
2023年の投稿記事
40歳(高プロラクチン血症・多嚢胞性卵巣症候群)体外受精で妊娠
大阪市からお越しのHさん(40歳)が妊娠されました。
卵子の質の問題に直面して
大阪市からお越しのHさん(40歳)は、妊娠を望んでからすでに3年間もの間、苦しい道のりを歩んでこられました。
高齢不妊という大きな壁に加え、体外受精の胚移植を控えており、体質改善を目的に鍼灸を受診されました。
Hさんには、高プロラクチン血症による排卵障害や、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の問題があり、卵子の質が良くないと指摘されていました。
当院に初めて来られたのは2023年5月16日。そこからわずか3回の施術で自律神経の乱れが整い、2週間後の胚移植で妊娠されました。妊娠という結果だけでなく、施術を続ける中で肩こりや首のだるさといった不調も改善し、日常生活がより快適になったと喜んでおられます。
首肩こり・むくみなど体の不調も改善
良導絡測定器を用いた問診では、頭痛や胃の不調、冷え、腰痛、便秘など、ご本人も忘れていたり気づいていなかった症状が浮かび上がります。
首には副交感神経が通っており、首こりによる血行不良は副交感神経の働きを妨げます。その結果、内臓や生殖器系への血流量も低下してしまうのです。
妊娠しやすい体づくりのためには、血流を良好に保つことが欠かせません。そのため、週に1回(理想は2週間に3回)の通院をおすすめしています。毎回その日の体調に合わせて鍼灸を行い、施術後は体が楽になり、温かさを感じると喜んでいただいています。
当院では施術の際、なぜその治療を行うのか、どのような効果が期待できるのかを丁寧にご説明し、安心して受けていただけるよう心がけています。
安心感とリラックスの中で妊娠へ
Hさんは治療を受ける中で安心感を得られ、心身ともにリラックスできたと話しておられます。Hさんの妊娠に貢献できたことを、私たちも心から嬉しく思います。
これからも、不妊で悩まれている方に寄り添い、妊娠という夢を叶えるお手伝いを続けてまいります。
もしあなたが不妊で悩んでいるのなら、一度当院にご相談ください。あなたの妊娠への道のりを、私たちが全力でサポートいたします。
Hさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
体外受精の胚移植を控えていて、鍼が良いと見たので来ました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
ウォーキング・半身浴
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
肩こり、首のダルさが軽減しました。また、施術をしながらどういう理由でや
るのか分かりやすく説明して下さり安心しました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
特別、今まで何も取組みはしてこなかったのですが、胚移植の直前になって何かやっておける事はないかな?と遅いですがあわてて、来院しました。お話すると、卵子の事を考えると、もっと早くやってれば良かったなと感じました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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43歳(2人目妊活・甲状腺ホルモン低値)9回目の人工授精で妊娠
大阪市からお越しのHさん(43歳)が妊娠されました。
2人目妊活での体質改善を望んでいたHさん
Hさんは2人目の妊娠を希望されて、当院にお越しくださいました。これまでに産婦人科で4回の人工授精を試みましたが結果が出ず、その後は自己流でタイミングをとられていたそうです。思うような成果が得られず、まずは体質を整えたいと考え、鍼灸治療を始められました。
9回目の人工授精でご懐妊
来院されたときには、甲状腺ホルモンの数値が低く、生理前のPMSによる痛みにも悩まれていました。そこで当院では、タイミングの回数を増やすことや、ご主人に精液検査を受けていただくことを提案。さらに、首の鍼で全身の緊張をやわらげながら、卵胞の成長や着床をサポートする施術を行いました。
Hさんは日常生活でも妊活に積極的に取り組まれていました。エアコンを使わず保冷剤で過ごしたり、寝るときにレッグウォーマーを身につけたりと、体温調整に工夫をされていました。また、食後のお菓子を控えて体重を減らすことにも成功され、その努力が体調改善につながりました。
鍼灸治療とセルフケアを続けるうちに、甲状腺ホルモンの数値が改善。PMSの症状も消え、基礎体温が安定しました。さらに、自宅でのお灸によって足先の冷えも軽くなったそうです。
そして2023年5月、Hさんは9回目の人工授精で妊娠されました。
これからもHさんと赤ちゃんをしっかりとサポートしてまいります。出産の瞬間が訪れたら、ぜひ赤ちゃんを抱っこされた写真を見せていただければと思います。Hさん、改めてご懐妊おめでとうございます!
Hさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
2人目不妊。以前産婦人科で4回人工受精をしたが成果が出ず、自己流でタイミングを取っていましたが、このままでは何も変わらないと思い、まず体質を改善したいと思い、鍼灸を受けることにしました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
人工授精(当初は不妊症専門のクリニックに通うことまで考えていなかったのですが、今現在の体の状態を知るために検査だけでも受けてみてはと勧めていただき、不妊症クリニックへ。夫には何も問題は無かったのですが私自身が甲状線、ホルモンの数値に問題があることが分かり、甲状腺のクリニックにも通院し薬を服用しつつ、不妊症クリニックで5回目の人工受精(産婦人科での治療と併せて9回目)で妊娠できました。)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・レーザ・温活・サプリメント
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
高齢だから…ということは一切仰らずに施術をしてくださったのが嬉しかったです。初めての鍼灸で緊張しているときもあったのですが、毎日その日の体調を聞いてくださり、自分でも気付いていなかった部分の凝りにも丁寧に対応していただきました。毎回施術が終わる頃には、体が軽くなっていました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
年齢的に妊娠を諦めた方がいいのかなと思ったことも何度もあり、43歳で人工授精で妊娠できたことが信じられませんでした。鍼灸のおかげとしか言いようがありません。あとは、とにかく体を冷やさないように、夏でも靴下を履いたり、腹巻きパンツを履いたり、冷たい飲み物はなるべく飲まないようにしていました。先生方を信じて、鍼灸を受け続けてほしいです。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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雨の日のだるさ対策【妊活中の体調不良を軽減する方法】
湿気と気の流れ
東洋医学では、体内のエネルギー(気)の流れが健康状態に影響すると考えられています。雨の日や湿度の高い日は、外部からの湿気が体内に侵入し、”湿邪”と呼ばれる病的な状態を生じるとされています。この湿邪が気の流れを妨げると、だるさを引き起こします。
では、これをどう防ぐか。以下の対策が有効です。
食事
湿邪を払うためには、食事も重要です。体を温め、気の流れを良くする食材を選びましょう。例えば、ショウガやニンニク、ネギなどの香辛料や、豆類、温かいスープやお茶などがおすすめです。
運動
適度な運動は気の流れを良くし、湿邪を払うのに効果的です。ストレッチやヨガなどのゆったりとした動きの運動がおすすめです。
陰と陽のバランス
東洋医学では、陰と陽のバランスが健康に重要とされています。雨天は陰性(冷たさ、湿度、静けさなど)が強くなり、これが体内の陰陽バランスを崩し、身体のだるさを引き起こすことがあるとされています。
陽のエネルギーを高める行為が有効です。具体的には、暖かい食事や飲み物を摂る、温かい環境で過ごす、体を動かすなどが挙げられます。さらに、静けさを利用してリラクゼーションタイムを設けるのもおすすめです。
関節と湿気
雨の日には気圧が低下することが多く、これが関節に影響を及ぼすとされています。湿度の高い環境は関節炎の症状を悪化させる可能性があり、それが全身のだるさに繋がるとも考えられています。これに対する対策としては以下のようなことが有効です
適度な運動
関節の動きを保つためには、適度な運動が重要です。特に、関節を動かすストレッチや、軽いエクササイズが有効です。ただし、無理な運動は逆効果になる可能性もあるので、自分の体調と相談しながら行ってください。
夏の過ごし方と熱中症対策
暑い夏の日は、冷たすぎる飲み物やエアコンによる冷房で体温が下がりすぎないように注意しましょう。また、炎天下での激しい運動は熱中症を引き起こす原因となるので、涼しい室内や早朝・夕方などの涼しい時間帯に行うと良いです。熱中症予防には以下のことを心掛けてください
水分補給
汗をかくことで体から水分が失われます。定期的に水分を補給しましょう。特に運動後や暑い環境にいた後は、水だけでなく電解質(ミネラル)も一緒に補給することが重要です。
適度な休息
長時間暑い環境にいると熱中症を引き起こす可能性があります。定期的に涼しい場所で休息を取り、体温を下げましょう。
これらの対策を実行することで、雨の日や湿度の高い日、暑い夏でも体調を保つことができます。雨の日のだるさを和らげ、妊娠しやすい身体を維持しましょう。


参考文献
<第2回>胃腸元気の漢方薬で梅雨どきを健やかに過ごす 冷たい飲食物を避けて香りでリフレッシュを. (2016). ことぶき, 36(6), 62–64.
関連記事
41歳(不妊期間4年・低AMH0.3・卵巣嚢腫)自然周期の体外受精で妊娠23週
兵庫県西宮市からお越しのRさん(41歳)が鍼灸とレーザーで身体を整え、体外受精で妊娠されました。
4年の妊活期間を経て、自然周期の移植で妊娠
2019年11月、当院にご来院されたRさんは、妊活を始められてからすでに1年が経過し、体外受精の段階にいらっしゃいました。
Rさんの体質と既往歴
Rさんの妊活における課題は以下の通りでした。
- 体質: 低AMH0.3(ng/mL)
- 課題: 授精しても分割しにくい
- 既往歴: 卵巣嚢腫、子宮筋腫
鍼灸によるサポート開始
Rさんは、今後の不妊治療(採卵または移植)に備えるため、当院で鍼灸を始められました。
鍼灸サポート開始から現在に至るまで、Rさんは2回転院を経験されています。その都度、採卵結果の向上が見られたり、判明していなかった原因(例:EMMAでの問題)が見つかったりするなど、一歩ずつ妊娠へと近づいていきました。
困難を乗り越えて
2019年11月から約3年間、妊娠に向けて鍼灸でのサポートを続け、Rさんはついに2023年6月に妊娠23週を迎えられました。
振り返ると、この約3年間の道のりは大変なものでした。
- 採卵を何度も繰り返し、凍結卵を増やす努力
- 移植前に子宮内ポリープが発見される
- コロナ禍による妊活のお休み
- 流産や転院の経験
- EMMA検査で問題が判明
それでもRさんは諦めずに、気長に鍼灸を続けてくださいました。
この度のご懐妊、私たちスタッフ一同、心から嬉しく思っております。Rさんに喜んでいただけたことが何よりです。本当におめでとうございます!これからも母子ともに健康で、安心なご出産を迎えられるよう、引き続きしっかりとサポートさせていただきます。無事にご出産された際には、ぜひ赤ちゃんを抱っこしたお写真を見せてくださいね!
Rさん(41歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊症、子宮内膜症
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微授精(タイムラプスを使った施設で)、自然周期でなるべくお薬を使わず移植周期へ)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・レーザー・温活・サプリメント(サプリメントは子宮環境をよくするため、ラクトバチルスのサプリメント。後、TRIO検査でひっかかり、インバクを病院で処方してもらいました。)
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
毎日、仕事が忙しいので、施術をしても劇的に回復とはいきませんが、施術をする事で 毎日、かぜなどもひかず健康的に過ごせたように思います。また、年齢的にいい卵をとるのは難しいと思ったのですが、特に食生活などきちんとできていなかったわりには、いい卵をとることができ(施術のおかげで)無事に妊娠までいけたように思います。また移植前・移値後に施術をしたのも効果があったように思います。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
妊娠しても流産をくり返し、長い長い治療期間となりましたが、何とかここまでくることができました。ストレスをためすに気長にやっていくことが大切かなと思います。担当して頂いた浦田さんには多くはお話することはありませんが、よい距離感で関わって下さったこと感謝しています。たまに、たわいもないお話をして下さるのが楽しかったですし、リラックスしすぎて寝落ちしてしまいました。これからも後2ヶ月程通いたいと思いますがよろしくお願いします。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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子宮温活とは?夏の冷房冷えを防ぐ仙骨の温め方と妊活中の注意点
「子宮温活」と聞くと、子宮そのものを直接温めるようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、医学的には子宮だけをピンポイントで温めるというより、冷房や冷たい飲み物、汗冷えなどで冷えやすい骨盤まわり・下腹部・仙骨まわりを心地よく温め、血流や自律神経の乱れを整えるセルフケアと考えるとわかりやすいです。
特に夏は、外は暑いのに室内は冷房で冷える、冷たい飲み物が増える、汗をかいた後に体が冷えるなど、気づかないうちに下半身や骨盤まわりが冷えやすい季節です。
妊活中の方の中には、「お腹が冷たい」「腰やお尻が冷える」「生理痛が重くなりやすい」「冷房に当たると体調が乱れる」と感じる方も少なくありません。
今回は、夏の冷房冷えを防ぐために意識したい仙骨の温め方と、妊活中・妊娠の可能性がある時期の注意点について解説します。
- 子宮温活とは、子宮を直接温めるというより、骨盤まわり・下腹部・仙骨まわりを心地よく温めるセルフケアです。
- 子宮は膀胱の後ろ、直腸の前にあり、仙骨〜お尻側は骨盤内に近い場所です。
- 仙骨を温めることで子宮動脈血流が必ず上がるとは断定できませんが、骨盤まわりの冷え対策としては理にかなっています。
- 低温度の温熱は、月経痛の軽減に役立つ可能性があります。
- 妊活中・妊娠の可能性がある時期は、サウナや長時間の高温浴など、深部体温を上げすぎる温め方は避けましょう。
- カイロや湯たんぽは低温やけどに注意し、就寝中の貼りっぱなしは避けましょう。


子宮はどこにある?仙骨側から温める理由
子宮は骨盤の中にあり、位置としては膀胱の後ろ側、直腸の前側にあります。
そのため、下腹部の前側だけでなく、腰の下あたりにある仙骨〜お尻側も、骨盤内の臓器に近い場所といえます。
また、子宮に血液を送る主な血管である子宮動脈は、骨盤内を走る内腸骨動脈系から分岐します。骨盤の奥を通る血管や周囲の筋肉、自律神経の働きを考えると、仙骨まわりを冷やさないことには一定の意味があります。
ただし、ここで注意したいのは、「仙骨を温めれば子宮動脈の血流が必ず上がる」と断定できるほどの研究はまだ十分ではないという点です。
現時点では、子宮の位置や骨盤内の血管走行から見て、仙骨まわりを温めることは理にかなったセルフケアのひとつと考えられますが、病気を治す方法ではなく、冷えや不快感をやわらげる補助的なケアとして取り入れるのがおすすめです。
夏に「子宮冷え」を感じやすい原因
「子宮が冷える」という表現はよく使われますが、実際に子宮だけが冷たくなるというより、下腹部・腰・お尻・足元など、骨盤まわり全体が冷えている状態として考えるとよいでしょう。
夏に骨盤まわりが冷えやすくなる原因には、次のようなものがあります。
- 冷房の効いた室内で長時間過ごす
- 薄着やサンダルで下半身が冷えやすい
- 冷たい飲み物やアイスをとる機会が増える
- 汗をかいた後、冷房や風で体が冷える
- 運動不足で骨盤まわりや足の血流が滞りやすい
- ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れやすい
冷えを感じると、筋肉がこわばりやすくなり、血流も滞りやすくなります。月経痛や腰の重だるさ、下腹部の違和感がある方は、冷房対策や仙骨まわりの温めを意識してみるとよいでしょう。
温めることで何が期待できる?
温めることによって期待できる主な変化は、筋肉の緊張がゆるむこと、局所の血流が改善しやすくなること、痛みやこわばりがやわらぎやすくなることです。
実際に、月経痛に対して下腹部に低温度の温熱パッチを使用した研究では、痛みの軽減が報告されています。温熱療法は薬の代わりになるものではありませんが、体に負担の少ないセルフケアとして取り入れやすい方法です。
また、鍼やお灸についても、月経痛や骨盤内の循環に関する研究が行われています。ただし、研究によって結果にばらつきがあり、効果の出方は体質・症状・刺激する部位・方法によって異なります。
そのため、妊活中の温活は「これをすれば妊娠しやすくなる」と考えるのではなく、冷えや緊張をやわらげ、妊活中の体調管理を支えるケアとして考えることが大切です。
子宮温活で温めたい場所
1. 仙骨まわり
仙骨は、腰の下からお尻の割れ目の少し上あたりにある三角形の骨です。
この周辺は骨盤内の血流や自律神経とも関係が深く、冷房で腰やお尻が冷えやすい方は、仙骨まわりを温めると心地よさを感じやすい場所です。
2. 下腹部
おへその下から恥骨の上あたりは、月経痛や下腹部の冷えを感じやすい場所です。
下腹部の温熱ケアは、月経痛の軽減に関する研究も比較的多く、冷えや痛みがある方に取り入れやすい方法です。
3. 足首・ふくらはぎ
足元が冷えると、下半身全体の冷えを感じやすくなります。
特に冷房の効いた室内では、足首を冷やさないように靴下やレッグウォーマーを使うだけでも、体感が変わることがあります。
仙骨の温め方|夏の冷房冷え対策
蒸しタオルで温める
蒸しタオルは、夏でも取り入れやすい温活方法です。
タオルを濡らして軽く絞り、電子レンジで温めてから、やけどしない温度まで冷まして仙骨まわりに当てます。目安は10〜20分程度です。
熱すぎる温度ではなく、「気持ちいい」「ほっとする」と感じる程度にしましょう。
カイロや温熱シートを使う
冷房で腰まわりが冷える方は、衣類の上から仙骨付近にカイロや温熱シートを貼る方法もあります。
ただし、夏は汗をかきやすく、皮膚が蒸れたり刺激を受けたりしやすいため、長時間の使用は避けましょう。
就寝中の貼りっぱなしは低温やけどのリスクがあるため避けてください。
足湯をする
下腹部や仙骨を直接温めるのが苦手な方は、足湯もおすすめです。
足首までお湯につけることで、足元から全身がゆるみやすくなります。夏は熱いお湯に長く入るより、少しぬるめのお湯で短時間行う方が続けやすいです。
温かいシャワーを仙骨まわりに当てる
入浴が難しい日でも、シャワーで仙骨まわりや腰まわりを温めるだけで、冷房による冷えをリセットしやすくなります。
お腹だけでなく、腰・お尻・足元まで温める意識を持つとよいでしょう。
妊活中・妊娠の可能性がある時期の注意点
妊活中の温活で大切なのは、「心地よく温めること」と「過度に熱くしすぎないこと」です。
特に妊娠初期、または妊娠している可能性がある時期は、サウナ・長時間の高温浴・熱すぎる岩盤浴など、深部体温が大きく上がるような温め方は避けた方が安心です。
一方で、蒸しタオル、短時間の足湯、衣類の上からの穏やかな温熱などは、深部体温を大きく上げにくいため、一般的には取り入れやすい方法と考えられます。
ただし、次のような場合は無理に温めず、医師や専門家に相談してください。
- 妊娠判定後で出血や腹痛がある
- 発熱している
- のぼせやすい、動悸が出やすい
- 皮膚が弱く、かぶれやすい
- 糖尿病などで皮膚感覚が鈍くなっている
- 医師から温熱療法や入浴について制限を受けている
低温やけどに注意しましょう
カイロ、湯たんぽ、電気毛布、温熱シートなどは、熱いと感じない温度でも、同じ場所に長時間当て続けると低温やけどを起こすことがあります。
特に就寝中は、熱さや違和感に気づきにくいため注意が必要です。
- カイロは肌に直接貼らない
- 同じ場所に長時間当て続けない
- 就寝中は貼りっぱなしにしない
- ベルトやガードルで圧迫しながら使わない
- 赤み、ヒリヒリ感、違和感があればすぐに中止する
- 使用前に必ず製品の注意書きを確認する
「少し赤いだけ」と思っても、低温やけどは皮膚の深い部分まで傷ついていることがあります。痛みや違和感が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
妊活中の子宮温活は“がんばりすぎない”ことが大切
妊活中は、「冷やしてはいけない」「温めなければいけない」と考えすぎてしまう方も少なくありません。
しかし、温活は義務ではありません。大切なのは、体を追い込むことではなく、冷えや緊張を感じたときに、心地よく整える習慣として取り入れることです。
夏は外気温が高いため、体を温めることばかり意識すると、のぼせやだるさにつながることもあります。
冷房で冷えたときは仙骨や足元を温める、暑い日は無理に温めすぎない、冷たい飲み物をとりすぎた日は温かい飲み物を少し足すなど、季節や体調に合わせて調整しましょう。
Q. 子宮温活をすれば妊娠しやすくなりますか?
子宮温活だけで妊娠率が上がると断定することはできません。ただし、冷えや筋緊張をやわらげ、体調を整えるセルフケアとしては取り入れやすい方法です。妊活中の生活習慣のひとつとして考えるとよいでしょう。
Q. 仙骨は毎日温めてもいいですか?
心地よい温度で短時間であれば、毎日のケアとして取り入れることは可能です。ただし、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感が出る場合は中止してください。カイロや温熱シートを使う場合は、同じ場所に長時間当て続けないことが大切です。
Q. 妊娠しているかもしれない時期も温めて大丈夫ですか?
蒸しタオルや短時間の足湯など、心地よい範囲の局所的な温めは取り入れやすい方法です。ただし、サウナ、長時間の高温浴、熱すぎる岩盤浴など、深部体温が大きく上がる可能性があるものは避けた方が安心です。不安がある場合は、通院中の医師に確認しましょう。
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📚参考文献
-
StatPearls. Anatomy, Abdomen and Pelvis: Uterus.
子宮が膀胱の後方、直腸の前方に位置することなど、子宮の解剖学的な位置関係を確認するために参照しました。 -
StatPearls. Anatomy, Abdomen and Pelvis: Uterine Arteries.
子宮動脈の走行や、子宮への血液供給について確認するために参照しました。 -
Akin MD, et al. Continuous low-level topical heat in the treatment of dysmenorrhea. Obstet Gynecol. 2001.
月経痛に対する低温度持続温熱療法の効果について報告した研究です。 -
Yu YP, et al. Immediate effect of acupuncture at Sanyinjiao (SP6) and Xuanzhong (GB39) on uterine arterial blood flow in primary dysmenorrhea. J Altern Complement Med. 2010.
三陰交への鍼刺激と子宮動脈血流指標について検討した研究です。 -
Song SW, Chen W. Systematic review and meta-analysis of the effectiveness of moxibustion therapy for primary dysmenorrhea. Frontiers in Medicine. 2025.
原発性月経困難症に対するお灸の有効性と、今後さらに質の高い研究が必要であることを示したシステマティックレビューです。 -
ACOG. Can I use a sauna or hot tub early in pregnancy?
妊娠初期のサウナやホットタブ使用、深部体温上昇に関する注意点を確認するために参照しました。 -
CDC. Neural Tube Defects.
妊娠初期の過度な高体温や発熱と神経管閉鎖障害リスクに関する情報を確認するために参照しました。 -
NITE. 低温火傷による事故.
湯たんぽ、電気あんか、カイロなどによる低温やけどの注意点を確認するために参照しました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の冷えや体質ケアでお悩みの方へ
夏の冷房冷えや下腹部・腰まわりの冷えは、気づかないうちに体の緊張や血流の滞りにつながることがあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中のお身体の状態や周期に合わせて、鍼灸・温灸・レーザーなどを組み合わせながら、無理のない体づくりをサポートしています。
冷えや生理痛、移植前後の体調管理などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください🍀
36歳(原因不明不妊)2度の流産を乗り越え、2回目の胚盤胞移植で妊娠
大阪府からお越しのIさん(36歳)が鍼灸とレーザーで身体を整え、体外受精で妊娠されました。
原因不明不妊で2度の流産を乗り越え、体外受精で妊娠
2020年7月、Iさんが当院にお越しになりました。妊娠を望まれてから約2年が経過しており、不妊治療専門クリニックに通院されていました。
治療はタイミング法の段階で、当院にお越しになる前に一度妊娠されましたが、妊娠7週で流産を経験されています。既往歴やクリニックでの一般検査では、特に大きな問題は見つからず、「原因不明」との診断でした。
ご来院時の体調と鍼灸の方針
Iさんは、日常的に以下のような慢性的な不調を抱えておられました。
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- むくみ
当院では、毎回これらの不定愁訴に対する施術を行いながら、同時に子宮・卵巣の血流を促進する手技を中心に鍼灸を行いました。
鍼灸開始後の経過と2回目の流産
鍼灸を始めて約3か月後、タイミング法で再び陽性反応が確認されました。しかし残念ながら、妊娠6週で再度流産となってしまいました。2回の流産を経験されたIさんは、不育症の検査を受けられました。
不育症検査の結果と医師の見解
血液検査の結果、血栓症、抗リン脂質抗体などの異常は認められず、流産の原因は受精卵による偶発的なものと診断されました。
妊娠しにくい明確な原因が見つからない中で、「このまま同じ治療を続けてよいのか」と悩まれたNさんは、セカンドオピニオンとして別の不妊治療専門クリニックを受診されました。
担当医からは、「過去の治療データを見ても、当院で行う治療はタイミング法も人工授精も同じ方法になります。実際に治療を進めるなら、体外受精をおすすめします」という説明を受けられたそうです。
治療の継続と体外受精へのステップアップ
Iさんは転院せず、これまで通われていたクリニックで治療を継続されました。
- 人工授精:3回
- その後、体外受精へステップアップ
卵巣刺激を行い採卵した結果、
- 採卵数:29個
- 凍結できた胚盤胞:8個
という結果でした。
胚盤胞移植と妊娠成立
- 1回目の凍結融解胚盤胞移植:陰性
- 次周期の凍結融解胚盤胞移植:陽性反応を確認
2回の流産を経験されていたIさんは、妊娠維持を目的としてマタニティ鍼灸を開始されました。
妊娠中のマタニティ鍼灸と出産
妊娠中は、
- 子宮の血流促進
- つわり
- むくみ
- こむら返り
などの症状に対して、毎回状態を確認しながら施術を行いました。妊娠37週までマタニティ鍼灸を継続され、無事に男の子を出産されたとのことです。
Iさん、今まで本当によく頑張ってこられましたね。この度は本当におめでとうございます。Iさんの妊活にささやかながらサポートすることができ光栄に思います。また肩こりや腰痛などつらい症状に鍼灸をさせていただきますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
原因不明の不妊について
不妊の原因が「原因不明」と診断されるとは、産婦人科や不妊治療専門クリニックで一般的な不妊検査を行っても、特定の原因が見つからない状態を指します。それにもかかわらず、半年以上タイミングを合わせても妊娠に至らない場合に、「原因不明不妊」とされることがあります。
つまり、Iさんの場合も検査上は問題が見当たらないものの、妊娠が成立・継続しにくい状態が続いていました。2年間妊活を続けられていたことから、精神的な負担も大きかったと考えられます。
「原因不明」の場合に考えられる選択肢
原因不明と診断された場合、今後の選択肢は大きく分けて2つあります。
- このまま自然妊娠の可能性を探る(タイミング法)
- 一般検査以上に踏み込んだ検査・治療を行う
※特に
- 妊活期間が1年以上
- 女性が35歳以上
の場合は、後者を検討することが推奨されることが多いです。
鍼灸と不妊治療についての考え方
鍼灸が不妊治療にどの程度有効かについては、研究によってさまざまな見解があります。一部の研究では、
- 月経周期の安定
- 卵巣機能の改善
- 血流増加による子宮内膜環境の改善
といった可能性が示唆されています。
一方で、原因不明不妊に対する鍼灸の効果が科学的に確立されたとは言い切れないのが現状であり、今後もさらなる研究が必要とされています。
当院が考える鍼灸の役割
鍼灸は、
- 心と身体のバランスを整える
- 自律神経を安定させる
- ストレスを軽減する
といった作用が期待できます。これらは妊娠に直接的な影響を与えるものではありませんが、不妊治療においてストレス軽減が重要であることは、多くの研究で指摘されています。
また、流産を経験された方には、マタニティ鍼灸で子宮の血流を促進するツボを選び、妊娠が維持できるよう毎回丁寧に施術を行っています。
Iさん(39歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療のため
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(胚盤胞移植)
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・レーザー
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
不妊治療で不明なこと、悩むことを気軽に相談させていただき、親身になってアドバイスいただけたのが嬉しかったです。また、体の周期、体調に合わせて施術を行っていただけ、自宅灸のツボも教えていただいて安心して取り組めました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
不妊治療中は心身ともにストレスがあると思いますが、ご自身のリラックス方法を見つけられた方が良いと思います。辛い時は周りの方に相談するなど無理しないようにしてください。
私の場合は、家族や鍼灸の先生に相談したり、ぼーっとしながら自宅灸することがリラックス方法でした。とにかくがんばりすぎないでくださいね!
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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不妊治療のやめどきはいつ?後悔しないために考えたい判断の目安
不妊治療のやめどきはいつ?後悔しないために考えたいこと
不妊治療を続けていると、ふとした瞬間に「いつまで頑張ればいいのだろう」「もうやめた方がいいのかな」と感じることがあります。
採卵しても思うような結果が出ない、移植しても着床しない、薬の副作用がつらい、仕事を休むことへのプレッシャーが大きい。こうした負担が重なると、治療そのものだけでなく、日常生活まで苦しく感じてしまうこともあります。
不妊治療のやめどきには、誰にでも当てはまる明確な正解はありません。ただ、後悔を少なくするためには、治療成績だけでなく、心と体の状態、経済的な負担、夫婦の気持ち、これからの人生を含めて考えることが大切です。
44歳の患者さまから届いたメール
以前、44歳の患者さまからメールをいただいたことがあります。
その方は、採卵しても良い卵がとれにくくなり、空胞だったり、卵がとれても分割が進まなかったりすることが増えていました。薬の副作用や、仕事を休むことへのプレッシャーもあり、不妊治療を続けることに強いしんどさを感じておられました。
久しぶりに胚盤胞まで育った3AAの卵を、シート法で移植されましたが、残念ながら着床には至りませんでした。
その後、その患者さまから次のような内容のメールをいただきました。
「先生、こんにちは。やはり今回も着床はしませんでした。これで、治療をやめようと思います。不妊治療がつらくて、続けたらいいのか、諦めてやめた方がいいのか悩んでいた時に、先生に『やめどきは、ふっと訪れて、もうこれ以上は無理かなと自然に思える時がくるから、それまで頑張ったら?でないと後悔するよ』と言われて、そんな時が来るのかなと思っていましたが、今はすがすがしい気分です。」
「お世話になりました。治療はつらかったけれど、鍼灸に通っている時は楽しかったです。次は更年期でお世話になるかもしれません。先生、皆さんありがとうございました。」
このメールをいただいた時、妊活や不妊治療の終わり方は、人によって本当に違うのだと改めて感じました。
不妊治療のやめどきに悩むのは自然なこと
不妊治療を長く続けている方からは、次のようなお声をよく伺います。
- いつまで治療を続けたらいいのかわからない
- ここまで頑張れば結果が出るとわかっていたら続けられるのにと思う
- 採卵や移植のたびに気持ちが大きく揺れてしまう
- 仕事や家族への説明が負担になっている
- やめたら後悔するのではないかと不安になる
不妊治療は、努力すれば必ず結果が出るものではありません。だからこそ、頑張っている方ほど「やめる」という選択に罪悪感を抱きやすくなります。
でも、治療を見直すことや、一度休むこと、終えることは、決して「逃げ」ではありません。これまで頑張ってきた自分の体と心を守るための大切な選択でもあります。
不妊治療のやめどきを考える目安
不妊治療のやめどきは、年齢や治療歴、卵巣機能、治療成績、体調、経済状況、夫婦の考え方によって異なります。ここでは、治療を見直す目安として考えられるポイントを整理します。
一定期間治療を続けても結果が出ないとき
採卵や移植を繰り返しても妊娠に至らない場合、治療方針を見直すタイミングになることがあります。
特に、採卵しても卵がとれない、受精しない、分割が進まない、胚盤胞まで育たない、移植しても着床しないといった状態が続く場合は、主治医と今後の見通しについて話し合うことが大切です。
ただし、治療成績だけで「もう無理」と決める必要はありません。治療の選択肢、年齢、体への負担、気持ちの余力を含めて総合的に考えることが大切です。
心や体への負担が大きくなっているとき
不妊治療では、採卵、移植、ホルモン剤の使用、通院スケジュールなどにより、体への負担が積み重なることがあります。
また、結果が出なかった時の落ち込み、周囲の妊娠報告へのつらさ、仕事との両立、家族や職場への気遣いなど、精神的な負担も少なくありません。
「もう疲れた」「考えるだけで涙が出る」「次の治療に向かう気力がない」と感じる時は、一度立ち止まるサインかもしれません。
経済的な負担が大きくなっているとき
不妊治療には、検査費用、薬代、採卵、移植、凍結保存、先進医療など、さまざまな費用がかかります。
保険適用の範囲で治療を受けていても、回数や年齢によって制限があります。また、保険適用外の治療を組み合わせる場合、費用負担が大きくなることもあります。
「ここまでお金をかけたから、今さらやめられない」と感じる方も少なくありません。しかし、これからの生活や夫婦の将来も大切です。治療費だけでなく、生活全体を見ながら判断することも必要です。
年齢や治療の見通しを考えたいとき
年齢を重ねると、卵子の数や質、妊娠率、流産率などに変化が出やすくなります。特に40代以降では、治療を続けるほど体力的にも精神的にも負担が大きくなりやすい傾向があります。
ただし、年齢だけで治療を続けるかどうかを決める必要はありません。大切なのは、現在の検査結果や治療成績、主治医から見た見通し、そしてご自身の気持ちを合わせて考えることです。
夫婦でこれからの人生を話し合いたいとき
不妊治療のやめどきを考える時は、「妊娠できるかどうか」だけでなく、「これからどう生きたいか」も大切な視点です。
夫婦二人の人生を大切にする、養子縁組を考える、仕事や趣味に力を入れる、これまで我慢してきたことを少しずつ取り戻す。どの選択も、その人にとって大切な人生の形です。
子どもを持つことだけが幸せの形ではありません。妊活を終えることは、幸せを諦めることではなく、自分たちらしい幸せを見つめ直す時間でもあります。
妊活をやめる時によく聞く本音
実際に妊活や不妊治療を終えることを考え始めた方からは、次のような本音を伺うことがあります。
「もう疲れた」
妊活や不妊治療は、時間もエネルギーも必要です。通院、採血、注射、薬、採卵、移植、判定日までの不安。さらに、仕事を休むことへの気遣いや、周囲に言えない孤独感もあります。
高齢妊活では、妊娠できても流産の不安が大きくなることもあり、喜びと不安が同時に押し寄せることがあります。「もう疲れた」と感じるのは、弱いからではありません。それだけ頑張ってきた証でもあります。
「経済的にこれ以上は難しい」
不妊治療は、身体的・精神的な負担だけでなく、経済的な負担も大きくなりやすい治療です。
保険適用の回数を使い切ったり、保険外の治療が増えたりすると、「ここまで続けてきたから、やめるのがもったいない」と感じることもあります。
しかし、治療費のために生活や将来への不安が大きくなりすぎる場合は、一度立ち止まって考えることも大切です。
「年齢的に気持ちが追いつかなくなってきた」
年齢を重ねるほど、結果が出なかった時の落ち込みが大きくなりやすい方もいます。
「次こそは」と思って頑張ってきたけれど、採卵結果や移植結果を見て心が折れてしまう。そうした気持ちは、とても自然なものです。
治療を続けることが、自分を追い詰めることになっていないかを確認することも大切です。
「夫婦二人の人生も考えたい」
妊活を終えることを考え始めた方の中には、「夫婦二人の生活を大切にしたい」「これからの人生を少し違う形で考えたい」と話される方もいます。
妊活をやめることは、子どもを望んだ気持ちを否定することではありません。これまで大切にしてきた願いを抱えながら、新しい人生の形を探していくことでもあります。
「やめる」と決める前に考えてほしいこと
不妊治療のやめどきに悩んだ時は、すぐに結論を出さなくても大丈夫です。気持ちが大きく揺れている時は、判断が苦しくなりやすいものです。
まずは、次のようなことを整理してみるとよいかもしれません。
- 今の治療を続けることで、どのくらい心身に負担がかかっているか
- 主治医から見た今後の治療の見通しはどうか
- あと何回までなら治療を続けたいと思えるか
- 一度休むという選択はできるか
- 夫婦で同じ方向を向いて話し合えているか
- 治療をやめた後の生活を少しでも想像できるか
「続ける」か「やめる」かの二択だけではなく、少し休む、治療内容を見直す、回数を決める、期限を決めるという選択もあります。
不妊治療をやめることは、諦めではありません
不妊治療をやめると聞くと、「諦めた」と感じてしまう方もいるかもしれません。
でも、本当はそうではありません。治療を続けることにも勇気が必要ですが、終えると決めることにも大きな勇気が必要です。
これまで何度も期待し、何度も落ち込み、それでも前を向いて通院してきた時間は、決して無駄ではありません。
妊活をやめるかどうかを決める時に大切なのは、誰かの基準ではなく、ご自身が「ここまで頑張った」と思えるかどうかです。
そして、後悔を完全になくすことは難しくても、「あの時の自分は精一杯考えて決めた」と思える選択ができることが大切だと思います。
この記事のまとめ
- 不妊治療のやめどきには、誰にでも当てはまる明確な正解はありません。
- 治療成績だけでなく、心身の負担、経済的な負担、年齢、夫婦の気持ちを含めて考えることが大切です。
- 「もう疲れた」と感じるのは、弱いからではなく、それだけ頑張ってきた証でもあります。
- 治療をやめることは諦めではなく、自分の体と心、これからの人生を大切にする選択でもあります。
- 迷っている時は、すぐに結論を出さず、主治医や信頼できる人に相談しながら整理していきましょう。
よくある質問
不妊治療のやめどきは何歳くらいですか?
不妊治療のやめどきは、年齢だけで決まるものではありません。卵巣機能、治療成績、体調、経済的な負担、夫婦の考え方によって異なります。年齢は大切な判断材料の一つですが、主治医と相談しながら総合的に考えることが大切です。
不妊治療をやめたら後悔しますか?
後悔がまったく残らないとは限りません。ただ、「自分なりに十分考えた」「ここまで頑張った」と思える形で決めることが、後悔を少なくすることにつながります。迷っている時は、期限や回数を決めて治療を続ける方法もあります。
不妊治療がつらい時は、一度休んでもいいですか?
心身の負担が大きい時は、一度治療を休むことも選択肢の一つです。休むことで気持ちや体調が整い、今後の治療について冷静に考えやすくなる場合もあります。ただし、年齢や治療計画に関わることもあるため、主治医に相談してから判断しましょう。
夫婦で治療への気持ちが違う時はどうしたらいいですか?
不妊治療では、夫婦で気持ちの温度差が出ることがあります。まずは「続けたい」「やめたい」だけでなく、なぜそう感じているのかを共有することが大切です。必要に応じて、不妊カウンセラーなど第三者に相談することも助けになります。
妊活をやめることに罪悪感があります。どう考えればいいですか?
妊活をやめることは、これまでの努力を否定することではありません。治療を続けることも、終えることも、ご自身の人生を大切にするための選択です。罪悪感を抱えすぎず、「ここまで本当によく頑張ってきた」と自分を労わることも大切です。
宇都宮鍼灸良導絡院でのサポートについて
不妊治療を続けるか、少し休むか、終えるか。どの選択にも、簡単に答えを出せない苦しさがあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療中の体づくりだけでなく、治療の過程で感じる不安や疲れにも寄り添いながら、東洋医学の視点から心身のバランスを整えるサポートを行っています。
「治療を続ける体力がつらい」「気持ちが追いつかない」「少しでも穏やかに過ごしたい」と感じている方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
妊活を続ける方にも、少し立ち止まりたい方にも、その時のご自身にとって無理のない形を一緒に考えていければと思います。
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早発卵巣不全・早発閉経とは?妊娠の可能性と鍼灸でできる体調管理
「まだ閉経する年齢ではないはずなのに、生理が来ない」
「早発閉経と言われたけれど、もう妊娠は難しいの?」
「早発卵巣不全でも、生理が戻ることはある?」
このような不安を抱えて検索されている方は少なくありません。
早発卵巣不全は、卵巣の働きが通常より早い時期に低下する状態です。妊娠を希望している方にとっては、とても大きなショックを受ける言葉かもしれません。
ただし、早発卵巣不全は「完全に妊娠の可能性がなくなる」という意味ではありません。月経や排卵が一時的に戻ることもあり、妊娠の可能性が残る場合もあります。
大切なのは、自己判断で諦めてしまうのではなく、婦人科・生殖医療と連携しながら、今できる選択肢を早めに確認することです。
- 早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣機能が低下する状態です。
- 早発閉経に近い状態でも、まれに月経や排卵が戻ることがあります。
- 妊娠の可能性は低くなりますが、完全にゼロとは言い切れません。
- 生理が戻っても、卵巣機能が完全に回復したとは限らないため、医師の確認が大切です。
- 鍼灸は早発卵巣不全を治す治療ではなく、冷え・睡眠・ストレス・自律神経などを整える体調管理のサポートとして考えましょう。


早発卵巣不全とは?
早発卵巣不全(POI:Premature Ovarian Insufficiency)とは、一般的に40歳未満で卵巣の働きが低下し、月経不順や無月経、FSH高値などがみられる状態を指します。
国際的なガイドラインでは、40歳未満で少なくとも4か月以上の無月経または月経不順があり、FSHが高値であることなどをもとに診断されます。
日本産婦人科医会の解説では、早発卵巣不全は「40歳未満で閉経状態となる疾患」とされ、卵胞が早期に消失する早発閉経と、卵巣がホルモン刺激に反応しにくい状態が含まれると説明されています。
つまり、早発卵巣不全はひとつの状態名であり、その中には「卵巣機能がほぼ停止している場合」と「わずかに卵胞発育や排卵が起こる可能性が残っている場合」があります。
早発卵巣不全と早発閉経の違い
早発卵巣不全と早発閉経は、混同されやすい言葉です。
早発閉経は、40歳未満で閉経に近い状態となり、月経が長期間止まる状態を指して使われることがあります。
一方、早発卵巣不全は、卵巣機能が低下しているものの、完全に卵巣機能が止まっているとは限らない状態も含みます。
日本内分泌学会では、早発卵巣不全には「永久に月経が停止するタイプ」と「卵巣に卵胞が少数存在し、非常に低い頻度ながら卵胞発育や排卵が起こるタイプ」があると説明されています。ただし、この2つを明確に見分けることは難しいとされています。
そのため、最近では「卵巣が完全に失敗した」という印象を与える言葉よりも、卵巣機能の低下や不安定さを含む「早発卵巣不全(POI)」という言葉が使われることが増えています。
早発卵巣不全でみられやすい症状
早発卵巣不全では、次のような変化がみられることがあります。
- 生理周期が長くなる
- 生理が数か月来ない
- 経血量が少なくなる
- ほてり、寝汗、のぼせ
- 動悸、不眠、気分の落ち込み
- 腟の乾燥感
- 妊娠しにくい
最初は「少し生理が遅れているだけ」と感じることもあります。
しかし、無月経が続く場合には、卵巣機能だけでなく、甲状腺、プロラクチン、体重変化、強いストレス、過度な運動、急激なダイエットなど、さまざまな原因を確認する必要があります。
特に妊娠を希望している方は、「もう少し様子を見よう」と長く放置せず、早めに婦人科でホルモン検査や卵巣の状態を確認することが大切です。
早発卵巣不全でも妊娠できる可能性はある?
早発卵巣不全と診断されると、「もう妊娠できない」と感じてしまう方もいます。
実際には、妊娠の可能性は大きく下がりますが、ゼロとは言い切れません。
日本内分泌学会では、早発卵巣不全と診断された後でも、その後に排卵や月経が起きることがあり、生涯にわたる妊娠率は5〜10%あるとも言われていると説明されています。
ただし、これは「待っていれば自然に戻る」という意味ではありません。排卵が起こる頻度は低く、タイミングも予測しにくいため、妊娠を希望する場合は、生殖医療専門の医師と相談しながら進める必要があります。
また、早発卵巣不全では、卵巣機能だけでなく、低エストロゲン状態による骨密度や血管への影響も考える必要があります。妊娠希望の有無にかかわらず、ホルモン補充療法が必要になる場合もあります。
「生理が戻る」ことはある?戻ったら治ったということ?
早発卵巣不全や早発閉経に近い状態でも、一時的に生理のような出血が戻ることがあります。
ただし、生理が戻ったからといって、卵巣機能が完全に回復したとは限りません。
POIでは卵巣の働きが不安定で、月経や排卵が一時的に起こることがあります。そのため、「生理が来たから大丈夫」と自己判断するのではなく、FSH、E2、AMH、超音波検査などを含めて、医師に状態を確認してもらうことが大切です。
妊娠を希望している場合は、生理が戻ったタイミングが重要なチャンスになることもあります。早めに医師へ相談し、採卵や卵子凍結、体外受精などの選択肢があるか確認しておくと安心です。
卵子凍結という選択肢について
将来的に妊娠を考えている方にとって、卵子凍結は選択肢のひとつになる場合があります。
卵子凍結は、現在の卵子を採取して凍結保存し、将来必要になったときに体外受精で使用する方法です。
ただし、早発卵巣不全が進んでからでは、採卵できる卵子の数が少ない、または採卵自体が難しい場合もあります。
そのため、「いつか考えよう」ではなく、月経不順やAMH低下を指摘された時点で、できるだけ早めに生殖医療機関で相談することが大切です。
卵子凍結を希望する場合も、年齢、AMH、卵胞数、治療歴、今後の妊娠希望時期によって判断が変わります。自分にとって本当に必要な選択肢かどうか、医師と相談しながら決めていきましょう。
鍼灸でできること
早発卵巣不全に対して、鍼灸で卵巣機能そのものを必ず回復させる、と断言することはできません。
一方で、妊活中の体調管理として、鍼灸が役立つ場面はあります。
たとえば、冷え、睡眠の質、ストレス、首肩こり、自律神経の乱れ、胃腸の不調などを整えることは、妊娠を目指す体づくりにおいて大切な要素です。
2024年に発表された早発卵巣不全と鍼治療に関するシステマティックレビューでは、鍼治療がFSH、E2、AMHなどに良い変化を示す可能性が報告されています。ただし、研究の質やばらつきには限界があり、より大規模で質の高い研究が必要とされています。
そのため、鍼灸は「早発卵巣不全を治す治療」ではなく、婦人科・生殖医療と併用しながら、体調を整え、治療に向き合いやすい状態をつくるサポートとして考えるのが現実的です。
早発卵巣不全や早発閉経に近い状態では、「何をしても意味がないのでは」と感じてしまう方も少なくありません。しかし、妊活中の体調管理では、冷え、血流、睡眠の質、胃腸の働き、ストレスへの反応などを整えておくことも大切です。
当院では、鍼灸だけで判断するのではなく、良導絡測定による自律神経の状態や、東洋医学的な体質の見方も参考にしながら、今の体に負担がかかっている部分を一緒に確認していきます。必要に応じて、婦人科やクリニックでの検査・相談もおすすめしています。
当院でのケース:月経が戻った方の一例
当院でも、長期間月経が止まっていた方が、鍼灸を継続する中で月経様の出血が戻ったケースがあります。
その方は、不妊治療の継続や精神的なストレスを経験され、妊娠を諦めかけていた時期がありました。その後、更年期のような症状をきっかけに体調を見直したいと考え、週1回の鍼灸を継続されました。
施術では、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れ、骨盤内の血流を意識しながら、全身状態を整えることを目的に行いました。継続する中で少しずつ体調に変化がみられ、月経様の出血が戻りました。
ただし、これはあくまで一例です。すべての方に同じような変化が起こるわけではありません。
また、40代以降の場合は、医学的には「早発卵巣不全」ではなく「早期閉経」や年齢に伴う卵巣機能低下として判断されることもあります。
大切なのは、鍼灸だけで判断せず、婦人科での検査と並行しながら、自分の体の状態を正確に把握することです。
早発卵巣不全かもと思ったら、早めに確認したいこと
生理が数か月来ない、急に周期が乱れた、AMHが低いと言われた、更年期のような症状がある。
このような場合は、早めに婦人科で相談しましょう。
確認しておきたい主な検査
- FSH
- LH
- E2
- AMH
- 甲状腺機能
- プロラクチン
- 超音波による卵胞数の確認
- 必要に応じた染色体・自己免疫関連の検査
国際的なガイドラインでは、POIの診断においてAMHは一次診断の検査としては推奨されておらず、FSHなどの結果がはっきりしない場合の補助的な検査として位置づけられています。
AMHが低いと強い不安を感じる方も多いですが、AMHだけで妊娠の可否が決まるわけではありません。
年齢、排卵の有無、卵胞数、治療歴、パートナー側の状態などを含めて、総合的に判断することが大切です。
最後に
早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣機能が低下し、月経不順や無月経、不妊、更年期様症状などがみられる状態です。
早発閉経に近い状態であっても、まれに月経や排卵が戻ることがあり、妊娠の可能性が完全にゼロとは限りません。
しかし、その頻度は低く、予測も難しいため、妊娠を希望する方は早めに婦人科・生殖医療機関で相談することが大切です。
鍼灸は、早発卵巣不全そのものを治す治療ではありませんが、冷え、睡眠、ストレス、自律神経、血流などの体調管理を通じて、妊活を支えるサポートになります。
「もう無理かもしれない」と一人で抱え込まず、今の体の状態を知り、医療と体調管理の両方からできることを考えていきましょう。
Q1. 早発卵巣不全と診断されたら、妊娠は難しいですか?
妊娠の可能性は低くなりますが、完全にゼロとは言い切れません。まれに排卵や月経が起こることがあるため、妊娠を希望する場合は、早めに生殖医療専門の医師へ相談することが大切です。
Q2. 早発閉経でも生理が戻ることはありますか?
一時的に生理のような出血が戻ることはあります。ただし、それだけで卵巣機能が回復したとは判断できません。ホルモン検査や超音波検査を含めて、婦人科で状態を確認しましょう。
Q3. AMHが低いと妊娠できないのでしょうか?
AMHは卵巣に残っている卵胞の目安になりますが、AMHだけで妊娠の可否が決まるわけではありません。年齢、排卵の有無、卵胞数、治療歴、精子の状態などを含めて総合的に判断する必要があります。
Q4. 早発卵巣不全に鍼灸は効果がありますか?
鍼灸で早発卵巣不全そのものを治すと断言することはできません。ただし、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れ、血流などの体調管理をサポートする目的で併用されることがあります。
Q5. 早発卵巣不全かもと思ったら、何をすればいいですか?
生理が数か月来ない、周期が急に乱れた、更年期のような症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。妊娠を希望している場合は、生殖医療機関で卵子凍結や体外受精などの選択肢を確認しておくことも大切です。
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早発卵巣不全や早発閉経について調べている方は、月経の変化やAMH、ホルモンバランス、体調管理についても気になっていることが多いです。あわせて読むことで、ご自身の状態を整理しやすくなります。
- 生理が2日で終わるのは大丈夫?過短月経と妊活への影響
➤ 月経量が少ない、すぐに生理が終わるなどの変化が気になる方におすすめです。早発卵巣不全だけでなく、ホルモンバランスや子宮内膜の状態など、月経の変化から体のサインを考えるきっかけになります。 - 自律神経は妊活に影響する?ストレス・睡眠・血流との関係
➤ 早発卵巣不全や月経不順では、検査だけでなく、ストレス・睡眠・冷えなど日々の体調管理も気になるところです。鍼灸で整えたい自律神経や血流について、妊活との関係をやさしく確認できます。 - 妊活中の食事とホルモンバランス|タンパク質・鉄分・亜鉛の摂り方
➤ 卵巣機能やホルモンバランスが気になる方にとって、毎日の食事は大切な土台です。妊活中に意識したい栄養素や、無理なく続けやすい食事の考え方を知りたい方におすすめです。
📚参考文献
- American Society for Reproductive Medicine. Evidence-based guideline: Premature Ovarian Insufficiency
早発卵巣不全(POI)の診断基準や管理方針、用語の考え方について参考にしました。 - 日本産婦人科医会「早発卵巣不全(POI)」
日本国内における早発卵巣不全の定義や、早発閉経との関係について参考にしました。 - 日本内分泌学会「早発卵巣不全」
早発卵巣不全で月経や排卵が一時的に起こる可能性、妊娠率、ホルモン補充療法の必要性について参考にしました。 - The clinical value of acupuncture for women with premature ovarian insufficiency: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
早発卵巣不全に対する鍼治療の研究報告と、その限界について参考にしました。 - American Society for Reproductive Medicine. Planned oocyte cryopreservation to preserve future reproductive potential
将来の妊娠可能性を考えた卵子凍結の位置づけについて参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
早発卵巣不全・早発閉経でお悩みの方へ
早発卵巣不全や早発閉経と聞くと、「もう妊娠は難しいのでは」と不安になる方も少なくありません。
ただ、月経や排卵の状態には個人差があり、今の体の状態を正しく知りながら、婦人科・生殖医療とあわせて体調を整えていくことが大切です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、冷え・睡眠・ストレス・自律神経・血流などを含めて、妊活中の方の体調管理をサポートしています。
「早発卵巣不全と言われて不安」「生理が戻る可能性について相談したい」「治療と並行してできることを知りたい」という方は、一人で抱え込まずご相談ください🍀
月経量が少ない原因とは?過少月経・子宮内膜・妊活との関係
「不妊治療を始めてから、月経量が少なくなってきた気がします」
「経血量が少ないと、子宮内膜が薄いということでしょうか?」
「クロミッドを使ってから、生理の量が減った気がして不安です」
妊活中や不妊治療中に月経量の変化を感じると、「このまま妊娠できるのかな」「着床に影響するのでは」と心配になる方は少なくありません。
月経量が少ないことだけで、すぐに不妊の原因になるとは限りません。ただし、月経量の減少が続く場合は、子宮内膜の厚さ、排卵の状態、ホルモンバランス、使用している薬の影響などを確認しておくことが大切です。
今回は、月経量が少ない原因、過少月経と妊活の関係、クロミッドによる内膜への影響、鍼灸でできるサポートについて解説します。
- 月経量が少ない状態を「過少月経」といい、月経血量が20mL未満とされることがあります。
- 月経量が少ない原因には、子宮内膜の薄さ、ホルモンバランスの乱れ、排卵の状態、ストレス、年齢による変化などが関係します。
- クロミッドは排卵誘発に使われる薬ですが、抗エストロゲン作用により、人によっては子宮内膜が薄くなり、月経量が少なく感じられることがあります。
- 月経量が少ないだけで、すぐに妊娠しにくいと決まるわけではありません。
- 妊活中や不妊治療中に月経量の減少が続く場合は、子宮内膜の厚さ、排卵、ホルモン値、使用している薬の影響を確認することが大切です。
- 鍼灸では、冷え・血流・自律神経・睡眠・胃腸の状態を整え、妊娠に向けた身体づくりをサポートします。
- 不安な場合は自己判断せず、婦人科や不妊治療クリニックで相談しながら、身体の状態を見直していきましょう。


過少月経とは?月経量が少ない目安
月経とは、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、妊娠が成立しなかった場合に剥がれ落ち、体外へ排出される生理的な現象です。
一般的に、正常な月経の目安は以下のようにされています。
- 月経周期:25〜38日
- 月経期間:3〜7日
- 月経血量:20〜140g程度
このうち、月経血量が明らかに少ない状態を過少月経といいます。医学的には、1回の月経量が20mL未満とされることがあります。
ただし、実際に経血量を正確に測ることは難しいため、日常では以下のような変化が目安になります。
- ナプキンに少量つく程度で終わる
- 1〜2日でほとんど出血が終わる
- 以前より明らかに経血量が減った
- 茶色い出血が少し続くだけになった
- 不妊治療を始めてから月経量が減ってきた
一時的な変化であれば、過度に心配しすぎる必要はありません。しかし、数周期続く場合や、妊活中・不妊治療中の場合は、婦人科で一度確認しておくと安心です。
月経量が少ない主な原因
月経量が少なくなる原因は一つではありません。特に妊活中の方では、子宮内膜だけでなく、排卵、ホルモン、薬の影響、ストレス、年齢による変化などを総合的に見る必要があります。
1. 子宮内膜が厚く育ちにくい
月経の量は、剥がれ落ちる子宮内膜の量と関係しています。
子宮内膜が十分に厚く育たない場合、月経時に剥がれる内膜の量も少なくなるため、経血量が少なく感じられることがあります。
子宮内膜が薄くなる背景には、以下のような要因が関係することがあります。
- エストロゲン分泌の不足
- 排卵誘発剤の影響
- 子宮内膜への血流低下
- 慢性子宮内膜炎などの炎症
- 子宮内操作後の癒着
- 年齢に伴う卵巣機能の変化
妊活中の場合は、月経量だけで判断するのではなく、排卵前の子宮内膜の厚さ、ホルモン値、排卵の有無などをあわせて確認することが大切です。
2. ホルモンバランスの乱れ
月経には、主にエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが関わっています。
エストロゲンは子宮内膜を厚く育てる働きがあります。プロゲステロンは排卵後に分泌され、子宮内膜を妊娠に備えた状態に保つ働きがあります。
これらのホルモンバランスが乱れると、子宮内膜が十分に育たず、月経量が少なくなることがあります。
特に、以下のような場合はホルモンの影響を受けやすくなります。
- 排卵がうまく起こっていない
- 黄体機能が弱い
- ストレスや睡眠不足が続いている
- 急激な体重減少や過度なダイエットがある
- 甲状腺やプロラクチンなどのホルモン異常がある
- 40歳前後から月経の変化を感じるようになった
妊活中に月経量の減少が続く場合は、「内膜が薄いかどうか」だけでなく、排卵やホルモンの流れも確認しておくことが大切です。
3. 不妊治療の薬による影響
不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン剤を使用することがあります。治療内容によっては、月経量や月経周期に変化が出ることがあります。
特に、クロミフェン製剤、いわゆるクロミッドは、排卵誘発に使われる薬ですが、抗エストロゲン作用があります。
そのため、排卵を促す一方で、人によっては子宮内膜が薄くなったり、頸管粘液が減ったりすることがあります。その結果、月経量が少なく感じられることもあります。
ただし、クロミッドを使ったから必ず内膜が薄くなるわけではありません。内膜の厚さや排卵の状態は個人差が大きいため、超音波検査やホルモン値を見ながら医師と相談することが大切です。
また、GnRHアゴニスト、ピル、ホルモン補充療法なども、治療目的によって内膜の増殖を抑えることがあります。その場合、月経量が少なくなることが治療上想定される変化であることもあります。
気になる場合は、自己判断で薬を中止せず、必ず主治医に相談してください。
4. ストレス・睡眠不足・自律神経の乱れ
不妊治療中は、通院、採卵、移植、判定待ち、仕事との両立など、心身に負担がかかりやすい時期です。
強いストレスや睡眠不足が続くと、脳の視床下部・下垂体・卵巣の連携に影響し、ホルモン分泌のリズムが乱れることがあります。
その結果、以下のような変化が出ることがあります。
- 排卵が遅れる
- 月経周期が乱れる
- 月経量が変化する
- 基礎体温が乱れる
- PMSが強くなる
「気にしすぎだから」と片づける必要はありません。身体はストレスの影響を受けますし、妊活中の不安は自然なものです。
だからこそ、月経の変化を責めるのではなく、身体からのサインとして丁寧に見直していくことが大切です。
妊活中に月経量が少ないと妊娠に影響する?
月経量が少ないからといって、必ず妊娠できないわけではありません。
ただし、月経量の減少の背景に、以下のような問題がある場合は、妊活や不妊治療の方針を見直すきっかけになることがあります。
- 子宮内膜が薄い
- 排卵がうまく起こっていない
- ホルモン分泌が低下している
- 慢性子宮内膜炎などがある
- 薬の影響で内膜が育ちにくくなっている
特に体外受精や胚移植を予定している方では、子宮内膜の厚さや状態は大切な確認項目です。
月経量だけで判断するのではなく、クリニックで以下のような点を確認してもらうとよいでしょう。
- 排卵前の子宮内膜の厚さ
- 卵胞の育ち方
- E2、LH、FSH、P4などのホルモン値
- 排卵の有無
- 慢性子宮内膜炎の有無
- 使用している薬の影響
- 子宮内膜ポリープや癒着の有無
「生理が少ない=内膜が薄い」と単純に決めつけるのではなく、検査結果と合わせて判断することが大切です。
受診をおすすめしたいケース
次のような場合は、婦人科や不妊治療クリニックで相談しておくと安心です。
- 月経量が明らかに少ない状態が数周期続く
- 月経が1〜2日で終わる
- 妊活中で、以前より経血量が減っている
- クロミッドを使い始めてから内膜が薄いと言われた
- 胚移植前に内膜が厚くなりにくい
- 月経周期が乱れている
- 無排卵を指摘されたことがある
- 子宮内膜炎や子宮内操作の経験がある
- 40歳前後から月経量が急に減ってきた
不安なまま過ごすよりも、原因を確認した方が対策を立てやすくなります。
鍼灸ではどのようにサポートするのか
当院の不妊鍼灸では、月経量が少ない方に対しても、妊活全体の状態を見ながら施術を行います。
東洋医学では、月経量が少ない状態を「血虚」や「瘀血」として考えることがあります。
血虚とは、身体に必要な血が不足しているような状態です。瘀血とは、血の巡りが滞っているような状態です。
ただし、実際の体質は一人ひとり異なります。同じ「月経量が少ない」というお悩みでも、冷えが強い方、胃腸が弱い方、ストレスが強い方、肩こりや腰痛が強い方、睡眠の質が落ちている方など、背景はさまざまです。
鍼灸では、以下のような目的で身体を整えていきます。
- 骨盤まわりの血流を整える
- 冷えを改善し、身体を温めやすい状態にする
- 自律神経のバランスを整える
- 睡眠の質を整える
- 胃腸の働きを助け、栄養を吸収しやすくする
- ストレスによる緊張をゆるめる
- 月経周期に合わせて身体を整える
鍼灸だけで子宮内膜が必ず厚くなる、月経量が必ず増えると断定することはできません。
しかし、妊活中の身体づくりとして、血流、自律神経、冷え、ストレス、睡眠、胃腸の状態を整えることは大切です。
不妊治療と併用しながら、子宮内膜が育ちやすい身体の土台づくりを目指していきます。
ご自宅で見直したいセルフケア
1. 下腹部・骨盤まわりを冷やさない
冷房、薄着、冷たい飲み物、長時間の座りっぱなしは、骨盤まわりの冷えにつながることがあります。
腹巻き、レッグウォーマー、入浴、仙骨まわりを温めるケアなどを取り入れるとよいでしょう。
2. 睡眠を整える
睡眠不足はホルモン分泌や自律神経に影響します。
妊活中は、夜更かしを続けるよりも、まず睡眠時間と睡眠の質を整えることが大切です。
3. 過度なダイエットを避ける
急激な体重減少や栄養不足は、排卵や月経に影響することがあります。
妊活中は、体重を落とすことよりも、血液やホルモンの材料となる栄養をしっかり摂ることが大切です。
4. 鉄・たんぱく質・ビタミン類を意識する
月経や子宮内膜の状態には、血液やホルモンの材料となる栄養も関係します。
特に、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンD、葉酸などは、妊活中に意識したい栄養素です。
ただし、サプリメントを追加する場合は、現在の治療内容や服薬との関係もあるため、必要に応じて医師に相談しましょう。
この記事のまとめ
月経量が少ない原因には、ホルモンバランス、子宮内膜の厚さ、排卵の状態、不妊治療で使う薬、ストレス、冷え、年齢による変化など、さまざまな要因があります。
月経量が少ないことだけで、すぐに妊娠できないと決まるわけではありません。しかし、妊活中や不妊治療中に月経量の減少が続く場合は、子宮内膜やホルモンの状態を確認しておくことが大切です。
特に、クロミッドを使用していて内膜が薄いと言われた方、胚移植前に内膜が厚くなりにくい方、月経量が以前より明らかに減ってきた方は、主治医に相談しながら、身体づくりの面でも見直していきましょう。
月経量が少ないと、子宮内膜が薄いということですか?
月経量が少ない場合、子宮内膜が薄い可能性はありますが、必ずしもそうとは限りません。排卵の状態、ホルモンバランス、薬の影響なども関係します。妊活中の方は、超音波検査やホルモン値とあわせて確認することが大切です。
クロミッドで月経量が少なくなることはありますか?
クロミッドには抗エストロゲン作用があり、人によっては子宮内膜が薄くなったり、月経量が少なく感じられたりすることがあります。ただし個人差があるため、自己判断で中止せず、主治医に相談してください。
月経量が少なくても妊娠できますか?
月経量が少ないだけで、妊娠できないと決まるわけではありません。ただし、内膜が薄い、排卵がうまくいっていない、ホルモンバランスが乱れているなどの背景がある場合は、治療方針の見直しが必要になることがあります。
鍼灸で月経量は増えますか?
鍼灸だけで月経量が必ず増えると断定することはできません。ただし、冷え、血流、自律神経、睡眠、胃腸の状態を整えることで、妊活中の身体づくりをサポートすることは可能です。
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📚参考文献
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日本産婦人科医会「正常な生理(月経)の目安を教えてください!」
正常な月経周期、持続日数、月経血量の目安について示されています。 -
日本産婦人科医会「排卵障害の治療薬」
クロミフェンの作用や、抗エストロゲン作用による頸管粘液の減少、子宮内膜の菲薄化について記載されています。 -
Bressler LH, et al. Poor Endometrial Proliferation After Clomiphene is Associated With Altered Estrogen Action. Journal of the Endocrine Society. 2021.
クロミフェン使用後に子宮内膜の増殖が不十分となる一部の症例について検討した研究です。 -
Quan K, et al. Acupuncture as Treatment for Female Infertility: A Systematic Review and Meta-Analysis. 2022.
女性不妊に対する鍼灸の補助療法としての可能性を検討したシステマティックレビューです。 -
Wang Y, et al. New advances in the treatment of thin endometrium. 2024.
薄い子宮内膜の定義や治療研究の現状についてまとめたレビューです。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
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📅 6月13日(火) ⏰ 13時30分〜14時30 💰 料金:1300円
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初心者向けのコースですので、YOGAにすでに習熟されている方には物足りないかもしれません。ご了承ください。
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ご予約は、0669784917までお電話にて承ります。お早めにお申し込みください!
【冷え対策の基本】簡易足浴で妊娠体質に!夏こそはじめる冷えとり習慣
夏は暑さのせいで、ついついシャワーだけで済ませてしまいがち。しかし、不妊でお悩みの方の約95%が「冷え」の症状を抱えているとも言われています。特に「お腹・足・首」の冷えは、妊娠力に大きく影響するため、夏場こそ“冷えとり”が重要なのです。
「冷え」は不妊の大きな原因に
「冷えは万病の元」と言われるように、妊娠を希望される方にとって冷えは大敵。特に以下のような冷えが見られる場合、妊娠しづらくなる可能性があります。
● お腹の冷え
子宮や卵巣の血流が悪くなり、排卵や着床の妨げになります。
● 首の冷え
首には脳とつながる大切な血管が通っており、自律神経やホルモン調整機能に悪影響を及ぼします。
● ホルモンバランスへの影響
脳の下垂体から出る「FSH(卵巣刺激ホルモン)」や視床下部から出る「性腺刺激ホルモン」は、首を通る血管を通じて卵巣へ届きます。
首が冷えることで、これらホルモンの流れも悪くなり、結果として、卵胞ホルモン(エストロゲン)などの分泌が乱れやすくなります。
足浴で体質改善をサポート
当院では、鍼灸に加え、足浴とお灸によるセルフケアをおすすめしています。
🔸 足浴100時間で体質が変わる?
「足浴を100時間行うと体質が変わる」と言われています。毎日朝晩15分ずつ行っても半年以上かかります。それくらい、冷えをとるには継続が大切なのです。
🔸 冷えを緩和された方の多くが…
実際に当院に通ってくださっている患者さまで、冷えが改善された方の多くはお灸と足浴を根気よく続けられた方です。
朝のお灸&足浴習慣がおすすめ
体は夜のうちに冷えるため、朝の時間帯にお灸や足浴を取り入れるとより効果的です。メイクの時間に足浴バケツを活用されている方も。朝に体を温めると、お化粧のノリが良くなるという嬉しい声もあります。
手軽にできる簡易足浴のすすめ
「毎日しっかり足湯をするのは大変…」そんな方には、以下の方法がおすすめです。
● 髪や体を洗っている間に足浴
お風呂の中で湯船に浸かったあと、洗髪・洗体中にも足浴バケツを使って足を温めましょう。
● 足温器を使うという選択肢も
当院でも使用している遠赤外線タイプの足温器は、お湯を使わずに温められる便利なアイテムです。足湯より手軽で、服を脱がずに使用できるため、日常的な冷え対策としてもおすすめです。
最後に
夏に感じる冷えは軽視されがちですが、その影響は秋や冬になってから現れることも。だからこそ、夏からはじめる冷え対策が妊娠体質への第一歩です。日々の積み重ねが、未来の結果につながります。


参考文献
山口晴美. 足浴の方法. HANA NURSING THERAPY. 整形外科看護 19(3): 284-287, 2014.
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【妊娠中・妊活中のカフェイン摂取は大丈夫?】リスクと目安量を正しく知ろう
「妊娠中にコーヒーは飲んでいいの?」「妊活中でもカフェインは控えた方がいいの?」そんな疑問を持つ方は多くいらっしゃいます。
カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなど多くの食品に含まれ、気分転換やリラックスの一助となる一方で、妊娠・妊活中はその摂取に慎重さが求められる場面もあります。本記事では、妊娠中・妊活中のカフェイン摂取について、リスクや目安量、最新の知見をわかりやすく解説します。
妊娠中のカフェイン摂取はどう影響する?
カフェインは中枢神経刺激物質であり、妊娠中に摂取すると胎盤を通じて胎児にも移行します。特に過剰摂取は以下のようなリスクをもたらすと指摘されています。
妊娠中の主なリスク
- 胎児の成長への影響
→ 血流が胎児に届きにくくなり、低体重児などのリスクに - 流産・早産のリスク
→ 高濃度のカフェイン摂取は、流産率や早産のリスクを高める可能性 - 胎児の睡眠パターンへの影響
→ 神経刺激作用により、胎児の正常な睡眠リズムが乱れる可能性 - 脱水リスク
→ 利尿作用があり、水分が排出されやすくなるため妊娠中は注意が必要
妊活中のカフェイン摂取は?
妊活中の方も、カフェイン摂取はホルモンバランスや妊娠の成立に影響する可能性があるため、注意が必要です。
妊活中の注意点
- 妊娠の遅延
→ カフェイン摂取が多いと、妊娠までの期間が延びる傾向があると報告されています - 受精卵の質への影響
→ 卵巣や卵子に届く血流を阻害し、質の低下に繋がる可能性 - 黄体期の不安定化
→ 排卵後のホルモン環境が乱れ、妊娠の成立がしにくくなる可能性も - 不正出血のリスク
→ 血管収縮作用により子宮内膜に影響が及び、周期が乱れることも
どれくらいまでなら飲んでいいの?
正確な安全量は個人差があるものの、多くの国や研究機関では「1日200〜300mg未満」のカフェイン摂取が目安とされています。
飲料例とカフェイン量(概算)
- コーヒー(1杯150ml):約80〜100mg
- 紅茶(1杯150ml):約30〜50mg
- 緑茶(1杯150ml):約30mg
- チョコレート(板1枚):約20〜30mg
マグカップで2杯以上のコーヒーや、複数種類のカフェイン含有食品を同時に摂ると過剰になりがちです。
カフェインの体内での作用も理解しておこう
カフェインは「アデノシン」という神経を鎮静させる物質の作用を妨げ、神経を興奮させます。そのため、以下のような症状が出ることもあります。
- めまい
- 不眠
- 動悸
- 吐き気
- 下痢
- 手の震えや不安感
特に妊娠中や妊活中は、こうした交感神経優位な状態を避けることが大切です。
まとめ
妊娠中・妊活中ともに「完全にカフェインを断つ必要がある」というわけではありません。
重要なのは以下の3点です。
- 過剰摂取を避ける(1日200〜300mg未満)
- 自身の体調や感受性に応じて調整する
- 医師・専門家のアドバイスを受ける


参考文献
- 林優, & 石本人士. (2019). Q021妊娠中にコーヒー、紅茶は飲んでもいいですか?『周産期医学』49(増刊), 47–79.
- 農林水産省. (2015). カフェインの過剰摂取について
WHO (2001). Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding
UK Food Standards Agency (2008). Pregnant women advised to limit caffeine consumption
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36歳(妊活6年・不育症(夫婦とも染色体異常)・異常受精)二段階移植で妊娠
吹田市からお越しのHさん(36歳)が鍼灸とレーザーで身体を整え、体外受精で妊娠されました。
6年の妊活期間、不育症などの様々な既往を持ちながらも2段階移植で妊娠
妊活を始めて5年が経過していたHさん。 不妊治療専門クリニックにて体外受精の段階に進まれていましたが、凍結融解胚移植は2回とも陰性という結果でした。
クリニックの検査では、以下の要因が見つかっていました。
- 不育症(ご夫婦の染色体異常)
- 異常受精
- 受精後の分割停止
- 子宮内膜症
- 甲状腺機能亢進症
「妊娠しやすい体質に変えたい」という強い思いで、当院へご来院されました。
仕事と妊活の両立、そして身体の不調
Hさんはお仕事をされながらの妊活でした。お身体には相当な疲れが蓄積されており、妊活鍼灸と同時に、不定愁訴(ふていしゅうそ)に対する治療も必要でした。
Hさんの主な症状:
- 首・肩こり
- 目の疲れ
- 冷え性、貧血
- めまい
特に「首こり・肩こり」や「慢性的な疲労」は、妊活において大敵です。 これらは血流を滞らせ、生殖器系への巡りを悪くしてしまうからです。
当院では、首や肩などの不調を整えて疲労を解消し、同時に生殖器系への血流を促すよう、毎回丁寧に治療を行いました。 その後、子宮のトリオ検査(EMMA、ERA、ALICE)を経て移植周期に入り、着床環境を整える施術を重ねました。
待望の陽性反応
鍼灸施術が最も効果を発揮するには、移植に合わせた「頓服的(一時的)な施術」も有効ですが、体質改善を目的とした「継続的な施術」が非常に大切です。
移植前後に鍼灸を受けると着床率が上がる要因の一つは、心身ともにリラックスした状態で判定日までの期間を過ごせることにあると考えています。
Hさんは遠方にお住まいでしたが、継続的な鍼灸施術に加え、移植前後の鍼灸レーザーを受けていただきました。その結果、めでたく陽性反応を確認することができました。
Hさん、本当におめでとうございます
この度は、本当におめでとうございます。不妊専門クリニックでの治療経験を経て、「西洋医学以外の方法にも挑戦したい」という思いで数ある鍼灸院の中から当院を選んでいただき、心より感謝申し上げます。
お仕事と両立しながら、ご自身に合った妊活を模索し、努力を続けてこられたHさんの姿に、私たちも深く感銘を受けておりました。 「自分自身で何かできることはないか」と取り組む姿勢は、妊活において本当に大切な要素です。
今まで本当によく頑張ってこられましたね。 これからは無事なご出産に向けて、引き続き全力でサポートさせていただきます。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
胚移植に向けての鍼灸の効果
移植に向けた鍼灸の効果は、日本のみならず世界各国の学会で報告されています。 「移植前後に鍼灸施術を受けると妊娠率が上がる」「子宮内膜環境が高まる」といったデータが多数あります。
子宮内膜を良好にし、着床率を上げたいとお考えの方には、体質改善とともに「妊娠しやすい体作り」ができる鍼灸がおすすめです。
世界の研究報告データ
これまでの研究で、以下のような結果が報告されています。
2002年(ドイツ・中国共同研究) 体外受精を受ける患者を対象とした研究。
- 移植前後に鍼治療を実施したグループ:妊娠率 42.5%
- 鍼治療なしのグループ:妊娠率 26.3% 結果として、鍼治療群が大幅に上回りました。
2006年(デンマーク 研究報告)
- 胚移植時に鍼灸治療を行ったグループ:妊娠率 36%
- 行わなかったグループ:妊娠率 22%
2006年 11月(日本・明鍼灸院と明治鍼灸大学の研究) 体外受精を5回以上行っても妊娠に至らなかった女性114名に鍼治療を実施。
- 49人が妊娠(自然妊娠4人、人工授精1人、体外受精44人)
- そのうち30人は、鍼施術後の1回目の体外受精で妊娠。 ※この30人のうち9人は、過去に10回以上体外受精を行っても結果が出なかった方でした。(読売新聞より抜粋)
2008年(アメリカの報告) 過去の7件の臨床試験データのまとめ。 胚移植時に鍼灸治療を併用した場合、鍼治療を受けたグループはそうでないグループに対し、以下の確率が高くなりました。
- 妊娠率:1.65倍
- 妊娠継続率:1.87倍
- 生児分娩率:1.91倍
当院では、これらのエビデンスに基づき、通常週1回の治療をベースに移植周期の施術を行っています。
- 子宮と卵巣の血流促進
- 自律神経・ホルモンバランスの安定
- 継続的な鍼灸による卵質の改善
- 子宮内膜の改善
さらに妊娠後は、流産予防やマタニティトラブルのケア、お腹の赤ちゃんの成長サポートまで、女性のどのステージにも対応可能です。
Hさん(36歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊症(受精障害、着床しない)約6年前より、不妊専門クリニックに通っていましたが、成果が出ず、西洋医学以外の方法を試したいと思い、検索して、たまたま見つけ、口コミも参考にして良かったことから、貴院に通いました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精(顕微受精と2段階移植(アシストハッチング有))
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
ストレッチ・レーザー・温活・サプリメント・ランニング
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
鍼灸は初めてでしたが、初回から施術後は寒い冬(雪が降っていましたが)にもかかわらず、足先までポカポカして本当に驚きました。通院して3ヶ月ですが、未端の冷えは感じなくなりました。また、当日の体調に合わせて 施術していただき、薬の副作用の胃痛・腹痛がありましたが、改善しました。また、副鼻腔炎も鍼で治りました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
今まで不妊治療を続けながら、ホットヨガ、ランニング、ストレッチ、食事、サプリメント、整体など様々試してきましたが、鍼灸に通い始めてから大きく体の調子が変わり、今までで一番効果があったなと体感できました。週1回の頻度で通院し、2段階移植の時は、移植前後の鍼灸+レーザーのおかげで妊娠につながったと感じております。また、どの先生も不妊治療の知識、理解があり心強かったです。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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ほうれん草とベーコンの食べ合わせは悪い?シュウ酸・硝酸塩と安心して食べる工夫
ほうれん草とベーコンの炒め物は、家庭でもよく作られる人気の組み合わせです。
一方で、インターネットで「ほうれん草 ベーコン 食べ合わせ」と検索すると、「体に悪いのでは」「発がん性があるのでは」と不安になる情報を見かけることがあります。
結論から言うと、ほうれん草とベーコンを一緒に食べたからといって、すぐに体に悪影響が出るわけではありません。
ただし、ほうれん草に含まれる「シュウ酸」や「硝酸塩」、ベーコンなどの加工肉に含まれる成分について、知っておくと安心して食べやすくなります。
この記事では、ほうれん草とベーコンの食べ合わせについて、過度に怖がりすぎず、日常の食事でできる工夫をわかりやすく解説します。
- ほうれん草とベーコンは、食べ合わせだけで「危険」と決めつける必要はありません。
- ほうれん草のシュウ酸は、ゆでる・水にさらすことで減らすことができます。
- ベーコンなどの加工肉は、量や頻度を控えめにし、焦げつかせない調理を意識しましょう。
- レモン、トマト、ブロッコリーなどビタミンCを含む食材を組み合わせると、食事全体のバランスが整いやすくなります。
- 腎臓結石や腎機能の問題がある方は、自己判断せず医師や管理栄養士に相談しましょう。


ほうれん草とベーコンの食べ合わせは本当に悪い?
「ほうれん草とベーコンは食べ合わせが悪い」と言われる理由には、主に2つの成分が関係しています。
- ほうれん草に含まれるシュウ酸
- ほうれん草の硝酸塩や、ベーコンなど加工肉に関係する亜硝酸塩・ニトロソアミン
ただし、これらは「一緒に食べたら危険」という単純な話ではありません。
大切なのは、食べる頻度、量、調理方法、食事全体のバランスです。
たまに食べるほうれん草とベーコンの炒め物を、必要以上に避ける必要はありません。
むしろ、下ゆでや水さらし、焦げつかせない調理、ベーコンの量を控えめにするなど、少しの工夫でより安心して食べることができます。
ほうれん草で気をつけたい「シュウ酸」とは
ほうれん草には「シュウ酸」という成分が含まれています。
シュウ酸は、ほうれん草特有のえぐみや口の中に残るざらつきの原因のひとつです。
また、シュウ酸はカルシウムと結びつきやすい性質があり、摂りすぎるとカルシウムの吸収に影響することがあります。
腎臓結石、特にシュウ酸カルシウム結石を指摘されたことがある方は、ほうれん草の食べ方に少し注意が必要です。
ただし、健康な方が普通の量を食べる分には、過度に心配しすぎる必要はありません。
気になる場合は、ほうれん草を下ゆでしてから使うと安心です。
シュウ酸は「ゆでる・水にさらす」で減らせる
シュウ酸は水に溶けやすい性質があります。
そのため、ほうれん草は生のまま炒めるよりも、さっとゆでて流水にさらしてから調理することで、シュウ酸を減らすことができます。
目安としては、沸騰したお湯に根元から入れて1分ほどゆで、流水にさらします。
ゆですぎるとビタミンCなどの水溶性の栄養素も減りやすくなるため、長くゆですぎないこともポイントです。
「硝酸塩」「亜硝酸塩」「ニトロソアミン」はどう考える?
ほうれん草などの葉物野菜には、硝酸塩が含まれています。
硝酸塩そのものは野菜に自然に含まれる成分であり、ほうれん草だけに限ったものではありません。
一方、ベーコンやハム、ソーセージなどの加工肉には、発色や保存性を保つ目的で亜硝酸塩が使われることがあります。
亜硝酸塩やアミン類が一定の条件で反応すると、ニトロソアミンという物質ができる可能性があるとされています。
ここで大切なのは、「ほうれん草とベーコンを一度食べたら危険」という意味ではないということです。
ニトロソアミンの問題は、加工肉の摂取頻度、量、高温で焦げつかせる調理、食事全体の偏りなど、複数の条件が関係します。
ベーコンを毎日のように大量に食べる、強火で焦げるまで焼く、野菜や果物が少ない食生活が続く場合は、見直しを考えてもよいでしょう。
反対に、時々の料理として量を控えめにし、野菜や果物と組み合わせながら食べる分には、過度に不安になる必要はありません。
ほうれん草とベーコンを安心して食べる5つの工夫
1. ほうれん草は下ゆでしてから使う
シュウ酸や硝酸塩が気になる場合は、ほうれん草をさっとゆでてから炒めるのがおすすめです。
水にさらしてから軽くしぼり、食べやすい長さに切って使いましょう。
下ゆですることで、えぐみもやわらぎ、炒め物にしたときも食べやすくなります。
2. ベーコンは「風味づけ」くらいの量にする
ベーコンはうま味が強いため、少量でも料理全体の満足感が出やすい食材です。
たっぷり入れるよりも、風味づけとして少なめに使うと、塩分や加工肉の摂取量を抑えやすくなります。
「ベーコンを主役にする」というより、「ほうれん草をおいしく食べるために少し使う」くらいの感覚がおすすめです。
3. 強火で焦げつかせない
ベーコンを強火で長時間炒めると、焦げがつきやすくなります。
焦げた食品を頻繁に食べる習慣は、健康面からもあまりおすすめできません。
調理するときは、中火程度で短時間に仕上げ、焦げつかせないようにしましょう。
すでに下ゆでしたほうれん草を使えば、炒め時間も短くできます。
4. レモン、トマト、じゃがいもなどビタミンCを含む食材を添える
食事全体としては、ビタミンCを含む食材を一緒に摂ることもひとつの工夫です。
レモン汁を少し加えたり、ミニトマトを添えたり、じゃがいもやブロッコリーなどを組み合わせると、栄養バランスも整いやすくなります。
ただし、「ビタミンCを摂ればどれだけ加工肉を食べてもよい」という意味ではありません。
基本は、加工肉を食べすぎないこと、野菜・たんぱく質・主食をバランスよく摂ることです。
5. 毎日同じ食材に偏らない
ほうれん草は栄養価の高い野菜ですが、毎日大量に食べ続ける必要はありません。
小松菜、チンゲン菜、ブロッコリー、キャベツ、にんじんなど、さまざまな野菜を組み合わせることで、栄養の偏りを防ぎやすくなります。
「体によい食材だから毎日同じものをたくさん食べる」よりも、いろいろな食材を少しずつ取り入れる方が、日常の食事としては続けやすく安心です。
妊活中の方からは、「この食材は食べても大丈夫ですか?」「添加物や食べ合わせが気になって、食事を選ぶのが不安です」といったご相談をいただくことがあります。食事は毎日のことなので、気にしすぎるほど負担になってしまう方も少なくありません。
当院では、特定の食材を過度に避けるよりも、月経周期や冷え、胃腸の調子、睡眠、ストレスの状態などを見ながら、無理なく続けられる食事の整え方を大切にしています。ほうれん草とベーコンのような身近な料理も、下ゆでや量、頻度を工夫しながら、安心して食事を楽しむことをお伝えしています。
おすすめレシピ|ほうれん草とベーコンのレモン炒め
ほうれん草とベーコンを安心して楽しみたい方には、下ゆでしたほうれん草を使い、最後にレモン汁を加えるシンプルな炒め物がおすすめです。
材料(2人分)
- ほうれん草:1束
- ベーコン:1〜2枚
- オリーブオイル:小さじ1
- レモン汁:小さじ1〜2
- 黒こしょう:少々
- 必要に応じて、しょうゆ:少量
作り方
- ほうれん草をよく洗い、沸騰したお湯で1分ほどゆでます。
- 流水にさらして水気をしぼり、食べやすい長さに切ります。
- ベーコンを細切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを入れ、ベーコンを中火で軽く炒めます。
- ほうれん草を加えて短時間で炒め合わせます。
- 火を止める直前にレモン汁を加え、黒こしょうで味を整えます。
ベーコンの塩気があるため、しょうゆや塩は控えめでも十分おいしく食べられます。
卵やきのこを加えると、たんぱく質や食物繊維も補いやすくなります。
腎臓結石を指摘されたことがある方は注意
過去に腎臓結石を指摘されたことがある方、腎機能について医師から食事制限を受けている方は、ほうれん草の摂り方について主治医や管理栄養士に相談すると安心です。
特にシュウ酸カルシウム結石を繰り返している方は、ほうれん草を生で大量に食べるよりも、ゆでて水にさらす、食べる頻度を調整するなどの工夫が大切です。
ほうれん草とベーコンの組み合わせは、少しの工夫でおいしく安心して楽しめる料理です。
「体に悪いかも」と不安になりすぎるより、下ゆで、食べる量、調理法、食事全体のバランスを意識して、無理なく取り入れていきましょう。
妊活中は、栄養だけでなく、自律神経の乱れや冷え、血流、睡眠不足、緊張の強さなどが体調に影響していることもあります。そのため当院では、食事内容だけを切り取って見るのではなく、良導絡測定や東洋医学的な体質の見方も参考にしながら、今のお身体の状態を一緒に確認しています。
食事の不安が強い場合や、月経痛・月経不順、強い冷え、胃腸の不調などが続く場合は、必要に応じて婦人科やクリニックでの相談も大切です。鍼灸だけで解決しようとするのではなく、医療機関での確認と日々のセルフケアを組み合わせながら、無理のない妊活を整えていきましょう。
Q1. ほうれん草とベーコンは一緒に食べない方がいいですか?
一緒に食べたからといって、すぐに体に悪いわけではありません。
ただし、ベーコンなどの加工肉を毎日のように多く食べる習慣がある場合は、量や頻度を見直すと安心です。
Q2. ほうれん草は必ず下ゆでした方がいいですか?
シュウ酸やえぐみが気になる場合は、下ゆでがおすすめです。
特に炒め物にする場合も、先にさっとゆでて水にさらしておくと食べやすくなります。
Q3. ほうれん草のシュウ酸は体に悪いですか?
普通の量を食べる分には、健康な方が過度に心配しすぎる必要はありません。
ただし、腎臓結石を繰り返している方や腎機能について指導を受けている方は、食べ方を医師に確認すると安心です。
Q4. ベーコンなしにした方が健康的ですか?
ベーコンは加工肉で塩分も多いため、毎日たくさん食べるよりは、少量を風味づけとして使うのがおすすめです。
気になる方は、卵、ツナ、鶏むね肉、きのこなどで代用してもよいでしょう。
Q5. ほうれん草の代わりに小松菜を使ってもいいですか?
はい、小松菜でもおいしく作れます。
小松菜はほうれん草に比べてアクが少なく、下ゆでなしでも使いやすい野菜です。
シュウ酸が気になる方は、小松菜やチンゲン菜などを取り入れるのもよい方法です。
Q6. 妊活中や妊娠中でも、ほうれん草とベーコンを食べても大丈夫ですか?
基本的には、適量であれば過度に心配しすぎる必要はありません。
ただし、妊活中や妊娠中は、ひとつの食材に偏らず、主食・たんぱく質・野菜をバランスよく摂ることが大切です。
塩分が気になる方は、ベーコンの量を控えめにし、野菜や汁物と組み合わせるとよいでしょう。
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📚参考文献
- 農林水産省「ほうれん草のえぐ味を減らすには、どのように調理すればいいですか。」
ほうれん草に含まれるシュウ酸の性質と、ゆでる・水にさらすことで減らせることについて参考にしました。 - 農林水産省「食品中の硝酸塩に関する基礎情報」
ほうれん草などの野菜に含まれる硝酸塩と、家庭でできる調理の工夫について参考にしました。 - WHO「Cancer: Carcinogenicity of the consumption of red meat and processed meat」
加工肉の摂取と健康リスクに関する国際的な評価について参考にしました。 - EFSA「Nitrosamines in food raise a health concern」
食品中のニトロソアミンと、加工肉などにおける食品安全上の考え方について参考にしました。 - Chai W, Liebman M. Effect of different cooking methods on vegetable oxalate content. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 2005.
野菜中のシュウ酸が調理法によってどの程度変化するかについて参考にしました。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
食事の不安も、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です
妊活中は、ほうれん草とベーコンの食べ合わせのように、普段の食事について「これは食べても大丈夫かな」「体に負担にならないかな」と不安になることがあります。
大切なのは、特定の食材を怖がりすぎることではなく、体調や生活リズムに合わせて、無理なく続けられる食事やセルフケアを整えていくことです。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお身体の状態をうかがいながら、冷え・自律神経・血流・睡眠・食生活なども含めて、できることを一緒に考えていきます。
「食事や体質のことも相談してみたい」「妊活中の不安を少し整理したい」と感じた方は、お気軽にご相談ください🍀
36歳(不育症・プロテインs活性低値)5回の流産を乗り越え妊娠を継続
大阪からお越しのAさん(36歳)が妊娠されました。
不育症でプロテインs活性が低いと診断されたAさん
Aさんが当院にお越しになったのは2021年7月、すでに妊娠を望んでから4年が経過していました。不妊治療専門クリニックで体外受精の段階に進んでおり、これまでに5回の移植で着床はしたものの、残念ながらすべて流産という辛い経験をされていました。
クリニックの検査では、Aさんの「プロテインS活性が低値」であることが判明していました。
今後の採卵、移植に向けて体質改善と妊娠維持のサポートを求め、当院で鍼灸治療を始められました。
プロテインSと不育症:知っておくべきこと
プロテインSは、血液の凝固を防ぐ働きを持つ、体にとって非常に重要なタンパク質です。このプロテインSが不足すると、血液が固まりやすくなり、「血栓症」のリスクが高まります。
なぜプロテインS低値が不育症の原因になるのか?
妊娠中、特に胎盤の形成期に血栓ができてしまうと、胎児への血液や栄養の供給が滞り、流産や死産の原因となる可能性があります。これが、プロテインS低値が不育症(妊娠はするものの流産や死産を繰り返す状態)の一因と考えられている理由です。
プロテインS活性の基準値と妊娠中の変化
多くのクリニックでは、プロテインS活性の正常値を56%以上としています。厚生労働省不育症研究班の報告でも、プロテインS活性が60%未満の不育症患者が無治療の場合、流産する可能性が非常に高いため、治療の検討が必要とされています。
また、プロテインSは妊娠すると非妊娠時の半分くらいに活性が低下することが知られています。非妊娠時に60〜80%程度あった方でも、妊娠中には30%以上であれば正常と判断されることが多いです。ただし、妊娠初期にプロテインS活性が20%以下と極端に低い場合は、妊娠高血圧などのトラブルが起こる可能性も指摘されています。
不育症対策:現代医学と鍼灸の併用
プロテインS低値が判明した場合、現代医学では血液の凝固を防ぐための薬物療法が検討されます。
現代医学の治療法
- 低用量アスピリン療法: 血小板の凝集を抑え、血栓の形成を防ぐために用いられます。不育症治療での成功率は約71.4%と報告されています。
- ヘパリン療法: より強力な抗凝固作用を持つ薬で、皮下注射で投与されます。低用量アスピリンと併用した場合の成功率は76.9%と、単独療法よりわずかに上昇することが示されています。効果が期待できる一方で、患者さんにとっては毎日の注射が必要となるなど、負担が大きい治療法でもあります。
低用量アスピリンの作用メカニズムが完全には解明されていないため、ヘパリン療法を併用するケースも少なくありません。
鍼灸による不育症・妊娠維持のサポート
当院では、プロテインS低値など不育症のリスクを抱える方、そしてそうでない方にも、妊娠維持のためのマタニティ鍼灸をお勧めしています。
妊娠初期は流産のリスクが高い時期であり、この時期を含む妊娠期間中、身体の血液循環を良好に保つことは非常に大切です。全身の血液循環が滞ると、子宮へ新しい血液が届きにくくなり、着床しにくくなったり、着床しても胎児が育ちにくい状態を引き起こす可能性があります。
鍼灸は、以下のようなアプローチで妊娠維持をサポートします。
- 血流促進: 妊娠維持・流産予防に効果が期待できる経穴(ツボ)に鍼やお灸を行い、子宮への血流を促進します。これにより、胎盤への血流を改善し、栄養や酸素の供給をサポートします。妊娠初期でも安心して受けていただけるレーザー療法もおすすめです。
- 全身のバランス調整: 身体全体の「気血水(きけつすい)」の巡りを整え、自律神経のバランスを調整することで、ストレス軽減や免疫機能の向上を図り、妊娠しやすい・維持しやすい身体環境を整えます。
実際に、クリニックでの低用量アスピリン療法やヘパリン療法と鍼灸を併用されている患者さまも少なくありません。相乗効果を期待できると考えています。
5回の流産を乗り越え妊娠を継続
体外受精でご懐妊されたAさんも、妊娠後にマタニティ鍼灸を受けてくださいました。その結果、現在まで順調に胎児が成長しているとのことです。
Aさんのケースは、プロテインS低値という課題があっても、適切な現代医学的治療と、鍼灸による身体全体のサポートを組み合わせることで、妊娠の継続、そして出産へと繋がる希望があることを示しています。
Aさん、この度はご懐妊おめでとうございます。無事のご出産まで、引き続き全力でサポートさせていただきます。
まとめ:不安を乗り越え、妊娠維持への道を
プロテインS活性の低値は、確かに不育症のリスク要因の一つですが、適切な知識と対策によって、そのリスクを管理し、妊娠を維持できる可能性は十分にあります。
もしあなたが「プロテインS活性が低い」と診断され、不育症や流産を繰り返すことに不安を感じているのであれば、一人で抱え込まず、専門の医療機関と鍼灸院にご相談ください。
全身の血液循環を良くし、子宮への新しい血液がきちんと巡る身体づくりは、妊活中はもちろん、妊娠中の流産予防にも非常に重要です。科学的根拠に基づいた治療と、東洋医学の知恵である鍼灸を併用することで、あなたの妊娠への道のりを力強くサポートできるでしょう。
📚参考文献
Aさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
数年不妊治療がうまくいかず(流産2回、胚移植10回以上)、少しでも体調を整えたくて、来院しました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精・顕微授精・SEET法・アシステッドハッチング
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
サプリメント・ランニング
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
毎回、親身に治療経過についてアドバイスをくださいました。自身の不妊治療に絶望感を感じている中での通院でしたので、実症例に基づいたご助言や施術は非常に勇気づけられました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
「私は絶対に妊娠できない」と勝手に判断し、自暴自棄になっていた時期もありましたが、今はその事を反省しています。不妊治療は刻一刻と進歩し続けているようですので、固定観念に囚われず、治療を進めてみること、様々なことにトライしてみることが重要と考えます。


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妊娠しやすい身体づくりを始めませんか?
宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀
多嚢胞性卵巣症候群とは?症状と糖尿病リスクの関係
月経不順が続いている、なかなか排卵しない、妊娠しづらい、ニキビや体重増加が気になる——。
このようなお悩みがある場合、原因のひとつとして考えられるのが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:Polycystic Ovary Syndrome)です。
PCOSは、排卵が起こりにくくなる代表的な内分泌疾患のひとつで、月経不順や不妊の原因になることがあります。また、ホルモンバランスだけでなく、血糖を調整するインスリンの働きとも関係しており、将来的な2型糖尿病リスクにも注意が必要とされています。
ただし、PCOSと診断されたからといって、必ず糖尿病になるわけではありません。大切なのは、体質を正しく理解し、必要な検査や生活習慣の見直しを早めに行うことです。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、月経不順や排卵障害、妊娠しづらさの原因になることがあります。
- PCOSでは、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が関係している場合があります。
- インスリン抵抗性があると、将来的に2型糖尿病のリスクが高まる可能性があるため、血糖管理にも注意が必要です。
- PCOSと診断されたからといって、必ず糖尿病になるわけではありません。
- 月経不順を放置せず、婦人科での検査や生活習慣の見直しを行うことが、妊活と将来の健康管理につながります。


多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣内に小さな卵胞が多くみられ、排卵がうまく起こりにくくなる状態を中心とした疾患です。
日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会の2024年の診断基準では、PCOSは「月経周期異常」「多嚢胞卵巣またはAMH高値」「アンドロゲン過剰症またはLH高値」の3つを満たし、似た病態を示す疾患を除外したうえで診断されます。
つまり、月経不順だけでPCOSと決まるわけではありません。超音波検査や血液検査を組み合わせて、ほかの病気が隠れていないかも確認しながら判断されます。
PCOSでみられやすい症状
PCOSでは、次のような症状がみられることがあります。
- 月経周期が長い、月経がなかなか来ない
- 排卵しにくい、または無排卵がある
- 妊娠しづらい
- ニキビや皮脂の増加
- 口まわり、下腹部、背中などの多毛
- 体重が増えやすい
- お腹まわりに脂肪がつきやすい
ただし、すべての方に同じ症状が出るわけではありません。特に日本人では、欧米でよくみられる強い多毛や高度な肥満が目立たないケースもあります。
そのため、「太っていないからPCOSではない」と自己判断するのは避けたほうがよいでしょう。
月経不順が続く場合や、妊活中で排卵のタイミングがつかみにくい場合は、婦人科で相談することが大切です。
PCOSと糖尿病はどう関係している?
PCOSと糖尿病は、まったく同じ病気ではありません。しかし、両者のあいだにはインスリン抵抗性という共通点があります。
インスリンは、血液中の糖を細胞に取り込ませ、血糖値を調整するホルモンです。インスリン抵抗性とは、このインスリンの効きが悪くなっている状態をいいます。
インスリンの効きが悪くなると、体は血糖値を下げるためにより多くのインスリンを分泌しようとします。この状態が続くと、血糖値が上がりやすくなり、将来的に2型糖尿病のリスクが高まる可能性があります。
また、インスリン抵抗性は糖代謝だけでなく、卵巣のホルモン環境にも影響することがあります。インスリンが過剰に働くことで、男性ホルモンの産生が促され、排卵障害や月経不順につながる可能性があると考えられています。
肥満がなくても糖代謝には注意が必要
PCOSというと「肥満の人に多い」というイメージを持たれることがあります。確かに、体重増加や内臓脂肪はインスリン抵抗性を悪化させる要因になります。
しかし、PCOSは必ずしも肥満の方だけに起こるものではありません。やせ型や標準体重の方でも、PCOSによる月経不順や排卵障害がみられることがあります。
そのため、体重だけで安心するのではなく、必要に応じて血糖値、HbA1c、75g経口ブドウ糖負荷試験などで糖代謝を確認することが大切です。
PCOSの治療・改善で大切なこと
PCOSの治療は、症状や年齢、妊娠希望の有無によって変わります。
妊娠を希望している場合は、排卵を整える治療が中心になることがあります。一方、すぐに妊娠を希望していない場合は、月経周期を整えたり、子宮内膜を守ったりする目的でホルモン療法が検討されることもあります。
代表的な対応としては、次のようなものがあります。
- 食事内容の見直し
- 適度な運動
- 体重管理
- 排卵誘発剤による治療
- 低用量ピルなどによる月経周期の管理
- インスリン抵抗性がある場合の薬物療法
薬物療法については、自己判断で始めたり中止したりするのではなく、必ず医師の診断と説明を受けたうえで進めることが大切です。
食事と運動はPCOSと糖尿病リスクの両方に関わる
PCOSの改善や糖尿病リスクの管理では、生活習慣の見直しがとても重要です。
特に意識したいのは、血糖値が急に上がりにくい食事と、無理のない運動習慣です。
食事では、甘い飲み物や精製された糖質をとりすぎないようにし、たんぱく質、野菜、海藻、きのこ類、良質な脂質を組み合わせることが大切です。
極端な糖質制限ではなく、血糖値の変動を穏やかにする食べ方を意識すると続けやすくなります。
運動では、ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどを無理のない範囲で継続することが、インスリンの働きを助ける可能性があります。
体重が気になる方では、少しの減量でも月経周期や排卵の改善につながることがあります。ただし、妊活中に極端なダイエットを行うと、かえってホルモンバランスを乱すことがあるため注意が必要です。
PCOSは「体質だから仕方ない」とあきらめなくてよい
PCOSは、月経不順や妊娠しづらさに関わることがあるため、不安を感じる方も少なくありません。
しかし、PCOSは正しく診断し、状態に合わせて治療や生活習慣の見直しを行うことで、排卵や月経周期の改善が期待できる場合があります。
また、糖尿病リスクについても、「将来が必ず悪くなる」という意味ではありません。早い段階で自分の血糖状態や体質を知り、予防と管理を行うことで、健康を守ることにつながります。
東洋医学・鍼灸でできるサポート
東洋医学では、PCOSによる月経不順や妊娠しづらさを、卵巣だけの問題としてではなく、全身の巡り、冷え、胃腸の働き、ストレス、自律神経の乱れなどを含めて考えます。
鍼灸では、体の緊張をゆるめ、自律神経や血流のバランスを整えることを目的に施術を行います。
PCOSそのものを鍼灸だけで治すというよりも、医療機関での検査や治療、食事・運動などの生活習慣の見直しと並行して、体調を整えるサポートとして取り入れるとよいでしょう。
月経不順が続いている方、PCOSと診断されて妊活に不安がある方、体重管理や血糖値のことが気になっている方は、まずは婦人科や専門医に相談し、必要に応じて体質面からのケアも検討してみてください。
この記事のまとめ
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、月経不順や排卵障害、不妊の原因となることがある疾患です。
PCOSでは、インスリン抵抗性が関係することがあり、将来的な2型糖尿病リスクにも注意が必要です。ただし、PCOSと診断されたからといって、必ず糖尿病になるわけではありません。
大切なのは、月経不順や排卵障害を放置せず、婦人科で正しく診断を受けること。そして、必要に応じて糖代謝の検査を受け、食事・運動・体重管理・薬物療法などを組み合わせて、自分に合った方法で整えていくことです。
PCOSは「体質だから仕方ない」とあきらめるものではありません。早めに気づき、適切に向き合うことで、妊活や将来の健康管理につなげることができます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは何ですか?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣内に小さな卵胞が多くみられ、排卵が起こりにくくなる状態を中心とした疾患です。月経不順、排卵障害、妊娠しづらさ、ニキビ、多毛、体重増加などがみられることがあります。
PCOSになると必ず糖尿病になりますか?
PCOSと診断されたからといって、必ず糖尿病になるわけではありません。ただし、PCOSではインスリン抵抗性が関係している場合があり、将来的に2型糖尿病のリスクが高まる可能性があります。必要に応じて血糖値やHbA1cなどを確認し、早めに生活習慣を整えることが大切です。
太っていなくてもPCOSになることはありますか?
はい、あります。PCOSは肥満の方だけに起こるものではなく、標準体重ややせ型の方でもみられることがあります。そのため、「太っていないから大丈夫」と自己判断せず、月経不順や排卵しにくさが続く場合は婦人科で相談しましょう。
PCOSではどのような検査を受けますか?
PCOSが疑われる場合は、月経周期の確認、超音波検査、ホルモン値の血液検査などが行われます。また、糖代謝が気になる場合には、血糖値、HbA1c、75g経口ブドウ糖負荷試験などで、糖尿病リスクを確認することがあります。
PCOSは生活習慣の見直しで改善できますか?
PCOSは体質やホルモンバランスが関係するため、生活習慣だけで必ず改善するとは言い切れません。ただし、食事内容の見直し、適度な運動、体重管理、睡眠やストレスケアは、インスリン抵抗性や排卵機能の改善をサポートする可能性があります。必要に応じて医療機関での治療と組み合わせることが大切です。
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📚参考文献
- 日本産科婦人科学会 生殖・内分泌委員会「多嚢胞性卵巣症候群の診断基準(2024)」
- Teede HJ, et al. Recommendations from the 2023 International Evidence-based Guideline for the Assessment and Management of Polycystic Ovary Syndrome.
- Endocrine Society. Polycystic Ovary Syndrome.
- 岩瀬 明(2022)「多嚢胞性卵巣症候群と糖尿病」薬局 73(10): 2584-2590
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
PCOSによる月経不順や妊活のお悩みもご相談ください
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、月経不順や排卵のしづらさ、妊娠しづらさだけでなく、血糖や体重管理とも関係することがあるため、「何から整えればよいのかわからない」と不安になる方も少なくありません。
宇都宮鍼灸良導絡院では、病院での検査や治療を大切にしながら、東洋医学の視点から体質や生活習慣、自律神経のバランス、冷え、血流、胃腸の働きなどを確認し、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。
PCOSと診断された方、月経不順が続いている方、糖代謝や体重管理が気になる方は、ひとりで悩まずに一度ご相談ください。今の体の状態を一緒に整理しながら、無理なく続けられる妊活の方法を考えていきましょう🍀
【体験談】子宮内膜ポリープ手術後に妊娠!不妊の原因はポリープだった?
「子宮内膜ポリープの手術後、妊娠したって本当?」
「子宮内膜ポリープがあるけど、なかなか妊娠しない…」
「原因不明の不妊で悩んでいるけど、もしかしてポリープが原因?」
このように、子宮内膜ポリープと妊娠について不安や疑問を抱えている方は少なくないでしょう。特に、複数回の体外受精でも着床に至らない場合、見過ごされがちな原因の一つに「子宮内膜ポリープ」が挙げられます。
今回ご紹介するのは、1人目の妊活で子宮内膜ポリープが判明し、手術後に妊娠。そして、2人目の妊活でもポリープが再発しながらも、諦めずに治療を続けるHさんの体験談です。
1人目の妊活:原因不明の不妊と子宮内膜ポリープの発見
Hさんが1人目の妊活をされていた36歳の頃、体外受精を6回繰り返しても妊娠に至らないという状況でした。月経痛がひどいという自覚症状はあったものの、卵の状態は良好で、他に大きな問題は見当たらず、まさに「原因不明の不妊」に悩んでいらっしゃいました。
そこで、Hさんはご自身でインターネットで情報を調べているうちに、「子宮内膜ポリープ」に関する記事にたどり着いたそうです。
子宮内膜ポリープとは?
子宮内膜ポリープは、子宮の内側を覆う子宮内膜の一部が異常に増殖してできる良性の突起物です。
- 自覚症状がほとんどない: 多くの場合は無症状で、月経量の増加や不正出血、月経痛の悪化などで気づくこともありますが、全く症状がないことも珍しくありません。
- 通常の超音波検査で見落とされやすい: 経膣超音波検査だけでは、小さかったり、できた場所によっては見つけにくいことがあります。
子宮鏡検査でポリープが複数見つかる
Hさんは、原因不明の不妊に悩んだ末、自らクリニックに子宮鏡検査を希望されました。すると、子宮の中に小さめのポリープが10数個も見つかったそうです。
子宮鏡検査は、細いカメラを子宮内に入れて直接内部を観察する検査で、超音波検査では見つけにくい小さなポリープや子宮内の異常を発見するのに非常に有効です。
子宮内膜ポリープ手術後、一度目の胚移植で妊娠
見つかったポリープは内膜細胞診で悪性ではないことを確認後、搔爬(そうは)手術で切除されました。
しかし、手術後には子宮内膜が一時的に極端に薄くなり、3ヶ月ほどは移植ができない状況が続いたそうです。この期間は不安だったと思いますが、身体の回復を待つしかありません。
そして、手術後、一度目の胚移植で見事に妊娠されたとのこと。長年の不妊に悩んだHさんにとって、この妊娠は子宮内膜ポリープが原因だった可能性を強く示唆する結果となりました。
【再発】2人目妊活で子宮内膜ポリープが再発。手術と治療の記録
そして現在39歳になったHさんは、2人目の妊活でも体外受精を進めていますが、なかなか着床しない状況が続いていました。そこで再び子宮内膜ポリープを調べたところ、また数個のポリープが見つかったそうです。
ポリープの再発と切除方法
子宮内膜ポリープは、体質や原因によっては繰り返しできやすい場合があります。また、過去の手術でポリープの「根」が完全に切除されていない場合も再発率が高くなると言われています。
今回の2人目の妊活でのポリープ切除は、子宮鏡下での電気メスを用いた手術が行われました。これは、より確実な切除を目指すための方法です。
鍼灸による子宮内膜のケア
現在、Hさんは当院に来院されており、子宮内膜を厚くすることを希望されています。
来院当初は6ミリ程度だった子宮内膜が、約2ヶ月の鍼灸治療で8ミリを超える厚さに改善しています。子宮内膜の厚さは着床に非常に重要であり、良好な内膜環境が整うことで、妊娠への可能性は大きく高まります。遠くないうちに再びご懐妊されると私たちは信じています。
まとめ:着床しない悩みは「子宮内膜ポリープ」かも?手術と鍼灸の効果
Hさんの体験談は、「良好胚を移植しても妊娠に至らない」という悩みを抱える多くの妊活中の方々にとって、重要な示唆を与えてくれます。
1.「原因不明の不妊」の裏に潜むポリープ
自覚症状がないため見過ごされがちですが、子宮内膜ポリープは着床を妨げる物理的障壁になったり、子宮内の環境を悪化させる可能性があります。
2. 子宮鏡検査の重要性
通常の超音波検査では見つけにくいポリープも、子宮鏡検査を行うことで発見できることがあります。原因不明の不妊で悩んでいる場合は、一度子宮鏡検査を希望してみる価値は十分にあります。
3. ポリープ切除後の妊娠率は高い
子宮内膜ポリープを切除した後に妊娠に至るケースは、Hさんのように非常に多く報告されています。ポリープを切除することで、子宮内膜の状態が改善され、着床しやすい環境が整うと考えられます。
4. 鍼灸による子宮内膜の質向上
ポリープ切除後や内膜が薄い傾向がある場合、鍼灸は子宮への血流を促進し、内膜の厚みと質を改善する効果が期待できます。Hさんのケースのように、鍼灸が内膜の改善に貢献できる可能性は十分です。
もしあなたが、「子宮内膜ポリープ」のことで悩んでいたり、良好胚を移植してもなかなか着床しないという状況であれば、Hさんの体験談を参考に、一度子宮鏡検査を検討し、そして鍼灸による子宮環境の改善も視野に入れてみてはいかがでしょうか。「子宮内膜ポリープの手術後に妊娠できるのか」という問いの答えが、まさにHさんの体験です。
Q. 子宮内膜ポリープの手術後、どれくらいで妊娠できますか?
A. ここでご紹介したHさんは、手術後すぐに妊娠したわけではなく、子宮内膜の状態が整うまで数周期かけて様子を見ながら治療を進めていきました。そのうえで、内膜の厚みやホルモンバランスが整ったタイミングで行った胚移植で妊娠されています。妊娠までの期間は年齢や治療歴、卵子の状態などによって大きく異なるため、あくまで一つの例としてご覧ください。
Q. 手術後は、いつから妊活(移植・タイミング法)を再開して良いのでしょうか?
A. 一般的には、手術を担当した医師の指示に従うことが最優先です。Hさんも、子宮内膜の回復具合や生理の状態を確認しながら、医師と相談して妊活を再開されました。手術後は一時的に内膜が薄くなることもあるため、あせらず「子宮の環境が整ってから」再開することが、結果的に妊娠への近道になるケースも少なくありません。
Q. 手術後の生理や体調に変化はありましたか?
A. 手術後は、生理の量や期間が一時的に変化する方もいらっしゃいます。Hさんの場合も、術後しばらくは生理や内膜の状態に変化を感じながら経過をみていました。強い痛みや大量出血など気になる症状がある場合は、自己判断せずに早めに病院で相談することが大切です。
Q. 子宮内膜ポリープは再発しますか? 再発したら妊娠できないのでしょうか?
A. 子宮内膜ポリープは、残念ながら再発することもある良性の病変です。ただし、「再発=妊娠できない」というわけではありません。記事内でも触れているように、再発が見つかった場合でも、ポリープの大きさや数、場所を確認しながら治療方針を立て、妊娠に至るケースもあります。定期的な検査と、主治医との相談がとても重要です。
Q. 手術後の妊活で、鍼灸はどのようなサポートができますか?
A. 当院では、子宮内膜ポリープの手術前後の方に対して、
- 子宮・卵巣周りの血流改善
- 自律神経やホルモンバランスの調整
- 冷え・ストレス・睡眠のケア
といった目的で不妊鍼灸を行っています。手術そのものを変えることはできませんが、「妊娠しやすい体づくり」の土台を整えるサポートは、術前・術後どちらの段階でも可能です。手術を控えて不安な方、術後の妊活をどう進めるか悩んでいる方は、お一人で抱え込まずにご相談ください。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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- 39歳(子宮内膜異形増殖症・アッシャーマン症候群)内膜7.5mmまで成長し妊娠
- 36歳(子宮内膜ポリープ)半年間のお休み期間後、SEET法による移植で妊娠
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宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀
二人目不妊の原因と改善法~不妊鍼灸で妊娠しやすい体を整える方法~
「2人目は1人目と同じように妊娠できるはずだったのに…」そんな悩みを抱えて、後天的に二人目不妊となってしまう方が増えています。
二人目不妊が増える理由
二人目不妊の原因は多岐にわたりますが、一人目の出産後の体調ケアの不足や生活環境の変化が大きな要因とされています。
産後の養生不足
東洋医学では産後の体は「気血を多く消耗し、虚弱で体力が低下している状態」として捉えます。
気血が不足すれば妊娠に必要な胎児を育てるための子宮環境が整いません。また、産後は「悪露」と呼ばれる血液が残っており、これを排出できずに過ごすことで、不調を引き起こしやすくなります。
これらに加え、子育ての疲れや睡眠不足、効率優先の現代生活は、体力回復の時間を奪い、不妊の原因を長引かせる要因になります。
プロラクチン値の上昇
西洋医学の視点では、母乳を与えることで分泌される「プロラクチン」というホルモンが排卵を抑制することが知られています。
特に長期間の授乳が続いている場合、身体は未だに育児モードにあり、排卵や月経の再開が遅れ、妊娠しにくくなります。
産後の症状とその影響
- 産後の不眠
- 産後の体調不良
- 産後の乳腺炎
- 血虚によるめまい
- 気血不足による体力低下
- 頭痛、母乳不足、乳量減少
- 息切れや睡眠の質の低下
これらの症状を改善せずに過ごしてしまうことで、二人目の妊娠のチャンスを失うことになります。
原因不明の不妊には体調の把握を
二人目不妊は「病気はないが妊娠しない」ため、西洋医学的な検査では原因が明確にならないケースもあります。
そのような場合、東洋医学による「体調の把握」や「気血の流れを整える」ことで、身体の内側から妊娠力を高める方法が有効なことがあります。
妊活に向けたセルフチェックの視点
- 産後の自分の体調を見直す
- 授乳終了のタイミングを検討する
- 睡眠の質や食事バランスを整える
- 少しでも体力回復の時間を確保する
- 東洋医学の視点から体調改善に取り組む


参考文献
- 新井香郎. (2020). 産後の養生と女性ホルモン. 日本交通医学会論文集.
- Grattan DR, et al. (2008). Prolactin and fertility. Reproduction. 136(4): 521-529.
- 日本産科婦人科学会. 妊活ガイドライン. https://www.jsog.or.jp/
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流産後に鍼灸は受けても大丈夫?手術後いつから始められるか、妊活との関係を解説
流産を経験したあと、「次の妊娠に向けて身体を整えたい」「手術後、鍼治療はいつから受けていいの?」と考える方は少なくありません。
一方で、心身ともにつらい時期だからこそ、「鍼灸を受けて悪化しないかな」「流産後すぐに妊活を再開しても大丈夫?」と不安になるのも自然なことです。
まず大切なのは、流産後の鍼灸は「流産を防ぐ治療」として確立しているわけではないという点です。現時点では、鍼灸が流産率を下げたり、反復流産の方の出産率を高めたりすることを示す十分な根拠はありません。
ただし、鍼灸がまったく無意味ということではありません。流産後の体調管理や、痛み・緊張の緩和、休養を後押しするための補助的なケアとして位置づける考え方はあります。
この記事では、流産後の妊活再開の考え方、手術後の鍼治療を始める目安、鍼灸に期待できること・期待しすぎないほうがよいことを、医学的に誤解のないよう整理して解説します。
- 流産後の鍼灸は、流産を防ぐことが証明された治療ではなく、心身の回復を支える補助的なケアとして考えるのが適切です。
- 手術後の鍼治療を始める時期に一律の決まりはなく、出血が落ち着いていて、発熱や強い腹痛がなく、主治医から大きな制限が出ていないことが目安になります。
- 流産後の妊活再開は、必ず数か月待たなければならないとは言い切れませんが、実際の再開時期は体調や経過に合わせて主治医と相談することが大切です。
- 発熱、多量出血、強い腹痛、悪臭のある出血やおりものがある場合は、鍼灸よりも先に医療機関へ相談することが優先されます。
- 2回以上の流産がある場合や、原因がはっきりしない不安がある場合は、鍼灸だけに頼らず、必要な検査や医師の評価を受けながら身体を整えていくことが大切です。


流産後、妊活はいつから再開できる?
流産後の妊活再開については、以前は「数か月は空けたほうがよい」と説明されることもありました。
しかし近年では、流産後すぐの妊娠が必ずしも不利とはいえないという報告が増えています。流産後6か月未満、あるいは3か月以内の妊娠であっても、次の妊娠転帰が明らかに悪化しないとする研究があります。
つまり、一般論としては「必ず1〜3周期待たなければならない」とは言い切れないのが現在の考え方に近いです。
ただし、これはあくまで一般的な話です。実際には、流産の経過や処置の内容、出血の状態、感染の有無、もともとの持病などによって判断が異なります。妊活再開の時期は、必ず主治医と相談して決めることが大切です。
主治医への確認が特に大切なケース
- 流産後の出血が長引いている
- 強い腹痛や発熱がある
- 子宮内に内容物が残っている可能性がある
- 感染が疑われる
- 2回以上の流産がある
- 手術後の経過観察中である
特に2回以上の流産がある場合は、必要に応じて原因検索や次回妊娠に向けた評価が必要になることがあります。鍼灸だけで判断せず、医師の評価を受けることが重要です。
手術後の鍼治療はいつから受けられる?
検索されることの多い疑問ですが、「手術後の鍼治療はいつからか」には一律の決まりはありません。
目安としては、出血が落ち着いていること、発熱や強い腹痛がないこと、感染が疑われないこと、そして主治医から大きな制限が出ていないことが前提になります。
流産手術後は、1〜3週間ほど出血が続くことがあります。そのため、手術の直後に無理をして鍼灸を始めるのではなく、まずは術後の経過が安定していることを確認するのが安全です。
鍼灸を始める前提になりやすい状態
- 鮮血の多い出血が落ち着いている
- 発熱がない
- 強い腹痛がない
- 感染を疑う症状がない
- 主治医から安静や治療制限を強く指示されていない
まだ鍼灸を控えたほうがよい状態
- 発熱がある
- 強い下腹部痛がある
- 鮮血が続く、多量出血がある
- 悪臭のある出血やおりものがある
- 子宮内容物遺残や感染を指摘されている
- 受診先から経過観察を優先するよう言われている
つまり、「翌日から絶対に受けてはいけない」とも、「早く受ければ受けるほど回復が早い」とも言えません。大切なのは、まず身体が安全に回復していることです。
流産後の鍼灸で期待できること
流産後の鍼灸は、流産を防ぐ目的で行うものではなく、心身の回復を補助するケアとして考えるのが適切です。
1.心身の緊張をやわらげるサポート
流産後は、身体の負担だけでなく、悲しみ、不安、焦り、睡眠の乱れなどが重なりやすい時期です。鍼灸そのものが流産予防として証明されていなくても、休息の時間をつくることや、心身のこわばりをゆるめる補助として役立つ可能性があります。
2.術後・流産後の体調管理の一環
食欲低下、睡眠の乱れ、冷え感、肩こり、頭痛など、流産後には「病気ではないけれどつらい」不調が続くことがあります。鍼灸は、そのような不調に対する補助療法のひとつとして用いられることがあります。
3.妊活再開前の「整える時間」として使う
「すぐ妊活を再開したい」という方もいれば、「少し休んでから次に進みたい」という方もいます。どちらが正しいというより、身体の回復と気持ちの回復の両方がそろうことが大切です。
鍼灸は、次の妊娠に向けて生活リズムや休養の意識を整えるきっかけとして活用しやすい方法です。
鍼灸に期待しすぎないほうがよいこと
不安の強い時期だからこそ、ここははっきり整理しておきたい点です。
鍼灸だけで流産予防ができるとは言えない
現時点では、鍼灸によって流産率が下がる、あるいは反復流産の方の出産率が上がると断定できる十分なエビデンスはありません。
そのため、鍼灸は標準治療の代わりになるものではなく、あくまで補助的なケアとして捉えることが大切です。
必要な医療を置き換えるものではない
流産の背景には、胎児側の染色体要因、子宮の形態異常、抗リン脂質抗体症候群、内分泌の問題など、医療的な評価が必要な原因が含まれます。
特に2回以上の流産を経験している場合は、原因検索や治療方針の相談を優先し、鍼灸だけに頼らないことが重要です。
Rhマイナスの方は注射の確認も大切
流産後にもうひとつ確認したいのが、Rh陰性(Rhマイナス)かどうかです。
妊娠12週以降の流産などでは、Rh陰性の方に対してRh免疫グロブリンの投与が必要になることがあります。これは、将来の妊娠で赤ちゃんに影響するRh感作を防ぐためです。
ご自身の血液型や必要性が分からない場合は、自己判断せず、処置を受けた医療機関に確認しておくと安心です。
まとめ
流産後の鍼灸は、流産を防ぐことが証明された治療ではありません。ただし、術後や流産後の体調を整える補助、心身の緊張をやわらげるケアとして位置づけることはできます。
また、流産後の妊活再開については、現在では必ず何か月も待つべきとは言い切れないとする研究が増えています。
ただし、出血・痛み・発熱などの症状があるとき、手術後の経過が不安定なとき、反復流産があるときは、主治医の判断を優先することが大切です。
「手術後いつから鍼治療を受けられるのか」は、出血が落ち着いているか、感染兆候がないか、主治医から許可が得られるかで考えるのが基本です。焦って始めるより、まずは安全に回復することを優先しましょう。
流産手術のあと、鍼灸はいつから受けられますか?
明確に「何日後から」と決まっているわけではありません。一般的には、出血が落ち着いている、発熱や強い腹痛がない、感染が疑われないといった状態で、主治医から大きな制限が出ていなければ検討しやすくなります。不安がある場合は、手術後の診察で確認してから始めると安心です。
流産後に鍼灸を受けると、次の流産を防げますか?
現時点では、鍼灸によって流産を予防できると断定できる十分な根拠はありません。ただし、体調管理や緊張の緩和、休養のサポートとして取り入れられることはあります。流産予防を目的に考える場合は、鍼灸だけでなく、必要に応じて医師の診察や検査も受けることが大切です。
流産後は、どれくらいで妊活を再開できますか?
流産後の妊活再開は、以前よりも柔軟に考えられるようになってきています。必ず何周期も空けなければならないとは限りませんが、出血や痛みが続いていないか、子宮の回復が順調かなどによって判断が変わります。次の妊娠を安心して目指すためにも、主治医に確認したうえで進めるのがおすすめです。
どんな症状があるときは、鍼灸を控えたほうがよいですか?
発熱、強い下腹部痛、鮮血が続く、多量の出血、悪臭のある出血やおりものがある場合は、まず医療機関へ相談することが優先です。こうした症状があるときは、感染や子宮内の状態を確認する必要があるため、無理に鍼灸を始めないようにしましょう。
2回以上流産しています。鍼灸を受けたほうがいいですか?
2回以上流産がある場合は、まず反復流産として医師に相談することが大切です。鍼灸を併用すること自体は選択肢のひとつですが、必要な検査や治療の代わりにはなりません。医療機関での評価を受けながら、体調管理の一環として無理のない形で取り入れるとよいでしょう。
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📚参考文献
- ACOG. Early Pregnancy Loss (FAQ)
- ACOG. Early Pregnancy Loss (Practice Bulletin)
- Chelsea and Westminster Hospital NHS Foundation Trust. Surgical management of miscarriage
- Imperial College Healthcare NHS Trust. Medical management of miscarriage
- ESHRE. Guideline on the Management of Recurrent Pregnancy Loss
- NCCIH. Acupuncture: Effectiveness and Safety
- Kangatharan C, et al. Interpregnancy interval following miscarriage and adverse pregnancy outcomes: systematic review and meta-analysis
- Tessema GA, et al. Interpregnancy interval and adverse pregnancy outcomes following miscarriage or induced abortion
- WHO. Report of a WHO Technical Consultation on Birth Spacing
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
流産後のお身体のケアについて相談したい方へ
流産後は、身体の回復だけでなく、気持ちの整理にも時間が必要になることがあります。「次の妊娠に向けて何をしたらよいか分からない」「手術後、いつから身体を整えていけばよいのか不安」というお気持ちを抱える方も少なくありません。
宇都宮鍼灸良導絡院では、流産後のお身体の状態や通院中の治療状況をふまえながら、無理のないペースで心身を整えていくためのサポートを行っています。
もちろん、出血や腹痛が続いている場合や、主治医の確認が必要な場合には、まず医療機関での診察を優先していただくことを大切にしています。そのうえで、「今の自分に鍼灸が合うのか知りたい」「妊活の再開に向けて体調を整えたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
不安の大きい時期だからこそ、お一人おひとりの状態に合わせて、今できることを一緒に考えていけたらと思います🍀
2023年GWは休まず営業します
平素は当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
GW期間中も、当院は休まず鍼療を行っております。
祝日の鍼療時間は土日と同じ時間です。
平日は通常通りです。
4月29日土 10:30~18:00
4月30日日 10:30~18:00
5月 1日月 10:30~20:30
5月 2日火 10:30~20:30
5月 3日水 10:30~18:00
5月 5日金 10:30~18:00
5月 6日土 10:30~18:00
5月 7日日 10:30~18:00
GW期間は交替で休みをとっておりますので
担当希望がある場合は、お電話もしくはLINEで
いつでもお気軽にお問い合わせください。

















当院では、「生理が数か月来ない」「AMHが低いと言われた」「早発閉経かもしれないと言われて不安」というご相談をいただくことがあります。
このような場合、まず大切なのは婦人科や生殖医療クリニックで現在の卵巣機能やホルモン状態を確認することです。そのうえで、月経周期、冷え、睡眠、ストレス、自律神経の乱れなど、日々の体調面を一緒に見直していくことをお伝えしています。