
2025年の投稿記事
高度生殖医療と鍼灸の併用で妊娠力を最大化!
- 「不妊治療で病院に通っていますが、鍼灸と併用しても大丈夫ですか?」
- 「以前通っていた鍼灸院で『不妊専門クリニックに通う必要はない』と言われました。でも、私は現在クリニックに通っています。それでも鍼灸を受けても問題ないですか?」
このようなご相談を受けることが多いため、今回は当院の見解をブログでご紹介いたします。
鍼灸とクリニックの併用は可能?
結論から申し上げますと、不妊専門クリニックとの併用はむしろ効果的です。
鍼灸治療(東洋医学)には妊娠しやすい体づくりに役立つ力がありますが、すべての症状に対して万能ではありません。同様に、西洋医学でも改善が難しい症状が、東洋医学では改善されるケースもあります。
「原因不明の不妊」に鍼灸が効果を発揮することも
たとえば、「原因不明の不妊(機能性不妊)」と診断された方に多いのが、卵子の質の低下や血流不全、自律神経の乱れです。こういったケースでは、身体の根本的なバランスを整える鍼灸が大きなサポートになります。
妊娠の“その先”までサポートできるのが東洋医学
不妊クリニックのゴールは、「妊娠=胎嚢確認・心拍確認」です。一方で東洋医学の視点では、「出産まで」「産後の回復」までを視野に入れてサポートしていきます。実際、妊娠された方の2割以上が不育症の可能性を抱え、妊娠を継続できずに悩まれるケースも少なくありません。
当院では、妊娠の維持・安定から出産後のケアまでを一貫して対応しています。出産後の体調ケアが不十分だと、将来的な続発性不妊に繋がることもあるため、産後ケアも非常に重要です。
40代の方には特に併用がおすすめ
妊娠における「時間」はとても貴重です。特に40代の方は、鍼灸だけに頼るのではなく、高度生殖医療(ART)と鍼灸の併用による相乗効果を活かすことが、妊娠への近道となります。
当院の不妊鍼灸の特徴
月経周期・治療サイクルに合わせた施術
採卵前、胚移植の前後、不育症の方など、一人ひとりの状況に合わせた施術。クリニックのスケジュールも考慮し、最適なタイミングで治療を行います
身体の不調も同時にケア
冷え・肩こり・胃腸の不調などがあると自律神経が乱れ、妊娠力が下がることがあります。鍼灸で全身の調子を整え、結果として「生殖機能」が正常に働きやすくなります
内膜の薄さ・卵子の質へのアプローチ
電気を流す特殊な鍼灸で、卵子の質や子宮内膜の厚みをサポートします。
自律神経測定によるオーダーメイド施術
測定器で自律神経の状態をチェックし、月経周期・体調・クリニックの治療に合わせた内容で施術します。
最後に
妊娠や出産でお悩みの方、不妊治療と併用して鍼灸を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。「妊娠しやすい身体づくり」を一緒に進めていきましょう。
※すべての方に効果を保証するものではありません。個人差があることをご了承ください。


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胚移植後は安静が必要?車の振動・重い物・整体・マッサージの注意点
「胚移植後は、どう過ごしたらいいの?」
「車の振動で胚が落ちたりしない?」
「重い物を持ったり、整体やマッサージを受けたりしても大丈夫?」
胚移植後は、少しの行動まで気になってしまう時期です。SNSや体験談では、「絶対安静にしたほうがいい」「普段通りで大丈夫」など、さまざまな情報があり、何を信じればよいのか分からなくなる方も少なくありません。
結論からいうと、胚移植後に長時間じっと安静にしていても、妊娠率が上がるとは示されていません。
そのため、基本は「安静にしすぎない・無理をしすぎない」という考え方が大切です。
車や電車での移動、家事などの日常生活を必要以上に制限する必要はありません。一方で、体調に合わない激しい運動や重労働、疲労が強く残る行動などは無理をしないことが大切です。
整体やマッサージを受ける場合も、胚移植後であることを施術者へ伝え、お腹への強い刺激や痛みを伴う施術などは避けてもらうとよいでしょう。
この記事では、胚移植後の過ごし方について、車の振動、重い物は何kgまでならよいのか、お腹に力を入れてしまった場合、整体・マッサージの注意点を中心に、医学的に誤解のない範囲でわかりやすく整理します。
- 胚移植後は、長時間じっと安静にしているよりも、無理のない範囲で普段通りに過ごすことが基本です。
- 車の振動や日常的な移動だけで、胚が「落ちる」と考える必要はありません。長距離移動では疲れすぎないことを意識しましょう。
- 重い物について「○kgまでなら安全」という一律の基準はありません。数字だけではなく、身体への負担で判断することが大切です。
- 一時的にお腹へ力が入っただけで、着床の結果が決まると考える必要はありません。
- 整体やマッサージを受ける場合は、胚移植後であることを伝え、お腹への強い刺激や痛みを伴う施術は避けてもらいましょう。
- 処方された薬を守り、疲れすぎない生活を心がけ、個別の指示がある場合は主治医の指示を優先しましょう。


胚移植後の基本方針は「安静しすぎない・無理しすぎない」
胚移植後は、「できるだけ動かないほうがいいのでは」と考える方も多いと思います。
しかし、胚移植後に長時間のベッド上安静を続けることで、妊娠率が上がるという根拠は乏しいとされています。
NICE(英国国立医療技術評価機構)の2026年版ガイドラインでも、胚移植後20分を超えてベッド上で安静にしても、IVFの治療成績は改善しないとされています。
そのため、日常生活レベルの移動や家事まで、過度に恐れる必要はありません。
大切なのは、次の2つです。
- いつも以上に無理をしないこと
- 不安から極端に生活を制限しすぎないこと
つまり、胚移植後の過ごし方は、「特別なことを足す」よりも、身体への負担が大きいことを無理に行わず、普段に近い生活を送るという考え方が基本になります。
胚移植後に車の振動は影響する?
日常的な移動の振動を過度に心配しすぎなくて大丈夫
「車で帰宅しても大丈夫ですか?」
「道路のガタガタした振動で、胚が落ちたりしませんか?」
このような不安は、胚移植後によく聞かれます。
しかし、通常の帰宅、通院、日常的な移動程度の振動が、胚移植の結果を悪くすると示す明確な根拠はありません。
子宮の中に移植された胚は、単純に「振動で落ちる」というようなものではありません。そのため、車や電車での移動を必要以上に恐れすぎなくても大丈夫です。
注意したいのは「振動そのもの」より「疲労や体調」
注意したいのは、振動そのものよりも、長時間の移動による疲労やその日の体調です。
たとえば、次のような状況では無理をしないようにしましょう。
- 長時間の移動でぐったり疲れる
- 腰痛や下腹部の張りが強くなる
- 眠気を我慢して長距離運転をする
- 悪路を長時間走る
- 移動そのものが強い負担になる
近距離の移動や普段の通勤程度であれば、過度に不安になる必要はありません。
一方で、何時間も続く長距離移動や、疲労が強く残る予定の場合は、できるだけ余裕をもったスケジュールを組みましょう。
旅行や帰省、出張などで長距離移動を予定している場合は、移動手段だけでなく、疲労や薬の管理、採卵後の体調なども含めて考える必要があります。
詳しくは、胚移植後の旅行・帰省・出張は大丈夫?新幹線・飛行機・長距離移動の注意点で解説しています。
胚移植後に重い物を持つのは大丈夫?
「少し持っただけ」で失敗するわけではありません
「買い物袋を持ってしまった」
「上の子を抱っこしてしまった」
「仕事で荷物を持ってしまった」
胚移植後にこのようなことがあると、「もうだめかもしれない」と不安になる方もいます。
しかし、日常生活の中で一時的に物を持ち上げたことだけで、着床の結果が決まるとは考えにくいです。
大切なのは、「持ったかどうか」だけではなく、「身体にどの程度の負担がかかったか」という視点です。
胚移植後、重い物は何キロまでなら大丈夫?
「胚移植後は何kgまでなら持っても大丈夫ですか?」と気になる方も多いと思います。
現時点では、胚移植後について「○kgまでなら安全」「○kgを超えると着床率が下がる」という一律の重量基準は確立されていません。
体格や筋力、普段の生活や仕事によっても、同じ重さに対する負担の感じ方は異なります。
また、新鮮胚移植などで採卵後まもない場合や、卵巣の腫れ・腹痛・お腹の張りがある場合には、胚への影響とは別に身体への負担を考えて、より慎重に過ごす必要があります。
そのため、数字だけで判断するのではなく、次のような状態になっていないかを目安にしましょう。
- 息を止めて強く踏ん張らないと持てない
- 何度も重い荷物を運ばなければならない
- 持ったあとに腹部の張りや痛みが強くなる
- 腰やお腹に明らかな負担を感じる
- 主治医から運動や仕事について個別の制限を受けている
「何kg」という数字だけで安全・危険を分けるよりも、無理なく行える範囲かどうかで考えることが大切です。
胚移植後にお腹へ力を入れてしまったら?
立ち上がる、咳やくしゃみをする、排便する、荷物を持ち上げるなど、日常生活では一時的にお腹へ力が入る場面があります。
こうした一時的な動作だけで、胚移植の結果が決まると考える必要はありません。
「お腹に力を入れてしまったから着床しないかもしれない」と、必要以上に心配しなくても大丈夫です。
ただし、強い腹痛や出血、お腹の張りが続く場合や、採卵後で卵巣の腫れを指摘されている場合などは、治療中のクリニックへ確認してください。
負担を減らしたい動作
胚移植後は、次のような身体への負担が大きい作業を無理に続ける必要はありません。
- 重い荷物を何度も運ぶ
- 力仕事を長時間続ける
- 息を止めて強く踏ん張るような作業を繰り返す
- 腰痛や腹部の張りがあるのに作業を続ける
- 体調が悪いのに無理をする
一方で、次のような日常動作は、過度に心配しすぎなくてもよい場面が多いです。
- 軽い買い物袋を短時間持つ
- 無理のない範囲で家事をする
- 短時間の移動をする
- 日常生活の中で身体を動かす
「少しでも持ったら終わり」ということではありません。
2026年に報告された凍結胚移植に関する研究でも、移植前後の日常的な身体活動量と妊娠成績との間に明確な悪影響は示されていません。
ただし、これらの研究から「どれだけ重い物を持っても大丈夫」と判断できるわけではありません。体調や主治医からの指示に合わせ、無理をしないようにしましょう。
仕事で重い物を扱うことが多い方は、胚移植後の仕事・立ち仕事は大丈夫?休む目安と職場で気をつけたいことも参考にしてください。
胚移植後に整体は受けてもいい?
整体は内容に幅があるため注意が必要です
「胚移植後に整体へ行っても大丈夫ですか?」という質問もよくあります。
ここで大切なのは、整体という言葉の中身がとても幅広いことです。
やさしい手技中心の施術もあれば、強い骨格矯正、腹部を押す施術、強いひねりを伴う施術もあります。
胚移植後に整体を受ける場合は、次のような施術は避けてもらうとよいでしょう。
- お腹を強く押す施術
- 骨盤や腰を強くひねる施術
- 痛みを伴う強い矯正
- 施術後にぐったり疲れるような強い刺激
- 妊活中や妊娠の可能性がある時期への配慮がない施術
これは「整体を受けると胚が落ちる」という意味ではありません。
整体の種類によって刺激の程度が大きく異なり、胚移植直後の強い施術について十分な安全性データがあるわけではないため、あえて身体への負担が大きい施術を選ばないという考え方です。
受けるなら胚移植後であることを伝える
整体を受ける場合は、次の点を意識しましょう。
- 胚移植後であることを事前に伝える
- 妊活中や妊娠の可能性がある時期への理解がある施術者を選ぶ
- 腹部への強い刺激は避けてもらう
- 痛い施術や強い矯正は避ける
- 不安が強い場合は主治医に確認する
整体や手技療法については、胚移植後の妊娠率を高めると断言できる高品質な根拠は十分ではありません。
そのため、目的はあくまで「身体を楽にする」「緊張を和らげる」などであり、妊娠率を上げる治療として過大に期待しすぎないことも大切です。
胚移植後にマッサージは受けてもいい?
リラックス目的のやさしい施術なら検討できる場合もあります
「マッサージを受けると血流がよくなる?」
「逆に着床に悪い影響がある?」
胚移植後のマッサージについても、不安になる方は少なくありません。
現時点では、マッサージによって胚移植後の妊娠率が上がると示す強い根拠は十分ではありません。
一方、リラクゼーションなどを目的として利用されることはあります。
受ける場合は、胚移植後で妊娠の可能性がある時期であることを施術者へ伝え、身体への負担が大きい施術を避けてもらうことが大切です。
避けたいマッサージ
胚移植後は、次のようなマッサージは避けてもらうとよいでしょう。
- お腹を強く押す
- 強い痛みを伴う
- 身体への負担が大きい強い圧を長時間続ける
- 施術後にぐったりするほど強い刺激を加える
- 体調が悪いのに無理に受ける
これは、こうした刺激によって着床率が下がると証明されているという意味ではありません。
胚移植後のマッサージについては施術内容ごとの安全性を評価した十分な研究がないため、必要以上に強い刺激を避けるという考え方です。
そして、最も大切なのは、治療中のクリニックからの指示と矛盾しないことです。
胚移植後に本当に意識したい過ごし方
1. 処方された薬を指示通りに使う
胚移植後に大切なのは、主治医から処方された薬を指示通りに使うことです。
特に黄体補充の薬などは、自己判断で中断しないようにしましょう。
ネット上の一般的な情報よりも、ご自身の治療内容に合わせた主治医の指示が優先です。
2. 普段通りを基本に、無理をしない
「普段通りでよい」といっても、体調が悪いのに頑張る必要はありません。
特に採卵後まもない場合や、腹痛・お腹の張りがある場合は、身体の状態に合わせて予定を調整しましょう。
次のような状況では、休憩を取ったり予定を減らしたりすることも大切です。
- 睡眠不足が続いている
- 身体への負担が大きい運動や重労働を行う
- 長距離移動で疲れきってしまう
- 腹痛やお腹の張りがあるのに無理をする
一方で、「着床のために絶対に動いてはいけない」と考える必要もありません。
胚移植後は、身体の調子を見ながら、無理のない日常生活を続けることを基本にしましょう。
3. 症状だけで妊娠しているか判断しない
胚移植後は、下腹部痛、胸の張り、眠気、だるさ、無症状など、さまざまな変化が気になりやすい時期です。
しかし、こうした症状は黄体ホルモンなどの薬の影響でも起こることがあり、症状だけで着床したかどうか、妊娠しているかどうかを判断することはできません。
反対に、まったく症状がないからといって、妊娠していないと判断することもできません。
判定日までは不安になりやすい時期ですが、少しの身体の変化だけで結果を判断しないようにしましょう。
4. 迷ったら主治医の指示を優先する
この記事は一般的な情報です。
実際には、新鮮胚移植か凍結胚移植か、採卵後の経過、OHSSのリスク、出血や腹痛の有無、基礎疾患、使用している薬などによって注意点は変わります。
個別に医師から指示がある場合は、必ずそちらを優先してください。
こんな症状があるときは早めにクリニックへ相談
次のような症状がある場合は、自己判断せず、治療中のクリニックへ連絡してください。
- 強い腹痛
- 息苦しさ
- お腹の急な張りや膨満感
- 出血量が多い
- 発熱
- ふらつきや強い気分不良
これは「着床したかどうか」を判断するためではなく、体調管理上とても大切な確認です。
特に採卵後まもない周期では、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)など個別の注意が必要になることがあります。不安な症状があるときは、早めにクリニックへ相談しましょう。
まとめ
胚移植後の過ごし方で大切なのは、過度に安静にしすぎず、体調に合わせて無理をしないことです。
車や電車での日常的な移動だけで、胚が「落ちる」と考える必要はありません。
重い物についても、「○kgまでなら大丈夫」という一律の基準はなく、少し荷物を持ったり、一時的にお腹へ力が入ったりしただけで着床の結果が決まるとは考えにくいです。
整体やマッサージを受ける場合は、胚移植後であることを伝え、身体への負担が大きい強い刺激を避けてもらいましょう。
胚移植後は、どうしても「何をしたら妊娠できるか」「何をしたら着床に悪いのか」と考えやすい時期です。
しかし、必要以上に生活を制限したり、少しの行動で自分を責めたりする必要はありません。
処方された薬を守り、疲れすぎない生活を心がけながら、主治医から個別の指示がある場合はそちらを優先して判定日まで過ごしましょう。
Q1. 胚移植後はずっと横になっていたほうがいいですか?
いいえ。胚移植後に長時間の安静を続けることで、妊娠率が高くなるとは示されていません。
無理のない範囲で、普段通りの生活を送ることが基本です。個別に主治医から安静の指示がある場合は、その指示に従ってください。
Q2. 胚移植後、車の振動で胚が落ちることはありますか?
通常の帰宅や通院など、日常的な車の振動だけで「胚が落ちる」と考える必要はありません。
車の振動そのものよりも、長時間の移動で疲れきってしまうことや、採卵後で腹痛・お腹の張りが強い状態で無理に移動することに注意しましょう。
Q3. 胚移植後、重い物は何キロまで持って大丈夫ですか?
現時点では、「○kgまでなら安全」という一律の基準は確立されていません。
軽い荷物を短時間持っただけで結果が決まるとは考えにくいため、持ってしまったことを必要以上に心配する必要はありません。
一方で、息を止めて強く踏ん張る必要がある荷物を繰り返し運ぶ、腹部の張りや痛みを感じながら作業を続けるなど、身体への負担が大きい場合は無理をしないようにしましょう。
Q4. 胚移植後にお腹へ力を入れてしまいました。大丈夫でしょうか?
咳やくしゃみ、立ち上がる動作、排便、荷物を持つなど、日常生活では一時的にお腹へ力が入る場面があります。
一度お腹に力が入ったことだけで着床の結果が決まると考える必要はありません。
ただし、強い腹痛や出血、お腹の張りが続く場合や、主治医から個別に生活制限を受けている場合は、治療中のクリニックへ確認してください。
Q5. 胚移植後に上の子を抱っこしてしまいました。大丈夫でしょうか?
一度抱っこしただけで結果が決まるとは考えにくいため、必要以上に心配する必要はありません。
ただし、何度も抱き上げる、長時間抱っこするなど身体への負担が大きい場合は、可能であれば周囲の方に協力してもらいましょう。
Q6. 胚移植後にマッサージや整体を受けてもいいですか?
リラクゼーション目的のやさしい施術であれば検討できる場合もありますが、胚移植後の施術内容ごとの安全性について十分な研究があるわけではありません。
受ける場合は、胚移植後であることを施術者へ伝え、お腹への強い圧迫や痛みを伴う強い施術などは避けてもらいましょう。不安な場合は主治医に確認してください。
Q7. 胚移植後に下腹部痛や出血がある場合はどうすればいいですか?
軽い違和感や少量の出血がみられることもありますが、症状だけで着床したかどうかを判断することはできません。
強い腹痛、出血量が多い、発熱、息苦しさ、お腹の張りが強いなどの症状がある場合は、自己判断せず治療中のクリニックへ相談してください。
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📚参考文献
-
NICE. Fertility problems: assessment and treatment. Procedures used during in vitro fertilisation (IVF).
胚移植後20分を超えるベッド上安静は、IVFの治療成績を改善しないとする推奨が示されています。 -
American Society for Reproductive Medicine. Performing the embryo transfer: a guideline.
胚移植手技に関する米国生殖医学会のガイドラインで、胚移植後のベッド上安静についても検討されています。 -
Cochrane. Interventions to prevent embryos being expelled after transfer in women undergoing IVF and ICSI.
胚移植後の安静を含む、胚移植後に行われる介入について検討したレビューです。 -
Remy C, et al. Impact of physical activity on frozen embryo transfer outcomes. J Gynecol Obstet Hum Reprod. 2026;55(4):103149.
凍結胚移植後の身体活動と治療成績との関連を検討した2026年の研究です。 -
Jacobs E, Summers K, Van Voorhis B. The impact of physical activity and stress on frozen embryo transfer cycles: the step and stress tracking to estimate pregnancy (SSTEP) trial. Fertil Steril. 2026;125(3):401-410.
ウェアラブル端末を用いて凍結胚移植前後の身体活動やストレスと妊娠成績との関連を検討した研究です。 -
Human Fertilisation and Embryology Authority. Complementary and alternative therapies.
不妊治療中の補完療法について、エビデンスや利用時の考え方を患者向けに整理している英国の公的機関による情報です。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
胚移植後の過ごし方に不安がある方へ
胚移植後は、車の振動や日常生活の動き、重い物、整体やマッサージなど、少しのことでも不安になりやすい時期です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中のお身体の状態や治療スケジュールに合わせて、無理のない施術をご提案しています。
判定日までの過ごし方や体調面で気になることがございましたら、お一人で抱え込まずお気軽にご相談ください🍀
【月経血のニオイが気になる原因】膣内フローラとの関係と受診の目安
生理中にふと、「月経血のニオイが強い気がする」「生理の血が臭いのは病気?」「ナプキンを替えたときのニオイが気になる」と不安になることはありませんか。
月経血にはある程度のニオイがあるため、少し鉄っぽい・金属っぽいニオイがするだけで、すぐに病気と考える必要はありません。
ただし、魚が腐ったようなニオイ、強い腐敗臭、かゆみや痛み、おりものの異常を伴う場合は、膣内環境の乱れや感染症が関係していることもあります。
この記事では、月経血のニオイが起こる理由と、膣内フローラとの関係、受診の目安についてわかりやすく解説します。
- 月経血には、鉄っぽいニオイや独特のニオイが多少あるため、少し気になるだけで病気と決めつける必要はありません。
- ナプキンを長時間交換していない、デリケートゾーンが蒸れている、疲労や体調不良があると、月経血のニオイが強く感じられることがあります。
- 魚が腐ったようなニオイや強い腐敗臭、生理後も続くニオイがある場合は、膣内フローラの乱れや感染症が関係している可能性があります。
- 妊活中の方にとって膣内環境や子宮内環境は大切ですが、月経血のニオイだけで妊娠しやすさを判断することはできません。
- かゆみ・痛み・おりものの異常・下腹部痛などを伴う場合は、自己判断せず婦人科で相談することが大切です。


月経血はもともと無臭なの?
月経血は、血液だけではなく、剥がれ落ちた子宮内膜、頸管粘液、膣分泌液などが混ざったものです。
出た直後の月経血は、強い悪臭がするものではありません。けれども、ナプキンに吸収されたあと時間が経つと、空気に触れて酸化したり、蒸れたりすることで、鉄っぽいニオイや独特のニオイを感じやすくなります。
つまり、生理中に多少のニオイがあること自体は自然なことです。
とくに経血量が多い日や、ナプキンを長時間交換できなかった日、汗をかきやすい季節などは、ニオイが強く感じられることがあります。
月経血のニオイが強くなる主な原因
月経血のニオイが強くなる背景には、いくつかの原因があります。
ナプキンを長時間交換していない
ナプキンに経血が吸収された状態が長く続くと、空気に触れて酸化が進み、ニオイが出やすくなります。
また、経血・汗・皮脂・おりものが混ざることで、デリケートゾーンが蒸れやすくなり、ニオイを感じやすくなります。
デリケートゾーンの蒸れ
生理中はナプキンやショーツで通気性が悪くなりやすく、湿度が高い状態が続きます。
蒸れた状態では菌が増えやすくなるため、普段よりニオイが気になることがあります。
体調や食生活による体臭の変化
睡眠不足、疲労、ストレス、食生活の乱れなどによって、体臭や分泌物のニオイが変化することがあります。
「いつもよりニオイが強い」と感じるときは、生理だけでなく、体調全体の影響を受けている場合もあります。
膣内フローラの乱れ
月経血のニオイと関係が深いのが、膣内フローラです。
膣内フローラとは、膣内に存在する常在菌のバランスのことです。健康な膣内では、ラクトバチルス属と呼ばれる乳酸菌が優位になり、膣内を酸性に保つことで、病原菌が増えにくい環境をつくっています。
しかし、膣内フローラのバランスが乱れると、嫌気性菌などが増え、魚が腐ったようなニオイや生臭いニオイが出ることがあります。
「月経血が臭い」と感じるとき、膣内フローラが関係していることも
生理中は、月経血によって膣内のpHが一時的に変化しやすくなります。
通常、膣内は弱酸性に保たれていますが、月経血は膣内環境に影響を与えるため、生理中や生理直後にニオイが気になりやすくなることがあります。
たとえば、次のような場合は、膣内フローラの乱れが関係している可能性があります。
- 生理中だけニオイが強い
- 生理後も生臭いニオイが続く
- おりものの量や色が変わった
- 以前よりニオイが気になるようになった
ただし、ニオイだけで病気を判断することはできません。気になる状態が続く場合は、自己判断せず婦人科で相談することが大切です。
妊活中の方は、膣内・子宮内環境にも目を向けたい
近年、膣内フローラだけでなく、子宮内の細菌叢と妊娠・着床の関係についても研究が進んでいます。
子宮内は完全な無菌ではなく、細菌叢が存在する可能性が示されており、ラクトバチルスが少ない子宮内細菌叢では、体外受精における着床や妊娠成績と関連する可能性が報告されています。
ただし、ここで注意したいのは、「月経血のニオイがある=着床しにくい」と単純に結びつけないことです。
月経血のニオイは、酸化、蒸れ、ナプキンの交換頻度などでも変化します。ニオイだけで妊娠しやすさ・しにくさを判断することはできません。
一方で、妊活中で次のような状況がある場合は、婦人科や不妊治療クリニックで膣内環境・子宮内環境について相談してみてもよいでしょう。
- 生理後も強いニオイが続く
- おりものの異常がある
- 慢性的な炎症や子宮内膜炎を指摘されたことがある
- 体外受精や胚移植を予定している
こんなニオイ・症状があるときは婦人科へ
月経血やおりもののニオイが気になる場合でも、すべてが病気というわけではありません。
ただし、次のような症状があるときは、早めに婦人科を受診しましょう。
- 魚が腐ったようなニオイがする
- 強い腐敗臭がある
- 生理後もニオイが続く
- おりものが灰色・黄色・緑色っぽい
- おりものの量が急に増えた
- 外陰部のかゆみや痛みがある
- 下腹部痛や発熱がある
- 性交後にニオイが強くなる
とくに、魚のようなニオイを伴うおりものは、細菌性腟症でみられることがあります。細菌性腟症は膣内の菌バランスが乱れた状態で、症状がある場合は医療機関での診断と治療が必要です。
月経血のニオイが気になるときのセルフケア
ニオイが気になるときは、まず日常のケアを見直してみましょう。
ナプキンはこまめに交換する
経血量が多い日は、ナプキンを長時間つけっぱなしにしないことが大切です。
目安としては、経血量や生活状況に合わせて、無理のない範囲でこまめに交換しましょう。
洗いすぎに注意する
ニオイが気になると、膣の中まで洗いたくなる方もいます。
しかし、膣内を洗いすぎると、必要な常在菌まで減ってしまい、かえって膣内フローラが乱れることがあります。
洗うのは外陰部を中心にし、強い洗浄剤や膣内洗浄を習慣化しすぎないようにしましょう。
通気性を意識する
締めつけの強い下着や衣類が続くと、デリケートゾーンが蒸れやすくなります。
生理中はできるだけ通気性のよい下着を選び、汗をかいたら早めに着替えることも大切です。
疲労や睡眠不足をためこまない
膣内環境は、免疫状態や体調の影響も受けます。
睡眠不足、ストレス、疲労が続くと、体の自浄作用が落ちやすくなることがあります。
「ニオイが気になる時期」と「疲れがたまっている時期」が重なる場合は、身体からのサインとして生活リズムを見直すことも大切です。
東洋医学では「経血の質」も体のサインと考える
東洋医学では、月経血の色・量・塊・痛み・ニオイなどを、体の状態を知る手がかりの一つとして考えます。
たとえば、血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。瘀血の傾向がある場合、経血が暗い色になったり、血の塊が出やすかったり、生理痛が強くなったりすることがあります。
また、体の中に余分な熱や湿気がこもる「湿熱(しつねつ)」のような状態では、分泌物のニオイや粘りが気になると考えることもあります。
もちろん、東洋医学的な見立てだけで感染症や婦人科疾患を判断することはできません。
ただ、婦人科的な検査で大きな異常がない場合でも、次のようなお悩みがある方は、血流や冷え、胃腸の働き、自律神経のバランスなども含めて整えていくことが大切です。
- 生理のたびにニオイが気になる
- 経血が黒っぽい
- 血の塊が多い
- 生理痛や下腹部の重だるさがある
- 妊活に向けて体質を整えたい
まとめ|月経血のニオイは「異常」と決めつけず、変化を見ていくことが大切
月経血には、ある程度の鉄っぽいニオイや独特のニオイがあります。
そのため、少しニオイが気になるだけで、すぐに病気と考える必要はありません。
一方で、魚が腐ったようなニオイ、強い腐敗臭、生理後も続くニオイ、おりものの異常、かゆみや痛みを伴う場合は、膣内フローラの乱れや感染症が関係している可能性があります。
妊活中の方にとって、膣内環境や子宮内環境は気になるテーマの一つですが、月経血のニオイだけで妊娠しやすさを判断することはできません。
「いつもと違う」「前よりニオイが強い」「生理後も続く」と感じるときは、ひとりで悩まず、婦人科で相談してみましょう。
月経血が臭いのは病気ですか?
月経血には、血液や子宮内膜、分泌液などが含まれているため、多少の鉄っぽいニオイや独特のニオイがすることがあります。そのため、少しニオイが気になるだけで、すぐに病気と考える必要はありません。
ただし、魚が腐ったようなニオイ、強い腐敗臭、生理後も続くニオイ、おりものの異常、かゆみや痛みを伴う場合は、婦人科で相談しましょう。
生理中だけニオイが強くなるのはなぜですか?
生理中は、経血がナプキンに吸収されて空気に触れたり、デリケートゾーンが蒸れたりすることで、ニオイが強く感じられることがあります。
また、月経血によって膣内のpHが一時的に変化し、膣内フローラのバランスが影響を受けることもあります。生理が終わると自然に落ち着く場合もありますが、ニオイが長く続く場合は注意が必要です。
魚のようなニオイがする場合は何が考えられますか?
魚が腐ったようなニオイや生臭いニオイがある場合、膣内フローラの乱れや細菌性腟症などが関係していることがあります。
特に、おりものの量が増える、色が灰色・黄色っぽい、かゆみや痛みがある、生理後もニオイが続く場合は、自己判断せず婦人科を受診することをおすすめします。
月経血のニオイと妊娠しやすさは関係ありますか?
月経血のニオイだけで、妊娠しやすい・妊娠しにくいと判断することはできません。
ただし、妊活中の方にとって、膣内フローラや子宮内環境は大切な要素の一つです。慢性的なおりものの異常、強いニオイ、子宮内膜炎を指摘されたことがある場合などは、不妊治療クリニックや婦人科で相談してみるとよいでしょう。
月経血のニオイを防ぐためにできることはありますか?
まずは、ナプキンをこまめに交換し、デリケートゾーンの蒸れを防ぐことが大切です。通気性のよい下着を選び、汗をかいたときは早めに着替えることも役立ちます。
一方で、ニオイが気になるからといって膣の中まで洗いすぎると、必要な常在菌まで減ってしまい、かえって膣内フローラが乱れることがあります。洗うのは外陰部を中心にし、強い洗浄剤や膣内洗浄の習慣化は控えましょう。
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📚参考文献
- Moreno I, et al. Evidence that the endometrial microbiota has an effect on implantation success or failure. American Journal of Obstetrics and Gynecology. 2016.
- Chen X, et al. The Female Vaginal Microbiome in Health and Bacterial Vaginosis. Frontiers in Cellular and Infection Microbiology. 2021.
- Kairys N, et al. Bacterial Vaginosis. StatPearls / NCBI Bookshelf.
- ACOG Practice Bulletin: Vaginitis in Nonpregnant Patients. Obstetrics & Gynecology. 2020.
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
月経血のニオイや生理の変化が気になる方へ
月経血のニオイは、ナプキンの交換時間や蒸れ、体調の変化などによって一時的に強く感じることがあります。そのため、少し気になるだけで過度に不安になる必要はありません。
一方で、生理のたびにニオイが気になる、経血が黒っぽい、血の塊が多い、生理痛や下腹部の重だるさを感じるなど、月経にまつわる不調が続く場合は、身体の巡りや冷え、自律神経のバランスが関係していることもあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、東洋医学の視点から、生理の状態や体質、生活習慣を丁寧にうかがいながら、妊活に向けた身体づくりをサポートしています。
「病院に行くほどではないかもしれないけれど気になる」「妊活に向けて体調を整えておきたい」という方は、まずは一度ご相談ください🍀
経血とは?月経血の成分・普通の血との違い|塊や色も解説
経血(月経血)とは、血液だけではなく、はがれ落ちた子宮内膜の組織や細胞、子宮頸管や腟からの分泌物などが混ざったものです。
そのため、生理の血は、採血で見る血液やけがをしたときの血とは、色や粘り気、見た目が少し違って見えることがあります。
「経血って、ただの血なの?」
「生理の血と普通の血は何が違うの?」
「月経血に塊が混じるけれど、大丈夫?」
このような疑問や不安を感じたことがある方は少なくありません。
暗赤色や茶色っぽい経血、小さな塊が混じることもありますが、それだけで必ずしも異常とは限りません。
この記事では、経血とは何か、月経血の成分、生理の血と普通の血の違い、経血の塊や色の見方、婦人科を受診したほうがよい目安について、わかりやすく解説します。
- 経血は、血液だけでなく、はがれ落ちた子宮内膜の組織や分泌物などが混ざったものです。
- 生理の血が普通の血と違って見えるのは、含まれる成分や排出される仕組みが異なるためです。
- 暗赤色や茶色っぽい経血、小さな血の塊は、それだけで必ずしも異常とは限りません。
- 出血量が非常に多い、大きな塊が繰り返し出る、強い月経痛がある、生理以外にも出血する場合は婦人科へ相談しましょう。
- 月経血の状態だけで、病気や妊娠しやすさを判断することはできません。


経血(月経血)とは?
経血とは、月経のときに腟から排出される、血液と子宮内膜由来の成分などが混ざったものです。
月経は、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、妊娠が成立しなかった周期にはがれ落ち、体の外へ排出される生理現象です。
つまり経血は単なる血液ではなく、子宮内膜が周期的に入れ替わる過程で排出されるものと考えるとわかりやすいでしょう。
月経血の主な成分
月経血には、主に次のような成分が含まれています。
- 血液
- はがれ落ちた子宮内膜の組織
- 子宮内膜由来の細胞成分
- 子宮頸管や腟からの分泌物
- 粘液などの成分
このように、月経血は血液そのものだけではなく、子宮内膜由来の組織や細胞、分泌物などが混ざり合っています。
そのため、採血で見る血液などとは、色・におい・粘り気・見た目が少し違って感じられることがあります。
なお、「月経血の何割が血液なのか」という割合は、採取方法や測定方法、研究条件によって異なります。
そのため、一定の割合で考えるより、月経血は血液に子宮内膜由来の成分や分泌物などが混ざったものと理解しておくとよいでしょう。
生理の血と普通の血の違い
生理の血には、血液に加えて子宮内膜の組織や細胞、子宮頸管・腟からの分泌物などが混ざっていることが大きな違いです。
また、月経血は子宮内から腟を通って少しずつ排出されるため、体の外に出るまでの時間などによって色が変化することがあります。
月経血によく見られる特徴
- やや粘り気があることがある
- 鮮やかな赤だけでなく、暗赤色や茶色っぽく見えることがある
- 少量の組織片や粘液が混ざることがある
- 出血量が多い日に血の塊が混じることがある
- 月経の日によって色や量が変化することがある
そのため、生理の血がいつも鮮やかな赤色でサラサラしていないからといって、すぐに異常と考える必要はありません。
月経血の色や質感には個人差があります。
月経血に塊が出るのは異常?
生理中に血の塊が出ること自体は、必ずしも異常ではありません。
特に出血量が多い日には、まとまった経血が塊のように見えることがあります。
一方で、大きな血の塊が繰り返し出る、出血量が非常に多い、強い月経痛を伴うといった場合には、一度婦人科で相談しておくと安心です。
背景には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、排卵の異常、血液が固まる仕組みに関係する病気などが隠れていることもあります。
経血に塊が混じる理由や、受診を検討したい目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
婦人科で相談したほうがよい目安
- 大きな血の塊が繰り返し出る
- ナプキンやタンポンを1時間ほどで交換しなければならない状態が数時間続く
- 夜間にも何度も交換が必要になるほど出血量が多い
- 出血が7日を超えて続く
- 強い月経痛がある
- 立ちくらみ、息切れ、動悸、疲れやすさなど貧血を疑う症状がある
- 生理以外の時期にも出血がある
「これくらいで受診していいのかな」と迷う方もいらっしゃいますが、出血量や痛みが日常生活に影響している場合は、我慢せず婦人科で相談しましょう。
経血量が多い・少ないと感じる場合の目安や、婦人科へ相談したいケースについては、以下の記事で詳しく解説しています。
月経血の色はどこまで正常?
月経血の色には個人差があり、鮮やかな赤、暗赤色、茶色っぽい色、黒っぽい色に見えることがあります。
出血してから体の外に出るまでの時間や、混ざっている子宮内膜由来の成分、分泌物などによって、見え方が変わることがあります。
たとえば月経の始まりや終わりごろには、茶色や暗い色の経血が見られることがあります。
黒っぽい経血が一度あったというだけで、病気と判断することはできません。
注意したい経血の変化
- 急に出血量が増えた
- いつもと違う強い痛みがある
- 生理ではない時期に出血する
- 強いにおいやかゆみがある
- 発熱や強い下腹部痛を伴う
- 妊娠の可能性がある時期に出血がある
月経血の色だけで病気を判断することはできません。
色だけを見るのではなく、出血量、痛み、出血期間、におい、発熱など、ほかの症状も含めて確認することが大切です。
東洋医学では月経血をどう見る?
東洋医学では、月経の色・量・塊・痛みなどを、体全体の状態を確認するための情報のひとつとして考えます。
たとえば、月経血の色が暗い、血の塊が多い、月経痛が強いといった状態は、東洋医学では「瘀血(おけつ)」という考え方で説明されることがあります。
瘀血とは、血の巡りが滞っている状態を表す東洋医学上の概念であり、西洋医学の病名ではありません。
また、月経血の見た目だけから婦人科疾患や体質を判断することもできません。
大きな塊、強い痛み、出血量の異常などがある場合は、まず婦人科で必要な確認を行うことが大切です。
妊活中の方が月経血を見るときのポイント
妊活中は、生理が来るたびに落ち込んだり、月経血の色や量を見て「妊娠しにくいのでは」と不安になったりすることがあるかもしれません。
しかし、月経血の色・量・塊などだけで、妊娠しやすさや子宮内膜の状態を判断することはできません。
一方で、月経量が急に変化した、強い月経痛が続く、大きな血の塊が繰り返し出る、周期が大きく乱れるといった変化は、婦人科で相談するきっかけになります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、月経血だけから「妊娠しやすい・妊娠しにくい」と判断することはありません。
月経周期、出血期間、経血量、月経痛などに加えて、冷え感、睡眠、ストレス、体調や生活習慣なども含めてお話を伺い、その方の状態を総合的に確認しています。
強い痛みや出血量の異常など、婦人科疾患が疑われる変化がある場合には、鍼灸だけで様子を見るのではなく、婦人科での確認を優先することが大切です。
Q1. 経血とは、ただの血のことですか?
いいえ。経血は血液だけではありません。
血液のほかに、はがれ落ちた子宮内膜の組織や細胞、子宮頸管や腟からの分泌物などが含まれています。
Q2. 生理の血と普通の血は何が違うのですか?
大きな違いは、生理の血には血液だけでなく、子宮内膜由来の組織や細胞、分泌物などが混ざっていることです。
そのため、採血などで見る血液とは色や粘り気、見た目が異なることがあります。
Q3. 生理で血の塊が出るのは異常ですか?
血の塊が出ること自体は、必ずしも異常ではありません。
ただし、大きな塊が繰り返し出る、出血量が非常に多い、強い月経痛を伴う場合には婦人科で相談しましょう。
Q4. 経血が黒っぽいのは大丈夫ですか?
黒っぽい経血が見られただけで、病気と判断することはできません。
月経の始まりや終わりごろには、暗赤色や茶色っぽく見えることもあります。
ただし、強い痛み、悪臭、かゆみ、発熱、不正出血などを伴う場合は婦人科で相談してください。
Q5. どんなときに婦人科を受診したほうがよいですか?
出血が7日を超えて続く、1時間ほどでナプキンやタンポンの交換が必要な状態が数時間続く、大きな血の塊が繰り返し出る、強い月経痛や貧血を疑う症状がある、生理以外にも出血する場合などは、婦人科で相談しましょう。
📝こちらの記事もおすすめです
- 生理の「血の塊」はなぜ出る?子宮内膜の仕組みから解説
➤ 経血に塊が混じる理由や、婦人科へ相談したい大きさ・頻度、背景に考えられる原因について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 - 経血量の正常な目安とは?生理の量が多い・少ないときの考え方
➤ 「自分の経血量は多い?少ない?」と気になる方へ。ナプキンの交換頻度や出血期間など、経血量を確認するときのポイントを解説しています。 - 【月経血のニオイが気になる原因】膣内フローラとの関係と受診目安
➤ 月経血のにおいや菌・腟内フローラが気になる方へ。生理中ににおいが変化する理由と、感染症などを疑って受診したい症状について解説しています。
📚参考文献
- NICHD. Menstruation and Menstrual Problems.
月経の基本的な仕組みや、正常な月経・月経異常についての説明を参考にしています。 - ACOG. Heavy Menstrual Bleeding.
経血量が多い場合の考え方や、婦人科へ相談したい出血量・症状の目安を参考にしています。 - ACOG. Abnormal Uterine Bleeding.
異常子宮出血の定義や、月経期間・出血量などの受診目安を参考にしています。 - Yang H, et al. Proteomic Analysis of Menstrual Blood. Molecular & Cellular Proteomics. 2012.
月経血に含まれる血液以外の成分や、月経血と末梢血との違いについての説明を参考にしています。 - Maybin JA, Critchley HOD. Menstrual physiology: implications for endometrial pathology and beyond. Human Reproduction Update. 2015.
子宮内膜がはがれて月経として排出される仕組みや、月経時の子宮内膜の生理について参考にしています。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
月経の変化が気になる方へ
月経血の色や量、血の塊、月経痛の強さなどは、毎月の体の変化に気づくための情報のひとつです。
ただし、月経血だけで婦人科疾患や妊娠しやすさを判断することはできません。
強い痛みや出血量の異常、不正出血などがある場合は、まず婦人科での確認が大切です。
そのうえで、妊活に向けて身体全体の状態を整えたい方には、大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院で、月経周期や体調、冷え感、睡眠、ストレス、生活習慣なども含めてお話を伺いながらサポートしています。
妊活・妊娠中のヘアカラーやパーマは大丈夫?胎児への影響と注意点
「妊活中に髪を染めてもいいの?」
「妊娠中にヘアカラーをすると、赤ちゃんに障害が出ることはない?」
「妊娠初期にパーマをかけても胎児に影響しない?」
妊活中や妊娠中は、それまで気にしていなかったヘアカラーやパーマについて、「赤ちゃんに影響したらどうしよう」と不安になる方もいらっしゃいます。
現在の研究では、一般的なヘアカラーやパーマを通常の方法で行うことによって、胎児の先天異常などのリスクが大きく上昇するという明確な証拠は示されていません。
ただし、「胎児への影響が確認されていない」ことと、「どの製品でも妊娠中に自由に使ってよい」ことは同じではありません。日本では、染毛剤の種類によって妊娠中の使用を避けるよう注意書きが設けられているものもあります。
この記事では、妊活中・妊娠中のヘアカラーやパーマについて、妊娠初期はどう考えるのか、胎児への影響について現在わかっていること、施術する場合の注意点をわかりやすく解説します。
- 通常のヘアカラーやパーマによって胎児の先天異常リスクが大きく上昇するという明確な証拠は、現時点では示されていません。
- 妊娠初期だから必ず危険というわけではありませんが、不安な場合は妊娠12週以降へ予定をずらす選択肢もあります。
- 日本では、妊娠中の使用を避けるよう記載されている染毛剤もあるため、製品の使用説明書を確認しましょう。
- 染毛剤を使用する場合は、パッチテスト、換気、使用時間など製品の注意事項を守ることが大切です。
- 胚移植後など治療中で判断に迷う場合は、治療スケジュールや体調に合わせて無理のない時期を選びましょう。


妊娠中のヘアカラーで胎児に障害が出る?現在わかっていること
「妊娠中にヘアカラーをすると、赤ちゃんに障害が出るのでは?」と心配される方は少なくありません。
現在までの研究では、一般的なヘアカラーやパーマを通常の使用方法で行ったことによって、胎児の先天異常のリスクが大きく上昇するという明確な証拠は示されていません。
頭皮から体内に吸収される染毛剤の量は多くないと考えられており、海外の催奇形性情報でも、正しく使用した場合にヘアトリートメントが先天異常のリスクを大きく増加させるとは考えられていません。
ただし、研究数には限りがあり、すべての製品・成分・使用方法について「リスクが完全にゼロ」と証明されているわけではありません。
日本では製品の注意書きも確認しましょう
日本では、酸化染毛剤などについて、妊娠中など頭皮や皮膚が過敏な状態では使用を避ける旨を使用説明書に記載するよう厚生労働省から示されています。
これは「妊娠中に使用すると胎児に障害が起こる」と示しているものではなく、主に皮膚障害やアレルギーを防ぐための注意事項です。
妊娠中にヘアカラーを検討する場合は、「妊婦でも必ず大丈夫」と一括りにせず、使用する製品の説明書を確認し、妊娠中は使用しないよう記載されている場合は、その指示に従いましょう。
妊娠初期のヘアカラー・パーマは避けるべき?
妊娠初期にヘアカラーをしたからといって、胎児に異常が起こると断定できる根拠はありません。
一方で、妊娠初期は赤ちゃんの身体の基礎がつくられていく時期であり、つわりやにおいへの敏感さ、皮膚の変化なども起こりやすい時期です。
海外の公的医療情報では、不安な場合は妊娠12週を過ぎるまでヘアカラーを待つこともひとつの選択肢として紹介されています。
これは「12週までは危険だから禁止」という意味ではありません。「できるだけ心配を減らして過ごしたい」という方は、体調が落ち着いてから予定を入れる方法もある、という考え方です。
妊活中にヘアカラーをしても大丈夫?
妊活中に一般的なヘアカラーを時々行うことで、妊娠率が低下したり、卵子に直接悪影響が出たりすると断定できる十分な根拠はありません。
そのため、妊活を始めたからといって、ヘアカラーをすべて禁止する必要があるとは考えにくいでしょう。
ただし、採卵や胚移植など不妊治療中は、「この時期にして大丈夫かな」と気になることもあります。治療そのものへの直接的な影響だけでなく、におい、長時間同じ姿勢で過ごすこと、体調や疲労なども含めて予定を考えるとよいでしょう。
胚移植後の美容院やヘアカラーについて詳しく知りたい方は、採卵前はネイルを外す?胚移植後のネイル・美容院・ヘアカラーの注意点も参考にしてください。
妊娠中のパーマは大丈夫?
パーマについても、通常の施術によって胎児の先天異常リスクが大きく増加するとする明確な証拠は確認されていません。
ただし、ヘアカラーと同様に、妊娠中は薬剤のにおいで気分が悪くなったり、頭皮や皮膚が刺激を受けやすかったりすることがあります。
妊娠初期でつわりが強い場合や、長時間座っていることが負担になる場合は、体調が落ち着いてから予定を入れてもよいでしょう。
妊活中・妊娠中に気をつけたいポイント
- 製品の使用説明書を確認する
妊娠中の使用を避けるよう書かれている製品は使用せず、メーカーの注意事項を優先しましょう。 - 染毛剤はパッチテストを行う
酸化染毛剤などでは、使用前に毎回パッチテストを行うよう注意事項が定められています。以前問題なく使えた製品でも、説明書に従って確認しましょう。 - 頭皮に傷や湿疹があるときは使用しない
頭皮や顔、首などに傷や皮膚トラブルがある場合は施術を延期しましょう。 - 換気のよい場所で行う
自宅で行う場合は窓を開けるなど換気を行い、美容院でもにおいで気分が悪くなった場合は無理をせず伝えましょう。 - 使用時間を守る
「しっかり染めたいから」と指定時間以上に薬剤をつけたままにせず、製品に記載された使用方法を守りましょう。 - 頭皮への接触を減らす方法もある
美容師さんに相談し、頭皮から少し離して塗布する方法やハイライトなどを検討する方法もあります。
「植物由来=必ず安全」とは限りません
ヘナなど植物由来のカラー剤であっても、皮膚刺激やアレルギーが起こらないとは限りません。
「天然」「オーガニック」という表示だけで判断せず、成分や使用方法を確認し、製品ごとの注意事項を守ることが大切です。
自宅カラーと美容院カラーはどちらが安心?
「美容院なら安全」「自宅カラーは危険」と単純に分けることはできません。
美容院で行う場合
- 美容師に妊娠中であることを伝えられる
- 頭皮への薬剤付着を減らす塗り方を相談できる
- 体調に応じて施術内容や時間を調整してもらえることがある
自宅で行う場合
- 製品の説明書を必ず守る
- パッチテストが必要な製品は毎回行う
- 手袋を使用する
- 換気のよい場所で行う
- 薬剤を指定時間以上つけたままにしない
どちらを選ぶ場合でも、「どこで染めるか」だけでなく、製品の注意事項を守り、体調のよい日に無理なく行えるかを考えましょう。
美容師として働いている場合は?
お客様として数回ヘアカラーやパーマを受ける場合と、美容師として毎日薬剤を取り扱う場合では、薬剤に触れる頻度や量が異なります。
美容師の職業曝露については研究されていますが、結果にはばらつきがあり、妊娠や生殖への影響を明確に断定できる段階ではありません。
一方で、妊活中・妊娠中に限らず、換気、手袋の着用、薬剤の安全な取り扱い、こまめな休憩などによって職業上の曝露をできるだけ減らすことは大切です。
現在のところ、通常のヘアカラーや美容院へ行くことが着床を妨げると断定できる根拠は確認されていません。
そのため当院では、「絶対にしてはいけない」と考えすぎるのではなく、クリニックからの指示、使用する製品の注意事項、その日の体調や治療スケジュールを優先して予定を考えるようお伝えしています。
特に移植直後などで不安が強い場合は、無理に予定を入れず、移植前や判定日以降にずらすのもひとつの方法です。
まとめ
妊活中・妊娠中のヘアカラーやパーマについて、通常の使用によって胎児の先天異常などのリスクが大きく上昇するという明確な証拠は、現時点では示されていません。
妊娠初期も「必ず禁止」というわけではありませんが、不安な場合は妊娠12週以降に予定をずらす選択肢もあります。
一方、日本では妊娠中の使用を避けるよう記載されている染毛剤もあります。製品の使用説明書を確認し、パッチテスト、換気、頭皮や皮膚の状態などに注意しましょう。
「してしまったから赤ちゃんに影響するかもしれない」と必要以上に自分を責める必要はありません。心配なことがある場合は、使用した製品を確認したうえで産婦人科などへ相談してください。
妊娠中にヘアカラーをすると胎児に障害が出ますか?
現在の研究では、通常の方法でヘアカラーを行ったことによって、胎児の先天異常リスクが大きく上昇するという明確な証拠は示されていません。
ただし、すべての製品や成分について安全性が完全に証明されているわけではありません。使用する製品の注意書きを確認し、妊娠中の使用を避けるよう記載されている場合はその指示に従いましょう。
妊娠初期のヘアカラーは避けた方がよいですか?
妊娠初期のヘアカラーが胎児に異常を起こすと断定できる根拠はありません。
ただし、つわりやにおいへの敏感さ、皮膚の変化などが起こりやすい時期です。不安な場合は、妊娠12週以降に予定をずらす方法もあります。
妊活中にヘアカラーをしても大丈夫ですか?
一般的なヘアカラーを時々行うことで、妊娠率が低下したり卵子へ直接悪影響が生じたりすると断定できる十分な根拠はありません。
採卵前や移植前後で心配な場合は、治療スケジュールや体調に合わせて予定を調整するとよいでしょう。
妊娠中にパーマをかけると胎児に影響しますか?
通常のパーマ施術が胎児の先天異常リスクを大きく増加させるという明確な証拠は確認されていません。
ただし、薬剤のにおいや皮膚への刺激、長時間の施術が負担になることがあります。体調のよい日に行い、気分が悪くなった場合は無理をしないようにしましょう。
胚移植後にヘアカラーをしても大丈夫ですか?
胚移植後のヘアカラーが着床を妨げると示した十分な根拠は確認されていません。
ただし、移植後は治療スケジュールや体調も考慮する必要があります。詳しくは、採卵前はネイルを外す?胚移植後のネイル・美容院・ヘアカラーの注意点をご覧ください。
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📚参考文献
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MotherToBaby. Hair Treatments. 2024.
妊娠中のヘアカラー・パーマなどのヘアトリートメントによる胎児への影響、皮膚からの吸収、職業曝露とその対策について参考にしました。 -
NHS. Using hair dye in pregnancy: is it safe?
妊娠中のヘアカラーについて現在わかっている安全性、妊娠初期の考え方、換気やパッチテストなどの注意点を参考にしました。 -
Chua-Gocheco A, Bozzo P, Einarson A. Safety of hair products during pregnancy: personal use and occupational exposure. Can Fam Physician. 2008;54(10):1386-1388.
妊娠中のヘアケア製品の個人的使用と全身吸収、職業上の曝露についての考え方を参考にしました。 -
厚生労働省「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」
日本国内の染毛剤における妊娠中の注意表示、パッチテスト、皮膚障害やアレルギーへの注意事項を参考にしました。 -
Babić Ž, et al. Association of hairdressing with cancer and reproductive diseases: A systematic review. J Occup Health. 2022;64:e12351.
美容師など職業的にヘアケア薬剤へ繰り返し曝露する場合の生殖影響に関する研究と、曝露低減の考え方を参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中、「これはしても大丈夫?」と迷うことはありませんか?
妊活や不妊治療を始めると、ヘアカラーだけでなく、運動、入浴、食事、美容院へ行くタイミングなど、これまで気にしていなかった日常生活について不安になることがあります。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療と併用しながら鍼灸による体調管理を行うとともに、治療スケジュールや現在の身体の状態を伺いながら、妊活中の日常生活についても一緒に整理しています。
「何を避ければよいのかわからない」「移植前後をどう過ごしたらよい?」など、気になることがありましたら施術時にもお気軽にご相談ください。
GWの営業について
【ゴールデンウィーク期間中の営業について】
いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ゴールデンウィーク期間中も、通常通り営業しております(木曜日は定休日となります)。
なお、祝日は土日と同じ営業時間となりますので、ご注意ください。
ご予約が混み合う時期となりますので、お早めのご予約をおすすめいたします。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
33歳(2人目不妊・卵巣嚢腫3.5cm)1人目に続き鍼灸レーザーで自然妊娠
大阪からお越しのMさん(33歳)が鍼灸とレーザーで身体を整え、自然妊娠されました。
2人目妊活で再来院されたMさん
以前、当院で鍼灸を受けられ、無事に第1子をご出産されたMさんが、今回は「2人目妊活」のために再び来院されました。
産後から関節リウマチを発症されるなど、1人目の時とは違う体調の変化や、仕事と育児の両立による疲労がありましたが、約1年の通院を経て見事に自然妊娠されました。
患者様プロフィール
ご来院時はクリニックへの通院はされておらず、自己流のタイミング法で妊活中でした。
- 来院動機:体質改善、2人目不妊
- 鍼灸経験:あり(当院で1人目妊娠・出産の実績あり)
- 体調・体質:良好だが、肩こり・冷え性・むくみあり
- 既往歴:左側卵巣嚢腫(3.5cm/経過観察中)、関節リウマチ(1人目産後に発症)
- 服用薬:エタネルセプト(リウマチ薬)、葉酸(ドリンク)
- 月経周期:25~30日(順調)
- 生理痛・PMS:なし
- 経血:赤色
- 睡眠:23時~6時(平均7時間)
- 食生活:1日3食。甘いものを好む。ジュース1日3杯程度
- 飲酒・喫煙:なし
- セルフケア:自宅でお灸(火を使わないタイプ)
- ご主人:31歳。男性不妊の原因不明(これまで未検査)
当院の施術方針:なぜ「全身」を整えるのか?
Mさんへの施術は、以下の2点を軸に行いました。
- 体調に合わせた全身調整(肩こり・腰痛・便秘など)
- 生殖機能の向上(卵巣の血流促進・質の良い卵子の育成)
妊娠しやすい身体と「ホメオスタシス」の関係
当院では、卵巣や子宮だけでなく、全身の不調を徹底してケアします。これには「ホメオスタシス(生体恒常性維持)」という身体の仕組みが深く関係しています。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、自律神経、ホルモン、免疫系などがバランスよく働き、健康を保つシステムのことです。
人間の体は、どこかの機能が低下してこのバランスが崩れると、まずは命を守るために回復を優先させます。その代償として、生命維持に直接関わらない「生殖機能」を後回し(低下・停止)にしてしまうと考えられています。
つまり、「心身の不調がある=妊娠しやすいシステムがうまく働いていない」可能性があるのです。
そのため当院では、以下の施術で全身の健康レベルを引き上げ、妊娠しやすい状態を目指しました。
- 鍼灸施術:卵巣・子宮の血流促進、内膜の肥厚、卵胞の発育促進
- スーパーライザー(直線偏光近赤外線):過緊張を起こしている交感神経(自律神経)を緩め、卵巣への血流をサポート
妊娠までの経過:心の変化とご主人の協力
Mさんは、デスクワークと立ち仕事、さらに育児も重なり、「仕事と育児で大変」と仰ることが多くありました。首肩の痛み、便秘、むくみなどの不調に対し、毎回丁寧に施術を行うことで、月経周期も28~30日と安定していきました。
大きな転機:ご主人の検査
半年ほど経過した頃、Mさんは人工授精を考え始めましたが、ご主人は検査にも消極的でした。施術中に私からも「ご主人の検査の必要性」をお話しし、Mさんからも何度もご主人に働きかけられました。
その結果、2024年8月にご主人が初めてクリニックで血液検査を受診。結果は「問題なし」。ご主人の意識も変わり、「今後は人工授精も良いかも」と前向きになられました。
自然妊娠、そして卒業へ
ご主人の協力が得られたことでMさんの精神的な安心感につながったのか、なんとその翌周期に自然妊娠が判明しました。その後も妊娠32週まで「マタニティ鍼灸」を継続されました。
妊娠維持のための施術内容
- つわり、腰痛、便秘への対応
- 逆子治療(28週で逆子判明→鍼灸3回と自宅ケアで無事改善)
これらを経て、妊娠32週で無事に当院を卒業されました。
担当者よりメッセージ
Mさん、この度は本当におめでとうございます。ご主人が検査を受けてくださったことによる精神的な安心感、そして約1年間鍼灸を続けて体質改善され、良質な卵子が育ったこと、その全てが良い結果に繋がったのだと思います。
「目標は3人」と仰っていましたね。もうすぐ2人目のご出産ですが、無事の安産を心より願っております。3人目妊活の際も全力でサポートさせていただきますので、またよろしくお願いいたします!
Mさん(33歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
半年ほど自己流でしていましたが、体を整えようと思って通いはじめました。また、1人目も通いはじめてすぐ妊娠したので、効果があると思っていました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
タイミング(病院で排卵日を見てもらって、タイミングを取っていました。)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・レーザー・温活
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
鍼灸施術を受けて、生理周期が整ったのがいちばん良かったと思います。また、足の冷えや腰の張りも見てもらえて、体が楽になりました。他にも体に良いものや、気をつけた方がいいコト等、アドバイスをいただけるのもとても助かりました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
自分で火のいらないお灸をしていたのですが、リラックスできてよかったと思います。ツボは教えてもらって、そこに家でお灸をしていました。2人目妊活は、子どもがいる分、1人目とは生活が変わってしまっていて、思うようにいかないコトが多かったですが、リラックスできる時間を取るコトは大切だと思いました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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フェロモンとは?ホルモンとの違いと女性ホルモン・体臭の関係を解説
「フェロモンがある人は、女性ホルモンも多いの?」「フェロモンが出ている女性って、医学的にはどういうこと?」このような疑問を持つ方は少なくありません。
一般的に「フェロモン」という言葉は、異性を惹きつける魅力や色気のような意味で使われることがあります。しかし医学的・生物学的に見ると、フェロモンとホルモンは似ているようで、働く場所も役割も異なります。
また、動物や昆虫ではフェロモンの働きがよく知られていますが、ヒトに動物のような明確な性フェロモンがあるかどうかは、現時点では科学的に確立していません。
この記事では、フェロモンとは何か、ホルモンとの違い、女性ホルモンや体臭との関係、そして日常でできる整え方について、医学的に誤解のないようにわかりやすく解説します。
- フェロモンとは、体の外に出て、同じ種のほかの個体に影響を与える化学的なシグナルのことです。
- ホルモンは体の中で働く情報伝達物質であり、フェロモンとは役割が異なります。
- 女性ホルモンの変化が体臭の印象に関係する可能性はありますが、「女性ホルモンが多い=フェロモンが多い」とは言えません。
- ヒトの明確な性フェロモンについては、現時点では科学的に確立していないため、断定的な情報には注意が必要です。
- 睡眠・食事・ストレスケアなどで心身のバランスを整えることが、その人らしい魅力や印象を保つことにつながります。


フェロモンとは
フェロモンとは、ある個体が体の外に放出し、同じ種のほかの個体の行動や生理反応に影響を与える化学的なシグナルのことです。
昆虫や動物の世界では、繁殖行動、警戒、なわばり、集団行動などに関わるものとして知られています。たとえば昆虫では、性フェロモンによって相手を引き寄せる仕組みが比較的はっきり確認されています。
一方で、ヒトの場合は少し慎重に考える必要があります。
ヒトにも匂いによるコミュニケーションや、体臭が印象に影響する可能性は研究されています。しかし、「この物質がヒトの性フェロモンである」と明確に断定できる段階ではありません。
そのため、一般的に使われる「フェロモンがある」という表現と、医学・生物学でいうフェロモンは分けて考えることが大切です。
ホルモンとは
ホルモンは、体の中でつくられ、血液などを通じて全身に情報を伝える化学伝達物質です。
ホルモンは、成長、代謝、睡眠、気分、月経、排卵、妊娠、更年期など、さまざまな体の働きに関わっています。
女性の体に関係の深いホルモンには、たとえば次のようなものがあります。
- エストロゲン:月経周期、排卵、子宮内膜、骨、皮膚などに関わる
- プロゲステロン:排卵後の体温変化や妊娠維持に関わる
- FSH:卵胞の発育に関わる
- LH:排卵のきっかけに関わる
つまり、ホルモンは「自分の体の中で働く調整役」です。
一方、フェロモンは本来「体の外に出て、同じ種のほかの個体に影響する可能性のあるシグナル」です。ここが大きな違いです。
フェロモンとホルモンの違い
フェロモンとホルモンは、言葉の響きが似ているため混同されやすいですが、医学的には別のものです。
フェロモンの特徴
フェロモンは、体の外に出る化学的なシグナルです。
同じ種のほかの個体に影響を与えるものとして考えられ、昆虫や一部の動物では繁殖や行動に関わる働きが確認されています。
ただし、ヒトにおいては、動物のような明確な性フェロモンがあるかどうかはまだ確立されていません。
ホルモンの特徴
ホルモンは、体の中で働く化学伝達物質です。
自分自身の臓器や組織に作用し、月経、排卵、代謝、睡眠、気分、妊娠などを調整します。
こちらは医学的に確立した概念であり、血液検査などで測定されることもあります。
「女性ホルモンが多い=フェロモンが多い」ではない
「フェロモンがある女性は、女性ホルモンも多いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、これは医学的には正確ではありません。
女性ホルモンは、ただ多ければよいものではなく、月経周期に合わせて適切に変化することが大切です。エストロゲンやプロゲステロンは、周期の中で上がったり下がったりしながら、排卵や月経、妊娠の準備に関わっています。
一方で、ヒトのフェロモンはまだ明確に確立されていません。
そのため、「女性ホルモンが多い人ほどフェロモンが強い」「フェロモンが多い人は妊娠力が高い」といった表現は、医学的には慎重に扱う必要があります。
女性ホルモンと匂い・体臭は関係ある?
女性ホルモンと体臭は、まったく無関係とは言い切れません。
いくつかの研究では、月経周期や排卵期に女性の体臭の印象が変化する可能性が報告されています。たとえば、排卵期に近い時期の体臭が、ほかの時期と比べて違って感じられる可能性を示した研究があります。
また、女性の体臭の魅力評価と生殖ホルモンとの関連を示した研究もあります。
ただし、研究結果は必ずしも一貫しているわけではありません。排卵時期を匂いだけで安定して見分けられるとは言えないという報告もあり、個人差や測定条件の影響も大きいと考えられています。
そのため、現時点では次のように整理するのが誤解の少ない考え方です。
- 女性ホルモンの変化が体臭の印象に影響する可能性はある
- ただし、それを「フェロモンが増えた」と断定することはできない
- 「女性ホルモンが多い人ほどフェロモンが強い」とは言えない
- 体臭や魅力は、ホルモンだけでなく生活習慣や体調にも左右される
「フェロモンがある女性」とは医学的にはどう考える?
一般的に「フェロモンがある女性」という表現は、色気がある、自然と惹かれる雰囲気がある、魅力的に感じる、といった意味で使われることが多い言葉です。
ただし、これは医学用語ではありません。
医学的に見ると、人の印象や魅力は、ひとつの物質だけで決まるものではありません。体臭、皮膚の状態、表情、姿勢、声のトーン、睡眠、ストレス状態、清潔習慣、心理的な安定など、さまざまな要素が重なって印象がつくられます。
「最近フェロモンがない気がする」「女性としての魅力が落ちたのでは」と不安になる方もいるかもしれません。
ですが、それは女性としての価値や魅力がなくなったという意味ではありません。疲労、睡眠不足、ストレス、月経周期、体調の変化などによって、匂いや雰囲気の感じ方が変わっているだけのこともあります。
体臭とホルモンの関係
体臭は、汗そのものだけで決まるわけではありません。
脇のにおいなどは、アポクリン汗腺から出る分泌物が皮膚表面の細菌によって分解されることで生じる部分が大きいとされています。
また、体臭には次のような要素も関係します。
- 汗の量
- 皮脂の分泌
- 皮膚常在菌の状態
- 食事内容
- ストレス
- 睡眠不足
- 月経周期
- 更年期前後のホルモン変化
- 衣類の通気性
- 清潔習慣
そのため、体臭が気になるときに「女性ホルモンが減ったから」「フェロモンがなくなったから」とすぐに考える必要はありません。
まずは生活習慣や体調の変化を見直すことが大切です。
フェロモンは年齢で減るの?
「フェロモンのピークは20代前半」「年齢とともにフェロモンがなくなる」このような表現を見かけることがあります。
しかし、ヒトの性フェロモンそのものが科学的に確立していない以上、「フェロモンのピーク年齢」を医学的に断定することはできません。
一方で、年齢とともにホルモン環境、皮脂分泌、汗腺の活動、皮膚の状態、自律神経の働きなどが変化することはあります。こうした変化が、体臭や印象の変化につながる可能性はあります。
ただし、年齢だけで魅力が決まるわけではありません。
睡眠、食事、血流、ストレスケア、姿勢、表情、心身の安定などによって、その人らしい印象は整えていくことができます。
匂いや印象を整えるためにできること
ヒトのフェロモンを増やす方法は、医学的には確立していません。
ただし、体臭や印象に影響しやすい生活習慣を整えることは、心身のコンディションを整えるうえで大切です。
1.睡眠を整える
睡眠不足は、自律神経やストレス反応に影響しやすく、体調全体の乱れにつながります。
ホルモン環境や皮膚の状態にも間接的に関わるため、まずは睡眠を整えることが大切です。
2.無理なダイエットを避ける
極端な食事制限や急激な体重減少は、月経や排卵に影響することがあります。
妊活中の方は特に、「体重を落とせばよい」と考えすぎず、栄養をとりながら体を整えることが大切です。
3.清潔ケアを見直す
脇のにおいなどは、汗そのものだけでなく、皮膚常在菌との関係も大きいと考えられています。
強く洗いすぎる必要はありませんが、汗をかいた後は早めに着替える、通気性のよい衣類を選ぶ、肌に合うケア用品を使うなど、基本的な清潔ケアを見直してみましょう。
4.ストレスをため込みすぎない
ストレスは、自律神経や内分泌系に影響します。
「最近、なんとなく自分らしくない」「匂いや雰囲気が変わった気がする」と感じるときほど、無理に頑張り続けるより、休息やリラックスを意識することも大切です。
5.月経周期や体調の変化を記録する
体臭や汗、肌の状態は、月経周期や体調によって変化することがあります。
気になる変化がある場合は、月経周期、睡眠、食事、ストレス、汗の量などを簡単に記録しておくと、自分の体の傾向が見えやすくなります。
体臭が気になるときの受診目安
体臭の変化の多くは、汗、食事、ストレス、衣類、生活リズムなどが関係していることがあります。
ただし、次のような場合は、皮膚科や婦人科、内科などで相談してもよいでしょう。
- 急に体臭が強くなった
- 清潔にしていても強いにおいが続く
- 汗の量が急に増えた
- 月経不順や無月経を伴う
- 更年期症状のようなほてり・寝汗・動悸がある
- 皮膚の赤み、かゆみ、できものを伴う
- 不安が強く、日常生活に支障が出ている
「匂いが気になる」という悩みは、人に相談しにくいものです。ですが、体臭の変化は体調のサインとして現れることもあります。不安をひとりで抱え込まず、必要に応じて専門家に相談しましょう。
東洋医学の視点でみる「魅力がにじみ出る体」
東洋医学では、心身の状態は外見や雰囲気にもあらわれると考えます。
肌つや、血色、表情、声の張り、疲れにくさ、姿勢などは、体の内側のバランスと無関係ではありません。
ただし、これは「鍼灸でフェロモンが増える」と医学的に証明されているという意味ではありません。
東洋医学的には、気血の巡りや自律神経の乱れを整え、結果としてその人本来の落ち着きややわらかさが出やすくなる、という捉え方が近いでしょう。
「フェロモンを増やす」というよりも、睡眠、血流、冷え、ストレス、月経リズムなどを整えながら、自分らしい健やかさを取り戻していくことが大切です。
まとめ|フェロモンとホルモンは別物。まずは正しく理解を
フェロモンとは、もともと体の外に出て、同じ種のほかの個体に影響する化学的なシグナルを指します。
一方でホルモンは、体の中で働く情報伝達物質です。
両者は似た言葉に見えても、働く場所も役割も異なります。
また、女性ホルモンの変化が体臭の印象に影響する可能性はありますが、「女性ホルモンが多い=フェロモンが多い」とは言えません。さらに、ヒトの明確な性フェロモンは、現時点では科学的に確立していません。
「フェロモンがないのでは」と不安になるより、睡眠、食事、ストレスケア、月経リズム、体調管理といった基本を整えることの方が、心身の健やかさにつながります。
妊活中の方も、そうでない方も、まずは自分の体を正しく知り、無理なく整えていくことが大切です。
Q1. フェロモンとホルモンは同じものですか?
いいえ、同じものではありません。
フェロモンは体の外に出て、同じ種のほかの個体に影響する可能性のある化学的なシグナルです。一方、ホルモンは体の中で働く情報伝達物質です。
Q2. 女性ホルモンが多いと、フェロモンも多くなるのですか?
そのように単純に言うことはできません。
女性ホルモンの変化が体臭の印象に影響する可能性はありますが、「女性ホルモンが多い人ほどフェロモンが強い」とまでは言えません。
Q3. ヒトにもフェロモンはあるのですか?
ヒトにフェロモンのような働きをする物質がある可能性は研究されています。
ただし、動物や昆虫のように明確な性フェロモンがあるかどうかは、まだ科学的に確立されていません。
Q4.「フェロモンがある女性」とは医学的にはどういう意味ですか?
医学用語ではありません。
一般的には「魅力的」「自然と惹かれる雰囲気がある」といった意味で使われることが多い表現です。実際の印象は、体臭だけでなく、清潔感、表情、睡眠、ストレス状態、姿勢などさまざまな要素が関係します。
Q5. フェロモンを増やす方法はありますか?
ヒトのフェロモンを増やす方法は、医学的には確立していません。
ただし、睡眠を整える、無理なダイエットを避ける、清潔ケアを見直す、ストレスをため込みすぎないといった生活習慣の見直しは、体調や印象を整えるうえで役立ちます。
Q6. 体臭が強くなったのはホルモンのせいですか?
ホルモン変化が体臭や汗の変化に関係することはありますが、体臭はホルモンだけで決まるものではありません。
汗、皮脂、皮膚常在菌、食事、衣類、ストレス、睡眠、体調など、さまざまな要素が関係します。急な変化や強い不安がある場合は、医療機関で相談すると安心です。
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📚参考文献
- Endocrine Society. Reproductive Hormones
女性ホルモンや生殖ホルモンの基本的な働きについて整理されています。 - Neurobiology of Chemical Communication. Human Pheromones
ヒトのフェロモン研究について、定義や科学的な課題が解説されています。 - Wyatt TD. The search for human pheromones. Proceedings of the Royal Society B. 2015.
ヒトのフェロモン研究について、基本的な定義に立ち返る必要性を述べたレビューです。 - Wysocki CJ, Preti G. Facts, fallacies, fears, and frustrations with human pheromones. 2004.
ヒトのフェロモンに関する誤解や研究上の課題を整理した論文です。 - Lobmaier JS, et al. The scent of attractiveness. Proceedings of the Royal Society B. 2018.
女性の体臭の魅力評価と生殖ホルモンの関連について検討した研究です。 - Mei M, et al. Does scent attractiveness reveal women’s ovulatory timing? Hormones and Behavior. 2022.
体臭の魅力と排卵時期の関係について検討した研究です。 - StatPearls. Anatomy, Skin, Sudoriferous Gland.
汗腺の構造や汗、体臭に関わる基礎的な内容が解説されています。 - Chang Y, et al. Sweat and odor in sportswear – A review. 2023.
汗や皮膚表面の細菌、衣類とにおいの関係について整理したレビューです。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
匂いやホルモンの変化が気になる方へ
「最近、体臭や汗の変化が気になる」「ホルモンバランスが乱れているのでは」と感じると、不安になることもあるかもしれません。
フェロモンを医学的に増やす方法は確立されていませんが、睡眠・冷え・ストレス・自律神経・月経リズムなどを整えることは、心身のコンディションを整えるうえで大切です。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方や女性特有の不調を感じる方に対して、東洋医学と自律神経の視点から体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。
「これくらいで相談していいのかな」と迷われる方も、まずは今のお体の状態を知るきっかけとしてご相談ください。無理に通院をすすめるのではなく、お一人おひとりの状態に合わせて、できることを一緒に考えていきます🍀
ミネラルってなに?五大栄養素のひとつとしての大切な役割
ミネラルってなに?五大栄養素のひとつとしての大切な役割
妊活中の方、体質改善をしたい方にこそ知っておいてほしい「ミネラル」と「五大栄養素」のお話を、根拠に基づいてわかりやすく解説します🧠✨
🌱五大栄養素とは?
五大栄養素とは、私たちの身体をつくり、動かし、整えるために欠かせない栄養素の総称です。以下の5つが含まれます。
- 糖質(炭水化物)
体や脳を動かすエネルギー源 - 脂質
細胞膜・ホルモンの材料。エネルギー源としても重要 - たんぱく質
筋肉、臓器、酵素、ホルモンなど身体の構成要素 - ビタミン
代謝を助け、身体の機能調整をサポート - ミネラル
骨・歯の構成、神経や筋肉の調整、体内環境の維持
🧂ミネラルとは?
ミネラルは体内で合成できないため、食事からの摂取が必須の栄養素です。五大栄養素の中でも特に「身体を整える」働きが強く、少量でも生命維持に重要な役割を果たします。
ミネラルの種類と主な働き
- カルシウム(Ca)
骨や歯の形成、神経伝達、筋肉収縮 - リン(P)
骨・歯の成分、エネルギー代謝の補助 - マグネシウム(Mg)
酵素の働きを助ける、筋肉と神経の調整 - ナトリウム(Na)
血圧や水分バランスの調整、神経の伝達/li> - カリウム(K)
細胞の浸透圧調整、血圧の調節、筋肉の動き - 鉄(Fe)
ヘモグロビンの構成成分、酸素運搬 - 亜鉛(Zn)
免疫機能、味覚、妊娠・出産・成長に関与 - 銅(Cu)
鉄の代謝、酵素の活性化 - マンガン(Mn)
骨の形成、エネルギー代謝 - ヨウ素(I)
甲状腺ホルモンの構成要素 - セレン(Se)
抗酸化作用、免疫サポート - クロム(Cr)
糖代謝、インスリン作用の補助 - モリブデン(Mo)
酵素の補因子として働く
🌸妊活や体質改善においてなぜ大切?
ミネラルや五大栄養素が不足すると…
- ホルモンバランスの乱れ
- 排卵障害・月経不順
- 着床環境の悪化
- 疲れやすさ・冷え・むくみ
- 精神的な不安定さ
といった、不妊の原因や妊娠しづらい体質につながってしまいます。特に亜鉛、鉄、マグネシウムは、妊活中の女性にとって意識したいミネラルです。


📝参考文献
- ・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- ・Institute of Medicine. Dietary Reference Intakes for Calcium and Vitamin D, National Academies Press, 2011.
- ・WHO. Vitamin and Mineral Requirements in Human Nutrition, 2nd edition, 2004.
関連記事
胚盤胞まで育たない原因とは?栄養不足との関係も解説
体外受精や顕微授精を行う中で、「受精はするのに胚盤胞まで育たない」「途中で成長が止まってしまう」「何度採卵しても胚盤胞にならない」と悩まれる方は少なくありません。
胚盤胞まで育たないと、「卵子が悪いのかな」「もう妊娠は難しいのかな」と、ご自身を責めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、胚盤胞まで育たない原因はひとつではありません。卵子の状態、精子の状態、年齢、染色体の問題、培養環境、採卵周期の条件など、さまざまな要素が関係します。
その中で、見落とされやすい要素のひとつが、栄養状態や体づくりです。
- 胚盤胞まで育たない原因は、卵子の質だけでなく、精子の質・年齢・染色体要因・培養環境・採卵周期の状態など複数あります
- 栄養不足や低BMI、極端な食事制限は、卵胞発育やホルモンバランスに影響する可能性があります
- コレステロールは、細胞膜や女性ホルモンの材料になるため、妊活中は「低ければよい」と単純に考えないことが大切です
- たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂り、睡眠や血流、ストレスケアも含めて身体を整えることが大切です
- 鍼灸は胚を直接育てる治療ではありませんが、冷え・血流・自律神経・胃腸の働きなどを整え、妊活を続けやすい身体づくりをサポートできます


胚盤胞とは?なぜ途中で育たないことがあるのか
胚盤胞とは、受精卵が分割を繰り返し、一般的に受精後5〜6日目ごろに到達する発育段階のことです。
体外受精では、受精卵が順調に分割し、胚盤胞まで育つかどうかが、移植や凍結の判断に関わることがあります。
ただし、すべての受精卵が胚盤胞まで育つわけではありません。途中で発育が止まることもあり、それは必ずしも「身体が悪い」「努力が足りない」という意味ではありません。
胚の発育には、卵子や精子のもつ情報、受精後のエネルギー代謝、染色体の状態、培養環境などが複雑に関わっています。
胚盤胞まで育たない主な原因
胚盤胞まで育たない背景として、主に次のような要因が考えられます。
1. 卵子の質や年齢の影響
胚の発育には、卵子の状態が大きく関わります。
特に年齢が上がると、卵子の染色体異常の割合が増えやすくなり、受精しても途中で発育が止まることがあります。
これはご本人の努力不足ではなく、年齢に伴う生物学的な変化です。そのため、胚盤胞にならないことが続く場合は、主治医と採卵方法や刺激方法、移植方針について相談することが大切です。
2. 精子の質の影響
胚の発育は、卵子だけで決まるものではありません。
精子のDNA損傷や酸化ストレス、精液所見の低下なども、受精後の胚発育に影響する可能性があります。
「受精したから精子側は問題ない」とは限らず、胚盤胞まで育たない場合には、男性側の生活習慣や精子の質を見直すことも大切です。
3. 染色体や遺伝的な要因
受精卵が途中で成長を止める背景には、染色体の異常が関係することがあります。
この場合、食事や生活習慣だけで完全に防ぐことはできません。必要に応じて、主治医からPGT-Aなどの検査について説明を受けることもあります。
ただし、検査の適応や考え方は年齢・胚の数・治療歴によって異なるため、医師と相談しながら判断することが大切です。
4. 培養環境や治療条件の影響
胚盤胞まで育つかどうかは、培養液や培養環境、採卵周期のホルモン状態などにも左右されます。
同じ方でも、周期によって採れる卵子の数や質、受精後の発育が変わることがあります。
そのため、1回の結果だけで「もう無理」と判断する必要はありません。
5. 栄養不足や体づくりの影響
そして、もうひとつ見直したいのが、栄養状態です。
胚盤胞まで育つためには、卵子が成熟する段階から、身体の中で十分な材料が整っていることが大切です。
たとえば、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、鉄、亜鉛、ビタミンDなどは、妊活中の身体づくりに関わる栄養素です。
もちろん、特定の栄養素を摂れば必ず胚盤胞になる、というものではありません。ですが、慢性的な栄養不足や低エネルギー状態があると、卵胞の発育やホルモンバランスに影響する可能性があります。
一見健康そうでも、栄養不足のことがあります
「普通に食べているから大丈夫」「痩せすぎではないから問題ない」と思っていても、実際には必要な栄養が不足していることがあります。
特に、次のような方は注意が必要です。
- 食事量が少ない
- 忙しくて食事を抜くことが多い
- 肉・魚・卵などのたんぱく質が少ない
- 糖質を極端に控えている
- BMIが低め
- 疲れやすい
- 冷えやすい
- 月経量が少ない、周期が乱れやすい
妊活中は「太らないこと」だけを意識するよりも、卵子やホルモンをつくるための材料が足りているかを見ることが大切です。
胚盤胞とコレステロールの関係
コレステロールというと、「低いほうが健康によい」と思われがちです。
しかし、妊活中はコレステロールを単純に悪者と考えるのではなく、ホルモンや細胞膜の材料として見ることも大切です。
コレステロールは、卵子の細胞膜や、エストロゲン・プロゲステロンなどの性ホルモンの材料になります。これらのホルモンは、排卵、子宮内膜、着床環境などに関わる大切なホルモンです。
そのため、極端な脂質制限や低栄養状態が続くと、ホルモンバランスや卵胞発育に影響する可能性があります。
ただし、ここで大切なのは、コレステロールを無理に高くすればよいという意味ではないということです。
高コレステロールが望ましいということではなく、低栄養や極端な食事制限によって、身体に必要な材料が不足していないかを確認することが大切です。
健康診断や血液検査で気になる数値がある場合は、自己判断せず、医師や管理栄養士に相談しましょう。
胚盤胞が育ちやすい身体づくりで意識したいこと
胚盤胞まで育たない原因を栄養だけに求めることはできません。
しかし、次の採卵に向けて身体づくりを見直すことは、できる対策のひとつです。
たんぱく質をしっかり摂る
たんぱく質は、筋肉、血液、ホルモン、酵素など、身体の土台をつくる重要な栄養素です。
妊活中は、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などをバランスよく取り入れることが大切です。
ただし、たんぱく質を多く摂れば必ず胚盤胞になるという意味ではありません。大切なのは、極端な食事制限を避け、身体に必要な材料を安定して届けることです。
脂質を極端に避けすぎない
妊活中は、脂質を完全に避ける必要はありません。
良質な脂質は、ホルモンや細胞膜の材料として大切です。
魚、卵、ナッツ類、オリーブオイルなどを、食事全体のバランスを見ながら取り入れるとよいでしょう。
筋肉を落とさない
栄養を摂るだけでなく、それを身体の中で活かすことも大切です。
筋肉量が少ないと、血流や代謝が低下しやすく、冷えや疲れやすさにつながることがあります。
激しい運動をする必要はありませんが、ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなどを続けることで、血流や代謝を支えやすくなります。
睡眠とストレスを整える
卵胞の発育やホルモンバランスには、自律神経や睡眠の質も関係します。
夜更かし、慢性的な疲労、強いストレスが続くと、身体が妊活に必要な回復をしにくくなることがあります。
「何かを頑張る」だけでなく、休む時間をつくることも妊活の大切な一部です。
鍼灸でできるサポート
鍼灸は、胚盤胞を直接つくる治療ではありません。
しかし、妊活中の身体づくりとして、血流、自律神経、冷え、肩こり、睡眠、胃腸の働きなどを整えるサポートとして取り入れられることがあります。
そのため、「鍼灸をすれば胚盤胞になる」と断定することはできません。
一方で、冷えや胃腸の不調、睡眠の乱れ、ストレス、首肩こりなどがある方にとっては、妊活を続けるための身体の土台を整える選択肢のひとつになります。
胚盤胞まで育たないときに確認したいこと
胚盤胞まで育たないことが続く場合は、まず主治医と治療方針を確認することが大切です。
そのうえで、日常生活では次の点を見直してみましょう。
- 食事量が足りているか
- たんぱく質が不足していないか
- 脂質を極端に制限していないか
- BMIが低すぎないか
- 疲労や睡眠不足が続いていないか
- 冷えや胃腸の不調がないか
- 男性側の精子の質も確認できているか
胚盤胞まで育たない原因は、ひとつに絞れないことが多いです。
だからこそ、検査や治療だけでなく、食事・睡眠・血流・ストレス・体力など、身体全体を見直すことが大切です。
胚盤胞まで育たないのは、卵子の質だけが原因ですか?
卵子の状態は大きく関係しますが、それだけが原因とは限りません。精子の質、年齢、染色体要因、培養環境、採卵周期の条件、栄養状態など、複数の要素が関係します。
栄養を改善すれば、必ず胚盤胞まで育ちますか?
栄養改善だけで必ず胚盤胞になるとは言えません。ただし、低栄養や極端な食事制限がある場合は、卵胞発育やホルモンバランスに影響する可能性があるため、身体づくりの一環として見直す価値があります。
コレステロールは高いほうが妊活によいのですか?
高ければよいという意味ではありません。コレステロールはホルモンや細胞膜の材料になりますが、高すぎる場合は健康面で注意が必要です。大切なのは、低栄養や極端な脂質制限によって必要な材料が不足していないかを見ることです。
胚盤胞まで育たないとき、男性側も検査したほうがよいですか?
胚の発育には精子の状態も関係します。受精していても、精子のDNA損傷や酸化ストレスが胚発育に影響する可能性があるため、必要に応じて男性側の検査や生活習慣の見直しも検討しましょう。
鍼灸で胚盤胞まで育つようになりますか?
鍼灸が胚を直接育てるわけではありません。しかし、冷え、血流、自律神経、睡眠、胃腸の働きなどを整えることで、妊活を続けやすい身体づくりをサポートすることは可能です。
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📚参考文献
- Chavarro JE et al. Protein intake and ovulatory infertility. Human Reproduction, 2008.
- Arias A et al. Implications of High-Density Cholesterol Metabolism for Oocyte Biology and Female Fertility. Frontiers in Cell and Developmental Biology, 2022.
- Sciorio R et al. Culture conditions in the IVF laboratory: state of the ART and possible new directions. Journal of Assisted Reproduction and Genetics, 2023.
- Masoud A et al. Systematic review and meta-analysis of the efficacy of acupuncture as an adjunct to IVF. 2022.
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
次の採卵に向けて、身体づくりを見直したい方へ
胚盤胞まで育たないことが続くと、「何を変えればいいのかわからない」「自分の身体に原因があるのでは」と不安になることもあると思います。
ただ、胚の発育には卵子や精子の状態、年齢、培養環境、栄養状態、血流、自律神経など、さまざまな要素が関わります。結果だけを見て、ご自身を責めすぎる必要はありません。
宇都宮鍼灸良導絡院では、体外受精や顕微授精に取り組まれている方に向けて、東洋医学と西洋医学の両面からお身体の状態を確認しながら、妊活中の身体づくりをサポートしています。
鍼灸は胚を直接育てる治療ではありませんが、冷え・胃腸の不調・睡眠の乱れ・ストレス・血流の滞りなどを整え、次の採卵や移植に向けて、身体が本来の働きを発揮しやすい状態を目指します。
「次の採卵までに、今できることを見直したい」「栄養や体質面からも妊活を支えたい」と感じている方は、無理のない範囲で一度ご相談ください🍀
妊活中のタンパク質はどれくらい必要?プロテインの選び方と注意点
妊活中は、葉酸や鉄、ビタミンDなどに注目が集まりやすいですが、実はタンパク質も妊娠に向けた身体づくりに欠かせない栄養素です。
「妊活中はタンパク質をどれくらい摂ればいいの?」「食事だけで足りないとき、プロテインを飲んでも大丈夫?」「ソイプロテインとホエイプロテイン、どちらがいい?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、妊活中のタンパク質は、まず肉・魚・卵・大豆製品などの食事から摂ることが基本です。そのうえで、食事が不規則な方や食が細い方は、補助的にプロテインを活用してもよい場合があります。
この記事では、妊活中にタンパク質が大切な理由、1日にどれくらい必要なのか、プロテインを選ぶときの注意点について、医学的に誤解のないようにわかりやすく解説します。
- 妊活中のタンパク質は、卵子・子宮内膜・ホルモン・血液・筋肉など、妊娠に向けた身体づくりを支える大切な栄養素です。
- 成人女性では、まず1日50g前後を目安にし、体格や運動量に合わせて調整するとよいでしょう。
- タンパク質は1食でまとめて摂るよりも、朝・昼・夜に分けて摂ることで、無理なく必要量に近づけやすくなります。
- プロテインは、食事でタンパク質が不足しやすいときの補助として活用できますが、食事の代わりにするものではありません。
- 妊活中の男性は、通常の大豆食品を過度に避ける必要はありませんが、ソイプロテインや大豆イソフラボンを大量に摂っている場合は、摂りすぎに注意してもよいでしょう。


妊活中にタンパク質が大切な理由
タンパク質は、筋肉や内臓、皮膚、血液、酵素、ホルモンなど、身体をつくる基本の材料です。
妊活中の方にとって、タンパク質は次のような点で大切です。
- 卵子や子宮内膜を含めた身体づくりの土台になる
- ホルモンや酵素の材料になる
- 血液や筋肉、代謝の維持に関わる
- 妊娠後は胎児の身体の発育にも必要になる
ただし、「タンパク質をたくさん摂れば妊娠率が上がる」という単純なものではありません。
妊活では、タンパク質だけでなく、炭水化物、脂質、鉄、葉酸、ビタミンD、亜鉛、カルシウムなどを含めた全体の栄養バランスが大切です。
妊活中のタンパク質は1日どれくらい必要?
日本人の食事摂取基準では、18歳以上の女性のタンパク質の推奨量は1日50gがひとつの目安です。
妊活中の方は、まずは1日50g前後を下回らないように意識するとよいでしょう。
体格や運動量によって必要量は変わるため、実用的には体重1kgあたり約1.0g前後を目安にすると考えやすいです。
- 体重45kg:1日45〜50g程度
- 体重50kg:1日50g程度
- 体重55kg:1日55g程度
- 体重60kg:1日60g程度
ただし、腎臓の病気がある方や、医師からタンパク質制限を指示されている方は、自己判断で増やさず、主治医に確認してください。
タンパク質は1食でまとめず、3食に分けて摂る
タンパク質は、1日分を夜だけでまとめて摂るよりも、朝・昼・夜に分けて摂るほうが現実的です。
目安としては、次のように分けると1日50g前後に届きやすくなります。
- 朝:10〜20g
- 昼:15〜25g
- 夜:15〜25g
特に妊活中の方では、朝食がパンやコーヒーだけになっていると、タンパク質が不足しやすくなります。
朝に卵、ヨーグルト、納豆、豆腐、魚、鶏肉などを少し加えるだけでも、1日の栄養バランスは整いやすくなります。
タンパク質を多く含む食品の目安
日常の食事では、次のような食品を組み合わせるのがおすすめです。
- 卵1個:約6g
- 納豆1パック:約7g
- 豆腐半丁:約10g前後
- 鶏むね肉100g:約20g前後
- 魚1切れ:約15〜20g前後
- ヨーグルト100g:約3〜4g
- 牛乳200ml:約6〜7g
妊活中は、どれか1つに偏るのではなく、魚・肉・卵・大豆製品・乳製品を組み合わせることが大切です。
魚にはDHA・EPA、肉類には鉄、大豆製品には食物繊維など、それぞれ異なる栄養面のメリットがあります。
妊活中にプロテインは飲んでもいい?
妊活中でも、食事でタンパク質が不足しやすい場合は、補助的にプロテインを使うこと自体は選択肢のひとつです。
たとえば、次のような方はプロテインを活用しやすい場合があります。
- 朝食を食べる時間がない
- 食が細く、肉や魚をあまり食べられない
- 外食やコンビニ食が多い
- 運動習慣があり、タンパク質が不足しやすい
- 妊娠に向けて栄養バランスを整えたい
ただし、プロテインはあくまで補助食品です。
食事の代わりではなく、足りない分を補う目的で使うようにしましょう。
妊活中のプロテイン選びのポイント
甘味料や添加物が多すぎないものを選ぶ
味付きのプロテインには、人工甘味料、香料、着色料などが含まれていることがあります。
すべてが悪いわけではありませんが、毎日飲む場合は、できるだけシンプルな原材料のものを選ぶと安心です。
タンパク質量を確認する
プロテインは、1回あたり15〜20g程度のタンパク質が摂れるものが多いですが、商品によって差があります。
食事で不足している分を補う意識で使いましょう。
妊娠中も使う可能性がある場合は安全性を確認する
妊娠中は、ハーブ成分や過剰なビタミン添加があるものには注意が必要です。
妊娠が分かった後も続けたい場合は、産婦人科で確認しておくと安心です。
ホエイプロテインとソイプロテイン、どちらがいい?
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、牛乳由来のタンパク質です。
吸収が比較的早く、運動後や朝食の補助として使いやすいのが特徴です。
妊活中の女性だけでなく、男性にも使いやすいタイプです。ただし、乳製品でお腹がゆるくなりやすい方は、体質に合わない場合があります。
ソイプロテイン
ソイプロテインは、大豆由来のタンパク質です。
吸収が比較的ゆるやかで、乳製品が苦手な方や植物性タンパク質を選びたい方には使いやすい選択肢です。
大豆製品そのものは、妊活中の食事にも取り入れやすい食品です。ただし、サプリメントやプロテインとして大豆由来成分を大量に摂る場合は、偏りすぎないよう注意しましょう。
妊活中の男性はソイプロテインの摂りすぎに注意?
妊活は女性だけのものではなく、男性側の栄養状態も大切です。
Chavarroらの研究では、不妊治療施設を受診した男性99人を対象に、大豆食品やイソフラボン摂取量と精液所見の関係が調べられました。
その結果、大豆食品の摂取量が多い群では、摂取していない群と比べて精子濃度が低い傾向が示され、特に過体重・肥満の男性で関連が強くみられたと報告されています。
ただし、この研究だけで「大豆を食べると男性不妊になる」と断定することはできません。対象者数は限られており、観察研究であるため、因果関係を証明するものではありません。
そのため、妊活中の男性に対しては、納豆や豆腐などを普通の食事で食べる程度は過度に心配しすぎなくてよいでしょう。
一方で、ソイプロテインや大豆イソフラボンを大量に摂る習慣がある場合は、摂りすぎになっていないか見直してもよいかもしれません。
男性がプロテインを使う場合は、迷うならホエイプロテインを選ぶほうが無難です。
タンパク質を増やすときの注意点
妊活中にタンパク質を意識することは大切ですが、多ければ多いほど良いわけではありません。
タンパク質を増やすときは、次の点に注意しましょう。
- 主食を極端に減らさない
- 肉ばかりに偏らない
- 加工肉を摂りすぎない
- プロテインだけで食事を済ませない
- 腎臓病がある方は医師に相談する
- 妊娠初期や妊娠中は食品衛生にも注意する
特に、妊活中は糖質制限のような食事を自己判断で強く行う方もいますが、炭水化物はエネルギー源として大切です。
タンパク質を増やす場合も、主食・主菜・副菜のバランスを崩さないようにしましょう。
妊活中におすすめのタンパク質の摂り方
無理なく続けるなら、まずは次のような工夫がおすすめです。
- 朝食に卵や納豆を足す
- 昼食に魚や鶏肉のおかずを選ぶ
- 間食をお菓子だけでなくヨーグルトやチーズにする
- 味噌汁に豆腐を入れる
- ご飯を抜かず、主菜と一緒に食べる
- 食事で足りない日だけプロテインを使う
毎日完璧にする必要はありません。
妊活中の食事は、「できなかった日」を責めるよりも、不足しやすい栄養を少しずつ整えていくことが大切です。
まとめ
妊活中のタンパク質は、卵子や子宮内膜、ホルモン、血液、筋肉など、妊娠に向けた身体づくりを支える大切な栄養素です。
基本は、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを組み合わせた食事から摂ることです。
プロテインは、食事で不足する場合の補助として活用できますが、食事の代わりにするのではなく、足りない分を補う目的で使いましょう。
妊活中のタンパク質は1日どれくらい摂ればいいですか?
成人女性では、まず1日50g前後がひとつの目安になります。
体格や運動量によって必要量は変わるため、体重1kgあたり約1.0g前後を目安に考えると分かりやすいです。たとえば体重50kgの方であれば、1日50g程度を意識するとよいでしょう。
妊活中にプロテインを飲んでも大丈夫ですか?
食事でタンパク質が不足しやすい場合は、補助的にプロテインを活用してもよいでしょう。
ただし、プロテインはあくまで補助食品です。基本は肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などの食事から摂り、足りない分を補う目的で使うことが大切です。
妊活中はホエイプロテインとソイプロテインのどちらがいいですか?
どちらもタンパク質補給の選択肢になりますが、体質や目的に合わせて選ぶことが大切です。
ホエイプロテインは牛乳由来で吸収が比較的早く、運動習慣のある方や男性にも使いやすいタイプです。ソイプロテインは大豆由来で、乳製品が苦手な方には選びやすい一方、大豆由来成分に偏りすぎないよう注意しましょう。
妊活中の男性はソイプロテインを避けた方がいいですか?
納豆や豆腐などの大豆食品を、通常の食事の範囲で食べる程度であれば、過度に心配しすぎる必要はありません。
ただし、ソイプロテインや大豆イソフラボンを毎日多量に摂っている場合は、摂取量が多くなりすぎていないか見直してもよいでしょう。妊活中の男性がプロテインを選ぶ場合、迷うときはホエイプロテインを選ぶのも一つの方法です。
タンパク質をたくさん摂れば妊娠しやすくなりますか?
タンパク質は妊娠に向けた身体づくりに大切な栄養素ですが、たくさん摂れば妊娠率が上がるというものではありません。
妊活では、タンパク質だけでなく、炭水化物、脂質、鉄、葉酸、ビタミンD、亜鉛なども含めたバランスが大切です。極端な食事制限や偏った食べ方は避け、無理なく続けられる食事を意識しましょう。
📝こちらの記事もおすすめです
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📚参考文献
- 国立健康・栄養研究所「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針|食生活の10のポイント」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 健康長寿ネット「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」
- Chavarro JE, et al. Soy food and isoflavone intake in relation to semen quality parameters among men from an infertility clinic. Human Reproduction. 2008.
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の食事や体づくりに不安がある方へ
妊活中は、「タンパク質をどれくらい摂ればいいのか」「プロテインを飲んでもよいのか」「今の食事で足りているのか」など、日々の食事について不安になることもあると思います。
タンパク質は妊娠に向けた身体づくりに大切な栄養素ですが、妊活では食事だけでなく、睡眠、冷え、血流、胃腸の働き、ストレスなど、さまざまな要素が関係します。
宇都宮鍼灸良導絡院では、東洋医学の視点からお身体の状態を確認し、妊娠に向けた体質づくりをサポートしています。
「食事を頑張っているけれど、これでよいのか不安」「冷えや疲れやすさも気になる」「妊活に向けて身体を整えたい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
妊活中のお身体の状態に合わせて、鍼灸による体質改善のサポートを行っています🍀
妊活中の運動はどこまでOK?激しい運動・テニス・排卵後の注意点
妊活中は、「体を整えるために運動した方がよいのかな」「激しい運動をすると妊娠しにくくなるのでは?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、妊活中だからといって、運動をすべてやめる必要はありません。
ウォーキングや軽い筋トレなど、無理のない運動は、健康維持や体重管理、気分転換に役立ちます。一方で、長時間・高強度の運動に食事不足が重なると、月経や排卵に影響することがあります。
また、妊活中のテニスについても、自然妊娠を目指している時期と、採卵に向けて卵巣刺激を行っている時期とでは注意点が異なります。
この記事では、妊活中の運動について、次のポイントをわかりやすく解説します。
- 妊活中に運動してもよいのか
- 「激しい運動」とはどの程度なのか
- 妊活中にテニスを続けてもよいのか
- 排卵期や高温期に運動してもよいのか
- 採卵・胚移植周期に注意したいこと
- 運動量を見直した方がよいサイン
- 妊活中も、体調に合った運動であれば基本的に続けられます。
- 妊娠しやすさと運動の関係については研究結果にばらつきがあり、「運動すれば妊娠率が上がる」とは断定できません。
- 注意したいのは、高強度の運動だけでなく、運動量に対して食事量や休養が足りていない状態です。
- テニスは、ダブルスとシングルス、練習時間や運動強度によって体への負担が異なります。
- 排卵後だからという理由だけで、ウォーキングや軽い運動を中止する必要はありません。
- 卵巣刺激中や採卵後は卵巣が大きくなっていることがあるため、テニスなどの急な方向転換やジャンプを伴う運動は、クリニックの指示に従うことが大切です。


妊活中の運動は基本的に続けてもよい
妊活中に運動すること自体が、妊娠に悪影響を与えるとは限りません。
WHOは一般の成人に対して、健康維持のために週150~300分の中等度の有酸素運動、または週75~150分の高強度の有酸素運動を推奨しています。
ただし、これは成人全体を対象とした健康上の目安であり、妊娠率を高めるための特別な運動量ではありません。
妊娠しやすさと運動の関係を調べた研究では、中等度の運動が妊娠しやすさと関連していたという報告がある一方で、明確な関連がみられなかった研究もあります。
2023年に発表された系統的レビューでは、女性を対象とした25件の研究が検討されましたが、研究によって結果が異なり、身体活動と自然妊娠との関係はまだ明確ではないとまとめられています。
したがって、妊活中の運動は「妊娠率を上げるために頑張るもの」というよりも、健康や体力を維持し、無理なく生活を整えるために行うものと考えるのが現実的です。
妊活中の「激しい運動」とは?
「激しい運動を控えましょう」と言われても、どの程度から激しい運動になるのか分かりにくいですよね。
CDCでは、運動強度を判断する方法のひとつとして「トークテスト」を紹介しています。
- 中等度の運動:会話はできるものの、歌い続けるのは難しい程度
- 高強度の運動:数語話すだけでも、息継ぎが必要になる程度
妊活中に注意したい運動には、次のようなものがあります。
- 息がかなり上がるペースでの長時間のランニング
- マラソンや長時間の持久系トレーニング
- 毎回限界まで追い込む筋力トレーニング
- 疲労が回復していない状態で行うHIIT
- 食事制限と組み合わせた高強度の運動
- 体重や体脂肪が短期間で大きく減る運動習慣
ただし、高強度の運動が一律に禁止されるわけではありません。
普段から運動している方と、運動習慣がほとんどない方とでは、同じ運動でも体への負担が異なります。
運動の種類だけでなく、運動後に強い疲労が残っていないか、食事と睡眠を十分に取れているか、月経周期が乱れていないかを確認することが大切です。
当院でも、「妊活中はどのくらい運動してよいですか?」「運動した翌日に疲れが残るのですが、続けても大丈夫ですか?」といったご相談をよくいただきます。運動の種類だけでなく、月経周期の変化、冷え、疲労感、睡眠、食事量、ストレスなどを一緒に確認することが大切だとお伝えしています。
セルフケアとしては、空腹のまま激しい運動をしないこと、運動後に食事と水分をとること、疲れが強い日は休むことをおすすめしています。月経周期が大きく乱れた、生理が来なくなった、体重が急に減ったという場合は、運動量を見直すとともに、婦人科や不妊治療クリニックへ相談しましょう。
妊活中にテニスをしても大丈夫?
自然妊娠を目指していて、月経周期や体調に大きな問題がなく、医師から運動を制限されていなければ、妊活中だからという理由だけでテニスをやめる必要はありません。
CDCの分類では、一般的にダブルスのテニスは中等度、シングルスのテニスは高強度の身体活動に分類されています。
ただし、実際の運動強度は、次のような条件によって変わります。
- ラリーや試合の激しさ
- 練習時間
- 気温や湿度
- 普段の運動習慣
- シングルスかダブルスか
- 翌日まで疲れが残るか
自然妊娠を目指している時期のテニス
普段からテニスをしており、月経が安定している方であれば、体調を見ながら続けられることが多いでしょう。
妊活中は、次の点を意識すると安心です。
- 長時間の練習を続けすぎない
- 真夏は暑さや脱水に注意する
- 空腹のまま激しく動かない
- 疲れている日は練習量を減らす
- 強い下腹部痛や出血がある日は休む
- 運動後に食事と休養を十分に取る
「テニスをした日に受精や着床ができなくなる」という医学的根拠は、現時点では確認されていません。
排卵日や高温期だからといって、普段行っているテニスを必ず中止しなければならないわけではありません。
ただし、毎回息が切れるほど追い込んでいる場合や、月経不順、体重減少、慢性的な疲労がある場合は、練習量を見直した方がよいでしょう。
採卵周期・卵巣刺激中のテニスには注意
不妊治療で排卵誘発剤や注射を使用している周期では、自然周期とは考え方が異なります。
卵巣刺激によって複数の卵胞が育つと、卵巣が通常より大きく、重くなることがあります。
その状態で、急な方向転換、ジャンプ、強いひねりを伴う運動を行うと、卵巣への負担が心配されます。
運動後に卵巣捻転を発症した症例も報告されているため、卵巣刺激中や採卵後は、運動内容を個別に調整する必要があります。
特に次のような運動は、担当医の許可が出るまで控えるよう指示されることがあります。
- テニスやバドミントン
- ランニング
- ジャンプを伴う運動
- 腹部を強くひねる運動
- 高重量の筋力トレーニング
- 接触や転倒の可能性があるスポーツ
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)がある場合は、卵巣が腫れて痛みが出ることがあります。そのため、卵巣への負担を避ける目的で、激しい運動を控えるよう案内されることがあります。
採卵周期の運動制限は、育っている卵胞の数や卵巣の大きさ、採卵後の状態によって異なります。
自己判断で運動を再開せず、治療を受けているクリニックの指示を優先してください。
不妊治療中の方からは、「採卵前もテニスを続けてよいですか?」「移植後はどのくらい動いて大丈夫ですか?」というご相談もあります。卵巣刺激中や採卵後は、卵胞の数や卵巣の腫れ方によって注意点が異なるため、まずは治療を受けているクリニックの指示を優先していただいています。
当院では、良導絡測定や東洋医学的な体質の見方も取り入れながら、冷え、首肩の緊張、睡眠、自律神経の状態、疲労の残り方などを確認しています。鍼灸は治療方針に代わるものではありませんが、妊活や不妊治療を続けるなかで、無理のない運動量や休養の取り方を一緒に整理するためのサポートとして活用しています。
運動量だけでなく「エネルギー不足」に注意
妊活中の運動を考えるうえで重要なのが、エネルギー利用可能性、英語で「Energy Availability:EA」と呼ばれる考え方です。
簡単にいうと、食事から摂取したエネルギーのうち、運動で消費した分を差し引いたあとに、体温維持やホルモン分泌など、体の基本的な機能に使えるエネルギーがどのくらい残っているかを示します。
運動量が多く、食事量が少ない状態が続くと、体は生命維持を優先し、排卵や月経に関係するホルモンの働きを抑えることがあります。
その結果、次のような問題につながる可能性があります。
- 月経周期が長くなる
- 月経が不規則になる
- 排卵が起こりにくくなる
- 月経が止まる
- 骨密度が低下する
機能性視床下部性無月経の診療ガイドラインでは、エネルギー不足を改善するために、摂取エネルギーを増やすこと、栄養状態を整えること、必要に応じて運動量を減らすことが推奨されています。
また、女性アスリートの三主徴に関するコンセンサスステートメントでも、エネルギー不足による月経異常は、食事量を増やし、必要な体重を回復させることで改善する可能性が示されています。
女性アスリートの三主徴と妊活の関係
過剰な運動と食事制限が重なると、「女性アスリートの三主徴」が問題になることがあります。
女性アスリートの三主徴とは、次の3つが関連し合う状態です。
- 低エネルギー利用可能性
- 月経異常や無月経
- 骨密度の低下
名称には「アスリート」と入っていますが、競技選手だけに起こるものではありません。
一般の女性でも、ダイエットやトレーニングのしすぎによって、同じようなエネルギー不足や月経異常が起こることがあります。
妊活中に月経が不規則になった、排卵していないかもしれない、体重が急に減った、疲労感が強いという場合は、運動内容だけでなく、食事量や睡眠、ストレスも含めて見直すことが大切です。
運動のしすぎは妊娠しにくさにつながる?
運動と妊娠しやすさの関係は、運動量だけでは決まりません。
2012年の前向きコホート研究では、中等度の運動はBMIにかかわらず妊娠しやすさとわずかに良い関連がみられた一方、やせ型の女性では、高強度の運動量が多いほど妊娠までに時間がかかる傾向が報告されました。
一方で、過体重や肥満の女性では、同じような関連はみられていません。
また、ほかの研究や系統的レビューでは、運動と自然妊娠との間に明確な関連がみられない場合もあります。
そのため、「高強度の運動をすると必ず妊娠しにくくなる」「ウォーキングをすれば妊娠率が上がる」と単純にはいえません。
特に注意したいのは、次の要素が重なっている場合です。
- 高強度の運動を長時間続けている
- 食事量や炭水化物、脂質を大きく減らしている
- 体重が短期間で減っている
- BMIが低い、または体脂肪率がかなり低い
- 月経周期が不安定になっている
- 疲労や睡眠不足が続いている
運動の種類だけで判断するのではなく、運動、栄養、月経、体重、休養をまとめて確認することが大切です。
排卵期・高温期は運動しても大丈夫?
「排卵後に運動すると、受精や着床の妨げになるのでは?」と心配になる方もいらっしゃいます。
現時点では、自然妊娠を目指している方が、排卵期や高温期に通常のウォーキングや軽い運動を行うことで、受精や着床が妨げられるとする明確な根拠はありません。
排卵後だからという理由だけで、次のような運動や日常生活を中止する必要はないでしょう。
- ウォーキング
- 軽いストレッチ
- やさしいヨガ
- 日常的な家事
- 会話ができる程度の有酸素運動
問題になりやすいのは、排卵後の1回の運動よりも、普段から高強度の運動とエネルギー不足が続き、月経や排卵機能に影響が出ている状態です。
ただし、排卵誘発剤を使用している場合や、採卵後で卵巣が腫れている場合は別です。
不妊治療中は、排卵日や高温期という区分だけで判断せず、卵巣の状態とクリニックからの指示を優先してください。
胚移植後は安静にした方がいい?
胚移植後に「動いたら胚が落ちてしまうのでは」と不安になる方もいますが、移植後に長時間のベッド上安静が必要という根拠はありません。
系統的レビューでは、胚移植直後に歩いたり、通常の日常生活へ戻ったりしても、体外受精の成功率に悪影響を与えないと報告されています。
また、体外受精を受けた女性を対象とした研究では、移植後は主に軽い身体活動が行われており、通常の生活動作を一律に避ける必要はないと考えられています。
ただし、移植後の激しい運動については、十分なデータがあるとはいえません。
特に採卵と同じ周期に新鮮胚移植を行った場合は、卵巣がまだ大きくなっていることがあります。
テニスやランニングなどの再開時期は、担当医へ確認しましょう。
妊活中におすすめしやすい運動
1.ウォーキング
ウォーキングは、運動習慣がない方でも始めやすく、速度や時間を調整しやすい運動です。
まずは10~20分程度から始め、体調に問題がなければ少しずつ時間を延ばしましょう。
「少し息が弾むものの、会話はできる」程度がひとつの目安です。
2.ストレッチ
ストレッチは、デスクワークが多い方や、運動後に筋肉の張りを感じやすい方にも取り入れやすい方法です。
痛みを我慢して伸ばす必要はありません。呼吸を止めず、心地よく伸びる範囲で行いましょう。
3.やさしいヨガ
呼吸を意識しながら体を動かすヨガは、気分転換として取り入れやすい運動です。
ただし、採卵周期や卵巣が腫れている時期は、腹部を強くねじるポーズや逆転のポーズについて、クリニックへ確認してください。
4.軽めの筋力トレーニング
スクワットやヒップリフト、軽い負荷を使ったトレーニングなどは、体力や筋力の維持に役立ちます。
息を止めて限界まで力むのではなく、呼吸を続けられる負荷で行いましょう。
5.無理のないテニス
普段からテニスをしている方は、自然妊娠を目指している通常周期であれば、体調に合わせて続けられることが多いでしょう。
妊活中は、シングルスからダブルスへ変更する、練習時間を短くする、試合形式より軽いラリーを中心にするなど、負荷を調整する方法もあります。
妊活中に控えめにしたい運動
次のような運動は、すべての方に禁止されるわけではありません。
ただし、月経不順や疲労感がある方、やせ気味の方、食事量が少ない方では慎重に考えたい内容です。
- 長時間のランニングやマラソン
- 毎回かなり追い込むHIIT
- 限界まで行う高重量の筋力トレーニング
- 食事制限を伴う減量目的の運動
- 疲労が強いのに休まず続ける運動習慣
大切なのは、「その運動が激しいかどうか」を他人と比べることではありません。
自分の体調、月経周期、食事量、睡眠時間に見合っているかを確認しましょう。
妊活中に運動量を見直したいサイン
次のような変化がある場合は、現在の運動量が体力や栄養状態に合っていない可能性があります。
- 月経周期が以前より長くなった
- 月経が3か月以上来ていない
- 経血量が極端に減った
- 体重が短期間で減少した
- 疲れが翌日以降も残る
- 運動のパフォーマンスが低下している
- 睡眠を取っても疲れが回復しない
- 骨や関節の痛み、疲労骨折がある
- 食べることへの不安が強く、運動を休めない
月経周期が45日を超える状態が続く場合や、3か月以上月経がない場合には、機能性視床下部性無月経だけでなく、妊娠、甲状腺疾患、高プロラクチン血症、PCOSなど、ほかの原因も確認する必要があります。
このような場合は、一度婦人科へ相談しましょう。
また、卵巣刺激中や採卵後に、次のような症状が出た場合は注意が必要です。
- 突然の強い下腹部痛
- 左右どちらかに偏った腹痛
- 吐き気や嘔吐
- お腹の張りが急に強くなる
- 尿量が減る
- 息苦しさや胸痛がある
これらの症状がある場合は運動を中止し、治療を受けているクリニックへ速やかに連絡してください。
まとめ
妊活中だからといって、運動をすべて控える必要はありません。
ウォーキングやストレッチ、軽い筋力トレーニングなど、体調に合った運動は健康維持や気分転換に役立ちます。
テニスも、自然妊娠を目指している通常周期で、月経や体調に問題がなければ、無理のない範囲で続けられることが多いでしょう。
ただし、注意したいのは、激しい運動そのものだけではありません。
- 運動量に対して食事量が足りていない
- 体重が急激に減っている
- 月経周期が乱れている
- 強い疲労が続いている
- 卵巣刺激中や採卵後で卵巣が大きくなっている
このような場合は、運動内容を見直す必要があります。
妊活中の運動は、「どれだけ頑張ったか」よりも、無理なく続けられ、食事や睡眠を確保でき、月経周期や体調を乱していないかを目安にしましょう。
妊活中は運動しない方がよいですか?
妊活中だからという理由だけで、運動をすべてやめる必要はありません。
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなど、無理のない運動は基本的に続けられます。
ただし、月経不順や急激な体重減少、強い疲労がある場合は、運動量と食事量のバランスを見直しましょう。
妊活中の「激しい運動」とはどのくらいですか?
数語話すだけでも息継ぎが必要になる運動は、高強度の目安です。
長時間のランニング、息が切れるほどのシングルステニス、限界まで追い込む筋力トレーニングなどが該当することがあります。
ただし、運動による負担の感じ方には個人差があります。
妊活中にテニスをしても大丈夫ですか?
自然妊娠を目指しており、月経や体調が安定している場合は、妊活中だからという理由だけでテニスをやめる必要はありません。
ただし、シングルスは高強度になりやすいため、疲労が強い場合はダブルスに変更したり、練習時間を短くしたりして調整しましょう。
卵巣刺激中や採卵後は、テニスの急な方向転換やジャンプが卵巣への負担になる可能性があります。再開時期はクリニックへ確認してください。
排卵期や高温期に運動しても大丈夫ですか?
軽いウォーキングやストレッチなどであれば、過度に心配する必要はありません。
排卵後に通常の運動をしたことで、胚が落ちたり着床できなくなったりするという根拠はありません。
ただし、不妊治療中で卵巣が腫れている場合は、治療内容に応じた運動制限が必要です。
激しい運動をすると卵子の質が下がりますか?
激しい運動をしたことで、直ちに卵子の質が低下すると断定できる根拠はありません。
注意したいのは、高強度の運動と食事不足が長期間重なり、排卵や月経に関係するホルモンの働きへ影響が出ることです。
運動だけでなく、栄養、体重、睡眠、月経周期をあわせて考えましょう。
胚移植後は運動を控えるべきですか?
胚移植後に長時間安静にする必要はなく、歩行や通常の日常生活が移植の成功率を下げるとは考えられていません。
ただし、激しい運動に関する研究は十分ではなく、採卵後で卵巣が腫れている場合もあります。
テニスやランニングなどの再開は、治療を受けているクリニックの指示に従ってください。
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📚参考文献
- World Health Organization. WHO guidelines on physical activity and sedentary behaviour. 2020.
成人の健康維持に推奨される身体活動量や、座位時間に関するWHOのガイドラインです。 - Centers for Disease Control and Prevention. How to Measure Physical Activity Intensity.
トークテストなどを用いた、中等度運動と高強度運動の判断方法を解説しています。 - Centers for Disease Control and Prevention. What Counts as Physical Activity for Adults.
ウォーキングやテニスなど、運動種目ごとの一般的な運動強度を示しています。 - Brinson AK, et al. Impact of Physical Activity and Sedentary Behavior on Spontaneous Female and Male Fertility: A Systematic Review. J Phys Act Health. 2023.
身体活動や座位行動と自然妊娠との関連を検討した系統的レビューです。 - Wise LA, et al. A prospective cohort study of physical activity and time to pregnancy. Fertil Steril. 2012.
妊娠を希望する女性の運動量と妊娠までの期間との関連を調査した前向きコホート研究です。 - McKinnon CJ, et al. Body mass index, physical activity and fecundability in a North American preconception cohort study. Fertil Steril. 2016.
BMIや身体活動と妊娠しやすさとの関連を検討した研究です。 - Gordon CM, et al. Functional Hypothalamic Amenorrhea: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline. 2017.
エネルギー不足などが関係する機能性視床下部性無月経の診断と管理に関するガイドラインです。 - Williams NI, et al. 2025 Update to the Female Athlete Triad Coalition Consensus Statement. 2025.
低エネルギー利用可能性、月経異常、骨密度低下からなる女性アスリートの三主徴についてまとめたコンセンサスステートメントです。 - Cozzolino M, et al. Bed rest after an embryo transfer: a systematic review and meta-analysis. 2019.
胚移植後のベッド上安静が治療成績に与える影響を検討した系統的レビューおよびメタ解析です。 - Evenson KR, et al. Association of physical activity in the past year and immediately after in vitro fertilization on pregnancy. Fertil Steril. 2014.
体外受精前後の身体活動と妊娠結果との関連を検討した研究です。 - Royal College of Obstetricians and Gynaecologists. Ovarian hyperstimulation syndrome.
OHSSの症状、受診目安、運動や生活上の注意点を解説しています。 - Littman ED, et al. Exercise-induced ovarian torsion in the cycle following gonadotrophin therapy: case report. Hum Reprod. 2003.
ゴナドトロピン治療後の周期に、運動をきっかけとして卵巣捻転が起きた症例報告です。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の運動や体調について、気になることはありませんか?
妊活中は、「この運動を続けても大丈夫?」「疲れや月経周期の変化が気になる」など、運動量の調整に迷うこともあると思います。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、月経周期や冷え、疲労、睡眠、自律神経の状態などを確認しながら、お一人おひとりの生活や治療状況に合わせた体づくりをサポートしています。
運動をやめるべきか迷っている方や、妊活中の過ごし方を一度整理したい方も、どうぞお気軽にご相談ください。無理なく続けられる方法を一緒に考えていきましょう🍀
妊活中の血流改善が大切な理由|子宮・卵巣の血流と身体づくり
妊活中に「血流を良くした方がいい」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
子宮や卵巣は、血液によって酸素や栄養を受け取りながら働いています。そのため、妊活中の体づくりでは、冷えやストレス、運動不足、睡眠不足などで巡りが滞りやすい状態を整えていくことが大切です。
ただし、血流を良くすれば必ず妊娠する、血流が悪いから妊娠できないという単純な話ではありません。妊娠には、卵子・精子・受精卵・子宮内膜・ホルモン・免疫・年齢・治療内容など、さまざまな要因が関わります。
この記事では、妊活中に血流改善が大切といわれる理由と、子宮・卵巣の血流を意識した体づくりについて、医学的に誤解のないように解説します。
- 妊活中の血流改善は、子宮や卵巣へ酸素や栄養を届ける体づくりの一つです。
- 血流が良くなれば必ず妊娠する、というものではありません。
- 冷え、運動不足、睡眠不足、ストレスは血流や自律神経に影響しやすくなります。
- ウォーキング、ストレッチ、食事、睡眠、水分補給など、日常生活の見直しが大切です。
- 鍼灸は、冷え・こり・自律神経・睡眠などを整えながら、妊活中の体づくりをサポートする方法の一つです。


妊活中に血流が大切といわれる理由
血液には、酸素や栄養、ホルモンなどを全身に届ける働きがあります。
妊活中に血流が大切といわれるのは、子宮や卵巣も血液の流れによって支えられている臓器だからです。
とくに関係しやすいのは、次のような部分です。
- 卵巣へ酸素や栄養を届ける
- 子宮内膜の環境を整える
- ホルモンが全身に運ばれやすい状態を保つ
- 冷えやこり、自律神経の乱れを整える
- ストレスによる緊張状態をゆるめる
血流は妊娠を決める唯一の要素ではありませんが、妊活中の体調管理やコンディションづくりを考えるうえで、見直しておきたい大切な土台の一つです。
子宮の血流と妊活の関係
子宮は、月経周期に合わせて子宮内膜を厚くし、受精卵を迎える準備をしています。
子宮内膜は、ホルモンの影響を受けながら変化しますが、その働きを支えるためには、血液による酸素や栄養の供給も大切です。
不妊治療の現場では、子宮内膜の厚さだけでなく、子宮内膜やその周囲の血流が注目されることがあります。
ただし、子宮の血流が良ければ必ず着床する、血流が悪いから必ず着床しないというものではありません。着床には、胚の状態、子宮内膜の受け入れ状態、ホルモン環境、炎症、免疫、子宮内の環境など、複数の要因が関わります。
そのため、血流改善は「着床を保証する方法」ではなく、子宮内膜が働きやすい体づくりの一つとして考えるとよいでしょう。
卵巣の血流と妊活の関係
卵巣では、卵胞が育ち、排卵に向けて準備が進みます。
卵胞の発育には、ホルモンの働きが大きく関わっていますが、卵巣へ酸素や栄養が届くことも大切です。
卵巣の血流が注目される理由としては、次のような点があります。
- 卵胞が育つ環境を支える
- 卵巣周囲の冷えやこわばりを整える
- ホルモンの働きを妨げにくい生活環境をつくる
- 採卵や排卵に向けた体調管理につながる
一方で、卵巣の血流だけで卵子の質や妊娠率を判断することはできません。卵子の数や質には、年齢、AMH、卵巣予備能、生活習慣、治療歴など、さまざまな要因が関係します。
血流改善は、卵巣の働きを直接変える特効薬ではなく、妊活中の体を整えるためのサポートと考えることが大切です。
血流が悪くなりやすい原因
妊活中の方の中には、冷え、肩こり、首こり、頭痛、むくみ、寝つきの悪さ、胃腸の不調などを感じている方も少なくありません。
こうした不調の背景には、血流や自律神経の乱れが関わっていることがあります。
血流が滞りやすくなる原因として、次のようなものが挙げられます。
- 長時間の座りっぱなし
- 運動不足
- 冷房や薄着による冷え
- 睡眠不足
- 強いストレスや緊張
- 食生活の乱れ
- 過度なカフェインやアルコール
- 水分不足
- 過度なダイエット
- 体重の増えすぎ、またはやせすぎ
妊活中は、検査結果や治療スケジュールに意識が向きやすくなりますが、日々の生活習慣も体の巡りに影響します。
ストレスと血流・自律神経の関係
ストレスを感じると、体は緊張状態になりやすくなります。
このとき自律神経のうち交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がったり、血管が収縮しやすくなったりします。これは体を守るための自然な反応ですが、ストレスや緊張が長く続くと、血流の滞り、冷え、こり、睡眠の質の低下につながることがあります。
妊活中は、通院、検査結果、採卵や移植の予定、仕事との両立、周囲との関係など、ストレスを感じやすい場面が多くあります。
「ストレスをなくしましょう」と言われても、簡単にできるものではありません。
大切なのは、ストレスをゼロにしようとすることではなく、緊張した体をゆるめる時間を少しずつ作ることです。
たとえば、深呼吸、短時間の散歩、湯船につかる、スマホを見ない時間を作る、早めに寝るなど、小さな習慣でも自律神経を整えるきっかけになります。
妊活中にできる血流改善の方法
血流改善のために、特別なことを急に始める必要はありません。
まずは、毎日の生活の中で続けやすいことから取り入れていきましょう。
1. 適度な運動をする
血流改善の基本は、体を動かすことです。
とくに下半身の筋肉は、血液を心臓へ戻すポンプのような働きをしています。座りっぱなしの時間が長い方は、足腰を動かす習慣をつけるだけでも巡りを整える助けになります。
おすすめは、次のような運動です。
- ウォーキング
- 軽いストレッチ
- ヨガ
- 骨盤まわりを動かす体操
- 軽いスクワット
- 階段を使う
- こまめに立ち上がる
目安としては、無理のない範囲で「少し息が弾むけれど会話はできる」程度の運動がおすすめです。
ただし、排卵誘発中で卵巣が腫れている場合、採卵前後、移植直後、医師から安静を指示されている場合は、運動量について必ず医療機関の指示に従ってください。
2. 食事を整える
血流を意識するうえで、食事も大切です。
「これを食べれば妊娠しやすくなる」という特定の食品はありませんが、栄養バランスが乱れると、体調やホルモンバランスにも影響しやすくなります。
妊活中は、次のような栄養を意識しましょう。
- たんぱく質:肉、魚、卵、大豆製品など
- 鉄:赤身肉、魚、卵、豆類、青菜など
- 良質な脂質:青魚、ナッツ、オリーブオイルなど
- ビタミンB群:肉、魚、卵、玄米、豆類など
- ビタミンE:ナッツ類、かぼちゃ、アボカドなど
- 葉酸:緑黄色野菜、豆類、サプリメントなど
納豆、玉ねぎ、青魚などは血流を意識した食材として知られていますが、それだけを多く食べればよいわけではありません。
大切なのは、主食・主菜・副菜をそろえ、欠食や極端な糖質制限、過度なダイエットを避けることです。
3. 水分をこまめにとる
水分不足は、体の巡りや代謝に影響しやすくなります。
妊活中は、のどが渇いてから一気に飲むのではなく、こまめに水分をとることを意識しましょう。
冷えが気になる方は、冷たい飲み物ばかりではなく、常温の水や温かいお茶を選ぶのもよい方法です。
ただし、腎臓や心臓の病気などで水分制限を受けている方は、医師の指示に従ってください。
4. 体を冷やしすぎない
冷えを感じる方は、骨盤まわり、足首、お腹、腰を冷やしすぎないようにしましょう。
とくに夏場は、外は暑くても室内の冷房で下半身が冷えていることがあります。
おすすめの工夫は次の通りです。
- 腹巻きやレッグウォーマーを使う
- 冷房の風が直接当たらないようにする
- 湯船につかる
- 足首を冷やさない
- 冷たい飲み物をとりすぎない
- 長時間座ったままにしない
「温めれば温めるほどよい」というわけではありませんが、冷えを感じる方は、心地よく温めることを意識しましょう。
5. 睡眠を整える
睡眠は、自律神経やホルモンバランスを整えるうえで大切です。
睡眠不足が続くと、疲労が抜けにくくなり、ストレスを感じやすくなったり、体の緊張が取れにくくなったりします。
妊活中は、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も意識しましょう。
- 寝る前のスマホを控える
- 就寝前にカフェインをとらない
- ぬるめのお風呂に入る
- 寝る時間と起きる時間をなるべくそろえる
- 寝室を冷やしすぎない
- 考えごとは紙に書き出してから寝る
忙しくて十分な睡眠時間が取れない方も、まずは「寝る前の過ごし方」を整えることから始めてみましょう。
妊活中の血流改善に鍼灸ができること
妊活中の血流改善を目的に、鍼灸を取り入れる方もいます。
鍼灸では、体のこりや冷え、自律神経の乱れ、睡眠の質、胃腸の働きなどを確認しながら、全身の状態を整えていきます。
妊活中の鍼灸で大切にしたいのは、子宮や卵巣だけを見るのではなく、全身の巡りを整えることです。
たとえば、次のようなサポートが期待されます。
- 骨盤まわりの血流を意識したケア
- 首・肩・背中の緊張をゆるめる
- 自律神経のバランスを整える
- 冷えやむくみへのケア
- 睡眠の質を整える
- ストレスによる体のこわばりをゆるめる
- 採卵・移植に向けた体調管理
研究では、鍼灸が子宮動脈の血流抵抗に影響する可能性を示した報告もあります。一方で、鍼灸を受ければ妊娠率が必ず上がると断定できるわけではありません。
そのため、鍼灸は不妊治療の代わりではなく、医療機関での治療と併用しながら、体のコンディションを整える方法の一つとして考えるとよいでしょう。
こんな方は血流・冷えのケアを見直してみましょう
次のようなお悩みがある方は、妊活中の体づくりとして血流や自律神経のケアを見直してみるのもよいでしょう。
- 手足やお腹が冷えやすい
- 肩こりや首こりが強い
- 生理痛がつらい
- 経血に塊が混じることがある
- 寝つきが悪い
- 疲れが抜けにくい
- ストレスを感じやすい
- 座りっぱなしの時間が長い
- 採卵や移植に向けて体調を整えたい
- 子宮内膜が薄いと言われたことがある
ただし、強い生理痛、経血量の異常、不正出血、慢性的な骨盤痛、子宮内膜症や子宮筋腫の疑いがある場合は、自己判断せず婦人科で相談することが大切です。
まとめ
妊活中の血流改善は、子宮や卵巣へ酸素や栄養を届け、体のコンディションを整えるために大切な考え方です。
ただし、血流だけで妊娠が決まるわけではありません。妊娠には、卵子・精子・受精卵・子宮内膜・ホルモン・免疫・年齢・治療内容など、さまざまな要因が関わります。
だからこそ、血流改善は「妊娠するための特効法」ではなく、妊活中の体を整えるための土台として取り入れることが大切です。
まずは、ウォーキング、ストレッチ、食事、睡眠、水分補給、冷え対策、ストレスケアなど、できることから少しずつ始めてみましょう。
鍼灸も、血流や自律神経、冷え、こり、睡眠などを整えながら、妊活中の体づくりをサポートする方法の一つです。
焦らず、今の体の状態に合わせて、妊娠に向けた土台づくりを進めていきましょう。
Q. 妊活中は血流を良くすれば妊娠しやすくなりますか?
血流を整えることは、子宮や卵巣へ酸素や栄養を届ける体づくりとして大切です。ただし、妊娠には卵子・精子・受精卵・子宮内膜・ホルモン・年齢・治療内容など、さまざまな要因が関わります。
そのため、血流改善だけで妊娠が決まるわけではありません。妊活中の体調を整えるための土台の一つとして考えるとよいでしょう。
Q. 子宮の血流が悪いと着床しにくくなりますか?
子宮内膜は、血液によって酸素や栄養を受け取りながら変化していきます。そのため、子宮まわりの血流は妊活中に意識したいポイントです。
ただし、子宮の血流だけで着床のしやすさが決まるわけではありません。胚の状態、子宮内膜の受け入れ状態、ホルモン環境、炎症、免疫なども関係します。
Q. 卵巣の血流を良くすると卵子の質は上がりますか?
卵巣へ血液が届くことは、卵胞が育つ環境を支えるうえで大切です。しかし、卵子の質は年齢、卵巣予備能、生活習慣、治療歴など多くの要因が関わるため、血流だけで判断することはできません。
血流改善は、卵子の質を直接変える特効法ではなく、卵巣が働きやすい体づくりを支えるケアとして取り入れるのがおすすめです。
Q. 妊活中の血流改善にはどんな運動がよいですか?
ウォーキング、ストレッチ、ヨガ、軽いスクワットなど、無理なく続けられる運動がおすすめです。特に下半身を動かすことは、骨盤まわりの巡りを整える助けになります。
ただし、採卵前後、移植直後、卵巣が腫れている場合、医師から安静を指示されている場合は、自己判断で運動量を増やさず、医療機関の指示に従ってください。
Q. 妊活中の血流改善に鍼灸は役立ちますか?
鍼灸では、冷え、こり、自律神経の乱れ、睡眠の質、ストレスによる体の緊張などを確認しながら、全身の状態を整えていきます。
妊活中の鍼灸は、不妊治療の代わりではありませんが、医療機関での治療と併用しながら、妊娠に向けた体のコンディションづくりをサポートする方法の一つとして取り入れられます。
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📚参考文献
- 国立成育医療研究センター|プレコンセプションケアセンター
妊娠前から生活習慣や健康状態を整える「プレコンセプションケア」について解説されています。本記事では、妊活中の体づくりや生活習慣の見直しが大切である根拠として参考にしています。 - 国立成育医療研究センター|プレコンノート
妊娠前からの健康管理、栄養、生活習慣、適正体重などについてまとめられています。本記事では、妊活中に食事・睡眠・運動などを整える重要性の参考資料として使用しています。 - 厚生労働省|健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
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薄い子宮内膜の方を対象に、内膜下血流と胚移植後の着床・妊娠成績との関連を調べた研究です。本記事では、子宮内膜やその周囲の血流が妊活・不妊治療で注目される理由の参考にしています。 - Quan K, et al. Acupuncture as Treatment for Female Infertility: A Systematic Review and Meta-Analysis.
女性不妊に対する鍼灸の研究をまとめたシステマティックレビューです。本記事では、鍼灸を不妊治療の代わりではなく、血流・自律神経・体調管理を支える補助的なケアとして紹介する際の参考にしています。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の血流や冷えが気になる方へ
妊活中は、子宮や卵巣の状態だけでなく、冷え・こり・睡眠・ストレス・自律神経など、全身のコンディションを整えていくことも大切です。
宇都宮鍼灸良導絡院では、お一人おひとりの体調や治療状況をうかがいながら、妊娠に向けた体づくりを鍼灸でサポートしています。
「血流を整えたい」「冷えやストレスも気になる」という方は、無理なくできることから一緒に整えていきましょう🍀
40歳 左卵管狭窄 子宮筋腫 1回の採卵・移植でご懐妊
大阪市からお越しのMさん(40歳)が妊娠されました。
患者様情報
- 職業:会社員
- 来院の動機:体質の改善、不妊症
- 鍼灸の経験:なし
- 体調:ふつう
- 体質:腰痛、むくみ
- 睡眠:23時~7時(平均8時間)
- 生理:順調で29~30日と規則的、生理痛は左下腹部の痛み、月経前に胸の張り、イライラがある。経血の状態は赤色。D2で鎮痛剤を常用。
- 食生活:1日3食(外食少ない)、食の趣向は濃い味、甘いものが好き。飲み物は水、お茶、コーヒー。お酒とたばこはなし。
- 運動:ストレッチを時々する。
- 入浴:全身浴
- 現在服用しているサプリメント:鉄分、葉酸
ご主人は、40歳。男性不妊の原因はなし。お酒とたばこはなし。
ご自身で行っているセルフ妊活は、入浴(温活)、起床後にお白湯を飲む、添加物を控える、体重を増やす、階段を使ったり、ストレッチなど体を動かす、睡眠をたくさんとる、ストレスをためない。
当院にお越しになるまでの経緯
Mさんは、当院にお越しになるまでに1年が経過していました。その間、不妊治療専門クリニックでタイミング療法(保険適用)を2回受けておられました。
クリニックの検査で、高AMH(8.08、PCOSなどの所見はなし)、子宮卵管造影検査で左卵管狭窄、子宮筋腫(漿膜下筋腫で子宮の外側にあり5センチほど、良性のため経過観察)などが分かりました。
これからの不妊治療に向けて、体質の改善、妊活について教えて欲しい、などをご希望されました。
鍼灸を始めて妊娠に至るまで
2024年8月:タイミング周期
Mさんが鍼灸を始められた時はタイミング療法をされていました。
問診では、腰痛、目の疲れ、むくみといった不調を感じておられ、その症状に応じたツボを使いながら、妊娠しやすい身体づくりのために鍼灸レーザーで卵巣と子宮の血流促進を図る施術を行いました。
2024年9月:人工授精にステップアップ
次のステップとして人工授精にステップアップ。
Mさんは、毎回、生理痛がひどくのため鎮痛剤を服用されていましたが、鎮痛剤は排卵や血流に影響を及ぼし、身体を冷やしたりするので、できるだけ使用を控えるのが理想的です。特に生理中は骨盤内がうっ血しやすいので冷えを慢性化させてしまう原因にもなりかねません。
Mさん自身もお腹が冷えやすいと仰っていたので、腹巻の使用をお勧めし、鎮痛剤を飲まなくてもいいよう鍼灸で生理痛の施術を行いました。また、「普段、妊活の話を思った通りに話すことがないからここで何でも話せるのが心の支えになる。」と施術中は妊活についての悩みや日常の話をリラックスして話されていました。
2024年10月:採卵周期(1回目)
初めての採卵に向け、卵巣の血流促進を図る施術を実施。Mさんは高AMH(抗ミュラー管ホルモン)なので卵巣刺激の薬の量が少なめに調整されていました。採卵結果は、22個採れた卵から最終的に8個の胚盤胞(4AA1個、4AB2個など)が凍結できました。
2024年12月:移植周期(1回目)
移植に向けて、鍼灸とレーザーで子宮の血流を促進し、厚みのあるキレイな内膜を育てる施術を行いました。1回目の移植は凍結融解胚盤胞移植(1個戻し)。移植後は着床を誘導する施術も並行して実施。その判定結果は、見事陽性反応が確認できました。
2025年1月:胎嚢・心拍の確認、そしてクリニック卒業
無事に胎嚢と心拍が確認でき、産婦人科に転院。その後も、つわりの軽減や妊娠維持を目的としたマタニティ鍼灸を継続されています。妊娠12週の壁を越え、つわりも落ち着いて、現在もマタニティ鍼灸を受けながら安定したマタニティライフを送られています。
Mさん、本当におめでとうございます。いつも楽しくお話させていただき、私たちもMさんから元気をいただいています。ありがとうございます。もうすぐ東京へお引越しされますが、それまで安心安全なマタニティ生活を送っていただけるよう、しっかりサポートさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
Mさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください。
クリニックでの不妊治療スタート時から「妊娠力=健康な体」という考えがあり、西洋医学だけに頼る不妊治療は避けたいと思っていました。普段から食事や睡眠、温活、ストレス管理といった基本的なことを意識して生活していたのですが、年齢的にも早く授かりたい思いが強く「できることはなんでも試したい」と考えるえるように。その中で、東洋医学も取り入れることが、より効果的な治療に繋がるのではないかと思い、不妊鍼灸を調べ、ロコミが良く、家から近いこちらの鍼灸院に来院することにしました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください。
体外受精 (顕微授精)
ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があれば教えてください。
レーザー・温活・ウオーキング
鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください。
鍼灸は初めてで、最初は鍼を身体に刺すことに抵抗がありましたが、実際に受けてみると全く問題なく、むしろリラックスできる時間でした。毎回施術前にじっくりとしたカウンセリングがあり、自分の体調や生活習慣を聞き取ってくれるので、不安もすぐに解消されました。
また、こちらのスタッフの方々がとても温かく、よりそってくださり、いつも心が軽くなる声かけをしてくださるので、不妊治療中のストレスを和らぎます。毎日帰る時は足先までぽかぼかして、体もスッキリしており、元気をもらった気になっています。不姓治療スタートから、今日までがんばってこれたのは、こちらの鍼灸院の温かく力強いサポートのおかげだと思っています。
私はタイミング法、人工授精、体外受精と経験しましたが、スケジュールに合わせた細やかなサポーと心のケアはとても重要だと感じています。その点においてこちらの鍼灸院はそれぞれの治療とその時の身体の状態に個別に調整された鍼灸とレーザー治療をしていただけるので、安心して治療を受けられました。
特に私は、3ヵ月近くレーザー治療を受けた後、初の採卵に臨みましたが、その時の採卵数や胚盤胞まで成長した卵の数とグレードも良く、1回目の移植で妊娠に至りました。個人的に、不妊鍼灸をするなら、レーザーもセットをおすすめします。レーザーを取り扱っていない所も多いので、その点においても、こちらの鍼灸院ならしっかりとサポートしていただけると心からおすすめできます。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ好活など)、 やメッセージがあればお願いいたします。
不妊治療は先が見えないことが多く、不安や焦りがつきものですし、さらに、時間やお金、身体的・精神的な負担がとも大きいと感じることもあります。その負担を1人で抱えるのはストレスになるので、話合わないといけない大事なことはパートナーにしっかりと話をする必要がありますが、それ以外のなんとなくもやもやすることや不安、焦りなどは、不妊治療に対する理解があり、適切な距離感で接してくれる人に話をする方が、 変にストレスをためずに治療を続けられると実感しました。
私が通ったいたクリニックはあまり話せる雰囲気ではなかったので、こちらの鍼灸院のみなさんに支えられて、前向きな気持ちが維持できました。自分のペースで、信頼できる人に支えてもらいながら治療を続けることが大切だと思います。
不妊治療を取りくまれているみなさまに、良い結果が訪れることを心よりお祈りしております。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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妊活というと女性が主体となって取り組むイメージがありますが、実際には不妊の原因の約半数は男性側にも関係していると言われています。男性不妊の原因には、精子の質や数の低下、精子の通り道の問題、ホルモンの異常などさまざまな要因があります。
しかし、男性不妊は自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに妊娠の妨げになっていることも…。そこで、奥さんがご主人に質問するだけで簡単にチェックできる方法を紹介します!
🔍 ご主人に聞いてみよう!男性不妊リスクをセルフチェック ✅
1.「睾丸の大きさ、小さくない?硬くない?」
➡ 精子を作る能力に関係するポイント!
精巣(睾丸)の大きさや質は、精子を作る機能に直結します。正常な睾丸の大きさは3〜5cm程度とされ、小さすぎる場合は精子の生産能力が低下している可能性があります。また、硬すぎる場合も異常のサインかもしれません。
2.「子どもの頃、停留睾丸って言われた?」
➡ 生殖機能の低下と関係することがある
停留睾丸とは、本来なら生まれる前に陰嚢へ降りてくるはずの睾丸が、お腹の中や鼠径部にとどまったままの状態を指します。放置されると精巣の温度が高いままとなり、精子の生産能力が低下することがあります。
3.「鼡径ヘルニアの手術したことある?」
➡ 手術後の影響で精子の通り道が狭くなっていることも
鼡径(そけい)ヘルニアとは、腸の一部が筋膜の隙間から飛び出してしまう状態で、手術で治療することが一般的です。ただし、鼡径ヘルニアの手術後に精管がダメージを受け、精子の通り道が狭くなることがあるため、不妊の原因になることがあります。
4.「おたふく風邪で睾丸が腫れたことある?」
➡ 思春期以降のおたふく風邪が原因で精巣がダメージを受けることも
思春期以降におたふく風邪にかかると、約30%の確率で睾丸炎を引き起こすと言われています。炎症が強いと、精子を作る細胞がダメージを受け、精子の生産能力が低下する可能性があります。
5.「副睾丸炎や前立腺炎になったことある?」
➡ 精子の通り道に影響することがある
副睾丸や前立腺に炎症が起こると、精子の通過が妨げられたり、精液の質が低下することがあります。
6.「精液の色や粘り気が気になったことある?」
➡ 精液の色や粘性の異常は不妊のサインかも!
正常な精液の色は乳白色から灰白色ですが、以下のような色の変化が見られた場合は何らかの異常のサインかもしれません。
- 黄色みが強い場合:感染症の可能性
- 赤みや茶色みがある場合:出血の可能性
- 透明に近い場合:精子濃度が低い可能性
また、精液の粘性も重要です。射精直後はやや粘り気がありますが、15〜30分程度で液状化します。
- 射精直後から水のように薄い → 精子濃度が低い可能性
- 固まりすぎている → 精子がうまく運ばれない可能性
- 30分以上たっても液状化しない → 精子の運動に影響する可能性
7.「精索静脈瘤って言われたことある?」
➡ 精巣周辺の血流が悪くなると、精子の質や数が低下することも。
8.「抗がん剤や放射線治療を受けたことある?」
➡ 精巣の細胞にダメージを与えることがある
抗がん剤や放射線治療はがん細胞だけでなく、精子を作る細胞にもダメージを与えるため、一時的または永続的に精子の生産が低下することがあります。
1つでも当てはまるなら専門医に相談を!精液検査で精子の状態を確認しましょう。妊活は夫婦で協力することが大切です!


参考文献
- ・男性不妊.pdf, 『腎と透析 Vol. 97 増刊号 2024』, 白石晃司, 山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学講座
- ・日本生殖医学会, 男性不妊の診断と治療ガイドライン
- ・WHO精液検査基準(2021年版)
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妊娠しやすい月経としにくい月経の違いとは?
妊娠を希望する方にとって、月経の状態は重要な健康指標となります。月経の周期や量、色、そして生理痛の程度などは、ホルモンバランスや全身の健康状態を反映しています。今回は、信頼できる情報源をもとに、妊娠しやすい月経の特徴と、鍼灸によるサポートについてご紹介します。
妊娠しやすい月経の特徴
月経周期が安定していること
理想的な月経周期は25~38日とされています。この範囲内で安定していることが、ホルモンバランスが整っているサインです。一方、周期が不規則であったり、極端に短い(24日以内)または長い(39日以上)場合は、ホルモンの乱れや他の健康問題が考えられます。
月経量が適切であること
正常な月経血量は1回の月経で25~80ml程度とされています。これは、ナプキンを2~3時間ごとに交換する程度の量に相当します。月経量が極端に少ない(25ml未満)場合や、多すぎる(80ml以上)場合は、エストロゲンの不足や過多月経などの可能性が考えられます。
月経血の色が正常であること
明るい赤色からやや暗めの赤色が健康的な月経血の色とされています。ピンク色すぎる場合は月経量が少ない可能性、黒っぽい色や血の塊が多い場合は、血流の滞りや冷えが原因と考えられます。
生理痛が軽度であること
軽い下腹部の痛みは一般的ですが、痛み止めが必要なほどの強い生理痛は、ホルモンバランスの乱れや血流不全などのサインかもしれません。
鍼灸によるサポート
鍼灸は、東洋医学の一環として、体内のエネルギーの流れを整え、自然治癒力を高める療法です。以下のような効果が期待できます。
- 血流の改善
鍼灸は全身の血流を促進し、子宮や卵巣への血流も改善します。これにより、月経不順や生理痛の軽減が期待できます。
- ホルモンバランスの調整
自律神経系に働きかけることで、ホルモンの分泌を調整し、月経周期の安定化をサポートします。
- 冷えの改善
体の冷えは血流を悪化させ、月経トラブルの原因となります。鍼灸は体を温め、冷え性の改善に寄与します。
- ストレスの軽減
リラクゼーション効果により、ストレスを軽減し、全身の健康維持に役立ちます。
月経の状態を整えることは、妊娠しやすい身体づくりの第一歩です。自身の月経の状態を定期的にチェックし、気になる症状がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。また、鍼灸などの代替療法を取り入れることで、より良いコンディションを目指すことができます。


参考文献
- Hoka, C., Tamakuma, K., & Kasai, A. (2025). Application of a stages of change model to female students’ behavior toward the continuation of medical examination due to menstrual abnormalities. Maternal Hygiene, 65(4), 357-367.
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睡眠不足でも整える!妊活中の体調管理法
忙しくて睡眠時間が取れない時の体調管理法
忙しい日々が続くと、どうしても睡眠時間が削られがちです。しかし、睡眠不足が続くと集中力の低下や免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなど、身体に悪影響を及ぼすことが分かっています。今回は、睡眠時間が確保できないときでも体調を維持するための具体的な対策を紹介します。
食事でエネルギーを補う
タンパク質とビタミンB群を意識する
タンパク質は身体の修復やエネルギーの維持に重要な役割を果たします。また、ビタミンB群はエネルギー代謝を助けるため、睡眠不足のときには特に摂取を心がけると良いでしょう。
🥗 おすすめの食材
卵、納豆、鶏肉、豆類、玄米(タンパク質+ビタミンB群)
鉄分・マグネシウムを摂る
睡眠不足が続くと、貧血や筋肉のこわばりが起こりやすくなります。特に鉄分が不足すると、疲れやすくなったり、頭がぼんやりしたりすることがあります。
🥗 おすすめの食材
レバー、ほうれん草、ひじき(鉄分)、ナッツ類、大豆製品、海藻(マグネシウム)
カフェインの摂り方を工夫
カフェインは眠気を抑えてくれますが、過剰摂取すると自律神経を乱し、さらに睡眠の質を悪化させる可能性があります。特に夕方以降のカフェイン摂取は控えめにしましょう。
💡 ポイント
‣朝はコーヒーや緑茶を活用する
‣午後はノンカフェインのハーブティーやルイボスティーに切り替える
光と温度で体内リズムを整える
朝に日光を浴びる
朝に日光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜にメラトニン(睡眠ホルモン)が適切に分泌されるようになります。
✔️ 対策
‣起床後30分以内にカーテンを開けて朝日を浴びる
‣可能であれば軽い散歩をする
ブルーライトを減らす
寝る前のスマホやパソコンの使用は、メラトニンの分泌を抑えてしまい、睡眠の質を下げる原因になります。
✔️ 対策
‣ナイトモードやブルーライトカット眼鏡を活用
‣寝る1時間前にはデジタルデバイスを控える
寝る前にお風呂に浸かる
体温は一度上がった後に下がると眠気が強くなります。そのため、寝る90分前にぬるめのお風呂に入ると、短い睡眠でも深く眠ることができます。
効率的な睡眠をとる
90分サイクルを意識する
睡眠には「90分サイクル」があり、3時間(90分×2)や4.5時間(90分×3)などで区切ると、浅い眠りのタイミングで目覚めやすくなります。
深呼吸やストレッチを取り入れる
寝る前に軽くストレッチをすると、副交感神経が優位になり、短時間でも深い睡眠が得られます。
自律神経を整える
軽い運動をする(朝や昼)
適度な運動は血流を促し、交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに役立ちます。
🌈 おすすめ
‣朝のストレッチやウォーキング
‣軽いヨガや深呼吸
寝る前に首元を温める
自律神経が乱れると、眠りの質が低下しがちです。ホットタオルなどで首元を温めると、副交感神経が優位になり、リラックスできます。
まとめ
忙しくても、ちょっとした工夫で体調を保つことは可能です。
- 食事でエネルギーを補う(タンパク質・鉄分・マグネシウム)
- 朝に日光を浴びて体内リズムを整える
- 寝る前はお風呂に浸かる・ブルーライトを控える
- 90分サイクルで眠るようにする
- 軽い運動やストレッチで自律神経を整える
睡眠時間が取れないときでも、できることから取り入れてみてくださいね!


参考文献
- ・Chennaoui, M., Arnal, P. J., Sauvet, F., & Léger, D. (2015). “Sleep and exercise: A reciprocal issue?” Sleep Medicine Reviews, 20, 59–72.
- ・St-Onge, M. P., Mikic, A., & Pietrolungo, C. E. (2016). “Effects of diet on sleep quality.” Advances in Nutrition, 7(5), 938–949.
- ・Goel, N., Basner, M., Rao, H., & Dinges, D. F. (2013). “Circadian rhythms, sleep deprivation, and human performance.” Progress in Molecular Biology and Translational Science, 119, 155–190.
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男性不妊とカフェイン摂取の関係とは?
男性の妊娠させる力に影響を与える要因とは?
妊活中、どんな飲み物を選ぶかなんて気にしていない男性は多いかもしれません。でも実は、「飲み物」が妊娠の成功率に関係しているかもしれない、という興味深い研究結果が発表されました!普段何気なく飲んでいるコーヒーやお酒が、将来の家族計画に影響を与えるかも?今回は、最新の研究結果をもとに妊活中に知っておきたい飲み物の選び方をご紹介します。
飲料の摂取量と治療成績の関連を調査
ハーバード公衆衛生大学院の研究グループが、2007年から2019年にかけてART(体外受精や顕微授精)治療を受けたカップルを対象に行われたものです。この研究では、男性パートナーに対して飲料摂取量に関するアンケートを実施し、以下の4種類の飲料について摂取量を調査しました。
- カフェイン入り飲料(コーヒー、紅茶など)
- アルコール飲料(ビール、ワイン、高アルコール度数酒類)
- 砂糖入り飲料
- 人工甘味料入り飲料
アンケート結果をもとに、摂取量によって4つのグループに分け、それぞれの精液検査結果や治療成績(受精率、着床率、臨床的妊娠率、生児獲得率)との関連が分析されましたが、関連していませんでした。
主な結果と注目すべきポイント
☕カフェイン入り飲料の影響
結果は意外なもので、すべての飲み物が妊娠や精子の質に影響するわけではなく、特定の飲み物が関係していることが分かりました。カフェイン入り飲料(コーヒーや紅茶)の摂取量が多い男性は、生児獲得率が低いことが判明しました。
コーヒー
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率49%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率33%
紅茶
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率49%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率31%
🍺アルコール飲料の影響
アルコール飲料についても興味深い結果が得られました。
高アルコール度数酒類
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率45%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率32%
ビール
🔽摂取量が最も少ないグループ:生児出生確率32%
🔼摂取量が最も多いグループ:生児出生確率51%
ワインや蒸留酒など、度数の高いお酒をよく飲む男性も同様に生児出生率が低下しました。驚いたことに、ビールについては逆の結果が!ビールをたくさん飲む男性ほど成功率が高く、成功率は32%から51%に増加するという意外な結果が出ています。
※この研究での結果です
🧃その他の飲料
砂糖入り飲料や人工甘味料入り飲料に関しては、精液検査結果や治療成績との関連は見られませんでした。
妊活中の男性が今すぐできること
今回の研究結果から分かるのは、「飲み物の選び方次第で妊娠の成功率が変わる可能性がある」ということ。妊活中の男性は、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- カフェイン飲料を減らす:コーヒーや紅茶は控えめに。
- 蒸留酒を避ける:ウイスキーやウォッカなどのアルコール度数が高いお酒を減らしましょう。
- 適量のビールを楽しむ:節度を守ったビールの摂取は良い影響があるかもしれません。
まとめ
この研究結果から、特に体外受精治療を受ける男性において、日常的な飲料の選択が妊孕能や不妊治療成績に影響を与える可能性が示唆されました。特にカフェイン入り飲料や高アルコール度数酒類は摂取量を控えることが望ましい一方で、適量のビール摂取がむしろポジティブな影響を与える可能性が示されました。
妊活は女性だけの努力ではありません。男性も生活習慣や食事、そして飲み物の選び方を見直すことで、妊娠の成功率を上げることができるかもしれません。パートナーと一緒に健康的な生活を心がけ、未来の家族を迎える準備を整えてみてはいかがでしょうか?


参考文献
- Andrology. 2024 Nov 13. doi: 10.1111/andr.13795. Online ahead of print.
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妊活中「ストレスを減らそう」が逆効果に?
「ストレスを減らそう」がストレスに?妊活と皮肉過程理論
妊活中、「ストレスは妊娠に良くないから、できるだけリラックスしよう」と考えることはありませんか?しかし、実はこの「ストレスをなくそう!」という意識そのものが、かえってストレスを増やしてしまうことがあります。これは心理学の「皮肉過程理論(アイロニック・プロセス理論)」によって説明できます。
皮肉過程理論とは?
皮肉過程理論とは、「○○しないようにしよう」と思えば思うほど、そのことが頭から離れなくなる心理現象です。例えば、「ストレスを感じないようにしよう」と意識するほど、「今ストレスを感じていないかな?」「ちゃんとリラックスできているかな?」と気にしてしまい、かえってストレスが増してしまいます。
これは、「白クマ実験」として有名な心理学の研究で実証されています。実験では、「白クマのことを考えないでください」と指示された人々が、逆に白クマのことを考えてしまうという結果が出ました。
妊活とストレスの悪循環
妊活において、ストレスは大敵とされています。しかし、ストレスをなくそうと意識しすぎると、次のような悪循環が生まれることがあります。
- 「ストレスを感じないようにしなきゃ」と思う
- 「本当にリラックスできているかな?」と気にする
- 「まだ妊娠しないのはストレスのせいかも」と焦る
- ストレスがさらに増える
このように、「ストレスを減らさなきゃ!」という意識が、逆にストレスを増やす結果を招くことがあります。
妊活中のストレスとうまく付き合う方法
では、この悪循環から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
①「ストレスゼロ」を目指さない
まず、「ストレスをなくさなきゃ」と思うこと自体が逆効果になるため、「多少のストレスがあっても大丈夫」と受け入れることが大切です。むしろ、適度なストレスは生活に張りを与えることもあります。
②「ストレスを感じている自分」を責めない
「リラックスしなきゃ」と焦るほど、うまくいかないものです。ストレスを感じていることに気づいたら、「そっか、今ちょっと緊張してるな」と軽く受け止めましょう。それだけでも、気持ちが少し楽になります。
③ 気をそらす習慣を持つ
皮肉過程理論によると、「考えないようにする」よりも、別のことに意識を向ける方が有効です。例えば、好きな映画を観たり、ウォーキングをしたりすることで、自然とストレスから意識をそらすことができます。
④「リラックスしなきゃ」より「楽しいことをしよう」
「リラックスしよう」と思うと、それ自体がプレッシャーになってしまいます。それよりも、「楽しいことをしよう」と考える方が、結果的にリラックスにつながります。例えば、友達とおしゃべりをする、お気に入りのカフェに行く、趣味に没頭するなど、自分が楽しいと感じることを積極的に取り入れましょう。
まとめ
妊活中、「ストレスを減らそう」と意識しすぎることで、逆にストレスが増してしまうことがあります。これは心理学の皮肉過程理論によるもので、無理にストレスをなくそうとするよりも、「ストレスがあっても大丈夫」と受け入れつつ、楽しいことに意識を向けるのが効果的です。
妊活はゴールが見えにくく、不安を感じやすいものですが、自分なりのリラックス方法を見つけて、少しでも気楽に取り組めるようにしていきましょう。


参考文献
- 田中美吏・柄木田健太. 2019. 「運動パフォーマンスへの皮肉過程理論の援用-皮肉エラーと過補償エラーの実証とメカニズム-」『スポーツ心理学研究』46 (1): 27-39.
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やせすぎは妊娠の妨げに?健康的な体重増加で妊娠力を高める方法
やせすぎは妊娠を妨げる原因になる?
やせすぎは体脂肪の不足によりホルモンバランスが乱れ、排卵障害や卵子の質の低下を引き起こすことがあります。特にBMIが18.5未満の場合は、排卵障害のリスクが高まります。


やせすぎが及ぼす主な影響
- ホルモンバランスの乱れ:エストロゲン不足で月経不順や無月経を招く。
- 視床下部性無月経:過度なやせやストレスで視床下部がGnRH分泌を低下させ、排卵が止まる。
- 黄体機能不全:プロゲステロン不足により子宮内膜が薄くなり着床しにくくなる。
- 卵子の質低下:ビタミンD、鉄分、亜鉛不足など栄養不足が卵子の質を低下させる。
卵子の質を高める脂質の重要性
脂質は女性ホルモンの原料であり、卵子の成熟や細胞膜の材料となります。特に妊活中は脂質の“質”を意識することが大切です。
✔️ 良質な脂質(積極的に摂取)
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):青魚、亜麻仁油、えごま油
効果:抗炎症作用で卵巣の働きをサポート。 - 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸):オリーブオイル、アボカド、ナッツ類
効果:ホルモンバランスを整える。 - リン脂質(ホスファチジルコリン):卵黄、大豆、レバー
効果:卵子の細胞膜を強化し、受精率を高める。
🚫 避けるべき脂質(摂りすぎ注意)
- トランス脂肪酸(マーガリン、スナック菓子):卵子の質低下、排卵障害の原因に。
- 過剰な飽和脂肪酸(脂身の多い肉、ラード):炎症を悪化させ、ホルモンバランスを乱す。
健康的に体重を増やすためのポイント
- 1日+300〜500kcalを目安に摂取増加(急激な体重増加は避ける)
- PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)の最適化
タンパク質:30% 脂質:30% 炭水化物:40% - 筋トレ重視の運動(スクワットや体幹トレーニング)
- 間食を効果的に取り入れる(高栄養・高カロリーな食品を選ぶ)
💡 高栄養価食品
- 良質な脂質:オリーブオイル、アボカド、ナッツ、卵黄、亜麻仁油
- 高タンパク質:鶏むね肉、卵、サーモン、豆腐、ギリシャヨーグルト
- 炭水化物源:玄米、さつまいも、オートミール、全粒粉パン
- 間食のエネルギー補給:バナナ+ピーナッツバター、プロテインバー、ナッツミックス
まとめ
やせすぎは妊娠しにくさの原因となりますが、脂質の質を意識した食事、バランスの取れたPFC摂取、筋肉をつける運動を組み合わせることで、ホルモンバランスが改善され、妊娠力が向上します。将来の赤ちゃんのためにも、今から健康的な体づくりを始めましょう。
参考文献
- Gaskins AJ et al., Fertility and Sterility, 2019










胚移植後は、「車で少し揺れた」「荷物を持ってしまった」「お腹に力が入った」など、一つひとつの行動が気になってしまう方が少なくありません。
しかし、日常生活の一場面だけで結果が決まると考えすぎる必要はありません。
実際にご相談を受ける中でも、「上の子を抱っこしてしまった」「仕事で荷物を持ってしまった」と心配される方は多くいらっしゃいます。
まずは処方された薬と主治医からの指示を守り、採卵後のお腹の張りや腹痛、出血など、その日の身体の状態を優先して過ごすことが大切です。
整体・マッサージ・鍼灸などの施術を受ける場合も、胚移植後であることを施術者へ伝え、治療状況や体調に合わせてもらいましょう。