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2026年の投稿記事

ARTにおける年齢別流産率(妊娠あたり)

投稿日:

2022年 ARTにおける年齢別流産率(妊娠あたり)

(公開グラフより読み取り・概算)

  • 26歳:約16%
  • 27歳:約16%
  • 28歳:約16%
  • 29歳:約16%
  • 30歳:約18%
  • 31歳:約18%
  • 32歳:約19%
  • 33歳:約20%
  • 34歳:約21%
  • 35歳:約22%
  • 36歳:約24%
  • 37歳:約25%
  • 38歳:約28%
  • 39歳:約31%
  • 40歳:約34%
  • 41歳:約38%
  • 42歳:約42%
  • 43歳:約47%
  • 44歳:約52%
  • 45歳:約57%
  • 46歳:約60%
  • 47歳:約64%
  • 48歳:約57%

※数値は公開グラフからの読み取りによる概算です。

データから読み取れること

① 30代半ばから徐々に上昇

35歳頃から流産率は緩やかに上昇し、40歳を超えると上昇幅が大きくなります。

② 40代では上昇が顕著

40歳:約34%

42歳:約42%

44歳:約52%

40代では2人に1人近い割合になる年齢もあります。

③ 47歳・48歳の数値について

47歳:約64%

48歳:約57%

48歳が47歳より低く見えるのは、症例数が少ない年齢層であることや、高年齢層は妊娠件数自体が少なく、割合が変動しやすいという特徴があります。

なぜ年齢とともに流産率は上がるのか

主な理由は、卵子の染色体異常率の上昇です。

年齢が上がると、

  • 受精卵の染色体分配エラーが増える
  • 胚の発育停止が起こりやすくなる
  • 自然淘汰として流産に至るケースが増える

と考えられています。

これはホルモン値(hCG)の問題とは別の要素です。

重要な注意点

このデータは

  • ART(体外受精など)におけるデータ
  • 集団統計
  • 個人差を含まない平均値

です。

同じ年齢でも

  • 卵子の質
  • 精子の質
  • 子宮環境
  • 生活習慣
  • 基礎疾患

などによって結果は大きく異なります。

年齢だけで未来が決まるわけではありません。

数字を見ると不安になる方へ

流産率が上がるという事実はあります。

しかし、

  • 妊娠する力がゼロになるわけではない
  • 流産率が高い=妊娠できない、ではない
  • 身体づくりでサポートできる部分もある

ということも忘れてはいけません。

当院でも、40代で妊娠・出産された方は多くいらっしゃいます。

大切なのは、

「数字に振り回されること」ではなく
「今できることを積み重ねること」

です。

まとめ

  • 年齢とともに流産率は上昇する
  • 40歳以降は上昇幅が大きくなる
  • ただし集団データであり個人差がある
  • 年齢だけで妊娠の可能性が決まるわけではない

正しい情報を知ることは大切です。

そのうえで、不安を増やすためではなく、戦略を立てるために使っていきましょう。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊娠しやすい身体づくりを始めませんか?

宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀

24時間予約受付中

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37歳 低AMH 胚盤胞移植(SEET法)で陽性反応・出産

投稿日:

今回はHさん(37歳)が妊娠されました。

当院にお越しになるまでの経緯

Hさんは、妊娠を望まれてから1年が経過していました。

その間、不妊治療専門クリニックに通院しており、体外受精の段階でした。1回目の採卵を実施され、結果は2個の卵が採れ、初期胚1個を凍結され、移植に進まれましたが結果は残念ながら陰性でした。

クリニックの検査から、低AMH(値0.2)、甲状腺機能低下症、プロテインS活性(値51)が低く血栓ができやすいことなどが確認されました。

当院の鍼灸で体質改善と採卵・移植に向けて鍼灸などをご希望で来院されました。

 

患者さん情報

来院の動機:不妊症

鍼灸の経験:あり(他の不妊鍼灸院を利用していた)

体調:ふつう

睡眠:睡眠時間(平均7時間、就寝0時~起床7時)

生理:順調(28~30日で規則的)、月経前はPMSでイライラ・落ち込みがある。月経時は、下腹部や腰が痛くなり、鎮痛剤を使用。経血の状態は、赤色~レバー状。

食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間は18時~21時、食の趣向は、濃い味、甘いものを好む、飲み物は、水。飲酒・喫煙はなし。

運動:ダンスのレッスン週3回(10~14時)、毎朝ウォーキングと体操を少しする。

ご主人:40歳、特に問題なし

服用されている薬・サプリ:マルチサプリ(ビタミンや鉄など)、

自身で妊活のために行っているセルフケア:朝のウォーキング、体操、3食食べる・内容も気をつける、忙しくしすぎない、お風呂に入る、早く寝る、お灸

 

Hさんの妊娠に至るまでの経緯

2024年11月 採卵周期(保険適用)

初診の際、自律神経のチェックを行った際、多くの不調(不定愁訴)があり、首コリ・肩こり、頭痛、腰痛、左股関節の痛み(坐骨神経痛)、胃もたれ、便秘、めまい、冷え症、疲れやすさなどがありました。

また、日ごろから仕事と妊活の両立から、つよいストレスを感じておられました。

鍼灸では、体の不調に応じた施術と、採卵に向けて卵巣の血流促進を図る施術を行い、妊娠しやすい体づくりを行いました。(当院の不妊鍼灸についての詳細はこちらからご覧ください)

採卵結果は、6個採れた卵から、初期胚1個(8細胞・3日目胚 G2)・胚盤胞4個(5日目胚、4BB・5BB・4BC・4BC)が凍結できました。

2024年12月 移植中止~お休み周期

移植の予定だったが、子宮内膜ポリープがみつかり、オペのため中止。移植は1~2か月後になりました。

2025年2月 移植周期(保険適用、2回目)

今回の鍼灸は移植に向けてフカフカの内膜がはれるように、子宮の血流促進を図りました。

2回目の移植はSEET法(ホルモン補充周期、胚盤胞1個戻し(4BB))、内膜の厚さは10ミリでした。

BT10での判定結果は、見事陽性反応が確認できました。

その後、マタニティ鍼灸に切り替え、妊娠23週まで鍼灸を受けられました。

 

Hさん、本当におめでとうございます。

これからは、お子様と幸せなご家庭を築かれていってください。

また、2人目の時など、何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

Hさん妊娠お喜びの声

▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
 妊活をしていて鍼灸が効果的と知り来院しました。

▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
 体外受精 (ふりかけ法、移植時に SEET法)

▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
 ヨガ・ストレッチ・自宅灸・温活(冬は足首にカイロを貼っていました。)・食養生・その他(ストレスをためないように気をつける)

▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
 最初は別の妊活専門の鍼灸に通っていたが、背中の背骨ラインの鍼しかしてくれず、全身を整えてくれないんだなと感じ、調べるとココにたどり着きました。

最初に機械を使って全身のバランス?を見てくれたのはビックリで、当たっていました。

そして、妊活のつぼを中心に、でも全身の不調もみてくれるので、とても良かったと思っています。

坐骨神経痛や、肩こり、便秘、胃もたれ等不調が多い私ですが、毎回ていねいに見てくれ、症状も緩和できました。

▢同じように悩まれている方へアドバイス(自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たたセルフ妊活など)、やメッセージがあればお願いいたします。
 食事の改善が良かったと思います。今まで気を使った事が無かったですが、和食中心にバランス良く食べることを気をつけ、朝から3食ちゃんと食べる、を意識しました。
また、朝起きてすぐにウォーキングする事も体にとって良かった気がします。気持ち良かったです。
あとは、教えてもらったつぼに家でお灸をすると体が温まってめぐりが良くなった気がします。

 

 

【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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年齢とART妊娠率の関係

投稿日:

体外受精を検討している方、すでに治療を受けている方からよく聞かれるのが、「この年齢だと妊娠率はどれくらいですか?」という質問です。

今回は、日本産科婦人科学会(JSOG)が公表している2022年ARTデータをもとに、

  • 年齢別妊娠率
  • 1回あたり妊娠率と累積妊娠率の違い
  • 数字の正しい受け止め方

について詳しく解説します。

2022年 ARTにおける年齢別妊娠率(胚移植あたり)

  • 26歳:約50%
  • 27歳:約50%
  • 28歳:約48%
  • 29歳:約49%
  • 30歳:約48%
  • 31歳:約48%
  • 32歳:約47%
  • 33歳:約46%
  • 34歳:約45%
  • 35歳:約44%
  • 36歳:約42%
  • 37歳:約40%
  • 38歳:約38%
  • 39歳:約34%
  • 40歳:約31%
  • 41歳:約27%
  • 42歳:約23%
  • 43歳:約18%
  • 44歳:約14%
  • 45歳:約10%
  • 46歳:約6%
  • 47歳:約6%
  • 48歳:約5%

※数値は公開グラフからの読み取りによる概算です。

データから見える傾向

  • 35歳頃から緩やかに低下
  • 40歳以降は低下幅が大きくなる
  • 43歳以降は急激に低下

これは主に、

  • 卵子の染色体異常率の上昇
  • 胚の発育停止率の増加
  • 正常胚の割合の低下

が影響していると考えられています。

「1回あたり妊娠率」と「累積妊娠率」は違う

今回の数字は、1回の胚移植あたりの妊娠率です。

つまり、「その1回で妊娠する確率」を示しています。

しかし、実際の治療では多くの方が複数回の移植を行います。

累積妊娠率とは?

累積妊娠率とは、複数回の治療を重ねた場合に最終的に妊娠する確率のことです。

例えば、1回あたり妊娠率が30%の場合、

  • 1回目:30%
  • 2回目:30%
  • 3回目:30%

と単純計算はできませんが、回数を重ねることで最終的な妊娠率は上昇します。

累積妊娠率 = 1 − (1 − 1回あたり妊娠率)^回数

つまり「毎回30%」でも、6回行えば理論上は約88%まで上昇します。

ただし重要なのは、

  • 各回が完全に独立とは限らない
  • 年齢により正常胚獲得率が変わる
  • 治療中断率の影響を受ける

ため、実臨床ではこの理論値より低くなることが多いです。「1回の数字が低い=妊娠できない」という意味ではありません。

ただし注意点もある

年齢が高くなるほど、

  • 1回あたり妊娠率は低下
  • 正常胚の獲得率も低下
  • 治療継続率も下がる傾向

があります。

そのため、若年層ほど累積妊娠率の上昇幅は大きく、高年齢層では上昇幅が小さくなる傾向があります。ここが「年齢の影響」です。

同じ年齢でも結果は違う

妊娠率は年齢だけで決まりません。同じ年齢でも、

  • 卵子の質
  • 精子の質
  • 胚盤胞到達率
  • 子宮内膜環境
  • 血流
  • 慢性炎症の有無
  • 生活習慣
  • 睡眠
  • ストレス

などによって結果は大きく変わります。

数字を見ると不安になる方へ

確かに、年齢とともに妊娠率は低下します。しかし、

  • 妊娠する力がゼロになるわけではない
  • 低い数字=妊娠できない、ではない
  • 身体づくりでサポートできる部分もある

ということも忘れてはいけません。

当院でも40代で妊娠・出産された方は多くいらっしゃいます。

大切なのは、「数字に振り回されること」ではなく「今できることを積み重ねること」です。

まとめ

  • ART妊娠率は年齢とともに低下する
  • 40歳以降は低下幅が大きくなる
  • ただしこれは1回あたりの妊娠率
  • 累積妊娠率は別の概念
  • 個人差は非常に大きい

正しい情報を知ることは大切です。しかし、その数字をどう使うかはもっと大切です。

不安の材料ではなく、戦略を立てる材料として活用していきましょう。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

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宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀

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妊活中の高温期に控えたい行動7選

投稿日:

高温期(黄体期)は、排卵後から月経までの約2週間。この時期はプロゲステロン(黄体ホルモン)が中心となり、子宮内膜を着床に適した状態へ整える大切な期間です。

よく「高温期に〇〇したらダメですか?」と質問を受けます。

結論から言うと、

❌ 高温期に“絶対してはいけない”と断定できる行動は多くありません。
✅ ただし、“妊娠しやすさを下げる可能性がある行動”は存在します。

今回は、論文で裏付けがあるものだけに絞って解説します。

① 黄体期の飲酒(中等量〜多量)

前向きコホート研究では、黄体期に週3〜6杯以上の飲酒をすると妊娠成立確率が低下する可能性が報告されています。

アルコールは

  • 黄体ホルモンの分泌
  • ホルモン代謝
  • 子宮内膜環境

に影響する可能性があります。

▶︎「1滴もダメ」とは言えませんが、“量を下げる”のが現実的な対策です。

② 喫煙・受動喫煙

喫煙は

  • 卵子の質低下
  • 血流低下
  • 着床率低下

と関連することが整理されています(ASRM委員会意見)。

高温期に限らず、妊活期間中は最も避けたい行動のひとつです。

③ 睡眠不足を放置する

PRESTO研究(妊活中女性の前向き研究)では、

  • 寝つきが悪い
  • 途中覚醒が多い
  • 睡眠の質が悪い

といった睡眠問題が、妊娠しやすさ低下と関連していました。

また、6時間未満の睡眠も関連が示唆されています。

高温期はホルモンと自律神経を乱さないことが大切です。

④ 強いストレス状態を長引かせる

ストレスホルモン(コルチゾール)が高い女性では妊娠成立確率が低いという報告があります。

さらに、ごく初期の流産との関連を示した研究もあります。

高温期は「頑張る時期」ではなく、“回復を優先する時期”です。

⑤ 食事を削りすぎて運動を増やす

研究では、低エネルギー状態(摂取不足+運動過多)で

  • LHパルスの乱れ
  • 黄体機能低下

が報告されています。

※「運動が悪い」わけではありません。問題なのは、

❌ 食事を減らしながら運動を増やすこと

高温期は“削る”より“満たす”が基本です。

⑥ NSAIDs(痛み止め)の排卵周辺での連用

ロキソニンなどのNSAIDsは、排卵に影響しうることが報告されています(LUFとの関連)。

特に排卵をまたぐタイミングでの連用は注意が必要です。

単回使用を過度に恐れる必要はありませんが、継続使用は医師へ相談を。

⑦ 深部体温を上げすぎる行為(長時間の高温環境)

妊娠初期に体温が大きく上昇する状況はリスクと関連する可能性が報告されています。

高温期は「妊娠超初期」と重なる可能性があるため、

  • 長時間のサウナ
  • 熱すぎる湯での長湯

は控えめが安心です。

※「温めるな」ではありません。“上げすぎない”がポイントです。

まとめ

高温期にやるべきことは、特別なサプリでも、特別な運動でもなく、妊娠率を下げる可能性のある刺激を減らすことです。

  • 飲酒は量を減らす
  • 喫煙は避ける
  • 睡眠を整える
  • ストレスを溜め込まない
  • 食事を削らない
  • 深部体温を上げすぎない

妊活は「足し算」より“引き算”が効く時期があります。

高温期はその代表です。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊娠しやすい身体づくりを始めませんか?

宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀

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35歳 多嚢胞性卵巣症候群 流産を乗り越えて胚盤胞移植で陽性反応

投稿日:

大阪市旭区からお越しのTさん(35歳)が妊娠・出産されました。

当院にお越しになるまでの経緯

Tさんは妊娠を望まれてから2年が経過していました。

その間、産婦人科から不妊治療専門クリニックへ転院され、人工授精の段階でした。

クリニックの検査から、黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜ポリープ(手術済)などが確認されていました。

「妊娠しやすい体づくりをしたい」、「人工授精に向けて、妊活について教えてほしい」などのご希望で来院されました。

 

患者さん情報

来院の動機:不妊症

鍼灸の経験:なし

体調:ふつう

睡眠:睡眠時間(平均7時間、就寝時間23時~起床6時30分)、夢をよく見る

生理:順調(28~30日で規則的)、月経前はお腹のチクチク・押されているような痛みがある。月経時は下腹部の痛みがあり、鎮痛剤を服用する。経血の状態は暗赤色~レバー状。

食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間18時~19時、食の趣向は甘いものを好む。飲み物は水・コーヒー。飲酒・喫煙はなし。

運動:時々する

ご主人:35歳、精液所見は特に問題はなし。

服用されている薬・サプリ:クロミッド、黄体ホルモン製剤

 

Tさんの妊娠に至るまでの経緯

2024年5月~7月 人工授精周期(保険適用)

初診の際、Tさんの自律神経の状態をチェックしたところ、お仕事による肩こりや疲れ目、頭痛、冷え性、胃の不調、便秘、ストレスがつよい、などの多くの不定愁訴を抱えておられました。

お仕事と妊活を両立され、毎日とても忙しく過ごされていました。

妊娠しやすい体のシステムは、心身ともに健康な状態で働きやすくなります。

Tさんの場合は、毎日を忙しくされていて、体の不調が、自律神経やホルモンバランスの乱れ、妊娠しやすい体のシステムが働きにくい状態であると考えられるため、体の不調に応じた全身調整と人工授精に向けて、卵胞が十分に育つよう卵巣の血流促進を図る施術を併用しました。

妊娠・出産ができる質の良い卵子を育てるためには、3カ月~半年以上の不妊鍼灸の治療期間が必要であるため、現在の不妊治療周期での妊娠できる可能性を支えながら、今後に排卵してくる卵子が妊娠・出産できる質の良い状態に育つように土台作りも同時にサポートしました。

(当院の不妊鍼灸についての詳細はこちらからご覧ください)

2024年8月 採卵周期(保険適用1回目)

他の不妊治療専門クリニックに転院。

転院先の検査から、ご主人の精索静脈瘤が発覚しました。(以前のクリニックでは確認できていませんでした。)

ご主人の現在の状態では、人工授精による妊娠が難しいため体外受精にステップアップになりました。

また、Tさんご本人も転院後の検査で、甲状腺の数値が高いこと、ビタミンDが低いことが発覚したため、新たに薬とサプリメントが追加され、採卵に向けて卵巣刺激が始まりました。鍼灸では、卵胞の成長をサポートするため卵巣の血流促進を図る方法を行いました。

採卵の結果は、21個が採取でき、スプリット(体外受精8個と顕微授精9個)を行い、12個の胚盤胞(4AA6個・3AA6個)が凍結できました。

2024年10月 移植周期(保険適用1回目)

採卵後、Tさんは移植に進まれました。今回は、凍結融解胚盤胞移植(SEET法・1個戻し)を予定でした。

鍼灸では、移植に向けてフカフカの内膜が作れるように子宮の血流促進を図る方法を行いました。

迎えた移植日当日は、内膜の厚さは12.7ミリと十分に作ることができ、予定通り移植を実施されました。

BT12の判定結果は、陽性反応が確認されましたが、hCG値が56と低値だったため、再判定となりました。

再判定の結果は、残念ながら化学流産となってしまいました。しかし、初めての陽性反応であり、妊娠できるということがわかり、次の移植に期待することにしました。

2024年11月 移植周期(保険適用2回目)

今回の移植も、前回と同様の方法で実施しました。(凍結融解胚盤胞移植(SEET法・1個戻し))

子宮内膜の厚さは10.7ミリとしっかり育ちました。BT13の判定結果は陽性反応が確認でき、hCG値も2000と十分な数値を示しました。

その後、しばらく鍼灸をお休みされ、翌年の2025年10月にお越しになった時は、出産のご報告をいただきました。

現在は、産後、体が十分に回復しない中での子育てで、肩こりや腰痛、お腹の痛みなどがあり、不調に応じた産後のケアを行いました。「2人目妊活の時は、またお願いします」とお話しくださいました。

Tさん、本当におめでとうございます。

お子様と幸せなご家庭を築かれていってください。

また、2人目妊活の時など、何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

Tさん妊娠お喜びの声

▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
 不妊治療

▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
 体外受精 (胚移植)

▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
 ストレッチ・温活・半身浴

▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
 初めて来た時は、2年ほど妊活をしてましたが、なかなかうまくいかず、タイミング・人工受情もダメで、妊娠できない状況でした。

普段から生理痛にも悩んでいましたが、先生方がいつも親身に相談にのって下さって 2ヶ月ほど通ったころにかなり改善されていてとてもおどろきました!

不妊治療中おちこむことも多かったですが、みなさん優しく丁寧に対応して下さって本当に感謝してます!

初めての体外受精をし、2回目で妊娠することができ、こちらに通って本当に良かったです。ありがとうございました。

▢同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)、
やメッセージがあればお願いいたします。
 妊活をはじめてから毎日半浴はかかさずしてましてました。夏でも基本は白湯をのんだりして体をあたためてました。
あとは寝る前にストレッチを必ずしてました!

【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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年齢別AMH中央値と、正しい理解について

投稿日:

AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣内に残っている卵胞の数の目安となるホルモンであり、卵巣予備能を評価するうえで非常に重要な指標です。

不妊治療や妊活において、自身の卵巣の状態を客観的に知るために広く用いられています。

年齢別AMH中央値(JISART:日本人女性15,000例以上の解析)

日本生殖医学会関連のデータとして、日本生殖補助医療標準化機関(JISART)による日本人女性15,000例以上の解析では、年齢別AMH中央値は以下のように報告されています。

  • 27歳以下:4.69 ng/mL
  • 28歳:4.27 ng/mL
  • 29歳:4.14 ng/mL
  • 30歳:4.02 ng/mL
  • 31歳:3.85 ng/mL
  • 32歳:3.54 ng/mL
  • 33歳:3.32 ng/mL
  • 34歳:3.14 ng/mL
  • 35歳:2.62 ng/mL
  • 36歳:2.50 ng/mL
  • 37歳:2.27 ng/mL
  • 38歳:1.90 ng/mL
  • 39歳:1.80 ng/mL
  • 40歳:1.47 ng/mL
  • 41歳:1.30 ng/mL
  • 42歳:1.00 ng/mL
  • 43歳:0.72 ng/mL
  • 44歳:0.66 ng/mL
  • 45歳:0.41 ng/mL
  • 46歳以上:0.30 ng/mL

このように、AMHは年齢とともに徐々に低下し、特に35歳以降、そして40歳以降では低下の速度が大きくなることがわかります。

「27歳以下」「46歳以上」が年齢区分で示されている理由

ここで重要なのは、27歳以下と46歳以上が単一年齢ではなく、「まとめた年齢区分」として示されている点です。これは、日本生殖医学会関連の解析において、統計的に信頼できる中央値を算出するために、症例数が十分に確保できる範囲で単一年齢ごとの解析が行われているためです。

27歳以下では不妊治療を受ける方の割合が比較的少なく、単一年齢ごとの十分な症例数を確保することが難しいため「27歳以下」としてまとめて報告されています。

また、46歳以上では卵胞数の減少に伴いAMHが非常に低値となることが多く、症例数自体も少ないため、「46歳以上」として報告されています。

AMHは妊娠の可否を直接示す指標ではない

AMHは卵巣の状態を知るうえで非常に重要な指標ですが、日本生殖医学会および日本産婦人科学会は、AMHが妊娠の可否を直接示すものではないとしています。

AMHは卵子の数の目安を示す検査であり、卵子の質や妊娠の成立を直接評価するものではありません。

AMHが低値でも妊娠に至るケースはある

実際に、AMHが低値であっても妊娠・出産に至る例は数多く報告されています。

当院においても、AMHが低いと診断された方が、鍼灸によって血流や自律神経の状態を整えた結果、採卵結果が改善し、妊娠・出産に至った例を多数経験しています。

まとめ

AMHは現在の卵巣予備能を知るうえで非常に重要な指標ですが、その数値だけで妊娠の可能性が決まるわけではありません。

身体全体の状態を整え、卵子が育ちやすい環境を整えることが重要です。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

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胚移植前後で変わるサプリメントの選び方 ― とるべきサプリと控えるサプリ ―

投稿日:

胚移植前と移植後ではサプリの目的が変わる

体外受精において、胚移植前と移植後では身体の状態と必要なサポートが異なります。

胚移植前は、

  • 子宮内膜を厚くする
  • 子宮の血流を改善する
  • 子宮環境を整える

ことが重要になります。

一方、胚移植後は、

  • 着床した胚を守る
  • 妊娠を維持する
  • 胎児の発育を支える

ことが優先されます。

そのため、適したサプリメントも異なります。

胚移植前に使用されることが多いサプリメント

L-アルギニン

L-アルギニンは一酸化窒素(NO)の産生を促進し、血管拡張作用により子宮の血流を改善します。

研究では、子宮内膜が薄い方において内膜の厚さが改善したことが報告されています。

子宮血流の改善は、着床環境を整えるうえで重要な要素です。

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用に加え、血流改善作用があります。

子宮動脈の血流を改善し、子宮内膜の発育を促す可能性が示されています。

CoQ10(コエンザイムQ10)

CoQ10はミトコンドリアの働きをサポートする抗酸化物質であり、

  • 卵子の質の改善
  • 子宮細胞のエネルギー産生の改善

に関与すると考えられています。

NAC(N-アセチルシステイン)

NACは強力な抗酸化作用を持ち、炎症を抑制し、子宮環境の改善に寄与する可能性があります。

ビタミンD

ビタミンDは子宮内膜の受容性や免疫調整に関与しています。

ビタミンD不足は妊娠率の低下と関連することが報告されています。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)

オメガ3は炎症を抑制し、子宮内環境を整える作用があります。

慢性的な炎症は着床率低下の原因の一つと考えられています。

その他

以下も子宮環境改善目的で使用されることがあります。

  • ラクトフェリン
  • 葉酸
  • イノシトール

胚移植後に継続が推奨されるサプリメント

胚移植後は、妊娠維持に必要な栄養素を優先します。

葉酸

葉酸は胎児の神経管形成に必須の栄養素です。

妊娠前から妊娠初期にかけての摂取が推奨されています。

ビタミンD

ビタミンDは胎盤形成および免疫調整に重要な役割を果たします。

鉄は胎児への酸素供給に必要です。

鉄不足は妊娠維持に影響を与える可能性があります。

オメガ3脂肪酸

胎児の脳および神経系の発育に関与します。

その他

以下も妊娠維持のために継続されることがあります。

  • ラクトフェリン
  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • プレナタルビタミン

胚移植後に中止を検討することが多いサプリメント

以下は主に卵子の質改善や移植前の環境改善を目的としたものであり、妊娠成立後は中止されることが多いとされています。

  • CoQ10
  • L-アルギニン
  • DHEA
  • メラトニン

胚移植後に慎重に検討する抗酸化サプリメント

抗酸化サプリメントの例:

  • アスタキサンチン
  • レスベラトロール
  • αリポ酸
  • ピクノジェノール
  • 高用量ビタミンC
  • 高用量ビタミンE
  • NAC

これらは移植前には有用と考えられますが、妊娠成立後の必要性については慎重な判断が必要です。

なぜ移植後にサプリを減らすのか

移植前は「妊娠しやすい環境を整える」ことが目的です。

移植後は「妊娠を維持する」ことが最優先となります。

そのため、卵子や内膜改善を目的としたサプリメントは役割を終えることがあります。

まとめ

胚移植前は…

  • 子宮内膜を厚くする
  • 子宮血流を改善する
  • 子宮環境を整える

胚移植後は…

  • 妊娠維持
  • 胎児発育のサポート

へと目的が変わります。

サプリメントは、目的に応じて適切に使用することが重要です。

※本記事は医学論文および生殖医療機関の情報をもとに作成しておりますが、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。サプリメントの使用や中止については、必ず主治医の指示に従ってください。

📚参考文献

  • Takasaki A, et al. Effect of L-arginine on uterine blood flow in infertile patients. Fertil Steril. 2010.
  • Liv Hospital. Supplements and embryo transfer.
  • Soliman MY, et al. Antioxidants and female fertility. Arch Gynecol Obstet. 2024.

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

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高温期に体温が下がる人の共通点

投稿日:

妊活中の方からよくあるご相談が、

「高温期なのに体温がガタガタします」
「数日で下がってしまいます」

というものです。

基礎体温は妊娠の可否を直接決めるものではありませんが、黄体機能の状態を反映する間接指標として重要です。

今回は、黄体期に体温が不安定になる背景を、研究データをもとに整理します。

高温期とは何か

排卵後、卵巣から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は体温を上昇させます。

プロゲステロンは、

  • 子宮内膜を着床可能な状態に整える
  • 免疫環境を調整する
  • 妊娠維持を助ける

という重要な役割を持ちます。

したがって、

  • 高温期が短い
  • 途中で下がる
  • 上がりきらない

場合、黄体機能の問題が疑われることがあります。

高温期が下がりやすい人の共通点

① 黄体機能不全(Luteal Phase Defect)

黄体期が10日未満、またはプロゲステロン分泌が十分でない状態。

プロゲステロン不足は着床率低下と関連することが報告されています。

② 慢性的ストレス

ストレスは視床下部–下垂体–卵巣軸(HPO軸)に影響します。

コルチゾール上昇は、

  • 排卵障害
  • 黄体機能低下
  • 妊娠率低下

と関連することが報告されています。

③ 低BMI・急激な体重減少

エネルギー不足は視床下部機能を抑制し、プロゲステロン分泌が不安定になります。

過度なダイエットや激しい運動も影響します。

④ 睡眠不足

メラトニン分泌異常や自律神経バランスの乱れはホルモン分泌に影響します。

近年、酸化ストレスと卵巣機能の関連も報告されています。

⑤ 黄体期の飲酒

排卵後のアルコール摂取が妊娠率低下と関連する可能性が示唆されています。

ホルモン環境や子宮内膜受容能への影響が理論的に考えられています。

体温が下がった=妊娠できない?

必ずしもそうではありません。

基礎体温は、

  • 睡眠
  • 測定時間
  • 体調
  • 室温

の影響を受けます。

しかし、

  • 高温期が毎回短い
  • 10日未満
  • 排卵後すぐ下がる

場合は、医療機関でのホルモン評価が推奨されます。

臨床的に重要な視点

黄体期は単に「体温が高い期間」ではありません。

  • 子宮内膜が受精卵を受け入れる準備をする期間
  • 免疫寛容が形成される期間
  • 妊娠成立の最終ステップ

です。

黄体期を安定させることは、妊娠率向上に直結する重要要素です。

まとめ

高温期が不安定な方に多い要素は、

  • 慢性ストレス
  • 睡眠不足
  • 低体重・急激な体重減少
  • 過度な運動
  • 排卵後の飲酒

基礎体温は結果であり、身体の内部環境の反映です。

高温期を整えることは、着床環境を整えることと同義です。

📚参考文献

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30歳 子宮内膜ポリープ 3回目の胚盤胞移植(SEET法)で陽性反応

投稿日:

大阪市からお越しのIさん(30歳)が妊娠されました。

当院にお越しになるまでの経緯

Iさんは、妊娠を望まれてから2年が経過していました。その間、不妊治療専門クリニックでタイミング療法から始まり、当院にお越しになった時点では、体外受精(顕微授精)まで進み、初期胚5個(3日目胚1個・桑実胚4個)を凍結されていました。

また、クリニックの検査から、テストステロンがやや高値であること、子宮内膜ポリープ(手術済)が確認されていました。

今後の移植に向けて、冷え性などの体質を改善したいと鍼灸をご希望されました。

患者さん情報

来院の動機:不妊症

鍼灸の経験:なし

体調:良好

睡眠:睡眠時間 平均7時間(就寝時間23時~起床時間6時)、夢をよく見る

生理:順調(月経周期30~35日で規則的)、月経前は眠気・胸の張りがあり、月経時の痛みはなし。経血の状態は、赤色。

食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間19時~20時、食の趣向は薄味を好む。飲み物は水、お茶。飲酒・喫煙はなし。

運動:毎日、ウォーキング

ご主人:28歳、飲酒は月1回、喫煙はなし。

服用されている薬・サプリ:エストラーナテープ、ルテウム、葉酸、亜鉛、ビタミンD

妊活として行っているセルフケア:温かいものを飲む、葉酸を摂る、なるべく規則正しい生活をする。

 

Iさんの妊娠に至るまでの経緯

2024年11月 移植周期(保険適用1回目)

鍼灸を始めた時点で、移植周期を予定されていました。

日ごろから便秘、肩こり、頭痛、むくみなどの不調があったため、症状に応じた施術に加え、移植に向けてフカフカの子宮内膜が作れるよう、子宮の血流促進を図る施術を行いました。

(当院の不妊鍼灸の詳しい内容はこちらからご覧ください)

移植当日は、子宮内膜も十分に成長し、融解した初期胚が胚盤胞(2AB)にまでさらに成長し、胚盤胞移植(ホルモン補充周期・1つ戻し)ができました。

2025年5月 移植周期(保険適用3回目)

前回の移植後しばらくしてから、再びお越しになったときは、3回目の移植を予定されていました。

1回目の移植の判定結果は陰性で、その後トリオ検査をされていました。

その結果、EMMA・ALICE検査は問題なく、ERA検査は実施できなかったとのことでした。今回の移植は、胚盤胞(4AA)移植を予定されていました。

今回も移植に向けて子宮内膜に十分な厚みを持たせるために、子宮の血流促進を図りました。また、移植日前後に鍼灸レーザーを行い、着床を誘導できるよう施術を行いました。

2025年10月 妊娠のご報告

この時、お越しの際、「この前の移植で妊娠しました。」とのご報告をいただき、この時点で21週目になっておられました。

妊娠後はつわりがひどく入院されていて、退院後は便秘と腰痛のお悩みがあったため、マタニティ鍼灸で症状に応じた施術と妊娠維持の施術を併用しました。

 

Iさん、本当におめでとうございます。

これからもお子様と幸せなご家庭を築かれていってください。

2人目妊活の時など、また何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただいきますのでよろしくお願いいたします。

 

Iさん(30歳)妊娠お喜びの声

▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
 移植に向けて、血流を良くしたり、体調を整えたかったため

▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
 体外受精 (移植3回目(体外授精・SEET法・AHA・ヒアルロン酸)、採卵2回目

▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
 ストレッチ・自宅灸・ウォーキング・サプリメント

▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
 移植前に通っていたクリニックから鍼灸に通うといいよとアドバイスをいただき、通い始めました。
鍼灸に通うのは初めてで不安はありましたが、痛みや熱さはないか聞きながらやってくださり、体の不調や不妊治療のこともいろいろと聞いていただけたので、安心して通うことができました。
施術後は体がポカポカするようになり、肩や首のコリも軽くなりました。

▢同じように悩まれている方ヘアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)、やメッセージがあればお願いいたします。
 どのようにして上手くいったのかは分かりませんが、3回目の移植の前に行きたいところに行ったり、食べたいものを食べたりしながら体調を整えました。移植のときはなるべくリラックスして、ストレスをためないように過ごしました。

【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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アルコールは「量」よりも「タイミング」が妊娠率に影響する?

投稿日:

妊活中の方からよくいただく質問のひとつが、
「お酒はどれくらいなら大丈夫ですか?」というものです。

「少しくらいなら平気?」
「毎日じゃなければいい?」
「ワインなら大丈夫?」

実は、この“少し”がどれくらいなのかを正しく知ることが大切です。

これまでの研究では主に飲酒量との関係が検討されてきました。しかし近年、月経周期のどの時期に飲むか(タイミング)まで解析した研究や、長期追跡による大規模コホート研究が報告され、より具体的な知見が蓄積されつつあります。

本記事では、スウェーデンおよびデンマークを中心とした代表的研究をもとに整理しました。

妊活中のアルコールの“具体的な量”の指標

「1杯」とはどれくらい?

海外論文でいう「1杯(1 drink)」は、
純アルコール約12〜14gを含む量を指します。

日本で分かりやすく言い換えると、

お酒の種類1杯の目安
ビール(5%)約330ml(小瓶〜グラス1杯)
ビール中瓶500ml → 約1.5杯分
ワイン(12〜14%)約120〜150ml(グラス1杯)
日本酒約1合(180ml)
焼酎(25%)約60ml
チューハイ(5%)約350ml

つまり、

ビール中瓶1本=約1.5杯
ワイングラス2杯=約2杯

というイメージです。

研究1.スウェーデンの18年間追跡研究

ストックホルム在住女性7,393人を18年間追跡した前向き研究では、飲酒量と不妊関連検査との関連が検討されました。

分類は以下の通りです。

  • 低飲酒:週2.5杯未満(例:ビール350mlを週2回まで)
  • 中等度:週2.5〜7杯未満
  • 高飲酒:週7杯以上

その結果、

  • 高飲酒群では不妊検査を受けるリスクが約1.6倍
  • 低飲酒群では不妊検査リスクが有意に低下

という関連が報告されています。

この研究は妊娠率そのものではなく「不妊検査受診」を指標にしていますが、習慣的な高飲酒が妊孕性に何らかの影響を及ぼしている可能性を示唆するデータといえます。

研究2.デンマークの追跡研究:年齢との関連

デンマークの女性7,760人を平均約5年間追跡した研究では、

30歳未満では明確な関連は認められず

30歳以上で週7杯以上の飲酒により不妊リスクが約2.26倍

という結果が報告されました。

この結果は、年齢が上がるほどアルコールの影響が顕在化する可能性を示しています。

妊娠力は年齢とともに自然に低下するため、そこに飲酒が加わることで影響が強まる可能性が考えられます。

研究3.妊娠までの期間(TTP)と飲酒量

デンマークの6,000人以上を対象とした研究では、妊娠までに要した期間(Time to Pregnancy)と飲酒量の関係が調査されています。

週1〜7杯程度では明確な妊娠率低下は認められなかった

14杯以上では妊娠率低下の傾向

と報告されています。

ただし、研究間で結果は一貫しておらず、低〜中等度飲酒の影響は一定していないというのが現状です。

なぜ結論が分かれるのか

アルコール研究が一律の結論に至らない理由として、以下が考えられます。

  • 個人のアルコール分解能の違い
  • 喫煙やBMIなどの交絡因子
  • 年齢差
  • 自己申告による誤差
  • 飲酒タイミングを考慮していない研究が多い

特に最近の研究では、排卵後(黄体期)の飲酒が妊娠率低下と関連する可能性が指摘されています。

黄体期は受精卵が着床準備を行う非常に繊細な時期です。この時期のアルコール曝露は、ホルモン環境や子宮内膜の受容能に影響を与える可能性が理論的に考えられます。

当院の推奨基準

妊娠率を上げたい場合は、

✔ できれば禁酒
✔ 飲むなら週1杯まで
✔ 排卵後(高温期)は飲まない
✔ 連日飲まない

を推奨しています。

特に30歳以上では、より慎重な判断が望ましいと考えます。

まとめ

✔ 1杯=ビール350ml程度
✔ 週7杯=毎日晩酌レベル
✔ 30歳以上で影響が強まる可能性
✔ 妊活中は週1杯以下がより安全
✔ 排卵後は禁酒が安心

妊活は「大丈夫かどうか」ではなく、
「少しでも妊娠率を上げる選択をするかどうか」です。

生活習慣を整えることは、
未来の妊娠率への投資でもあります。

監修:院長 宇都宮泰子

📚参考文献

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体外受精と運動・ストレス「動いたほうがいいの?」「安静にすべき?」

投稿日:

体外受精(ART)に取り組む中で、
「治療前は運動した方がいいのか」
「胚移植後は安静に過ごすべきなのか」
「ストレスはどこまで妊娠に影響するのか」
といった疑問を抱く方は非常に多いのではないでしょうか。

「動きすぎると着床しないのでは」
「ストレスを感じたら妊娠できないのでは」
と不安になり、必要以上に生活を制限してしまう方も少なくありません。

近年の研究を整理すると、運動とストレスについて、より冷静で現実的な理解が可能になってきています。

治療前の運動は、体外受精の成績と関連する可能性がある

ハンガリーで行われた研究では、体外受精または顕微授精に臨む女性26名を対象に、治療前の身体活動量と治療成績の関係が調べられました。

その結果、以下の関連が認められました。

  • 身体活動量が多い女性ほど成熟卵数が多い
  • 良好胚の割合が高い
  • 妊娠判定時のhCG値が高い

ここで注目されたのが、唾液中の酸化ストレスマーカー(8-OHdG)です。

「活性酸素が多い方が妊娠しやすい」のか?

身体活動量が多い群では8-OHdGが高値を示し、妊娠成立との関連が報告されました。

ただし、これは「活性酸素が多いほど妊娠しやすい」と単純に結論づけているわけではありません。

研究で示唆されているのは次のようなメカニズムです。

  • 運動により一時的に酸化ストレスが増加する
  • それに対する抗酸化防御機構が活性化する
  • そのバランスが保たれている状態が、生殖機能にとって好ましい可能性がある

活性酸素は「悪者」ではない

活性酸素はエネルギー代謝の過程で必ず産生される物質です。

過剰であれば細胞障害や老化を引き起こしますが、同時に次のような重要な役割も担っています。

  • 細胞内シグナル伝達
  • 免疫調節
  • 卵胞発育や排卵に関わる生理反応

重要なのは、活性酸素を「ゼロにすること」ではなく、
抗酸化システムとのバランスが保たれていることです。

運動がもたらす「良い酸化ストレス」

運動によって一時的に活性酸素は増えますが、それに反応して次の抗酸化酵素が誘導されます。

  • SOD
  • カタラーゼ
  • グルタチオンペルオキシダーゼ

この「適度な刺激によって身体が強くなる反応」はホルミシス効果と呼ばれ、生殖機能においても重要な意味を持つと考えられています。

移植前後は「安静にしすぎなくてよい」

米国の前向きコホート研究では、凍結融解胚移植(ホルモン補充周期)を受ける女性82名を対象に、活動量とストレス指標が検討されました。

  • 妊娠群と非妊娠群で身体活動量に差はなし
  • 活動量が多くても妊娠率は低下しない
  • 睡眠時間や心拍数に有意差なし
  • コルチゾール値と妊娠率に明確な関連なし

つまり、移植後に極端に安静にする必要はないと考えられます。

ストレスは「質」が重要

ストレスは「あるかないか」ではなく、その質が重要です。

ストレスの種類

  • 挑戦や期待を伴うポジティブなストレス(ユーストレス)
  • 抑圧感・無力感を伴うネガティブなストレス(ディストレス)

慢性的なネガティブストレスの影響

  • 交感神経の過活動
  • HPA軸の持続的活性化
  • 炎症反応の増強
  • 睡眠障害
  • HPO軸の抑制

日常生活での一時的な緊張までを過剰に恐れる必要はありません。
問題となるのは慢性的で強いネガティブストレスです。

では、どう過ごすのがよいのか

治療前

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • ストレッチやヨガ
  • 日常的な身体活動

無理なく継続することが大切です。

移植後

  • 特別に運動量を増やす必要はない
  • 極端に安静にする必要もない
  • 「普段どおり」を意識する

まとめ

  • 治療前の適度な運動は成績と関連する可能性がある
  • 一過性の酸化ストレスは防御機構を活性化する
  • 移植前後に極端な安静は不要
  • 問題となるのは慢性的なネガティブストレス

運動もストレスも、妊娠率だけを目的に管理するものではありません。
プレコンセプションケアとして、治療前からの運動習慣と無理のないストレスマネジメントを大切にしていきましょう。

📚参考文献

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授かるために、私が「やめた」ことランキング

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妊活というと、「何を足すか」「何を頑張るか」に目が向きがちです。

しかし、当院で妊活のご相談を受けていると、妊娠に近づくきっかけになったのは“新しく始めたこと”よりも“思い切ってやめたこと”だったという声を多く耳にします。

今回は、妊活中の方から実際によく聞く「やめてよかったこと」を、ランキング形式でご紹介します。

第5位:SNSでの「他人の妊娠報告」チェック

「親友の妊娠報告に『おめでとう』と打つ指が震えて、涙が止まりませんでした」

  • 他人と比べるつもりはなくても、心が勝手に傷ついていた
  • 喜べない自分を責めてしまっていた
  • SNSを見るたびに自己否定が強くなっていた

SNSを遮断したのは、冷たくなりたかったからではなく、これ以上、自分を嫌いにならないためだった、そう話される方が少なくありません。

第4位:自己流の「タイミング法」

「不妊治療という言葉を認めるのが怖くて、何ヶ月も一人で粘っていました」

  • 排卵検査薬に頼り続け、原因が分からないまま時間が過ぎていた
  • 毎月結果に一喜一憂し、心身ともに疲弊していた
  • 夫婦関係が義務的になっていた

勇気を出して専門家に相談したことで、「自分ではどうにもならない理由」が見つかり、ようやく前に進めたと感じる方が多いです。

第3位:冷たい飲み物と「シャワーだけ」の入浴

忙しさを理由に、自分の身体を後回しにしていませんでしたか。

  • 冷えを自覚していなかった
  • 食事も入浴も「とりあえず」で済ませていた
  • 自分の身体を雑に扱っていたことに、後から気づいた

湯船に浸かり、身体を温める時間を持つことで、「自分の身体を大切にしている感覚が戻った」と話される方が多くいらっしゃいます。

第2位:過度な「妊活ストイック」

妊活を頑張るほど、苦しくなっていませんでしたか。

  • 食事や行動を厳しく制限していた
  • 楽しむことに罪悪感があった
  • 心の余裕がなくなっていた

少し力を抜き、「完璧を目指す妊活」をやめたことで、心と身体が同時に楽になった、という声をよく聞きます。

第1位:夜11時以降のスマホ(夜更かし)

不安な夜ほど、検索やSNSを見続けてしまう。

  • 情報を集めるほど不安が増えていた
  • 睡眠の質が下がり、疲れが取れなかった
  • 自律神経が乱れていた

スマホを置いて眠るようになってから、体調や基礎体温の変化を実感した、そんな声も少なくありません。

最後に

ここでご紹介した内容は、当院で妊活サポートを行う中で、実際に通われている方々から日々のカウンセリングや施術の場で伺っている声をもとにまとめたものです。

特定の方の体験談ではなく、妊活中の多くの方に共通して見られる悩みや気づきを、現場の実感としてお伝えしています。

妊活は、頑張り続けることだけが正解ではありません。やめること、休むこと、整えること。それもまた、妊娠への大切な一歩です。

📚参考文献

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セルフ妊活ランキング|自宅でできる本当に大切な5つの習慣

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「妊活のために、何から始めればいいのかわからない」
「病院以外で、自分にできることはある?」

このような声は非常に多く聞かれます。

結論から言うと、セルフ妊活で最も重要なのは“特別なこと”ではなく、生活の土台を整えることです。本記事では、エビデンス・再現性・安全性・継続性を基準に、専門家の立場から見たセルフ妊活ランキングを詳しく解説します。

第1位:睡眠の質を整える(妊活の最重要項目)

なぜ睡眠が妊活で最も重要なのか

睡眠は、視床下部―下垂体―卵巣(HPO)軸の働きと深く関係しています。この軸が乱れると、以下のような影響が出やすくなります。

  • 排卵の遅れ・無排卵
  • 黄体機能の低下
  • 着床環境の悪化

また、夜間に分泌されるメラトニンは、卵子の酸化ストレスを抑える作用があることも知られています。

今日からできるセルフ対策

  • 就寝90分前から照明を暗くする
  • スマートフォンは目に入らない位置へ
  • 起床時間を一定に保つ(休日も±1時間以内)

👉 睡眠は「量」より質とリズムが重要です。

第2位:食事の見直し(血糖と炎症のコントロール)

妊活における食事の本質

妊活中の食事で重要なのは、

  • 血糖値を乱高下させない
  • 慢性炎症を起こさない

という2点です。

血糖の乱れや炎症は、

  • 卵子の質
  • 子宮内膜環境
  • ホルモンバランス

すべてに影響します。

実践ポイント

  • 毎食、タンパク質を必ず入れる
  • 甘い物は空腹時を避ける
  • 「制限」より「組み合わせ」を意識する

※サプリメントより、まずは食事の土台が優先です。

第3位:ストレスケア(自律神経を整える)

ストレスが妊活に与える影響

強い心理的ストレスは、コルチゾール分泌を高め、

  • 排卵障害
  • 黄体機能低下
  • 着床率低下

と関連することが報告されています。

セルフでできること

  • 1日5分の深呼吸
  • 情報を入れすぎない時間をつくる
  • 「頑張りすぎていないか」を定期的に振り返る

👉 妊活は「努力量」ではなく「安定度」が重要です。

第4位:軽い運動(やりすぎないことが重要)

運動は“適量”が鍵

適度な運動は、

  • 血流改善
  • インスリン感受性向上
  • ストレス軽減

に役立ちますが、強すぎる運動は逆効果になることもあります。

おすすめの目安

  • ウォーキング20〜30分
  • 会話ができる強度
  • 毎日でなくてもOK

第5位:セルフケア(お灸・温め)

セルフケアの役割

セルフお灸や温めは、

  • 冷え対策
  • 血流の補助
  • 自分の身体を観察する習慣

という意味で有効です。

注意点

  • 強刺激は避ける
  • 出血・発熱時は控える
  • 「毎日必須」にしない

注意:優先度が低い・誤解されやすいもの

  • サプリの多用
  • 極端な糖質制限
  • 情報収集しすぎ
  • 強度の高い運動

まとめ

セルフ妊活で最も重要なのは、身体を「整った状態で保つこと」です。

特別なことを足すよりも、乱れを減らすことが妊娠率を高めます。

📚参考文献

  • Tamura H, et al. Melatonin and female reproduction. J Obstet Gynaecol Res. 2014;40(1):1–11.
  • Chavarro JE, et al. Dietary carbohydrate quantity and quality in relation to ovulatory infertility. Hum Reprod. 2009;24(2):393–402.
  • Berga SL, et al. Stress and reproductive dysfunction. Endocrinol Metab Clin North Am. 2015;44(3):521–535.
  • 厚生労働省. 健康づくりのための睡眠ガイド2023.

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検査で異常なしでも妊娠しない理由とは?

投稿日:

「検査では異常なしと言われたのに、なかなか妊娠しない」
「不妊治療を続けているけれど、思うような結果が出ない」

不妊治療では、卵巣や子宮の検査を行い、数値や画像上の異常を確認します。しかし近年の研究では、妊娠の成立には検査では評価しきれない「子宮内の環境」が関与していることが示されています。

不妊検査で評価されるのは「構造」が中心

一般的な不妊検査では、

  • 排卵の有無
  • ホルモン値
  • 卵管の通過性
  • 子宮の形態

といった構造的な異常の有無が中心に評価されます。

一方で、これらに異常が認められないにもかかわらず、妊娠に至らないケースが一定数存在することも事実です。

この背景として、研究では子宮の形だけでなく、子宮内膜を含む「局所環境」そのものが重要であるという視点が示されています。

妊娠は「免疫が関与する現象」である

MorとCardenasは、妊娠を単なる免疫抑制状態ではなく、母体の免疫システムが動的に調整される特殊な生理現象として捉えています。

この研究では、妊娠期には免疫が一律に弱まるのではなく、妊娠の時期や部位に応じて、免疫反応が精密に制御されていることが示されています。

つまり、妊娠の成立には免疫が適切に働くことそのものが必要であると考えられています。

子宮内膜局所の免疫環境の重要性

Erlebacherは、母体と胎児が接する「母体–胎児界面」において、局所免疫環境が妊娠成立と維持に重要な役割を果たしていることを詳細に解説しています。

胎児は母体にとって遺伝的に異物であるにもかかわらず、拒絶反応が起こらず妊娠が維持されるのは、子宮内膜局所における免疫調整機構が存在するためであるとされています。

このことから、妊娠は単に受精卵の問題だけではなく、子宮内膜側の環境が整っているかどうかが重要であるという視点が示されています。

「異常なし不妊」と呼ばれる背景

検査で異常が見つからない場合でも、

  • 子宮内膜の局所環境
  • 免疫応答の調整状態
  • 身体全体の恒常性

といった要素が、妊娠の成立に影響している可能性があります。

これらは一般的な血液検査や画像検査では評価が難しく、そのため「原因不明」「異常なし」と診断されることがあります。

研究が示しているのは、妊娠は構造だけで説明できる現象ではないという点です。

不妊治療と並行して身体を整えたい方へ

不妊治療を続ける中で、

  • 検査では問題がないと言われている
  • 治療を重ねても結果につながりにくい
  • 身体の土台から見直したい

そのような思いから、不妊鍼灸を検討される方も少なくありません。

鍼灸は、身体全体の状態に着目し、妊娠に関わる環境づくりをサポートする方法のひとつとして医療と並行して取り入れられるケースがあります。

まとめ

研究から、妊娠の成立には

  • 子宮内膜を含む局所環境
  • 免疫システムの調整
  • 母体全体の恒常性

が関与していることが示されています。

検査で異常がない場合でも、身体全体を見直す視点が妊活において重要となることがあります。

監修:宇都宮鍼灸良導絡院
院長 宇都宮泰子

📚参考文献

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着床不全(RIF)とは?原因・検査・治療を医学論文から徹底解説

投稿日:

良好な胚を移植しているのに、なかなか妊娠に至らない――。

このような経験をされる方は少なくありません。

近年、研究が進むにつれ、着床は「胚の質」「子宮内膜」「免疫」「ホルモン」「子宮収縮」など複数の因子が関わる極めて複雑なプロセスであることが明らかになっています。

この記事では、最新の医学論文をもとに、着床不全(RIF:Recurrent Implantation Failure)の原因や検査、治療、そして鍼灸が補助療法としてどのように役立つのかを詳しく解説します。

着床不全(RIF)とは

着床不全(RIF:Recurrent Implantation Failure)には世界で統一された明確な定義はありませんが、代表的な基準は以下です。

  • 良好胚(胚盤胞)を3〜4回以上移植しても妊娠に至らない状態(Coughlan et al., 2014)
  • PGT-Aで正常胚を2回移植しても妊娠しない場合(Munne et al., 2019)

これは「治療がうまくいっていない」というより、胚側・子宮側・母体側の要因が重なって着床が成立しない状態を示しています。

着床不全の主な原因(医学論文より)

1. 胚側の原因(染色体異常)

着床不全の最大の要因とされるのが、胚の染色体異常です。

年齢とともに異常率は増加し、40歳前後では胚の70%以上が異常となることも報告されています。

PGT-A研究では、正常胚を選別することで妊娠率が大きく改善したとされています(Munne et al., Fertil Steril, 2019)。

2. 子宮内膜因子(厚さ・血流・受容性)

  • 内膜の厚さ:内膜7mm未満は妊娠率が低下(Kasius et al., Hum Reprod Update, 2014)
  • 着床窓のずれ(内膜受容性):ERA検査では約30%の女性にズレがあると報告(Ruiz-Alonso et al., 2013)

着床窓が数時間〜数十時間ずれるだけで胚が着床しにくくなり、移植日を調整する「個別化胚移植(pET)」で妊娠率が上がった例もあります。

3. 慢性子宮内膜炎(CE:Chronic Endometritis)

慢性子宮内膜炎はCD138陽性形質細胞が増えた状態で、RIFの30〜56%で見られるとも報告されています(McQueen et al., 2014)。

抗生剤治療で改善した患者では、妊娠率が有意に上昇した例が多数あります。

さらに杉山産婦人科(黒田医師)の研究では、 「形質細胞5個以上」で妊娠率が最も低下するというデータも出ています。

4. 子宮の収縮(コンパクション)

胚移植時の子宮収縮が強いと、胚の排出・着床障害につながる可能性があります。

Fanchinらの研究(1998)では、移植直後の収縮が強いほど妊娠率が下がることが示されました。

ホルモン補充周期は子宮収縮が増えやすいため、治療時期・方法の見直しが必要なケースもあります。

5. 免疫・血液凝固異常

  • 抗リン脂質抗体症候群:着床障害・流産と強く関連
  • 血液凝固異常(血栓体質)
  • NK細胞の過活性など免疫バランスの乱れ

ただし、免疫治療はまだ標準治療として確立しておらず、エビデンスが限定的である点に注意が必要です。

6. 全身要因(甲状腺・ビタミンDなど)

  • TSH高値(>2.5)は着床率低下の報告(Reh et al., 2010)
  • ビタミンD不足はART妊娠率の低下と関連(Rudick et al., 2014)

妊活中は身体全体のコンディションが子宮に大きく影響します。

着床不全で推奨される検査

■ 子宮内環境

  • 子宮鏡検査
  • 慢性子宮内膜炎(CD138染色)
  • ERA(内膜受容性)

■ 血液検査

  • 甲状腺(TSH/FT4)
  • 抗リン脂質抗体
  • ビタミンD(25(OH)D)

■ その他

  • 内膜厚・血流
  • ホルモン(E2, P4)
  • 子宮の収縮評価

着床不全の治療アプローチ(科学的根拠あり)

1. 慢性子宮内膜炎の治療

抗生剤で治療後に妊娠率が改善したとする研究は多く、

Cicinelliらの研究では妊娠率が約2倍に上昇しました。

2. ERAによる個別化胚移植(pET)

着床窓のずれがある女性で、移植日を調整することで妊娠率が改善した報告があります(Ruiz-Alonso et al., 2013)。

3. 子宮収縮の抑制(アトシバンなど)

アトシバン投与で妊娠率が改善した研究もあり(Ng et al., 2014)、

子宮収縮が強いタイプのRIFには効果が期待されます。

4. ビタミンD補給(不足例)

ビタミンD不足の女性はART妊娠率が低下し、補給による改善報告もあります(Pacis et al., 2020)。

5. 子宮鏡下の治療

ポリープ・癒着・粘膜下筋腫を切除することで、妊娠率が有意に改善したとするメタ解析があります(Pundir et al., 2014)。

鍼灸は着床環境を整える「補助療法」として有効

鍼灸は体質改善を目的とした補助療法であり、以下の点で着床環境の改善が期待できます。

  • 子宮・卵巣の血流改善(Stener-Victorin et al., 2006)
  • 自律神経の調整によるストレス緩和
  • 子宮収縮の抑制
  • ホルモンバランスの安定

医療治療と併用することで、土台から整えるサポートとなります。

まとめ

着床不全(RIF)は、胚・子宮内膜・免疫・ホルモン・血流など複数の要因が複合的に関与する疾患です。

大切なのは、原因を正しく評価して適切な対策を行うこと、そして同時に、鍼灸・生活改善で妊娠しやすい身体の土台を整えることです。

宇都宮鍼灸良導絡院では、着床環境を整えるための施術・カウンセリングを行っています。「良好胚なのに着床しない」 「移植を繰り返しても妊娠しない」 このようなお悩みがある方は、一度ご相談ください。

📚参考文献

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妊活中にビタミンDが大切な理由と、効率よく摂るための食材・サプリメント

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妊活中にビタミンDが大切な理由と、効率よく摂るための食材・サプリメント

ビタミンDというと「骨のビタミン」というイメージが強いかもしれませんが、近年では、女性・男性ともに「妊娠しやすい身体づくり」に関わる重要な栄養素であることがわかってきました。

卵巣や子宮内膜、精巣、免疫、ホルモンなど、生殖機能に関わるさまざまな部位にビタミンD受容体が存在することが報告されています。

この記事では、妊活中にビタミンDがどのように役立つのか、どんな食材に多く含まれているのか、そしてサプリメントの使い方のポイントについてまとめます。

妊活とビタミンDの関係

1.女性にとってのビタミンDの役割

女性の身体では、卵巣・子宮内膜・胎盤などにビタミンD受容体があり、ビタミンDは次のような働きに関わると考えられています。

  • 卵胞の発育や排卵をサポートする
  • 子宮内膜を「受精卵を迎え入れやすい状態」に整える
  • 免疫バランスを整え、着床しやすい環境づくりに関与する
  • 一部の研究では、血中ビタミンDが十分な女性のほうが、体外受精などで妊娠率・出生率が高いという報告もある

また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)をもつ女性で、ビタミンDを補うことで排卵率や妊娠率が改善したという報告もあります。

すべてのケースで効果が出るわけではありませんが、「卵巣や子宮の働きを支える栄養素の一つ」として注目されています。

2.男性にとってのビタミンDの役割

男性の精巣や精子にもビタミンD受容体があり、ビタミンDは次のような点と関連すると報告されています。

  • 精子の運動率(よく動くかどうか)
  • 精子の前進運動能(まっすぐ進めるかどうか)
  • 正常形態率(形の整った精子の割合)
  • 男性ホルモン(テストステロン)との関連

不妊男性を対象とした臨床試験では、ビタミンDを補給したグループで、精子の運動率や正常形態率が改善したという結果も出ています。

一方で、精子数やホルモン値などは研究によって結果が分かれており、「ビタミンDさえ飲めばよい」というものではありません。

ただし、精子の質を整えるうえで、ビタミンD不足を放置しないことは大切だと考えられます。

ビタミンDを多く含む食品

ビタミンDは、食事では主に以下のような食品に多く含まれています。

  • 鮭(さけ)
  • さんま
  • うなぎ(蒲焼)
  • さば缶(さば水煮・味噌煮など)
  • 卵(特に卵黄)
  • きのこ類(しいたけ、まいたけ、エリンギなど)

脂ののった魚にはビタミンDが豊富に含まれ、卵やきのこ類を組み合わせることで、さらに摂取量を増やすことができます。

特にきのこは、日光や紫外線に当てることでビタミンD量が増えるものもあり、「干ししいたけ」などは手軽なビタミンD源になります。

ただし、日本人の平均的な食生活では、食事だけで十分なビタミンDをとれていない人も多いとされています。

魚を食べる頻度が少ない、外食やパン中心の生活が多い、といった場合は、意識的にメニューに取り入れる必要があります。

日光浴とビタミンD合成

ビタミンDの大部分は、皮膚に日光(紫外線B波)が当たることで体内に合成されます。

理論上は、日光浴がしっかりできていれば、食事からの摂取量が少なくてもある程度はカバーできます。

しかし現代では、次のような理由からビタミンD不足になりやすいとされています。

  • デスクワーク・リモートワークで、屋外に出る時間が少ない
  • 一年中、日焼け止めや長袖でしっかり紫外線対策をしている
  • 冬場は日照時間が短く、太陽の高度も低い

妊活中は、皮膚の健康やしみ対策も大切ですので、無理に長時間の日光浴をする必要はありません。

その代わり、食事とサプリメントを上手に組み合わせて、必要量を補う発想が現実的です。

サプリメントでビタミンDを補うときのポイント

食事や日光だけでは足りない場合、ビタミンDのサプリメントを利用するのも一つの方法です。

一般的には、成人で1日あたり 800〜2,000 IU(約 20〜50 µg)程度の範囲で用いられることが多いとされていますが、必要量や安全な上限は体格・生活環境・もともとの血中濃度などによって変わります。

サプリメントを利用する際の注意点は、次のとおりです。

  • 可能であれば、血液検査でビタミンD(25(OH)D)濃度を確認してから補給量を決める
  • 妊活中・妊娠中・授乳中、持病のある方は、必ず医師・薬剤師・栄養の専門家に相談する
  • 「多いほど良い」と考えて大量摂取を続けると、高カルシウム血症などのリスクがある

ビタミンDは「妊娠のチャンスを下支えする栄養素」であって、これだけで不妊の原因がすべて解決するわけではありません。

しかし、血中濃度が明らかに不足している場合には、食事やサプリメントで適切に補う価値が十分あると言えるでしょう。

こんな人はビタミンDチェックがおすすめ

  • 魚をあまり食べない、またはダイエットで食事量が少ない
  • 日中屋外に出る時間が少ない/ほとんど車移動で徒歩が少ない
  • 一年中しっかり日焼け止めを使用している
  • 現在、不妊治療(体外受精・顕微授精など)を受けている
  • 男性不妊(精子の運動率が低い、正常形態率が低いなど)を指摘されている

このような場合、一度血液検査でビタミンD濃度を確認し、不足していれば、食事・日光浴・サプリメントのバランスを見直すことをおすすめします。

まとめ

ビタミンDは、骨の健康だけでなく、卵巣や子宮内膜、精巣、免疫系など、妊娠に関わるさまざまな機能に影響することがわかってきました。

妊活中の女性・男性のどちらにとっても、「不足させたくない栄養素」の一つです。

鮭・さんま・うなぎ・さば缶・卵・きのこ類などを日常の食卓に取り入れながら、ライフスタイルによってはサプリメントも上手に活用していくとよいでしょう。

ただし、自己判断で大量に摂るのではなく、必要に応じて検査や専門家のアドバイスを受けながら、自分の身体に合ったビタミンDのとり方を見つけていくことが大切です。

📚参考文献

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妊活にジャンプ?実は骨を強くすることが妊娠力の土台になる理由

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妊活にジャンプが効果的?

「え、ジャンプってダイエットの運動じゃないの?」そう思われる方がほとんどだと思います。

実はこの“ジャンプ”、妊活にとても大切な骨を刺激する運動でもあるのです。

今、私自身もダイエットと骨を強くするために実践しており、患者さんにもおすすめしている方法です。

ホンマでっか!?TVで話題になった「ゆるジャンプ」

テレビ番組『ホンマでっか!?TV』では、小杉さんが「ゆるジャンプ」にチャレンジしていました。

やり方はとてもシンプルです。

  • その場で行う
  • 高く跳ばない
  • かかとを軽く浮かせる程度
  • リズムよくジャンプする

これを1分間行います。

小杉さんはこの「ゆるジャンプ」を1日3セット続けたことで、体重が落ちたことも紹介されていました。

激しい運動ではなく、「きつくない」「続けやすい」のが特徴です。

ジャンプ運動は骨を強くする

ジャンプの着地による刺激は、骨に適度な負荷を与えます。

骨は刺激を受けることで、「もっと強くなろう」と反応する性質があります。

そのためジャンプ運動は、

  • 骨密度の維持
  • 骨を強くする
  • 将来の骨粗しょう症予防

にも効果的な運動とされています。

骨と妊活の深い関係(東洋医学の視点)

東洋医学では、「腎(じん)は骨を司る」と考えられています。

この「腎」は、

  • 生殖
  • 成長
  • 老化
  • 生命力の根本

を担う、とても重要な存在です。

つまり、骨の状態は、妊娠力の土台を映すものと考えられているのです。

骨が弱ると、

  • 冷えやすい
  • 腰がだるい
  • 疲れが抜けにくい

といったサインが出やすく、妊活にも影響が出やすくなると考えられます。

肥満も妊活に影響することがわかっています

妊活においては、体重や体脂肪の状態も重要な要素です。

肥満の状態では、

  • ホルモンバランスが乱れやすい
  • 排卵障害が起こりやすい
  • インスリン抵抗性が高まりやすい
  • 妊娠率が低下しやすい

ことが報告されています。

無理な減量は必要ありませんが、適正体重に近づけることは、妊娠しやすい身体づくりにつながります。

その点でも、1分間のゆるジャンプは、

  • 続けやすい
  • 代謝を高めやすい
  • 体重管理のサポートになる

というメリットがあります。

妊活中こそ「骨活」という考え方

妊活というと、

  • 食事
  • サプリ
  • 治療

に意識が向きがちですが、身体を支える骨の健康も見逃せません。

骨を刺激することで、

  • 血流の促進
  • 冷え対策
  • 代謝アップ
  • 全身の巡り改善

が期待でき、妊活の土台づくりにつながります。

まとめ

小杉さんがチャレンジしていた1分間のゆるジャンプ

ダイエットだけでなく、

  • 骨を強くする
  • 妊活の土台を整える
  • 体重管理のサポートにもなる

シンプルで続けやすい習慣です。

妊活は、「何かを増やす」よりも、毎日の小さな積み重ねがとても大切。

まずは無理のない範囲で、1分間のジャンプから始めてみてくださいね。

監修:宇都宮鍼灸良導絡院
院長:宇都宮泰子

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子宮内フローラや腸の細菌叢にヨーグルトは効果的?妊活との関係

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妊活の施術中、「ヨーグルトを食べたら子宮環境がよくなりますか?」という質問をいただきます。

腸内環境と妊娠力は深く関係しており、「腸を整える=子宮の環境も整う」と言われることがあります。しかし、実際にヨーグルトが「子宮内フローラ」にどのような影響を与えるのか、科学的に見ていきましょう。

子宮内フローラとは?

「子宮内フローラ(子宮内膜マイクロバイオーム)」とは、子宮の中に存在する細菌の集まりのことです。

従来、子宮は「無菌」と考えられてきましたが、近年の研究でラクトバチルス属(乳酸菌)が優位な環境が、妊娠率や着床率に関係することがわかってきました。

スペインのMorenoらの報告(American Journal of Obstetrics and Gynecology, 2016)では、ラクトバチルスが優位な女性の方が、

  • 着床率
  • 妊娠率
  • 出産率

が有意に高かったとされています。つまり、「子宮内がラクトバチルス優位であること」が、妊娠に有利に働く可能性があるということです。

ヨーグルトは子宮内フローラに届く?

ヨーグルトにはラクトバチルス(乳酸菌)が含まれています。そのため、「ヨーグルトを食べたら、子宮内の乳酸菌が増えるのでは?」と思う方も多いのですが、現時点ではヨーグルトを食べても、子宮内の菌に直接届くという科学的根拠はありません。

腟や子宮のフローラを整える研究では、経口摂取ではなく、「腟内に直接ラクトバチルスを投与」するタイプのプロバイオティクス製剤が使われており、これにより腟内フローラが改善する報告はあります(Yang et al., 2020)。ただし、経口ヨーグルトで同様の効果が得られたという報告はまだ少ないのが現状です。

ヨーグルトが腸内環境に与える影響

ヨーグルトの効果が最も発揮されるのは「腸内細菌叢」に対してです。

複数の研究で、ヨーグルトを日常的に摂取している人では、

  • ラクトバチルス属
  • ビフィズス菌属

などの有益菌が増え、腸内の多様性が高まる傾向があると報告されています(Le Roy et al., BMC Microbiology, 2022)。ただし、この効果は「食べ続けている間」に限られることが多く、摂取をやめると1〜2週間で元に戻ることも示されています。

ヨーグルトは腸内環境を整えることで、

  • 便通の改善
  • 免疫や炎症反応のバランス調整
  • ホルモン代謝のサポート

などを通じて、妊娠しやすい身体づくりを間接的にサポートしていると考えられます。

食べるタイミングはいつがいい?

ヨーグルトを食べる時間帯については、厳密な決まりはありませんが、研究では「食事と一緒に摂る」ことで生きた菌が腸に届きやすいことが分かっています(Treven et al., 2024)。胃酸が強い空腹時に食べるよりも、食後や朝食・昼食時に食べるほうが、乳酸菌の生存率が高いとされています。

また、抗生物質を服用している場合は、2時間以上あけて食べるのが理想的です。

妊活中におすすめの取り入れ方

腸内細菌は、腸に届く「菌」と「エサ」の両方がそろってはじめて安定します。ヨーグルトだけでなく、食物繊維や発酵食品を一緒にとることで“シンバイオティクス効果”が期待できます。

たとえば、

  • オートミール+ヨーグルト+バナナ
  • 無糖ヨーグルト+小豆+きな粉
  • ヨーグルト+フルーツ+ナッツ

といった組み合わせは、妊活中にもおすすめです。

市販のヨーグルトを選ぶときは、

  • 無糖タイプ
  • 「生きて腸まで届く乳酸菌」「ビフィズス菌入り」などの表示

を目安にしましょう。

鍼灸との相乗効果

当院では、腸と子宮のつながりを「脾(ひ)」や「肝(かん)」の働きとして東洋医学的にとらえています。鍼灸で自律神経や血流を整え、腸の働きを改善することで、ヨーグルトなどの食事による腸内環境のサポート効果が高まりやすくなります。

腸が整うと、免疫やホルモンバランスも安定し、結果的に「妊娠しやすい身体」へと導かれます。

まとめ(結論)

ヨーグルトを食べても、子宮内フローラが直接改善するという明確な証拠はまだありません。しかし、腸内環境の改善を通して、ホルモンや免疫、代謝を整える「間接的なサポート」は期待できます。食事の一部として、無糖ヨーグルトを毎日取り入れ、腸を整えることが、子宮内環境をよくする第一歩です。

腸と子宮、両方を整える鍼灸ケアとあわせて行うことで、妊娠しやすい身体づくりをサポートしていきましょう。

📚参考文献

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プラスチックとホルモンの関係

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はじめに

私たちの生活に欠かせないプラスチック。その柔らかさや耐久性を保つために使われている「フタル酸エステル」は、知らないうちに体内に取り込まれていることがあります。

しかし、このフタル酸エステルは「内分泌かく乱化学物質(EDC)」として知られ、ホルモンの働きを乱す可能性があることが多くの研究で示されています。

妊活や不妊治療を行う方にとって、ホルモンのバランスは非常に重要です。

今回は、フタル酸エステルがどのようにホルモン系(内分泌系)へ影響するのか、そして健康全体にどのような影響を及ぼすのかを、最新の研究をもとに解説します。

内分泌系とは何か

内分泌系は、ホルモンを分泌する腺や器官(下垂体、甲状腺、副腎、卵巣、精巣など)で構成され、生殖能力、成長、代謝、血糖調節、体温調節、ストレス反応など、多くの身体機能をコントロールしています。

わずかなホルモンの乱れでも、生殖機能、胎児発達、代謝、免疫などに深刻な影響を及ぼすことがあり、内分泌系のバランスは生命維持に欠かせない非常に繊細なシステムです。

この繊細な仕組みに外から影響を与える化学物質が「内分泌かく乱化学物質(EDC)」と呼ばれます。

EDCはホルモンのように受容体に結合したり、ホルモン合成や分解、分泌を妨げたりすることで、体内のホルモン調整を乱す可能性があります。

フタル酸エステルとプラスチックとの関係

フタル酸エステル(phthalates)は、ポリ塩化ビニル(PVC)製品を柔らかくする可塑剤として使われており、医療用チューブ、食品包装、おもちゃ、化粧品、シャンプー、芳香剤などにも含まれています。

これらは化学的にプラスチックと強く結合していないため、使用中や加熱時に環境中に放出されやすく、食品や空気、埃、水などを介して体内に取り込まれることがわかっています。

実際、ヒトの尿や血液、母乳からもフタル酸エステルの代謝物が検出されています。

フタル酸エステルと内分泌かく乱の関係

フタル酸エステルは、体内でホルモン様の作用を示すことがあり、性ホルモン(エストロゲン・アンドロゲン)や甲状腺ホルモンの働きを妨げることが報告されています。

特に注目されているのは以下のような影響です。

  • 男性では:精子数や運動率の低下、テストステロンの分泌抑制、精巣発育障害
  • 女性では:卵巣機能低下、月経不順、子宮内膜症や子宮筋腫のリスク上昇
  • 胎児・子どもでは:発達・行動への影響、性分化異常、早発月経など

さらに、フタル酸エステルは視床下部—下垂体—性腺軸(HPG軸)や甲状腺軸(HPT軸)に影響し、ホルモン分泌のバランスを長期的に変化させることも示唆されています。

EDC曝露と疾患の関連

内分泌系に小さな障害が起きるだけでも、生物の機能には深刻な影響が出ることがあります。

EDC(内分泌かく乱化学物質)への曝露と、以下のような疾患との関連が報告されています。

  • 妊娠合併症(早産、妊娠糖尿病、胎児発育遅延など)
  • 生殖障害(不妊、精子形成異常、卵巣機能障害など)
  • 代謝異常(糖尿病、肥満、脂質代謝異常)
  • 甲状腺疾患や心血管疾患
  • 免疫異常や神経発達障害

これらは、ホルモンが関与するさまざまな生理機能にフタル酸エステルが干渉することで起こると考えられています。

妊活・不妊治療との関わり

妊活や不妊治療においては、ホルモンの微細な変化が大きな影響を及ぼします。

フタル酸エステルは、排卵や卵子の成熟、子宮内膜の受容能、さらには受精後の着床にも関与している可能性が指摘されています。

また、妊娠初期の曝露は胎児の性分化や成長発達にも影響を及ぼすため、妊娠を望む方・妊娠中の方は特に注意が必要です。

鍼灸治療ではホルモンバランスの安定や血流促進、自律神経の調整を目的として行うことが多く、こうした環境化学物質による負担を軽減するための「体質づくり」の一助としても期待できます。

フタル酸エステルの曝露を減らすために

  • プラスチック製の食品容器やラップを避け、ガラスやステンレス製品を使用する
  • プラスチック容器の電子レンジ加熱や直射日光下での使用を避ける
  • 「フタル酸エステルフリー」「可塑剤不使用」と記載された製品を選ぶ
  • 香料や柔軟剤、化粧品などの香り成分(フレグランス)にも注意する
  • 小さな子どもや妊娠中の方の周囲では、プラスチック製品の使用を最小限にする

まとめ

フタル酸エステルは、私たちの身の回りのプラスチック製品に広く含まれています。

これらが体内に入ると、内分泌系に作用してホルモンバランスを乱し、妊娠合併症や代謝異常、肥満、心疾患など多岐にわたる健康リスクと関連する可能性があります。

ホルモンのバランスを保ち、妊娠しやすい身体づくりを目指すためには、「食・環境・生活習慣」すべてを整えることが大切です。

鍼灸などの自然な方法で身体のリズムを整えながら、プラスチックや化学物質の影響をできるだけ減らしていくことが、未来の健康につながります。

📚参考文献

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妊活で欠かせない栄養の2つの柱

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妊活に必要な栄養は、ただサプリをとるだけでなく、「どの栄養素を、どの段階でとるか」がとても大切です。

妊活栄養には2つの柱があります。

  • 身体の土台をつくる「基礎栄養素」=たんぱく質
  • 妊娠を維持・発育を支える「機能栄養素」=葉酸・鉄・ビタミンD

特に、機能栄養素は「妊娠してから」では遅く、妊娠前から体内環境を整えることが重要です。

① 妊娠しやすい身体をつくる「基礎栄養素」=たんぱく質

● 細胞・ホルモン・血管の材料

卵子、子宮内膜、ホルモン、血管──すべてはたんぱく質から作られます。

たんぱく質が不足するとホルモン分泌が乱れ、排卵や着床のサイクルに影響が出ることがあります。

● 論文からみるたんぱく質と妊娠率の関係

ハーバード大学による大規模研究では、動物性たんぱく質の摂取量が多いと排卵性不妊のリスクが上昇し、植物性たんぱく質が多いほどリスクが低下することが示されています。(Chavarro JE et al., 2008)

👉 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3066040/

また、女性の卵巣予備能とたんぱく質摂取を調べた研究では、乳製品由来たんぱく質の摂取量が多い女性で卵胞数が少ない傾向がみられました。(Mendelson M et al., 2017)

👉 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28278351/

これらの研究から、妊活中は「たんぱく質の量」だけでなく「質(植物性・動物性のバランス)」を意識することが重要です。

● 摂取の目安

目標は体重1kgあたり1.2〜1.5g/日。

例:50kgの方なら60〜75g。

卵、魚、鶏むね肉、豆腐、納豆、ギリシャヨーグルトなどをバランスよくとりましょう。

② 妊娠を維持・発育を支える「機能栄養素」=葉酸・鉄・ビタミンD

「維持・発育」といっても、妊娠前から必要!

妊娠してからでは遅く、妊娠前(プレコンセプション)から十分に摂取しておくことが、その後の妊娠成立率や胎児の発育に関係します。

● 葉酸(Folic acid / Folate)

葉酸はDNA合成や細胞分裂に欠かせない栄養素。

受精卵の分裂や胎児の神経管形成に関与し、妊娠初期の先天異常リスクを下げることが明らかになっています。

WHOおよび厚生労働省は、「妊娠を希望する女性は1日400μgの葉酸を妊娠前から摂取」を推奨しています。

👉 厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/000939471.pdf

👉 WHO Guideline: https://www.who.int/publications/i/item/9789241549941

● 鉄(Iron)

鉄は血液の材料であり、卵巣や子宮の血流を保つうえで欠かせません。

鉄欠乏は排卵障害や着床不全の一因ともされています。

ハーバードの疫学研究では、非ヘム鉄(植物性・サプリ由来)摂取が多い女性で排卵性不妊のリスクが低下。(Chavarro JE et al., Am J Clin Nutr. 2006)

👉 https://academic.oup.com/ajcn/article/83/3/511/4633224

さらに、鉄欠乏を治療したところ妊娠率と出生率が改善したという臨床研究もあります。(Lisi F et al., Nutrients. 2024)

👉 https://www.mdpi.com/2072-6643/16/5/1180

● ビタミンD

ビタミンDは卵巣・子宮・胎盤に受容体があり、ホルモン分泌や免疫バランス、着床に深く関与します。

複数の研究で、ビタミンD濃度が高い女性ほど体外受精での妊娠率が高いと報告されています。(Chu J et al., Hum Reprod. 2018)

👉 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29385589/

また、ビタミンDが十分な女性では子宮内膜の着床受容性が高いという報告もあります。(Lerchbaum E et al., Fertil Steril. 2014)

👉 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24360681/

日本人女性の約8割がビタミンD不足とされており、魚類、きのこ類、日光浴などでの補給が推奨されます。

③ 妊娠前から整える理由

卵子は約3〜6か月かけて成熟し、子宮内膜も毎周期再生されています。

つまり、今食べているものが「未来の卵子・内膜の質」を決めています。

「妊娠を維持・発育を支える栄養素」も、妊娠前から細胞レベルで準備されているため、プレコンセプション期(妊娠前)から意識して摂ることが鍵になります。

④ まとめ

目的栄養素主な働き摂取のタイミング
妊娠しやすい身体をつくるたんぱく質卵子・内膜・ホルモンの材料毎日継続
妊娠を維持・発育を支える葉酸DNA合成・神経管形成妊娠前から
妊娠を維持・発育を支える着床・血流・排卵機能妊娠前から
妊娠を維持・発育を支えるビタミンD卵巣・免疫・内膜受容性妊娠前から

📚参考文献

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