
2025年07月の投稿記事
生理が2日以内で終わる?「過短月経」かも!その原因と注意点
「生理がいつも2日くらいで終わってしまう」
「ナプキンもほとんど汚れない」
――そんな経験はありませんか? 生理の期間が極端に短い場合、それは「過短月経(かたんげっけい)」かもしれません。今回は、過短月経の主な原因と、知っておきたい注意点についてお話しします。
過短月経とは?
一般的に、生理の期間は3日〜7日が正常とされています。この生理期間が2日以内に終わってしまう状態を「過短月経」と呼びます。
多くの場合、経血量も極端に少ない「過少月経(かしょうげっけい)」を伴うことがほとんどです。
なぜ生理期間が短くなるの?主な原因
生理は、子宮の内膜が剥がれ落ちて排出されることで起こります。このプロセスに影響を与えるさまざまな要因が、過短月経の原因となります。
1. ホルモンバランスの乱れ
生理の周期や期間は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによって厳密にコントロールされています。
- エストロゲン不足: エストロゲンは子宮内膜を厚く育てる役割があります。このホルモンが不足すると、子宮内膜が十分に厚くならないため、剥がれ落ちる内膜の量が少なくなり、結果として経血量が減り、生理期間も短くなります。
- プロゲステロン不足: プロゲステロンは、厚くなった子宮内膜を維持し、適切なタイミングで剥がす役割も担っています。このホルモンが不足すると、内膜がうまく剥がれず、経血量が少なくなることがあります。
これらホルモンバランスの乱れは、ストレス、過度なダイエット、疲労、睡眠不足など、日常生活の様々な要因によって引き起こされることがあります。
2. 子宮や卵巣の病気、子宮の発育不全
経血の元となる子宮内膜の状態や、子宮そのものの構造に問題がある場合も、過短月経の原因となります。
- 子宮の発育不全: 先天的に子宮が小さいなど、子宮の発育が不十分な場合、子宮内膜が十分に成長できず、経血量が減り、生理期間が短くなることがあります。
- 子宮の癒着: 過去の手術や炎症などにより子宮内が癒着している場合、子宮内膜が適切に増殖・剥離できなくなり、過短月経となることがあります。
- 卵巣機能の低下: 卵巣の働きが低下し、ホルモン分泌が不足することで過短月経につながることがあります.。
3. ピルの服用
低用量ピルなどを服用している場合、ホルモンの作用によって排卵が抑制され、子宮内膜の増殖が抑えられます。そのため、経血量が減少し、生理期間が短くなるのは、ピルの一般的な作用であり、通常は心配ありません。これは、ピルが計画的にホルモンを補充していることによる生理的な変化です。
こんな場合は婦人科へ相談を
過短月経は、一時的なホルモンバランスの乱れによることもありますが、貧血や不妊のリスク、または他の病気が隠れているサインである可能性もゼロではありません。
- 以前は正常な期間だったのに、急に生理が短くなった
- 生理が来るたびに経血量が減り、期間も短くなってきた
- 妊娠を希望しているが、なかなか妊娠しない
- その他に体調の変化(強い疲労感、体重の急激な増減など)がある
上記のような場合は、一度婦人科を受診して相談することをおすすめします。適切な診断を受け、必要であれば治療を行うことで、安心して過ごせるようになるでしょう。ご自身の体のサインに耳を傾け、健康を守りましょう。


📚参考文献
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妊娠のご報告アクセストップ10
- 45歳 低AMH 初めての初期胚2個移植で妊娠26週になりました
- 38歳 低AMH 1つ採れた初期胚から妊娠・20週になりました。
- 38歳(低AMH・P4低値)保険適用での移植6回陰性後に自然妊娠
- 41歳 着床鍼灸 2度の着床と流産を乗り越え、3回目の移植で出産しました
- 41歳(子宮筋腫・着床不全)胚盤胞3BC、7回目の自費での移植で妊娠
- 43歳 2度の化学流産を乗り越え胚盤胞移植で陽性反応 妊娠38週目です。
- 夫婦で不妊鍼灸 グレード3BCの胚盤胞移植で妊娠12週です。
- 46歳(卵巣嚢腫・子宮内膜炎)初期胚2個移植の体外受精で妊娠
- 41歳 チョコレート嚢腫 鍼灸と胚盤胞移植(4bb)で陽性反応
- 46歳 流産を乗り越えて出産しました。
41歳(4cmのチョコレート嚢胞・子宮内膜症)4BBの胚盤胞移植で妊娠
大阪市からお越しのHさん(41歳)が体外受精で妊娠されました。
チョコレート嚢胞でお悩みでしたが、胚盤胞(4BB)移植で妊娠
来院の動機と背景
Hさんは、1人目の妊娠を希望されてから1年が経過し、不妊治療専門クリニックに通われていました。
- 既往診断: 子宮内膜症、チョコレート嚢胞(左側4cm、経過観察)。
- 治療状況: クリニックでタイミング療法中、次は人工授精を予定。
- ご主人: 精液検査の結果は異常なし(44歳)。
- 来院目的: 自然妊娠を目指すための妊活について相談したい。人工授精に向けた体調管理。慢性的な肩こりや冷えの改善。
- 初回来院: 2023年12月
Hさんの体質と生活習慣
- 主訴: 肩こり、冷え性、不妊症、体のだるさ・むくみ
- 体質: 冷え性、肩こり、気圧や天候による不調が出やすい
- 睡眠: 平均6時間(24時~6時)、夢をよく見る
- 生理: 順調(28周期±10日で変動)、月経前胸の張り、月経時頭痛、経血の色は暗赤色~レバー状
- 食生活: 1日3食、外食週1回、甘いものを好む、夕食19~20時
- 運動: あまりしない(通勤で歩く程度)
- 入浴: 全身浴
- 妊活: 体を温めるセルフケアを実施
- 服用薬・サプリ: ルトラール、ベルタプレリズム(葉酸)、ビタミンD
妊娠までの経緯と鍼灸サポート
2023年12月に鍼灸を開始されて以降、Hさんはタイミング法から人工授精、体外受精へとステップアップされました。
鍼灸施術は、お体の不調(足の冷え、むくみ、頭痛、難聴、首・肩こりなど)に応じた自律神経の調整と、子宮・卵巣の血流促進を促すことを中心に行いました。
2023年12月:タイミング周期
初診。冷え、むくみ、頭痛、難聴、首・肩こりなどの自律神経症状あり。お体の不調改善と子宮卵巣の血流促進
2024年1月:人工授精周期
胃腸の不調(下痢)、慢性的な頭痛あり。症状に応じたツボを使用し体調を調整。
2024年4月:採卵周期
採卵結果:7個採取。
2024年5月:移植周期
凍結融解胚移植。結果は陰性。
2024年7月頃:移植周期
判定結果:低反応(hCG値44)。化学流産。一旦、妊活を休止し心身のケア。
2024年10月:採卵周期
採卵結果:6個採取。凍結できず。
2024年11月:採卵周期
採卵結果:胚盤胞1個凍結。
2025年1月:採卵周期
採卵結果:胚盤胞2個凍結。
2025年3月:移植周期
凍結融解胚盤胞移植(4BB)。判定結果は陽性!妊娠成立後、マタニティ鍼灸へ移行。
Hさんは、妊活が思うように進まないときにはお休みをとるなど、ご自身のペースを大切にしながら「焦らず、でもあきらめずに」継続されました。鍼灸による体質改善で、日ごろ感じていた体のだるさやむくみ、慢性的な症状が徐々に緩和され、心身のバランスを整えることができました。この一歩一歩の積み重ねが、今回の妊娠という結果に結びついたと考えられます。
Hさん、本当におめでとうございます。出産まで引き続き、マタニティ鍼灸でしっかりとサポートさせていただきます。
Hさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
妊活にプラスになることを取り入れたいに思ったため
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・ウォーキング・サプリメント
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
治療の周期に沿って、その時々に適した施術をして下さったので、安心感がありました。また、日常的に肩こりや眼精疲労がありますが、施術の後は毎回楽になっていました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
いつまで続くか、わからない不妊治療に心身ともに疲れましたが、こちらの鍼灸や自分が続けられる妊活(サプリ、ウォーキング)を併用することで、いつか良い結果が出るはず!とマイペースに続けていました。無理の少ない妊活で、ご自身を労わりながら続けられるといいですね。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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妊活ごはん:鶏ささみハムで良質なタンパク質を補給しよう!
材料
鶏ささみ・・・500g
塩コショウ・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ2/1
粗びきコショウ・・・適量
作り方
鶏ささみにフォークなどで数カ所刺して味を染み込みやすくしたら、塩コショウ・砂糖を入れて揉み込み30分以上寝かせる。
包み込みの作業です。ラップを敷き、好みの量の粗びきコショウを引く。
粗びきコショウの面が上になるように、ささみを置く。
ラップが二重の筒状になるように巻いたら、細くなった部分から縛り、反対側から空気を抜くようにして、もう反対側を縛る。
沸騰寸前の状態(80℃程をキープ、鍋底にフツフツを気泡が立つくらい)の鍋に、ラップで縛ったささみを入れて6~7分加熱する。
加熱が終わったささみを火から下ろし、粗熱がとれるまで自然に冷ます。
冷めたらカットです。好みの暑さにスライスして、お皿に盛り付けたら出来上がりです。
💡作る際のコツ・ポイント
- 必ず揉み込みして30分以上寝かせる。
- 80℃をキープすることと加熱時間を守る。(80℃の目安は、鍋底が軽くフツフツと気泡がたつくらいです。ささみを入れたら一番弱火をキープしてください。
- 加熱が終わったささみをお湯に浸けたまま冷ます。
アレンジメニュー【ささみのハムキャベツ】
定食屋さんで出てきそうな、シンプルな野菜のおかずです。うちでもよく作って食べています。手作りのハムなので、添加物を気にすることなく食べれます。他にも、ソーセージのようにそのままかじっても良いです。
パンに、ささみハムと野菜やチーズ、ドレッシングなどを挟んでサンドイッチみたいに美味しく食べることもできます。ぜひ参考にしてみてください!
妊活にささみがおすすめって本当?
はい、本当です!鶏ささみは、妊娠を希望する女性にとって非常に適した食材と言えます。その理由は、ささみに含まれる栄養素が、妊活中に特に推奨されるものと多く合致しているからです。
🥩ささみが妊活に良いとされる理由
妊活中に積極的に摂りたい栄養素として、タンパク質、鉄、ビタミンB群、葉酸などが挙げられます。ささみは、これらの栄養素のうち、特に以下の点で優れています。
- 高タンパク・低脂肪: ささみは、良質なタンパク質を豊富に含みながらも、脂質が少ないのが特徴です。タンパク質は、ホルモンバランスを整えるためにも重要な栄養素であり、効率よく摂取できるささみは理想的です。
- ビタミンB6を豊富に含む: ささみにはビタミンB6が豊富に含まれています。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を助けるだけでなく、妊活中に重要性が示唆されている栄養素の一つです。
また、最新の研究やガイドラインでも、ささみの妊活におけるメリットが示されています。栄養学の観点からも、亜鉛、ビタミンB6、ビタミンE、鉄といった妊活中に重要な栄養素は、脂質の少ない鶏肉から効率よく摂取できるとされています。
消化が良い点もささみの魅力です。胃腸に負担をかけにくく、日々の食事に取り入れやすい食材と言えるでしょう。
米国生殖医学会からも、「植物性タンパク質とともに、脂肪の少ない動物性タンパク質の摂取が推奨される」とガイドラインが出ており、その代表格として鶏ささみが挙げられています。
まとめ
鶏ささみは、その豊富な栄養価と消化の良さから、妊活中の食生活に積極的に取り入れたい食材です。手軽に調理できるのも嬉しいポイントですね。日々の献立にささみを加えて、健康な体づくりを目指しましょう。
【自律神経】夏のむくみ対策に!東洋医学の「脾」を整えて体質改善
日本の夏、特に梅雨から盛夏にかけて感じる体の重だるさや足のむくみ。つらいこの症状、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」という考え方が深く関連しています。
東洋医学の「湿邪」とは?夏のむくみの正体
湿邪は空気中の湿気や、体が冷えることで内に溜まった余分な水分を指します。日本の蒸し暑い気候はまさに湿邪を招きやすい環境です。
- 重い(重濁性):体が重だるく感じる
- 粘る(粘滞性):症状が長引きやすい
- 下に沈む(下注性):足などにむくみやだるさが出やすい
湿邪が溜まると、水分代謝を司る「脾(ひ)」の働きが妨げられ、むくみなどの症状が現れやすくなります。
「脾」の働きと水分代謝の関係性
東洋医学における「脾」は、消化・吸収、全身への栄養運搬(運化作用)、そして水分代謝(運化水湿作用)を担っています。
湿邪が脾を弱らせると、水分代謝が停滞し、まるで体内の排水溝が詰まったように余分な水分が溜まりやすくなります。その結果、以下のような不調が現れます:
- むくみ(浮腫):足や顔、まぶたなどに症状が出やすい
- 体の重だるさ:全身が鉛のように感じる
- 食欲不振・胃もたれ:消化機能が低下
- 下痢・軟便:水分の吸収が乱れる
- 頭重感・めまい:湿気が頭に溜まることによる
甘いもの好きは要注意?「脾」と甘味の関係
東洋医学の「五味」によれば、甘味は「脾」を養う一方で、過剰摂取は脾に大きな負担をかけます。特に加工食品や砂糖が多い甘いものは要注意。
過剰な甘味は水分代謝をさらに悪化させ、むくみや体の重だるさ、消化不良など負の連鎖を招きます。甘いものを欲しがる自分に気づいたら、それは脾の疲れのサインかもしれません。
夏のむくみ対策:脾を労わる東洋医学的アプローチ
- 湿邪を避けて排出する:
- 除湿を徹底:室内の湿度管理を
- 冷やさない摂食:冷たい飲物を控える
- 適度な発汗:ウォーキングや軽運動で汗をかく
- 入浴習慣:湯船に浸かって温まり代謝促進
- 脾を養う食事:
- 温かい食事を中心に
- カボチャ・サツマイモ・米・豆類など自然な甘味素材
- 利水食材:ハトムギ、小豆、きゅうり、冬瓜、トウモロコシのひげなど
- 控えたいもの:生冷食、冷飲、油っぽいもの、乳製品、精製糖
- ストレスケア:ストレスは「気」の巡りを滞らせ、脾の機能を弱らせます。趣味やリラクゼーションで心身を整えましょう。
今年の夏は湿邪の影響を軽減し、脾をケアして「むくみ知らず」の軽やかな体を目指しましょう。


奥さん35歳・ご主人34歳(精液所見基準値以下)3BCの胚盤胞移植で妊娠
大阪からお越しのOさんご夫婦(奥さん35歳・ご主人34歳)が体外受精で妊娠されました。
原因不明の不妊でお悩みだったOさん
患者様情報
- 来院の動機: 不妊症、体質の改善
- 鍼灸の経験: なし
- 体質: 肩こり、腰痛、冷え性、頭痛
- 睡眠: 平均7時間
- 生理: 周期28日で規則的、生理痛なし
- 食事: 1日3食、外食少なめ、夕食は20時頃
- 飲み物: 水、コーヒー。
- 飲酒: ほぼ毎日350ml程度
- 喫煙: なし
- 運動・入浴: 運動はあまりしない、シャワー浴
- 服用中の薬・サプリメント: 葉酸、PQQ(抗酸化サプリ)
- ご主人: 34歳。精液検査で精子数・運動率ともに基準値以下。電子タバコ5本/日を喫煙
セルフ妊活: サプリメントの摂取
当院にお越しになるまでの経緯と鍼灸による体質改善
お子さんを望まれてから1年が経過したOさんご夫婦は、不妊治療専門クリニックに通院していました。
Oさんご本人は「原因不明の不妊」と診断され、これまでの採卵では胚盤胞1個を凍結。一方、ご主人は精液所見が基準値より低いという結果でした。
初診時、Oさんは「一度体外受精からタイミング法に戻し、しばらく鍼灸で体質改善に取り組みたい」と希望され、2024年9月より当院でご夫婦での鍼灸を開始されました。
2024年9月:タイミング周期とご夫婦での鍼灸スタート
Oさんご夫婦は、いつもお二人一緒に不妊鍼灸を受けられました。
特にご主人は、自営業による大きなストレスを抱えており、初診時には腰痛、耳鳴り、胃もたれ、便秘、足のだるさ、目の疲れ、首・肩こり、全身の発疹など、自律神経に関連した多くの不調を感じていました。
男性不妊鍼灸では、精巣の血流促進を促し、精子数や運動率の向上を目指す施術に加え、その日の体調に合わせて肩こり、腰痛、眼精疲労、全身疲労などの症状にも対応します。
当院では、精巣へのアプローチだけでなく、自律神経のバランスを整えることに重点を置きました。体調が良い時こそ妊娠しやすいシステム(精子の状態が良い)が働くため、疲労やストレス、体の不調が慢性化している場合は、そのシステムが低下してしまうからです。
特に男性は精神的なストレスで精液所見が低下することが多いため、日頃から体調のメンテナンスが重要です。精巣の血流促進と同時に、日々の不調を緩和するため、症状に応じたツボを組み合わせて施術を行いました。
鍼灸開始から3回目頃には、ご主人の肩こりや腰痛、目の疲れ、耳鳴り、胃もたれ、便秘などの症状が少しずつ改善しているとのお話を伺うことができました。
2024年12月:再び採卵周期へ
年末のお仕事の繁忙期には、再び疲労感や肌のアレルギー症状が出ましたが、「最近は体調が良い」と感じる日が増え、以前よりずっと前向きにお体と向き合われるようになりました。
そして、鍼灸を始めてから3カ月が経過した頃、「もう一度採卵してみよう」と決意され、再び採卵周期に入られました。
2025年2月:採卵結果が大幅に改善
再度の採卵では、28個の卵子が採れ(多嚢胞傾向あり)、ご主人の採精結果も精子数、運動率ともに基準値を越えるという素晴らしい結果が得られました。ご夫婦は「今回、所見の結果がよかった」と大変喜ばれていました。
その後の培養結果も良好で、胚盤胞2個(4BC、3BC)が凍結されました。
2025年4月:妊娠判定で陽性反応
凍結融解胚盤胞移植(SEET法)を受けられ、見事陽性反応が出ました。
現在は妊娠維持のため、マタニティ鍼灸に通っていただいています。
Oさんご夫婦、本当におめでとうございます。不妊治療が思うように進まず不安が大きかった時期を、お二人が支えあい、鍼灸による体質改善にしっかり取り組まれた努力の賜物だと思います。当院はこれからも、安心安全な出産に向けて精一杯サポートさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
Oさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
よもぎ蒸し
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
他院はまず体験とカウンセリングで1人8千円程と書いていたが、ずっと院長が話す1時間で終わった。こちらは最初から鍼灸施術をうけながらのお話で、鍼があうかどうかもうけれたからよかった。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
卵が3BCだったけどSEET法、こちらのレーザーを受けて着床できた。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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43歳(2度の化学流産)最後の保険適用による胚盤胞2個移植で妊娠・出産
大阪からお越しのTさん(43歳)が体外受精で妊娠されました。
2度の化学流産を経験されていたTさん
Tさんは、1人目のお子さんを望まれてから1年が経過し、不妊治療専門クリニックにて体外受精まで進まれていました。2024年7月と9月に2回の胚移植を経験しましたが、残念ながらいずれも化学流産という結果に。クリニックでの検査でも明確な原因が見つからず、「原因不明の不妊」と診断されました。
残る保険適用の移植はあと1回という状況で、今後の採卵・移植に向けて体質改善をしたいとご希望され、2024年10月から当院での鍼灸を開始されました。
Tさんの体質と生活習慣
初診時のTさんの情報は以下の通りです。
- 来院の動機:不妊症(体質改善)
- 体調・体質:疲れている、肩こり、冷え性、むくみやすい、ストレス過多、頭痛、低血圧、発汗が多い
- 睡眠:平均6時間(1時就寝~7時起床)
- 生理:周期30日と規則的、月経痛(子宮がピクピクする感覚)、経血は赤色
- 食生活:1日2食、夕食は21時頃と遅く外食が多い。薄味好み。飲酒・喫煙なし。
- 運動・入浴:運動はあまりしない、シャワー浴が多い
- 服用薬:エレビット、エストラーナテープ、チラージン
特に「疲れている」「ストレス過多」という点や、冷え性、肩こりといった慢性的な不調が見受けられました。
鍼灸による体質改善と妊娠
2024年10月、3回目の移植周期に突入。初回の来院時には、ご夫婦お二人でお越しいただき、それぞれ男性不妊鍼灸と女性不妊鍼灸の施術と説明を実施しました。
移植周期だったため、子宮環境の血流促進を目的に、鍼灸とレーザーを併用し、ふかふかの内膜が育つように集中的にアプローチ。鍼灸開始から4回目には、慢性的な肩こりや首コリが楽になるのを実感され、体調の変化に前向きなお言葉をいただきました。
その後、凍結融解胚盤胞移植(2個戻し)を実施し、結果は見事陽性反応となりました!
妊娠維持へのサポート
Tさんは妊娠後も当院にてマタニティ鍼灸を継続され、妊娠39週までサポートさせていただきました。
鍼灸を始める前は、着床しても化学流産が続いていましたが、鍼灸を取り入れてからは妊娠を維持できるようになりました。初診時から訴えていたストレス過多などで溜まった日常的な負担が、着床後の妊娠維持に影響していたのかもしれません。
私たちは、不妊のための施術だけでなく、毎回その日の体調を伺いながら、冷え、肩こり、腰痛といった体全体の不調に細やかに対応しました。この全身の調子を整えるアプローチが、結果的にTさんの妊娠維持につながったと考えています。
Tさん、本当におめでとうございます!出産予定日まであとわずか。無事にご出産されることを心より願っております。産後のケアなど、何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
Tさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療(体外受精を成功させたくて)
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
サプリメント
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
肩こり、頭痛、足のむくみなどが改善された。妊活においても、受精卵を戻す前のタイミングから通院したが、レーザーや針など複合的に効果が出たのか、しっかり着床して育ってくれた。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
妊娠前もそうだが、妊娠中も慢性的なしんどさ(頭痛やつわりなど)も、解消されるので続けて良かったです。着床後も、安定するまで、赤ちゃんにしてあげれる事が少ない中で、鍼灸ができる事の1つであったので、私にできる事と思って続けていました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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妊活中のダイエットで妊娠力を高める!安心・安全な8つの方法
「妊活中に体重を落としたいけど、身体に負担はかけたくない…」
「どうすれば健康的に、妊娠しやすい身体になれるの?」
妊活中のダイエットは、ただ痩せるだけではNG。未来の赤ちゃんのために、「妊娠力を高める」ことを目指したダイエットが必要です。
この記事では、無理なく健康的に、そして安心して取り組める妊活中のダイエット法を8つご紹介します。
妊娠力を守る!ゆるやかな減量を心がけて
急激な体重減少は、身体のホルモンバランスを乱し、無月経や排卵障害の原因になることがあります。月1~2kgのペースで、ゆっくりと体重を減らしていくことを目指しましょう。焦らず、自分の身体の声を聞くことが大切です。
血糖値を意識した食事で身体の中から整える
血糖値の急激な上昇は、インスリンの過剰分泌を招き、卵巣機能にも影響を与える可能性があります。玄米やオートミール、全粒粉などの低GI食品を選び、野菜やきのこ、海藻類をたっぷりと摂ることで、血糖値の安定を目指しましょう。
間食は賢く!血糖値が安定するおやつを選んで
スナック菓子や甘い洋菓子は控えめに。小腹が空いたときは、干し芋、ゆで卵、素焼きナッツ、無調整豆乳、チーズなどがおすすめです。これらは血糖値の急上昇を抑えつつ、満足感も得られるため、間食を味方につけられます。
夜の炭水化物を減らして身体への負担を軽減
極端な糖質制限は、かえってホルモンバランスを崩すことも。活動量の多い日中はしっかりエネルギーを摂り、夜だけごはんやパンの量を調整してみましょう。無理なく続けられ、脂肪が蓄積しにくい身体へと導きます。
適度な運動で代謝アップ!妊娠しやすい身体へ
ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなどの有酸素運動に加えて、スクワットやプランクといった軽い筋力トレーニングを取り入れましょう。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすい身体になります。週2回以上、30分を目安に身体を動かす習慣をつけましょう。
水分補給は温かく、こまめに
水分不足は代謝の低下や老廃物の滞留に繋がります。冷たい飲み物は身体を冷やすので、白湯や常温の水、ノンカフェインのハーブティーなどをこまめに摂り、1日1.5~2Lを目安に水分補給を心がけましょう。身体を内側から温めて、巡りの良い身体を目指します。
質の良い睡眠で「痩せホルモン」を味方に
睡眠不足は、食欲を増進させる「グレリン」を増やし、満腹感を促す「レプチン」を減少させてしまいます。7時間以上の質の良い睡眠を確保することで、「痩せホルモン」がしっかり分泌され、ダイエット効果を後押ししてくれます。
目的は「妊娠のため」に再設定!
「見た目を細くする」ためではなく、「妊娠しやすい健康な身体づくり」を一番の目的にしましょう。体重の数値だけでなく、冷えや便秘の改善、生理周期の安定、肌の調子など、身体の変化を総合的に見ていくことが大切です。
妊活中のダイエットは、無理なく、そして健康的に行うことが何よりも重要です。今日からできることから少しずつ始めて、未来の赤ちゃんのための身体づくりを進めていきましょう。


















