。
手軽にできる簡易足浴のすすめ
「毎日しっかり足湯をするのは大変…」そんな方には、以下の方法がおすすめです。
● 髪や体を洗っている間に足浴
お風呂の中で湯船に浸かったあと、洗髪・洗体中にも足浴バケツを使って足を温めましょう。
● 足温器を使うという選択肢も
当院でも使用している遠赤外線タイプの足温器は、お湯を使わずに温められる便利なアイテムです。足湯より手軽で、服を脱がずに使用できるため、日常的な冷え対策としてもおすすめです。
最後に
夏に感じる冷えは軽視されがちですが、その影響は秋や冬になってから現れることも。だからこそ、夏からはじめる冷え対策が妊娠体質への第一歩です。日々の積み重ねが、未来の結果につながります。
参考文献
山口晴美. 足浴の方法. HANA NURSING THERAPY. 整形外科看護 19(3): 284-287, 2014.
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【妊娠中・妊活中のカフェイン摂取は大丈夫?】リスクと目安量を正しく知ろう
「妊娠中にコーヒーは飲んでいいの?」「妊活中でもカフェインは控えた方がいいの?」そんな疑問を持つ方は多くいらっしゃいます。
カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなど多くの食品に含まれ、気分転換やリラックスの一助となる一方で、妊娠・妊活中はその摂取に慎重さが求められる場面もあります。本記事では、妊娠中・妊活中のカフェイン摂取について、リスクや目安量、最新の知見をわかりやすく解説します。
妊娠中のカフェイン摂取はどう影響する?
カフェインは中枢神経刺激物質であり、妊娠中に摂取すると胎盤を通じて胎児にも移行します。特に過剰摂取は以下のようなリスクをもたらすと指摘されています。
妊娠中の主なリスク
- 胎児の成長への影響
→ 血流が胎児に届きにくくなり、低体重児などのリスクに - 流産・早産のリスク
→ 高濃度のカフェイン摂取は、流産率や早産のリスクを高める可能性 - 胎児の睡眠パターンへの影響
→ 神経刺激作用により、胎児の正常な睡眠リズムが乱れる可能性 - 脱水リスク
→ 利尿作用があり、水分が排出されやすくなるため妊娠中は注意が必要
妊活中のカフェイン摂取は?
妊活中の方も、カフェイン摂取はホルモンバランスや妊娠の成立に影響する可能性があるため、注意が必要です。
妊活中の注意点
- 妊娠の遅延
→ カフェイン摂取が多いと、妊娠までの期間が延びる傾向があると報告されています - 受精卵の質への影響
→ 卵巣や卵子に届く血流を阻害し、質の低下に繋がる可能性 - 黄体期の不安定化
→ 排卵後のホルモン環境が乱れ、妊娠の成立がしにくくなる可能性も - 不正出血のリスク
→ 血管収縮作用により子宮内膜に影響が及び、周期が乱れることも
どれくらいまでなら飲んでいいの?
正確な安全量は個人差があるものの、多くの国や研究機関では「1日200〜300mg未満」のカフェイン摂取が目安とされています。
飲料例とカフェイン量(概算)
- コーヒー(1杯150ml):約80〜100mg
- 紅茶(1杯150ml):約30〜50mg
- 緑茶(1杯150ml):約30mg
- チョコレート(板1枚):約20〜30mg
マグカップで2杯以上のコーヒーや、複数種類のカフェイン含有食品を同時に摂ると過剰になりがちです。
カフェインの体内での作用も理解しておこう
カフェインは「アデノシン」という神経を鎮静させる物質の作用を妨げ、神経を興奮させます。そのため、以下のような症状が出ることもあります。
- めまい
- 不眠
- 動悸
- 吐き気
- 下痢
- 手の震えや不安感
特に妊娠中や妊活中は、こうした交感神経優位な状態を避けることが大切です。
まとめ
妊娠中・妊活中ともに「完全にカフェインを断つ必要がある」というわけではありません。
重要なのは以下の3点です。
- 過剰摂取を避ける(1日200〜300mg未満)
- 自身の体調や感受性に応じて調整する
- 医師・専門家のアドバイスを受ける
参考文献
- 林優, & 石本人士. (2019). Q021妊娠中にコーヒー、紅茶は飲んでもいいですか?『周産期医学』49(増刊), 47–79.
- 農林水産省. (2015). カフェインの過剰摂取について
WHO (2001). Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding
UK Food Standards Agency (2008). Pregnant women advised to limit caffeine consumption
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36歳 5年間の妊活 鍼灸を始めてからの体外受精で妊娠のご報告
妊活を始めてから5年
Hさんはお仕事との両立をしながらの妊活でしたので、お身体に疲れがでているようでしたので、妊活鍼灸と同時に不定愁訴の鍼灸も行いました。
首、肩こり、目の疲れ、冷え性、貧血、目まい等多くの症状がありました。特に首こり肩こりは、妊活には大敵です。
首、肩などの不調を整えながら、生殖器系への血流を促すよう治療をしました。
お仕事と妊活の両立で、いつも慢性的に疲労が溜まっているご様子でした。この疲労や肩こりなどの不調は妊活には大敵です。
妊活には健康な身体づくりも大切ですので、お身体の不調や疲労が解消されるよう、また生殖器系への血流を促すように毎回治療を行いました。
子宮のトリオ検査(EMMA、ERA、ALICE)を受けた後、移植周期に移られて子宮の血流を促進させる施術を行いました。
胚移植に向けての鍼灸
移植に向けた鍼灸は、日本や世界各国で「移植前後に鍼灸施術を受けると妊娠率が65%上昇する」など各学会で報告がなされています。
また、子宮内膜環境を高める効果があり、「妊娠率が17%高まる」
という報告もあります。
子宮内膜を良好な状態にするため、また着床率を上げたいとお考えの方は鍼灸で体質改善と共に妊娠しやすい体作りをすることが良いかと思います。
基本的には移植周期の鍼灸は、通常週に一回受けていただいている治療をベースに施術しています。
子宮と卵巣の血流促進、自律神経の安定、ホルモンバランスの安定、さらに鍼灸を継続することで卵質の改善。
子宮内膜の改善、さらに妊娠後は妊娠維持のための鍼灸。
マタニティトラブルに対する鍼灸。
お腹の赤ちゃんの成長をサポートする鍼灸も大切です。
採卵前から不妊鍼灸を、そして妊娠後はマタニティ鍼灸、出産後は健康のための鍼灸として、女性のどのステージにも鍼灸は対応することがきます。
参考資料:2002年 ドイツ 中国共同研究にて
体外受精を受けている方を二つのグループに分け、一方のグループは移植前後に鍼治療を実施。
他方には鍼治療をせず体外受精を行った結果、鍼治療を受けたグループの妊娠率が42%上昇し、鍼治療なしの場合の治療の26.3%上回った。
2006年 デンマーク 研究報告
胚移植時に鍼灸治療を行った組では36%妊娠率、鍼灸治療を併用しなかったグループでは22%の妊娠率となった。
2006年 11月 明鍼灸院と明治鍼灸大学の研究グループ
体外受精を5回以上を行っても妊娠に至らなかった女性114人に鍼治療を行ったところ49人のうち4人は自然妊娠、 30人は鍼施術後の1回目の体外受精で妊娠。
報告された114人の施術実績は、鍼施術は週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボに鍼で刺激した。
また、妊娠した49人の内訳は自然妊娠4人、人工授精は1人、体外受精が44人。
このうち施術後1回目ので妊娠した30人のうち9人は鍼施術を始める前に10回以上も体外受精を行ないながらも妊娠できなかった不妊症だった。
(読売新聞より抜粋)
2008年 アメリカの報告
過去の7件の臨床試験に、胚移植時に鍼灸治療を併用した場合、鍼治療を受けた組の側が妊娠は1.65倍高く、妊娠継続は1.87倍、生児分娩は1.91と高かった。
などが、報告されています。
Hさんに対しても、遠方にお住まいでしたが継続的な鍼灸施術と移植前後の鍼灸レーザーを受けていただきめでたく陽性反応が確認できました。
鍼灸施術が最も効果を発揮するには、移植に合わせた”頓服的なもの”もありますが、体質改善を目的とした”継続的なもの”もとても大切です。
移植前後に鍼灸を受けると着床率が上がるというのは移植周期に合わせた施術と移植後から判定日までを心身ともにリラックスした状態で過ごせることも後押ししている結果だと考えています。
Hさん妊娠お喜びの声
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
Hさん、ありがとうございます。
不妊専門クリニックに通院された経験があり、西洋医学以外の方法に挑戦したいというお考えに至られたこと、そして数ある鍼灸院の中から当院を選んでいただけたこと、お悩みに対して、私たちがお役に立てて光栄に思います。
さまざまな方法を試されながら、ご自身に合った妊活を進めてこられたことに、私たちも感慨深く思います。
自分自身で何かできることはないかと取り組まれることは、妊活において大切な要素です。
この度は本当におめでとうございます。今まで本当によく頑張ってこられましたね。
これからは出産に向けてサポートさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。
↓ ↓ 下記の記事もご覧ください ↓ ↓
強い肩こり、首こりを改善して妊娠 43歳 (2019.10.11)
39歳 二人目妊活 胚盤胞移植で陽性反応(2022.1.8)
34歳 原因不明不妊 体外受精で妊娠のご報告(2023.2.25)
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。
ほうれん草×ベーコンは危険?食べ合わせによる発がん性リスクと対策
昔から「うなぎと梅干」「スイカと天ぷら」など、一緒に食べると体に悪いと言われる「食べ合わせ」の俗説を耳にしたことがある方は多いでしょう。これらは科学的な根拠が乏しいものが多いですが、現代においては、加工食品や添加物が関わる「科学的な食べ合わせのリスク」が注目されています。
この記事では、現代の食品に含まれる特定の成分が体内で化学反応を起こし、発がん性物質を生成する可能性について、最新の知見と具体的な対策を詳しく解説します。過度に恐れるのではなく、「知って工夫する」ことで、より安全で健康的な食生活を送りましょう。
現代の食卓に潜む「科学的な食べ合わせ」の危険性
かつての食べ合わせの多くは迷信でしたが、現代の食環境では、加工食品に含まれる食品添加物が予期せぬ化学反応を引き起こすリスクがあります。中でも、特に注意が必要だと指摘されているのが、「亜硝酸塩(あしょうさんえん)」と「アミン」の組み合わせです。
👿亜硝酸塩とアミンが結合すると「ニトロソアミン」に
亜硝酸塩とアミンという物質が体内で同時に存在し、特定の条件下で化学反応を起こすと、国際がん研究機関(IARC)により「グループ2A(おそらくヒトに対して発がん性がある)」または「グループ1(ヒトに対して発がん性がある)」に分類される「ニトロソアミン」という強力な発がん性物質が生成される可能性があります。
🥓日常によくある“ニトロソアミン生成の可能性がある食べ合わせ”の例
これらの組み合わせは、通常の摂取量で即座に健康被害が出るわけではありませんが、「継続的な摂取」と「特定の反応条件(高温調理など)」が重なることでリスクが高まると考えられています。
- ほうれん草(硝酸塩)+ベーコン(亜硝酸塩由来・アミン)
・ほうれん草などの葉物野菜には、土壌中の硝酸態窒素を吸収した硝酸塩が多く含まれています。体内で一部が亜硝酸塩に変換される可能性があります。
・ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉製品には、発色剤として亜硝酸ナトリウム(亜硝酸塩)が添加されていることが多く、肉のタンパク質が分解されてできるアミンも含まれています。
・この組み合わせを高温で調理(炒める、焼くなど)すると、ニトロソアミンが生成されるリスクが高まります。
- 漬物(亜硝酸塩)+焼き魚(アミン)
・一部の漬物には、発色や保存のために亜硝酸塩が使用されていることがあります。
・魚介類には、タンパク質の分解で生じるアミンが豊富に含まれています。
・特に、焼き魚のように高温で調理されたものと同時に摂取すると、体内でのニトロソアミン生成の可能性が指摘されます。
- たらこ(発色剤に亜硝酸塩)+スパゲッティ(アミン)
「たらこ 食べ合わせ 悪い」と検索される方が多いのは、たらこに含まれる発色剤(亜硝酸ナトリウム)と魚卵に含まれるアミンが、加熱調理(たらこスパゲッティなど)によってニトロソアミンを生成する可能性が指摘されているためです。
- ハム(発色剤に亜硝酸塩)+卵(アミン)
ハムエッグのように、ハムと卵を一緒に高温で調理する際に注意が必要です。卵黄に含まれるレシチンなどが分解されてアミンを生成する可能性があります。
- 焼き魚(アミン)+しょうゆ(亜硝酸塩)
醤油の原料である大豆には硝酸塩が含まれ、発酵過程で一部亜硝酸塩に変換される可能性があります。また、加工食品ではありませんが、魚のアミンと組み合わせることで、高温・反応条件が揃うと危険性が指摘されています。
- レモン+紅茶
これはニトロソアミンとは異なるメカニズムですが、輸入レモンなどに使用されるOPP(オルトフェニルフェノール)などの防カビ剤が、紅茶のカフェインと反応し、健康への影響が懸念されるケースも指摘されています。
一工夫でリスクを下げる!今日からできる食べ方の工夫
これらのリスクは、日々のちょっとした工夫で大きく下げることができます。過度に心配せず、賢く対処しましょう。
1. 「抑制因子」を一緒に摂る
特定の栄養素は、ニトロソアミンの生成を抑制する働きがあることが分かっています。特に意識して摂取したいのは以下の成分です。
- ビタミンC: 亜硝酸塩とアミンが結合する前に、亜硝酸塩を別の物質に変化させることで、ニトロソアミンの生成を強力に阻害します。
- ポリフェノール: 抗酸化作用により、ニトロソアミン生成に関わる活性酸素の働きを抑える可能性があります。
- ビタミンE: 抗酸化作用を持ち、ニトロソアミンの生成を抑制する効果が期待されます。
🐟具体的な食べ方の工夫例
- ほうれん草+ベーコン:パセリ、レモン汁・酢を加える、食後に柑橘類やキウイを摂る。
- 漬物+焼き魚:緑茶、大根おろしを添える。
- たらこ+スパゲッティ:パセリをたっぷり、加熱を控える、生が最も安全、食後にビタミンC豊富な野菜。
- ハム+卵:酢やマヨネーズ、ビタミンC豊富な野菜と一緒に。
- 焼き魚+しょうゆ:大根おろし、ポン酢、レモンやすだちを添える。
2. 加工食品の摂取量を控える
発色剤として亜硝酸塩が添加されている加工肉製品(ハム、ベーコン、ソーセージなど)や、たらこ、明太子などの魚卵は、摂取頻度や量に注意しましょう。完全に避ける必要はありませんが、毎日のように大量に摂ることは見直しても良いかもしれません。
3. 新鮮な食材を選ぶ
野菜などに含まれる硝酸塩は、鮮度が落ちると亜硝酸塩に変化しやすくなります。新鮮な野菜を選び、適切に保存して早めに食べきることを心がけましょう。
4. 調理法を工夫する
ニトロソアミンは高温で生成されやすい性質があります。亜硝酸塩を含む食品を調理する際は、揚げたり焦げ付かせたりするような高温調理を避け、茹でる、蒸すといった方法を検討するのも良いでしょう。
食品のリスクを“怖がる”より、“知って工夫する”が大切
現代の食卓には、利便性や美味しさを追求した結果、複雑な成分が組み合わさった加工食品が多く存在します。それらの中には、知らず知らずのうちに体に負担をかける可能性があるものも含まれています。
しかし、過度に恐れて食事がストレスになってしまっては本末転倒です。大切なのは、以下の3つのポイントを意識することです。
- 適切な知識を持つ
- 食材の選び方や調理法を工夫する
- 添加物や加工食品の摂りすぎを避ける
これらの意識を持つだけで、日々の食事をより安心で健康的なものに近づけることができます。ぜひ、今日から実践してみてください。
📚参考文献
36歳(不育症・プロテインs活性低値)5回の流産を乗り越え妊娠を継続
大阪からお越しのAさん(36歳)が妊娠されました。
不育症でプロテインs活性が低いと診断されたAさん
Aさんが当院にお越しになったのは2021年7月、すでに妊娠を望んでから4年が経過していました。不妊治療専門クリニックで体外受精の段階に進んでおり、これまでに5回の移植で着床はしたものの、残念ながらすべて流産という辛い経験をされていました。
クリニックの検査では、Aさんの「プロテインS活性が低値」であることが判明していました。
今後の採卵、移植に向けて体質改善と妊娠維持のサポートを求め、当院で鍼灸治療を始められました。
プロテインSと不育症:知っておくべきこと
プロテインSは、血液の凝固を防ぐ働きを持つ、体にとって非常に重要なタンパク質です。このプロテインSが不足すると、血液が固まりやすくなり、「血栓症」のリスクが高まります。
なぜプロテインS低値が不育症の原因になるのか?
妊娠中、特に胎盤の形成期に血栓ができてしまうと、胎児への血液や栄養の供給が滞り、流産や死産の原因となる可能性があります。これが、プロテインS低値が不育症(妊娠はするものの流産や死産を繰り返す状態)の一因と考えられている理由です。
プロテインS活性の基準値と妊娠中の変化
多くのクリニックでは、プロテインS活性の正常値を56%以上としています。厚生労働省不育症研究班の報告でも、プロテインS活性が60%未満の不育症患者が無治療の場合、流産する可能性が非常に高いため、治療の検討が必要とされています。
また、プロテインSは妊娠すると非妊娠時の半分くらいに活性が低下することが知られています。非妊娠時に60〜80%程度あった方でも、妊娠中には30%以上であれば正常と判断されることが多いです。ただし、妊娠初期にプロテインS活性が20%以下と極端に低い場合は、妊娠高血圧などのトラブルが起こる可能性も指摘されています。
不育症対策:現代医学と鍼灸の併用
プロテインS低値が判明した場合、現代医学では血液の凝固を防ぐための薬物療法が検討されます。
現代医学の治療法
- 低用量アスピリン療法: 血小板の凝集を抑え、血栓の形成を防ぐために用いられます。不育症治療での成功率は約71.4%と報告されています。
- ヘパリン療法: より強力な抗凝固作用を持つ薬で、皮下注射で投与されます。低用量アスピリンと併用した場合の成功率は76.9%と、単独療法よりわずかに上昇することが示されています。効果が期待できる一方で、患者さんにとっては毎日の注射が必要となるなど、負担が大きい治療法でもあります。
低用量アスピリンの作用メカニズムが完全には解明されていないため、ヘパリン療法を併用するケースも少なくありません。
鍼灸による不育症・妊娠維持のサポート
当院では、プロテインS低値など不育症のリスクを抱える方、そしてそうでない方にも、妊娠維持のためのマタニティ鍼灸をお勧めしています。
妊娠初期は流産のリスクが高い時期であり、この時期を含む妊娠期間中、身体の血液循環を良好に保つことは非常に大切です。全身の血液循環が滞ると、子宮へ新しい血液が届きにくくなり、着床しにくくなったり、着床しても胎児が育ちにくい状態を引き起こす可能性があります。
鍼灸は、以下のようなアプローチで妊娠維持をサポートします。
- 血流促進: 妊娠維持・流産予防に効果が期待できる経穴(ツボ)に鍼やお灸を行い、子宮への血流を促進します。これにより、胎盤への血流を改善し、栄養や酸素の供給をサポートします。妊娠初期でも安心して受けていただけるレーザー療法もおすすめです。
- 全身のバランス調整: 身体全体の「気血水(きけつすい)」の巡りを整え、自律神経のバランスを調整することで、ストレス軽減や免疫機能の向上を図り、妊娠しやすい・維持しやすい身体環境を整えます。
実際に、クリニックでの低用量アスピリン療法やヘパリン療法と鍼灸を併用されている患者さまも少なくありません。相乗効果を期待できると考えています。
5回の流産を乗り越え妊娠を継続
体外受精でご懐妊されたAさんも、妊娠後にマタニティ鍼灸を受けてくださいました。その結果、現在まで順調に胎児が成長しているとのことです。
Aさんのケースは、プロテインS低値という課題があっても、適切な現代医学的治療と、鍼灸による身体全体のサポートを組み合わせることで、妊娠の継続、そして出産へと繋がる希望があることを示しています。
Aさん、この度はご懐妊おめでとうございます。無事のご出産まで、引き続き全力でサポートさせていただきます。
まとめ:不安を乗り越え、妊娠維持への道を
プロテインS活性の低値は、確かに不育症のリスク要因の一つですが、適切な知識と対策によって、そのリスクを管理し、妊娠を維持できる可能性は十分にあります。
もしあなたが「プロテインS活性が低い」と診断され、不育症や流産を繰り返すことに不安を感じているのであれば、一人で抱え込まず、専門の医療機関と鍼灸院にご相談ください。
全身の血液循環を良くし、子宮への新しい血液がきちんと巡る身体づくりは、妊活中はもちろん、妊娠中の流産予防にも非常に重要です。科学的根拠に基づいた治療と、東洋医学の知恵である鍼灸を併用することで、あなたの妊娠への道のりを力強くサポートできるでしょう。
📚参考文献
Aさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
数年不妊治療がうまくいかず(流産2回、胚移植10回以上)、少しでも体調を整えたくて、来院しました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精・顕微授精・SEET法・アシステッドハッチング
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
サプリメント・ランニング
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
毎回、親身に治療経過についてアドバイスをくださいました。自身の不妊治療に絶望感を感じている中での通院でしたので、実症例に基づいたご助言や施術は非常に勇気づけられました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
「私は絶対に妊娠できない」と勝手に判断し、自暴自棄になっていた時期もありましたが、今はその事を反省しています。不妊治療は刻一刻と進歩し続けているようですので、固定観念に囚われず、治療を進めてみること、様々なことにトライしてみることが重要と考えます。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?】糖尿病との関係や改善のポイント
月経不順や妊娠しづらさ、体重の増加などに悩んでいませんか?
その原因は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」かもしれません。PCOSは女性の5〜10%に見られるとされる、ホルモンバランスの乱れによる排卵障害です。
放置すると将来的に糖尿病のリスクも高まるため、早期の対策がとても大切です。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは?
PCOSは以下の3つすべてを満たす場合に診断されます:
- 月経異常(無排卵や稀発月経など)
- 卵巣に多数の未成熟な卵胞(多嚢胞)がある
- 血中男性ホルモンが高い、またはLH(黄体形成ホルモン)が高くFSH(卵胞刺激ホルモン)が正常
このホルモンバランスの乱れにより、卵巣がうまく働かず、排卵が起こりにくくなります。
PCOSの主な症状
- 月経不順または無月経
- 不妊
- 肥満(特にお腹周り)
- 多毛(口まわりや下腹部、背中など)
- ニキビや皮脂の増加
PCOSと糖尿病の関係
PCOSの方は、糖尿病を発症するリスクが高いといわれています。
なぜ糖尿病になりやすいの?
PCOSの多くの方が持つ「インスリン抵抗性」は、インスリンの効きが悪くなっている状態です。
その結果、体内の血糖値が上がりやすく、2型糖尿病のリスクが高まります。
肥満 → インスリン抵抗性 → 血糖値上昇 → 糖尿病リスク増大
このように、PCOSと糖尿病は別の病気ではありますが、共通して「生活習慣の見直し」がカギとなる点でつながっています。
PCOSの治療法・改善法
PCOSの治療は症状や妊娠希望の有無によって異なりますが、基本は生活習慣の改善+薬物療法が中心です。
1. 食事と運動
- 血糖値の安定を目指す食事(低GI食品中心)
- 運動によるインスリン感受性の改善
- 減量により排卵機能が回復することもあります
2. 薬物療法
- 排卵誘発剤(クロミフェンなど)
- ホルモンバランスを整えるための低用量ピル
- メトホルミン(インスリン抵抗性改善薬)など
糖尿病もPCOSも「予防と管理」が大切
PCOSの方は、定期的な糖尿病スクリーニングを受けることが大切です。
また、PCOSは体質だからとあきらめる必要はありません。生活習慣の改善+必要に応じた治療によって、妊娠の可能性や体調の改善も十分に期待できます。
鍼灸もサポートに役立ちます
実は、糖尿病やPCOSは鍼灸の適応症状のひとつでもあります。
鍼灸は、
- 自律神経のバランスを整える
- 血流改善によって代謝を促す
- ホルモン分泌の調整にアプローチする
といった作用が期待されており、生活習慣改善と併用することで、よりよい体調管理ができる可能性があります。
参考文献
岩瀬 明(2022)「多嚢胞性卵巣症候群と糖尿病」薬局 73(10): 2584-2590
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「子宮内膜ポリープ」を切除したら妊娠した!Hさんの体験談
「子宮内膜ポリープの手術後、妊娠したって本当?」
「子宮内膜ポリープがあるけど、なかなか妊娠しない…」
「原因不明の不妊で悩んでいるけど、もしかしてポリープが原因?」
このように、子宮内膜ポリープと妊娠について不安や疑問を抱えている方は少なくないでしょう。特に、複数回の体外受精でも着床に至らない場合、見過ごされがちな原因の一つに「子宮内膜ポリープ」が挙げられます。
今回ご紹介するのは、1人目の妊活で子宮内膜ポリープが判明し、手術後に妊娠。そして、2人目の妊活でもポリープが再発しながらも、諦めずに治療を続けるHさんの体験談です。
1人目の妊活:原因不明の不妊と子宮内膜ポリープの発見
Hさんが1人目の妊活をされていた36歳の頃、体外受精を6回繰り返しても妊娠に至らないという状況でした。月経痛がひどいという自覚症状はあったものの、卵の状態は良好で、他に大きな問題は見当たらず、まさに「原因不明の不妊」に悩んでいらっしゃいました。
そこで、Hさんはご自身でインターネットで情報を調べているうちに、「子宮内膜ポリープ」に関する記事にたどり着いたそうです。
子宮内膜ポリープとは?
子宮内膜ポリープは、子宮の内側を覆う子宮内膜の一部が異常に増殖してできる良性の突起物です。
- 自覚症状がほとんどない: 多くの場合は無症状で、月経量の増加や不正出血、月経痛の悪化などで気づくこともありますが、全く症状がないことも珍しくありません。
- 通常の超音波検査で見落とされやすい: 経膣超音波検査だけでは、小さかったり、できた場所によっては見つけにくいことがあります。
子宮鏡検査でポリープが複数見つかる
Hさんは、原因不明の不妊に悩んだ末、自らクリニックに子宮鏡検査を希望されました。すると、子宮の中に小さめのポリープが10数個も見つかったそうです。
子宮鏡検査は、細いカメラを子宮内に入れて直接内部を観察する検査で、超音波検査では見つけにくい小さなポリープや子宮内の異常を発見するのに非常に有効です。
子宮内膜ポリープ切除後に妊娠
見つかったポリープは内膜細胞診で悪性ではないことを確認後、搔爬(そうは)手術で切除されました。
しかし、手術後には子宮内膜が一時的に極端に薄くなり、3ヶ月ほどは移植ができない状況が続いたそうです。この期間は不安だったと思いますが、身体の回復を待つしかありません。
そして、手術後、一度目の胚移植で見事に妊娠されたとのこと。長年の不妊に悩んだHさんにとって、この妊娠は子宮内膜ポリープが原因だった可能性を強く示唆する結果となりました。
2人目の妊活:再び子宮内膜ポリープとの闘い
そして現在39歳になったHさんは、2人目の妊活でも体外受精を進めていますが、なかなか着床しない状況が続いていました。そこで再び子宮内膜ポリープを調べたところ、また数個のポリープが見つかったそうです。
ポリープの再発と切除方法
子宮内膜ポリープは、体質や原因によっては繰り返しできやすい場合があります。また、過去の手術でポリープの「根」が完全に切除されていない場合も再発率が高くなると言われています。
今回の2人目の妊活でのポリープ切除は、子宮鏡下での電気メスを用いた手術が行われました。これは、より確実な切除を目指すための方法です。
鍼灸による子宮内膜のケア
現在、Hさんは当院に来院されており、子宮内膜を厚くすることを希望されています。
来院当初は6ミリ程度だった子宮内膜が、約2ヶ月の鍼灸治療で8ミリを超える厚さに改善しています。子宮内膜の厚さは着床に非常に重要であり、良好な内膜環境が整うことで、妊娠への可能性は大きく高まります。遠くないうちに再びご懐妊されると私たちは信じています。
まとめ:着床しない悩み、一度「子宮内膜ポリープ」を疑ってみては?
Hさんの体験談は、「良好胚を移植しても妊娠に至らない」という悩みを抱える多くの妊活中の方々にとって、重要な示唆を与えてくれます。
1.「原因不明の不妊」の裏に潜むポリープ
自覚症状がないため見過ごされがちですが、子宮内膜ポリープは着床を妨げる物理的障壁になったり、子宮内の環境を悪化させる可能性があります。
2. 子宮鏡検査の重要性
通常の超音波検査では見つけにくいポリープも、子宮鏡検査を行うことで発見できることがあります。原因不明の不妊で悩んでいる場合は、一度子宮鏡検査を希望してみる価値は十分にあります。
3. ポリープ切除後の妊娠率は高い
子宮内膜ポリープを切除した後に妊娠に至るケースは、Hさんのように非常に多く報告されています。ポリープを切除することで、子宮内膜の状態が改善され、着床しやすい環境が整うと考えられます。
4. 鍼灸による子宮内膜の質向上
ポリープ切除後や内膜が薄い傾向がある場合、鍼灸は子宮への血流を促進し、内膜の厚みと質を改善する効果が期待できます。Hさんのケースのように、鍼灸が内膜の改善に貢献できる可能性は十分です。
もしあなたが、「子宮内膜ポリープ」のことで悩んでいたり、良好胚を移植してもなかなか着床しないという状況であれば、Hさんの体験談を参考に、一度子宮鏡検査を検討し、そして鍼灸による子宮環境の改善も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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二人目不妊の原因と改善法~不妊鍼灸で妊娠しやすい体を整える方法~
「2人目は1人目と同じように妊娠できるはずだったのに…」そんな悩みを抱えて、後天的に二人目不妊となってしまう方が増えています。
二人目不妊が増える理由
二人目不妊の原因は多岐にわたりますが、一人目の出産後の体調ケアの不足や生活環境の変化が大きな要因とされています。
産後の養生不足
東洋医学では産後の体は「気血を多く消耗し、虚弱で体力が低下している状態」として捉えます。
気血が不足すれば妊娠に必要な胎児を育てるための子宮環境が整いません。また、産後は「悪露」と呼ばれる血液が残っており、これを排出できずに過ごすことで、不調を引き起こしやすくなります。
これらに加え、子育ての疲れや睡眠不足、効率優先の現代生活は、体力回復の時間を奪い、不妊の原因を長引かせる要因になります。
プロラクチン値の上昇
西洋医学の視点では、母乳を与えることで分泌される「プロラクチン」というホルモンが排卵を抑制することが知られています。
特に長期間の授乳が続いている場合、身体は未だに育児モードにあり、排卵や月経の再開が遅れ、妊娠しにくくなります。
産後の症状とその影響
- 産後の不眠
- 産後の体調不良
- 産後の乳腺炎
- 血虚によるめまい
- 気血不足による体力低下
- 頭痛、母乳不足、乳量減少
- 息切れや睡眠の質の低下
これらの症状を改善せずに過ごしてしまうことで、二人目の妊娠のチャンスを失うことになります。
原因不明の不妊には体調の把握を
二人目不妊は「病気はないが妊娠しない」ため、西洋医学的な検査では原因が明確にならないケースもあります。
そのような場合、東洋医学による「体調の把握」や「気血の流れを整える」ことで、身体の内側から妊娠力を高める方法が有効なことがあります。
妊活に向けたセルフチェックの視点
- 産後の自分の体調を見直す
- 授乳終了のタイミングを検討する
- 睡眠の質や食事バランスを整える
- 少しでも体力回復の時間を確保する
- 東洋医学の視点から体調改善に取り組む
参考文献
- 新井香郎. (2020). 産後の養生と女性ホルモン. 日本交通医学会論文集.
- Grattan DR, et al. (2008). Prolactin and fertility. Reproduction. 136(4): 521-529.
- 日本産科婦人科学会. 妊活ガイドライン. https://www.jsog.or.jp/
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流産後の鍼灸治療はいつから受けられる?【妊活再開のタイミング】
流産は、心と体に大きな負担をかける出来事です。特に、次の妊娠に向けて「身体を整えたい」と考えている方にとって、流産後の過ごし方は非常に重要です。
この記事では、流産後の鍼灸治療を始める適切な時期や、その目的・効果について、専門家の視点から詳しく解説します。
流産後の身体の回復と妊活再開のタイミング
流産後の身体は、ホルモンバランスが大きく変動し、回復には時間が必要です。
月経とホルモンバランスの回復
初期流産後、月経は一般的に2~4週間以内に再開します。しかし、月経が再開したからといって、すぐに妊娠できる状態に戻っているわけではありません。子宮内膜が元の厚みに戻り、排卵機能が安定するためには、2~3ヶ月程度の期間が必要だと考えられています。
妊活再開の最新の知見
これまでの日本の産婦人科では、流産後の子宮の回復を待つために、1~3周期の避妊が推奨されることが一般的でした。しかし、近年の研究では、流産後すぐの妊娠でも、妊娠率や出産率が低下しないという報告が複数あります。
- 世界保健機関(WHO): 流産後の妊活再開について、最低でも6ヶ月の期間を空けることを推奨していましたが、現在はその推奨がなくなりました。
- アメリカ産科婦人科学会(ACOG): 流産後すぐに妊活を再開しても安全であるという見解を示しています。
これは、流産後の子宮が次の妊娠に向けて良い状態にある可能性があるという考えに基づいています。
参考文献: 日本産科婦人科学会「流産」、WHO “Managing complications in pregnancy and childbirth” (2017)より、厚生労働省『母子保健に関する基礎知識』(2022)
ただし、これはあくまで一般的な話であり、個人の身体の状態や流産の原因によって異なります。妊活を再開する際は、必ず主治医に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
流産後の鍼灸はいつから始められる?
流産後の鍼灸治療は、身体の回復をサポートし、次の妊娠に向けた体質改善を促すために非常に有効です。
鍼灸開始の基本的な考え方
手術後の出血が落ち着き、体調が安定している場合は、鍼灸治療を受けていただけます。掻爬手術後すぐに開始することも可能ですが、まずは主治医に相談し、出血の量や腹痛の有無、子宮内に内容物が残っていないかなど、ご自身の状態を確認してから始めるようにしましょう。
鍼灸を控えるべき状態
以下のような症状がある場合は、感染症のリスクなどを考慮し、鍼灸を控えるべきです。
- 発熱や強い腹痛がある
- 出血が長引いている(鮮血が続く場合)
- 子宮内に内容物が残っていると診断されている
- 感染症の疑いがある
流産後の鍼灸治療の目的と効果
流産後の鍼灸治療は、単に次の妊娠を促すだけでなく、心と身体の回復を助ける役割も担います。
鍼灸によって期待できる作用
- 血流改善: 子宮や卵巣への血流を促進することで、流産によってダメージを受けた子宮内膜の回復を早め、次の妊娠に向けてふかふかな子宮環境を整えます。
- 自律神経の調整: 流産後の心身のストレスは、自律神経のバランスを乱し、ホルモン分泌に悪影響を与えることがあります。鍼灸は、自律神経を整えることで、ホルモンバランスの安定をサポートします。
- ストレス緩和: 不安や悲しみといった精神的な負担を和らげ、心身ともにリラックスさせる効果があります。
- 体質改善: 胃腸の機能や睡眠の質を改善し、身体全体のコンディションを底上げすることで、流産を繰り返す原因となる体質を根本から見直します。
特に、2回以上流産を経験された方(習慣性流産)は、東洋医学的に身体の根本に原因があるケースも少なくありません。再発防止のため、全身のバランスを整えるケアが非常に重要となります。
知っておきたい!Rh型と免疫グロブリン注射
流産後、母体がRhマイナス(Rh−)で、胎児がRhプラス(Rh+)だった場合は、次回妊娠時に赤ちゃんに影響が出るリスクがあるため、「抗D免疫グロブリン」の注射が必要です。この注射は、母体の免疫反応を抑え、次の妊娠時の赤ちゃんの赤血球が母体に攻撃されるのを防ぎます。
これは流産後の処置として非常に重要なため、担当医師に確認するようにしましょう。
まとめ:流産後の鍼灸は、次の妊娠に向けての第一歩に
流産後の身体は、次に赤ちゃんを迎え入れるための準備期間です。
鍼灸は、この大切な期間に、心と身体を整えるための有効な手段です。流産後のつらい経験を乗り越え、安心・安全な妊活を再開するために、ぜひ専門家にご相談ください。
「流産を経験したけど、いつから鍼灸を始められるの?」
「次の妊娠に向けて、どんな体質改善をすればいいの?」
ご不安なことや疑問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。